映画「Red」で究極の愛を選んだ男女の運命は?加えてネタバレあらすじ、感想も!

春が来たり冬が戻ったりですね。カナエです😊。

今回は夏帆さんと妻夫木聡さんが共演して破滅的愛を描いた映画「Red」をご紹介したいと思います。う~~ん久しぶりにグッとくる恋愛映画に出会ったな!

愛することが生きること…人生を昇華させた二人

映画『Red』(2/21(金)全国公開)予告篇(60秒ver.)

🚘映画データ

製作年

2020年

監督

三島有紀子

原作

島本理生

脚本

池田千尋、三島有紀子

キャスト

夏帆、妻夫木聡、間宮祥太朗、柄本佑、余貴美子他

🚘映画の主な登場人物

夏帆(村主塔子役)

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/7/

1991年6月30日生まれ、東京出身。

小学生の時にスカウトされてティーン向けの雑誌のモデルをしていた夏帆さんは2004年にテレビドラマの主演を務め、初めて主演した2007年の映画「天然コケッコー」では日本アカデミー賞で新人俳優賞をとり他にも賞を獲得しています(「天然コケッコー」は家族や学校生活を明るくさわやかに描いた映画で、カナエも自分の子供時代をなんとなく思い出した印象深い映画でした)。

他にも「うた魂♪」(08)、「きな子 見習い警察犬の物語」(10)。「海街diary」(15)「22年目の告白 私が殺人犯です」(17)などの映画に出演。

韓国の女優、シム・ウンギョンと共演した映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」(19)もなかなか面白かったです。

妻夫木聡(鞍田秋彦役)

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/7/

1980年12月13日生まれ 福岡出身。

妻夫木聡さんは最初はファッション誌の読者モデルとして活躍し、「スターオーディション」でグランプリを獲得後「すばらしい日々」(1998年)でテレビドラマに初出演しました。2004年のドラマ「オレンジデイズ」は大ヒットし人気も急上昇、2009年のNHK大河ドラマ「天地人」では主役を演じて国民的俳優となりました。

映画では「ウォーターボーイズ」(01)「ジョゼと虎と魚たち」(03)、「悪人」(10)、「東京家族」(13)、「怒り」(16)、「愚行録」(17)などの多くの作品に出演しています。

「悪人」では日本アカデミー賞の他、数々の映画賞を受賞しました。

(カナエは妻夫木ファンだったので映画館まで何度か観に行った時期がありました。「春の雪」(05)は二度観たし「どろろ」(07)は当時つきあっていた柴咲コウさんと共演した映画だったなあ。「春の雪」は竹内結子さんがとても綺麗で・・亡くなられてホント残念。

「怒り」(16)では同性愛の男性をリアルに演じていていろんな役柄を演じられる厚みのある俳優さんになったなあ・・と思いました。この映画でも死期の近い男のやさぐれ感がとてもセクシーでした♥)

間宮祥太朗(村主真役)

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/7/

1993年6月11日生まれ 神奈川出身。

端正な容姿の間宮さんはここ数年売れっ子で忙しそうですね。去年(2020年)はNHK大河ドラマや民放のドラマで大活躍してました。ワンクールのドラマが終わってもまた新しいドラマに出ているって感じなのに映画にもしっかり出演しているのがすごい。

2008年にTVドラマ「スクラップ・ティーチャー 教師再生」で俳優としてデビュー。

出演した主な映画作品「ホットギミック ガールミーツボーイ」(19)、「殺さない彼と死なない彼女」(19)、「東京リベンジャーズ」(21)など。

柄本佑(小鷹淳役)

<画像出典>https://eiga.com/person/20764/

1986年12月16日生まれ 東京出身。

俳優・柄本明と女優・角替和枝の息子なのは有名ですね。弟さんの時生さんも俳優で奥さんは安藤サクラさんだから素晴らしい俳優一家ですね。サクラさんとは2012年に結婚し、17年にお子さんも産まれています。

映画「美しい夏キリシマ」(02)がデビュー作で主演を務めました。この作品でキネマ旬報ベストテン新人男優賞と日本映画批評家大賞新人賞を受賞しています。

出演した主な映画作品「17歳の風景 少年は何を見たのか」(05)、「今日子と修一の場合」(13)、「素敵なダイナマイトスキャンダル」(18)、「ポルトの恋人たち 時の記憶」(18)、「火口のふたり」(19)など。

🚘映画のあらすじ(ネタバレ)

