韓国ドラマ「青春ウォルダム呪われた王宮」で世子ファンはミン・ジェイを捕らえて幽閉する!その第2話のネタバレあらすじ、感想も!!

スポンサーリンク
ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第2話)について書きたいと思います。

ファンに王宮から出て行くよう宣告されたジェイは怒りに燃える

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>

ドラマのネタバレあらすじ(第2話)

第2話

世子ファン(パク・ヒョンシク)ソンオンは互いに弓を引きます。しかしソンオンが弓を射ると狙いはファンではなく鷹でした。ソンオンは射られて落ちた鷹を拾いファンに見せました。

世子様、ようやく鷹を仕留めました 目当ての鹿が見つけられず・・

ソンオンは不思議そうにファンを見ました。

どうされました

いや・・大丈夫だ

ファンが答えているとどこからかファンに向かって矢が飛んで来ました

危ない!

ソンオンがファンを押して矢を外します。

誰だ?

二人は周囲を見渡します。

(見つかる!)

木の陰にいたミン・ジェイ(チョン・ソニは走り出しました。

待て!

ファンとテガン、そしてソンオンが別れてミン・ジェイを追いました。ファンが近くまで走ってきたのでミン・ジェイは慌てますが、落ちていた矢に躓き転んでしまいました。追いついたファンは刀をジェイに向けます。

世子様に矢を射たのは私ではありません!

そちでないなら亡霊の仕業とでも?

あの・・私は・・

突き出された刀の刃先に怯えながらジェイは言いました。

世子様の密書のことで参りました 世子様が私の父に密書を・・

なんだと? 父とは誰だ?

開城府長官ミン・ホスンでございます

息子のミン・ユンジェも殺されたはずだ

ファンはジェイを見つめます。

ならば長官の娘、ミン・ジェイだな

は・・?

家族を毒殺したミン・ジェイが世子に矢を放ったのか?

ファンは刀をジェイの首に近づけます。

違います 私ではございません

それに私はそちの父に密書など送っていない

ジェイはファンに跪き頭を下げました。

世子様に嘘など申しましょうか! 世子様から婚礼祝いとともに密書が届き私は密書を拝読しました

するとソンオンが現れファンを呼びました。

世子様

そなたの裏切った許嫁、兵士長のハン・ソンオンが来るぞ

ファンはソンオンを見て言いました。ジェイは急いで落ちた帽子を被り顔を隠します。ソンオンはテガンと駆けて来ました。

矢を放った不届き者ですか

ソンオンはジェイを見下ろして話しました。

世子様、私ではありません 私は獣の追い立て役をしていただけです 弓矢などはじめから持っていませんでした 本当です!

ジェイは訴えます。

ソンオンは弓と矢筒を持ち帰り調べよ 

ファンは命じました。

この者にはまだ聞きたいことがある

ソンオンは弓と矢筒を持つと去っていきました。

所属と名は?

テガンが訊ねました。

忠武衛所属、チャン・チスにございます

ジェイは偽りの名を答えました。

チャン・チスか 庚子生まれの忠武衛の分隊 背丈は5尺半

嘘と知りつつファンは言いました。

お前のどこが5尺半なんだ 世子様は名簿を暗記しておられる

テガンが怒ります。窮地に陥ったジェイは地面に頭を押し付けました。

申し訳ありません、世子様 兵士に選ばれると麦をひとつき一斗頂けると聞き偽りを・・

職を得るためほらを吹いたようです

テガンはファンに説明しました。

はい 我が家で健康な男は私だけでして

そうか ならばその服を脱いでみよ

ファンは意地悪く命じました。

は?

戸惑うジェイを見てファンはテガンに告げました。

私のせいで転び腕をケガした ひどければ医師を呼ばねばならぬだろう

ジェイは必死で首を振ります。

世子様、かすり傷ですからお気になさらず

私が自ら確かめる 幕舎に連れて行け

ファンはテガンに指示しました。

***

狩りの陣営では仕留めた獲物を見て兵たちが雄叫びをあげていました。

これだけの獲物を世子様がお仕留めに?

