韓国ドラマ「青春ウォルダム呪われた王宮」で内官スンドルに扮したジェイは許嫁のソンオンと舌戦を繰り広げる!その第4話のネタバレあらすじ、感想も!!

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ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第4話)について書きたいと思います。

内官になったジェイはミョンジンの弟子になったガラムと再会する

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

ドラマのネタバレあらすじ(第4話)

第4話

警官はジェイ(チョン・ソニ)が落ちた崖下の洞窟について話しました。

洞窟には女性の服を燃やした切れ端が残っていました ですが崖から落ちる前のことかもしれませんし、お嬢様のものかも・・

生きているはずだ

ソンオンは呟きます。

それであの者は? 調べたのか?

あの者とはお嬢様と恋仲だったという・・?

警官は困惑して言い淀みます。

長官の葬儀のあと姿を消しその後の行方はわかりません

探し出せ 私の前に連れて来るのだ ミン・ジェイの行方も続けて探せ

ソンオンは命じました。

***

ファン(パク・ヒョンシク)とジェイは子供時代の思い出話をします。

ジェイにお金を取られ違う道を教えられたファンとソンオンは夜になってやっとミン・ホスンの屋敷にたどり着きました。

遅くなったのは盗賊のせいです

ファンたちはホスンに訴えました。

なんと盗賊に遭ったと?

渓谷の主だと言って通行料を取られました

ホスンが驚いているとジェイが兄に引っ張られてホスンのところへやってきました。

盗人を捕まえました! 父上が王様から賜わった硯と母上の指輪をこいつが・・

まあそんな乱暴に・・!

ジェイの耳を引っ張る兄を母親が慌てて止めます。

あ、こいつが盗賊です!

ファンたちはジェイを見て叫びました。

お前のせいで道に迷いひどい目にあった

ジェイは父親の前に土下座しました。

ごめんなさい! お父様

・・お父様?

ファンたちは盗賊がホスンの娘だと知りびっくりします。

どうして男の格好を?

ファンたちが怪訝そうにながめる中ホスンはジェイを叱りつけました。

何故お前は悪事を働いたのだ?

お待ち下さい!

その時シム・ヨンが駆けてきてジェイに並んで土下座しました。

お嬢様は私を救ってくださったんです 私の両親の借金を工面するために盗人になりました 悪いのは私なんです! 罰するなら私を罰して下さい!

・・それで通行料を?

ファンとソンオンは顔を見合わせます。両親は困り果て言葉もなくジェイとヨンを見下ろしました。

あの時若様に一目惚れしたんです

ジェイは告白しました。

若様? ソンオンのことか

お顔立ちが私好みで

ハッ! 私よりソンオンが気に入ったと?

ファンは不愉快そうに話します。

許嫁がソンオンで幸せだったな

***

ジェイが残していた片方の靴はソンオンが贈ったものでした。ソンオンは靴を送る時にミン・ジェイ宛に手紙も添えました。

お師匠さまの娘、ミン・ジェイが許嫁だと聞いて私がどれほど嬉しかったか 親が決めた許嫁をどれほど愛せるのか、あなたと婚礼を挙げる日に夫としてお答えしましょう その日を心待ちにしています

ソンオンは手紙に書きました。

この靴を履いて私のところへ来てください

汚れた片方の靴をソンオンは見つめます。

あなたはこの靴を履いて他の男の所に行ったのですか

ソンオンは悔しげに唇を噛みます。

***

ミョンアン大君は棒打ちの練習をしますがうまくいきません。

ああ 全く

見ているハヨン王女はイライラします。

貸して 私がやる

王女は弟と交代して打つ方の棒を受け取ります。

意外と難しいですよ

大君は姉に言いますが、王女はうまく棒を当て飛ばしました。

ほら、泣き言を言わないでもう一回やって

姉と弟のやり取りを王妃は微笑んでながめます。

姿勢を低くして打って

ハヨンに指示され大君が力任せに打つと、棒は荷物を背負って運んでいるジェイに向かって飛んでいきました。

コ内官!

