韓国ドラマ「青春ウォルダム呪われた王宮」で四方位事件の最後の文字が判明し王宮は混乱する!その第8話のネタバレあらすじ、感想も!!

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ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第8話)について書きたいと思います。

特別尋問を受けた祈とう師は謎の死を遂げる

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>

ドラマのネタバレあらすじ(第8話)

第8話

ジェイ(チョン・ソニ)ファン(パク・ヒョンシク)から身を離します。

独り言でした 誰かを傷つけようと思ったわけではなくこの胸に溜まっていたものを池に向かって吐き出しただけです

池はさぞかし傷ついただろうな

・・池に耳があるんですか

ジェイは池に向かって叫びました。

すまなかった 悪口を言って さぞ気分が悪かったろう

ジェイはファンに頭を下げました。

では失礼いたします

ジェイは椅子を持って歩き出します。

そんなに恨めしいか

ファンはジェイに言いました。

(全く・・当たり前じゃないの!)

ジェイはファンに向き直りました。

はい 恨めしいです そう思っても当然かと

ファンはジェイを見つめます。

世子様のお気持ちもわかります 私を信じて内官にしてくださった そのおかげでお尋ね者として逃げるしかなかった日々から抜け出すことができました 

ジェイは話を続けます。

それに世子様は私を信じて秘密も打ち明けてくださいました 長い間隠していた”呪いの書”を見せてくださいました ・・なのに絶望されたでしょう

ファンは目を伏せました。

シム・ヨンの遺書を読まれた時に私の全てが偽りだと思ったはずです 濡れ衣だという私の訴えも 親きょうだいを殺した女を東宮殿に入れたことも後悔なさったはずです ・・しかしながら!

ジェイはファンに進み寄りました。

”信なくば立たず”・・信頼は何より大切である これは孔子の説いた教えです 国が存続するためには食料と軍隊、それに信頼が必要と言いました やむをえず捨てるならまず最初に捨てるのが軍隊で次に食料、そして信頼だけは・・

ジェイはファンに訴えました。

信頼だけは最後まで守り通す! でなければ国を守れないだろう そのように孔子はおっしゃったそうです 国を守ることと人を守ることは同じです 信頼があってこそ人は皆生きていける そう思われませんか?

ファンは口を開きました。

私に教えを説こうというのか? 言い訳の方が良くないか

私の話は聞かぬとおっしゃいましたね シム・ヨンの遺書についてどう話せば信じてくださるのですか?

ジェイはファンに問いました。

追い出した者ではあるが話は聞こう、そう思われたのなら一言申し上げます ”その親を失わず”・・大事を成し遂げる君子は頼るべき人を失わないと申します

ジェイはお辞儀しました。

では失礼します

するとファンは言いました。

そちの言うことは正しい 信じると言ったら信じるべきだった シム・ヨンの件で開城に遣わした者とそちの話が違っても行くあてのないそちを追い出すべきではなかった

ジェイは耳を疑いました。

そちの言う通り私は器の小さな男だ

いえ・・

すまなかった

ファンはジェイに謝ります。

それを言いたくて萬研堂へ行ったのだ ・・それでこの椅子を何処へ持って行くのだ?

では私を東宮殿に戻してくださいますか? 明日から東宮殿に戻っても?

ジェイはファンに訊ねました。しかしファンはソンオンの言葉を思い出します。

この<許婚>の書状を破棄しない限りミン・ジェイは私が守るべき人なのです

それは許可できない

ファンは言いました。

は?

私の陰口を言っていただろう そのような内官を東宮殿には置けぬ

では書庫を開けて頂けないでしょうか

ん~ それも許可できないな 萬研堂でも私を悪く言い元気に過ごしていたな 何が行くあてがないだ?

世子様

ジェイは首を振ります。

東宮殿と書庫に近づくでないぞ わかったな

ファンは背を向けて歩き出しました。

こいつ・・

癪に障ったジェイは椅子を蹴りました。ファンは物音に振り向きます。するとジェイは丁寧に頭を下げました。

ハ・・

ファンは去っていきました。

あ〜

ジェイは椅子に座り込みます。

***

ハヨン王女は女官長に化粧して貰っていました。

古臭い化粧ね! ちっとも綺麗じゃない

ハヨンは鏡を見て怒りました。

顔を洗う水を頂戴

王女は控えていた女官の一人に注目します。

そなたは綺麗ね そなたが化粧をして!

