こんにちは。カナエです。
今回も韓国ドラマ「二番めの夫」第14週(第67~69話)について書きたいと思います。
警察に捕らえられたジェギョンはソナに捨て鉢の復讐を企てる・・
<画像出典>https://kdm-a.com/secondhusband>
韓国ドラマ「二番目の夫」はBS11で平日午後2時29分から3時30分まで放送中
◆このドラマのキャスト/これまでの物語
◆ドラマ「二番目の夫」第14週(第67~69話)のあらすじ(ネタバレ)
67話
マルジャはヘランが店の入っているビルを購入して明け渡しを要求していると聞いて驚きます。
何故姻戚の私にそんな仕打ちを?
マルジャは理由を聞きにユン家に向かいました。
何故店を明け渡せと?
心当たりはない?
ヘランはマルジャを睨みながら訊ねました。
どういう意味です?
テヤンはジェギョン(オ・スンア)と婿の子ではないと会長に話しても? 法的措置を講じても構いませんね
奥様…!
マルジャは言葉を失います。
我慢ならないわ 不倫し結婚した上子供までうちに? あなたの息子の計画でしょ あなたはすべてを知りながら黙ってた
あれは不妊を知られたくないジェギョンの計画で・・ 私と息子はだめだと・・
黙りなさい! 私があなた達を許すとでも? 詐欺罪で投獄しないとわからないのね
そんな・・奥様!
マルジャはヘランの前に膝をつきました。
すべて私が悪いんです! 息子ではありません 私が考えました どうか会長には言わないでください
マルジャは必死で懇願します。ヘランは立ち上がって言いました。
お帰りください これ以上話したくない
ヘランは部屋に入ってしまいます。
奥様! どうか助けてください
マルジャは扉を叩いてヘランに請いました。
(あなたは子供まで産んだソナを追い出して子どもと引き離し、散々傷つけておいて息子のことばかりね
ビンナの復讐をしてやるわ)
ヘランは怒りに燃えます。
***
ヘランはソナ(オム・ヒョンギョン)を買い物に誘いました。テヤンを間にして二人は歩きます。
テヤンの買い物に誘ってくれてありがとうございます
ソナは喜びます。
いいのよ テヤン、服を選ぼう
ヘランたちは子供服の店に入りました。
これが似合うかな
合わせてみる?
ソナはヘランから服を受け取ってテヤンの肩に合わせます。
うん よく似合う! 可愛い
<画像出典>https://kdm-a.com/secondhusband>
幸せそうにソナは笑います。そんな娘の笑顔を見てヘランも微笑むのでした。
***
ジェギョンはテラスでスチョルと電話で話します。
ソナと兄は私の不正の証拠を警察に届けようとしてる ソナの家から証拠を盗んで コピー? それは困るわ
サンヒョク(ハン・ギウン)がテラスに来ましたがジェギョンは電話に夢中で気づきません。
記憶が戻ったと知ったら通報される どうしようか・・
サンヒョクに気づいてジェギョンはギョッとします。
サンヒョクさん・・
***
記憶喪失のフリをして夫の俺まで欺いたな
サンヒョクは怒ります。
欺くなら完璧じゃないと
ジェギョンは開き直ります。
記憶喪失を演じたら尽くしてくれたわ 機嫌を直して
サンヒョクに抱きつこうとするジェギョンですが、サンヒョクは離します。
君をどこまで信じれば? 身の毛がよだつ
なんて? そこまで言うの?
ジェギョンは不機嫌に横を向きます。
***
ヘランがソナを娘だと知っていると気付いたジェギョンはヘランを家から追い出そうと画策します。
二人にやられる前になんとかしないと
ジェギョンはスチョルにヘランとカン社長の不倫写真を偽造させ、ユンのところへバイク便で送らせました。
家族で会長室にいるとジェミン(チャ・スウォン)がバイク便で届いた封筒を持って来ます。
父さん 送り主のない封筒が届いた
ユンが開けてみるとヘランとカン社長が抱き合う写真が入っていました。
(チュ・ヘラン 絶対絶命ね)
ジェギョンは内心勝ち誇ります。
しかしユンの反応は意外なものでした。
ジェギョン! こいつめ なめやがって!!
お父さん、どうして・・?
***
実はヘランはこのことを前もって知っていたのでした。ヘランはカン社長にジェギョンの尾行を頼み、カンからジェギョンの企みを報告されていたのです。
ジェギョンは写真を偽造していました 会長に送るはずです
ヘランは偽造された不倫の写真をながめます。
あのろくでなし
立場が悪くなる前に動くべきかと
カンは言いました。
ヘランはユンにジェギョンが偽造した写真を見せました。
防犯カメラの映像から偽造してある もともとの映像もあるわ ジェギョンはこの写真と同じものを送ってくるはずよ
母親を陥れるとは・・
事前に知っていたユンは写真を見てジェギョンを怒鳴ったのでした。
***
ジェギョンはヘランへの企みを釈明している間に記憶喪失を装っていたことも家族に知られてしまいました。ダブルパンチを食らい頭を抱えてオフィスに戻ったジェギョンですが、更なる危機が襲います。
なんですって? ペク・ソジャンが脱走した? 病院にいた人がどうして??
ちょうど部屋に来たジェミンとソナがその話を聞いてしまいます。
ユン・ジェギョン、ペク・ソジャンを知ってるなんて 4年前の記憶があるのね?
ソナはジェギョンを問い詰めます。
テヤンを利用して記憶喪失のふりをしたんだわ! なんて卑怯なの?
ジェギョン、もう記憶喪失の演技は無駄だ ペクさんはどこにいる?
ジェミンは妹に訊ねました。
ペク・ソジャンなんて知らないわ 頭が痛い!
ジェギョンは誤魔化し続けます。
***
ジェミンとソナはユンと話します。
ジェギョンは妹である前に犯罪者だ
兄なら妹を庇うべきだろ
ユンはにべもなく言います。
家族でも犯罪は見逃せない
裁判も受けてないのに犯罪者扱いか?
