こんにちは。カナエです。
今回もトルコドラマ「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」第4週(第11~15話)について書きたいと思います。
アナスタシアは逃亡を図るもアフメトから離れられない自分に気づく
<画像出典>https://www.ch-ginga.jp/feature/kosem/
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」はBS日テレで平日(14:30~15:30)に放送中!
これまでの物語とキャストについて
ドラマ(第11~15話)のあらすじ(ネタバレ)
第11話 運命の糸
母后ハンダンはデルヴィーシュからファーリエ皇女との結婚を承諾したと聞いて腹を立てます。
私が衛兵の身分から近侍となったことで周りから恨みを買っています 皇帝家の婿になれば皆は黙ります 名声と力が増せば陛下と母后様をお守りできるかと
皇女とよろしくやりながら私たちを守ると?
ハンダンは怒って行ってしまいました。
デルヴィーシュは母后付きの宦官ハジュから帝都新兵軍団団長のズルフィカールの手紙を受けとります。
重大な要件だとか
****
夜になってアフメトとデルヴィーシュは兵舎に向かいました。ズルフィカールは処刑した逃亡兵からの情報をアフメトに伝えます。
死に行くものは嘘をつきません 私が腹心と現地にいき真実を確かめます
いや 真の反逆者は我らの間や宮中、余の周りなど最も近いところにいる 毎日顔を合わせながら正体に気づかぬのだ
アフメトは言います。
****
クリミア・ハン国の王子シャーヒンは反乱者に会いに帝都を離れようとしていました。出発の前に皇女の結婚で絶望している弟メフメトに声をかけます。
宮殿に行ったのはわからせたかったのだ 皇女との結婚などありえないと
俺が諦めるとでも?
いいや 俺たちが頼れるのは己だけ 無力だと知って欲しかっただけだ
シャーヒンは言いました。
****
アナスタシアが襲われたと聞いたアフメトは急いで駆けつけました。
アナスタシア!
毛布をかぶって泣いていたアナスタシアは顔を反らして見せようとしません。アナスタシアの顔は傷だらけでした。アフメトは傷だけの顔にキスします。アナスタシアはアフメトの胸に顔を沈めました。
誰がやった?
****
地下牢からシャイェステはアフメトの部屋に連れて来られます。アナスタシアにアフメトは言いました。
地下牢に入れるか、追放するか、あるいは処刑するかはそなたが決めよ
アナスタシアはひれ伏して泣き続けるシャイェステを見下ろします。
もういいの
シャイェステは大部屋に戻されます。
****
アナスタシアの件を知らせませんでしたね
アフメトは母后ハンダンに抗議しました。
お祖母様の贈りものだから疎ましいのですね 過日も地下牢にお入れになった アナスタシアは私の一番の宝なのです
アフメトは宣言します。
皆そう心得よ さもなくば許さぬ
アフメトは母后の部屋を出ていきます。
****
デルヴィーシュが話そうとしても冷淡なファーリエ皇女。けれどお付きの女官がメフメトからの手紙を渡すと会いに行こうとします。
皇女様、許されません
どうしても会いたいの 門番たちに渡して 見ざる言わざるに徹せよと
皇女は女官にお金を握らせます。
****
皇女の部屋で遊んでいたムスタファ皇子は母親のハリメ妃の部屋に帰されました。ムスタファ皇子か紙で作った船を水が入った大皿に浮かべたので姉のディルルバが嫌がります。
汚いわよ
皇子さま お着替えを
女官に連れられてムスタファは別の部屋に行きました。ハリメ妃はムスタファの紙の船を手に取ります。その船はメフメトの手紙を使っていました。手紙を読んだハリメは目を輝かせて女官を呼びます。
メネクシェ
そばにきた女官にハリメは言います。
ファーリエ皇女には秘密の恋人がいたわ 誰だと思う? 私たちの逃亡を邪魔した仇敵のシャーヒンの弟よ
****
ギョルゲがアナスタシアを逃がす協力をしてくれることになり、二人は秘密の抜け道から出口を見つけました。けれど出口の扉は外からしか開けられません。
思案するアナスタシアはアフメトに呼ばれたイスケンデルと庭園で再会します。イスケンデルの手に自分のリボンが結ばれているのを見たアナスタシアは宮殿から逃がしてほしい、とイスケンデルに再び頼みます。
****
カスム宰相が勅命でトプカプ宮殿に戻ってきますが、これは宰相を捕まえるワナでした。
この反逆者を連行せよ
アフメトの命令でカスムは捕らえられて処刑されます。
アフメトはカスムを呼び出すために与えた大宰相代理の地位をハーフィズ・アフメトに返しました。そして東方司令官のシナンを解任した代わりに海軍提督のジガリザーテを任に就かせます。
後任の海軍提督にはデルヴィーシュを任じる
アフメトは告げました。
****
ハリメは女官に命じてデルヴィーシュの部屋にメフメトの手紙を置かせました。
皇女様は何も知らず逢瀬に出掛けました
女官は言います。
最後の逢瀬になる メフメトの首は一瞬で飛ぼう
ハリメは嘲笑います。
シャーヒンは兄弟を失う苦しみを思い知れ