私が王女様のお化粧を?

そうよ 今日はどうしても美しくなりたいの!

***

道具を取り出し競技場に移すのだ

内官長から命じられたジェイ達内官は道具を取り出しながら話しました。

ついにこの日が来たな

月に一度軍務部と世子様の親衛隊が打毬で競う日だ お前はどちらに賭けた?

私は軍務部ですよ 五両も賭けました

当然軍服部だよな!

皆が楽しげに喋るのをジェイはポカンと聞いていました。

兵士長様が馬を駆り大活躍なさるぞ

内官の一人が笑います。

世子様が腕を怪我なさる前は世子様の親衛隊が強かった

あの頃の試合は最高だったな

世子様と兵士長様がバチバチっと火花を散らしてたんだ

今は違う 絶対に軍務部が勝つ 世子様が試合に出なくなって一年も経つだろ

そうだよな

内官達の話はつきません。

***

化粧に満足したハヨンは競技場に向かっていました。ハヨンはスンボムと歩くソンオンを見つけて叫びます。

兵士長! 待って

けれどソンオンは気づかずに歩いて行きました。追いかけようとしたハヨンは靴が脱げてしまいます。

もう!

ハヨンは悔しがります。

***

ジェイ達は道具を競技場に運んできました。競技場には親衛隊や兵士達が既に待機していました。

向こうも揃ったみたいだな

テガンの仲間の一人が兵士達をながめて言いました。

親衛隊が勝つぞ!

内官達は集まってどちらに賭けたか話していました。

君はどちらに賭けた?

その時ハヨンが欄干から姿を現したので皆はお辞儀をしました。

王女様だ

ハヨンは欄干からソンオンの姿を探しますがいませんでした。そこへミョンアン大君がやってきて姉にお辞儀しました。

***

軍務部の鉢巻は青で親衛隊は赤だな

ジェイ達内官は競技場の整備をしながら話していました。

君はどちらに賭けた?

私は軍務部に賭けました

するとソンオンがスンボムと競技場に入ってきました。

あ・・

欄干からヘヨンが嬉しそうにソンオンを見て競技場に行こうとします。けれど女官長が止めました。

どうか体面をお考えに

考えてるからこうして大人しく立ってるの

ヘヨンはむくれます。

世子様のお成り!

ソ内官がファンが来たのを告げました。ファンは内官や女官を従えて入って来てソンオンや欄干で見ているヘヨンやミョンアン大君に頷きました。皆はファンに恭しく頭を下げます。そしてファンは頭を上げたジェイと目が合いました。ジェイは再び頭を下げます。

***

お前はどちらを応援する?

ソンオンがジェイの所へ来て聞きました。ジェイはソンオンにお辞儀します。

東宮殿の内官だから世子様の親衛隊か

ジェイはテガンと話しているファンに目をやります。

もう東宮殿の内官ではありません

それはどういう意味だ?

世子様に追い出されました ですから今日は軍務部を応援します 軍務部に三両も賭けました

ソンオンはジェイの話に笑います。

ではお前の三両を三倍にしてやろう

するとファンが来て二人を見ました。

そちはそんなに金を使って大丈夫か 内官ごときの禄で軍務部に三両も賭けるとは

軍務部が勝つので問題ございません

ファンは並んでいる二人を見てムッとします。

***

ファンが世子の姿から親衛隊の姿になったのを見てテガンは驚きました。

本当にお出になるのですか? 腕の具合は?

心配はいらぬ 今日は何が何でも絶対に勝つからな

ファンはテガンを睨みます。

そのつもりでいろ

***

親衛隊の一人がまた謎の行動をしていました。男は白黒の石を取り地面の中の筒から書状を取り出します。

”計画通り実行せよ”

書状にはそう書かれていました。男は懐に書状をしまうと筒を元に戻しました。

***

それから男は牢屋に行き門番に金を渡し買収します。そして牢に向かいました。

なあ、今日は軍務部と試合があるはずだよな?

門番は仲間に聞きました。

こっそり抜けて来たんだろ 金を貰ったから一杯やろう

仲間は言います。

***

親衛隊の男は祈とう師の牢の前に立ちました。

あ・・!

