こんにちは。カナエです。
今回も「山河令」第四週(16話から18話)について詳述します。
「山河令」で悪を企んだ意外な人物とは?
◆ドラマ「山河令」はBS11/毎週月~金曜日 /午後3時29分~4時30分に放送中◆
「山河令」キャスト・これまでの物語
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「山河令」第四週(第16話から18話)のあらすじ(ネタバレ)
<第16話> 魑魅魍魎
高崇(ガオ・チョン)は鄧寛の告発で鬼谷と繋がった裏切り者となってしまいました。
私にやましいところはないが陰謀を巡らされてどう釈明しても皆には理解されないだろう
長兄上は潔白だ! わからないものとは戦うしかない
五湖盟の沈慎(シェン・シェン)が剣を抜きました。
逃げも隠れもせぬ かかってこい
高崇も腕を広げて迎え撃つ姿勢をとります。
すると鬼谷に息子を殺された穆思遠(ムー・スーユエン)が高崇に斬りかかってきました。それを機に岳陽派と他の門派が戦い始めます。
しかし清風派の掌門だけはさっさと帰って行きました。
おや 高崇と懇意だった清風派が加勢もせずに帰るとは?
温客行(ウェン・コーシン)が首を傾げます。
壇上から高崇たちが戦うのを見ていた成嶺(チョンリン)は堪らなくなって剣を取ろうとします。しかしその手を押さえたのは周子舒(ジョウ・ズーシュー)でした。
逃げるぞ
成嶺にそう言った時横にいた趙敬(ジャオ・ジン)が剣で攻撃してきました。身のこなしの早い趙敬ですが、周子舒にかなわずに床に飛ばされます。それを見た黄鶴(ホアン・ホー)たちが壇上にやってきました。
岳陽派でなければ味方する、という黄鶴に「クソッタレ」と言いかえす周子舒。そして丐幇を相手に戦います。
周子舒が戦っている隙に黄鶴は成嶺を捕まえようとそばに寄ります。それに気づいた高崇が戦いながら「成嶺、危ない!」と叫びました。
その時扇が飛んできて黄鶴は慌ててそれを避けます。温客行が現れると黄鶴は逃げ出しました。
逃げろ!
高崇に言われた周子舒たち三人は壇上から飛び立ちました。
果敢に戦う岳陽派ですが、五湖碑を壊されると高崇は絶望感を募らせます。
もうやめましょう
壇上から走り降りて来た趙敬がひれ伏して言いました。
大勢は決しました 長兄上、瑠璃甲を渡して下さい
そして黄鶴に頼みます。
命だけは助けてやって下さい 後に残った小怜(シアオリエン)が哀れです
何を言っている?
沈慎は怒りますが、娘のことを言われた高崇は戦いを止めます。
瑠璃甲など争いのもとだ
懐から瑠璃甲を取り出して握りつぶす高崇。そして倒れた五湖碑に体当たりして自害を図りました。
皆が唖然としてその光景を見守ります。
師匠!
泣き崩れる岳陽派。立ちつくす沈慎。高おじ上、と何度も叫ぶ成嶺。怒る武人たちが何度も高崇を斬りつけ続けます・・。
その頃五湖碑から逃れた清風派の掌門、莫懐陽(モー・ホワイヤン)は馬車で帰路についていました。
英雄大会に出れば名が知れ渡ったでしょうに
惜しむ弟子を制する懐陽。その手には瑠璃甲を入れた袋がありました。
雨を避けて洞穴に落ち着く周子舒たち。雨を眺めながら温客行はことの成り行きに愕然としていました。
自分が企てて踊らせるつもりだったのに踊らされる駒になるとは・・
いったい誰が高崇を陥れたのだ?
