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映画「ナポリ、熟れた情事」に見るイタリア映画の伝統

映画記事

今日は。フランス旅行について書いているカナエですが今回は映画「ナポリ、熟れた情事」についてご紹介します。

なんだか誤解を生みやすいタイトルの映画ですが原題は「Napoli velata」でvelatagは「ベール」という意味だからベールに包まれた神秘的なナポリという意味になるんだけどなあ・・邦題がちょっとねえ😌

イタリアの匂いが濃密に漂うミステリアスな映画

<映画「ナポリ、熟れた情事」>

🌼映画詳細🌼

製作年  2017年

監督   フェルザン・オズペテク

脚本   フェルザン・オズペテク、バリア・サンテッラ

キャスト ジョバンナ・メッツォジョルノ、アレッサンドロ・ボルギ他

👆映画のあらすじ(ネタバレ)

検死官である中年の女性、アドリアーナ(ジョバンナ・メッツォジョルノ)は友人に誘われた演劇会で蒼い目の魅力的な青年(アレッサンドロ・ボルギ)から鋭く見つめられます。アンドレアと名乗るその青年と一夜を共にしてしまうアドリアーナ。次に会う約束を交わしますが、彼は現れませんでした。がっかりするアドリアーナですが検視官の仕事の際、死体となった彼に再会し衝撃を受けます。彼の死を受け入れられず喪失感に苦しみながら日々を過ごすアドリアーナ。そして彼女はある日街中でアンドレアとうり二つの青年と出会います。彼はアンドレアの双子の弟のルカだと名乗り二人は一緒に住むようになるのでした。

<画像出典>https://hm-hm.net/suspense/ナポリ熟れた情事

一方アドリアーナはアンドレアを殺した犯人を捜す刑事アントニオとも親しくなります。アントニオからアンドレアに双子の弟はいないと聞いたアドリアーナは自分が幼い時代に両親を亡くしてその死を受け入れられず記憶の奥に閉じ込めていたことを自覚します。そして自分がアンドレアの死を認めたくないあまりにルカという幻を創ったことを悟るのでした。

アントニオと交際して新しい出発をするアドリアーナ。しかし同僚のリリアーナが仕事で表彰された授賞式の帰りに老女から連れの男性の落とし物だと父の形見を渡されます。その形見は以前ルカに贈ったものでした。自分は一人だったと老女に言うアドリアーナですが男性の容貌を聞くとそれがルカだったとわかるのでした・・。

👆謎に満ちたナポリという街をテーマにした奥深い映画

*アンドレアの殺人には悪の組織の陰謀があったのか?

*アドリアーナの両親の死と父親の形見が目の宝石であり、アンドレアの死体の眼球がくりぬかれてたこととの関連性は?

*ルカはアンドレアの死の代償にアドリアーナが創り上げた幻だったのに、老女には彼が見え父の形見も拾ったのは何故?

  こうした疑問はナポリという街の闇の中に漂う謎の一片にすぎない

映画はナポリの街を映すことで終わっていきます。古い歴史を持った街の壮大なミステリーともいえる映画だったんだなあと嘆息しました。イタリアのかっての巨匠、ミケランジェロ・アントニオーニやルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニなどの流れを汲んだ、筋よりも雰囲気を優先させたイタリア臭のぷんぷんする視点の大きな映画だと思いました。

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