祈とう師はその顔を見て跪きます。男は柵の間から袋と刀を投げました。

特別尋問が開かれる 神の予言を完成させよ

男の言葉に祈とう師は応じます。

新たな世のための死 偉大な神の思し召しをこの手で完成いたします

祈とう師は頭を下げました。男は立ち去ります。祈とう師は刀を手に取りました。袋はピクピクと動き生き物が入っているようです。

***

師匠のムジン法師と再会したミョンジンマンドクの店で食事をしていました。

師匠、どうぞ食べてください

ああ、世捨て人に向かって師匠とは・・ とんでもないことです 若様

何をおっしゃるのですか 人生で一番大事なことを教えてくださった 

いやいや・・

ムジンは首を振ります。

あの時墓地で師匠にお目にかからなければ今頃はくだらない勉強をして生ける屍となっていました

ムジンはミョンジンに食べるよう促します。二人は食事を頬張りました。

師匠、しばらくは都に?

ミョンジンが訊ねているとマンドクが来てムジンに手を合わせました。

どうも 法師様 あの・・そちらに行った子供達はどうしていますか?

達者にしていますよ

ムジンはマンドクに答えます。

ご迷惑をおかけしていないか心配です お帰りの際に米一斗分のお金を 

マンドクは話します。ポクスンも来て言い添えました。

何しろ食べ盛りですから

また身寄りのない子達のお世話を?

ミョンジンが聞きました。

ホッホ・・

ムジンは笑います。

では私は米二斗分のお金を!

ホッホ 感謝いたします

二人は互いに手を合わせます。

お師匠様、こんな所にいたんですか? ずっと萬研堂で待っていたんですよ

ガラムが来てミョンジンに言いました。

師匠、見てください 私の弟子ですよ 弟子よ、私の師匠にご挨拶しなさい

あ、はい

ミョンジンに言われてガラムはムジンにお辞儀しました。

あ・・

ガラムはムジンがぶつかった老人だと気づきます。

お師匠様のお師匠様でしたか!

弟子よ お前は何故お師匠様を知っているのだ?

ミョンジンが驚きます。

あ、少し前に道端でたまたまお目にかかって またお会いするとは思いませんでした

縁というものは実に不思議なものでしょう

ムジンは言います。

はい

ガラムはムジンの瓢箪を見ました。

その中の魚は元気ですか

魚が瓢箪の中に?

ミョンジンが目を丸くします。

ハッハ それで・・お二人は何故師匠と弟子の関係に?

ムジンに問われミョンジンはドヤ顔になります。

弟子よ 何故私のもとに来たのか説明しなさい

ガラムはいつもの紹介を始めました。

死体を見ると亡くなった理由が一目でわかるすごい方だと国中〜に名声が広がっていたので、この方こそ師匠だと山を越え谷を越えて師匠を訪ねました〜

ガラムの話にミョンジンは大きく頷きます。

師匠の弟子キム・ミョンジンはここまで成長しました 嬉しいでしょう? アハハハ

ミョンジンの高笑いにムジンも調子を合わせて笑い、結局皆が笑いました。

***

ミョンジンとガラムは萬研堂に戻ってきました。

字の練習をするんだったな 準備をしなさい

ミョンジンに命じられますがガラムは首を傾げます。

どこかで会ったはずなんだけど

誰のことだ?

師匠の師匠ですよ ず〜と前にどこかで会ったことがある気がして

国中を巡っておられる方だからな どこかで会っていてもおかしくないぞ

そうかな

早く筆と紙を用意しろ

はい・・

ガラムは紙と筆を取ろうとしてふと思い出しました。

あ! そうだ 開城だ お屋敷で見た!

ガラムは慌てて飛び出します。

なんだ?

ミョンジンもガラムを追いました。

***

ガラムは食堂に戻りますがムジンはいませんでした。

お帰りになったわよ

ポクスンが言いました。ガラムは町を探します。

どこに行ったんだろ だけどシム・ヨン様がお布施するのを見ただけだし・・ 法師様だって詳しく知ってるわけないか

ガラムが周りを見回しているのをムジン法師が見ていました。しかし煙のように姿を消してしまいます。ガラムが帰ろうとすると後ろにミョンジンがいました。

わ! 驚いた!

筆と紙を用意しろと言ったのに そんなに勉強が嫌か?

あ、そうじゃなくて師匠の師匠を探しに来たんです ある場所でお会いしたのを思い出したのでお聞きしたいことがあって・・

ふらっと来てはいなくなるからいつとは言えないがまた必ず来るからその時に・・

ミョンジンはハッとしたように歩いて来る若い女性を見ました。

・・まさか? 私から離れろ!

