韓国ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第七週でピョンガンを庇い敵の矢を受け倒れたタル!その生死は??そして第29、30話のネタバレあらすじ、感想も!!

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ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もテレビ東京放送の韓国ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」(第29、30話)について書きたいと思います。

ゴンはピョンガンを救おうと新羅軍と戦うも力尽きる・・

テレ東で平日月~金曜 朝8時15分から放送中

<画像出典>tv-tokyo.co.jp/pyeonggang/

キャストとこれまでの話

<第1,2話>  <第3~5話>

<第6~8話>  <第9~11話>

<第12、13話> <第14~16話>

<第17、18話> <第19~21話>

<第22、23話> <第24~26話>

<27、28話>

ドラマ(第29、30話)のあらすじ(ネタバレ)

【第29話】

モヨンチン太后から手紙を受け取ります。

オン・ダル(ナ・イヌ)将軍が王宮に戻ってきた 王命により数日中に阿旦山城に攻め入る 王女も戦いに向かうかもしれない あの二人が天下を取るのではと不安だ 対処を頼む

チン太后はそう手紙に書いていました。 

王女が・・

モヨンは返事を書くと太后の手紙を燃やします。するとゴンが部屋に来ました。

出陣の準備が出来たと聞きました

今しがた高句麗に出入りしていたそなたの手下を見た 近頃も密偵を送っているのか? 誰に?

ゴンはモヨンに訊ねます。

何のためだ

情勢を知ろうとしているだけです

ゴンは灰になった手紙を見下ろします。

すぐに燃やして消したい内容なのか チン太后だろう

ゴンは無言を貫くモヨンを見つめます。

やはりな 太后が私を庇ったのはそなたの根回しか さては私の命と新羅の情報を引き換えにしたな?

お気になさることではありません

燃やした手紙の内容は?

モヨンは沈黙します。

へ・モヨン!

高句麗の王が都の警備を強化させたそうです 王女についての知らせでなくて恐縮です

モヨンはゴンに言いました。

***

タルは阿旦山城に向かいます。出陣の朝ピョンガン(キム・ソヒョン)に挨拶しようとすると、ピョンガンは武装して現れました。

カジン

私決めたの あんたと出陣する

駄目だ

だったらあんたも行かせない

カジン・・

一緒に戦ってオン・ヒョプ将軍の阿旦山城を取り戻そう その後はすべて捨ててここを去るの 二人で

タルはピョンガンを見つめます。

これが高句麗のための最後の戦になる

***

タル達は出陣の前にに忠誠を誓います。

将軍オン・ダル、王命に従い阿旦山城に出陣致します

高句麗の領土を回復し王様に捧げます どうか王様の国、民のための高句麗をお作り下さい

ピョンガンも宣言しました。

勝利を期待している

王は告げました。

忠誠!

ピョンガン達は阿旦山城に向かいます。

***

チン太后はモヨンの手紙を読みます。

新羅軍も高句麗への出陣を前に阿旦山城の守りを固めます 王女もオン・ダル将軍も生きて帰れないでしょう ご心配は無用です

太后がモヨンの手紙を燃やそうとしているとコンム王子がやってきました。太后は慌てて手紙を本の間に挟みます。

王子、その額のケガは?

階段を駆け上がっていたら・・

まあ なんてこと!

***

母上、たいしたケガではありません

じっとして

太后は王子の額に薬を塗ります。

王子、そなたの体は自分だけのものではない 高句麗の命運がかかっているのだ 迂闊に傷つけてはならぬ

はい 心します

王子は母親に言いました。太后は頷きます。

母上、王様がお待ちですので

そうか 行きなさい

***

階段を跳んでケガをしたのか?

王は王子の話に笑います。

余もお前の年頃にはよくやった

王様もそんなことを?

もちろん ピョンガン姉上は6段でも楽に跳んでいた

すごい! そんな姉上と義兄上なら阿旦山城も奪還できますね

楽ではないだろう 天に祈るのみだ

王は言いました。

天の助けがなくても奪還できます 高句麗と王様への忠義心がありますから

忠義か・・

無邪気に話す弟に王は呟きます。

***

チン太后はモヨンの手紙を挟んだ本がないことに気づきます。

ここに置いた書物はどうした?

先ほど王子様がお持ちに

なんだと?

女官の言葉に太后は青ざめます。

***

ではどこから読むのだったかな?

王に言われ王子は本を開きます。そして挟んであった手紙を広げました。

なんの書状だ?

王が訊ねます。手紙を読んだ王子は緊張して兄を見ました。

見せてみよ

王子から手紙を受け取った王はその内容に驚愕します

***

チン太后は王に呼ばれます。

跪かせろ

王の命に重臣たちは慌てます。親衛隊の兵が太后を無理やり座らせました。

王様、なにをなさるのですか?

チン・ピルが狼狽えます。

母上!

コンム王子が泣きながら太后にすがりました。しかし王は厳しく言いました。

王子はどいていろ

兄上・・

どけ!