周子舒が来て温客行の横に立ちます。
私は悪人だな
周子舒に言う温客行。
高崇の名声は地に堕ち、五湖盟は再起不能だ
周子舒は首を振ります。
いや、まだ趙敬がいる 肝心な時に譲歩してまんまと責を逃れたのだ
天窗の資料によれば趙敬には「玄徳」というあだ名もある 哀願しつつ人徳で皆を服させる芸当は見事だったな
温客行は周子舒の推測に驚きます。
玄徳か・・あくどいな
義父上 すべてうまくいきましたね
蠍王が楽し気に言いました。
高崇は逃亡も図れたのに五湖碑が壊されたのを見るや心折れて自害してしまいました 死んでしまったら全くの敗北です 義父上は人心を読むのに長けていらっしゃる
蠍王が義父上と呼ぶのは趙敬でした。
蠍、今回は大手柄だったな お前が蠱術で鄧寛を操ってくれたから高崇をうまく打倒できたのだ しかし小怜をさらわれたのは失敗だった
配下に追わせていますよ
いや、小怜は殺すな 幸せに暮らせば暮らすほど私の評判が上がるのだ
葉白衣(イエ・バイイー)が周子舒たちの洞窟へやってきました。持っていた大きな袋を投げ出します。
葉殿、どうしてここへ
わざわざ追ってきたのだ それは土産だ
中に入っていたのは人間で、龍若閣主でした。
何か食べ物はないか 腹が減った
饅頭を渡そうとする周子舒ですが、こんなものは食えるか、と断られます。葉白衣の図々しさに呆れる温客行は成嶺に訊ねました。
成嶺、生家に‟説文解字“はあったか?
はい
そこにあった‟鼻つまみ者“を描いた絵はやつそっくりでは?
葉白衣を指して温客行は言います。
ふん、武人の化けの皮を剥ぐと言っていたやつが他人の術中にはまりながらよくそんな台詞を吐くな 若造(成嶺のこと)、‟説文解字“の‟物笑いの種“を描いた絵はやつそっくりだろ?
血相を変える温客行を嘲笑う葉白衣。
真相を暴きたい?待っていればそれが勝手にやって来るのか?鍵はこいつだ
龍若閣主を顎で示す葉白衣。
高崇がこいつを招いたのは要領の得ない話を聞くためだとでも?容炫(ロン・シュエン)と瑠璃甲の真実を知りたいなら龍淵閣こそ過去の謎を解く鍵なのだ
雨の中岳陽派の崇武殿から出ていく沈慎を追いかける趙敬。
五弟、行くな 待ってくれ
ニ兄、俺が傲崍子を追ったせいで長兄上が死ぬ羽目になったのだ 俺はここにはいられない 役立たずだ それに長兄上に小怜を託すと遺言された 探さねば
そう告げる沈慎。
小怜は仲間たちが探している 五弟は皆を率いてくれ
いや小怜が見つかったら大孤山に連れて帰る 五湖盟は任せた
沈慎は趙敬を抱きしめます。そして去って行きました。
蠍王が趙敬に傘を差し向けます。
おいかけて殺しましょうか
勝手なことをするな ずっと耐え忍んできたのだ 私の過去の歩みを証言する仲間が必要だ そうでないとこれまでの努力が闇に埋もれてしまう
趙敬はそう言って蠍王に暗殺するものの名を書いた紙を渡しました。
一人残らず苛烈なやり方で殺せ 人を操る手段は貪欲だけではない お前も知るべきだ
他に何が?
訊ねる蠍王。
恐怖だ
<第17話>最も憎い敵
桃紅(タオホン)と緑柳(リューリウ)と戦って負傷した曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)は華山派の掌門・于丘烽(ユー・チウフォン)の別宅で保護されていました。
阿湘!
悪夢から目覚めて顧湘(グー・シアン)の名を呼ぶ蔚寧。付き添っていた顧湘に夢の中でどうしても君を救えなかった、と謝ります。
最後の夢では三途の川で君を待っていた そしたら君はすぐに来てしまったんだ おばあさんになるまで待つつもりでいたのに
私を呪ってるの?
自分たちが死ぬ話に怒る顧湘。慌てて顧湘をなだめる蔚寧ですが思い出したように言いました。
小怜はどうなった?
