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韓国ドラマ「赤い袖先」は王と宮女のもどかしい恋愛を叙情豊かに綴った名作!そのドラマのネタバレあらすじ、感想も!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回は韓国の名君として名高い王、イ・サンのドラマ「赤い袖先」について書きたいと思います。

王の身でありながらも恋情に身を焦がすサンとドギムの純愛が切ない

ドラマデータ

放送年  2021年~2022年  韓国MBC

脚本   チョン・ヘリ

原作   カン・ミガン 「袖先赤いクットン」

演出   チョン・ジイン、ソン・ヨンファ

出演   イ・ジュノ、イ・セヨン、カン・フン他

このドラマのあらすじ(ネタバレ)

幼い見習い宮女のソン・ドギム逆賊の息子として追放された兄を救うためにお金を貯めていました。本好きのドギムは朗読が得意で、仲間の宮女たちに本を読み聞かせてはお金を受け取っていましたが、それは王宮では禁止されていたことで提調尚宮から罰を与えられます。それは王様の側室である亡くなったヨンビン李氏の所へ行き哀悼を捧げるというものでしたが、夜の暗い道でドギムは迷ってしまいました。

そこに現れたのは李氏の孫の世孫(王位継承者)であるサンでした。サンは祖父の王から罪人として殺された自分の父親、世子の母親である李氏に会うことを禁じられていましたが、どうしても最後に姿を見たくてこっそり弔問に来たのでした。二人は一緒に李氏の所へ向かいます。

それがドギムとサンとの出会いでした。

そして大人になり宮女として働くドギムは世孫のサンと再会しますが、サンは世孫である自分に対して物おじせず自分の意見をはっきり言い、そして主(あるじ)であるサンを命を懸けて宮廷の陰謀から守ろうとするドギムに恋情を抱き始めます。ドギムの方もサンに想いを寄せますが、それは宮女として畏れ多いことでした。

サンはドギムに自分の側室になるよう請いますがドギムは応じません。王様の権力で力づくでドギムを側室にはしたくない・・サンはドギムの心が自分に向くまで待つことにするのでした。

<画像出典>https://news.yahoo.co.jp/articles

しかし兄や息子を殺して王座に居座り続けた残虐な祖父の王が死んでサンが王位につくと、当然次の王位継承者の誕生を望む声が起こります。サンは愛するドギムに夜伽を命じドギムはついに側室になるのでした。

お前が私を愛していなくても私はお前を愛する

王様は私の気持ちがわからないのですか

ドギムは皇子を出産しますが幼くして皇子は病没してしまいます。ショックを受けたドギムは懐妊中の身で自分も皇子を追うように死んでしまいました。残されたサンは王として生きるしかありません。

何十年かが過ぎ、聖君と呼ばれる王となったサンは心身疲れ死の床に就きます。

サンが思い出すのは愛するドギムのことでした。

やっとお前と過ごせる  二人だけで

サンは目を閉じました・・。

このドラマの見どころ

韓国ドラマの宮廷恋愛劇は王様が身分違いの恋愛をして恋した女性が玉の輿に乗ってハッピーエンドというものが多いのですが、このドラマはドギムが王様のサンの求愛を拒み続けるという焦らされる展開が新鮮でした。もちろんドギムはサンを愛していたのです。王位継承者の世孫だから愛したのではなく、世孫だとわかる以前に会話を交わした男性にドギムは心を寄せていたのです。そして自分が世孫の世話をする宮女になると主のサンを様々な策謀から守ろうとします。ドギムは主ゆえに守ると心に誓っていましたが、本当は自分でもわかっていたはず。自分の愛した男性を守ろうとしたと。けれどドギムはあくまでもサンに言うのです。宮女として主を守ったのだと。何故ドギムはそこまでサンを拒んだのでしょうか。

ドギムは何度も言いました。

王様には職務があり守るべきたくさんの人民がいる   そして私は王様の女人の一人です  

でも側室になった私には王様だけが世界になります

ドギムはサンを愛していましたが三人の宮女の親友と自由に縛られずに暮らす生活も愛おしんでいました。

宮女はその当時の人々からすれば綺麗な衣服を着てお給金を貰え食事にも困らない生涯続けたい職業だったでしょうが、王様の女性であるという名目で一生結婚もできないし男性と恋愛も出来ません。宮女の望む一番の野心は王様の側室になることでしたが、それもただ王様を待つことだけの暮らしで、現代の女性から見れば昔の女性の閉塞感が偲ばれますね。