***

王は手紙を広げ太后に見せました。

高句麗の国母ともあろう者が新羅と内通していたとは!

重臣たちは仰天して言葉もありません。

先の王に対し恥ずかしくないのか!

王は手紙を太后に投げつけました。

愚かなまねでしたがすべては王様のためでした

太后は釈明します。

なんだと? 私のため?

王女とオン・ダル将軍が戦に勝利すれば民の信望を得て王様の座を狙うことでしょう 以前王様も王女の謀反を警戒していたはずです

大概にせよ!

王は怒りました。

使節として来たコ・ゴンを殺すなと進言したのも奴と組んでいたからでしょう

ウナムが断じます。

それは・・

太后・・!

チン・ピルは絶望して両手を握りしめます。

これは許しがたい重罪です 斬首の刑に処すべきです! 王様!!

ヨン・チョンギが声を荒げました。

しかしながら先の王の妃で王子の母でございます

キム・ピョンジがとりなします。

故になおさら罪が重いのです!

チョンギは引きません。

王様ー!

チン・ピルが王の前に跪きました。

太后の犯した罪はこの私が償います! 私の首をはねてください!

お父様!

離せ!

チン・ピルは太后を突き飛ばします。

知恵も徳もない私にはもったいない娘でした 太后である前に私の娘でございます 父親の私が罪を償います!

王子も跪いて請いました。

王様、母上を助けてください 私が代わりに死にます!

なりません! 王子・・

王様・・

三人に泣かれて王は閉口します。

***

ピョンガンたちは陣営を設置します。

夜通し進めば明け方には阿旦山城に着きます

プンゲはタルに告げました。

一睡もせずでは戦えない できるだけ早く進んでその分少しでも兵たちを寝かせよう

タルは言いました。

城の守りは?

ピョンガンはチンに聞きました。

北門と西門が特に厳重です

では先発隊が東門の水路から入り城門を破ったらすぐに本隊が突撃しよう ウ・ヨン殿とチンとプンゲにあとは任せる

はい

3人は出発しました。

タル、私は何も怖くない あんたといるから

ピョンガンは言いました。

阿旦山城を取り戻したらチンとプンゲにまかせて私達は去るのよ

わかってる 父の宝剣も明日で最後だ

タルは笑います。

***

新羅王はゴンに訊ねました。

出陣の準備は整ったか?

はい 武器と軍馬も十分ですし兵の士気も高いです 王命が下ればすぐにでも出陣できます

余が聞いた話とは違う そちが情け容赦なく追い詰めたが故に兵たちが恨んでいるらしい 先日も武器庫の武官を斬ったではないか

大事を成す為には小さな犠牲は仕方ありません

ゴンは言いました。王は含み笑いをします。

そちは大事を成すと言いながら実は私情で動いているな

新羅王はへ・ジウォルから報告を受けていました。ジウォルはゴンがピョンガンを慕っていて王女を手に入れるために出兵したがっていると密告したのでした。

誰が密告したかは知りませんがそれは私を陥れる罠です!

ゴンは王に訴えました。

では、ピョンガンに対してなんの思いもないと?

かつては武芸の師弟関係でした しかし王室と我が一族の深い悪縁故に敵同士となったのです

縁談があったが破談になった件は? 有力な候補であったそちではなく王女はオン・ダルを選んだそうだな 男なら恨みを抱くはずだが未練がないと言うなら信じてやろう だが軍の指揮権は手放せ

王の命令にゴンは驚愕します。

王様、それは・・

またの機会により重要な役目を与える

では軍の指揮は誰がとるのですか?

余が自ら出陣しよう 戦場で戦ってみたい相手がいるのだ 故に余が阿旦山城に行く

阿旦山城へ?

高句麗が阿旦山城を討ちに来る オン・ダル、そして王女が軍を率いている わかったか? 私欲がないことを示したくばそちは出陣を断念するのだ

王は告げました。

***

ゴンは王宮から戻ると荒れて部屋の物を投げつけます。

機会はまた訪れます

モヨンが来て言いました。

もう二度とない!

ゴンはテーブルを倒しました。

”また”などと言うな!

モヨンはゴンに歩み寄ります。そしてゴンの肩に触れました。

思う存分怒ってください 私が全部受け止めます

モヨン・・

ゴンはモヨンの胸で嗚咽します。

***

コ・ゴンの指揮権を剥奪した

王はキム・チャスンに話しました。

よってそちが余の補佐として出陣してくれ

王命とあれば従います

ゆっくり休めたか?

高句麗の連中にはめられ追い出されたことが悔しくさほどゆっくりは・・

王は笑います。

新羅の軍事を担うそちのような大事な臣下を余が本気で追い出すとでも? そちが休んでいる間にコ・ゴンを操り出陣の準備を整えさせただけだ

へ・ジウォルと娘を始末すべきです

チャスンは言いました。

その二人だけか? 思いの外使い道もなく高句麗に捨てられた男・・あの者も始末するのだ

***

コ・ゴン殿の出陣は阻んだがこれからどうする気だ?