ユンはジェミンに怒ります。
ユン・ジェギョンは記憶喪失ではありませんでした 捜査を逃れようと演技してたんです この問題は見逃せません
ソナはユンに言いました。
会長も家族だからと庇わずきちんと対処を 公私の区別をしてください
二人はユンに頼むと会長室を出ていきました。
ジェミンめ 妹の演技を暴いて会社に何の得が?
ユンは憮然として呟きます。
***
ジェギョンはスチョルに電話してペク・ソジャンを探すよう指示します。
ペクが脱走したの どこに逃げたか捜して ポン・ソナに先を越されないで
ジェギョンが電話を切るとユンから呼び出しがかかります。
お叱りが来た
ジェギョンは会長室に向かいます。
***
ソナはジナに電話して協力を頼みます。
ペク・ソジャンを捜したいの ジェギョンが病院に監禁してたけど脱走したらしい ジェギョンより先に見つけないと
分かった どの病院が調べて連絡するわ
ありがとう お願いね
ソナは電話を切りました。
ムンは知りつつ黙認してた?
ジェミンはソナに聞きます。
でしょうね ムンが主導して動画を奪ったかも
ペクさんは君に会おうとして音信不通に?
うん 警察署で会う約束の日に消えた
なら病院に監禁されたのは4年以上前だ
そうね、彼の家族を探すわ
俺も行くよ 一人では危険だ まずはジェギョンの法人カードを調べる 何があるだろう
ジェミンは言いました。
***
一体おまえはどこからがウソでどこからが真実なんだ?
ユンはジェギョンを叱ります。
親に心配をかけ記憶喪失のフリをするとは
お父さん、ごめんなさい
ジェギョンは泣いて謝ります。
父親として恥ずかしい! 会社から出ていけ
お父さん、二度としません どうか許して
謝罪ばかり上達しやがって 人を裏切るのをどこで習った?
お父さん、お母さんのことは理由があるんです
ジェギョンは涙ながらにユンに訴えました。
お母さんはビンナを見つけました
何だと?
ユンは娘を見つめます。
また作り話か
違います ビンナはポン・ソナなんです
ポン・ソナ?
ユンは驚愕します。
間違いないのか?
前に親子鑑定もしました ポン・ソナだと母に知られないように偽の娘まで用意したんです
まさかポン・ソナとは・・ ヘランは自分の娘だと気づいているのか?
そのようです でも、何故かおくびにも出しません
ユンは動揺しながらも考えを巡らせます。
ポン・ソナか そう言えば姓が同じだな 確かな話なんだな
そうです あの二人は完全な母娘です
ジェギョンはユンに告げます。
***
ペクのいた病院で経緯を確認して
そうジェギョンから指示されたスチョルは車に乗り込みました。
ソナより先に見つけて転院させるのよ
スチョルは指示通り病院に向かいます。するとスチョルを監視していたグムドクとジナの車がそれを追跡します。
***
ソナとジェミンはペクの母親と会っていました。
4年前から行方不明?
ええ、ソジャンが何処にいるか捜してください 息子が戻るかもしれないと部屋を解約もせずに待ってるんてす
心配しないでください きっと見つけます
ソナは母親を励まします。
ジェミンは自分の電話番号を母親に教えました。
何かあったらここに連絡を
***
ヘギョル精神科病院?
ソナはグムドクたちからの連絡を受けます。
どうだって?
ジェミンが聞きました。
病院にはいなかったって
ジェギョンが連れて行ったとか
ううん、向こうもまだだと思う
ひどい話ね 正常な人間を4年以上も監禁するなんて どこまで罪を重ねる気かしら
ボクスンは怒ります。
***
ジェミンは最近ソジュンの態度がおかしいとソナに言います。
先輩は俺に怒ってるみたいだ
たしかに私も変だなと思う
俺にやたら攻撃的だ 何か知ってる?
知らないわ 理由もなくそんな態度を取る人じゃない 何故かな
ジェミンが困惑しているとペクの母から電話が来ました。ジェミンは急いで電話に出ます。母親は悲痛に二人に訴えました。
ソジャンから電話が来て、”助けてほしい”と泣いていました
場所はどこですか
どこかの病院だと言ってましたが、誰かに捕まったのか悲鳴がして切れました すぐかけ直しましたがもう通じなくて
母親は泣き出します。
どうしましょう ソジャンを助けてください
二人は顔を見合わせます。
捕まったみたいだな
監禁された病院に連れ戻されたのかも
ソナは言います。
***
ペグを捕まえたスチョルは手下に車で何処かに運ばせます。ペクの携帯は足元で潰しました。その時ジェギョンから電話が来ます。
ジェギョン、母親と電話していたペクを捕まえた
電話? 場所を話したかも 念のために転院させて 脱走できないところを探して
わかった
ポン・ソナ側の尾行は?
関係ない病院に誘導した
***
義母が店を追い出すと?
サンヒョクはマルジャの話に驚きます。
店のことよりあんたの過去もテヤンの件も知ってたのが問題よ 会長に告げ口してあんたを詐欺罪で投獄すると意気込んでた
マルジャは嘆きます。
サンヒョク、ジェギョンの記憶喪失も演技だったとか こうなったからには私達も助かる道を模索すべきじゃ
助かる道?
あんたの持ってる証拠をソナに渡して グズグズしてたらソナは逃げちゃうわ
サンヒョクは疑いの目を向けます。
ソナが母さんに証拠を出せと?