ハヨン王女が青ざめます。

わ・・!

荷物を背負っているジェイは手で防げません。

(顔にぶつかる!)

ジェイが目をつぶると飛んできた棒を誰かが掴みました。

ハン・ソンオン!

王女が声を上げました。皆は事故を防げてホッとします。

大丈夫か

ソンオンはジェイに訊ねました。

はい 恐れ入ります

ジェイは気づかれないように低い声で言いました。王妃たちがやって来て呼びかけました。

兵士長ではありませんか

はい 王妃様 王女様、お久しぶりです

ソンオンは会釈します。

コ内官、ケガはなかったか

ミョンアン大君が心配そうに訊ねました。

私は大丈夫です

ジェイは笑います。大君は安堵して王妃に話しました。

母上、東宮殿の新しい内官です

まあ、そうなの

ジェイは王妃にお辞儀しました。

世子様にお仕えすることになったコ・スンドルと申します

危うく大切な人に怪我をさせるところでした 防いでくれてありがとう

王妃はソンオンに礼を言います。

たいしたことではございません

兵士長のハン・ソンオンよ

ハヨンがジェイに教えました。ジェイはおずおずとソンオンにお辞儀します。

はじめまして 兵士長様

よろしく 世子様は宮殿に?

少し前に訓練場に行かれました

ソンオンはそれを聞くと皆に頭を下げます。

では

ソンオンが去ろうとするとハヨンが呼び止めます。

ソンオン、待って 棒打ちはできる?

はい 出来なくはないですが世子様に用が・・

良かったら大君に教えてあげてください

はい・・

皆は棒打ちの場所にぞろぞろと戻ります。

姉上は上手なのに・・ なんで兵士長に?

大君も首を傾げながらついていきました。

***

ソンオンが棒打ちをするとハヨンが嬉しそうに叫びました。

とっても上手だわ!

ソンオンとハヨンの楽しそうな様子を見てジェイは寂しくなりますが、気を取り直して荷物を運びます。するとテガンが来てジェイに命じました。

お前に仕事がある

***

ジェイは荷車を引きながら前を歩くテガンに呼びかけました。

ちょっと! 世子様は本当に私一人で運ぶようお命じに?

”ちょっと”だと? 私を疑うのか?

”お前が引っ張ってスンドルに後ろから押させろ” そうおっしゃったのでは?

口の減らないやつだな!

テガンは拳を振り上げます。

ええ、殴ってください! 殴って気が済んだら私と一緒に引っ張ってください

ジェイは目をつぶります。

さあ、殴って!

***

テガンが向かったのはミョンジンの研究所、「萬研堂」でした。実はジェイが運んでいたのは遺体で、ファンがミョンジンに検視を頼んだのでした。

(お嬢様!)

(カラム!)

再会した二人は心の中で呼び合いました。しかし男装している二人は表面では知らないふりをします。

挨拶せよ 世子様にお仕えしている方だ

ミョンジンがガラムに指示しました。ガラムはテガンに頭を下げます。

数日前に弟子にしたものです 弟子よ 何故志願したか言ってみよ

得意げなミョンジンを見てため息をついてからガラムは一気に喋りました。

死体を見ると亡くなった理由が一目でわかると評判のすごい方だったので弟子入りしました〜!

ミョンジンは喜色満面で笑います。 

そういうことです アハハッ それでこちらは?

ミョンジンはジェイを見ました。

あ、世子様に仕える内官のコ・スンドルです

ジェイは頭を下げ二人と挨拶しました。

では布を取れ

はい

テガンに命令されジェイは運んできたものを覆っていた布を剥がしました。

わお!