へ・ジウォルは酒を飲みながら娘に聞きました。

コ・ゴン殿がなんの取り柄もない男になってもお前の思いは変わらんか?

変わりません

ジウォルは苦笑します。

金で解決出来ない問題はこれだから厄介だ 分別を失い先が見えんだろう

ジウォルは真顔になりました。

だがモヨン、この父にはその先が見える

お父様・・

***

新羅が高句麗を攻めると知った王のウォンはタル達の援軍として出陣しようとします

官軍は出陣の準備を終えました

ヨン・チョンギが王に知らせます。

各部族の私兵も合流しました

ウナムも話します。話を聞いた王はキム・ピョンジに告げました。

それでは都を頼む

民が動揺せぬよう努めます

王様どうか勝利なさいますよう

チン・ピルが深々と頭を下げました。王は集結した兵たちに向き直ると彼らに叫びました。

新羅の大軍が王女たちに近づいている 一刻も早く王女達を救い、阿旦山城を取り戻すのだ!

忠誠!

***

チン太后はコンム王子に別れの挨拶をします。

泣くのはやめなさい 平原王の息子で高句麗の王子ではないか

コンム王子は涙で溢れた目で母親を見つめます。

この母は長きに渡り多くの罪を犯してしまった 死をもって償うべきところを王宮からの追放で済んだのは王様の温情のおかげだ

二度と母上に会えないのですか?

ひたすら王子が王座に就く日を夢見て生きてきた いつか母の夢が叶う日にまた会えるだろう

母上!

母と子は抱き合います。

元気でいるのだぞ その日が来るまで

***

阿旦山城では激しい戦いが始まっていました。

将軍、先発隊が東門を破りました!

ヨンが報告します。

門が塞がれる前に城内に入ろう!

ピョンガンはタルに言いました。タルは兵たちに問います。

生きるために来たか?

勝つために来ました!

兵たちは答えました。

負けて死ぬのか?

勝って生きて戻ります!

高句麗の勇士たちよ 進軍せよ!

兵たちは雄叫びを上げ進み出します、

高句麗軍は城壁に梯子をかけ上ります。新羅軍は矢で応戦しました。タルやピョンガンは馬で城内に入り兵たちと戦います。プンゲやチンも果敢に敵と剣を交えました。

***

ゴンは屋敷を出ようとします。

コ・ゴン様、どこに行くのですか

モヨンが訊ねました。

知ったらついてくるのか

新羅軍は夜明けに出陣しました

ではのんびり後を追うとしよう

阿旦山城に行けば王女に会えるとでも?

ゴンはモヨンを見つめます。

やはり燃やした書状の内容はそれだな 王に密告したのはへ・ジウォル殿か? それともそなたがやったことか?

密告したのは私です

何故だ?

王女に夢中になるあまり危険を顧みないあなたを引き止めたかったのです

なんて愚かな真似を!

いいえ 今までは愚かでしたが、今後は賢く振る舞いコ・ゴン様をお守りします

へ・モヨン、そなたが助けてくれても私は生きられない 何故わからぬ?

ゴンはモヨンの肩を掴みます。

私を決して許すな 1日に幾度もそなたが老いて倒れるその日まで私をののしれ 恨み呪ってくれ

モヨンは涙を流します。

あなたは・・恨むにも値しないお方です

そうだな・・ その通りだ

ゴンは出ていきます。

***

高句麗王の陣営に阿旦山城から伝令がきます。

王様、勝利を収めたそうです! 3千の決死隊が城を取り返しました!

ヨン・チョンギが王に伝えました。

そうか

王は目を輝かせます。

王女様とオン・ダル将軍は? ご無事なのか?

ウナムが聞きました。

そのようだ サ・プンゲ将軍も無事だ

すぐに新羅の軍隊が攻める筈だ 急ごう

王は言いました。

***

新羅王の大軍が阿旦山城にやってきます。

城は敵の手に落ちたようだな

王は高句麗の旗を眺めます。

城主が力尽きたようです

チャスンが話しました。

陣営を構えよ

王は命じます。

すぐに攻めぬのですか?

投降する機会を与える

王は余裕の笑いを浮かべます。

***

新羅軍が来た!

タルとピョンガンはその大軍に驚きます。

あれは王の旗だ 新羅王が来た

ピョンガンは言いました。そしてタルと顔を見合わせます。皆は衝撃で言葉も出ません。

すると新羅軍から伝令がやってきました。ピョンガンは新羅軍からの書状を読みます。

明け方までに武装を解き城門を開けろ”と言ってきた

ピョンガンはタルやプンゲ達に話します。 

抵抗したら皆殺しだそうだ

ふざけやがって

プンゲは憤ります。

どうしますか 将軍

ヨンは外を見ているタルに訊ねました。

高句麗の領土だ 手放すわけにはいかない 最後の一人まで戦う

共に戦います

プンゲとヨンは言いました。タルはピョンガンを見ます。

王女様、王女様はここまでです

タルは告げました。

何言ってるの?

