韓国ドラマ「ヒョンジェは美しい~ボクが結婚する理由~」第十二週でヒョンジェはミレとの結婚が取り消され絶望する!その第49から51話のネタバレあらすじ、感想も!!

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ドラマ

こんにちは。カナエです。今回は韓国ドラマ「ヒョンジェは美しい」(第49~51話)について書きたいと思います。

ミノはヒョンジェの結婚のために養子の解消をギョンチョルに提案する

テレ東で平日月~金曜 朝8時15分から放送中

キャストとこれまでの話

 <第1~6話>    <第7~11話>     

 <第12~16話>   <第17~21話>

 <第22、23話>   <第24~26話>

 <第27、28話>   <第29、30話>

  <第31話>    <第32、33話>

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 <第39~41話>   <第42、43話>

 <第44~46話>   <第47、48話>

ドラマ(第49~51話)のあらすじ(ネタバレ)

【第49話】

ミレ(ペ・ダビン)は家に帰るとジョンジャジンホンから結婚を延期するよう言われます。

なぜよ 納得できない!

悪いが今事情を話せないんだ

ミレはベッドで横になっているスジョンに理由を聞きに行きます。

熱のある母さんに悪いけど理由を教えて

スジョンはミレの手を握ります。

大丈夫 心配しないで

心配だよ

何も問題ないわよ

母さんがそう言うなら・・

***

ヒョンジェ(ユン・シユン)のところにはミノから電話がきます。

はい、父さん

話があるから時間を作ってくれ

わかった

ヒョンジェは電話を切ると首を傾げます。

なんだろう?

***

義姉さん、今日は早いですね

ヒョンジェは事務所に向かうヘジュン(シン・ドンミ)に声をかけました。

あなたも早いじゃない

父さんが来るから早めに来たんだ

そう 私も会う予定なのよ

先輩とも約束してるの? 何の用かな

そうね・・ 何かしら

理由を知りながらヒョンジェに明かせないヘジュン。

***

二人が事務所に行くとすでにミノが来て待っていました。

父さん、早いね 用事は何?

ヒョンジェはミノの向かいに座りながら訊ねます。

お前の顔を見ると話しづらいな

ミノはティーカップをテーブルに置きました。

なあ、ヒョンジェ お前の結婚を少し延期して欲しいんだ

どうして?

事情が出来てしまってな

でも・・

ヒョンジェは戸惑います。

ちゃんと理由を説明しないで延期しろ”と言われても納得出来ない

それは当然だ でも受け入れて欲しい 近いうちに両家の親で日取りを決め直す

ミレの家族も了承してるの?

これから話すつもりだ 本当にすまない

ミノはヒョンジェに謝ります。

***

ヒョンジェとの話が終わるとミノはヘジュンのオフィスに行きました。

ヒョンジェにミレさんのお母さんの話をしたんですか

ヘジュンはミノに聞きました。

いや、言えなかった 結婚は延期とだけ伝えたよ

ミノは苦笑します。

それで僕が相談した件は?

ええ、調べましたが・・

ヘジュンは語り始めます。

ミレさんのお母さんが実の娘だと判明すれば、おじい様の戸籍に娘として記載されます おじい様たちの親子関係が回復したら結婚は難しくなりますね・・

親子関係を回復させなければ結婚は可能か

ミノは訊ねます。

大事なことはおじい様たちがどう選択するかです

そうか・・

おじい様はやっと娘さんを見つけたので法的にも親子関係を回復させたいのでは? 年配の方は血縁を大事にしますし娘を手放した罪悪感もおありでしょう 今からできることは何でもしたいはずです

ヘジュンの話にミノは頷きます。

僕も父の立場ならそう思う

ヘジュンはミノに進言しました。

ヒョンジェには早く話したほうがいいと思います いずれはわかることなので

ミノは辛そうにため息をつきます。そして大きく頷きました。

***

ミノは次にカフェでジンホンと会いました。

妻からお義父様のことは聞きました

ご家族は全部このことをご存知で?

子供たちは知りません ミレには結婚を延期してほしいとだけ

我が家も全く同じです

ジンホンはうなだれます。

私にはどうするべきかわかりません

お母様はなんて?

結婚をやめるべきだと 社会通念上良くないだろうと言ってます ・・そちらの義父様のお考えは?

今はただ娘に対する罪悪感でいっぱいのようです

ジンホンはミノを見て言いました。

それでお義兄さん”の考えではこの結婚は可能ですか?

ミノは暫く考えてから答えました。

私は結婚させてやりたいです

そうですね・・

ジンホンは頷きました。

***

ミレはオフィスでヒョンジェとお茶を飲みながら話します。

家族から結婚を延期するように言われたの・・どうしたらいい?

ミレは聞きました。

僕も父さんから言われた

ヒョンジェは驚きます。

え? 両家の親で話がついてるの 理由は聞くなって言われたの?  ということは両家の親はすでに合意を?

でも理由が思い当たらない

ヒョンジェは考え込み、それから笑いました。

きっとたいした問題じゃないんだろう ただ結婚を延期するだけだ

そうよね

心配しなくていいよ

わかった あなたがそう言うならもう心配はしない

ミレは言いました。

***

ギョンチョルの所へ妹のギョンスンと息子夫婦がやってきます。

お義父さんは具合が悪くて寝てますよ

ギョンエが叔母たちに話します。

叔母さん、どうしました

ギョンチョルの様子を見ていたミノが部屋から出てきて言いました。

どうぞ 座ってください

皆は居間のテーブルに落ち着きます。

私達も家族で考えたんですけど・・

ヘヨンが口を切りました。

こんな時こそおじ様を助けなきゃって

いくら考えても私しかいないわ

今度はギョンスンが言います。

血の繋がりがあるんだもの だからジョンジャさんに連絡したの

お気持ちはわかりますが・・もう少し待った

ミノがやんわり叔母を止めます。

こうしているうちに兄さんが病気になったら? 私だって姪に会いたいのよ!