小怜がさらわれたと聞いて助けに行こうする蔚寧を顧湘が止めます。
自分の身体を治すのが先よ
薬を取りに部屋から出た顧湘は様子を見にきた于丘烽と柳千巧((リウ・チェンチャオ)に出くわしました。
ここは崋山派の別邸だから安心して休ませてやってくれ
そう言って于丘烽は去っていきます。
顧湘は何故于丘烽が羅浮夢(ルオ・フーモン)を助けたのかが気になっていて、その理由を千巧に訊ねました。
五湖盟に殺された息子さんの仇をとるのを手伝うと言ったのよ
于丘烽が昔の恋人とは言えない千巧。
それだけで?ずるそうな男だから気をつけてね
顧湘は言います。
桃紅と緑柳は口もきかず食べ物もとらない小怜に手を焼いていました。
黄鶴に言われてさらったけれど、高崇も死んでしまったし、このまま監禁してどうなるのよ
桃紅は愚痴ります。緑柳は乗り掛かった船だからと諦めた様子です。優しく小怜に言いました。
父ぎみも死んだのだから意地を張らずに知っていることを話すんだ 私たちはお前を虐げたりしない
他の奴らなら別だけどね
横から桃紅が口を挟みます。
龍孝(ロン・シアオ)を捕らえた周子舒、温客行、張成嶺、葉白衣たちは武庫と琉璃甲の秘密を知る閣主・龍雀(ロン・チュエ)を訪ねるため龍淵閣を目指し出発しました。
馬に乗って旅を続ける一行ですが、周子舒は弟子になった成嶺に‟流雲九宮歩”の訓練を厳しく続けさせます。
師匠、少し休ませてください
へばっていう成嶺の頼みに一切耳を貸さない周子舒。
成嶺が暑気当りしそうだ 後ろの馬車で休ませては
温客行が成嶺を可愛そうに思い、葉白衣の乗る馬車を指して言います。
師匠は俺だ
拒む周子舒に、「わかった」と素直に引き下がる温客行。
いやに大人しいな また何か企んでいるのか
念願の五湖盟の盟主になった趙敬。
毒蠍と組んでいた鬼谷の鬼たち、無常鬼、急色鬼、開心鬼が挨拶にやって来ます。
引き続き瑠璃甲を探してくれ それから吊死鬼の行方も
鬼たちに命じる趙敬。趙敬には高崇が壊したのは偽物だとわかっていました。
差しさわりがないなら五湖盟に瑠璃甲が何個あるのか教えて頂けますか
遠慮がちに訊ねる無情鬼。
知るべきでない事は気にするな
無情鬼の問いを突っぱねる趙敬。
その後三人の鬼たちは密談をします。
江湖の武人とつるんでも鬼は得をしないぞ 無情鬼、何が望みだ
にやりと笑う無情鬼。
俺は俗世に帰ってやれていなかったことをやりたいのだ
それはいい、とはやす二人の鬼たち。
それにどうだ もし武庫が開いたら神医谷の秘術も明らかになる 鬼にとっては願ってもない話だ
火を起こして食事をする周子舒たち。
椀に汁をよそうと「若閣主」にも持って行くよう成嶺に言う周子舒。
何故そう呼ぶのだ
そう訊ねる温客行に葉白衣が代わって説明します。
龍淵閣の閣主、龍雀は秦懐章(チン・ホワイジャン)の親友だった ろくでなしの容炫を紹介したのも秦懐章だ
まるで当人を知っているように話している
不思議に思う温客行。
今存命なのは龍雀だけだ 真実はやつの口から聞くしかない
葉白衣の話に頷いて周子舒は言いました。
龍淵閣の閣主、龍雀と俺の師匠は確かに無二の親友だった 四季山荘のからくりも龍淵閣から伝えられたものだ 俺が入門したころはよく龍閣主は訪ねて来ていたがある時期から突然消息を絶った
ある日機関雀が助けを求める文を運んできた 急いで蜀にあるという龍淵閣を探しに行ったがその場所がわからない 噂では山の中に動く要塞があるという
五湖盟の盟主として武林の長老たちを集め、結束を呼びかける趙敬。けれど趙敬を盟主として認めない当主たちは姿を現しませんでした。
巨鯨幇の汪(ワン)は弱腰の趙敬に盟主の資格はない、と豪語していました。そこへ毒蠍や鬼谷の鬼たちを引き連れて趙敬が乗り込んできます。
やはり毒蠍などと結託しておったのだな
そう言って怒る巨鯨主、汪に趙敬は言います。
毒蠍は五湖盟に帰属した もう義兄弟だ 仲よくして欲しい
巨鯨幇は毒蠍などと手を組まん!度胸が有るなら私を殺してみろ
そう叫んだ汪の背中を刺す蠍王。床に転がった汪を見て蠍王に怒ってみせる趙敬。
何故巨鯨主を殺したのだ 毒蠍
別に・・殺せと言ったので
馬鹿な、と言いつつ蠍王にほくそ笑む趙敬。