右議政チョ・ウォンボの一派は驚嘆します。

これで世子様の右腕に関する疑いは消え去るでしょうな

左議政ハン・ジュンオンが断じました。ウォンボは苦笑いします。

***

ファンが狩りを終えて戻って来ると重臣たちは頭を下げました。

世子様 天への供え物が用意できましたので祝詞をお書きください

重臣達の最高位である領議政キム・アンジクがファンに申し出ました。ファンは頷いて台に置かれた紙の前に立ちます。すると官吏が水を入れた小鉢を持って来ました。

こちらの水で手をお清めください

ファンは手を洗うと筆を取ろうとします。その様子をテガンに連れられジェイも見ていました。しかしファンは筆を取らずに重臣たちを見回して問いました。

祝詞を書けば終わりですか?

それはどういう意味でしょうか

水を入れた小鉢を持ってきた官吏が聞きました。

この試験に合格しないと世子の座を守れないような気がして聞いているのです

世子様! とんでもないことです 何故臣下が世子様に試験を課すのですか?

アンジクが反発しました。

そうでしょう 誠実に役目を果たして来たが矢が刺さったくらいで素質を疑われるとはなんとも腹立たしい

ファンは眉を寄せました。

よって今日を最後に私が世子にふさわしいか試すようなことはやめていただきたい

ファンは重臣たちが注視する中で文字を書き始めました。

相変わらずお上手ですね 世子様

皆が感心する中ウォンボだけ憎々しげにファンを見ていました。

背丈を偽っただけか

テガンは横にいるジェイに訊ねました。

なら恐れるな それくらいなら酷い罰をお与えにはならない

テガンはジェイを慰めます。

***

しかしファンが祝詞を書いていると突然赤い血が紙に落ちました

なんだ?

ファンは手から滴る血に青ざめ筆を落とします。

血が出ています! 世子様

臣下の一人が指さしました。

世子様! お怪我を?

怪我はしていません! 今すぐ手を洗う

ファンは告げました。

水を持って来い!

テガンが命じます。

亡霊の戯れとしか思えません

ウォンボが言い出しました。

亡霊の戯れなどと! 口を慎まぬか!

ハン・ジュンオンが諌めます。テガンの部下が水を汲んできてファンの手に流しました。

傷はありませんね

テガンがファンの手を見て言いました。

いったい血はどこから・・?

ファンは声をあげてソンオンを呼びました。

兵士長ハン・ソンオン! ここにいる役人や兵士たち全員の衣服を調べよ!

はい! 世子様

少しでも怪しければすぐに知らせるのだ

***

役人や兵士たちは列を作り並ばされました。ジェイも最後の列に加えられます。

これより衣服について検分を始める

順番に調べていくソンオンをジェイはながめました。

兵士長 ハン・ソンオン・・

ジェイは侍女のガラムとのかつての無邪気な会話を思い出します。

ガラムはジェイの婚約者のソンオンの肖像画を見て目を丸くしました。

大変です お嬢様

どうしたの 不細工なの?

肖像画をまだ見ていないジェイはガラムに聞きました。

私がもう一度見て説明します

ガラムは丸めた肖像画をもう一度広げます。

ああ! どうしましょう お嬢様は男性のお顔立ちを一番気にされるのに

不細工なのね・・

ジェイはがっくりと肩を落とします。するとガラムは肖像画をジェイに見せました。

とっても男らしい方ですよ!

ジェイは歓声を上げました。 

まあ広い肩幅ね! 嬉しいわ!

ジェイは肖像画を見つめます。

私、生まれて初めてこんな素敵な男性を見たわ

ジェイは自分の顔に肖像画を並べます。

カラム、私達お似合いかしら?

はい! とってもお似合いですよ

二人ははしゃいで笑い合います。

ソンオンがジェイを見て近づいて来ました。

どうしよう バレてしまう

ジェイは心の中で叫びます。

誰が助けて!

するとファンかジェイの手を引っ張りました。

そちはこっちにこい

***

ファンはジェイを自分の幕舎に連れていきました。椅子に座り水を飲もうとしますが手を止めてジェイを見ます。

あんなふうに血が滴り落ちたのだ 水に毒が盛られていてもおかしくない

ファンは立ち上がってジェイに杯を差し出します。

飲んでみるか?