ギョンスンが息巻いているとヒョンジェが帰ってきました。

何かあったの?

ヒョンジェを見てヘヨンたちは慌てます。

あら、ちょうど帰るところよ お邪魔しました

ギョンスンたちは帰っていきました。

***

ヒョンジェ、来るなら連絡してよ

ギョンエはヒョンジェに苦言します。

息子なのに連絡無しで来ちゃ駄目なのか

頭が混乱して何が何だか・・

そうカリカリするな

ミノが妻をなだめます。

ヒョンジェ、食事はしたのか

ミノが訊ねるとヒョンジェは抗議しました。

父さん、どう考えても納得できないよ! 理由もなしに結婚を延期しろだなんて!!

理由はあるわよ じゃなきゃそんなことは言わないわ

ギョンエ・・

あなた、もう本当のことを話しましょう この子は引き下がらないわよ

そうだよ 話して

ヒョンジェは促します。

実はね、ミレさんのお母さんはおじいちゃんの娘だったの

え?

ヒョンジェは愕然とします。

こんな偶然があるなんてね・・

***

ヒョンジェはヘジュンの家にいきます。そして祖父の話をしました。

お義父さんに法的な問題を調べてくれと頼まれたの

ヘジュンは打ち明けました。

あなたも調べればわかるけどおじい様が法的に親子関係を回復させれば結婚は難しいわ

おじいちゃんが親子関係を回復させようとしてるの?

ユンジェ(オ・ミンソク)がヘジュンに聞きます。

まだバタバタしててそんな余裕はないみたい

おじいちゃんも大変だろうけどお前の結婚をどうすれば・・ ミレさんはこの話を?

まだ知らないと思う

ヒョンジェは答えます。

***

ミノはスジョンに連絡してカフェで会いました。そこでミノはギョンチョルがスジョンに書いていた手紙をスジョンに渡すつもりでした。

あなたの誕生日のたびに父が書いていた手紙です

ミノは布に包んだ大きな箱をテーブルに置きました。

ようやくこの手紙を渡せる日がきました

スジョンは大きな箱を無言で見つめます。

・・父と離れた時の記憶は?

ありません だだ不快だったことだけ覚えてます

父とは次はいつ会うつもりですか?

会う気はありません 今は後悔しています 父だと知らなければミレは順調に結婚して父を人柄のいい親戚だと思っていたでしょう

実の親を知らないまま生きるよりは良かったはずです

会ったところで父が私を捨てた事実は消えません 私を捨てて養子をとったんです 息子には十分な愛を注いで育てた 私を探したのは体裁のためでしょ

違いますよ 誤解してます

ミノは強い口調で言いました。

どれほど仲の良い親子か一目でわかりました これは受け取れません

スジョンはミノを突き放します。けれどミノは手紙をスジョンに渡そうと努めます。

どうか持ち帰ってください お願いします

ミノはスジョンに頼みました。

仕方なくスジョンは手紙の箱を持ち帰ります。部屋で包を開けようとしますが思いとどまり、そしてクローゼットの部屋にしまってしまうのでした。

***

ギョンチョルが食事するのをギョンエは安堵してながめます。

食欲が戻って良かったです

ミノに言われたんだ 体力がないと誤解も解けないって

お父さんは息子の言うことならなんでも聞くんですね

ああ、言う通りにしないとな

二人が笑っているとギョンスンがきました。

兄さん、ジョンジャさんの家に行くことになったわ 私がジョンウンに会って話してくる

なんだと?

ギョンチョルは妹を部屋に連れていきます。

お前は余分なことをするな!

やだ 押さないでよ

ユンさんの住所がわかるなら教えてくれ 私もじっとしていられないんだ

兄さんがジョンウンの所へ行くの?

そうだ

***

ギョンチョルはスジョンの家の前で電話します。

ジョンウン 少し会ってくれ 家の前にいる

・・ここに来てるんですか?

スジョンは門から出て父親に会います。

どうして来たんです?

母さんの居場所を知りたくないか?

ギョンチョルは娘に訊ねました。

母さんの所へ行こう そうすれば私への誤解も解ける

ギョンチョルはスジョンに頼みます。

一緒に行こう

行きます

スジョンは応じました。

***

スジョンがギョンチョルと話しているところに帰宅したミレが駆けて来ました。

おじい様 今晩は

ミレさんか

ギョンチョルは驚きます。

じゃあ私は行く

ギョンチョルはスジョンに言い、帰ろうとします。

おじい様、送りますよ

ミレが声をかけました。

いいや、大丈夫だ

ギョンチョルは去っていきました。

母さん、おじい様は何の用だったの?

ミレはスジョンに訊ねますが、スジョンは無言で門に入ってしまいます。

母さん、どうしたの?

ミレはスジョンを追いかけます。

***

ミレは部屋まで母親についていきました。

何があったか教えてよ

スジョンは観念してミレに向き直ります。

・・父さんなの

え?

実の父親よ ミレ、ごめんね

スジョンは泣き出します。

母親が娘の結婚を邪魔するなんて

母さん・・

ミレはショックを受けますが気丈に言いました。

母さんのせいじゃない 自分を責めないで

本当にごめんなさい

二人は抱き合います。

***

ヒョンジェはミレに電話しました。

話があるんだ

私もよ

二人はカフェで落ち合います。

何から話せばいいのかわからない

僕もだ どうなってるのか・・ 僕らのこの先の人生が誰かの選択で決まってしまうなんて

ヒョンジェはミレを見つめます。

こんな時こそ、この状況を乗り切るために二人で力を合わせよう

けれどもミレは言いました。

こんな時こそ、少し距離を置いて状況を見守るべきだと思う

ヒョンジェはミレの言葉に驚きます。

母さんの人生は辛すぎる あなたのことを愛してるけど、私のせいで母さんを犠牲にしたくない

ヒョンジェは茫然とミレの話を聞きます。

母さんはずっと我慢して生きてきた やっと実の親に会えたから母さんの選択を応援してあげたいの 私のせいで母さんを苦しめたくない

・・じゃあ僕はどうすればいいんだ?