手紙を見たデルヴィーシュは逢瀬の場所に向かいました。
<画像出典>https://ameblo.jp/kyupir/entry-12801365103.html?frm=theme
****
反乱者の居場所を訪ねたシャーヒンは首領のカレンデルオールに結束して帝都を攻めようと持ちかけます。
同盟を結ぶなら皇帝とムスタファ皇子は俺が抹殺する
しかしその頃弟のメフメトはデルヴィーシュに捕まっていました。
第12話 愛の報い
中庭でイスケンデルと再会したアナスタシアですが、そこにアフメトがやってきます。
陛下、 お花をありがとう お礼を言いに来ました
イスケンデルと知り合いなのをアナスタシアはアフメトに隠そうとします。
この人は? 何も話さないの
イスケンデル 歩兵常備軍候補の新兵だ 共に剣術の稽古をしている
アフメトはイスケンデルに紹介します。
イスケンデル、アナスタシアだ 私のお気に入りだ
神妙な顔になるイスケンデル。アナスタシアは後宮に戻ります。アフメトとイスケンデルは剣術の稽古を始めますが、アナスタシアとの再会で気もそぞろなイスケンデルは稽古に集中できません。
一体どうした イスケンデル
イスケンデルはアフメトに諌められます。そこにデルヴィーシュがやってきました。
陛下 ご報告があります
アフメトはデルヴィーシュと暫く話すと、イスケンデルに兵舎に戻るよう命じました。
続きはまた今度
****
アナスタシアはギョルゲに逃亡の協力者が現れたことを報告しました。
前に森で助けてくれた人よ 扉を開けてくれるわ
アナスタシアは中庭に戻りイスケンデルが一人になるのを蔦に隠れて待っていました。
アレキサンダー
アナスタシアは以前イスケンデルが教えた名前で呼びかけました。
アナスタシア?
ねえ聞いて 時間がないの 約束を覚えてる?
イスケンデルが頷いたのでアナスタシアは安心します。
逃げるのを手伝って
どうやって? きみは陛下のお気に入りなんだろ
私は誰のものでもない
アナスタシアは唇を尖らせます。
わかった やり方を教えて
イスケンデルは言いました、
****
メフメトは捕らえられてアフメトの前に引き出されます。
余はチンギス・ハンの血をひくお前を宮殿に入れ食卓に座らせた だがお前は裏切ったのだ
合わせる顔もございません ・・ですが
メフメトは皇帝にファーリエ皇女への思いを語ります。
私は皇女さまとの結婚を・・
なんと不遜な!!
アフメトは立ち上がって怒りを爆発させました。
この不届きものを牢に放り込め!
****
海軍提督閣下
レイハンはデルヴィーシュに言いました。
何故私に知らせずことを明るみに?
知らせれば隠蔽したであろう
デルヴィーシュは言います。
当然です 血統の評判に関わることですから
フフン、とデルヴィーシュは鼻で笑います。
どの血統の評判だ? レイハン宦官長 チンギスの血統か? そろそろ先を考えた方が賢明だぞ
デルヴィーシュはそう言って去って行きました。
レイハンはシャーヒンにメフメトの事件を知らせようとしますが、レイハンの使者はデルヴィーシュによって殺害されてしまいます。
****
アフメトはデルヴィーシュを呼んでファーリエ皇女との婚姻についての考えを聞きます。母后ハンダンと太皇太后サフィエも控えていました。
皇女さまが望まない婚姻は私も望みません
問題は皇女やお前の気持ちでなく大切なのは皇統の未来よ
サフィエが言いました。
結婚の準備の指示を出した 近く婚約が発表される
アフメトもサフィエの言うことを支持します。
陛下の命に従います
デルヴィーシュは頭を下げました。
****
皇女ファーリエはアフメトにメフメトを処刑しないよう懇願します。
メフメト・ギライは私の光であり命の源です
ファーリエは跪いて恋人の命乞いをします。けれどアフメトは言いました。
統治者は裏切りに対して罰を与えるもの さもなくば統治はできません
ファーリエはアフメトを睨みました。
統治が出来ているとお考えですか? すべて言いなりで動いているだけては?
無礼なことを!
ファーリエの言葉にアフメトは怒ります。
いつからそれほど残酷に?
それでも断固としてアフメトは叔母に告げました。
明日処刑を行います 塔の窓から見ているといい
****
ファーリエ皇女はデルヴィーシュにメフメトに会わせてほしい、と頼みます。
せめて、最後にお別れがしたいの
無理です 陛下のご命令です
皇女の願いを聞き入れようとしないデルヴィーシュですが、それでもファーリエは頼み続けます。
お願いよ
デルヴィーシュは仕方なく応じました。
****
牢でメフメトと抱き合うファーリエ。
こんなことなら出会わなければ良かった
しかしメフメトは言いました。
誰にも死は訪れます 私は最も気高い愛を味わった 神に感謝します
<画像出典>https://ameblo.jp/kyupir/entry-12801365103.html?frm=theme
メフメト・・
牢から出るように言われたファーリエは別れ際にメフメトにささやきます。
メフメト 明日会えるわ
そう言って出ていったファーリエに意味を悟ったメフメトは叫びます。
いけません! 皇女様 絶対に駄目だ
やめてくれ!!