ミョンジンはガラムに命じました。

え? 何故ですか

いいから 早く!

ミョンジンは塀によりかかりカッコつけて女性に微笑みますが、女性は怪訝そうにミョンジンを見てすれ違って行きました。

違ったか・・

あの? 急にどうされたんですか

ガラムが訊ねます。

いや・・

もしや縁談相手の娘さんだと思ったとか? さっきのはカッコつけたつもりだったんですか?

ガラムはミョンジンの真似をして見せます。

つもりとはなんだ? キム・ミョンジンはもともとカッコいいんだ! ・・行くぞ

ミョンジンは咳払いして歩き出します。

は〜い

ガラムは笑いながらついていきました。

***

ファンが親衛隊の姿で競技場に現れたので皆は仰天しました。

兄上が試合に出る!

ミョンアン大君がファンの姿を見て叫びました。

兄上が出るなら親衛隊が勝つな

弟の言葉にヘヨンは不満げです。

軍務部が絶対に勝つわ!

親衛隊に賭けれはよかった

軍務部に賭けた内官達は嘆きます。

***

乗馬した四人同士、つまり八人で打毬は対戦します。大勢が見学する中ジェイは東宮殿のソ内官に挨拶しました。

親衛隊よ、聞け! 我らは今日の試合で新たな歴史を刻むのだ

ファンは同士たちを鼓舞しました。

おー!

親衛隊は雄叫びを上げます。親衛隊側の応援団も大声で騒ぎました。

軍務部の者よ! 我らは今日も勝ち必ず連勝するのだ

ソンオンも仲間に告げました。兵士達は雄叫びを上げ応援団も歓声を上げます。

勝つぞ! 軍務!

ジェイが軍務部の応援を始めたのでファンは面食らいます。

あやつめ

するとハヨン王女まで黄色い声を上げました。

勝つぞ! 軍務 キャー!

ソンオンは手を振り上げるヘヨンに会釈しました。

兵士長が私を見たわ!

王女さま・・!

女官長が顔をしかめます。見学する者たちは親衛隊と軍務部に分かれ賑やかに応援を始めます。

***

太鼓が鳴り艶やかな衣装の妓生が球を投げ上げました。馬を引いていた者たちは退場し乗馬した者たちが球を追い試合が始まります。まずファンが球を入れ得点します。次にソンオンが点を入れ軍務部がリードしました。

いいぞ! 軍務

ジェイが軍務部を応援しているのを見てテガンは苛つきます。

なんだ あいつは

試合中に動きを止めたテガンを見てファンが注意に来ました。テガンは奮起してファンと共に球を追います。

***

兄上の気迫がすごいな

ミョンアン大君はファンの戦いぶりに感心します。

兵士長様もいつもはここまで本気になりませんのにどうなさったのでしょう

ヘヨン付きの女官長が不思議そうに言いました。

そうね そなたもそう思う? 私のせいかしら? 

ヘヨンが試合を見ながら訊ねます。

いいえ、私はそうは思いませんが

女官長は答えました。

***

競い合て同点なので一点先に取った側の勝利となります

審判が説明しました。太鼓が鳴り試合が再開されます。

ジェイはいつの間にかファンを見つめていました。ファンが点を入れて親衛隊が勝利します。ジェイは思わず笑顔になりました。

一年ぶりとは思えない素晴らしい腕前でした

ソンオンはファンに頭を下げました。

そちも手強かったぞ 

力を尽くしましたが世子様には勝てませんでした 私は何事においても手を抜きません そうすることが世子様への誠意だということを心に留めて頂きたく存じます

ソンオン・・

お辞儀をして歩き去るソンオンをファンは目で追いました。

***

ソンオンはヘヨンに挨拶に行きます。

応援してくださったのに失望させてしまいました

いいえ! そんな 失望なんてしてません こんなカッコいい競技だとは知りませんでした さっそうと馬を乗りこなしていて素敵すぎて心臓が止まるかと思いました

いや・・ 

ソンオンは微笑みます。

***

ジェイ達内官は競技場から道具を運んでいました。そこへファンと内官達がやってきます。ジェイはファンにお辞儀しました。

残念だったな 軍務部が負けて三両も失うとは

ファンは皮肉を言うと通り過ぎます。ファンの列の最後にいたテガンがジェイを睨みました。

さっきの生意気な態度をしっかり覚えておくからな 決して許さないぞ

ファン達が行ってしまうとジェイはため息をつきました。そして運んでいた棒を落としてしまい、拾っているとソンオンが手伝ってくれました。

ありがとうございます

ジェイは頭を下げます。

お前にはがっかりした 東宮殿を出ても世子様の味方か

どういう意味ですか

軍務部を応援しながら目では世子様を追っていただろう

私がそんなことを?

