こんにちは。カナエです。
今回もトルコドラマ「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」第3週(第8~10話)について書きたいと思います。
少女のアナスアシアは自分のアフメトへの想いに戸惑う・・
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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」はBS日テレで平日(14:30~15:30)に放送中!
これまでの物語とキャストについて
ドラマ(第8~10話)のあらすじ(ネタバレ)
第8話 陰の支配者
塔に上るとアフメトが待っていました。
睡眠の邪魔をしたな きみに会いたかった
アフメトは言います。
怒ってたわね 私が逃げたせいで
アフメトはバルコニーにアナスタシアを連れ出します。
イスタンブールの街だ 七大州で最も美しい
二人は町並みを眺めます。
街に出てみるか? きみもきっと好きになる
アフメトはアナスタシアを見つめながら続けます。
そして街はそなたの街に、宮殿はそなたの家になる
・・ならあなたは好きなの?
アフメトに問うアナスタシア。アフメトは問いに答えません。
あなたも私も幸せじゃない あなたは暗殺に悩まされ私は家に帰れない
私は皇帝だ
アフメトは言います。
そなたの見たものすべて私のものだ
私もあなたのものよね あなたの品物で奴隷だわ
アナスタシアはきつい目でアフメトに言いました。
私は傷つけたか? そなたのことを
アフメトは切なげに訊ねます。
苦しめたか?
アナスタシアは首を振りました。
そうじゃない あなたはいい人よ 女の子達はみんなあなたを欲しがってる それも日替わりでね
アナスタシアはアフメトから目をそらしました。
だから帰らせて
アフメトはアナスタシアの手を取ります。
私が欲しいのはそなただ
朝陽がバルコニーを照らし始めアナスタシアの髪は金色に輝きました。
きみは美しい
アフメトはアナスタシアにキスしようとしておでこに唇を触れるのでした。
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大宰相アリがエジプト州から戻りアフメトは安堵しますが、アリたちは待ち望んでいた税金を運んできませんでした。
どういうことだ? 何故持ってこない
海賊の脅威がございます なにせ120万の金貨ですから 陸路の方が安全かと
アリは平然と言い放ちます。
兵たちが祝儀金を待っているのだぞ 先日も押しかけてきたのだ! 払わねばまた騒ぎ出す
アフメトはアリに憤りをぶつけます。
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太皇太后サフィエはアリたちと密会していました。
よくぞ無事戻った アリ大宰相 再び私に忠誠を示した
サフィエは言いました。
税金の保管場所は帝都から数日の所 お望みの時に運ばせます
兵たちに祝儀金として支給する予定の税金はサフィエの差し金で帝都の手前で保管されていたのでした。
カスム宰相 、 俸給の儀の準備は?
ご心配なく
宰相は答えます。
祝儀金が出なければ兵士らは怒って暴れだすでしょう
サフィエの用人のナスフが言いました。
止められるのはサフィエ様だけです
そうね 陛下にもわかって貰わないと
サフィエは冷笑します。
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アフメトはデルヴィーシュとともに兵舎に出掛け、将校たちと祝儀金の支給について対策を講じることにします。将校たちは大宰相が戻っても税金は届いていないと聞いて驚きました。
それで兵士が納得してくれるかどうか
将校たちが頭を抱えていると表が騒がしくなります。
イスケンデルが大切にしているアナスタシアのリボンを仲間が盗んだことで二人の間でもめ事が起きていました。イスケンデルはリボンを返そうとしない同僚のダヴドに戦いを挑み、兵士の取り囲む中で二人は取っ組みあいの喧嘩をしていました。
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アフメトは戦っている二人の兵士を兵舎から見下ろして笑います。
派手にやってるな 私も新兵と訓練する 砂場を用意せよ
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兵士たちが覆っていた板を取り外して皇帝が訓練する砂場が用意されました。喧嘩で優勢だったイスケンデルが皇帝アフメトと木製の刀で戦うことになります。
相手が誰だかわかっているな 絶対に勝つな
上官からそう命じられたイスケンデルはわざと転げて弱いふりをします。しかしダヴドがアナスタシアのリボンをちらつかせると思わず本気になってアフメトを倒してしまいました。
陛下、申し訳ありません このものには罰を与えます
将校がアフメトに謝罪しました。イスケンデルは自分のしたことに青ざめます。
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宮殿に戻ったアフメトは医師長が行方不明であると告げられます。医師長に先の皇帝の死の原因を調べさせていたアフメトは、医師長の身に何か異変が起こったのではないかと疑います。
確かに医師長はレイハンによって殺害されていました。アフメトはデルヴィーシュに医師長の行方を調べるよう命じます。
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酒場で話すクリミア・ハン国の兄弟。
お前の逢引する相手が皇女だったとはな
兄のシャーヒンはため息混じりに言います。
兄貴の気持ちはわかってる だが俺の心はもう皇女様に捧げてる
シャーヒンは弟のメフメトの腕を掴みます。
叶わぬ夢は捨てろ 帝国の慣習は絶対だ 失敗する前に諦めろ
シャーヒンはなんとか弟を説得しようとします。
諦めないさ 兄貴も夢を語ってただろ 兄貴の夢ほど不可能じゃない 帝国の慣習など皇帝の気持ち次第だ 皇帝が望めば実現する
メフメト お前は突拍子もないことを言ってるぞ 皇帝に皇女を求めるのか?