****
メフメトの処刑の時がやってきました。サフィエやハンダンらも塔の窓からその光景を眺めます。ファーリエはメフメトの処刑と同時に毒を飲もうとしていました。
アフメトの見ている前でメフメトの首に縄がかけられます。そしてファーリエも毒の瓶の蓋を開けました。処刑人が首を絞め始め、ファーリエも毒をあおろうとします。
陛下!
その時兄のシャーヒンがアフメトの前に走り込んで来ました。
陛下はおっしゃった 皇子殿下を連れ戻したあと″何でも望め″と
どうか私の弟の命を助けてください!!
アフメトは暫く黙ってシャーヒンを見つめました。そしてデルヴィーシュに視線を送ってから言いました。
わかった 処刑は中止する
ホッとするファーリエとシャーヒン。
だが罰せずに済む罪ではない メフメト・ギライはクリミアに送る それまでは牢に留め置く
そう言うとアフメトは宮殿に戻っていきます。
陛下、帰国すれば弟は殺されてしまいます!
シャーヒンが叫びますがアフメトは聞き入れません。
茫然としているメフメトを悲しげに見るシャーヒン。
約束を果たし望む結果を得た 我が孫は日々皇帝らしくなっていく
サフィエは感心します。
****
シャーヒンはアフメトへの報復のために毒を得ようとします。レイハンの紹介で来た店の主人はペスト、マラリア、天然痘をシャーヒンに見せました。
シャーヒンは天然痘を選択します。
一滴で、帝都に大混乱を起こせるほどだ
店の主人は言いました。
****
アナスタシアは逃げる前にアフメトに手紙を残そうとしていました。ギョルゲに自分の言うことを手紙にして貰います。
あなたのお父様と医師長を殺したのはレイハンよ
あなたのことは忘れない
ギョルゲは最後にあなたが好きだから、と書いて笑います。そしてアナスタシアに手紙を渡しました。
****
シャーヒンは牢にいるメフメトに面会します。
愛とは人を愚かにするものだ
シャーヒンは弟の状況を嘆きながらも弟を讃えました。
お前は処刑の前も毅然としていた さすが王子だ
そしてメフメトの肩に手を置きます。
我々の望みは叶う アフメト皇帝もオスマン帝国も吹き飛ぶぞ
シャーヒンは牢を出てレイハンに天然痘の瓶を渡しました。
これで終わりだ
第13話 悪のささやき
大宰相アリが死亡したことでアフメトは後任の人事を考えます。ハンダンとサフィエはデルヴィーシュを後任に据えるか否かで火花を散らしました。
母后様、どうなさいますか?
宦官のハジュがハンダンに訊ねます。
デルヴィーシュ殿を大宰相になさりたいのかと
それはファーリエ皇女の婿になる前よ
ハンダンは言います。
****
アフメトの部屋を訪れたアナスタシア。
″秘密の庭″でジャスミンの花のお礼を言い忘れて
中庭を″秘密の庭″と? 私もそう呼んでいたんだ
アフメトは笑います。
宮殿で唯一安らげる場所だ そなたとも出会った 幸せが詰まっている
アフメト・・
アナスタシアはアフメトの孤独を感じ、手を取ります。二人はキスしますがそこにハンダンがやってきました。
取り込み中のようね
私が失礼を
アナスタシアはアフメトとハンダンにお辞儀をして部屋を出ようとしますが、出る前に手紙をデスクに置いていきました。
ハンダンはアフメトに大宰相の後任について訊ねました。
大宰相には絶対的な忠誠心が必要です デルヴィーシュが適任かと
アフメトは答えます。
私はララ・メフメトを推挙したい サフィエ様と長く確執あった家だし命を賭しても屈しまい
デルヴィーシュは違うと?