ジェイは戸惑います。

何故かわかりませんがどうかしてたんでしょうね

次の試合ではお前が誰を応援するのかよく見ておくぞ

ソンオンは笑います。

***

萬研堂の主の師匠?

ジェイはガラムに聞きました。

はい

確かに開城で見たのね?

でもシム・ヨン様がお布施を差し上げていただけなので法師様は覚えていないかも

じゃあきっと何もご存知ないわね

でも今度お目にかかったら聞いてみます

何気なく言うガラムにジェイは問いました。

それで? 正体を知られたら? 私もあなたもお尋ね者なんだからね

あ・・

ガラムは眉をひそめます。

私も内官の服を着てるから怪しまれると思ってここへは遠回りして来てるの 用心しなきゃ駄目

そうですね 気をつけましょう

ガラムは真剣な顔で言いました。

***

ファンは本を読んでいてうっかり命じました。

スンドル、書庫から本を

そう言ってファンは愕然とします。ソ内官が部屋に入ってきました。

世子様、本を持って参りましょうか

いや、大丈夫だ 

ソ内官は退出しました。

今日は軍務部を応援します 軍務部に三両も賭けました

ファンの脳裏にソンオンといたジェイの姿が浮かびました。

軍務部が勝ちますので問題ございません

ハァ・・

ファンはため息をついて読んでいた本を閉じました。

***

ジェイも萬研堂で本を見ていました。

東宮殿を出ても世子様の味方か

ソンオンの言葉を思い出します。

軍務部を応援しながら目では世子様を追っていただろう

試合で活躍したファンの姿が蘇りました。

無駄にかっこいいんだから・・

ジェイは本に集中しようとします。

***

ポクスンが食堂の掃除をしていると文をつけた矢が飛んできました。ポクスンは急いで文を読みます。

”故郷に帰る準備をしろ”

文にはそう書かれていました。ポクスンは思わず荒い息を吐きます。するとマンドクが咳をしながら部屋から出てきました。ポクスンは矢を隠します。

先に起きたんなら起こしてくれよ

私も起きたばっかりよ

ポクスンは嘘をつきました。

水を汲んできてくれる?

***

王宮で特別尋問が始まります。ファンや重臣が並ぶ中祈とう師が連れてこられて椅子に縛り付けられました。祈とう師の左腕からは血が出ていました。

その頃ミョンジンやジェイ達はお香の商人の所で花の匂いを調べていました。ジェイは商人に乾燥した牡丹の花を見せます。

いろんな材料を混ぜて油で作ったお香だが・・

匂いを嗅いだ商人は話します。

なんの油かわかりませんか

ジェイは訊ねました。

既に匂いが飛んでしまっていて・・

よく嗅いで下さい

ミョンジンが頼みました。商人は匂いを嗅いで言いました。

これは”身毒国”でこの方法でお香を作ると聞いたことが・・

誰に聞いたのですか

ジェイは問いました。

王宮でお香を調合していた父に聞きましたがだいぶ前に亡くなりました

三人はがっかりして屋敷を出ました。

他の所へも行ってみますか

ガラムがミョンジンに聞きました。ミョンジンは首を振ります。

この家はお香作りの職人の家系だ 香りについてあの人より詳しい人はこの国のどこにもいないだろう

ミョンジンは前を見て足を止めました。

私から離れろ!

あ〜またそんなことを言って・・

ガラムは若い女性が歩いて来るのを見ました。

早く離れろってば!

ガラムはジェイの手を引いて脇に寄ります。

内務長官の娘さんとの縁談があって師匠の人と成りを確かめに来るらしいんです

ガラムはジェイに説明しました。ミョンジンはカッコをつけて帽子越しに女性を見ました。供を連れた女性はミョンジンに話しかけてきます。

あの・・領議政様のご子息でいらっしゃいますか?