ミョンジンは遺体が現れると嬉しそうに笑い、それから殊勝に手を合わせました。

死因を調べるんですね

どのくらいかかりますか

テガンは訊ねます。

私はキム・ミョンジンですよ 使える弟子もいるし今日中に突きとめます

この者の顔をよく見よ

テガンがジェイに言いました。

え? なぜですか

とにかく世子様の命令だ

世子様の親衛隊か

ミョンジンが死体を調べながら話します。

世子様が開城府長官に遣わした者です

ジェイとガラムは顔を見合わせました。

世子様の婚礼祝いを届けに行き・・

あのむごい事件が起きる前のことですか?

ミョンジンは訊ねます。

わかりません この死体は事件の後でみつかったそうです

ジェイとガラムは眉を寄せ死体をながめます。

***

ファンは訓練場で親衛隊相手に戦いの訓練をしていました。複数人の相手であってもファンは鋭い動きで相手に隙を見せず倒していきます。四人相手に戦って勝つとファンは叫びました。

親衛隊隊長!

は!

隊長が進み出ます。

こんな有り様で私を守ることができるのか

申し訳ありません!

訓練を強化するのだ

は! 世子様

たが腹が減っていては厳しい訓練に耐えられないだろう

ファンは隊長に金子の袋を渡します。

今日は存分に食って飲め

ファンの言葉に親衛隊は歓声を上げました。

***

ジェイはテガンから死因がわかるまで萬研堂にいるよう指示されます。テガンが帰っていくとジェイは研究所の中を見回しました。そして自分の人相書きがたくさん貼られているのに気づきます。

あ、それは・・

ガラムが気づいてとんできました。

見逃してください うちの師匠はこの重罪人とは何の関係もありません 一度も会ったことがないのです

ガラムはジェイにわざと説明しました。

私がお慕いしているだけです

ミョンジンが死体を調べながら言いました。

慕うだなんて・・この極悪人を気の毒に思っているようで、開城の捜査官は兄でなく妹のミン・ジェイだとか、チェイは死なずに生きているとか、でたらめな推理をして人相書きを取ってきただけなんです

ガラムは頭を下げます。

今後は私も気をつけますのでどうか見逃してください ね!

でたらめな推理だと?

ミョンジンがまた口を挟みます。 

私はキチンと調べてだな・・これは事実だ! ジェイさんは本当に捜査官だぞ

王宮からいらした方ですよ! 人相書きを盗んだと知られたらどうなるか・・!

ガラムは慌てるふりをします。ミョンジンはガラムの話に納得して二人を呼びました。

こっちに来なさい

***

死因は何だと思う

ミョンジンはガラムに聞きました。

矢は深く刺さっていないみたいですね

ガラムは胸の傷を見て言いました。

こんなに浅い傷で何故死んだのでしょう

毒だな 苦しがって首を引っ掻いてる

ミョンジンは説明します。

息が苦しくなって首に跡をつけたんだ 弟子よ ご飯を炊け

はあ? さっきあれほど食べたじゃないですか

私じゃない こやつが食べるんだ

え? 死んだ人間が食べると??

ガラムは目を丸くします。

粘飯法ですね

すかさずジェイが言いました。

なんと! 粘飯法をご存知で?

今度はミョンジンがびっくりします。

***

一家はすでに逃げたあとでした 以前から計画していたようです 

ソンオンが訓練場に来てファンに報告しました。

売ったものの中に証拠になるようなものはなかったか?

ファンの言葉にソンオンは戸惑います。

本当に何の手がかりも掴めなかったのか?

申し訳ございません 世子様

ソンオンはごまかします。

***

ミョンジンは死体の口に入れたご飯を取り出します。三人は悪臭に口を塞ぎながら作業を続けました。

釜の蓋を取れ

ガラムが蓋を取るとミョンジンは死人から出したご飯をいれてかき回しました。

中身は獣の血だ これにご飯をいれると・・

黒かった血が赤く染まりました。

やはりな 間違いなく毒殺だった 私は本当に天才だな!