屈しないだろうがいきなり大宰相に抜擢されれば慢心するかも 段階的に爵位は上げるべきよ
アフメトは考え込みます。
****
アフメトの食事の支度をするレイハンはシャーヒンから渡された毒を盛ろうとしますが、デスクに置かれた手紙に気づきます。手紙に自分の殺人が書かれているのに驚くレイハン。再び料理に毒を盛ろうとしますがデルヴィーシュが入ってきたので毒をしまいました。
レイハンの不審な様子を見て訝しげなデルヴィーシュ。
デルヴィーシュ 来たか
アフメトがハンダンとテラスから戻ってきます。料理の席に座るアフメトを見て毒味役を呼ぶデルヴィーシュ。レイハンは部屋から退出します。
****
アナスタシアはついに逃亡を決行します。出口の扉の前でイスケンデルを待つアナスタシアとギョルゲ。
大丈夫 アレキサンダーは絶対来るわ
イスケンデル(アレキサンダー)はアナスタシアの所に向かっていましたが、途中で男たちに追われる女性から助けを求められて戦う羽目になります。しかし殴られて気を失ってしまいました。そこに新兵軍団団長のズルフィカールが通りかかり、男たちと戦ってイスケンデルを救い出します。
ズルフィカールはイスケンデルを兵舎に連れ帰りました。
新兵が夜中に抜け出してならず者に絡まれていた
相応の罰をあたえろ
****
部屋に戻ったアナスタシアはアフメトに呼ばれて中庭に行くとレイハンが立っていました。
アフメト?
アフメトを探すアナスタシアを後ろからレイハンが襲います。
手紙は私が貰った 知らぬ振りをするとは知恵のまわる娘だな
アナスタシアはテラスに追い込まれ首を絞められます。
すると後ろからデルヴィーシュがレイハンに短剣を突きつけました。
行け
アナスタシアは逃げ出します。
何事だ レイハン 気は確かか
女が逃げる 私の尋問より女だ
レイハンはデルヴィーシュに訴えます。
あの女はすべてを知ってる 陛下にバラすだろう あんたもまずいだろ?
アナスタシアを追いかけようとするレイハン。するとデルヴィーシュはレイハンをテラスから投げ出して海に落としてしまうのでした。
****
アナスタシアはアフメトにレイハンの殺人を打ち明けました。
父を殺した犯人の名前を聞いたのか?
アフメトは問います。
いいえ、すぐに医師長は殺されてしまいました
<画像出典>https://ameblo.jp/kyupir/entry-12801365103.html?frm=theme
デルヴィーシュは誤った
サフィエが言います。
殺さずに我が息子を殺害した犯人の名前を聞き出すべきだった
仕方ありません 私も殺されるところでした
デルヴィーシュは答えます。
アナスタシア そなたは部屋へ
アフメトは命じます。
ハジュ、世話を頼む 常にギョルゲをそばに置いておけ
アナスタシアは出ていきました。
直ちに調査しろ レイハンの仲間はだれなのか どこで誰と会っていたのか
陛下の命に従います
アメフトとデルヴィーシュは出ていきました。部屋に残ったサフィエとハンダンは話します。
毒殺なんて・・誰が陛下を
我が息子を毒殺して得したものを調べればよい
サフィエは断じます。
****
レイハンが死んだと知ったシャーヒンは使いの男を呼んで、デルヴィーシュに銀貨を一枚届けるように手配せよと指示します。
ご用はそれだけで?
そうだ
シャーヒンは言いました。
****
後宮ではレイハンの後任にハジュ宦官が指名されました。サフィエ側のジェンネトや宦官のビュルビュルは面白くありません。
側女たちは新宦官長にお祝いを渡します。得意満面なハジュ。それを階上からハンダンが満足そうに見下ろしていました。ハジュはハンダンを見上げ丁寧にお辞儀をします。
****
アフメトは御前会議で大宰相の指名を行います。自分が後任に選ばれると考える閣僚たちは緊張の面持ちで指名を待っていました。デルヴィーシュも例外ではありません。
大宰相の国璽はソコルル家のララ・メフメトに預ける
アフメトは告げました。
デルヴィーシュの顔に失望の色が浮かびます。
****
サフィエは娘のファーリエとアフメトから贈られたデルヴィーシュとの新居を見に行きます。サフィエはファーリエの黒い衣装を見て怒りました。
今度黒い服を着たらお前ごと燃やすわよ
サフィエは娘を脅します。
****
世界に誇る我が軍隊が山賊にやられるとは
アフメトはズルフィカールに嘆きます。
陛下、原因は浅はかな高官たちにあります 長年反乱者を見くびり偽りの報告をして真実に蓋をしました
だからお前を呼んだのだ 真実が知りたい
アフメトは言います。
前東方司令官は帝都への帰還命令に背き、ブルサ付近に身を隠した
存じています 無能な高官が兵士の士気を下げ、脱走兵や庇護を求める者も
ズルフィカールは言いました。アフメトはズルフィカールに命じます。
信頼できるものとひそかにアナトリアに赴け、ズルフィカール
真相を探り司令官を連行するのだ
****
アレキサンダー! 怖気づいたの? ウソつき
アナスタシアはアフメトに呼ばれて中庭に来たイスケンデルを怒りました。
この顔を見ろよ あの夜、兵舎から抜け出したら男たちに殴られたんだ
イスケンデルは言いますがアナスタシアは許しません。
来るって約束したじゃない ・・ 信じてたのに
約束どおりきみを助けるよ 扉を開ける
もしまた・・
誓うから戻って!
