こんにちは、カナエです。BSドラマ「山河令」では音客行の行く末が危うくなってきて心配ですね!
それでは以下で「山河令」第六週(第24、25話)について書いていきます。
優しくなった周子舒に心を開けない音客行は・・
◆ドラマ「山河令」はBS11/毎週月~金曜日 /午後3時29分~4時30分に放送中◆
「山河令」キャスト・これまでの物語
⚔第1話から3話⚔
⚔第4話と5話⚔
⚔第6話から8話⚔
⚔第9話と10話⚔
⚔第14話と15話⚔
山河令第6週(第24、25話)のあらすじ(ネタバレ)
<第24話> 天窗の光
周子舒(ジョウ・ズーシュー)たちは四季山荘に到着しました。花の咲き乱れる美しい場所に温客行(ウェン・コーシン)たちは感嘆します。けれど周子舒の暮らした山荘は訪ねる人もなく荒れ果てていました。
手入れすれば昔のようになる
山荘の様子にショックを受けた周子舒ですが自分に言い聞かせました。
師匠 僕も手伝います
成嶺(チョンリン)が励まします。
館の中も蜘蛛のだらけでした。温客行と成嶺が床に落ちていた掛け軸を広げてみます。掛け軸には枝に咲く梅の花が描かれていました。
四季 花は常にあり 天下の事情を知りつくす
この絵は大師匠が描かれたのですか
そうだ この81輪の梅の花は四季山荘の門徒をあらわしている だが全員俺の手で葬った
私だけ残った
顧湘(グー・シアン)は曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)と清風剣派への旅を続けていましたが、鬼の身である自分が蔚寧といることに苛立ちを募らせて、つい喧嘩になってしまいます。
阿湘、どこに行くんだ
あんたがいない静かなところよ
ところが顧湘が藪から棒に歩いて行った先では騒動が起きていました。
剣山荘の穆思遠(ムー・スーユエン)が高崇の弟子だった岳陽派の祝邀之(ジュー・ヤオジー)に暴行を加えていたのです。
いい加減に目を覚ませ!お前の師匠は鬼谷と通じていたんだ 我らを騙していたのだぞ
師匠は陥れられたんです!
あくまでも抗おうとする祝邀之に穆思遠は刀を振り上げます。
英雄大会で高崇が温客行に成嶺を逃がすように叫んでいたのを見たのだ 温客行は鬼谷の谷主だ 趙敬が鬼谷の頭目の絵図を配布したからわかっている この裏切り者の弟子め!!
刀を振り下ろそうとした穆思遠の剣先に誰かの投げた鞘が当たりました。
それ以上の侮辱は許さぬ!
沈慎(シェン・シェン)が穆思遠に刀を向けました。
助かった!
祝邀之が沈慎の横に並びます。
あのバカ(沈慎のこと)も役に立ったわね でも旦那様の素性がバレてしまったんだ・・
顧湘は衝撃を受けます。曹蔚寧と喧嘩した場所に戻ると蔚寧が顧湘を待っていました。
何故いつまでもここにいるのよ
同じところにいないとはぐれちゃうじゃないか
蔚寧は笑います。
嫁に来い、なんてまだ早すぎたかな でも温殿に誓ったんだ
曹兄さん・・
顧湘の目が潤みます。千巧(チンチャオ)姉さんの言葉が蘇りました。
目の前にいる大切な人との時間が何よりも尊いものよ・・
温客行は両親が殺された悪夢で目覚めました。横に寝ている周子舒もうなされているようです。
阿絮・・
温客行が起こすと咳き込む周子舒。
落ち着け
温客行が背中から気を送ってやりました。
もう大丈夫だ 今夜は越せる 体の中の釘が暴れるのだ
温客行から渡された手巾で唇の血をぬぐう周子舒。
明日はどうなる? 葉白衣は何をしている
老いぼれ妖怪め、と毒づいてから温客行は「何の夢を見ていたのだ」と周子舒に訊ねました。
師弟の秦九霄(チン・ジウシアオ)の夢を見ていた 秦九霄はふがいない俺のせいで死んでしまった そしてその恋人まで自殺させたのだ あの世で二人は俺を呪っていることだろう 悪辣な師兄だと
周子舒は自虐の笑いを浮かべます。
大師匠が亡くなって若輩の身で荘主となったが、未熟さをつけこまれることに耐えがたく従兄である晋王からの要請を受けて仲間を連れ王の庇護下に入った
晋王は良い国を一緒に作ろうと協力を望んだのだが結局は自分の野心を満たすために俺たちを利用しただけだった
そして仲間は次々に殺されて師弟の秦九霄まで死んでしまった 結局俺に残ったのは七本の釘だけだった・・
それから離れて寝ている成嶺を見やります。
けれど天は俺に転機をくれた だがあの子の成長を見届けられるだろうか・・
阿絮・・もう寝ろ
部屋を出て行こうとする温客行に周子舒が声を掛けました。
老温、お前が戻って来てくれて師匠も喜んでいるだろう
部屋を出た温客行は簫を吹くのでした。
街中を歩いていた葉白衣(イエ・バイイー)は‟温客行“と言う名が噂されているのを耳にしました。
温と言う男はこの若さで鬼谷の谷主なのか
葉白衣は噂している男たちに近づきます。
鬼谷の谷主の名前が何だと?いい加減なことを言うな!