ミョンジンはしてやったりと笑います。

本当に毒殺なのですか

ジェイが訊ねました。

一年前と同じ毒だとお伝えください これはマムシの毒です 体が石のように固くなって息絶えた・・このような毒はたった一つマムシの毒だけです

ミョンジンは言いました。

***

ジェイとガラムは人の来ない石垣の裏で話します。

王宮の暮らしは順調ですか

ガラムは聞きました。

さっきはびっくりしました

あなたこそまさか萬研堂にいると思わなかった

ジェイの言葉にガラムは笑います。

ただ待ってるだけじゃなくて何かしたくて

私のせいで苦労させて・・ごめんね

お嬢様がご無事なら私はどうなってもいいんです

尽くしてもらって当然なんて思っていないから

ジェイはガラムの手を取ります。

感謝してる

ガラムもジェイの手を握ります。

私も心配してくださることを当然だなんて思ってません 使用人ではなく一人の人間として扱ってくださった 私もお嬢様には感謝しています

二人は微笑みます。

それにしても・・ 使いのものを開城で見た?

ジェイはガラムに問いました。

さっき話を聞いて驚きました 何故世子様の使いまで殺されたのか・・ しかも開城で

ガラムも使いを見ていませんでした。

***

ジェイは使いが毒殺されたことをファンに話しました。

マムシの毒だと言うのか

一年前と同じ毒だと言ってましたが・・

ジェイははっとしてファンを見ました。

世子様の肩に刺さった矢に塗られていたのもマムシの毒だったのですか・・

ジェイはファンの表情からそうだとわかりため息をつきます。

使いの者の顔を見たか

初めて見る顔でした 王宮に戻る途中で殺されたのですか

そちが贈り物を受け取ったなら戻る途中だろう 中身は何だった?

絹六匹と画仙紙でした

だがその贈り物には密書が入っていた

世子様は密書を入れていないのに贈り物と密書が届いたということは・・

ジェイは考えを巡らします。

使いは開城に来る途中殺されたのでしょう

馬に乗って走っていた使いは矢で射られ落馬した 使いを矢で射た者が贈り物に密書を入れ馬に乗り開城に届けに来た

その顔を確かに見たはずなのに・・

その後に起こった家族の死が鮮明すぎてジェイは困惑します。

あの日のことは順序立てて思い出せません 頭が混乱してしまって

その辛さはよくわかる

ファンは言いました。

私も兄上が亡くなった年のことはよく覚えていない

世子様・・

ジェイは間を置いてから話しました。

父は世子様をずっと案じておりました お兄様が亡くなり世子の座に就かれたその寂しさと苦痛は誰にもわからず一人耐え忍ばれるのだろうと・・胸を痛めておりました

・・兄上は毒となる桃で殺されたと噂されている 私が世子になるために兄上に食べさせたと

おやめください そんな噂など父は意に介さず世子様を信じておりました

そうだな

初めてファンはジェイの言葉を信じて素直に頷きました。

***

ソンオンはファンに嘘をついたことを悔やんでいました。

父を庇って世子様に磁石を渡せなかった 私の忠誠心はその程度だったのか・・

ソンオンは父のハン・ジュンオンの部屋に行きます。そして方位磁石を机に置きました。

これについて父上にお聞きしたいのです 祝詞の件に関わった役人が逃げる際に売ったものの一つです

陶器を拭いていたジュンオンは手を休めて言いました。

ならばその事実を世子様にお伝えせよ

ジュンオンはそう話してから息子を見ます。

お伝えしなかったのか? どうして伝えなかった

この磁石は父上の物では?

それで世子様に嘘を申し上げたのか?

ジュンオンは引き出しから全く同じ磁石を出して机に置きました。

二年前明から使いが来た際に私の他に数名が頂いた 領議政様と右議政殿、六人の長官達だ

ジュンオンはソンオンを見つめます。

お前は私の息子である前に国から禄を頂く役人であり世子様の臣下だ どうして伝えなかった?