そうよ そしたらあんたとやり直せるって 早く渡してやってよ
簡単に言うな
だってソナが無実なら救ってやるのが道理じゃない ジェギョンは罰を受けなきゃ
マルジャは話します。
その証拠を渡してソナを救って、あんたは正義の側に立つのよ
***
ユンはヘランにビンナのことを探さないのか訊ねます。
最近ビンナの話をしないな
もう見つからないわ
ヘランは答えます。
諦めたの
どうしてだ? まだまだ探し足りないだろ 諦めずにもう一度捜してみよう
ユンは言いました。
いいえ きっとどこかで幸せに暮らしてる 突然私が母だと言って戸惑わせたくないの
そうか だが成長した姿が見たくないか 私が密かに探してやる
やめて!
ヘランはユンを止めました。
そうか? お前がいいならそれでいい
やっと心が落ち着いたのにまた混乱したくないのよ
ヘランは言いました。
分かった
(ポン・ソナは本当にビンナなのか?)
ユンはヘランの横顔を見つめます。
***
会長、お呼びですか?
ソナは会長室に来てユンに訊ねました。
ああ ポン理事とカン社長を夕食にお招きしようかと
え?
ソナは驚きます。
まあ、あなた 私に相談もせずにどうしたの
一緒にいたヘランは慌て気味に言いました。
別に意味はない 理事に就任したら誰でも招く 会社のビジョンを議論し親交を深めるためだ
そうだけどソナさんは頻繁にうちに来てたしジェギョンとの間が・・
ポン理事はそんな狭量な人じゃない
ユンはソナに笑いかけます。
会長、光栄ですがお気持ちだけで十分です
ソナは言いました。
まあ 会社のためだと思って応じてくれ
ユンは強引です。
***
ジェミンは会計チームにスチョルの4年間の法人カードの明細を調べるように頼みます。ソナがやってきてペクの状況をジェミンに伝えました。
ペクさんは脱走後に捕まったみたいなの 転院させただろうし、ジナに周辺の病院を当たって貰ってる
俺もスチョルのカード明細を頼んだ 地方ならスチョルが動いたはず
ユン・ジェギョンのしたことは許せないわ そうだ、 ジェミンさんの家に招かれた
ソナはジェミンに伝えました。
***
ソナはジェミンと一緒にユン家に行きます。
ソナおばさんだ
テヤン、 元気にしてた?
駆け寄ったテヤンにソナは笑います。
テヤン、英語の先生とお勉強してて
ジェギョンが厳しく命じました。
はい・・
テヤンはうなだれて二階に上がります。
ジェームズ・カン社長も招待したが海外出張中だと返事がきたよ
ユンが言いました。
お忙しい方なので私もめったに会えません
ソナは答えます。
まずは食事にしましょ ソナさん、どうぞ
ヘランが促します。
***
栄養豊富な献立にしてくださったんですね
ソナは料理を見て言いました。
時々こうして冬にスタミナ料理を食べるんだ 今日はポン理事がおいでになるから妻が献立を考えた
ユンが笑って話します。
鴨スープは消化器官にいいみたい 召し上がれ
ヘランが鍋のスープをついでソナに渡します。
免疫力もアップするって
いただきます
二人の様子をジェギョンは見つめます。
(堂々と面倒を見てる・・)
ユンも観察していました。
(ポン・ソナがマンシクの娘?似てるような似ていないような・・)
***
食事が終わると皆はリビングに移動しましたがジェギョンだけがキッチンに残りました。
家政婦さん、テヤンの着替えを取ってきてください 私が片付けます
自分で取ってきては?
口答えしないでよ
ジェギョンに睨まれて家政婦は出ていきます。一人になるとジェギョンはヘランとソナのスプーンをビニール袋に入れました。ジェギョンはユンから命じられていたのです。
お前の言うことは信用できん もう一度親子鑑定をするんだ 機会は作ってやる
ジェギョンはスプーンを入れた袋を見て微笑みます。
これで父も信じるはず
68話
ジェギョンは鑑定結果の入った封筒をユンのところへ持って行きます。ユンは封筒を開けて文書
を取り出しました。結果を見たユンの表情が変わります。
お父さん、ソナはお母さんの娘でしょ? お母さんを問い詰めて ポン・ソナは理事を・・
このバカ者! よく見ろ!!
ユンは紙を投げつけました。
”チュ・ヘランとポン・ソナは血縁関係なし”?
結果を読んだジェギョンは目を疑います。
ジェギョン、一体狙いはなんだ? どうせバレるのに
おかしいわ 何かの間違いです
間違い? 検体だってお前が集めただろ? 何故母親を陥れる??
出てけ 顔も見たくない!
ジェギョンは逃げ出すように会長室を出ます。
***
一体どういうこと?
オフィスで悶々とするジェギョン。
まさかヘランが気づいて手を打った? でもあのときすぐヘランはキッチンを出ていったもの そんなはずはないわ
なぜなの?
***
ご機嫌になったユンはヘランと話します。
ヘラン、何か欲しいものはないか 何でも買ってやるぞ
そうね
二人は笑います。
***
実はヘランはジェギョンとユンの企てを知っていたのです。会長室にジェギョンが呼ばれ、ユンにソナがビンナであるのを打ち明けていた時、ちょうど会長室の前に来たヘランは二人の話を聞いてしまったのでした。
ユンが親子鑑定の検体を取るためにソナを食事に招待したと知ったヘランは、家政婦に頼んで自分の使ったスプーンをソナ以外の家族のスプーンに取り替えて貰ったのでした。
それでソナとヘランの親子関係は成立しなかったのです。
***
サンヒョクはマルジャがチュ理事から店を明け渡すよう迫られているとソナに話します。
チュ理事の怒りはもっともだわ 嫁と婿が夫婦だったんだもの 嘘に加担したお義母さんに仕返ししたのね
母さんは悪くないよ ユン・ジェミンに言って店を続けられるように取り計らってくれ
何故私が
とにかくそれが映像を渡す条件だ
わかった 店は必ず守るから先に証拠をちょうだい
ゾナは語気を強めます。
また態度を変えられても困るもの これ以上譲れない
わかった 戻って確認してから送る
サンヒョクは渋々言います。
***
ムンの奴は卑怯だな
話を聞いてジェミンは苛立ちます。
で、ソナさんは映像が来たら警察に行くのか
うん、記憶喪失も嘘だったし逃げ道もなくなったでしょ ・・あ、映像が来た
二人は携帯を覗き込みます。それはジェギョンがソナの祖母を突き飛ばして車で逃げる場面だけがあり、サンヒョクの映っている部分はカットされていました。
自分だけ保身に走ったな なんて野郎だ
呆れるわね でもこれでジェギョンを通報できる
ソナは言います。
***
ソナとジェミンが警察に行こうとすると、ジナから連絡が来ました。
見つけたの? すぐ行く
二人は急いで会社を出ていきます。その様子をジェギョンが見ていてスチョルに電話します。
スチョル、ペクを安全な場所に移して ソナの動きが怪しい
心配するな 手は打った
良かった ペクを良く見張ってね 追跡された件は?
