映画「ブルージャスミン」を観て思うこと・・上流社会からの転落は辛い。でも嘘ばかりつくナルシストに救いはない?

スポンサーリンク
映画記事

こんにちは。なんとなく春が近づいてるかな?と今日の天気で感じたカナエです。

今回はセレブ妻だった主人公が夫の破産でどん底に落ち、なんとか人生を立て直そうと悪戦苦闘する映画「ブルージャスミン」をご紹介したいと思います。余談ながら以前の記事でも書きましたが主役のジャスミン演じるケイト・ブランシェットが(カナエだけかも?)X JAPANのYOSHIKIさんに似ているように思えて映画を観ていても良く似てるなあ~と妙に感心してそっちばかりが気になってしまった映画でありました😓。

スポンサーリンク

もがいても誰も助けてくれないから頑張るしかないんだけど・・人生って苛酷

✿映画データ

劇場公開日

2014年

原題

Blue Jasmine

監督

ウッディ・アレン

脚本

ウッディ・アレン

製作

レッティ・アロンソン他

キャスト

ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン他

✿映画のあらすじ(ネタバレ)―ハッピーエンドを予想していたのに意外な結末―

ニューヨークで裕福なセレブとして金融業を営む夫ハル(アレック・ボールドウィン)と暮らしていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。しかしハルが詐欺罪で逮捕されたためにその生活は崩れ去り、ジャスミンのもとに残ったのは莫大な借金とブランド品の洋服だけでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/79024/gallery/

寄る辺の無くなった彼女はサンフランシスコに住む血のつながらない里子同士の妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の処へ身を寄せます。ジンジャーにはジャスミンがセレブだった頃ジンジャーの夫のオーギーと一緒にニューヨークのジャスミンの家を訪問したことがあり、その当時宝くじを当てて大金が入ったジンジャー夫婦はハルの勧めでそのお金を投資したあげく全て失って離婚したという苦い過去がありました。それでも優しいジンジャーは破産したジャスミンの面倒をみることを承諾したのです。それは浮気者のハルに騙されていた姉への同情もありました。

妹のアパートに着いたジャスミンはその庶民的な部屋にうんざりします。それでもジンジャーと二人の息子に歓迎されて笑顔を見せるのでした。


ジンジャーは自分の現在の恋人チリをジャスミンに紹介しました。チリは気をきかして自分の友人エディをジャスミンの相手に、と連れてきますが男っぷりの良かったハルとは比べ物にならないエディをジャスミンは相手にしようとしません。

チリたちはジャスミンの今後についてしつこく聞いてきました。エディが歯医者の仕事ならあると言います。気の乗らない様子のジャスミンですがチリにジンジャーもスーパーで働いていると言われて苦笑します。チリは自分がジンジャーのアパートで暮らそうとしていた矢先にジャスミンがやってきたので気に入らない様子でした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/79024/gallery/

アパートに戻ったジャスミンは入れ墨を入れた下賤な雰囲気のチリやエディとつきあったことで不機嫌でした。チリとは合いそうもないと思った、と言うジンジャー。どうしてあなたはオーギーやチリみたいなのがいいのかしら?とジンジャーに聞くジャスミン。私に合ってるの、とジンジャーは屈託なく答えます。ジンジャーにこれからどうするのと聞かれたジャスミンはハルと出会って大学をやめたから勉強をし直したいと言いました。そんなお金どこにあるの?ジンジャーは困惑します。少し考え込むジャスミン。

パソコンを勉強してインテリア・コーディネイターにでもなろうかしら


何をするにもとりあえずお金を稼がねばならず、ジャスミンは歯医者の受付の仕事に就きました。パソコン教室に通ってインテリア・デザイナーを目指して勉強も始めました。受付の仕事はセレブだったジャスミンには戸惑うものでしたがそれでもじょじょに慣れていきます。しかし美人のジャスミンに目をつけた歯医者に言い寄られて結局やめることになってしまいました

仕事先でセクハラされたと嘆くジャスミンにパソコン教室の友人が気晴らしにパーティに行こうと誘ってくれました。一人で行きづらいジャスミンはジンジャーを誘います。最近パーティなんて・・と躊躇うジンジャーにもっといい男を探しなさいと諭すジャスミン。パーティでジンジャーはアルという男性と親しくなり、ジャスミンも国務省に努めるドワイトと知り合いました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/79024/gallery/

