こんにちは。カナエです✋。
今回はとっても可愛くっていじらしい童謡「あめふりくまのこ」について書きたいと思います。
(以下敬称略)
梅雨の時期が楽しくなる童謡「あめふりくまのこ」はいつ作られた?
「あめふりくまのこ」の歌詞
☔あめふりくまのこ
<鶴見正夫作詞・湯山昭作曲>
おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました
いたずら くまのこ かけてきて
そうっと のぞいて みてました
さかなが いるかと みてました
なんにも いないと くまのこは
おみずを ひとくち のみました
おててで すくって のみました
それでも どこかに いるようで
もいちど のぞいて みてました
さかなを まちまち みてました
なかなか やまない あめでした
かさでも かぶって いましょうと
あたまに はっぱを のせました
「あめふりくまのこ」が作られたきっかけは?
カナエはこの曲を聞いた時、雨の中で遊ぶ熊の子供をこんな風に優しく歌にするなんて一体どんな人が作ったんだろうと思いました。歌詞がひらがなだけでわかりやすく、素朴な感じなので大正期の曲かな?と調べてみたら意外に新しくて(といっても昭和ですが)、作曲者の湯山昭は2022年現在で88歳、作詞者の鶴見正夫は1995年に亡くなっています。
鶴見は1961年(昭和36年)に「あめふりくまのこ」を作詞、この童謡は1962年(昭和37年)にNHKの「うたのえほん」で放送されました。鶴見は「あめふりくまのこ」で日本童謡賞、赤い鳥文学賞特別賞を受賞しています。(Wikipediaより)
鶴見正夫がこの詩を書いたいきさつは雨の日に自分の幼い息子が傘をさして庭に出来た水たまりを覗き込んでいるを見たことだったそうです。子供の様子が魚でもいないかなあと探しているクマの子供のように見えたんですって。
「あめふりくまのこ」の歌詞がほんわかして愛情にあふれているのはお父さんの目線だったのですね🌼🌼。
カナエもこの詩を読むとまだ小さかった頃の長男が思い出されます。長男はいろんなことに興味を持ち夢中になる子供で、外に出るとスコップで土を掘ってみたり蟻の行列を熱心に見たりしていました。そのちんまりした後ろ姿、土をいじるさくら色の小さな指やふっくらしたほっぺが浮かんできます。愛おしくてああ、もっとあのとき優しくしてあげればよかったなあと思います。当時のカナエといえばご飯の支度だあ、洗濯に掃除だあ、と気ぜわしくてあんまりゆったりと子供に接していなかったんです。でも時間が戻ったとしてもやっぱり子育て中はやることが押していてそれにしょうもない子供の悪戯の後始末も加わってイライラするのは変わらないかもなあ😮。今振り返るとあのかわいらしさがほんの一時でどんなにかけがえがないものだったのかしみじみわかるんだけどね・・。
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カナエ自身も小学校に入りたての頃、通学する道に工場から流れて来た油の混じった廃液が道のくぼみにたまっていてそれが朝日に虹色に輝くのが綺麗で、(廃液の汚い水たまりなのに)よく足を止めて見ていたものでした。子供って大人が見たら何だと思うことが特別になって夢中になれるんですね。
この歌の熊の子も雨でできた小さな流れに魚がいるかなあなんて思って(雨でできたんだからいるはずないんだけど)雨の中でじっと目を凝らしている様子や葉っぱを傘代わりに頭に乗っけるしぐさなどがありありと目に浮かんでほっこりします💛。
「あめふりくまのこ」の作曲者湯山昭という人
この歌の作曲者、湯山昭は1932年神奈川県平塚生まれ。東京芸大音楽部に在学中音楽コンクールで一位となり作曲家として歩みだし、童謡の他にも器楽や合唱曲などを発表。社団法人日本童謡協会会長、社団法人日本音楽著作権協会評議員会議議長を歴任しています。童謡では他に「おはなしゆびさん」「山のワルツ」などを作曲しています。
「おはなしゆびさん」という童謡は児童文学作家香山美子の作詞で1962年にNHKのラジオ番組で放送されました(香山美子といえば「どうぞのいす」などの絵本を書いた有名なかたですよねえ。作詞もたくさんしていたんですね)。この歌は5本の指をパパから順にママ、兄さん、姉さん、赤ちゃんになぞらえて楽しく歌っています。
♪♪このゆびパパ ふとっちょパパ やあやあやあやあ
ワハハハハハハハ おはなし する・・♪♪
カナエも自分が兄や姉がいる5人家族だったんで指をおりながら歌った覚えがあるなあ。童謡って昔々の遠い記憶でも呼び覚ましてくれるありがたいものなんですねえ。
「あめふりくまのこ」も「おはなしゆびさん」も文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」に選ばれています。
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