承知しました 世子様

ジェイは水を飲み干しました。

美味しかったです

そちに会ってから不吉なことが次々に起こる 家族を毒殺した上世子の命まで狙ったのか?

違います

私に矢を放ち天に捧げる祝詞を汚し皆の前で恥をかかせた

本当に何もしておりません! 世子様、私の話を・・

しかしファンは聞こうとせずに護衛のテガンを呼びました。

こいつを縛り上げろ!

承知しました 祝詞を汚したのはこの者ですか?

その疑いがある 王宮に連行しろ 私が尋問する

ファンはテガンとその部下達に命じました。

私はやっておりません! 何故私が・・

ジェイは抗いますがファンは聞き入れません。

***

ガラムはジェイのことで気をもんでいました。

無理やりでもついていけば良かった

洗濯物をとりこみながらガラムは苛立ちます。

カラム、お嬢様は普通の娘さんとは訳が違う 自分の心配をしろよ

ガラムの兄が慰めます。

わかってるけど・・

すると家の前を人が大勢走っていきます。

何かあったのか?

世子様が通るんだって

女たちが話しながら通り過ぎました。

世子様が?

***

街の人たちは世子の列に跪いていました。ガラムは兵士達の中にジェイの姿を探しますが見当たりません。

お嬢様がいない お嬢様はどこに?

ジェイは縛られてテガンに王宮に連行されていました。ガラムは夜になると月に祈りを捧げます。

どうかお嬢様がご無事でいますように せめて温かい食事と藁でもいいから寝床がありますように

ジェイは王宮の物置部屋に閉じ込められました。横たわる藁だけはありました。

***

キム・アンジクはハン・ジュンオン達と話していました。

まっさらな紙が祝詞を書いた途端血で汚されるとは

アンジクは憤ります。

実にかしなことですね

ハン・ジュンオンは奇妙な出来事に考え込みます。

***

ファンはと面談していました。

王様 狩りが無事に済んでよろしゅうございました

王妃がお茶を注ぎながら話します。

一年前世子に矢を射たものは見つかっていない 世子が狙われているのをそちは知らぬと申すのか

王は王妃に問いました。

王様 この度の狩りを通し世子は健やかでありこの国の世子にふさわしいと証明できました それだけでも目的を果たせたのでは?

それだけでは駄目だ 何度も話したことを忘れてはならぬぞ ファン

王はファンに告げました。

兄であるウィヒョン世子の死を忘れてはならんのだ

父上が案じておられることは深く心に刻んでおりますゆえ

ファンは答えます。

どうかご心配なさいませんよう

***

チョ・ウォンボは屋敷で弟の法務長官チョ・ウォノと密談していました。

兄上の仕業ですか? 狩りで世子が祝詞を書く時血が出たでしょう

ウォンボは弟を見つめます。

私だと思うか?

違いますか?

小生意気な世子が震え上がったならそれでいい!

二人は笑います。

やはり兄上だな

***

ファンは居室でジェイの言ったことを考えていました。

ミン・ジェイは私の密書を見たと言った しかし私の書いた書状はすべて火に焚べた テガンさえ知らないはずだ 届くはずのない密書をどう受け取ったのだ?

ファンはジェイを閉じ込めた部屋へ行きます。

ほどいてやれ

しかしジェイは懐の刀で縄を切っていました。

もう切ってあります

縄を切ろうとしたテガンが言いました。

腕が痛くてほどいた

ジェイは釈明しました。テガンは落ちていた刀を拾います。

こいつめ 逃げようとしたな

逃げようと思ったらここに来るまでにとっくに逃げていた

なんだと! 私がいるのにどうやって逃げられたというんだ?

腹を立てたテガンは何度もジェイを小突きます。癪に障ったジェイはテガンの手に噛みつき股間を蹴りました。

アゥ

テガンは床に転がります。ジェイは縄をほどくとファンに土下座しました。

お許しください これは身を守るための短刀で誰かを傷つけるためのものではありません!