まずは父上にお話をうかがってから・・

”君臣 義あり” 君主と臣下は互いに信義を重んじるべきである どちらか一方の意志と信頼だけでは関係が成り立たたぬ

ジュンオンはため息をつきました。

世子様がお前を信じないのは世子様が傲慢だからではなさそうだ

父上に確かめず世子様に報告などできません ですが父上のものでないとわかり心から安堵致しました

ジュンオンは陶器を布で拭き始めます。

愚かにも私情に流されていたら忠義など尽くせるのだろうか

父親の言葉にソンオンはうつむきます。

***

世子様を狙い使いを殺したものが私の家族を殺した犯人でしょうか その目的は何なのか

ジェイはファンに話します。

密書を父に送って来たことも理解出来ません 呪いの書の内容が世間に広がることを望んだなら犯人は何故密書を送ってすぐ私の家族を殺したのでしょうか 他に目的があって父に密書を送ったはずです

ファンは黙ってジェイの話に頷きます。

犯人を探すにはその目的を突き止めなければなりません

***

事件の資料は読んだか

ファンは依頼した殺人事件についてジェイに訊ねました。

はい 毎晩読んでおります

世子出席の会議がある 王様がその会議で犯人を捕まえる方法を討議せよと

私もそれに出席するのですか

その事件の担当者が報告を行う そちの許嫁ハン・ソンオンだ ・・大丈夫か?

ジェイは暫く迷ってから答えました。

はい 大丈夫です もちろんやってみせます

ジェイは毅然と言いました。

***

ガラムは家で縫い物をしながらジェイと再会した嬉しさを噛みしめていました。

でもお嬢様・・ 内官の格好で許嫁に会ったら・・

ガラムはソンオンからの靴の贈り物をジェイと二人で喜んだ日を思い出します。 

ジェイは贈られた靴の箱を開けてうっとりと微笑みました。

なんて素敵な靴でしょう お嬢様!

箱を覗いたガラムも感激して声を上げます。

都にはこんな美しい靴があるんですね

カラム、ときめいて倒れそう こんな愛情に溢れた方が私の旦那様になるなんて

私も胸がキュンキュンしちゃいます

二人は胸を押さえて笑います。ジェイは靴の下に置かれた手紙に気づきました。

これは何かな

噂に聞く恋文ですよ お嬢様〜♥

うわぁ

ジェイは手紙を読み始めます。

お嬢様、お相手は何と?

ジェイは手紙をガラムに読み聞かせます。

”愛したいという気持ちも愛と呼べるはずです”

ふふふ! 続きは?

ジェイは手紙を読んでからガラムに言いました。

内緒!

え〜・・

ガラムはがっかりします。

カラム 旦那様が素敵すぎてどうにかなりそう 私たち一生幸せになれるわ!

ジェイはガラムに両手を差し出しました。

なんて最高なの!

お嬢様! 良かった!!

ガラムはその手を握り二人ははしゃぎます。ジェイは手を離し咳払いしました。

それではカラム、私と一緒に幸せな人生を歩んでいく?

もちろんです 私はずっとお嬢様のそばにいますよ

二人は笑い合います。

じゃあ靴を履いて見せてください

ガラムに促されてジェイは靴を履きました。

ぴったりですね お綺麗です お嬢様

ジェイは靴を見おろし何度もうなずきました。

ガラムは楽しい思い出に浸った後で重い息を吐き悲しげに呟きました。

どうしてこんなことになったのかしら・・

***

ソンオンに好意を寄せるハヨン王女は王宮の庭を行ったり来たりしていました。

あの〜王女様、どこに行かれるんですか?

お付きの女官が訊ねます。

今日は兵士長がお庭で報告を行うって聞いたからここを行ったり来たりしているのよ

ハン・ソンオン様にお話があるのならすぐに呼んで参りますが・・

そうじゃないのよ! ここを行ったり来たりている時にたまたま兵士長に会いたいの ”たまたま”にね

ですが・・兵士長様はもう向こうで準備を

他の女官が話しました。ハヨン王女は驚きます。

なんですって? 早く言ってよ! 急いで行かなくちゃ!!