ミレはヒョンジェに謝ります。

ごめんね 

わかった 君の言う通りにする

ヒョンジェは目をうるませながら言いました。

でも別れまでは考えたくない

ヒョンジェの言葉にミレも涙を流します。

***

ギョンチョルはスジョンの運転で妻の墓所に向かっていました。車は街を離れ渓谷に向かいます。

【第50話】

川のほとりに二人は立ちました。

どうして、ここに?

お前のお母さんの骨をここにまいた

スジョンはギョンチョルの言葉に驚きます。そして改めて景色を眺めました。

お前のお母さんは幼いお前を残して逝くことを気にかけていた 私は散骨しながら誓った どんなことがあろうとジョンウンを立派に育ててみせると

ギョンチョルは川に目をやりながら話します。

お母さんの治療費で貯金が底をついたが幼いお前を育てることしか頭になかった お前を捨ててはいない 当時結核は治る保証がなかったんだ もしお前にうつったら私は生きて行けなかった

ギョンチョルはスジョンを見つめ、再び川に目を移しました。

施設に預けた時は死ぬかもしれないと思ってた 二度と会えないと思ったよ だから目印になるように体に私と同じ模様を彫った

スジョンはギョンチョルの言葉に怒りました。

だからってひどいですよ! 幼い子供に入れ墨をするなんて

仕方なかった たとえ死んでもお前に会いたかったんだ

消す時は本当に痛かったわ 虐待されてたと思ってました

スジョンはギョンチョルに訴えます。

育ててくれた両親・・特に母とは壁がありました 母には実の子として育てられましたが不思議でならなかった なぜ養子なのを隠すの?””実の子じゃないと愛されないの?” 私は嘘は嫌だし恥ずかしくなかった 産みの母じゃなくても私は両親を愛してたのに 

スジョンは思いをギョンチョルにぶつけます。

でもそんなふうに思ってはいけませんよね 捨てられた私を育ててくれたんだから

ギョンチョルはスジョンに謝りました。

すまなかった・・ 私のせいでお前に苦労させてしまった

今さら話しても過去は変わりません

だが過去を明かせばわだかまりも解ける

わだかまりが解けたら幼い頃に受けた傷が消えますか? もう手遅れです

すまない 貧しく浅はかでそこまで考えられなかった 今までのつらい思いをすべて話してくれ 父さんがすべて受け止めてやる

スジョンは父親を見つめます。

お前は幼いときお父さん子だった いつもくっついていたから仕事にも連れていった

覚えてません

母さんの前だから私は決して嘘はつかないよ

ギョンチョルの真剣な表情にスジョンは胸をつかれます。

帰りましょう・・

涙ぐみながらスジョンは言いました。

食事はしてきたか? 一緒に食事してから帰ろう

ギョンチョルはスジョンを誘いました。

***

二人はレストランで食事します。けれどギョンチョルは途中で匙を置きました。

嬉しすぎて食事が喉を通らない

涙を流す父親を見て冷えていたスジョンの心も熱くなります。

***

スジョンは家に帰るとジョンジャに「ギョンチョルと会って来た」と話します。

二度と会わないと言ってたのにどうして?

私の幼い頃と母のことを聞きたかったんです

それはそうよね それでイさんはあなたを捨てたわけじゃなかったんでしょ?

ジョンジャは訊ねます。

はい

良かった ヨガ友達を続けられそう でもどうして生き別れたの?

父が施設に私を預けている間に私が父を探しに施設を出たようです それで迷子になって・・

ジョンジャはスジョンの話に微笑みます。

施設から逃げるなんてあなたもお転婆だったのね あ、そうだ ギョンスンがうちに来るんだって!

ギョンスン?

イさんの妹、つまりあなたの叔母さんよ

・・え? どうしてうちに来るんですか?

だって来ると言うのに断れないでしょ?

父を見つけただけで十分です これ以上関わりたくありません

それなら知らないフリをして 私の客だもの

ジョンジャは言いました。

***

ユンジェは仕事帰りにヘジュンを迎えにきます。

あら早かったのね

ヒョンジェにも会おうと思って ・・あいつの様子はどうだ? 一緒に食事でもしようか

・・今は沈んでるから断られると思う

そんなに?

うん

ヘジュンは頷きます。

あの子は情が深いでしょ だから依頼人とも一線を引いて接するの だけどミレさんは愛しちゃった その心を取り戻せる?

”取り戻す”って?

ミレさんから距離を置こうって言われたみたい

そうなのか・・

ユンジェは顔を曇らせます。

だから夕食はあなたとヒョンジェで食べて

ヘジュンは言います。

スジェ(ソ・ボムジュン)さんも呼んで兄弟水入らずで ヒョンジェの気持ちも少しは楽になるかも

ヘジュン、優しいな

ユンジェは親指を立てました。

***

スジョンやジョンジャ、ジンホンが夕食をとっているとミレが帰ってきました。

ただいま 

ミレは三人に笑いかけます。

父さん、今日は早いのね

お前も早かったな

家のご飯が食べたくて

ミレはスジョンに言います。

手を洗ってきたら 

わかった

ミレは台所を出ていきます。

***

あの子は知ってるのよね 結婚は駄目だと伝えたの?

ジョンジャはジンホンに聞きます。

少し前に結婚を延期しろと言ったばかりだ

事情を知ってるならはっきり無理だと言わないと 傷つけないように後回しにしてたら他にしわ寄せがくるわ

ジョンジャは言います。

***

ミレが部屋で休んでいるとジョンフがきました。

食事は済んだ?