テガンは下がれ

ファンは命じました。

***

女でありながら実に大したものだ

二人きりになるとファンは言いました。

おたずね者が開城から都に 短刀まで携えて

ファンはジェイの前にしゃがみます。

道中15人もの兵を倒したとか 見事なものだ

このまま死ぬわけにはいきません 真犯人を捕まえ家族の恨みを晴らさなければ

何故私に会いに来たのだ? ソンオンのところの方が安全だろうに

あの方にとっては私が生きていることは許せないはず そんな者を果たして助けるでしょうか

ジェイはファンをきつく見ました。

世子様! 家族の死は世子様の密書と関係が・・

ファンはジェイの頬を掴みます。

私は密書など送っていないと言ったろう?

ファンは立ち上がると部屋を出ようとします。

ソンオンのところなら・・

呪いの書

ジェイの言葉にファンはギクリとします。

今なんと言った・・?

3年前に呪いの書を受け取ったそうですね ”亡霊がイ・ファンに告げる この言葉を肝に銘じよ”

ジェイは呪いの書の言葉を語り始めます。

”兄を殺し王の座についても・・”

私は兄を殺していない!

”お前は決して王にはなれぬだろう・・”

お前! 黙らんか!!

ファンはジェイを柱に押し付けました。

密書に書いてあったのです 3年前亡霊から呪いの書が届いたと ウィヒョン世子様が亡くなられた日 世子になられた日に 初めて東宮殿に入られた日です

なんと・・?

”誰にも言えなかった”と書いておられました ウィヒョン世子様を殺し世子の座に就いたと書いてあったからです

私は兄上を殺してない 兄上に桃を差し上げるなど どうして私が実の兄を殺さねばならぬのだ? 兄上は・・雲の上の人であり友であり師匠であった

ファンの目に涙が溢れます。

世子の座を手に入れたいと思ったことなど一度もない

世子様は最初の呪いの書を燃やされました ですが一年前再び呪いの書が届き赤い文字で書かれていました ”肱あれど操れず股あれど踊れず” 腕があっても使えず脚があっても歩けぬだろう

お前・・

ファンは目を見開きます。

そして世子様は呪いの書の通りに矢で射られました

ファンは堪らず涙を流しました。

***

スホンの亡くなる前ファンはミン・スホンに手紙を書いていました。

”お師匠様 その時から私は誰も信じられなくなり、誰に対しても本心を明かさない気難しく冷たい人間になりました”

ファンは動かなくなった右腕から筆を落とします。

私の人生はまるで光のない暗い夜です

ファンは書きかけの手紙を丸めます。

”その中を独りで歩く私は日々性格が歪んでっています”

ファンは丸めた手紙を投げ捨てました。

***

世子様は師匠である私の父に助けを求められたのです

ジェイはファンに言いました。

何度も言ったはずだ 密書など送っていないと

確かに拝読しました 多くの事件を解決した私の兄ユンジェをひそかに都によこし呪いの書について調べよ、と書いてありました

仮に密書を受け取られたとしてもお前に見せたはずがない 世子から来た密書を娘だからと勝手に・・

世子様が必要とされたのは兄ではありません これまで事件を解決してきたのは兄のユンジェではなく私でしたから

ファンはジェイの言葉に驚愕します。

お師匠様が開城府の長官になってからミン・ユンジェが解決した事件は山のようにある その名は漢陽の都まで轟いているほどだ それがすべてお前の手柄だったと? そんなことが信じられるか!

機会を与えられれば証明して見せます

ジェイは懐から手配書を見せました。

先日道で拾いました 殺人事件の目撃者を探しているとのこと 私がこの事件を解決してみせます

何故私がお前に機会をやらねばならぬ お前が家族を毒殺した非道な殺人犯でないと証明する証拠が一つでもあるのか

”密書を読んだら燃やせ”そうお書きになったのは世子様です 世子様、本当に「呪いの書」を受け取っていませんか? 本当に父に密書を送っていませんか? 密書が存在しないというなら何故私が「呪いの書」の内容を知っているのですか?

お前の言葉より祝詞の血が亡霊の仕業だと言うほうが信じられる

ファンは部屋を出ようとします。

あの祝詞の血はまやかしに過ぎません

・・なんだと?