ドワイトが昨年妻を亡くしたと打ち明けたのでジャスミンは自分も夫を亡くした、と告げました。夫の職業を問われたジャスミンは外科医と嘘をつき、自分はインテリア・デザイナーだと更に嘘を重ねてしまいます。ドワイトはジャスミンを気に入って二人は急速に親しくなっていきました。

親にも紹介され婚約指輪を探しにいった二人。ところが宝石店の前でジンジャーの元夫、オーギーに遭遇してしまいます。オーギーはハルに騙され一文無しになったことや、ハルの連れ子で一緒に暮らしていたダニーに会ったことなどをジャスミンに話しました。ドワイトはジャスミンが自分に嘘をついていたことを知ると激怒して去ってしまいます。傷心のジャスミンはダニーに会いに行きますが義母に会ってもダニーは冷たい目で見るのでした。

父のしたことは許せないけど僕はあんたのしたことも知っている 二度と来るな

そう、実はジャスミンはハルが浮気して浮気にとどまらず離婚を切り出したことに怒ってFBIに彼の悪事を通報したのでした。その結果ハルは街中で逮捕され刑務所で自殺したのです

ボロボロになってジンジャーのアパートに戻ったジャスミン。そこにはジンジャーとよりを戻したチリがいました。親しくなったアルは結婚していた、私はやっぱりチリでいいとジンジャーは言います。

あんたはリッチな男と結婚するっていうじゃないか。俺がここに住んでもいいよな

そのとおりよ 私は出ていくから

アパートを出たジャスミン。行くあてもなく公園で冷たい風に吹かれるのでした・・。

✿映画の感想―やっぱり都合よく見て見ぬふりはいけないよね―

<画像出典>https://eiga.com/movie/79024/gallery/

アンハッピーな映画の終わりになってしまいましたが、これにはジャスミンという女性の人生観から仕方ないかなとカナエは思いました。

映画の終わり近くまでは視聴者はジャスミンという女性に同情します。この映画には裕福な過去をジャスミンが回想するシーンがたくさん出てきますが、幸せな過去を懐かしんで独り言をぶつぶつ言って周囲を気味悪がせるジャスミン、精神を病んで薬漬けになるジャスミンに何とか立ち直って欲しいと観る側は思うのです。

【観る側の思っていたこと】

*ジンジャーとオーギーの大金を無くしたのはハルのしたこと

*金融オンチのジャスミンはハルの犯罪がらみの仕事をわかっていなかった

*破産して莫大な借金を背負ってしまった

*勉強してインテリア・コーディネイターになろうと努力していた

*もともとセレブだから社会的地位の高いドワイトみたいな男性とつきあいたいのはわかる

*連れ子のダニーとも仲良く暮らしていたのにハルに浮気ばかりされて可哀想

そんな風に思ってジャスミンを観ていたカナエですが最後にどんでん返しを食らう。さすが名匠ウッディ・アレン監督!

ジャスミンがハルの犯罪を警察に暴露したんだ!

それまでまるで被害者のようにふるまっていたジャスミン。でもそれで夫は刑務所に行って自殺したんだよね。一番悪いのは確かにハルだけどジャスミンだって立派に復讐したんじゃない。でも自分がハルを自殺に追い込んだ反省なんてジャスミンは全然感じてない様子。大金を失ったジンジャーにもまるでハルだけが悪いように思わせてるけどそもそもハルにお金を投資するようジンジャー夫妻に勧めたのはジャスミンだったじゃない。

ジャスミンはそういう女だってオーギーは良くわかってた。お人好しの妹は同情ばかりだけど。

あの女はダイヤモンドや毛皮に目がくらんでハルの犯罪を見て見ぬふりをしていたんだ

ダニーだって父親を失って大学もいけなくなり今はしがない楽器店の店員。結婚して穏やかに暮らしているから二度と来ないでくれとジャスミンに言う。

結局ハルもジャスミンも周りを不幸にしかしない同類だったんですね。

ちなみにジャスミンという名は本当でなくて実名はジャネット。ジャスミンの方が素敵だから名乗っているというナルシスト。

自業自得のジャスミンだから悲惨な末路でも映画の終わりにはなんとなく因果応報的な清涼感がありました。でも人生に諦めないで出直しして欲しいなあと思います。

総じてこんな風に映画を作れるウッディ・アレンってすごいなあとつくづく感心しました。

コメント