趙敬は于丘烽が鬼喪鬼と組んだわけを知ろうと謝無恙(シエ・ウーヤン)に調べさせていました。無恙は于丘烽には若い女が一緒にいて、武術に長けた女だったと報告します。
義父上のために戦いたかったのですが、私では相手になりませんでした。
無念そうに言う無恙。趙敬には蠍王の他にも義理の息子が何人かいて自分の野心のために息子たちをうまく使っているようでした。
客桟でも訓練をさせられる成嶺。
流雲九宮歩だぞ お前のは熊の舞だ
手厳しく叱咤する周子舒。
私の師匠はお前より優しかったぞ
葉白衣とお酒を飲んでいる温客行が言います。
真気を丹田に集めれば力が生まれる
周子舒が指導します。
いや、今は内息を散じた方がいい
横やりを入れる温客行。
二人のバラバラな助言で迷った成嶺は倒れかかります。すると二人が左右の腕を支えました。そのまま膝をつく成嶺。温客行が背中から気を送ります。そして目を見はりました。
これは珍しい 生まれつき経脈が人よりも広い 奇才の持ち主かも
周子舒が応じます。
ああ俺は気づいていた 大河が水を蓄えるようなものだ 細い川よりも時間がかかる 習得の遅れは努力不足ではない
葉白衣も飲みながら言いました。
頭は悪いが筋骨は極上だ お前は天の傑作か 失敗作か
そう言って笑います。
葉白衣と温客行の酒の飲み比べが続いていました。
白髪があるぞ
酔っぱらって葉白衣の髪を引っ張る温客行。
白髪なぞ珍しくもない
そうだな 何年も生きた妖怪だ 一体何歳なんだ
温客行が訊ねます。
もう忘れたが死んでもおかしくない
そう葉白衣に言われ周子舒を見る温客行。
さっさと寝ろ
周子舒に言われ温客行は部屋に戻ります。
葉白衣が周子舒に声を掛けました。
若僧 若いのに何故死を急ぐ
急いではいない、という周子舒に葉白衣は話し続けます。
最近発作が少ないだろう それは終わりが近いからだ 五臓六腑が衰弱して内傷に抗う力もないのだ 死んでいい奴がこの世にしがみつくのに、何故お前は死を急ぐ?
周子舒は答えます。
私の道はまっとうな生か悔いのない死の二つだけです
温客行は部屋でまだ酒を飲んでいました。周子舒が来ると温客行は言います。
何故なんだ やっと心を許せる友が出来たのに 死なないでくれ
なるべくな
そう言って無理やり温客行を寝かせます。
俺は賭けたんだ いつかお前が心を開いて本心を見せてくれると それまでは絶対に死なない
布団をかけて部屋を出ていく周子舒。
人の心は魔物だ 心なんて開かなくていい 本心なんて知らなくていい
温客行はつぶやきます。
本心を見せたら友と思ってもらえない
<第18話> 無限の暗闇
龍淵閣への旅を続ける周子舒たち。歩けない龍孝は籠に入れて成嶺が背負って運ぶことになります。
近づくにつれて不気味な雰囲気の森が深まります。龍孝が籠から指を出して石を木に向けてなげました。すると木から剣が何本も出てきて一行に迫ってきます。しかし葉白衣が剣を一振りしてばらばらにしてしまいました
葉白衣は籠を開けて龍孝を諌めます。
からくりは一撃で壊せる 次は指を折るぞ
4人は吊り橋を渡れば龍淵閣というところまできますが、からくりを恐れて躊躇します。龍孝は余計なことをしないように気絶させておきました。
私が先に行く
葉白衣が橋を渡って無事向こう側につきました。
次に温客行が先頭になって三人が渡り始めますが、途中でスイッチのようなものを踏むと吊り橋が切れてしまいました。周子舒と温客行は橋の縄に捕まりましたが、成嶺は下の吊り橋まで落ちて跳ね返りました。
すぐさま成嶺を救おうと周子舒たちが降りてきて成嶺を二人で上に放り投げました。成嶺は葉白衣がキャッチしてなんとか向こう側につきましたが、周子舒たちは谷底に落ちてしまいます。
谷底で目覚めた二人は無事だったことを喜びますが、そこは人を喰らう‟薬人”たちの巣くう場所でした。橋で籠ごと何処かに飛ばされたと思っていた龍孝が現れ、自分の作った‟薬人”の餌食になってしまえと嘲笑います。
毒蠍の操る‟薬人“はここで作られていたのか
襲ってくる‟薬人“と戦いながら周子舒が龍孝を睨んで言います。倒しても次から次へと現れる薬人に二人は疲労困憊しますが、岩の間から光が漏れているのに気付き出口に向かって走るのでした。