アフメトが稽古に来たのでイスケンデルはアナスタシアを帰らせました。アフメトはイスケンデルのアザだらけの顔を見て笑います。
また厄介事か 新兵
****
サフィエとファーリアは改装中の新居を見て回ります。
殺風景だこと
お妃様、こちらにペルシャ産の絹の窓掛けを そちらにはサテン地で蜂蜜色の座布団を 隅にはクリスタルの燭台を置けば華やかになります
新居の準備を任されたビュルビュルが熱弁します。
他の部屋へ行きましょう やることは山積みよ
サフィエとビュルビュルは歩いて行きました。残られたファーリエはぼんやりと部屋を見ていました。
皇女さま
突然大工に化けたシャーヒンが声をかけました。
どうかお聞き下さい 時間がありません 弟はまもなく祖国に送られ殺されます ですが皇女様のお力添えがあれば助かります
ファーリェは驚きながらも訊ねます。
・・どうすれば?
シャーヒンは毒の瓶を取り出します。
皇女様と弟を苦しめた者に罰を
ファーリエは顔色を変えました。
なんと卑劣な! 目の前から消えよ!!
部屋から出ていこうとするファーリエをシャーヒンは追います。
メフメトはあなた様のために死ぬのです 皇女さまはこれからの人生を不幸と涙の中で過ごすのですか
シャーヒンは毒を差し出します
運命はご自分で変えなければ
狼狽えながらもシャーヒンから毒の瓶を受け取ってしまったファーリエ。宮殿に戻ったファーリエは悶々と悩みます。
第14話 揺れる心
恋をしている目ね
サフィエはアナスタシアに言います。顔に傷をつけられ自信を失ったアナスタシアにサフィエは高価なジェノバのドレスを与え、髪結いを呼んで髪を美しく整えさせてやりました。
アナスタシアは鏡を見つめてご機嫌になります。しかしラシャと言う名前の新しい″お気に入り″の側女が同室になると途端に不機嫌になるのでした。
****
ファーリエは悩みながらもついにアフメトに毒を盛る決意をします。以前の暴言をアフメトに謝罪して毒を混ぜたアーモンド菓子を女官に持ってこさせました。
アーモンド菓子だ
アフメトは無邪気に笑います。
幼い頃よく送ってくださった
アフメトは匂いを嗅いで一つ食べようとしますがハジュに止められます。ハジュは毒味役に先に食べさせます。
あなた様はもう私の甥ではありません 皇帝陛下です
ファーリエは言いました。
毒味役が異常がないと知らせたのでアフメトは美味しそうに食べ出します。そこへ弟のムスタファがやってきました。
おいで
アフメトはムスタファを膝に乗せて菓子を食べさせます。
ムスタファ ・・やめなさい
ファーリエは絶望に駆られて止めようとします。
アーモンドはお腹が痛くなりますよ
好きなんだもん
あどけない顔で言うムスタファ。
それ以上食べてはいけませんよ
わかったよ
素直に言うことをきくムスタファにファーリエは胸をなで下します。
****
次の日、サフィエに貰ったドレスを着て美しく着飾るとアナスタシアはアフメトの所にやってきました。陛下は中庭にいる、と聞くと笑顔で向かいます。
アナスタシア どうした?
あなたの夢を見たの
<画像出典>https://ameblo.jp/kyupir/entry-12801365103.html?frm=theme
アナスタシアはアフメトにキスします。そして二人はそのまま結ばれるのでした。アフメトの寝顔をながめながらアナスタシアは涙を流します。そして部屋を出ていくのでした。
・・さようなら アフメト
夜になるとアナスタシアは再び秘密の抜け道から逃亡をはかります。
今回は絶対に成功よ
後宮にいても皇帝に相手にされず居場所がないというシャイェステも同行していました。出口近くに来るとアナスタシアはギョルゲと抱き合って別れを惜しみます。
ここで初めて好きになった親友よ
アナスタシアとシャイェステは扉を開けてくれたイスケンデルと共に外に出ました。
****
デルヴィーシュはシャーヒンと秘密裡に会います。
酒場で初めて会ったときお前はひどく酔っていたな
シャーヒンは言いました。
あの夜お前は言った 徴用された時は裸足だったと 粗末な格好ゆえにデルヴィーシュ(修道僧)と名づけられたと
シャーヒンは語りかけます。
幼少期は貧しく一枚の銀貨を拾うと宝物にしたと言っていたな 入団して初めて革靴を履き周りの者に嫌われ虐げられたと その翌日お前は銀貨を手に入れ、それを証しに俺に忠誠を誓った 俺は一番の恐れを尋ねた お前は無名のまま死ぬことだと答えた
もう恐れはない
デルヴィーシュが言うとシャーヒンは頷きます。
俺が導いてやったからな 無名の者で終わらぬ道へ
己の利益のためであろう メフメト皇帝を毒殺して王座に就くため
お前も同じ志を 俺を裏切ったがな
私はアフメト皇帝を望んでいた 目的は果たした
デルヴィーシュは一枚の銀貨をシャーヒンの前に置きました。
俺も望んだが皇帝には王座を降りて貰う
シャーヒンは銀貨をデルヴィーシュの前に返します。
陛下は死の天使に捕まった すべては終わりになる
****
アナスタシアたちは王宮から離れようと走っていました。森を抜けようとしますがアナスタシアの足は止まってしまいます。
アナスタシア?