大丈夫だ 向こうは的はずれな場所をうろついてる
スチョルはジナやグムドクの尾行に気づき、ジナたちがスチョルの車につけたGPSを他の車に装着したのです。ジナたちは無関係な車を追うはめになったのでした。
***
ジェミンとソナはペクのいた病院を見張っていました。車の中で眠ってしまったソナにジェミンはコートをかけてやります。
<画像出典>https://kdm-a.com/secondhusband>
ジェミンが書類をめくっているとソナが目を覚ましました。
あ、うるさかった?
ジェミンさん、寝ずに書類を見ていたの?
寝られないよ 姫を守ってる
やだ、 鳥肌の立つこと言わないで
ソナは笑います。
寒くないか
あなたがいるから暖かい
そうか 良かった だけどソナさん、どうもここじゃなさそうだ
ジェミンは言いました。
スチョルのカード明細では仁川で何度か給油してる
仁川?
ソナはジェミンの書類を見ます。
ここも仁川よ
ペクさんの脱走もあってここを俺たちが知ってるのは当然バレてるだろ? ジェギョンはペクさんを別の場所に移したはずだ
ここじゃないってことね
そうだと思う
***
韓屋ベーカリーのアルバイト募集の張り紙を見てサンミはボクスンに「雇って欲しい」と申し出ます。
会社に勤務しながらは無理よ
ボクスンは素気なく拒みます。
平日は退勤後、週末は1日中働きます 私は子供の頃から笑顔を褒められたので客仕事に向くと思います
無駄話は結構 パンを買ったら出てって ムン家の人間と話す気はないの
私は兄とは違います 一生懸命働きます
サンミは必死で粘りますがボクスンは聞き入れません。
息子が目的のようだけど他を当たって たとえあの子があなたを好きでも私はいや あなたの家と関わりたくないの
ボクスンは冷たくサンミから離れます。
***
サンミは家に戻るとマルジャに訴えました。
母さんの娘をやめたい ソジュンさんとは結ばれない! 母さんと兄さんのせいで私は一生独身のままよ!!
ソジュンさん? それは誰よ
韓屋の息子に決まってる
サンミは項垂れて言います。
あんた、あそこの息子が好きなの?
マルジャは驚いて訊ねました。
ええ、好きよ 運命の人なのに
サンミは泣きながら部屋に入ってしまいました。
私は自分の娘の恋路を邪魔しちゃったの?
マルジャは途方に暮れます。
***
ソナたちは会社に戻り、総務課に問い合わせました。
キムのカードの使用は仁川での給油が最後ですか わかりました
ジェミンが電話を切ろうとするとソナがジェミンを止めます。
ETCカードの履歴も聞いてみて
それからETCカードの履歴は?
ジェミンは電話で訊ねます。
え? そうですか?? ありがとうございます
ジェミンは電話を切るとソナに言いました。
君の読み通りだ ETCの履歴では昨日キムはソソンの料金所を通った
かなり遠くね
精神科はあるかな
ジェミンは携帯で調べます。
お、一カ所あるぞ 確実だ
二人は顔を見合わせ笑います。
***
韓屋でグムドクたちと、ジェミン、ソナ、ソジュンは話し合います。
GPS発信機を別の車につけられた キムにやられたね
グムドクはジナに言いました。
ソソンはかなり遠いし山奥だ
ジェミンは言います。
一度逃げたやつを都心には置かないよ
グムドクは話します。
ジェギョンもなかなか考えてるわね
ソナはため息混じりに言いました。
協力してペクさんを助け出しましょう
ジェミンは皆に呼びかけます。
***
ソソンの精神病院をグムドクとソナは監視します。
防犯カメラを見たら男が二人立ってた ジェギョンが雇った見張りよ
ジナがパソコンで調べて報告します。
見張りを追い払わないと助けられないわね
二人ともなると大変だな
らしくもない 久しぶりに実力を発揮して
ソナは笑ってグムドクに白衣を渡しました。
***
グムドクは医者、ソナは看護師の姿でペクの病室に入りました。二人の見張りが立ち上がります。
この患者はストレスで消化不良だとか
グムドクはカルテを見ながら言います。
栄養剤の点滴と水分補給を忘れないで
グムドクは看護師を装うソナに命じます。
それで? あなた方は??
二度と脱走しないように保護者が雇った警護員です それも私費で
ソナが二人に代わってグムドクに説明しました。
ああ、 そうですか
グムドクは二人に笑います。それからソナに訊ねました。
ポン看護師、警察は何時に来る?
15分後です
強制入院の通報があり、捜査するそうです だいたい30〜40分はかかるので席を外してください 秘密のことですが保護者様に頼まれたので特別に教えました 口外はなしですよ
グムドクは二人に微笑みます。
***
役目を終えたグムドクとソナは急いでジェミンとソジュンの所へ走ります。
どうだった?