はい さようです

内務長官の三女でございます 実はお願いがあり無礼を承知で伺いました

ハッハ なんでも聞いてください 私は失礼でも無礼でもかまいません 寛大な男ですからね

だから嫌なんです

つっけんどんに女性は言いました。

私は領議政様のご子息と縁談があると聞き目の前が真っ暗になりました 立派なお兄様方はもう婚姻を結んでおられます 三番目の息子さんの噂は・・

え? 私のどんな噂が・・?

女性はミョンジンが腰に下げている骨を見ました。

ああ! これは人間の骨じゃありませんよ サルという動物の・・

ミョンジンは骨を見せようとして手を払われます。

やめてください! それがなんの骨であろうと関係ありません

女性はミョンジンを睨みました。

都に住む女性にとってあなた様が夫にしたくない男性一位であることに変わりはありませんので

夫にしたくない男性一位・・あんまりです 何故そんなひどい言葉で私を傷つけるのですか?

二人の言い合いをガラムとジェイは心配そうに見守ります。

いくら領議政様のご子息とはいっても何の見込みもないでしょう? 科挙を受けようともせず、お父様の力で下っ端役人くらいにはなれるでしょうが大臣や長官など夢のまた夢です

私は大臣どころか役人にもなりたくないのです

そんなのダメです! 私は大きな野望があります 大臣の妻になりたいのです どうかあなた様の方から破談にしてください

え?

では失礼します

女性は去っていきました。

***

ガラムとジェイは茫然としているミョンジンのもとに駆け寄りました。ガラムはサルの骨を拾ってミョンジンに渡します。

あの娘、偉そうに! 何様のつもりだ?

ガラムは怒ります。

男をみる目がない!

ジェイも声を上げました。

お師匠様、気にしないでください

こっちから願い下げですよ

お師匠様は夫にしたい男性一位、最高ですよ!

二人はしょげているミョンジンを励ましました。けれどミョンジンのショックは消えません。

私が一番に立候補します!

ジェイが言い出しました。

駄目ですよ! 私の方が先ですから

ガラムが言うとジェイはガラムを突きました。

いいえ! 私が一番です!

お師匠様、どちらか選んで下さい!

ミョンジンは虚ろに二人を見ました。

お師匠様、なんですか? その顔は ご不満ですか?

どうしてですか?

・・本気か?

ミョンジンは呆れて二人を見ました。

どうかしてる 男のくせに

あ・・

それにコ内官は・・内官じゃないですか! 慰めにならない! うう・・

ミョンジンは俯きます。

***

王様のお成りー

王が尋問の場に到着しました。

罪人は顔を上げよ

領議政のキム・アンジクが命じました。しかし祈とう師が応じないので役人が髪を引っ張って上げさせました。祈とう師は正面に座る王とファンを見つめます。

呪いの・・書

祈とう師は微かに呟きました。ファンは祈とう師の唇の動きから”呪いの書”と呟いたのに気づきます。

(呪いの書だと?)

ふふ

祈とう師はファンに向かって不敵に笑いました。

お前は国と王室の安泰と幸せを祈る星宿庁の祈とう師であるにもかかわらず罪のない者を殺し民の不安を煽り国を混乱させた その罪を認めるか?

フッ

祈とう師は笑います。

一人の犯行ではないはずだ 極悪非道な共犯者は何者なのか? そしてその目的は何だ?

アンジクは問いただします。

***

扉の間からヘヨンとミョンアン大君が覗いていました。

あれが例の祈とう師ですか

大君は姉に聞きます。

シッ 見てると知られたら怒られるわよ

ヘヨンは弟を叱ります。

***

早く答えるのだ 痛い目に遭わぬと答える気にならぬか こやつが白状するまで拷問せよ・・

待て

アンジクが命じようとするのを王が止めました。

お前は人を殺した 殺すだけでなく亡骸に文字を刻むという行いまで・・

王は祈とう師に向かって話しました。

”宋” ”家” ”滅” 阻止された四件目の事件でも文字を刻むつもりだったろう その文字は何だ?

祈とう師は王を見つめます。

どんな目的があって文字を刻んだのか説明せよ なぜこのようなむごいことをしたのか正直に白状するなら命だけは助けてやる

すると突然祈とう師が高い声で笑い出しました。

この私が命乞いなどするはずがなかろう 最後に刻もうとしていた文字は何かと聞いたか?