ミレはジョンフに聞きました。

私も着替えてから行く

姉さん、大丈夫か?

ジョンフは訊ねました。

全部知ってるんだろ

・・聞いたのね

今日、おばあちゃんから聞いたよ ヒョンジェさんも知ってるの?

うん

・・泣いたの?

泣いた

ならいい もっと泣け

何なのよ

一杯やる?

やらない 悲しんでるのを母さんに見せたくないから

母さんを心配できるなら大丈夫だな

ジョンフは笑います。

***

ミレが着替えているとスジョンが部屋にきました。

母さん、今行こうとしてた

今日はどうだったの

スジョンはミレの手を取って問いました。

今日は・・ヒョンジェさんに会った

ミレはスジョンを引っ張って椅子に座らせながら言いました。

暫く状況を見守ることにしたの

スジョンは悲しげにミレを見てため息をつきました。ミレはそんな母親を見つめます。

母さん、母さんはやりたいようにしてね いままでずっと自分を犠牲にして来たでしょ 私はまだ若いしいくらでもやり直せるから

ミレ・・

結婚だってみんながみんなするわけじゃない 愛した人と別れることもあるわ 最近はお客様も増えてるからしばらくは仕事にまい進する

娘の言葉にスジョンは涙ぐみます。

***

ギョンチョルが血圧を測っているとミノが来ました。

お父さん、ジョンウンと会いましたか?

一緒に食事したよ

誤解が解けたんですね お父さんを好きになると思ってましたよ

ミノは嬉しそうに笑います。

まだ始まったばかりだ だがミノ、ジョンウンには何でもしてやりたい いままでできなかった分まで

そうですね とことん気が済むまでやってください

そうだな

ギョンチョルは楽しげに応じます。

***

ヒョンジェから連絡は?

ミノが部屋に来るとギョンエは聞きました。

ないよ 

あなたには連絡すると思ったのに

知ったばかりだ まだ気持ちの整理がつかないだろ

そうね・・

二人は息子を気遣います。

***

ヒョンジェはユンジェやスジェとお酒を飲んでいました。

社長からボーナスを貰ったからビールをいっぱい買ってきたぞ

スジェはビニール袋からビールを出してテーブルに並べます。

すごいな 社長に認められたのか

ユンジェが弟を褒めます。

やっと使える程度になったってことさ

珍しく謙遜してるな

嬉しくて自慢したいけど我慢してる ・・兄さんを考えて 辛いだろ?

僕のことか?

ヒョンジェが聞きます。

僕だけ喜んでたら申し訳ない

何言ってる 嬉しいことは慰めになるよ

未来の義姉さんも辛いだろ

”未来の”か・・ 辛いだろうな 距離を置こうと言われた

それで賛成したの?

仕方ないだろ 僕らだけの問題じゃない

とりあえず僕はミレさんのお母さんとおじいちゃんが仲良くなってほしい そうすればヒョンジェたちの結婚の話も相談できるようになる

ユンジェは語りました。

そうだよな 僕が動いたところで状況は何も変わらない もどかしいよ

ヒョンジェは悔しがります。

***

スジェは家に帰るとギョンエに果物を渡します。

ボーナスを貰ったから家族のために買ってきた

ボーナスもあるの?

仕事が認められて特別に貰ったんだ

すごいじゃない

ギョンエは喜びます。

スジェ、帰ったのか

ミノが部屋から出てきて言いました。

ヒョンジェはどうだった?

ミレさんが距離を置こうといったらしい 兄さん、顔では笑ってたけど落ち込んでた

そうか

ミノは眉を寄せます。

***

兄弟達が帰った後ヒョンジェは片付けをしますが途中で投げ出してソファーに座り込みます。するとミノからヒョンジェを気遣うメールが来ました。ヒョンジェは父の優しさに触れて涙を流します。その時電話が鳴りヒョンジェは電話に出ました。

父さん

泣いてるのか

泣いてない どうしたの

返信がなかったから

今見たところだよ

声を聞こうと電話したが失敗したな

なんで

声を聞くと顔を見たくなる

僕も会いたいよ 

ヒョンジェは堪らず嗚咽します。

***

ジョンフは予約していたマカロンを買いにユナ(チェ・イェビン)の店に行きます。

遅くなってごめん 僕のせいで帰れなかったの?

はい

一人で待っていたユナはマカロンを渡しました。店を閉め二人は歩きます。

さっきは驚いたよ 電話をくれたから

いつもの本部長なら来てるはずなので何かったのかと思って

君は僕を好きじゃないと言った 友達にもなりたくないって

ユナは口を尖らせます。

からかってます?

そんな気はないよ

からかってるわ

最近は家のことで余裕がないんだ これまでは気楽だったのに

お姉さんはいつ結婚を? 顔合わせも済みましたよね・・

ユナのそばをキックボードが通りジョンフは腕を引っ張ります。ジョンフの体に触れてユナは気まずげです。

結婚は無期限の延期になったんだ ・・理由を聞かないの?

なんだかいい理由ではなさそうだから

悪いことこそ慰めてくれればいいのに

私じゃ慰められませんよ

そうだよな 人生は一人で進むものだ

ジョンフは歩き出します。

あの、本部長・・

ユナはジョンフを追いかけます。

待って・・

***

ミレはヒョンジェがくれたプレゼントを見ながら部屋で涙を流します。

僕の妻になって

ヒョンジェの言葉が耳に響いてミレは泣き続けます。

***

ヒョンジェが目を覚ますと昨夜の片付けがそのままになっていました。片付ける気力もなくぼんやりしているとミノが来ました。ミノは散らかった部屋を見て呆れます。

ヒョンジェ、ちょっと座れ

二人は話をします。

ミレさんは距離を置きたいと言ったそうだが、お前はどうしたいんだ?