見張りは病室から出て休憩室か外に行ったはず
グムドクはジェミンたちに告げました。
なら作戦通りに動こう 危険を感じたらすぐ退避だ
車の駐車場所は?
ソナが聞きます。
君の指定した所だ
ソジュンが答えました。
ソジュンさん、 白衣が似合うわ
ソナは笑います。
よし、救出作戦開始だ
ジェミンが言いました。
***
見張り二人はコーヒーを飲んでいました。その時スチョルから電話が来ます。
はい、アニキ
ペクの具合は?
スチョルが訊ねます。
もがいていたけど今は静かです
病室を離れるな 食事やトイレにも交替で行け
スチョルは指示します。
今は外にいますが
どういう意味だ?
アニキが買収した医者に聞いたんです 警察が来ると
誰が買収を? このバカ! 俺は何も頼んでない さっさともどれ!!
見張り二人は慌てて病室に戻りますが、すでにベットは空でした。
早く探せ!
ソジュンがペクを背負って階段を駆け下りていました。見張りの一人がソジュンを追いかけます。しかしソジュンはダミーでその間に車椅子に乗せたペクをソナとグムドクが病院の外に運び出し、車に乗せると走り出します。
追っ手から逃げようと階段を上がり始めたソジュンは、階段の上と下で見張り二人に挟まれ絶体絶命になりました。
おぶっているのはペクだな
違うけど
その時ジェミンが現れ上にいる見張りを殴りつけました。ジェミンとソジュンは階段を上がって逃げ出します。ソジュンが背負っていたのは人形で、見張りは口惜しがります。
追いかけろ!
ソジュンとジェミンは病院の外に出て車の前まで来ると、笑ってハイタッチしました。そして車で逃げ去ります。
***
ペクが逃げたと聞いたジェギョンはスチョルを怒鳴りつけます。
どこに連れて行ったかすぐ調べてよ!
動揺しているジェギョンにサンヒョクは聞きます。
逃したのか 一体どうして?
知らないわよ!!
ジェギョンは途方に暮れてソファーに座り込みます。
サンヒョクさん、ペクの映像は削除したのよね?
パソコンやアカウントも消して家にあったものも処分した
なら有力なのは目撃者の証言だけね 入院歴があるから信憑性はない 映像なしではソナたちも何も出来ないわ
ジェギョンは気持ちを落ち着けようとします。
(ソナは映像を持ってる)
サンヒョクは心の中で呟きます。
(それにしても映像を渡した途端にこの有り様だ 自分の映像を消しておいて良かった)
***
ボクスンはソジュンたちが帰ってきて、ホッとします。
お帰り 無事で何よりよ
ソナやジェミンたち三人はボクスンにペクの事件の報告をしました。
ジェギョンはどれだけ罪を重ねるのかしら 4年も精神科に監禁するなんて
今ペクさんは母親と隠れ場所で治療をしています
ジェミンがボクスンに言いました。
ジェギョンの目に届かない安全な場所です
それは良かった
ボクスンは安心します。
***
ソナは告訴状を持って警察に行きます。
テグク製菓のユン・ジェギョンは私の祖母を殺しました これが証拠の映像です
ソナはサンヒョクの送ってきた映像を刑事に渡します。ジェミンもジェギョンが会社で行なった不正の証拠書類を刑事に渡しました。
背任と横領で捜査してください
***
ジェギョンは警察に逮捕されました。
ユンはジェギョンの逮捕に驚きます。
ジェギョンがポン理事の祖母を殺したと?
ジェギョンが会社で働いた不正に関する証拠も警察は押収した
ジェミンはユンに告げます。
***
お義母さん、聞きましたか
サンヒョクは家でジェギョンの逮捕についてヘランに訊ねます。
ええ、聞いた あなたはジェギョンについていてあげて
僕はテヤンを守らないと
テヤンは私達が守るから大丈夫よ ジェギョンの所へ行きなさい
ヘランは命じます。
***
サンヒョクが警察に行くとスチョルがいました。二人は外に出て話します。
何故お前は捕まらない? ジェギョンだけなのはどうしてだ?? 俺はあの映像を見てるんだ お前は老婆を見殺しにしてジェギョンと逃げた!
スチョルはサンヒョクを問い詰めます。けれどサンヒョクはスチョルを殴りつけました。
ジェギョンには他にも容疑があるんだ! お前にも捜査が及ぶぞ 逮捕されてジェギョンを困らせる前に消えたらどうだ?
サンヒョクはスチョルをあざ笑います。
***
マルジャはサンヒョクが映像をソナに送ったことで店を明け渡さずに済みました。
母さん、お義姉さんが逮捕された!
サンミが慌てて報告に来ますが、サンヒョクから事の成り行きを聞いていたマルジャは冷静です。
ジェギョンの母親に出てって貰わないとね 人殺しの母親は置けないわ
冷たくマルジャは言います。
69話
韓屋にマルジャがやってきてソジュンをながめているのでボクスンが訊ねます。
何のご用です? 何故うちの息子をジロジロ見てるんですか
奥様、過去の過ちはお許しください
マルジャはサンミの恋をなんとかしようと韓屋に来たのですが、ボクスンたちの態度は冷淡でした。
お帰りください 娘さんには興味がありません
ソジュンに言われてマルジャは驚きます。その場にいたソナに助けを求めました。
ソナ、二人は両想いだけど社長に反対されているんじゃないの?
僕には好きな人がいます お帰りに
ソジュンはくり返しました。
でも・・
確かめもしないで早合点を? 万一息子が娘さんを好きだとしても私は絶対に反対です
ボクスンはマルジャに断言しました。
帰ってお伝えください 息子は興味がないと
まあ・・
マルジャは狼狽えます。
お義母さん、帰ってください
ソナも言いました。マルジャは追い込まれて逆上します。
ちょっと! うちの娘の何がイヤなわけ? 見た目もいいしスリムだしお金もある 職場だって安定してる 見てなさい 意地でも娘をこの家に嫁がせてやるから!!