ピョンガンは驚きます。

***

チンはプンゲに訴えます。

私、帰りたくない 一緒に戦う

駄目だ 将軍に従え 負傷兵を都に連れて行くんだ

だけどプンゲ・・!

お前には無事でいて欲しい

プンゲはチンを抱き寄せます。

***

ピョンガンもタルに抗議していました。

バカ言わないで! あんたを残して帰るなんて 絶対に帰らない!

お前の役目は終わったろ? 一緒に戦って父上の城を取り返したじゃないか それで十分だ あとは俺が守る

駄目 あんたと一緒にいる

意地を張るな 夫じゃなく決死隊の指揮官としての命令だ チンと一緒に負傷兵を連れて都に帰れ

城は取り戻せたけど兵が大勢死んだ 残りの兵も少ないし戦っても無駄よ だから・・タル・・!

将軍は最後まで剣を握っているべきだ 帰還を望む兵は一緒に都に帰す 話は終わりだ

ピョンガンは目を伏せます。

わかった 支度をする

***

負傷兵は王女様と共に都へ戻れ

タルは兵たちに命じました。

は!

チン、行こう

ピョンガンはタルに背を向け負傷兵を連れて歩き出します。

***

しかし城門を出るとピョンガンは足を止めます。チンは負傷兵の列に合図して隊は止まりました。

どうしました?

チン、このまま帰れない

それどういうこと? 戻ってもオン・ダル将軍は喜んでくれないわ 城門も開けてくれないよ

違うの 城へは戻らない

え?

ピョンガンとチンが話すのを離れた場所からゴンが見ていました。

***

王はへ・ジウォルとモヨンに刺客を放ちました。

王様のご命令か?

ジウォルは斬られました。

お父様・・

刺客を逃れたモヨンはゴンを追って馬を走らせます。

***

ピョンガンは新羅王の陣営に忍び込み王の暗殺を謀ろうとします。寝ている王に近づき剣を抜いた時ゴンが来てピョンガンを止めました。

なりません

王が目を覚ましピョンガンは捕らえられます。

***

名声は耳にしていたがこうして会う日が来るとは 

新羅王はピョンガンに言いました。そしてゴンに目を向けます。

そちがいなければ私は王女に斬られ非業の死を遂げていた

恐れ入ります

ですが命じられぬまま勝手に参戦した罪は問うべきでしょう

チャスンはゴンを睨みます。

高句麗の娘達を奪った盗人が堂々と非難するとはな

ピョンガンがチャスンに言いました。王はピョンガンの言葉に笑います。そしてピョンガンのついたテーブルの向かいに座りました。

王女こそ大胆だ 一国の王女が剣を携え敵陣深く入り込むとは 高句麗の王の命令か? それとも夫の指示なのか

自分の意思で来た

ピョンガンは答えます。

そなたを殺せば高句麗の兵たちを救える

なんと 投降せよと情をかけたのに

見くびるな オン・ダル将軍を始め阿旦山城の兵たちは最後まで戦う覚悟だ

たいした気概だが戦局も読まねばいかんな どう見ても勝ち目などなかろう

仮に負けるとしても簡単には城を明け渡さない 新羅軍の屍が山と積まれるだろう

王は再びゴンに声をかけました。

コ・ゴン殿、捕われ人となった王女が生意気にも余を脅しておる 引きずり出して斬り捨てるべきか、そちの考えを聞きたい

ゴンはピョンガンを見ました。

お斬り下さい 生かしておけば大きな災いのもととなります

・・本心か?

高句麗を討つために勝手を承知で参戦しました 偽りなど申しましょうか

気の毒なことだ かつての臣下にまで見捨てられたな

王はピョンガンに言いました。

私が心に刻んだ言葉がある ”玉は砕けてもその光を失わず また竹は燃えようとその節まで曲がることはない” 私を殺そうが阿旦山城を討とうが結果は変わらん

ピョンガンは王に語りました。

***

新羅王はタルに書状を送ります。それにはピョンガンの守護石が添えられていました。

王女様の腕輪ではないですか

タルが手にした腕輪を見てプンゲが言いました。タルは新羅王の書状を読みます。

将軍の妻ピョンガンが余の陣営にいる 余を狙い捕らわれの身になった ただちに投降し王女とお前の兵たちを救え

カジン・・!

タルはプンゲに告げます。

プンゲ、王女が新羅軍に捕らわれた 投降しないとカジンが殺される

***

大丈夫ですか

ゴンは縛られているピョンガンに話しかけました。

斬れと申したのは王が斬るはずはないとわかっていたからです

・・わかっている

私が逃げる手立てを・・

なにをしている

チャスンが来て尋ねました。

何事だ?

お前は知らなくていい 王女を連れて行け

ピョンガンは兵に連れて行かれます。ゴンは行こうとするチャスンを止めました。

おい、王女をどこへ連れて行く気だ?