祈とう師は王に問いました。

***

ジェイ達三人は空に上がった灯りを見上げました。

天灯・・?

あんな大きなものもあるんですね

町の人たちは皆空を見上げます。すると何処からか矢が飛んで天灯を射て、赤い紙がたくさん散って落ちてきました。

なんだ?

皆は紙を拾います。

宋家滅李?

ジェイとミョンジンは顔を見合わせます。

***

刻もうとしていた最後の文字はスモモ、李(イ)

祈とう師は告げました。

李(イ)だと?

ファンは呟きます。重臣達は訝しがりました。

スモモ(李)にどんな意味が?

宋家滅李

祈とう師は告げました。

宋家が李を滅亡させる?

ファンは驚愕します。

宋家の滅亡ではなく李家の滅亡とは

その時祈とう師が体を揺らせ始めました。

あっ・・ああ

皆は祈とう師を凝視します。祈とう師は動きを止めて語りました。

亡霊が王室に告げる お前たちはこれから言うことを肝に銘じよ 

ファンは顔色を変えました。

(呪いの書の最初の一節だ)

ファンはシム・ヨンの検視報告を思い出します。

シム・ヨンは突然白髪になった

ファンは白髪になった祈とう師を見つめます。

(やはり全ての事件は繋がっている?)

すると雷鳴が響き渡ります。皆は不安げに空を見上げました。

***

ジェイは屋根にいる覆面の二人の男達に気づき後を追います。ガラムもミョンジンもジェイを追いかけました。

待て!

男たちは屋根から降りて走ります。

***

私は戻った 無念の死を遂げた碧川の民を率いた宋家が戻ってきた

祈とう師は続けました。

何? 碧川だと?

右議政のウォンボは驚愕します。

亡霊となったが私の魂はもう王座についている 宋家が李家を滅ぼしこの国の王となるのだ!

祈とう師は叫びました。

これは驚いたな 

王は言いました。

お前、碧川の宋家と言ったか!

貴様! どなたの前だと思っている?

ウォンボが怒鳴りました。

フッ 宋家の言葉を李家はよく聞け

祈とう師はたじろぐ事なく話します。

お前達をズタズタに引き裂き根絶やしにしてやるから覚悟せよ

ファンは射られた右腕に痺れを感じます。

もうお前達はこの国にちり一つ残ることはないだろう

***

ミョンアン大君は怯えてヘヨンに訊ねました。

李家とは私達のことですか?

二人だけじゃない お父様、お兄様 王族はみんな李家よ

ヘヨンは弟に教えます。

***

呪いは我が手によって既に始まっている ズタズタに引き裂かれた李家の王族は魂も行き場を失い彷徨い続けることになるだろう

祈とう師は声を上げて笑いました。ウォンボは堪えきれずに立ち上がりました。

王様、これ以上聞く必要はございません

弟のチョ・ウォノも立ち上がります。

早く罪人を処刑して無礼な口を塞いで下さい!

王は立ち上がるとそばに立つ役人の刀を鞘から抜きました。そして階段を降りて祈とう師にその刃先を突きつけます。

邪悪な呪いをかけ王室を侮辱するとは お前を法に基づいて裁く必要はない この場で余が自らお前を切り刻んでやるわ!

王は刀を振り上げますが雷鳴が轟きその手を止めました。祈とう師は笑います。

ふふふ 生きている命に神の思し召しを刻んだ 既に神の思し召しは完成した

祈とう師は高笑いを続けます。すると蛇が着物の中から上がって来て祈とう師の首に巻き付きました

ううう

祈とう師は絶命します。蛇は首から落ちると王に向かってきました。

おお・・

王は後退りします。ソンオンが咄嗟に役人の刀を抜いて蛇の首を切り取りました。死んだ祈とう師の首には奇妙なあざが残っていました。

***

ジェイは逃げる男を追っていました。屋敷の塀を乗り越えていく男を追いかけてジェイも塀を乗り越えます。もう一人の男をガラムとミョンジンが追っていました。

お師匠様、先に行きますよ

人混みで男を見失いそうになったガラムは塀の上を歩いて距離を詰めます。

***

ミョンアン大君は祈とう師の最期にショックを受けていました。ハヨンはふらつく大君を支えて大君の母親の王妃の所に連れて行こうとします。

から言ったでしょ 度胸がなければ覗いちゃ駄目だって あ・・

大君はお漏らしをしてしまいました。

どうしよう

ハヨンはうろたえます。

聞きましたか 呪いの話 宋家が李家を滅亡させる 宋家が王になるって

ミョンアン大君は泣きながらハヨンに訴えました。川の反対側にいた王妃は息子の様子がおかしいのを見て橋を渡ろうとしますが、その時雷鳴が轟きました。

ああっ

雷が木に落ちて燃え始めました。

あれは・・スモモの木よね

そうです 姉上! あれはスモモの木ですよ

ミョンアン大君は泣き続けます。

***

大変! 火消し隊を呼んで!