怒りをぶちまけるとマルジャは出ていきました。
***
ジェギョンは警察で証拠映像を見せられます。
(サンヒョクさんが映ってない この映像は彼がソナに渡したものだわ 汚い奴)
ジェギョンは心の中で呟きます。
ユン・ジェギョンさん、そろそろ自白を
騒ぎすぎよ 編集された映像は証拠にならない デジタル鑑識すればフェイクだとわかる
ジェギョンは刑事に告げます。
弁護士が来るまで黙秘します
そうですか わかりました
イ刑事は言いました。
殺人容疑はあとに回してテグク製菓での背任と横領について伺いましょう
ジェギョンは絶句してイ刑事を睨みます。
***
マスコミは止めた?
ヘランはジェミンに訊ねます。
父さんが手を回したから大手は阻止できた
こんな時は対応が早い
ヘランは呆れます。
ネットでは拡散したから収拾に時間がかかるかも 父さんはどこへ?
もみ消そうと警察署に行ったわ ジェギョンの悪事がエスカレートするから痛い目に遭わせるべきなのに
***
ソナ、何故余計な真似をした
サンヒョクはソナを責めます。
ユン会長を知ってるだろ? もうもみ消しに動いてる まちがえば君が名誉毀損に 映像の出どころが俺だと分かれば二人とも終わりだ
サンヒョクは攻め続けます。
俺たちの関係が知れたらテヤンはどうなる? 無謀過ぎる
ソナは黙って考え込みます。
ジェイタウンをものにするまで待つべきだったんだ これじゃジェギョンをハメられない
なら他の証拠をちょうだい ブレスレットがあるでしょ ナム殺害の証拠があれば有罪判決は確実よ
ソナはサンヒョクに訴えます。
それは最終兵器だ 失えばジェイタウンばかりか再婚計画も水の泡に
サンヒョクは拒みます。その時ソナのところにジェミンから電話が来ました。
ペクさんの意識が戻った 協力するって
本当?
映像も別にとってあるそうだ 母親のアカウントに保存してあったのを送ってくれた
ソナは興奮します。
そうなの?
メールを確認してみろ ジナさんがネット上で拡散してくれる これでムンは終わりだ
ありがとう、ジェミンさん
ソナは電話を切りました。
ユン・ジェミンか
サンヒョクが訊ねます。
テヤンの動画を送ってくれるって
ソナは嘘をつきます。
よく電話するのか
あなただってジェギョンと暮らしてるでしょ 自分を棚にあげて私を責めないで
サンヒョクは黙ります。
***
ユンは警察署長と話します。
どうなったの
ヘランは電話を切ったユンに訊ねました。
誰も私の娘に手は出せない 鑑識の結果あの映像はフェイクだった 明日ジェギョンは警察署を出る
ユンは言います。
***
けれどユンの思惑に反してペクの映像がネットに流出します。ジェミンとソナもペクの映像を警察に提出しました。
テグク製菓でもサンミを始めとした社員たちが映像を目にして騒ぎ出します。
チーム長とムン常務がこんなひどいことを?
サンミは兄のしたことに衝撃を受けます。
***
ユンも映像を見てショックを受けます。
一体これはなんだ
ユンは秘書に命じます。
広がる前に早く消せ
すでに検索ワードで上位に入っています
ナム秘書は言いました。
チェックせずに何をしていたんだ 無能な奴らめ
ユンは怒ります。
会長、これを
ナム秘書は携帯から検索ランキングをユンに見せました。
”ユン・ジェギョン”、 ”会長の娘”? クソッ!
会長、SNSで映像が拡散しています
さっさと消せと言ってるだろ!
収拾がつきません
この野郎!
ユンは秘書の腹を突きました。
つべこべ言わずにとにかく削除するんだ
はい
出ていく秘書と入れ替わりにジェミンが会長室に来ました。
父さんは関わらない方がいい さもないと巻き込まれる
ジェミンはユンに言います。
何を言ってる? けしからん奴だ!
ユンはゴルフクラブでジェミンを殴ろうとしました。
おやめに!
ソナが来てユンに言います。
公私の区別をするよう頼んだはずです
それはこっちの台詞だ 権力を利用して復讐しても君の祖母が生き返るわけじゃないぞ 株価が暴落してもいいのか
犯罪者と一緒には働けません
犯罪者だと?
会長の娘である前に犯罪者です 静かに見守ってください
なんだと?
ユンはソナをクラブで殴ろうとしてジェミンに止められます。
父さん、よせ! 殴ったところで何も解決しない
***
横領に関しては内部監査で潔白が証明されており、書類に不備があり嫌疑なしに 映像は編集されており、証拠にならないと判断され・・
ジェギョンはイ刑事の話を遮ります。
もう帰っても?
立ち上がって部屋を出ようとしたジェギョンをイ刑事は止めました。
ジェギョンさん、映像が原本だとしたら話は違ってきますよ
刑事はペクの映像をジェギョンに見せました。
原本なら証拠になります
ジェギョンは息を飲みます。
***
サンヒョクはソナに電話していました。そこにユンとジェミンが入ってきます。
父さん、ジェギョンに罪を償わせて謝罪会見をするべきだ
ジェミンは父親に提言します。
謝罪会見? 私が破滅する姿を見たいのか?
ユンは息子の言葉に反発します。
ジェギョンは殺人を犯したんだ 家族だからって庇うことはできない
お義兄さん、妹なんですよ
サンヒョクが口を出しますが、ユンは婿を怒鳴ります。
お前は黙ってろ! 一緒に逃げずに老人を病院に運んでればこんなことにならなかったんだ!
すみません・・
謝って済むことじゃない! ジェギョンだけじゃなく私達も窮地に立たされてる しっかり事態を把握しろ!!