五湖盟が「群鬼冊」という絵図を配ったんだ 疑うなら見に行くといい
男たちに言われて顔色を変える葉白衣・・。
<第25話> 悪夢
悪夢ばかりみて眠れない温客行は夜更けに降る雨を眺めていました。そこにやはり目が覚めた周子舒がやってきます。
「眠れないのか」と訊ねる周子舒に「悪夢をみるから寝ない」と答える温客行。
それでは酒でも飲むか
周子舒が誘います。
温めた酒を飲む二人。周子舒は四季山荘に酔生夢死があったのでよく眠れるようになったと言います。
お前は以前義荘で酔生夢死の香に惑わされたとき俺を周子舒と呼んだだろう
ああ あのときは四季山荘の幻覚をみていたからな・・・
当時を思い出して遠い目になる温客行。
お前に最初に会ったころは流雲九宮歩を見てもしや親しいものか、とあとを追った それから白衣剣を見たがまだ半信半疑だった だがお前は‟周“という姓を名乗った
周子舒の名前の子舒は‟子(なんじ)の手を執りて雲の舒(の)ぶるを眺める”という意味か?
すると周子舒も訊ねます。
お前の‟温客行”という姓名の意味は?
温は父方の姓だ 父は神医谷の甄谷主に破門されたから甄姓を名乗るいわれもないだろう
私など天涯孤独な根なしの行客(こうかく)だからな
そう言って酒をあおる温客行。
“客行は楽しといえども、早く旋帰するにしかず”
暗にここが我が家だと伝える周子舒。温客行は無言になります。
曹蔚寧と顧湘は清風剣派への旅を続けていましたが、蔚寧は緑柳と紅桃につれられた小怜を見つけます。「小怜を助ける」ときかない蔚寧に「助けを呼んでくるからそれまであとを追って」という顧湘。了解した蔚寧は小怜たちを追いかけていきました。
緑柳と紅桃は現れた黄鶴(ホアン・ホー)と話していました。
趙敬は小怜と瑠璃甲を交換する気などさらさらない おまけに毒蠍からねらわれている 高崇を陥れたのは趙敬じゃないのか?
黄鶴は状況が悪いことを告げます。
高崇は死んでしまったし、あんたの指示でこの子をさらったのは無駄骨だったじゃないか!
桃紅が黄鶴に怒りをぶつけました。
そうだ もう価値のない娘だ 妓楼にでも売ってやろうか
怯える小怜を見て黄鶴に怒鳴る桃紅。
この子の祖父の年齢なのになんてことをいうの?無礼は許さないよ!
だがこのままでは青崖山で死んだ英雄たちの無念が晴らせないぞ 悪鬼の娘は許せん
黄鶴の言葉に小怜が反発します。
父は悪鬼でも殺人鬼でもない!!
小娘は本当に何も知らないのか
黄鶴は呆れて笑います。
青崖山の戦いは五湖盟が瑠璃甲欲しさに武林をたきつけたせいだ その時緑柳と紅桃の一人息子も命を落としたのだ
そんなの嘘よ!
可哀想な娘におかしなことを吹き込むな! いっそひと思いに・・
小怜を手刀で打とうとする桃紅。
やめろ!
思わず飛び出してしまう曹蔚寧。黄鶴に向かって言います。
先達として今まで尊敬して来たのに・・二人を倒して小怜を救ってください
どこまで愚かなの?黄の老いぼれに改心しろだなんて
桃紅が嘲笑います。
全江湖の正道派が小怜を捜索ちゅうなんですよ
なおも言い張る蔚寧。
なんだって?
察しのいい桃紅が気づきました。
小怜をさらわせておいて献上する気だったね 自分だけうまい汁を吸おうとしていたな!
何をいまさら・・
黄鶴が緑柳に杖で殴り掛かり、三人は戦い始めます。
小怜、逃げるぞ!
蔚寧は小怜の手を引いて走りだしました。
しかし黄鶴を倒した緑柳と桃紅がすぐに二人の行く手を塞ぎました。
小娘を渡せ
小怜、逃げろ!
二人と勇敢に戦う蔚寧ですが、胸を打たれて気を失ってしまいます。
蔚寧!