イスケンデルが手を引きます。
怖がるな 家族に会えるんだ
アナスタシアは宮殿を振り向きます。
許して アレキサンダー 皇帝を置いていけないの
アナスタシアは来た道を戻って行きました。
アナスタシア!
シャイェステも後を追います。
****
王宮でアフメトは高熱で苦しんでいました。
アナスタシア どこだ
アナスタシアを探して寝台から立ち上がり歩き出しますが、ふらついて倒れてしまいます。
アナスタシア・・
****
待ってよ アナスタシア
シャイェステ 何故ついてきたの?
アナスタシアは驚きます。
私一人じゃどうしていいかわからない 行くあてもないの
アナスタシアはシャイェステを抱きしめます。
許してね 一緒に戻ろう
二人は手を繋いで歩き出します。
いつ恋に落ちたの? 戻ったら全部話しなさいよ
笑い合う二人ですが、逃亡を図った二人を追手の兵が銃で撃ってきました。必死で逃げる二人。けれどシャイェステは転んでしまいます。
待って アナスタシア!
シャイェステ 立って
シャイェステの手を引っ張るアナスタシアですが、シャイェステは銃で撃たれてしまいました。
シャイェステ・・
泣きながらアナスタシアは入り口の扉を叩きます。兵たちが迫ってきて観念するアナスタシアですが、ギョルゲが扉を開けてアナスタシアを入れてくれました。
私のせいだわ
シャイェステを失って泣き続けるアナスタシア。
****
アナスタシアはアフメトの部屋にいたハンダンのところへ連れてこられます。ハンダンは息子が倒れて動転していました。
お前は息子といたわね? 逃げたのはお前だったの? まさか・・
ハンダンは青ざめて叫びました。
これは病気じゃない 毒よ! この娘が毒を盛ったの!!
毒ですって?
アナスタシアは床に臥しているアフメトを見て声をあげました。
陛下に何が?
とぼけないで! なんの毒を盛ったの? 白状するまで痛めつけてやりなさい!!
アナスタシアは牢に連れていかれます。
****
ビュルビュル宦官は毒味役を呼びにいきますが紅斑だらけになって死んでいるのに仰天します。
大変だ 太皇太后さま!!
ビュルビュルはアフメトの部屋に集まっているサフィエたちに叫びました。
毒味役が死にました 陛下からお離れ下さい
これは天然痘です!!
皆は驚いて部屋から出ていきます。
****
直ちに陛下を隔離します ハジュ、皇子殿下とお妃様方をお守りしろ
デルヴィーシュは命じました。
宮殿内の全員を診察し疑いのあるものは隔離を
ハジュは了解して走っていきます。
デルヴィーシュ、陛下のことは伏せなさい 天然痘だと知られれば反乱の怖れも出る
サフィエは言いました。デルヴィーシュは頷きます。
****
アナスタシアはジェンネトからアフメトが天然痘に罹患したと告げられ戦慄します。
もう長くないそうよ
そんな・・アフメト
アフメトの様子を見に行きたくてたまらないアナスタシアですが、牢にいる身ではどうにもなりません。
****
ハリメはサフィエに呼ばれました。
ムスタファは息災か
医師らがあらゆる予防策を講じ守っております
サフィエは皇子のための服をハリメに渡しました。
神が皇子を厄災から守るようまじないをかけてある あの子は我ら皇統のたった1つの希望よ
陛下はお気の毒に 天然痘から回復した例は皆無です
冷たくハリメは言いました。
お前の目は輝いている 母后になるのを待ち焦がれている 悲しんでなどいない
サフィエは言いました。
太皇太后様、あなたも悲しんではいらっしゃらない あなたが築いた秩序をハンダンが乱したせいですわ
お前も私を敵とみなすと?
私は私のやり方で道を作ります
ハリメは告げました。
****
ジェンネトはアナスタシアの拷問の傷の手当てをします。
打たれ損だったわね 医女に診せないと
医女じゃなくて皇帝に会いたいの ここから出して 罪はないでしょ
ジェンネトは呆れます。
確かに毒は盛ってない でも、宮殿から逃げたわ いずれ海に投げこまれる
サフィエ様なら出してくださるわ
そうね でもあの方がお前に目をかけたのは陛下のためよ つまりもうお前に味方はいないの
ジェンネトは牢から出ていきました。
第15話 王朝存続の危機
母后ハンダンがアフメトの病状を心配する一方、サフィエとハリメはムスタファの皇帝就任について話し合っていました。
そして牢にいるメフメトは兄のシャーヒンが天然痘を持ち込んだと知って驚きます。
一体どうやって皇帝の寝所へ?