この世に亡霊などいないのです 亡霊より怖い人間の陰謀があるだけ

ジェイはファンに近づきます。

世子様に真実を見ようとする気持ちがあれば私を信じられるでしょう そして亡霊を隠れ蓑にした人間の仕業も見つけられます

ファンはジェイに向き直りました。

明礬を溶かした水に蘇木が混ざると血のように赤くなります 祝詞を書く前に手を洗っていた水に明礬が溶けていたはずです

ファンは愕然とします。

(狩りの間は慌ただしい 水に明礬を溶かすことも筆に蘇木の粉をまぶすことも難しくないだろう)

ファンは考えました。

お察しの通り、犯人は祝詞を書く作法を知り水と筆に容易に近づける者です 亡霊の仕業ではございません

ジェイは断じました。

祈祷師が財物をむしり取るために使う手法です 過去にこの手法を使った事件がありました

祈祷師の手法か・・

ファンは呟きます。

***

ガラムは兄の服を着て男の姿になりました。

カラム? 何してるんだ

家事なんかしてる場合じゃない

ガラムは兄に言いました。

お嬢様のために何かしないと落ち着かない

何かって何する気なんだ? 嫌な予感がする

では行ってきます

ガラムは家を出ていきました。

おい! どこに行くんだよ? カラム!

兄は叫びます。

***

ガラムは領議政の屋敷の前に来ました。

ここが領議政様のお屋敷のはずなんだけどあの変人も住んでいるのかしら

すると門が開いてキム・ミョンジンが現れました。ガラムは慌てて植え込みに隠れます。ミョンジンは陽を浴びながら伸びをしました。

うーん 今日はどんなことが起こるかな 頑張らんとなー

ミョンジンが伸びを続けていると植え込みから出たガラムが声をかけました。

坊ちゃん

突然声をかけられたミョンジンは驚いて尻もちをつきます。

・・

何の用だ

ミョンジンは地面にあぐらをかいて聞きました。

実はお話したいことが・・”あったのですが”

”あったのですが”?

これで失礼します

ガラムはお辞儀をして去ろうとしました。

おい! 待て!

ミョンジンはガラムを追います。

一体何の用だ 人を驚かせて用も言わずに帰るのか?

なんでもないんです

おおい、こら

ミョンジンは行こうとするガラムの進路を防ぎました。

話があると言ったろう?

仕方なくガラムは話し始めました。

聞くところによると坊ちゃんは死体を見ると何故死んだかわかるというすごいお方だって・・

ほう! 小耳に挟んだのか

ミョンジンは嬉しそうに言いますがガラムは顔をしかめました。

そんな噂があるなんて ハハハ

ミョンジンは笑います。

そうだ 私はそういう者だ

・・だから 弟子になろうかと・・思って

私の弟子になりたいのか!

あ、いや! 違います 弟子になりたかったけど・・やっぱりやめておきます

え? どうして?

だってそんなに肝の小さい方を師匠と呼べませんよ とてもじゃないけど尊敬出来ません 他の師匠を探してみます

こら! 待て

は?

お前のせいでえらく気分が悪い つまり勝手に私のことを師匠にしようとしたが勝手にやめたのか?

え? 当たり前ですよね 自分のことを自分で決めるのは

ガラムは愛想笑いをしました。

すみません やっぱりやめておきます では

ガラムは行こうとしますがまたもミョンジンに止められます。

駄目だ! 私は今とても傷ついたのだ 

そんな! だからなんです? どうしろと?

お前を私の弟子にしてやる ついてこい

今すぐですか?

朝から訪ねてきたくせに 先延ばしする必要があるのか

ミョンジンは歩き出しました。

ああ、あの変人を信じて平気?

ガラムは頭を抱えます。

何か学ぶことがあるかな・・

先を歩くミョンジンが振り向きました。

こら、何をしておる? 足の遅い奴だな 早くついてきなさい

ハァ・・

ガラムは仕方なくミョンジンの後を追います。

***

ファンは王の前で狩りの祝詞事件を再現しました。ジェイに言われた通りに明礬を溶かした水で手を洗い蘇木の粉をまぶした筆を取ります。すると白い紙に赤い血のような液が滴りました。

おお!

重臣達はざわめきます。

祈祷師が財物を奪うためによく使う手法だそうです

ファンは説明しました。

祈祷師か 今回のことは世子の権威に傷をつけるのが狙いだろう 

王は言いました。

世子に向けられた悪意は朝廷に向けられたも同然 必ず捜し出し見せしめのために厳しく罰せよ

はい 王様!