シャーヒンは呆れて笑います。するとメフメトは身を乗り出して言いました。
俺じゃない 兄貴が求めるんだ
なんだと?
兄貴は皇子を捕まえた 皇帝は褒美に”なんでも望め“と言っただろ
シャーヒンは険しい顔で聞きました。
女人のためにクリミアの玉座を諦めるのか?
わからないのか 彼女ためなら命も捨てる
シャーヒンは思わず天を仰ぎました。
俺の口から皇帝に頼めと?
彼女と幸せになる唯一の方法だ
メフメトは瞳を潤ませます。
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俸給の儀が催され、アフメトは自ら祝儀金が支払われないことを兵の前で説明しました。
しかし神がお望みなら早急に支払われるだろう
兵士たちはアフメトの言葉に沈黙します。
先日の約束はどうなったのです?
兵の一人が叫びました。
言い訳は要らぬ 我々の権利を認めよ もう躊躇はしない!!
兵士たちは剣を抜きアフメトに迫ってきました。宮殿の衛兵も剣を抜き、騒然とした状況となります。
全員首をはねよ!
アフメトは叫びますが争乱は収まる様子もありません。
第9話 憎悪の種
窮地に陥ったアフメトを見た母后ハンダンは太皇太后サフィエに頼みました。
アフメトはあなた様の孫 どうかお救い下さい
サフィエはハンダンを見据えて言いました。
私の願いは孫の幸せのみ
サフィエはアフメトの所へ向かいました。
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アフメトはサフィエの取引に応じました。
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本日権利である祝儀金を支給する
カスム宰相が兵士たちに告げ騒ぎは収まりました。
祝儀金は国庫からではない 太皇太后サフィエ様の私財からまかなわれるのだ
サフィエの用人のナスフが説明します。
太皇太后様万歳!!
兵士たちは口々に叫びました。
アフメトはサフィエから祝儀金の返済とトプカプ宮殿からの追放の取消を約束させられます。
これでよい 過ちは正せば利益に転じる
サフィエはアフメトに言いました。
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母后ハンダンはハリメ妃を呼び出します。
反乱のことは聞いたわね
口先だけでなく陛下のために祈りました
ハンダンはハリメの言葉に薄笑いしてから言いました。
私たちの味方は少ない 提案について考えた 私たちはサフィエ様に対して結束すべきね
子供たちのためです 美しい命のために宮殿からサフィエ様の根を絶つのです
ハリメはサフィエの後宮内の忠臣の名前を列記した書状をハンダンに渡しました。
お役に立てるかと
********
ハンダンの指示でデルヴィーシュは酒場で話す騎士隊のアブディ隊長と歩兵常備軍長官のバーキーを監視していました。
うまくいったな 酒に酔いしれよう
アブディはバーキーに笑います。
偉大な帝国の皇帝があんな青二才とは
サフィエ様の後ろ盾がありゃ皇帝など
アブディは女を連れて立ちあがります。
お楽しみの時間だ
話を聞いていたデルヴィーシュは部屋に籠ったアブディを殺しバーキーの一味も惨殺しました。そして宮殿に戻りアフメトに反乱の首謀者を処刑した、と報告しました。
********
朝になってサフィエが目覚めるとお付きの女官たちが消えていました。
何故誰もおらぬ?