すると女官たちは慌ててハヨンを止めます。

なりません! 王女様

三人の女官に手を広げて止められハヨンは渋ります。

***

会議が始まりました。ジェイもファンに連れられて参加します。ソンオンが事件の推移について述べました。

都で起きた三件の殺人事件についてご説明します まず一件目は半月前小賢坊の酒場で早朝に起きました。被害者は商人で死因は背中の傷です 犯人は殺した後で腹に文字を刻んでいました ”宋”という字です

ソンオンは絵図を示します。

二軒目は五日前の夜粛靖門の近くで発生しました 被害者は蛇捕りで死因は胸の傷だと判明しました この二人の被害者は面識もなく死因も違うため別件として捜査していました ですが昨日また殺人が起こりました

それからソンオンは三件目の事件について語ります。

***

ミョンジンは殺人事件の詳細について書かれた張り紙を読んでいました。

俺はその死体を見たんだって 首を刺されて血まみれになってひどいもんだった

張り紙の周りに集まった人々の中で一人の男が騒いでいました。

それでな 昨日死体を運んでいる時役人が言ってたんだが犯人は殺した老人の背中に文字を刻んでいたらしい ”滅”っていう文字だってよ!

ミョンジンは男の話を聞くと張り紙を剥がして研究所に持っていきます。そして丹念にその内容について調べるのでした。

***

ソンオンは三件の事件について話し終えると結論づけます。

これは連続殺人です

何故そう思うのだ?

ファンがソンオンに問いました。

最初の被害者と三番目の被害者の体に”宋”と”滅”という文字が刻まれていました 二番目の被害者には文字はありませんでしたが他の被害者との共通点がありました それは三人とも老人だと言うことです

ソンオンはファンに答えて語ります。そして都の地図を指しながら続けました。

私はこの事件を”四方位事件”と名づけました 最初の現場は都の南、二番目は北、三番目は西でした ですから残るのは・・

東だな

ファンが言いました。

兵士長の言う通りなら<東西南北>という規則性がある ならば犯人はまだ事件を起こす可能性があるということか?

はい おそらく最後の被害者が出るのは都の東 興仁門の近くでしょう 

ソンオンは地図で場所を指しました。

また犯人は目撃される危険を冒し亡骸に文字を刻みました これは何かの儀式のようにも見えます つまり犯人は迷信を信じるものです 被害者がみな老人だったことから次の殺人も狙われるのは老人かと

その意見には一理あるな

ファンをはじめとして重臣達も納得します。

ご命令頂ければ東側にいる老人を守りつつ必ず犯人を捕らえます

ソンオンは頭を下げました。

では他に異なる意見の者はいないか?

ファンはジェイに目を向けます。

スンドル、考えを申してみよ

皆は不思議そうにざわめきます。

(スンドルって誰だ?)

狩りの日に起きた祝詞の事件で赤い血の仕掛けを解いた者だ

ファンは進み出たジェイの紹介をしました。

そちの見解を述べてみよ

(堂々としよう あの方が気づくはずはい)

ジェイは心の中で言うとソンオンに向き直りました。

私も連続殺人であると考えます 犯人は迷信を信じる者だという推理にも同意致します ですが東西南北という規則性については同意できません

間違っているというのか?

ファンは訊ねます。ソンオンはきつくジェイを見て聞きました。

理由を申してみよ

体に刻まれた文字の意味を解明すべきです 二番目の遺体にもまだ見つかっていない手がかりがあるはずです 詳しく調べれば正確な規則性を突き止めることが・・

東で殺人が起きたら? 違うと断言できるのか?

ソンオンはジェイの話を遮って言いました。

何もせずに新たな被害者が出たらお前は責任を取れるのか?

