こんにちは。カナエです。
ところでカナエは中国や韓国のドラマにたびたび出てくる九尾の狐(きゅうびのきつね)ってどんなものだろうと素朴な疑問を持っていました。そこで今回は九尾の狐について調べてみたいと思います。
九尾の狐はどこからきた?
<https://ja.wikipedia.org/wiki/九尾の狐より>
九尾の狐は中国の伝説
九尾の狐、または九尾狐(きゅうびこ)は中国の伝説上の生物で9本の尾を持った狐の霊獣(もしくは妖怪)とされています。中国の古い記述によると、その姿は狐、けれど泣き声は嬰児に似て良く人を喰らうとあります。そしてこの獣を食べた人は邪気を退ける力を持てるのだそうです。
また中国の史書ではこの狐が現れるのは世の中が平和で賢い王が君臨する時代であるとされ、端獣(諸動物の長)として位置づけられています。また神から遣わされた神獣ともいわれます。
物語では美女に化けて人々を惑わす存在として描かれることもあります。中国・元の時代の「武王伐紂平話」や明の時代の「春秋列国志伝」では、殷の国を傾けた妲己という美女が九尾の狐が化けたものだったと書かれています。日本でも玉藻前(たまものまえ)という平安時代の鳥羽上皇の寵姫(伝説上の人物)が九尾の狐だったという有名な記述が残っています。
朝鮮においても九尾の狐の伝説は知られていて、クミホと呼ばれています。この国の物語の中ではクミホは美少女の姿をしていて人間になるために男性をたぶらかして食べてしまう邪悪な存在です。クミホは愛してしまった男性には狐珠という特別な玉を贈るんだそうです。
<↑ wikipediaより出典>
九尾の狐のドラマ
以下で九尾の狐を扱ったドラマをあげていきます。
※中国ドラマ※
永遠の桃花~三生三世~
放送年 2017年 中国
原題 三生三世十里桃花
脚本 ホン・フゥオ
演出 リン・ユーフェン
キャスト ヤン・ミー、マーク・チャオ他
※韓国ドラマ※
九尾狐<クミホ>伝~不滅の愛~
放送年 2020年 韓国
原題 九尾狐伝
脚本 ハン・ウリ
演出 カン・シンヒョ、チョ・ナムヒョン
キャスト イ・ドンウク、チョ・ボア、キム・ボム他
韓国ドラマは他に「KUMIHO/千年愛」(1994年)、「僕の彼女は九尾狐」(2010年)などがあります。
韓国ドラマ「九尾の狐とキケンな同居」
こちらでは「九尾の狐とキケンな同居」をご紹介します。
放送年 2021年 韓国
企画 スタジオドラゴン
脚本 ペク・ソヌ、チェ・ボリム
演出 ナム・ソンウ
キャスト チャン・ギヨン、イ・ヘリ、カン・ハンナ他
※ドラマのあらすじ※
九尾の狐であるシン・ウヨは999歳。人間の精気を吸って赤から青に輝くようになれば人間になれると言う玉を体の中に持っています。1000歳になる前に玉が青くならなければ自分の寿命も尽きると言うのが九尾の狐の宿命でした。ウヨにはあと一年で人間になるか、消えてなくなるかの厳しい未来が待っていたのです。
けれどある夜思いがけないアクシデントが起こりました。酔って転びかけた女子大生を助けようとしたとき、口から玉が飛び出して、その女子大生が飲み込んでしまったのでした。大事な玉を飲まれてしまったウヨは気絶した女子大生をそのまま自分の家につれて行きます。そして狐の姿になって自分の玉を取り戻すまで一緒に暮らすように迫るのでした。
玉を飲み込んだ女子大生はイ・ダムという名で、22歳。こんな恐ろしい狐と暮らすなんて御免だと最初は拒否しますが、一年以内に玉を取り出さないと死んでしまうと脅かされて渋々同居を承諾します。
けれど一緒に暮らすうちにウヨは溌剌としたダムに、そしてダムはウヨの優しさに惹かれていきついに二人は恋人同士になるけれど、それは九尾の狐には許されないことなのでした。二人の恋の行き先は・・?
※ドラマの登場人物※
チャン・ギヨン(シン・ウヨ役)
1992年8月7日、韓国・蔚山広域市生まれ。
2012年ソウルコレクションでモデルデビュー。2014年にアジアファッションモデル賞、2015年にコリアベストドレッサーの男性モデル部門を受賞。
2014年ドラマ「大丈夫、愛だ」で俳優デビュー。2019年「恋愛ワードを入力してください~searchWWW~」で人気を博す。出演作「ここに来て抱きしめて」(2018年)「今、別れの途中です」(2021/
2022年)など多数。
ドラマの中でダムからは”長老”と呼ばれている。
イ・ヘリ(イ・ダム役)
1994年6月9日、韓国・京畿道広州市生まれ。
女性アイドルグループ「Girl’s Day」のメンバーで歌手、女優、タレント。
2012年ドラマ「おいしい人生」で女優デビュー。2015年ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」でヒロイン、ドクソン役を演じる。他に「トゥー・カップス~ただいま恋が憑依中⁉~」(2017/2018年)、「ファイティン♡ガール~Miss Lee~」(2019年)など。
※ドラマの感想※
パク・ギヨンさんがまさに狐顔で役にピッタリだなあと思いました。時折見せるきょとんとした表情も動物っぽくてそれも演技だとしたら役者さんだなあ、と思います。カナエは他に二つギヨンさんの出演作を観ましたが、カナエ的にはこの役が一番ハマっていたと思います。そしてその類まれな低音ボイスが実に耳に心地よいんだよなあ。
そして元気いっぱいの女の子を演じたイ・ヘリさん。実年齢はそれほどギヨンさんと離れていないんだけど果敢に変顔にも挑戦してキュートな女子大生役を力いっぱい演じていて好感が持てました。
話も面白くってカナエはこの記事を書くにあたって3回目を観始めたらまた止まらなくなっちゃった。この手の話は飽きないんだよなあ・・人にもよりますが😓。でも話の山場が要所要所にあってつい先を観たくなるところに製作側の巧みさを感じます。
(こういうファンタジックなお話しはどうしても導入部がオーバーで嘘っぽくなるものだけど、韓国って脚本家が優れているのか普通こんな目に遭ったら人はこういう風になるよねえっていう感じで観ていけるのよね。)
二人の距離がだんだん縮まっていく中、ダムが大学の友人と揉めて落ち込んで大学を出たときなど電気の消えた暗い通りをうなだれて歩くダムのためにウヨが道術を使ってポッポと電気をつけて明るく照らしてくれるシーンがあってじわっと心に染みました。スタジオドラゴンの作品は印象的な暖かい場面を描くのが得意なんですよね。ヒット作が多いのも頷けます。
そしてなんといってもウヨがいつまでもダムのお腹に玉を置いていけないと口移しで玉を取り出すシーンが最高に美しくて・・その時道術で記憶を消すんだけどダムは忘れることがなかったというところにウヨへの愛の強さを感じました。
最後まで紆余曲折があったけどハッピーエンドってやっぱり嬉しくなりますね💛。
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