徐羅伐に送れとの王命だ

高句麗が投降すれば帰す約束のはずだ

チャスンは嘲笑います。

そなたは運はいいが頭は悪いな あれほど価値のある捕虜をたやすく帰すと思うか? オン・ダルが投降しょうがしまいが日が暮れる前には皆殺しとなるんだ

チャスンの話にゴンは愕然となります。

***

ゴンは連れて行かれたピョンガンを探します。すると竹林の間からモヨンが現れました。

へ・モヨン、ここに何の用だ?

コ・ゴン様を迎えに来ました

そなたとはもう・・

私の父が殺されました

モヨンはゴンを遮って告げました。

なんだと?

王命を受け押し入ってきた兵たちに

王命だと? 何故そなたの父が・・

コ・ゴン様も危険です おそらく王が命じているはず

モヨンはゴンを見つめました。

私はもう行くあてがありません 見捨てないで欲しいと言っても拒むお積もりですか?

王女様が新羅軍に捕らわれた キム・チャスンに徐羅伐に連行されている それで護送兵を追いかけていた

ゴンは話しました。

王女のことしか頭にないのですね

へ・モヨン 行かせてくれ 後にそなたを探し必ず会いに行く

モヨンは去ろうとするゴンの腕を掴みました。

コ・ゴン様、私も協力します

自分の生きる道を探してくれ

ならば叫びましょうか? 敵に聞こえるように

モヨンはゴンを睨みます。

【第30話】

私も兵の一人や二人は倒せます

モヨンは言います。

へ・モヨン、正気を失ったか

そうですね 王女に夢中な方のそばにいて正気を失ったようです 王女が遠ざかりますよ 早く決めて下さい

ゴンは当惑してモヨンを見つめます。

***

チャスンはピョンガンを連れて徐羅伐(新羅の都)に向かっていました。

待て!

ゴンとモヨンが行く手を阻みました。

王女様を徐羅伐には行かせぬ

不届き者どもめ

チャスンは二人を睨み兵に命じました。

斬れー!

二人は新羅の兵と戦います。ゴンは兵を倒しながらピョンガンの縄を斬り刀を渡しました。ピョンガン達は三人でチャスン達と戦います。しかしチャスンと争っていたモヨンは後ろから兵に斬られました。それを見たピョンガンは兵を斬りモヨンを助けます。

チャスンたちはゴンの勢いに押され退却していきました。

へ・モヨン

ゴンはモヨンに駆け寄ります。モヨンは腹部から出血していました。

大丈夫か

はい・・

戻れば追っ手と出くわします 遠回りを

ゴンはピョンガンに言いました。

二人とも恩に着る

ゴンとピョンガンはモヨンを支えて歩き出します。

***

阿旦山城でプンゲはタルに訊ねました。

将軍、皆待機しています 門を開けますか

タルの脳裏に父親のオン・ヒョプ将軍の姿が浮かびます。

国と民を守るためという大義名分、そんなものはきれい事だ 愛するただ一人の人を守る 男が剣を握る理由はそれだけだ

なあ、プンゲ

タルはプンゲを見ました。

俺は愛するただ一人の人を守る、そのために剣を握るのだと教わった 今の俺達には守るべき人がいるよな

タル、今のお前を見たらオン・ヒョプ将軍は褒めてくださるよ 

ありがとう、プンゲ 最後までいてくれて

私こそお供出来て光栄でした 将軍

プンゲは頭を下げました。

***

その時ヨンがやってきました。

将軍、伝令が来ました 王様が大軍と共に向かっているそうです

王様が?

タルとプンゲは顔を見合わせ笑います。

***

なんだと? コ・ゴンが王女を?

チャスンの報告を聞き新羅王は驚愕します。

申し訳ありません すでに歩兵と弓部隊を送りましたゆえ・・

チャスンが釈明していると兵が報告に来ました。

王様! 高句麗の王がやってきました 偵察によると兵の数は3万を超えると

なんだと?

王は顔色を変えます。

やはり弟だな おのれの姉を救いに来たか

新羅王はチャスンの剣を抜き、その首に当てました。

そちは大事な捕虜を逃がしたわけだ

王はチャスンの首を斬りました。

まあいい 乳臭い高句麗王の相手でもしてやろう

新羅王は声を上げました。

出陣するぞ!

***

タルは城壁から敵の動きを見ていました。

将軍、王様が新羅軍を側面から討つと

我らも出て敵を挟み撃ちにしますか

プンゲがタルに訊ねます。

王様を信じて我々は城を守ろう 王様なら勝利を収められる

***

王女様、戦が始まるようです

ゴンがモヨンを支えて歩きながら言いますが、モヨンはしゃがみこんでしまいます。

へ・モヨン!

これ以上進めない

ピョンガンは言いました。

私が背負います

傷口が広がる 悪化すれば命が危ない

新羅軍が追ってきます

へ・モヨンをひとまず運ぼう

***

ピョンガンは赤い粉を矢で飛ばしてタルに合図を送りました。

タル、私はここにいる

タルは空にあがった赤い印を見てピョンガンが無事なのを知ります。

カジンか?