恐縮ですが日付けがおかしいと思いませんか? 犯人が迷信の通りに場所を決めたとしたら殺人を犯す日も適当には決めないでしょう

ジェイはファンに顔を向けます。

世子様 次の事件が起こる場所を突き止められそうです

重臣たちは驚きます。

吉凶が記された暦が必要か?

ファンはジェイに問いました。

はい 暦をお確かめください 

ファンは頭の中で暗記している暦を確かめます。

4日は南が吉、14日は北が吉、18日は西が吉だ 暦通りなら次の事件は西で起きる 本当に暦通りなら次の殺人は6日後だ

世子様

ソンオンが進み出て言いました。

たとえこの者が正しくても狙われている者まではわかりません!

ですから二番目の亡骸の文字を調べないと・・

ジェイは言いますがソンオンは反発します。

世子様 二番目の亡骸に文字はございません

しかしジェイも負けてはいません。

遺体を確認させて下さい 何か手がかりがあるはずです 犯人が危険を冒してまで文字を刻んだ理由・・それがこの事件の犯行動機です

ジェイは熱を込めてファンに請いました。しかしソンオンもムキになって主張します。

動機は犯人を捕らえた後に解明すべきであり今重要なのは四度目の殺人を防ぐことです

二人の言い合いはヒートアップしていきます。

***

兵士長!

ファンはソンオンを呼びました。

ただちに東に使いをやり警備を強化させよ また兵士長ハン・ソンオンは五衛の精鋭を率いて東部一帯の巡回をせよ

承知致しました

それからファンはジェイを見ました。

内官コ・スンドルは二件目の亡骸を再検分し謎を解明するのだ

はい

ソンオンはむっとしてジェイを見ました。

***

会議は終わり世子ファンとお付きの者達が最初に退場していきました。ソンオンは去っていくジェイの後姿を見つめます。

世子様も兵士長と一介の内官を競わせるとは

右議政のウォンボがソンオンに話すとあざ笑いながら歩いていきました。ソンオンは悔しさで拳を握りしめます。

よくやった

領議政のアンジクはソンオンの肩を叩いて笑顔で通り過ぎます。そして父親の左議政のジュンオンは息子の顔を見ようとせず去っていきました。

***

ジェイはファンに呼ばれて書庫に行きます。 

世子様 ご用でしょうか

「中庸」を探してみよ

はい? 「中庸」をお読みに?

ファンは答えずに書庫を出ていきました。

全く・・広いのにどこから探せば?

仕方なくジェイは端から探し始めます。

中庸・・どこにあるの? ・・あった!

ジェイは「中庸」と書かれた本を見つけて喜びます。すると本の間に林檎があるのに気づきました。ジェイは林檎の下にあった手紙を読みます。

私は自慢する機会だけでなく褒める機会も逃さない また褒美を与える機会も逃さない 林檎は発言の褒美だ 遠方から届いた貴重な果実である

おかしなお方だ 優しいのか冷たいのか

ジェイは林檎にかぶりつきます。

***

ソンオンはジュンオンから一介の内官に負けないよう釘を刺されます。内官コ・スンドルはにわかに注目されるようになりますが、本人は世子ファンとの距離が縮まっていたって気分が良いのでした

ドラマ(第4話)の感想

ファンもジェイにお世話されてドギマギしてますね~。2016年の韓国ドラマ「雲が描いた月明かり」でも内官に扮したヒロインが出てきますが、世子様の身の回りのお世話をする内官が女性だとわかり意識するというくだりがあって、世子様と男装のヒロインのロマンスはやっぱり胸キュン素材として捨てがたいんでしょうね。

このドラマではそんなロマンスにミステリー要素をいれて新しさを出しています。オババカナエは「雲が描いた月明かり」の世子様、パク・ボゴムさんよりパク・ヒョンシクさんの方が♥だけど、この世子様のお帽子は高すぎないかな?といつも思ってしまいます。

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