高い山にも裾野には道がある 大事なのは道を見つけその道を通る者を選ぶことだ
シャーヒンはメフメトに向き直ります。
長年の隷属が終わる 俺は世界皇帝に、お前はクリミアの君主になる
牢を出ていこうとするシャーヒンにメフメトは言いました。
ムスタファ皇子は? 皇子が存命なのに王朝が兄貴に譲り渡されると??
もちろん次は皇子を殺る お前もすぐこの穴蔵から出してやる
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シャーヒンは皇女ファーリエと話します。
メフメトは私の所業を知らないでしょうね
隠す必要がありますか? 皇女さまのご献身を知り、愛の大きさがわかりましょう
絶対に駄目です 私は己の手を家族の血で染めた反逆者 人殺しです
皇女は声を震わせました。
良心の呵責は天然痘よりも危険ですよ 矢は放たれました 将来を考えましょう
何が将来よ すべては台無しだわ
ファーリエは憤ります。
ムスタファ皇子も感染したわ
あの子も罹患する
絶望するファーリエですがシャーヒンは内心手間が省けたことを喜びます。
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アナスタシアのいる牢にギョルゲがやってきました。
ギョルゲ! お願い ここから出して
アナスタシアは叫びますが牢番に拒まれます。
駄目だ 許されない
するとギョルゲは牢番を殴り鍵を取り上げました。そして牢を開けます。
ギョルゲ 大丈夫なの 巻き添えになる
一緒に逃げればいい、と言うギョルゲにアナスタシアは狼狽えます。
駄目なの アフメトを置いていけない
そう言うアナスタシアをギョルゲはアフメトの所へ連れていきました。
どうやって牢を出たんだ?
ハジュが驚きます。
陛下に会わせて
逃亡の罪を忘れたのか 牢に戻せ
私に触らないで! 陛下に会いたいの
なんの騒ぎだ?
デルヴィーシュが出てきてハジュに訊ねました。
私を中に入れて下さい 陛下に一目だけでも
アナスタシアはデルヴィーシュに頼みました。
そのあと投獄しようと殺そうと構いません
気は確かか?中に入れば死ぬぞ
ここにいさせよ
デルヴィーシュはハジュに命じました。
陛下の大切な女人は我らにとっても同じ 牢には入れるな
アナスタシアはデルヴィーシュに微笑みます。
ご恩は忘れません
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鉄格子を渡された窓からアナスタシアはアフメトの様子を覗きました。アフメトは黒い覆いを被り手袋をした物々しい看護人たちに世話されていました。
アフメト・・
ハンダンがそばに来たのでアナスタシアはお辞儀をします。
お妃様
背中に血がついてる ムチの傷ね 医女に診せて
アナスタシアは首を振ります。
陛下がお苦しみなのに私が治っても 治療法はないのですか
医師は最善を尽くし私たちは祈っている だが味方は少ない 誰もが死を望んでいる
ハンダンは悲しげに言いました。
特にお前の慕うサフィエさまが すでにムスタファ皇子に玉座を準備している
アナスタシアは驚きます。
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シャーヒンは街中で皇帝アフメトとムスタファ皇子が天然痘に罹患したと情報を広めます。
そうとも知らず宮殿ではハリメがムスタファにサフィエから貰った魔除けの服を着せて王座につく祝いをしていました。
あと一歩でムスタファは皇帝に、そして私は最強の母后になる
サフィエもムスタファ皇子の即位を急ごうとしていました。宰相のハーフィズ・アフメトたちと密談したサフィエは反乱を避けるためアフメトに息があっても偽の棺を使ってムスタファを皇帝にしてしまおうと持ちかけます。
それは早急すぎるお考えでは
宰相たちが二の足を踏むのを見てサフィエも譲歩します。
反乱の気配がなければ特に急ぎはしない ムスタファ皇子は旧宮殿に置いて最善を尽くして感染から守らねばならぬ
サフィエは告げました。
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ハリメはサフィエが自分を邪魔な存在として攻撃するだろうと考えていました。
デルヴィーシュを味方につけたい
ハリメ様 それは無理かと 皇女様の婿になる方ですよ
女官は言います。
あらゆる可能性を考えないと
お母様!
娘の皇女が走ってきたのでハリメは怒ります。
何故部屋を出た? 弟は
ドゥドゥが連れていきました
ハリメはハンダンの所へ急ぎます。
ハンダンはデルヴィーシュと医者の説明を聞いていました。
ハンダン様! 息子はどこに?
皇太子の部屋に
ハンダンは答えます。
天然痘のような伝染病の対策の一環です
デルヴィーシュも口添えしました。
母親から子供を離すことが安全だと?
母后として私が決めた 会いたいときに会えばいい
それでもハリメは言います。
母后とは誰のことです あなた様の時代は終わりました
ハリメは息子の部屋に向かいました。
我がムスタファ!
ハリメは息子を抱きしめますが、熱があるのに気づきます。
なんだか寒い・・
ムスタファの体には紅斑が出ていました。
神様!
ハリメは息子を抱いて走ります、
医者を呼んで!!