***

モヨンは竹に寄りかかりながら二人に告げました。

私を置いて行ってください 荷物になりたくありません

荷物じゃない そなたは私が王宮に戻って最初に出来た友だ

王女様・・

***

タルは赤い印のあがった場所へ行こうと馬に乗ります。

プンゲ、城を頼むぞ

タルは馬を走らせます。

***

ピョンガンたちはモヨンのために進むのを諦めます。三人は竹に寄りかかって座りました。

これからどうする気?

ピョンガンはゴンに聞きました。

新羅に戻れなくなった

とはいえ高句麗にも帰れません

ゴンは答えます。

国も一族も全て失い約束一つ守れなかった男です いっそ王女様に斬られる方がいい

師匠、全部失ったわけじゃない 危険を顧みずそばにいてくれる人がいる

ゴンはピョンガンを見つめます。

王女様、私が選ぶのは常に一人 王女様です

ピョンガンはゴンの言葉に黙ります。ゴンは悲しげに目を臥せました。

***

あそこだ!

その時新羅の兵がやってきました。

追っ手が来ました

二人は兵に囲まれます。

モヨン、逃げろ

ゴンは叫びました。

コ・ゴン様・・

***

二人は大勢の兵と戦いますが、敵の刀を握ったゴンは別の兵に胸を突かれました。

コ・ゴン様!

倒れたゴンのもとにモヨンが走り寄ります。

ピョンガンは一人で戦いますが、そこに馬から降りたタルが来て嵐のように敵を倒しました。

タル!

敵を全て倒すとタルはピョンガンの腕を掴みました。

ここで何してる? バカだな

タルはモヨンの膝に頭を乗せて瀕死の状態のゴンに気づきます。ピョンガンはゴンのそばにかがむとその手を取りました。

王女さま・・

二人が 助けてくれた

ピョンガンはタルに言いました。

あんた・・久しぶりだな へ・モヨンも

おい、田舎者・・

口の悪さは変わらない

王女様とへ・モヨンを連れて早く逃げろ

ゴンは苦しそうに話しました。

それは駄目

ピョンガンはゴンに言います。

私は逃げません

モヨンも告げました。

二人して言うことを聞かぬ・・

全くだな

タルも同意します。

お忘れですか 死ぬとしても同じ穴に埋められる運命です

モヨンは涙を流します。

王女様、真剣勝負は・・ またの機会に

待っている

泣きながらピョンガンも言いました。

カジンと対決するならまず俺に勝て

さっさと王女様を連れて行け

ゴンはピョンガンを促します。

さあ、王女様

ピョンガンは頷いて立ち上がりました。ゴンはピョンガンに何度も頷きます。ピョンガンは背を向け歩き出しました。タルもゴンに頭を下げるとピョンガンを追いました。

***

コ・ゴン様・・

今日みたいな日は・・ 川に舟を浮かべて ・・酒でも一杯飲みたい

ゴンは目を閉じながら呟きます。

もうお黙りに

へ・モヨン

ゴンは朦朧とモヨンを見ました。

ここに酒はないが互いの秘密を打ち明け合うか 楽しくなるぞ・・ そなたは・・ 私を憎んでいるか?

はい 憎くて恨めしくて呪っています

モヨンは泣きながら言いました。ゴンは喘ぎながら笑顔になります。

いや・・ それは信じがたい

ゴンは咳込みます。

コ・ゴン様!

次は・・私だ そなたが私に聞け・・ さあ早く

コ・ゴン様はたった一度でも私を愛したことが?

断末魔のゴンはモヨンの頬を触ります。そして涙を拭いました。

モヨン そなたはまさに私だった・・ 手の届かぬ人を得ようとして・・ たどり着けぬ場所に向かおうとする 私の鏡だ・・

ゴンはモヨンを最後に見つめます

モヨン・・ そなたは・・ 歩みを止めずに生きてゆけ・・

ゴンは目を閉じます。

そなたを・・ 愛していた

嘘つき

モヨンは言います。モヨンの手を握っていたゴンの手が落ちました。

コ・ゴン様・・?

モヨンはゴンの胸に顔をつけ泣きじゃくります。

ゴンは絶命しました。

***

タルとピョンガンが阿旦山城に帰ってくると太鼓が鳴っていました。

高句麗軍の勝利の知らせだ

そして王の軍が城に凱旋してきました。ピョンガンたちは城壁からその様子を眺めます。

王様が勝利を収めた 援軍を率いて駆けつけ敵を追い払ったんだ

ウォンが・・

カジン、お前の手柄だ 新羅軍を足止めしただろ そうじゃなかったら夜明けと共に攻め込まれたはずだ 援軍が着く前に

師匠とへ・モヨンが・・

だからこれからもっと幸せになれ お前の命にあの二人の分も加わったんだから

幸せ? ・・幸せになってもいいのかな

そうだよ 約束しただろ? 全部手放してあとは二人で去るだけだ

ピョンガンは頷きます。

***

ピョンガンは守護石をつけてタルと石積みした小高い場所に座りました。

考えたけど子供はたくさん欲しい 娘の間に息子たちも産んでくれ

タルは言いました。

何よ! それ

二人は笑います。ピョンガンはタルの肩に頭を乗せ目を閉じました。二人は暫く穏やかな時間に浸っていました。

***

しかし不穏な気配が拡がり二人は緊張します。周囲を見渡そうと立ち上がった二人の周りに大勢の矢を構えた新羅軍の兵が姿を現しました。タルは咄嗟にピョンガンを城壁の下に突き落としました。兵の放った矢がタルの胸に突き刺さります。

タル!