官吏たちは頭を下げました。

***

申し訳ありません 管理を怠った私のせいです

ソンオンはファンに従って歩きながら謝罪しました。

水を運んできた者と筆の管理者を調べます

狩りの際に見つけた弓矢は調べたか

はい 兵士が使うありふれたものでした 世子様を狙い木に刺さった矢も同様で毒はついていませんでした

毒矢ではないと それは良かった

狩りに動員された全ての兵士を呼び調べを

ソンオンは述べました。

狩りの最中だ 獣を狙った矢が私の方へ飛んでくることもある

たまたまでも決してあってはならないことです

ファンは足を止めてソンオンを見ました。

まあそう言うな そちの矢が誤って私に飛んでこないとは言い切れない 

ソンオンはファンの言葉に驚きます。

何故そんなことをおっしゃるのですか? 私の放った矢が世子様に飛ぶことは決してございません

ファンはソンオンに微笑みます。

冗談だ あの日弓矢を持っていたという理由だけで何十人もの兵士を一人一人調べて事を大きくする必要はない それより祝詞に細工をした者を探せ

ソンオンは了承して歩いて行きました。

***

祈祷師とは 一体誰の仕業だ

キム・アンジクはハン・ジュンオンらと話します。

チョ氏一族の仕業に決まっています 右議政以外にあのようなことを企むものはいません

パンスが憤りました。

左議政もそう思うか

右議政では・・ないような気がいたします

左議政のハン・ジュンオンは答えました。

王様のお考えがわかりません 王様は使用人の子に生まれ右議政とその一族のおかげで王になられた 何故今の王妃様を迎えたか・・右議政の姪だからです 右議政は我が国で最も有力なチョ氏一族の筆頭です 

ならば王様はミョンアン大君を世子に?

パンスがハン・ジュンオンに問います。

そのようなことを申すでない

アンジクが止めました。

ですが王様が権力を固めたいなら今の世子様では不安でしょう ミョンアン大君のような後ろ盾がなく呪いの書まで受け取ったとか ウィヒョン世子様の死にまつわる不穏な噂まで・・

パンスは主張します。

そうは言っても世子様も王様の実の息子 チョ氏一族のために王様が息子を捨てるというのか?

アンジクは怒ります。

そんなことはあってはなりません

ハン・ジュンオンが静かに言いました。他の二人は頷きます。

***

ミョンジンは市場を歩きながら商人たちに声をかけていました。

調子はどうだ?

これはどうも 坊ちゃま

腹は大丈夫か

おかげ様で 

ミョンジンは餅が売られているのを見つけて駆け寄ります。

うん、うまい

そんな・・お金も払わず  

ガラムは困惑します。

いいんですよ 坊ちゃまの薬のおかげで息子のできものが治ったんですから たくさん食べてください

餅売りの女は言いました。

そうか、ほら、お前も食べてみなさい

ミョンジンはガラムにも餅を食べさせます。

ところでこやつが誰か気にならないか 私の弟子なんだ ハハハ

楽しそうにミョンジンは笑いました。

***

飯場の父娘にもミョンジンは声をかけました。

よく眠れたか?

はい、坊ちゃまに貰った水をまいたらノミがバーっといなくなって久しぶりにぐっすり眠れました

父親は話しました。

材料はなんですか

秘密を簡単には教えられないが桂皮が入っていることだけは教えてやろう

桂皮ですか ・・ところでこの方は?

父親がガラムを見て訊ねました。ミョンジンは大笑いして自慢します。

ハハハ 私の弟子だ!

弟子です 宜しくお願いします

ガラムは頭を下げました。

***

ミョンジンは門を開けてガラムを入れました。

ここはなんですか

ガラムは建物を見回して訊ねます。

私の研究室だ

研究室?

萬研堂

ミョンジンは看板を指して名前を呼びました。

この世のあらゆるものを研究するという意味だ

はあ・・?

ガラムは首を傾げます。

***

相変わらずジェイは物置部屋に閉じ込められていました。その時ファンが来て札を投げました。

それを見せれば王宮を出られる 家族を殺した重罪人をそばには置いておけぬ それを持って王宮を出ろ

世子様 追い出すおつもりですか?