後宮女官長のジェンネトと宦官のビュルビュルが説明します。
陛下が夜中に勅令を出されサフィエ様付きの宦官も女官も追放されました
サフィエは顔色を変えます。
サフィエの寵臣カスム宰相はバグダッドへ追放、アリ大宰相はハンガリー国境の軍司令官を任じられ遠方へ、イスラムの長老は解任されてスンヌッラー師が後任となりました。
騎士隊のアブディとバーキー長官も昨夜殺されました
ナスフがサフィエに言います。
他に就寝中に決まったことは?
あなた様の宗教寄進の活動とモスク造営の中止です
なんと・・
戦争中に不要な出費だと つまりすべての資金源が絶たれたのです
それでもサフィエは余裕の笑みを見せます。
目に見えるものは絶ちきられても私には誰にも知られぬ資金源がある
サフィエはナスフを見ました。
お前の処遇は?
アレッポ州の軍政官に追放です
ナスフは言いました。
********
昨日は怖かったわ 何千もの兵士たちがあなたを殺すと思った
庭園でアナスタシアはアフメトに言いました。
私も怖かった ただ怖いのは死ではない 子供の頃から死は身近にあったから 怖いのは強大な支配者になれず大業を成さずに死ぬことだ
アフメトはアナスタシアを見つめます。
そして愛を知らずに死ぬことだ
アフメト・・
アナスタシアはアフメトの頬に触れ顔を寄せます。二人は初めて接吻しました。
そこへ新兵のイスケンデルがレイハンに連れられてきました。目隠しをされたイスケンデルは不安そうです。部屋に戻るように言われたアナスタシアはイスケンデルに気づかず帰って行きました。
アフメトはイスケンデルの目隠しを取ります。
ここに連行された理由がわかるか?
私は大罪を犯しました
イスケンデルは答えます。
余が皇帝だとわかっていながらお前はしもべたちの前で恥をかかせた
アフメトは剣を抜いてイスケンデルの首に置きます。
殺されると観念するイスケンデル。しかしアフメトはイスケンデルの腕を縛っていた縄を切り、剣を渡しました。
私と真剣で稽古をしろ 全力で来るんだ 余も己の実力がわかる
二人は真剣で戦い始めます。稽古が終わるとイスケンデルは兵舎に帰されました。
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サフィエの所には宗教寄進が中止されたことで苦情を訴える臣下がやってきますが、サフィエはお茶に毒を盛って脅しました。
ヤクップ、お前は口をつぐむ忠臣になるか?それとも口無しの死人になるか
太皇太后様、お許しを 私はあなた様に忠実です 何も口外しません
床に倒れて苦しむヤクップにサフィエは解毒剤を飲ませました。ナスフに見送られ部屋から出ていくヤクップはデルヴィーシュとすれ違いました。デルヴィーシュはナスフに言います。
ヤクップの苦悩は深い 全財産をサフィエ様に捧げたのだからな 一晩ですべてを失った
一晩で失ったのが首でなくて良かった
ナスフは笑います。
********
私に何用が
デルヴィーシュはサフィエに呼ばれた理由を問います。
お前はまだ家族の幸せを知らぬとか 独り身だそうね
国務にいそしみ時間もなく
所帯を持たぬ男は舵のない船と同じ 風の吹くままに流される 危険極まりない
ぶしつけながらご用件は
まさに今の話よ お前のような忠臣は得難い お前に最適な伴侶を考えた
サフィエは言いました。
ファーリエ皇女よ
デルヴィーシュは驚きます。
私ごときに皇女様を?
*********
デルヴィーシュが部屋に戻るとハンダン妃が待っていました。
サフィエ様は何用でお呼びに?
私をファーリエ皇女様の婿にと
ハンダンは呆れます。
何を血迷って・・・ 固辞したんでしょうね
意外にもデルヴィーシュは黙っています。
目的は私たちの不和よ
デルヴィーシュはハンダンを見ました。
私をお疑いですか? これまで裏切ったことが? サフィエ様に異を唱えられるのは陛下のみ 婚姻には陛下の許可が必要です
ハンダンは頷きます。
陛下と話して一刻も早く破談に
********
我が側近を全員追放するとは これが祖母への仕打ち? 窮状を救ったのは私だろうに
サフィエはアフメトに訴えます。
情けの見返りが手形ですか 宮殿に残るために私を脅したのです 臣下の前で私を貶めました
私を憎んでいるのね
何故デルヴィーシュを叔母様の婿に? それも策略ですか
婚姻は和平のためよ 我らの不和の種を取り除くため 他意はない
和平は終わりました お祖母様が終止符を
言い放つアフメト。
お下がりください
サフィエは出ていきました。
第10話 母たちの同盟
アナスタシアは女官長ジェンネトの部屋で自分の書いた手紙の束を見つけて怒りを募らせます。
<画像出典>https://www.hikaritv.net/video/series/Z3JvdXAvYjAwYWRkZg==
ウソつき! 送ってくれるって言ったじゃない!!