ドラマの登場人物

<イ・サン役>  イ・ジュノ

<画像出典>https://kdm-a.com/redcuffs

1990年 1月25日生まれ 京畿道高陽市出身

2006年に韓国のSBS(放送局)のオーディションで優勝。2008年に湖原大学校放送芸能学部に入学、2PMのメンバーとして歌手デビューする。「監視者たち」(2013)で映画デビュー。2015年の映画「二十歳」で初主演を務める。ドラマ「キム課長とソ理事〜Bravo! Your Life〜」(2017)のソ・ユル役が評価されて「2017年KBS演技大賞」で中編ドラマ優秀演技賞(男性部門)を受賞、また同作でナムグン・ミンと「ベストカップル賞」も受賞している。

「赤い袖先」(2021)で「2021MBC演技大賞」の最優秀演技賞を受賞、さらに同作でイ・セヨンとベストカップル賞も受賞している。

178cm、血液型A型。

<ソン・ドギム役>  イ・セヨン

<画像出典>https://kdm-a.com/redcuffs

1992年 12月20日生まれ  京畿道富川市出身

5歳の時に幼児向け番組「ポポポ」で子役デビュー。子役として活躍し映画「ラブリー・ライバル」(2004年)で主演を演じる。同年の映画「僕が9歳だった頃」で注目される存在に。

他の出演作にドラマでは「大王の道」(1998)、「宮廷女官チャングムの誓い」(2003~2004)、「医師ヨハン」(2019)等。映画では「僕らの青春白書」(2014)、「ホテルレイク」(2020)等。

誠信女子大学校メディア映像演技学科卒業。162cm、血液型O型。

<ホン・ドンノ役>  カン・フン

<画像出典>https://kdm-a.com/redcuffs

1991年 5月23日生まれ  全羅北道群山市出身

2009年、短編映画「輪」でデビュー。その後水原大学演劇映画学科に進学し、その間で兵役に。ドラマデビューは「愛を言う」(2016)で、「赤い袖先」(2021)のホン・ドンノ役で人気が急上昇、MBC演技大賞(2021)で「男性新人賞」を受賞する。「シスターズ」や「二十五、二十一」などの人気ドラマに出演し、「コッソンビ熱愛史」(2023)では主役に一人に抜擢される。

184cm、血液型A型。

<ヨンジョ 役>  イ・ドクファ

<画像出典>https://kdm-a.com/redcuffs

1952年  5月8日生まれ  韓国ソウル市出身

1940年代から1960年代にかけて活躍した有名俳優の息子で、1973年に第13期TBC公募タレントとして採用され芸能界入りした。1976年の映画「本当に本当に忘れないで」がヒットして青春スターの座を獲得し、その後「追憶の名前で」(1989)、「開闢」(1991)、「生きるんだ」(1993)で大鐘賞主演男優賞を受賞、「生きるんだ」はモスクワ映画祭でも主演男優賞を受賞した。1970年代を過ぎてからはテレビドラマにも数多く出演している。

主な出演作に映画では「明日また明日」(1979)、「ラジオスター」(2006)等、ドラマでは「嵐の中へ」(2004)「ホテルキング」(2014)等。

妻は舞踊家のキム・ボオク、女優イ・ジヒョンは長女。血液型はB型。

(wikipediaより)

ドラマの感想

こういう宮廷恋愛ドラマを観る時は二人のキャラクターの魅力が一番大事です。そこにハマれないと見続けられません。最初はサン役のイ・ジュノさんの地味なお顔に夢を持てないなあ(失礼!韓国の人気を知らないので😓)と思いましたが、回を重ねるうちに良く見えてくる・・これが一番いいドラマのハマり方ですね。いくら美男子でも薄っぺらな役作りだと顔だけの奴だなと思ってしまいます。

<画像出典>bsfuji.tv/sodesaki/

イ・ジュノさんは恐ろしい祖父王への愛憎の苦しみやつれないドギムへの歯がゆさなどとても観る側に伝わる演技をしていて観ているうちにどんどん素敵になって来ました。ドギム役のイ・セヨンさんも宮女姿できびきびと働く様子やサンへの想いや戸惑いなどうまく表現していました。そして優しさを見せたり底知れない恐怖と与える老王を演じたイ・ドクファさんも強烈な存在感でした。

恋愛だけでなく人間ドラマとしても見ごたえがある作品でした。

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