王妃付きのクォン尚宮が命じました。息子のところに来た王妃はお漏らしに気づいて顔をしかめます。

一体何があったの?

宋家がスモモの木に雷を落としたのです

ミョンアン大君は母親に訴えました。ハヨンは王妃に説明します。

祈とう師の尋問がありました 四方位事件の最後の文字は”李”だったのです 宋家が李家を滅亡させる・・

宋家が王になるんだって

ミョンアン大君は叫びました。

宋家が私達を滅ぼすと 私達は李家ですよ 母上!

大君は燃えている木を指さしました。

あの木みたいになるんだ

***

ガラムとミョンジンは男を追い詰めて挟み撃ちにします。ガラムは勝ち誇ってすりこ木を投げますが男にかわされミョンジンを直撃しました。

わあ!

お師匠様!

ガラムはミョンジンを助け起こします。

大丈夫ですか?

・・なわけないだろ!

ミョンジンは鼻血を出しながら睨みました。

ああ・・ごめんなさい!

いいからやつを追え

わかりました!

ガラムはミョンジンの手を踏みつけて走っていきました。

ああ〜! 痛い!!

***

ファンはソンオンと祈とう師の死体を調べます。

左腕を確かめよ

ファンが命じました。スンボムが着物から左腕を出すと”李”という文字が刻まれていました

まだ新しい傷ですね 牢の中で自ら刻んだかと

ソンオンがファンに話します。

(自分の身を捧げて呪いを完成させたというのか)

ファンは心の中で呟きます。ソンオンは二つに切れた蛇を見ました。

この蛇を知っている者は?

これはマムシだ 私がよく知っている蛇だ

ファンが答えます。

(私と開城に送った使いを射た矢の毒 その毒の主が現れたか)

ファンはソンオンに指示しました。

兵士長、今すぐ牢に行き門番達を調べるのだ 刀と蛇を持ち込んだ者がいる筈だ

承知しました

祈とう師の死体は運ばれて行きました。

(白くなった髪の毛 牡丹の花 そしマムシ・・私と使いに用いられた毒)

ファンは結論づけます。

(全ての事件は同じ者の仕業だ 私とミン・ジェイは同じ者達の罠にかかった)

***

王宮のスモモの木は燃え続けていました。

どうしましょう 雷がスモモの木に落ちました 呪いのせいかもしれません

女官がファンとテガンに訴えました。川に行くと火消し隊が川の水を木にかけていましたが火は一向に消えません。

水をかけても消えません! 宋家に呪われているのですよ

黙らんか! 水をかけろ!

火消し隊は水をかけ続けます。 

急いでスンドルを連れてこい

ファンはテガンに命じました。

はい?

コ・スンドルを連れて来るのだ!

***

しかしジェイはまだ男を追っていました。塀の高い小道に入り角を曲がると男が矢を放ちジェイは矢を避けて転がりました。起き上がると男の姿はありません。

どこへ?

突き当りは門でした。ジェイは周囲を見回します。すると塀から男が現れまた矢を放ちました。矢はジェイの頬をかすめます。地面に倒れたジェイを男が組み伏せました。ジェイは太い木の枝で抗いますが男は枝に足を乗せジェイに向かって矢を射ようと狙います。

ドラマの感想

祈とう師の事件と呪いの書は繋がっていたんですね。そしてミン・ジェイの家族殺しもやっぱり繋がっていた。これではファンもジェイも仲違いしてはいられません。それにしても自然現象まで入ってくるとただの殺人事件で片付きそうもない・・いったいどんな犯人なんでしょうか。

ジェイは絶体絶命ですね!水で消せないスモモの木の火の謎を果たして解明できるんでしょうか?謎が深まって観る側も興味津々です👀

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