父さん、十分把握して言ってるんだ
ジェミンは粘り強く父を説得します。
社内はもちろん多くの人が知ってる もう伏せられないよ
ジェミンが言い終わらないうちにドアが開いて警察が入って来ました。
ムン・サンヒョクさん、ハン・ゴップンさんの事件でユンさんの逃走を助けた容疑で取り調べます ご同行を
サンヒョクは警察に連行されます。
***
母さん、大変よ 義姉と兄さんの映像がネットに出てる
なんですって? サンヒョクが??
兄さんは取り調べを受けてる ほら見てよ
サンミは携帯の映像をマルジャに見せます。
どういうこと? あの子は自分の映像はカットしたと言ってたのに・・
え? ”カット”?
今度はサンミが驚きます。
***
ソナはジェミンからサンヒョクが警察に連れて行かれたと知らせを受けます。
ムンも警察に連行されたそうです
ソナはボクスンとソジュンに言いました。
あの映像のおかげね
ボクスンは喜びます。
ムンまで捕まったなら祖母の無念を晴らせます
ソナは涙ぐみました。
***
警察に連れてこられたサンヒョクはジェギョンと顔を合わせます。
サンヒョクさん・・
今から取り調べを始めます
イ刑事に言われ、サンヒョクは気まずそうにジェギョンの横に座りました。
***
ヘランはペクの映像を見て義母の死に涙します。
お義母さん、私を恨んでいても会いに来るべきでした そうすればこんなことには・・ お義母さんもマンシクさんも どうして・・
ヘランはしばらく泣き続け、それから顔を上げました。
泣いてばかりもいられない 私もやるべきことをやらねば
ヘランは会社に行きます。
***
弁護士が来るから待ってて
イ刑事は電話に出るために部屋を出ていきます。
ジェギョンとサンヒョクは二人きりになると話し始めました。
映像を編集したわね
ジェギョンはサンヒョクを問い詰めます。
何の話だ 俺は知らない 君を出そうと必死で動いてた
とぼけないで! 映像を保険として持ってたんでしょ 信じられない ソナとグルなのね
グルなら捕まらないよ 映像の原本がネットで拡散されてる ペク・ソジャンにしてやられたんだ
奴を逃がしたせいで・・
言い争ってる場合じゃない 切り抜けないと
サンヒョクは言います。
<画像出典>https://kdm-a.com/secondhusband>
***
父さんが手を回してる
ジェミンは困惑してソナに告げます。
自分の娘を庇うのは理解できる
ソナは言います。すると電話が鳴りました。
ムンから何度も電話が
出てみて
ジェミンに言われソナは電話に出ます。
ソナ、あの映像はなんだ?
私は関係ない
信じろと?
原本を持ってたらあなたの映像は必要なかった
ソナ、俺をここから出してくれ!
刑事が来たのでサンヒョクは電話をやめます。
***
ユンは警察署長から自分でチームを作り対応するように言われます。
わかりました 落ち着いたら食事でも
ユンは電話を切ります。
会長室に入って来たヘランがユンに訊ねました。
警察署長はなんて?
チームを組めと
見限られたのね
ユンは憮然と黙ります。
ジェギョンの記憶喪失がウソだと知ってる人も多いわ ジェギョンを庇ったらあなたまで痛い目に遭う
誰も私には手を出せない!
ユンは声を上げます。それからため息をついて言いました。
ポン理事がどうも怪しい 後ろ盾がいるのは間違いないな
そうね 何も持たない子が急に・・
お前はカンと面識があるだろ どう思う?
暫く会ってないから・・ 株主総会で会った時は知らん顔されたわ
ヘランは誤魔化します。
***
ヘランはジェミンのオフィスに顔を出します。部屋にいたジェミンとソナは立ち上がりました。
映像を見たわ ポン理事はお祖母さんに育てられたのに亡くなって辛かったでしょう
はい・・ 祖母の死の真相を明らかにできて良かったです
頷いているヘランにジェミンが聞きました。
父さんはどう?
ジェギョンを助けようと躍起になってるわ
会長とチュ理事が敵対しないか心配です
ソナが言いました。
公私を区別するわ テグク製菓の社員を守らないとね
ヘランは微笑みます。
お父さんを説得して駄目だったら仕方ないわ あなた達の味方だから改革を進めて テグク製菓の未来は二人に懸かってる
***
スチョルが会長室に来ました。
お呼びですか?
ユンはスチョルを見ます。
会長・・ ジェギョンを・・ ユン チーム長を助けてください
スチョルは深々とお辞儀します。
キム室長 ジェギョンを頼んだぞ
ユンは言いました。
どういう意味かわかるな?
はい 会長
間もなく拘束令状が発行される
ユンはスチョルを見上げます。
頼んだぞ
はい 承知いたしました
スチョルが会長室を出ようとするとヘンシルが飛び込んで来ました。
あなた、ジェギョンをいつまで警察署に置いておくの? なんとかして
大人しく家にいろ
ジェギョンを助けて!
私の娘だ 奴らの好き勝手にはさせない 私をバカにしやがって
***
イ刑事はジェギョンに食事するよう勧めます。
もうすぐ48時間が経ちます 拘束令状実質審査の前に自白してください
部下に呼ばれたイ刑事は席を立ちます。
私がこんな物を食べると?
ジェギョンは立ち上がって叫びます。するとソナが現れました。
相変わらずね
何しに来たの? 無様な姿を見に来た??
自分で撒いた種は自分で刈りなさい
これで清々したでしょ
まだ終わってない
ソナは言います。
情けをかけてあげる
情け?
自分の犯した罪をすべて認めるならこの戦いを終わらせてあげる
終わらせる? 笑わせるわ ここを出たらただじゃ置かない!
偉そうに言わないで 拘束されたら逃げられないわよ
そうかしらね
ジェギョンは笑います。
誰のおかげで通報できたと思う? あなたの夫、ムン・サンヒョクよ あなたが刑務所に入ったら離婚すると言ってたわ
ウソ言わないで
テヤンと三人で暮らそうって
黙りなさい!