龍淵閣の中に踏み込んだ葉白衣と成嶺。からくりを警戒しながら進んでいきますが、葉白衣めがけて突然太い鎖が襲ってきました。そして成嶺は床から出てくる刀を‟流雲九宮歩“で避けていましたが、急に空いた穴に落ちてしまいます。
成嶺の落ちた先には龍孝が高笑いしていました。修業の成果が出て一度は龍孝から逃げた成嶺ですが、龍淵閣中を逃げ回った挙句最後は捕まってしまうのでした。
龍孝は生まれつき成長できない奇病に侵されていました。子供のままの姿を人目にさらす事を恥じ龍淵閣の暗い地下で自分の作った‟からくり”や‟化け物“たちを愛して過ごしていたのです。そして武庫を開けようと思えば開けられた父親の龍雀が武庫を開けなかったせいで、神医谷の奥義書「陰陽冊」を見ることが出来ず自分の病を治せなかった・・と父親を恨んでいました。
‟薬人”から逃れた周子舒と温客行は青々とした田園の広がる桃源郷のような場所に出ます。一人牛を連れた農民の姿があったので声をかけると、それは人形で爆発してしまいました。
災いどもは千年はびこる
葉白衣が二人の傍に降り立ちました。「葉殿、成嶺は?」と周子舒が訊ねます。
はぐれた
葉白衣が答えました。
ここのからくりはどうやら紫流金で動いているようだ
葉白衣は言います。
紫流金は火で爆発して何もかも壊す破壊力がある
そう話していると車椅子に乗った人形がやってきます。その手にあった巻物を広げてみる温客行。
これは・・龍淵谷の地図だ
龍孝に捕らえられた成嶺は首と手と足を台に括り付けられて身動きできない状態でした。
何処から始めようか・・人の目玉は精製時の良い薬になる
従者を従えた龍孝が言います。すると従者が成嶺の頭に鍼を刺して意識朦朧とさせました。そして目をくりぬく準備を始めます。
その時天井から周子舒と温客行が降りてきました!
周子舒が二人の従者を倒し、温客行は龍孝を投げ飛ばします。葉白衣も降りてきて成嶺の頭の鍼を抜きました。すると成嶺の意識が戻ります。
目を取られそうだった・・
いつもいつも捕まって不運な奴だな
安堵している成嶺に温客行がため息をつきます。そして床に転がっている龍孝に爆薬を見せました。
地図を見てもわからんから爆破してきたぞ
・・それは私のからくりの心臓ではないか!
悲痛な表情になる龍孝。
4人は車椅子に乗ったからくり人形の後についていきます。龍孝は葉白衣が抱えていました。からくり人形は龍孝によく似ていました。
父親が息子に似せて作ったのだろうな・・
洞窟の前にくると声が響きました。
生ける屍ゆえ客人のもてなしも出来ませぬ・・お恥ずかしい限り・・
奥に進むと鎖につながれた龍雀がいました。
龍おじ上!
龍雀に駆け寄る周子舒。
子舒!本当にお前なのか?お前の師匠は息災か??
懐章が亡くなったと聞いてがっくりと肩を落とす龍雀。
目を閉じれば四季山荘が浮かぶ・・
あるものは死んでも生者のごとし あるものは命あっても死者のごとし
そうつぶやく龍雀。
息子を殺すべきだったのでは?
葉白衣が問います。
あれはケダモノだ 私の息子はとうに死んだ どうにもできん
そう言って切断された両足を見せました。
ここでチェック!玄徳とは?
周子舒は趙敬のあだ名が玄徳だと言っていましたが、玄徳って何者?と調べてみたら三国時代の武将で蜀の初代皇帝である劉備(161年~223年)のことでした。
劉備は情に厚く人望がある「英雄の器」を持った親分肌の人物と評されたり、三国志演技では信義に厚い聖人君子のような人物だと評されています。
周子舒が言ったのはどちらかと言うと三国志演技の人物を指しているのかな、とカナエ的には思いました。
「山河令」第4週(第16話から18話)の感想
高崇が死んじゃったり、趙敬が実は悪役だったりという展開の激しい第四週でした!
カナエが驚いたのは龍淵閣の龍孝を演じた男の子の演技が大人を食うほどの上手さで、あの体だとまだ10歳も行ってないのでは?と思うのだけど迫力満点で空恐ろしいほどでした😮。あの子が自分の役を理解して演じていたとしたら将来有望な天才俳優だと思います💧💧。
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