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【知っているようで知らなかった童謡の意味を調べてみた】童謡「雨降りお月さん」の歌詞でお嫁さんが“夜嫁ぐ”理由って何??

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こんにちは。今日は暖かくてほっこりしているカナエです

今回は野口雨情(作詞)、中山新平(作曲)の「雨降りお月さん」について書きたいと思います。

実はカナエ、この童謡は歌の調子が良くて気に入っていたもののずっと意味がわかっていませんでした。だいたい何故夜にお嫁になんか行くの?おまけに濡れながらなんてさ・・昔の歌とはと言えそこからしてわからない😓

・・・なので歌の背景なんかも調べたいと思います!

「雨降りお月さん」の歌詞はもともと一番だけ?そして歌詞の背景は??

「雨降りお月さん」

🎵一番

雨降りお月さん 雲の蔭
お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
一人で傘 (からかさ)さしてゆく
傘ないときゃ 誰とゆく
シャラシャラ シャンシャン 鈴つけた
お馬にゆられて ぬれてゆく

🎵二番

いそがにゃお馬よ 夜が明けよう
手綱の下から チョイと見たりゃ
お袖でお顔を かくしてる
お袖はぬれても 乾しゃ乾く
雨降りお月さん 雲の蔭
お馬にゆられて ぬれてゆく

<画像出典>http://www.tmva.or.jp/blog/2411/

大正14年(1925年)「雨降りお月さん」という曲が発表されたときは“一番”だけだったのですが、好評だったのでのちに「雲の蔭」という続編(二番)が作られたんだそうです。そういうわけで別の曲だったのを昭和に入ってからレコードとして出す際に一番だけでは短いので二つの曲をくっつけたそうな。それで一番と二番で曲調が変わっているんですね。

🎶歌詞から透けて見える作詞家、雨情の心情

この歌は野口雨情の夫人の輿入れを雨情がねぎらったものと言われています。当時は荷物を積んだ行列を作って馬に乗って輿入れをしていたそうで、雨情夫人も二日かけて雨情のもとに嫁いできたそうです(白無垢姿で何日もかけて嫁ぐなんて考えただけでも大変😨・・その時代の女性は相当我慢強かったんですねえ・・我慢するっきゃないでしょうけども)。

もう一つの説に雨情の早くに亡くなってしまった女の子供たちを歌っていると言うのがあります。長女みどりは生後8日目、次女の恒子も2歳で亡くしているのです。昔は病気で助からない子供が多かったですからね・・雨情は成人しなかった自分の長女と次女がお嫁に行ったなら・・と想像したのかもしれません

二番の歌詞でお袖で顔を隠しているのも、大人になれなかった女の子たちだから・・ということかもしれません。雨降りで袖を濡らしているのは雨情の哀しみが表れているのかも(雨情の描いたこのお嫁さんはどこを旅しているのでしょう・・どこか昼の無い別の世界でお月さんの下、お袖を濡らしながらお馬に揺られているのかもしれません・・)。😢
そう考えると「雨降りお月さん」は夫人のことであれ、亡くした子供の歌であれ、女性には切なく響く童謡だったのでした。

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