吹雪の夜、雪の積もった道路わきの公衆電話で村主塔子(夏帆)は電話をしていました。車を停車させて塔子を待つ鞍田秋彦(妻夫木聡)は時間稼ぎに車から出てタバコをふかしています。電話が終わると塔子は車に乗り込み、鞍田は無言で発車させました。雪の中二人は新潟から東京へと向かいます・・。

―時間は過去にさかのぼります―

村主塔子は商社マンの夫を持つ裕福な専業主婦。夫、真(間宮祥太郎)の両親と同居していましたが6歳の娘にも恵まれ諍いもなく平和に暮らしていました。夫とは不仲というほどではないものの、娘が出来て親になって以来夫婦の営みは減っていました。塔子は多少のわだかまりを感じながらも何気なく毎日を過ごしていました。

ある日夫の仕事関係のパーティに出かけた塔子はかって恋人だった鞍田の姿を見かけて後を追います。二階に上がって扉を開けると突然鞍田から激しいキスをされてしまいました。それが鞍田との再会でした。

夫に先に帰るよう言われていた塔子はそのまま鞍田の車に乗り海までドライヴすることに。塔子は10年前鞍田と別れてから結婚、出産したことを話しました。

私は幸せですから

そう言う塔子に波打ち際を歩きながら鞍鞍田は笑いました。

きみは変わらないな


10年前鞍田の設計事務所でアルバイトをしていた塔子。鞍田は結婚していましたが塔子は鞍田に強く惹かれ二人は深い関係になりました。今は鞍田は自分の設計事務所を閉めて友人の会社で働いているそうです。

鞍田に会った後久しぶりに塔子は家でデザイン画を描いてみました。結婚前は建築デザインの仕事に就いていた塔子は娘の翠が生まれると仕事を辞めて育児に専念していました。けれど本当は仕事を続けたかったのです。

そんな塔子の処へ鞍田は自分の会社の中途採用のパンフレットを送って来ました。パンフレットを見て塔子の心は踊ります。夫の真に話すと気乗りしない様子でしたが塔子はそんな夫を説き伏せて仕事を始めるのでした。


鞍田の会社で生き生きと働く塔子に同僚の小鷹(柄本佑)が興味を持って接近して来ます。

鞍田と塔子の間に男女の匂いを感じる小鷹は、鞍田の前でわざと塔子と仲が良いように振舞いました。二人に無関心を装う鞍田ですが新潟県の「君の井酒造」の仕事のアシスタントが欲しいとオファーして来ます。仕事をかけ持ちしている塔子でしたが鞍田の担当の仕事なら・・と自分からアシスタントの名乗りを上げるのでした。

そして仕事で鞍田の車に乗った乗った塔子は車中でキス、そのまま鞍田の部屋に行き二人は体を重ねます。鞍田との熱い抱擁は塔子の心も体も芯から酔わせるものでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/

殺風景ながらんとした鞍田の部屋を見回した塔子は離婚したの?と鞍田に問います。体を壊して身辺整理をした、と低い声で答える鞍田。

4年前悪性リンパ腫で・・血液の病気

今は大丈夫なの?

驚く塔子に鞍田は笑って車で送ると言いました。


職場では二人の関係を隠してただの同僚のように接していましたが、塔子は否応なく鞍田に夢中になっていきます。

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/

そんなとき娘の翠が怪我をしてしまいました。塔子の仕事が長引いて保育園に行くのが遅れたのが怪我の引き金になったと真は怒ります。

最近家のことに気が入っていないんじゃないか

鞍田の事ばかり気にして娘のことを忘れていたと反省した塔子は、クリスマスの夜鞍田に別れ話を切り出しました。もう一度家族とやり直そうと決めたのです。


クリスマスが終わって新年になりました。

お正月に新年の挨拶に呼ばれた塔子の母親・陽子(余貴美子)は塔子が自分の親が離婚していることを真の両親に知らせていない事を怒っていました。

あの人は女と出て行ったのに・・

真クンが海外出張していることにしておけと言うから・・

嘘をついて暮らして幸せなの?

ストレートな母親の言葉に塔子は動揺します。


仕事が始まり塔子が出勤すると鞍田が体を壊して休んでいると知らされました。納期の迫った新潟の仕事は塔子と小鷹が引き継ぎ、新潟に一泊の出張をすることになります。別れたがらない娘の翠をなだめて塔子は新潟へ出かけました。

「君の井酒造」の仕事を徹夜で終えた二人は東京に帰ろうとしますが大雪で新幹線がストップしていました。もう一泊するしかないと考える二人。塔子は真に電話しました。

すると真はタクシーでも使ってすぐに帰って来いと言います。

今日は母さんもいないし俺では無理だから 母親だろ

あなただって翠の父親じゃない!