別れたくない

そんなに好きか

好きだよ 二度と好きな人はできないと思ってたから仕事に没頭してた 長い間恋をしてなかったから初めは恋だと気づきもしなかった

これからどうする

困ってる どうにかなりそうだ

ミノは息子を悲しげに見つめます。

***

ギョンスンがジョンジャを訪ねてきます。

スジョン、ギョンスンがきたわよ

え? 今日とは聞いてません

スジョンは驚いて部屋に入ってしまいます。

まあ、しょうがない

ジョンジャはギョンスンを居間に案内しました。

久しぶりね 私がヨガを休んでるから嬉しいわ

だから私が来たのよ これをどうぞ

ギョンスンは菓子折りを渡します。

まあ、手ぶらでいいのに スジョン、挨拶して!

ジョンジャに呼ばれてスジョンは部屋から出ます。

こんにちは

会えて光栄だわ!

ギョンスンは自分の隣に座らせて手をとります。

やだ なぜだか涙が出ちゃう

お茶を用意してきます

スジョンは椅子から立ち上がり台所に行きました。

なによ 今日は私に会いに来たんじゃないの?

ジョンジャはムッツリして言います。

あら! もちろんよ

イさんはお元気?

兄さんは実の娘を見つけてとても喜んでるわ

それは良かった なのにスジョンときたらまるで喜んでないわ

ジョンジャさん?

むしろ悩んでるみたい

二人のことを知ってたの?

ええ、もちろん

まあ、ひどいわね!

ギョンスンは台所に向かいます。

***

ジョンウン! 叔母さんよ

ギョンスンはスジョンに抱きつきました。

今日はあなたに会いに来たの! あのね兄さんはあなたを捨ててないの 義姉さんが亡くなってから必死であなたを育ててた もし私が一緒にいたらこんなことにはならなかったのに

ギョンスンにまくしたてられてスジョンは困惑します。

***

ギョンエが食事の支度をしているとギョンチョルが来ました。

ギョンエさん、女の人はどんな物が好きかな? ジョンウンに何かあげたくてな 何がいいと思う?

まあプレゼントですか? そうですね 見たところお洒落な方だから・・

ギョンエは考えます。

好みが分かれる物はやめて、娘さんが幼い頃好物だった物やお義母さんの遺品をあげたらどうです?

写真は一枚しかない

ギョンチョルは言いました。

食べてた物はミカンが好きだったな 昔はミカンが高価だったからしょっちゅうは食べさせてやれなかったよ

ならミカンがいいですね 

二人が笑っているとギョンスンが来ました。

兄さん、今日ジョンウンの家に行ってきたわよ

なんだと? ユンさんに知られるじゃないか

もうとっくに知ってたわよ 私がジョンウンに誤解だとちゃんと話してきたわ

さすが叔母様です

ギョンエがギョンスンを褒めました。

それにしてもジョンウンの養父母はどうしてジョンウンを引き取ったのかしら 普通は親を探してあげるわよね

そんなことはどうでもいいだろ

よくないわよ それで兄さんは50年間も娘を探す羽目になったんじゃないの

ギョンスンは兄に言います。

***

ギョンチョルはスジョンにミカンを持って行きます。

家の前にいるから出てきてくれないか

ギョンチョルから連絡されてスジョンは家から出てギョンチョルに会います。

あの・・これを

ギョンチョルはミカンの入った手さげを渡しました。

子どもの時に好きだったものだ それじゃ

ギョンチョルは帰ろうとしてよろけます。

あ・・! お気をつけて

大丈夫だ

ギョンチョルは去っていきました。

***

スジョンは家に入ると手さげからミカンの箱を取り出して眺めます。

あらミカンね

ジョンジャがミカンを見て言いました。

父が・・持って来たんです

スジョンは台所でツヤツヤしたミカンを一つ手にとります。

まるで好きな女性へのアプローチみたい 早くイさんとの親子関係をはっきりさせなさいよ そうすればミレも心の整理がつく

ジョンジャは言いました。

【第51話】

ミレはヘジュンから事務所にジャケットを届けるよう頼まれます。ミレが事務所に着くとヒョンジェが事務所から出ていこうとしているのにぶつかりました。

遅れそうです 申し訳ありません

ヒョンジェは電話で謝罪します。

落ち着けよ ヒョンジェ

ソンスがヒョンジェに注意しているのを見て、いつも冷静にミスなく仕事するヒョンジェとは思えない姿にミレは驚きます。ヒョンジェはミレに気づいて顔色を変えました。

先輩に用事か

ええ

ヒョンジェ、早くいかないと!

ソンスに急かされてヒョンジェは事務所を出ます。

***

ミレはヘジュンにジャケットを渡しました。

ありがとう 手間を取らせたくないのに 結局頼っちゃう

これが私の仕事ですから 他のお客様にもこれくらいのサービスはしています

ヘジュンは笑ってお茶を勧めました。

いただきます

さっきヒョンジェに会った?

はい 挨拶しました

そうね 挨拶くらいはね・・

ミレはヘジュンを真っ直ぐに見ました。

私は自分の会社を大きくすることだけに集中します

別に聞いてないわ

ヘジュンは言います。

これは決意表明です

そんなに気を張らないで よけいに辛くなるでしょ

人生は辛いですが辛いからこそ人生です

ミレは微笑みます。

いくら考えても答えは出ません でも”別れたくない”と我儘を通すことは望んでません

だけどまだ何も決まってないんじゃないの? ・・お母さんはなんて言ってるの?

私がそれを聞くことは母を苦しめます 私を一番に考えて自分を犠牲にする母ですから

ヘジュンは笑顔になります。

ミレさんは本当に母親想いね お母さんは幸せだわ

***

ヘジュンのところに義姉がおかずを持って来ました。

義姉さん、わざわざおかずなんていいのに 市販の物も美味しいしお義母さんのおかずは絶品なんですよ

お姑さんのおかずはタダじゃないわ お小遣いを渡してるの?

渡してません

欲しいって言われない?