タルは矢を受けながらピョンガンの前に落ちてきました。

来るな!

タルはピョンガンを城壁に押し付けて自分が盾になり更に矢を受けます。

タル!

そこへプンゲたち高句麗軍が来て新羅軍と戦い始めました。タルはピョンガンを庇ったまま座り込みます

タル・・ しっかりして!

カジン・・俺は大丈夫だ

タルは血を吐きながら笑います。

ああ・・タル! どうしたら・・

ピョンガンは泣き出します。

だけど・・見えない

タル・・?

カジン お前の声は聞こえるのに顔が・・見えない いるよな・・?

私はここよ! ここにいる!!

カジン・・

やっと全部終わったのに・・ これからなのよ!

ピョンガンは泣きじゃくります。

カジン・・ 俺の妻 愛してる

タル! 私も愛してる 目を開けて!!

ピョンガンは叫びます。

死んじゃ駄目!

***

タルの遺体を運ぼうとタルを横たえた荷車を押すプンゲや兵たち。けれど荷車はびくともしません。王たちも心配げに様子を見守ります。

オン・ダル将軍! もう旅立たねば

プンゲはタルの亡骸に呼びかけました。横で押すチンやヨンも涙を流します。けれど荷車は動きません。たまりかねてプンゲは後ろにいるピョンガンに叫びました。

王女様! タルが行きたがりません

ピョンガンは荷車まで歩いてきてタルに話しかけました。

将軍 どうされました? もう行きませんと

ピョンガンは亡骸に涙を落とします。

お生まれになったこの地から今や天に旅立つ時が来ました お命は尽きましたゆえ未練を捨てて行って下さい 私がお見送り致します

ピョンガンはタルの顔を見つめます。

一人残る私を案じるならご心配はいりません たとえ体は生と死で分かたれていてもこの心は離れることはありません

ピョンガンはタルの頬を撫でました。

ですから、さあ・・お行き下さい

ピョンガンはプンゲに頷きます。再びプンゲたちが荷車を押すと車は動き出しました。

将軍様のご出発だ!

皆は泣きながら荷車を押していきました。

***

ピョンガンは王宮を出ていきます。ピョンガンの荷物をまとめながらコンソン夫人は鼻をすすりました。

ばあや 泣かないで

誰も泣いてませんよ

夫人は顔をそむけて涙を拭きます。

今回は引き止めないのね 放してくれないかと心配したわ

お気持ちがわかりますから 将軍様が亡くなられて王宮にもはや未練はないでしょう

その時チンとプンゲが木蓮堂に来ました。

カジン、こんなのあんまりじゃない!

行かないでください

二人は頼みます。

王様のお許しも出た ご挨拶していく

そうやって行くなんて私達は友達じゃないの?

チンは訴えます。

何を言ってるの 生涯の友達はあんたたちだけよ

それでも・・寂しいです

プンゲ言いました。ピョンガンは目を伏せ、そして優しく笑いました。

王様は高句麗をもり立てられるお方よ 厚かましいお願いだけど二人が王様を補佐してくれたら私も安心できる

ああもう聞きたくない! 自分は俗世を捨てて山に籠もるくせに こっちには国のことを頼むの?

チンは泣きながら抗議しました。

チン、タルとの約束なの 戦が終わったら一緒に出ていくって 一人になったけど約束は守りたい タルが望んでいた暮らしを私が代わりにやるの 私の中にたくさんの人が生きてるから

カジンったら・・

チンとピョンガンは抱き合います。

***

ピョンガンは王に別れの挨拶をします。

時が流れ心が落ち着いたらいつでもお戻り下さい 

王はピョンガンに向き直ると謝罪しました。

姉上 お許しを 

ピョンガンは弟を見つめます。

姉上を疑い恨んでしまいました 愚かな弟でした

なにとぞ国と民をあまねく慈しむ太王とお成り下さい 姉は弟を信じます

ピョンガンは言いました。王は頷きます。女官が持ってきたお菓子を王はピョンガンに渡しました。

行く前に一緒に食べたくて いいかな

ピョンガンはひとつ頬張ります。

甘くて美味しい

王も口に入れて微笑みました。

うん 姉上

*** 

ピョンガンが王宮を出て街を歩いていると台帳をつけているモヨンとばったり出会います。

あとを頼む

モヨンは従者に指示するとピョンガンにお辞儀しました。ピョンガンは嬉しさで目を潤ませます。

親しい百済の商人に家と商いの元手を借りました

今度は百済の人間になったのか 三国統一はまさにそなたが成し遂げたな

ピョンガンは笑いました。モヨンはピョンガンが持っている荷物に目をやります。

王宮を出ていかれるようですね

ピョンガンは頷き、そして迷いながら訊ねました。

コ・ゴン殿は・・?