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サフィエはムスタファが感染したと聞いて絶望します。
終わった 3世紀続いた我らの王朝が終わりを迎える
反乱者の首領カレンデルオールの所にもシャーヒンから知らせが届きました。
皇帝とムスタファ皇子は天然痘に罹患して死につつある
カレンデルオールは部下たちに命じました。
帝都に向かうぞ
老翁、まさかシャーヒンを皇帝にするつもりか?
カラ・サイトが聞きます。カレンデルオールは笑って答えました。
あの男に相応なのはクリミア・ハンの玉座だ 大帝国の真の主は俺たちだ
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シャーヒンはサフィエに拝謁していました。
帝国史上最も偉大な母后であるあなた様にご忠言を賜りたく参上しました
シャーヒンはサフィエに敬意を示しながら申し出ます。
陛下と弟殿下が永遠の世界に旅立つことがあればチンギス・ハンの血統が帝国を存続させる使命を負うべきではないかと
サフィエはにこやかなままで言いました。
では神に祈ろう 陛下と皇子を回復させたまえと 病が治癒ししもべが頭にならぬように
アーミン
シャーヒンは険しい表情になりました。
母后様 私は王子です チンギス・ハンの高貴な血統を継ぐもの 他の奴隷とは違います
太皇太后様に無礼な 捕捉せよ
ビュルビュルが口を挟みます。
サフィエはビュルビュルを止めて穏やかな口調で話出します。
数日で描いた夢ではなかろう 本懐であるのは明らか まるで以前から陛下の厄災を承知していたようだ
的をつかれたシャーヒンは気色ばんで言いました。
母后様、お気をつけください 私を告発なさる前にその告発がどなたに影響を与えるかご理解を
誰であれ己の命で償うべし
ご息女のファーリエ様でも?
サフィエの表情が初めて変わります。
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アナスタシアはアフメトの部屋に無理やり入り、寝台に走りました。
アフメト! 目を覚まして
アナスタシア・・
アナスタシアはアフメトの手を取ります。
なにをしている 部屋を出ろ 感染する
<画像出典>https://www.ch-ginga.jp/detail/kosem/episodelist.html
私は何日も生ける屍のよう ここにいたいの お願い
駄目だ 部屋を出ろ
アナスタシアは首を振ります。
嫌よ 出ていかない ここが私の家よ
アナスタシアはアフメトの胸に顔を埋めます。
ハンダンは窓から二人の様子を見て涙ぐみます。
そこへドゥドゥとハジュがやってきました。
母后様 こんなときですが側女のラシャが懐妊しました 体に不調があり治療院に送ったところ天然痘ではなく身ごもっておりました
ハンダンは耳を疑います。
待ち望んだ知らせを我が子が死の淵にいるときに聞くとは
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ファーリエはサフィエに呼ばれました。
母上?
人払いを
女官たちは出ていき母と娘だけになります。
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デルヴィーシュは宮殿の前で皇帝の後継者について話し合う閣僚たちを悲しげに見ていました。
海軍提督閣下
シャーヒンが皮肉な呼び掛けをします。デルヴィーシュはシャーヒンを罵倒しました。
お前は死肉を喰らうカラスだ 何日我らの頭上を飛び回ろうがムダだ 殺めた血の報いを受けよ
シャーヒンはデルヴィーシュに言います。
お前の春は短かったな 俺なら逃げて生き延びる
宮殿に潜むお前の犬は全員始末した だがまだ一人いる 誰がお前に手を貸したんだ?
シャーヒンは答えます。
宮殿は知っての通り手駒だらけだ 何故それほど悲しむ? かつては共に夢を抱いたろう
俺が玉座に就きお前が大宰相になると
デルヴィーシュは叫びました。
衛兵! この男を追い出せ
二度と門をくぐらせるな!!
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我らが被った厄災の原因はお前か?
サフィエは娘に問いました。
甥である陛下と皇子に天然痘をうつしたのか?
母上・・
サフィエはファーリエの頬を打ちました。
たかが色恋のために王朝に火をつけるとは
何故裏切った?
ファーリエは言いました。
母上の娘だからです
何があろうと生き延びよ まず己を救えと、教わりました
サフィエの目に涙が溢れます。母親が出ていくとファーリエは泣き崩れます。
ドラマ(第11~15話)の感想
ファーリエ皇女はメフメトのために自分の家族を滅亡に追い込んでしまいました。帝国内で陰謀を巡らすシャーヒンは蛭のような男ですが、その巧みな話術に皆が乗せられるさまがなんとも凄い。やっぱり言葉の力って大きいですね!
<画像出典>https://www.hikaritv.net/video/detail/dm9kLzAwMDAwMDAwMDBfMDBrbXlpZ3drZA==
さまざまな策謀の中にあってアフメトとアナスタシアの愛だけが嵐の中で咲く可憐な一輪の花のようです。デルヴィーシュはこの先どうなるのかな?アフメトはデルヴィーシュを許すのか、気になります。
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