言われませんけど

義姉は可笑しそうに笑います。

やっぱり空気が読めないのね 姑のおかずをホイホイ受け取るなんて

駄目ですか

あなた達夫婦は私から見て空気を読めないところが似てるのね

なにもユンジェさんまで・・

うちの人がユン歯科に行ったんだけど割引が20%よ ケチくさいじゃない 

義姉さん?

何も持たずに結婚したんだからせめて気ぐらい遣ってくれないと ・・で? ご主人はどこなの 新婚なんだから早く帰宅しないと

実家に行ってます

しょっちゅう行き過ぎじゃない?

義姉さん!

たまらずヘジュンは声を上げました。

***

ユンジェは実家でミノたち家族とお茶を飲みます。

ヘジュンはどうした

ギョンチョルが聞きました。

向こうの義姉さんがおかずを持ってくるって

ああ、それは良かったわ

ギョンエが言いました。

なんで?

おかずを作るのは大変なんだから

なんだよ 寂しいことを言うなよ

皆はユンジェの言葉に笑います。その時スジョンからギョンチョルにメールが来ました。

”ありがとうございます”

ジョンウンからミカンのお礼だ

ギョンチョルは喜びます。

おじいちゃん、そんなに嬉しい?

嬉しいとも

ギョンチョルはいそいそとメールを返信しに部屋に行きました。

あんなにおじいちゃんが舞い上がっているからヒョンジェの話ができない

どうしたの

すごく悩んでるみたいだ 仕事にも支障が出てヘジュンも驚いてる

なんとかしてあげたいけど今は何もできないわね・・

するとミノが立ち上がり書斎で一人考えこみます。そしてギョンチョルの部屋に行きました。

***

スジョンはギョンチョルからメールを受け取ります。

”私からもありがとう”

父のメールに思わずため息をつくスジョン。

ギョンチョルはメールを送ると満足そうに笑いました。その時ミノが部屋をノックしました。

入れ 

ミノはギョンチョルのそばに座ります。

メールを送りましたか?

送ったよ 結局”ありがとう”しか送れなかった

その思いは伝わってますよ

ミノは笑います。

何か話でもあるのか

ギョンチョルは聞きました。ミノは大きく息を吐いてから意を決して話し出します。

お父さん、僕の話を誤解せずに聞いて下さい

何を言ってる 誤解なんてしないよ いったい何の話だ?

お父さん、僕が整理します 僕の座をジョンウンに返します

それはどういう意味だ? 返す返さないってもんじゃないだろ? 二人の人間が簡単に入れ替われるわけがない

お父さん達やヒョンジェ、ミレさんみんなが幸せになるためには僕が戸籍から抜けるべきです だからといって親子の縁が切れるわけじゃないですから・・

ちょっと待て 自分の息子が戸籍から抜けるなんて 喜ぶ親がどこにいる?

でもヒョンジェの結婚はどうなります? 僕は父親です あの子は仕事も手につかないほど苦しんでいるんです 父親としてほっておけません!

それじゃあ私のことはどうでもいいのか? お前無しでは生きられない! そもそもそんなことを何故相談もせず一人で決めるんだ?

誰に相談しろと?

ミノは叫びます。

お父さんにですか? お父さんはジョンウンのことしか頭にないじゃないですか

ちょっとあなた!

ギョンエとユンジェが部屋に来ました。

部屋の外まで聞こえてたわよ お義父さんになんてことを言うの?

じゃあどうするんだ? ヒョンジェをこのまま放っておけと言うのか?

だからってそんな・・

皆は困惑して黙り込みます。

***

ジンホンはギョンチョルのくれたミカンを食べながらスジョンに言いました。

君は昔からミカンが好きだったのか 今も好きだよな

ええ、そうね

スジョンは食器を拭きながら答えます。するとジョンジャが台所に来ました。

スジョン、ギョンスンから電話があってあなたがどんな経緯で養子に入ったのか聞かれたわ 何故お母様はあなたを警察に届けなかったのかしら?

それは・・ 私の入れ墨を見て虐待されてると思ったらしくて

スジョンは答えます。

それでもやっぱり親元に返そうとするのが普通でしょ 何故親を探さなかったの

多分父がフランスに転勤になって探せなかったんだと思います

そうなの・・?

ジョンジェは怪訝そうです。

***

スジョンは部屋でジンホンにも聞かれます。

スジョン、一つ気になるんだがお義父さんとお義母さんに君が初めて会った時の写真かなにか持ってるか?

ないわ

普通は持ってるものだと思うけど

そんなの・・気にしたこともなかった

スジョンは洗面所に行きます。そしてふとミヨンの言葉を思い出しました。

”ごめんね・・持ち物を全部燃やしちゃった”

スジョンは顔をこわばらせます。

母さんは私の荷物を・・?

***

ユンジェは実家からの帰りにヒョンジェの家に寄ります。そして散らかった部屋を見て顔をしかめました。

少しは掃除しろよ お前がこんな状態だから父さんは心配してあんなことを言ったんだな

なんのことだよ

お前も辛いだろうが父さんはもっとかも

父さんがどうしたんだ?

おじいちゃんに自分の戸籍を抜くって言ったんだ それでおじいちゃんは激怒した

ユンジェは髪を掻きます。

言うべきか悩んだけどずっと黙ってるわけにもいかないしな お前も状況を知っておいた方がいいだろ お前がさ、問題を解決できるように力になりたいんだ

ありがとう 兄さん

ヒョンジェは礼を言います。

お前も心配だけど父さんも心配だ

***

ユンジェは家に帰るとヘジュンに義兄が歯科医院に来た話をします。

20%の家族割引をしておいたけ、義姉さんはなにか言ってた? 