日の当たるところに眠っています 今後は損をせずに生きるつもりです 

そなたならうまくやれるだろう 私にはわかる

ええ、友ですもの

二人は微笑み合います。

***

ピョンガンは幽霊谷に来ました。不気味に飾られたお面を見てタルとの思い出が蘇ります。小屋に行くと火が燃えていました。誰かが生活しているようでした。サ氏夫人とタルが飼っていた子犬をピョンガンは抱き上げます。

そして小屋から出てきたのはなんと死んだはずのタルでした。

ピョンガンは茫然とタルを見つめます。

どちらさん?

タルは他人のように聞きました。

人さまの家の庭にそうやってでんと突っ立ってさ ああ、坊さんに会いに来たのか?

タルは山に上がって行きました。ピョンガンは何も言えずにタルを見送ります。すると小屋からウォルグァンが出てきました。

おいでですか 王女様

僧侶様・・ 今のは・・

ピョンガンは目に涙をためて言います。

タルは薪を集めて戻ります それまでゆっくり話しましょう

***

ウォルグァンは杖で火を起こしながら話します。

あの日ここを去る前にタルに頼まれたのです あいつは己をしばし死んだように見せる秘技を習いたいと言いました 命が危うくなった瞬間タルはその秘技を使い死んだように見せかけたんです 私はタルの遺体を安置した場所まで行きタルを目覚めさせました

ピョンガンは身動きもせず夢中でウォルグァンの話に耳を傾けました。

ですがその秘技は危険を伴います 心身を止める技ゆえ修行が足りねば問題が生じるのです

ウォルグァンは今のタルの状態を説明しました。

***

タルが薪を集めて帰ってきました。食事の支度をしていたピョンガンはタルを見ました。

なんだよ キツネかタヌキか まだいたのか

タルは薪を置いてピョンガンを見ます。ピョンガンはタルに近寄りその手を取りました。

何すんだよ シッシッ

私、あんたを知ってるの

おたくがなんで知ってる?

ピョンガンはタルの肩を叩きます。

ついてきて

***

川に来たピョンガンは水に手を入れます。タルと井戸を掘って水をかけあったのを思い出しました。

えいっ!

ピョンガンはタルに水をかけます。

なにすんだよ!

行こう

素直にタルはついていきます。

***

ウォルグァンはそんな二人を眺めて手を合わせました。

親たちは過酷な運命に屈しましたがお二人は強い心で打ち勝ちました 世の中から忘れられ末永く平穏に過ごせますよう

ウォルグァンは去っていきます。

***

ピョンガンとタルは崖の縁に座り互いのしている守護石を見せ合います。

自分の名前も覚えていないし故郷もわからない

タルは言いました。

あのおかしな坊さん待ってればいいっていうけどよくわからない 頭の中がごちゃごちゃだ

僧侶様の言うとおりよ 少しずつ思い出すわ

じゃあ俺の名前はわかる?

空を見て

ピョンガンは指さしました。

ただの月(タル)じゃないか

そうよ タル よく考えてみて

タルは困ったように昼の月を眺めます。

オン・・ダル?

タルは呟きました。

そうよ

それが俺の名前?

ピョンガンはタルに抱きつきました。

そうよ! タル

この匂いも嗅いだことある

タルはピョンガンを見つめます。

あんたに話したいことがたくさんある 昼も夜も何日かけても足りないほど

ピョンガンは笑います。

じゃあまず教えてくれ 俺達はどんな仲?

ピョンガンは両手でタルの顔を包みキスしました。するとタルもピョンガンにキスします。

思い・・出したの?

タルは涙を流します。そしてピョンガンにキスしました。二人はキスし合いそして笑い合います。

・・そしてきつく抱き合うのでした。

ドラマ(第29、30話)の感想

素敵なラストでした。普通の時代劇のようにタルが死んでなくて良かった。このドラマは時代劇なんだけどファンタジックでしたね死んだサ氏夫人と生きているときと同じように会話したり。韓国ドラマって新しいドラマほどこういうシーンがよく出てきます。

ゴンは可愛そうでしたね。でも子供時代にピョンガンに片想いして、それから8年も会わなかったのにそこまで諦めきれないのってなんだか不思議ですゴンは王女としてのピョンガンに執着していたんでしょうか。このドラマの後半はゴンが動くことで話が展開していたのでゴンがピョンガンを諦めたら話は終わっちゃう、だからゴンは最後まで王女様一筋でいくという役柄設定だったのかも。とはいえゴンもモヨンも可愛そうでした。

欲を言えばせっかくかっこよかったのに高句麗のウォン王と新羅王の戦いの場面が全くなかったのは残念でした。もしかして編集でカットされたかな。動画配信されたら見てみようと思います。

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