洗濯場にいるジェンネトに憤りをぶつけるアナスタシア。
何度も言ったでしょ ここでは手紙は禁止なの
ジェンネトはアナスタシアを小突きます。
お前の手紙を送る力なんて私にはないし、送る義理もない
アナスタシアは洗濯場から追い出されました。
********
気持ちの収まらないアナスタシアは手紙を抱えてアフメトの部屋まで来てしまいました。
アナスタシアよ 入れて
部屋の前に立つ衛兵に言いますが拒まれてしまいます。そこに後宮出納官のドゥドゥが夜伽の側女、シャイェステを連れてきました。
何をしているの? 戻りなさい
ドゥドゥがアナスタシアに命じます。シャイェステはアナスタシアに勝ち誇って笑いました。アナスタシアはムッとしながらもお辞儀をして戻る様子を見せますが、開いた扉から先に部屋に入ってしまいます。
アフメト!
アナスタシア?
陛下、お許しを 急なことで止められませんでした
ドゥドゥは下がれ
二人きりになるとアフメトは泣いているアナスタシアに優しくキスします。
どうしたんだ
二人は椅子に座ります。アナスタシアは話し始めました。
ここに来て以来ずっと両親に宛てた手紙を書いていたの ジェンネト女官長に託したのに送っていなかった ウソをついてたの
アナスタシアは膝の上で手紙を広げました。
無事だってことを知らせたかったのに
まだ帰りたいのか
アフメトは言いました。
心の底からね
アナスタシアは泣きながらアフメトの手を握りました。
アフメト、私を家に帰らせて
アフメトは手を離します。
私から逃げたいのか
では何故口づけを? 私は強制してないのに 何故だ?
アフメトは訊ねました。アナスタシアは困惑します。
私は・・ わからない
下がってよい
アナスタシアは出ていこうとしますが踵を返してベランダに走りました。
アナスタシア?
アナスタシアは手すりに登って階下を眺めます。
やめるんだ
アナスタシアは手紙を空に投げました。
お父様 お母様・・・
どうか私を諦めないで
アナスタシアは手すりから降りると部屋を出ていきました。
アナスタシア まだいたのか
アナスタシアを宮殿に連れてきたナスフが声をかけました。
反抗的ゆえ後宮では生きられぬかと
アナスタシアは怒りに燃える目でナスフを見ました。
あんたが私をさらったせいよ!!
アナスタシアは石壁に差してあった松明をナスフに向かって振り回します。
いつか殺してやる!
レイハンがアナスタシアの腕を掴みました。
大部屋に戻れ
ナスフを睨みながらアナスタシアは部屋に戻っていきました。
********
デルヴィーシュがアフメトに報告に来ました。
ブルサの法官から悪い知らせが カスム殿がバグダッドに移らずブルサに居座っているそうです
デルヴィーシュは説明します。
おまけに民から税を集めようとしているとか
直ちに兵を送って打ち首にせよ
アフメトは言います。
しかし兵を送ればカスム殿にも知らせがいき逃げてしまいます 勅命により前職に戻れると知れば自ら参ずるかと
いい考えだ
アフメトは感心します。
********
クリミア・ハン国の王子シャーヒンの所へ度々やってくるレイハン。
お前は大海どころか我らを小川で溺死させる気か
シャーヒンは言います。
我らの秘密を誰にも知られていないな
レイハンの目を見てシャーヒンは頷きました。
これを反乱者のカラ・サイトへ
シャーヒンは書状をレイハンに渡します。
カレンデルオールに会いたい
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お気に入りの階に行くことになったアナスタシア。けれどそこにはマフフィルズがいました。そして夜伽のことでアナスタシアを恨んでいるシャイェステが部屋に入って来ました。側女たちは二人で年少で生意気なアナスタシアを苛めようとします。
シャイェステはアナスタシアに詰め寄りました。
何故私の夜伽を邪魔したのよ? わざと狙ったの?