割引なんて気を使わなくていい こっちは何もして貰ってないんだから それより今週はお義母さんに会いに行くわ

どうして

おかずのお礼をしないと お小遣いをあげたいの 義姉さんからも言われたし

君って本当に頭がいいな

ユンジェは感心します。

***

ミノのところにヒョンジェからメールがきます。

”父さん、明日会って話がしたい”

誰からのメール?

ギョンエが聞きました。

ヒョンジェだ 明日話したいって

なにかあったのかしら

ギョンエは不安げです。

***

ミレは朝早くから仕事に出かけました。

仕事熱心だし意外に平気みたいね

ジョンジャは食事しながら家族に言いました。

辛いのを忘れようとしてわざと忙しくしてるのかも

ジンホンは娘の心中を気遣います。

どっちにしてもいいことじゃないの このまま忘れて貰うのよ ミレの結婚には反対じゃないけどこの状況じゃ無理だわ この際私が収拾をつける

どうつけるの

ジョンフが訊ねます。

別れさせるのよ

姉さんが可愛そうだ 

ジョンフはつぶやきます。

***

ジョンフは出勤前にミレのオフィスに寄ります。

忙しそうだね 手伝だおうか

なによ 妙に優しいわね

その時ジョンフにヒョンジェから電話が来ます。

ヒョンジェさんだ なんだろう?

ミレの顔が曇ります。

もしもし?

ああ・・ 元気にしてる? ミレさんは元気かな ちゃんと食べてる?

元気ですし食欲もありますよ 安心して下さい

ジョンフは答えます。

そうか 良かった じゃあまた今度な

はい

ジョンフは電話を切りました。

姉さんのことを心配してる

そう・・

今日おばあちゃんがヒョンジェさんのおじいさんに会うんだって

どうして

姉さんのことだよ

ミレは言葉に詰まります。

***

ギョンチョルはジョンジャと会います。

娘が世話になり感謝します

ギョンチョルは礼を言いました。

スジョンさんは出来た嫁です 私が世話になってますよ

ジョンジャは笑いました。

今日はミレの結婚のことでお願いに来ました

ああ、はい

この結婚はやめましょう

ジョンジャはギョンチョルに告げました。

***

スジェは清掃の仕事中に建物の入口で男性が暴行を受けているのを目撃します。

いったい誰の金だと思ってるんだ!

必死で逃げようとする男性をスジェは助けます。

やめましょうよ

関係ないヤツは黙ってろ

助けてください

スジェにすがる顔を見るとなんとチャンヨルでした。

スジェ?

***

スジェはチャンヨルにバンドエイドを渡し、その傷だらけの顔を見ました。

人の金を騙し取ってそのザマか

ごめん

あいつからはいくらだ

200万ウォン

僕からは3000万ウォンだからもっと殴ってもいいな

一回うまく行ったからまた騙しを・・ でもお前の金は返すつもりだった!

チャンヨルは必死で弁解します。スジェは諦めたように聞きました。

ご両親は元気なのか

チャンヨルは首を振り泣き出します。

***

ミノは退勤後のヒョンジェの事務所を訪ねます。

父さん

みんな帰ったようだな

ああ、入って

ヒョンジェとミノはオフィスで話します。

一杯やろうと思ったのになんで事務所に来るんだ?

今日は飲まないつもりだった 辛い時こそ酒は控えた方がいい

わかった 父さん、おじいちゃんに何故あんなことを?

お前が苦しんでいるのに父親として黙っていられないだろ? 結婚願望のなかったお前が結婚しようとしていたのに 結婚できるのをあんなに喜んでたんだ 父さんさえ決心すればみんなが幸せになると思った

父さん

よく考えて最善の方法だと判断したんだ

ミノは語ります。

***

ミレは帰宅するとジョンジャと話します。

今日ヒョンジェさんのおじい様に会ってきたの 私はおじい様にミレとヒョンジェさんの結婚を取りやめようって話してきたわ

そう・・

イさんも特に反対しなかった 同じ考えだったのね だから・・ミレも理解して欲しいのよ

ミレはバッグを握りしめます。

わかった

ミレは部屋に行きました。

***

ミレは部屋に入るとドアに背をつけて座り込み泣き出します。スジョンがドアを開けようとしましたが泣き声が聞こえて立ち尽くしました。

ミレ・・

ドアの内と外で娘と母は涙を流します。

***

そろそろ帰るよ

ミノが立ち上がるとギョンエから電話が来ました。

どこにいるの

ヒョンジェの事務所だ

お義父さんが話したいって ヒョンジェも連れてきて

ギョンエは言います。

***

おじいちゃん、ただいま

居間のテーブルにギョンチョル、ギョンエ、ミノ、ヒョンジェは落ち着きます。

なんの話ですか

ミノはギョンチョルに訊ねます。

ミレさんのおばあ様に会った それであちらのご家族の考えをヒョンジェにも伝えるべきだと思って

なんて言ってました?

ギョンエが訊ねます。

結婚は取りやめにしたいそうだ

それでなんて答えたんです?

ミノが聞きます。

何も言えなかった

それじゃあお父さんも同意した”、と向こうは思うでしょう?

私も突然で驚いたんだ どうして怒るんだ? お前は昨日もおかしなことを言ってたが何が気に食わない? お前は息子だけが大事で私のことはどうでもいいのか?

そうじゃないよ おじいちゃん 父さんは僕のことで胸を痛めていたんだ

ヒョンジェはギョンチョルをとりなします。

いいやお前の父さんは本気で言ったんだ その話を聞いて悲しくなった よくもあんなことが言えたな いままでの人生が無駄になった気分だ

お義父さん、相手が親だからこそ強く出てしまったんです 他の人には甘えられないんです この人は誰よりもお義父さんを頼りにしてます わかってください

ギョンエはギョンチョルに請いました。

私だってミノを誰よりも頼りにしてる だから二度とあんなことは言うな

ギョンチョルの言葉にミノは項垂れます。

***

ジョンフはユナの店にマカロンを買いにきます。

今日は一人で閉店作業なの?