いくら言ってもどうしても帰って来いと言う真。クリスマスの深夜に鞍田に会いに家を出て行った塔子を見て疑ってもいるようでした。

電話の真の態度に怒った塔子は小鷹が止めるのも聞かず雪の中を歩きだしました。


帰る手段もわからないまま歩き続ける塔子・・しばらく行くと信じられないものを見て立ち尽くします。鞍田の車が止まっていました。

鞍田が車で塔子を追ってきたのです

どうして・・?

入院したって聞いたのに

いっしょに帰ろう

塔子は鞍田の車に乗りました。

―ここで映画の冒頭のシーンへ―

塔子は公衆電話で真に電話していました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/

真はどうやって帰っているのかを訊ねます。

私さえ我慢すればすべてうまくいくと思ってた

震える声で塔子は言いました。

真にとって結婚って何?

生涯でただ1人好きになった女性と一緒になったこと

真は言いました。

・・私は違う

塔子は電話を切り結婚指輪を残して公衆電話を出ました。


ハレルヤ・・ハレルヤ

ラジオで男性の歌手が歌っています。鞍田はひどく体調が悪そうでした。

最後に抱いて欲しい・・

ホテルに入って休憩する二人。抱き合っていると鞍田がささやきました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/

好きだった ・・ずっと塔子を探していた

鞍田の言葉に塔子は涙を流します。

どうしてそんなに悲しそうな顔をするの

鞍田に訊ねられても答えられません・・塔子はただ笑顔をつくるのでした。


鞍田は亡くなりました。

骨壺を抱いて一人火葬場で佇む塔子を娘の翠が呼びました。

ママ、帰ろう

しゃがんで翠の手を取り首を振る塔子。そんな二人を夫の真が見つめます。

帰ろうよ

塔子は再び首を振って夫と娘を残して歩き出します。姿が見えないところまでくると涙を流すのでした。


あの大雪の日疲れて眠り込んだ鞍田を車に乗せて塔子は夜明け前の山の道を走っていました。トンネルを出ると、発電用の風車が並ぶ道の向こうで朝日が輝き始めます。運転する塔子も鞍田もその赤い光に染まっていきました。塔子の肩にもたれかかっていた鞍田は眩しさに薄目を開けました。

鞍田さん生きましょう

塔子は決意に満ちた表情で力強く鞍田に言いました。

🚘映画の感想

<画像出典>https://eiga.com/movie/91716/gallery/

❁この映画を観終わって題名の「Red」はどこからきているのかを考えました。

車のライトや信号機が道路に積もった雪を染める赤?白い雪を染めた鞍田の吐血?運転中のトラックから落ちた赤い布?最後に登って来る赤い朝日??

それらを映画のところどころにちりばめることによって【赤=二人激しい恋】を観る側に強くイメージさせたかった、そしてそれは【鞍田の命の最後の輝き】でもあったのかもしれません。

❁そして命の炎が消えそうな鞍田と塔子の恋心を嘆き、そして支え励ますように車中で流れる歌ハレルヤ(Hallelujah)。フィギュアスケートでよく使われる曲で以前からどんな歌詞なんだろうと興味を持っていました。ハレルヤ、というと神への礼賛のようだけどとてもそんな風には聞こえないのです。

人生はとても辛いもの。だけど前を向いて歩かなくちゃね

そんな風に聞こえます。

この「Hallelujah」という歌は1980年代にレナード・コーエンというカナダのミュージシャンによって書かれました。歌詞自体は聖書からとったらしく抽象的なものですが教会音楽のようでなく、冷酷で危うい人生だからこそ神に救いを求め主を讃えるのだと言うような意味合いがあると思います。

❁鞍田と死別し家族と別れた塔子の人生はどうなるんだろう・・。

現実的にこういう女性っているんじゃないかな。一生懸命仕事しても夫からは母親だろ?と言われる。夫は自分は働いてお金を稼いでるだろうと自分を正当化、妻に家事と育児の責任を押しつける。

千年経っても男は変わらない!

塔子は小鷹に言いました。そうなんだよね~オババのカナエは納得。

鞍田を失っても塔子が家に戻らないのはよくわかるなあ。子供と別れるのは辛いけど仕事があるなら子供とは時々会えばいいし塔子には一人で頑張って生きてって欲しいです!

夏帆さんのひたむきな塔子、死に染まっていく鞍田を演じた妻夫木聡さんのアンニュイな演技が魅力的で心に迫る映画でした。