絶体絶命の窮地に追い込まれる二人・・・。
そのとき沈慎が頭上から降りてきました。
小怜に手を出すな
三人は戦い始めます。その間に顧湘が蔚寧を木の根元まで運んでいきました。
曹兄さん、大丈夫?しっかりして・・
すぐに勝負はつき緑柳は沈慎に斬りつけられます。妻を庇って命乞いする緑柳。けれど沈慎の怒りは収まりません。
沈おじ上、待って!
小怜は一人息子を亡くしたという話を聞いて二人に同情していました。
お前はさらわれたのだぞ
でも、五湖盟のせいで息子さんが死んだのなら今償うべきです!
・・・・
沈慎は刀を鞘に納めました。
青崖山の戦いは小怜が生まれる前のことだ 若い世代に恨みを引き継がせてはならぬな
小怜は落ちていた杖を二人に渡します。
おじいさん、おばあさん、気を付けて
沈慎と小怜は気を失ったままの蔚寧のところへ行きました。
顧湘、あなたが沈おじ上を呼んできてくれたのね
顧湘に礼を言う小怜。
無事でよかった、と顧湘は言って沈慎に向き直ります。
私を殺して
温客行は?
沈慎は問います。
知らない 死ぬ間際の人間は嘘はつかないわ
どういうこと?
慌てる小怜に沈慎が言います。
このものは鬼谷の谷主の腹心だ それが何故蔚寧と一緒にいるのだ?
信じてくれるかしら・・
顧湘は蔚寧の肩を擦りました。
人間に戻ってこの人と生きたかったの・・
鬼だとわかっている人間に助太刀を頼むとは呆れた命知らずだな
沈慎は言います。
ねえ、私の名前は「群鬼冊」にあった?
・・ない
ないならいい 曹兄さんに知られないで済む 私を殺したら黄鶴に殺されたって兄さんに言って
そんな嫌よ・・おじ上、顧湘を殺さないで
沈慎に訴える小怜。
小怜・・私のように愚かになるな 鬼と人間を見分けられぬとは
沈慎は小怜を連れて立ち去りました。
秦懐章の墓参りをする周子舒ら三人。墓に向かって成嶺が祈り始めます。
弟子・張成嶺がご挨拶します 大師匠、私の父と龍師匠にお会いになったでしょうか・・
成嶺がずっと祈っているので温客行が呆れます。
若いくせにくどいぞ
話したいことがたくさんあります それに生前父が死者の魂はずっと見守ってくれていると・・
そんなことはない
周子舒と成嶺を先に帰らせて墓の前に一人残る温客行。
あの世は存在すると思いますか
墓に杯の酒を供えながら温客行は問います。
秦おじ上、あなたは私の両親に会いましたか?死後の魂を信じたいですが今の私の有り様を見られるのは恐い・・・きっと四季山荘を汚したと思うはず
蒼天に路はなく善悪も報われない・・ならばいっそ己が悪鬼となって天に正義を問おうと思いました 江湖の偽善者を地獄へと送ってやろうと 恨みだけで生きてきた
それなのに何故今になって人の道を天は示すのでしょうか
・・・私はあなたをとても師匠とは呼べません 来生があるとしたら必ず恩義に報います
あなたがくれたひとときの光に感謝します・・・
夜になってようやく目が覚めた蔚寧。顧湘は断剣山荘から人を呼んで小怜を五湖盟につれて行って貰ったと嘘を言います。君は賢いと顧湘を褒める蔚寧。
私達、相性が悪いと思わない?私に会ってからあなたは怪我ばかりしているし・・
そんな・・これは僕が弱いからだ 清風山に戻ったら鍛錬するよ
私達が相克の相性なら?どちらかが死ぬとしたら??
僕の命をきみに
思わず笑顔になる顧湘。お腹が空いたという蔚寧に焼いていた饅頭を渡します。
君の焼いた饅頭はうまい
美味しそうに饅頭を頬張る蔚寧。
山河令第6週(題24、25話)の感想
今週は温客行たちの正体はばれてしまいましたが、人が殺される場面もなくむしろ救われて、また顧湘と蔚寧の会話ではほっこりさせられました。顧湘は心の奥底では蔚寧のことが好きであるのがわかっているのですが、自分が鬼である以上好きになってはいけないと思い込んでいたのですね。
でも小怜を救おうと前に傷を負った相手である緑柳と桃紅に向かっていった蔚寧のために、自分が鬼であることを知っている沈慎に助っ人を頼むのが切ない。そして沈慎もそんな顧湘の心情を察して殺さずに去って行くのがいい。沈慎も強くて竹を割ったような性格で、それでいて暖かい面があって素敵なキャラでしたね♡。
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