ジェイはファンの言葉に動揺します。

***

ミョンジンの広い研究室には薬瓶がズラッと置かれ、そして天井から薬草が吊り下げられていました。

うわあすごい・・

ゆっくり見なさい

ミョンジンは楽しげに言いました。

これは体のツボの図かな そして・・

ミン・ジェイの人相書きが何枚も貼ってあってガラムは驚きます。

この人は・・

知ってるのか

開城の殺人犯ですね

ガラムは誤魔化そうとします。するとミョンジンが近づいて来て訂正しました。

弟子よ そんなお方ではないぞ 

ミョンジンは張り紙に恭しく手を差し伸べました。

この方は最高の捜査官 この私が慕うミン・ジェイさんだ!

・・え? この女を慕ってるんですか

そうだ この方をお慕いしている

ミョンジンは恥ずかしそうに笑います。

***

王宮を出て役所へでもどこにでも行け

ファンはジェイに言い渡しました。

身の潔白は己の力で証明しろ

部屋から出ようとするファンの背中にジェイは呟きました。

・・ひどいやつ

ファンは振り向きます。

あんたは王になる器じゃない 最低最悪の男よ

は? ・・誰に向かって

もちろんあんたよ 女に罵られて驚いた?

そのような口を利いて 正気じゃない

ええ まともじゃない あまりにも腹が立って正気じゃいられない

ジェイはファンに詰め寄ります。

この状況で役所に行けなんてよく言えるわね どうせおたずね者として国中に顔が知れてる あんたのことだって怖くない

ファンは目を見張ります。

私は汚名をそそぐ機会もなく拷問を受け犯してもいない罪を自白して処刑されるでしょう 無礼を働き殺されても身を引き裂かれて死んでも同じこと

世子に向かってなんという口の利き方をするのだ!

王室に生まれたから世子になれただけ あんた自身に何か価値はある?

たかが女ごときに・・

そうよ! たかが女ごときに! 濡れ衣を着せられ追われる身となった女ごときに何ができるの? 女として生まれた瞬間から私に許されたことは何がある? この国は女たちに”いいぞ そうしろ やってみろ” そう言ったことがある?

ジェイはファンに訴えます。ファンは口を開きました。

ハ・・ まだ言いたいことがありそうだな 言ってみろ

濡れ衣を着せられ殺人犯になったけど父と母二人の大切な娘で兄の可愛い妹だった 同じ人間なのに私たちの違いは何?

ジェイは涙を流します。

あんたの師匠だった私の父はあんたが世子になった時心から喜んでた こんなに冷酷で傲慢なあんたがいつか立派な王になると信じてた! 私はそんな父の遺志を継いであんたの足元にひれ伏す最初の民になろうと・・ あんたに会えば家族があんなふうに殺された理由がわかると思って命がけでここまで来たのに!!

ファンは真剣にジェイを見つめます。

私を見捨てるはずがないと思ってた 私はあんたの師匠の娘で父はあんたのせいで死んだから あんたのせいよ! 私の家族はあんたのせいで死んだのよ!!

ジェイは叫びました。

追い詰められた私を見捨てるならここで死んでやる 私はどうせ死ぬんだもの 

ジェイは扉を叩きました。

すみません! 家族を殺した罪深い女がいます 捕まえてください

ジェイは叩き続けます。

その前に聞いて下さい この国の世子は亡霊から呪いの書を受け取ったそうです! 世間の噂は本当だとおっしゃいました!

ファンはジェイの肩を掴みました。そして口を塞ぎます。

ドラマ(第2話)の感想

ミン・ジェイは家族を殺されて犯人を見つけようとしているのに世子ファンの冷たいこと。でもファンも自分を世子の座から落とそうとする姿のわからない悪意に攻められて人間不信になり疲れてしまっているんですね。次期王という輝かしい未来を持ちながらも自分の人生に希望を持てない気の毒な青年なんです。

今は互いを信じられない二人ですがファンもこれからジェイの才能に気づいて認めていくはずです。二人が仲良く笑う姿を早く観たいですね。

コメント

Optimized by Optimole
Verified by MonsterInsights