はい 先輩は先に帰りました

ユナがマカロンを渡そうとしていると突然停電して店内が真っ暗になります。

どうしたんだ!

停電みたいですね

ユナはジョンフの慌てようを可笑しがります。

そんなに怖いですか? あ! でも冷蔵庫がこのままだと大変だわ!!

ジョンフは外に出て明かりを確かめます。

停電はこの店だけだ

じゃあブレーカーが落ちたのかも

二人は携帯を光らせてブレーカーの場所を探します。

あ、あれかも!

ユナは手を伸ばしますがなかなか届きません。すると後ろからジョンフが手を伸ばしてブレーカーを上げました。ジョンフを近くに感じてユナはこそばゆくなります。店内はパッと明るくなりました。

電気がついた

嬉しそうですね

達成感があるだろ こんな日は一杯やりたいのに

ジョンフは横目でユナを見ました。

***

二人は漢江のそばでビールを飲みます。

ソウルは漢江があっていいですよね

ここはよく来るの?

たまにです 以前は彼氏とも来ました

ユナはビールの缶を振ります。

空っぽだわ 帰りましょうか

僕はまだ残ってる 自分勝手だな

本部長の前だと自分勝手になっちゃいます

僕を好きなんだな 警告したはずだよ

その話はもうやめて下さい

ユナは声を上げます。

やっり自分に優しくしてくれる相手には人として好感を持つでしょ 恋愛感情はなくても

そうだね

本部長は親切な人ですから嫌う人はいません だけど相手が異性だと”キープしてる”と言われて誤解されやすいで難しいんです

またそうやって複雑に考える そういうのはよくないよ もっと気楽に考えれば? 一緒にお酒を飲んだり話をするだけだ 考えすぎると余計に複雑になる  

ユナはジョンフの話に思案顔になります。

もっと打ち解けようよ ・・ここまで言って駄目ってのはキツイな

じゃあどうすれば?

今みたいな感じで話せばいい たいした年の差もないのに”本部長”なんて変に大人扱いして 僕はまだ20代だぞ

ユナはジョンフの言葉に笑います。

ごめんなさい

じゃあこれからはタメ口で 壁を作るのはなしにしよう

わかった

ユナはジョンフに言います。

***

ジョンフは朝御飯に来ないミレを起こします。

姉さん、ごはんだよ

ミレは布団を被ったまま無言です。

まだ寝てるのか? 仕事はどうする?

行くわよ・・

ノックの音がしてスジョンが来ます。

ミレは起きた?

なんで母さんまで来るの

寝かしておきましょう

起きてるみたいだ 僕は行くね

ジョンフは出ていきます。

ミレ、起きてるんでしょ? 顔を見せて

スジョンが布団をめくるとミレは泣いていました。

ミレ・・!

心配しないで・・

ミレはベッドから起き上がります。

シャワーを浴びたら仕事に行く

***

スジョンは力なく階段を降ります。

スジョン、ミレの様子は?

スジョンは首を振ります。

ああ、一体どうすればいいんだ 誰も反対したいわけじゃないのに

ジンホンは嘆きます。

そうだ、スジョン お義父さんにいつ挨拶すればいい?

会ってどうするの? 私の両親はチン・テヒョンとチョン・ミヨンだけよ

だけど僕が挨拶しないのは失礼だよ

それよりもあんなミレを見ていられないの なんとかしないと

こんな時こそあなたがしっかりしないと

ジョンジャが来て言いました。

お義母さん、お話があります

あらなんなの?

僕は会社に行くけどいいかな

二人で話すわ

そうか

ジンホンは出ていきました。

***

ジョンジャの部屋でスジョンは話します。

お義母さんがミレの結婚に反対なのは私と父のせいですよね

当たり前でしょ それ以外に反対する理由がないわ

ミレが私のせいで結婚できないのは耐えられません

ミレも時間が経てば元気になる あなたがイさんと会わないのは仕方ないわ いくら誤解が解けてもこれまで他人として生きてきた人を今さら親だと思える? だったら無理に関わらなくてもいい

スジョンは眉を寄せます。

でもイさんも可愛そうな人だわ 突然我が子と生き別れたイさんの気持ちを考えると今からでも親子として生きてもいいんじゃない

ジョンジャはさらに続けます。

でもあなたの育てのご両親のことも考えてしまうの お二人共穏やかで落ち着きのある方たちだった なのに何故あなたを警察に連れて行かなかったの? それが頭から離れないの

事情があったんですよ

スジョンは亡くなった両親を庇います。

それで思い出したんだけど、あなた達が結婚して3年ほど経った頃ご挨拶のためにあなたのお母様に会ったの 私はその時にお母様が言ったことが気になってた

スジョンは不思議そうに義母を見ます。

あなたについて聞いた時にこう言ったの ”天から盗んだ”とね

え?

それほど完璧な娘だと言ってたわ でも今考えると違う意味だったんじゃない? ご両親はわざとあなたを警察に連れて行かなかったんじゃ?

お義母さん、両親はそんな人じゃありません!

スジョンは怒ります。

あくまで推測よ でもそうじゃなかったら辻褄が合わない

ジョンジャは主張しました。

ドラマ(第49~51話)の感想

ギョンチョルは50年も探した娘のスジョンに会えたので舞い上がるのも当然ですが、でも孫のヒョンジェが結婚できなくなって苦しんでいるのに冷たいです。ミノが父親としてなんとかしようという気持ちも汲まずに自分のことばかり考えてる。いつもは温厚なギョンチョルですがこの件ではただの自分勝手な年寄りに見えます。でもミレとヒョンジェもお互いの絆が強いのでこのままでは行かないでしょうね。

そしてスジェはお金を騙し取ったチャンヨルを見つけましたが、お金は戻ってくるんでしょうか。ユナはジョンフといい雰囲気だし昔には戻れないのかな。スジェが気の毒・・。

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