だから何よ 陛下はあんたを求めてない
アナスタシアの言葉に激高するシャイェステ。アナスタシアを押さえつけて首を絞めようとします。
やめてよ
殺してやる
シャイェステは鋏を持って逃げるアナスタシアを追いかけます。マフフィルズは外から扉に鍵をかけてアナスタシアが出られないようにしてしまいました。
助けて! 開けてよ
鋏を持って迫ってくるシャイェステに悲鳴をあげるアナスタシア。
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皇帝アフメトは御前会議に臨みます。新しくイスラムの長老となったスンヌッラー師や新大宰相代理のハーフィズ・アフメトを祝福しました。宮殿の外にはクリミアハン国の王子たちが来ていて新しいイスラムの長老に挨拶します。
そんな兄弟の様子を窓からファーリエ皇女が見ていました。皇女は自分とデルヴィーシュとの縁談をハリメ妃から聞いて絶望に沈んでいましたが、今度はメフメトがそれを知ったらどうなるだろうと気を揉んでいたのです。
会議が終わり次第お呼びしましょうか
レイハンが兄弟に訊ねました。
いや、ここで待とう ・・サフィエ妃は配下の者をすべて失ったとか
シャーヒンが言います。
陛下が有能なのだ
メフメトがアフメトを褒めました。
デルヴィーシュの策だ やつは皇帝の近侍となって皆に背を向けた 自分の出自も忘れて
シャーヒンの話にレイハンも同意します。
デルヴィーシュは謎です もはや誰についているのやら 次はファーリエ皇女様の婿になるそうです
なんだと・・
メフメトは青ざめます。
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マフフィルズが扉を開けるとシャイェステが狼狽えながら出てきました。
神よ 私は何をしたの? 助けて マフフィルズ
マフフィルズは倒れているアナスアシアを見て慌てます。
私は関係ない あんたがやったことよ
マフフィルズは行ってしまいました。
どうしよう
顔に血をつけて異様な身なりとなったシャイェステはドゥドゥに見つかり地下牢に連れていかれます。アナスタシアを探すギョルゲはお気に入りの部屋で顔を傷だらけにして泣いているアナスタシアを見つけました。
私を逃がして お願い
アナスタシアはギョルゲにすがります。
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御前会議でアフメトは東方の司令官が送ってきた反乱者(ジェラーリー)の首領の三つの首を見て宣言しました。
首を取った褒美に千の金貨を与える
しかし歩兵常備軍の兵舎に軽装騎兵が連れてきた逃走兵から意外な事実を将校たちは聞かされます。ジェラーリーに負け続けているのに現地の司令官はウソの報告をしているとその兵士は言うのでした。
まさか! 今朝勝利の報告と共にジェラーリーの首領の首も届いたぞ
あれは無関係な村人の首だ
兵士はそう告げたあと敵前逃亡の罪で処刑されました。
ドラマ(第8~10話)の感想
アフメトがきみの家はここだといくら言っても、家に帰りたくてたまらないアナスタシア。それでも初めてアフメトとキスをして皇帝への想いに徐々に目覚めてきているのですが、まだまだアナスアシアは幼くて自分の気持ちを理解できないのですね。このドラマはそんな二人の初々しい姿を描いていてまるで青春ドラマのようです。
一方で宮廷の権力争いも並行して展開していてよく練られた脚本だなあと感心してしまいます。サフィエ役の女優さんは貫禄も素晴らしくてとってもセクシーですね♥。
ドラマに出てくる反乱者(ジェラーリー)とはどんな人たち?
この時代のオスマン帝国の所領だったアナトリアや北部シリアで起こった農民蜂起を指します。
<画像出典>https://www.ch-ginga.jp/detail/kosem/episodelist.html
アフメトも国庫は火の車だと言っていましたが、そのせいの重税や徴税請負人による中間詐取、地方領主の横暴な支配に反発した農民が自由を得ようと起こした反乱がジェラーリーと呼ばれるようになりました。
兵には祝儀金を迫られるし、農民には不満を抱かれるしでこの時期のオスマン帝国は財政難でアフメトも大変だったのですね。
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