あなたも知っているはず ムン・サンヒョクならやりかねないと
さっさと消えて!
離婚届に判を押してね 彼に会いに行くわ
ふざけないで 仲違いさせたいんでしょ その手には乗らない
せいぜい頑張ったら 一人で罪を被りなさい
ポン・ソナ!!
ソナは部屋を出ていきます。
***
ジェギョンは弁護士から何事か耳打ちされます。ジェギョンは嬉しそうに頷きました。
イ刑事が部屋に入ってきて取り調べを始めるとジェギョンは辛そうに訴えます。
刑事さん、お手洗いに・・
今ですか? 仕方ないな どうぞ
三人は立ち上がりますが、ジェギョンは突然倒れてしまいます。
ユン・ジェギョンさん?
演技してるんじゃ?
イ刑事を弁護士が怒ります。
最近事故で頭を打ったんですよ! 早く病院へ!!
イ刑事はジェギョンを背負って運び出します。
***
イ刑事が警察署を出ると目の前に黒い車が止まりました。
ジェギョン!
スチョルが叫びます。すると弁護士がイ刑事を押さえつけました。ジェギョンは背中から降りてスチョルの車に乗り込みます。スチョルは暫く走ると、駐車していた白い車の前で止まりました。二人は白い車に乗り換え逃げ去ります。
***
二人はテヤンの幼稚園に向かいます。スチョルがテヤンを迎えに行きました。
ママ!
ジェギョンたちはテヤンを車に乗せます。
廃倉庫に行って 携帯をちょうだい
ジェギョン?
いいから早く!
スチョルはジェギョンに携帯を渡します。
契約したばかりだ
出発して
スチョルは車を出します。
***
ジェギョンが警察署から逃げた? 指名手配なの??
ソナは連絡を受けて驚きます。韓屋にいたジェミンは頭を抱えました。
ジェギョン・・無謀過ぎる
あの女が逃げたの? 全くとんでもないわね
ボクスンは呆れます。
ムンに会いに行きます 何か知ってるかも
俺はスチョルを捜す 逃走を助けたのは多分あいつだ
二人とも気をつけてね
ボクスンは心配します。
***
サンヒョクは鉄格子の中にいました。
サンヒョクさん
ソナ どうした?
何も聞いてない? ジェギョンが逃げたの
ジェギョンが?
サンヒョクは驚きます。
ジェギョンが行きそうなところは? 心当たりはないの??
ソナはサンヒョクを問い詰めます。
***
廃倉庫の中でテヤンは怯えていました。
ママ、ここはイヤだ 怖いよ
ママがいるから大丈夫
嫌だ 家に帰りたい
ジェギョンは積んであった椅子を引っ張って座りました。
テヤン、キャンプしない? ここでキャンプファイヤーをしよう ラーメンも食べる?
ラーメン? うん! 食べたい
じゃあ写真を撮るね
ジェギョンはテヤンの写真を数枚撮りました。
テヤン、ラーメンを買いに行こうか
スチョルがテヤンを抱いて行ってしまうとジェギョンはソナに電話しました。
ソナ、今写真を送ったわよ 見てみなさい
ソナはテヤンの写真を見て青ざめます。
どういうこと? テヤンをどうするつもり??
ソナ、あなたの出方次第よ もし警察と一緒に来たらテヤンの命はない
ジェギョン、あなたは母親でしょ? 息子を盾にして脅すなんて!!
私を追い詰めたからよ 最後まで息子を愛する母親でいさせて
わかった 言う通りにするからテヤンを巻き込まないで 母親でしょ?
息子のために一人で来るのよ さもないと・・ わかるわね?
わかったから住所を教えて
メールで送る
ジェギョンは電話を切ります。
***
ユン家ではテヤンが帰らず騒ぎになっていました。
テヤンはキム室長が連れて行ったそうですが・・
迎えに行った家庭教師が言いました。
あいつはテヤンまで連れて行ったのか?
ジェギョンがテヤンを連れて行ったの? なんてこと!
ヘランは動揺します。
父さんは知っていたのか??
ジェミンはユンを見つめます。
ジェギョンは母親だ テヤンにおかしなことはしないだろう 待つんだ
それでももしテヤンに何かあったら一体どうするのよ??
ヘランは絶望してユンに叫びます。
***
テヤンを別荘に連れて行って
ジェギョンは眠ってしまったテヤンを抱いているスチョルに言います。
ジェギョン、どうする気だ
すべてポン・ソナのせいよ やられたことはやり返す ただじゃおかない
ジェギョン、テヤンを巻き込んだら会長が許さない
後戻りできない テヤンを利用しないとソナが来ない あなたは言う通りにして
・・わかった
スチョルはジェギョンに背を向けて別荘に向かいます。
テヤンが起きたらラーメンを作ってやってね
ジェギョンはスチョルに言いました。
ポン・ソナ、この悪縁を終わりにするにはあなたが死ぬしかないのよ・・
◆ドラマ「二番目の夫」第14週(第67~69話)の感想
終わり近くになってきな臭い展開になってきましたね!でもそもそも思うのだけど、このユン・ジェギョンという女性はサンヒョクに会うまでどういう生活をしていたのか不思議になります。テグク製菓の会長の娘として義理の母親に育てられてはいるものの何不自由ない生活をしていたんですよね。そんなお嬢さんがサンヒョクと不倫関係になっただけでこれだけの悪事をするなんて・・
それにジェギョンは会社を兄のジェミンから奪いたい野望はあったにせよ、ジェイタウンを作るなんて考えはどこから湧いたんでしょう?サンヒョクの希望を実現させたいと考えたのならよほどサンヒョクを愛していたんですね。だから警察から逃げて追い詰められても最後にソナと対決したいと思ったんでしょうか?その気持ちがなにか哀れにもなります・・。
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