【知っているようで知らなかった童謡の意味を調べてみた】「早春賦(そうしゅんふ)」の歌詞の「春は名のみの」とは?また他の童謡もピックアップ!

こんにちは。カナエです😊。

今回は久しぶりに懐かしい童謡について書きたいと思います。

早春の童謡は美しいメロディーが多いけれど・・・

🌸「早春賦(そうしゅんふ)」の歌と歌詞

早春賦(日本の童謡)

春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

氷解(と)け去り葦(あし)は角ぐむ。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。

春と聞かねば知らでありしを。
聞けば急かるる 胸の思(おもい)
いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。

🌸歌の意味は?

春は名のみの風の寒さや。

<春になったと言っても名ばかりで風が寒いことだ

この“名ばかり”とは暦の上では立春(りっしゅん)を過ぎたということで、形上は春が来ているのに実際は風が冷たくて春とは思えないということを言っています。

谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど

<谷間の鶯は鳴き声を上げようとは思うのだが>

時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

<まだその時期じゃないと鳴こうとせず>

氷解(と)け去り葦(あし)は角ぐむ。

<氷は解けて葦は芽を吹いた>

この角ぐむとは葦や薄(すすき)などが、角ばった芽を出す様子を詩っています。

さては時ぞと 思うあやにく

<春が来たなあ、と思ったのだがあいにく>

今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。

今日もきのうも空は雪模様だ。>

春と聞かねば知らでありしを。

<立春を過ぎたと聞かなければ春になったとは思わなかったのに>

聞けば急かるる 胸の思(おもい)

<春になったと聞くと気持ちがはやって落ち着かない>

いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。

<今頃のこの気持ちをどうすればいいものか>

🌸「早春賦(そうしゅんふ)」を作ったのは誰?

「早春賦(そうしゅんふ)」は大正時代に吉丸一昌(よしまる かずまさ)が作詞、中田章(なかた あきら)が作曲しました。

―以降敬称略―

吉丸は大正の初めに信州の安曇野を訪れた際その雪解け風景に感動して「早春賦」の詩を書き、安曇野の遅い春を待ちわびる心情を歌ったとされています。

(昔は暖房もなかったし冬が厳しかっただろうから春が待ち遠しかったんでしょうね~~。)

ちなみにこの美しい曲を作った中田章の息子さんは「夏の思い出」や「ちいさい秋みつけた」などの作曲で知られる中田喜直だったのですが、そう言えばカナエはこの「ちいさい秋みつけた」という歌の詩が小さいころから気になっていたんですよね。

・・で、余談ながらこの詩についても調べてみたいと思います!

🍁童謡「ちいさい秋みつけた」

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ましたお耳に
かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

(二)誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色
とかしたミルク わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

(三)誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
昔の昔の 風見の鳥の  ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

🍁童謡「ちいさい秋みつけた」の意味は?

早春から一転してくすんだ秋の景色になってしまいましたが・・(-_-;)。

作詞したのは小説家佐藤愛子のお兄さん、サトウハチロー。解釈が難しい歌だと言われていて、カナエもおかしな歌詞だけどすごく印象に残ると歌だな、と思っていました。

まあ<一番>はサトウの子供時代を思いだして作ったと言えばいえると思うんですが、<二番>はどうでしょう?

お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色
とかしたミルク わずかなすきから 秋の風

サトウは病気か何かしているんでしょうか?その思い出ですかね?。北向きの部屋ってサトウの時代(戦前)は病人の居室として使うこともあったそうです。結核か何かになった人を隔離するのに適していたんですね。病人であればうつろな目の色・とかしたミルクっていうのも想像できます。

<三番>は窓から眺めた風景だとすれば納得がいくかな?

そうすると病人が鬼ごっこをしている声を聞いたり、風見の鳥のとさかはぜの葉が乗っているのを眺めたろしている歌だという解釈も出来ると思います。

詩人が書いたすごく個人的な歌詞とも言えますが、独特の風景が記憶に残る童謡だと思います。


最後にもう一つカナエの好きな早春の歌を。

(童謡だと思ってたらNHK「みんなのうた」(1963年)の割合新しい曲でしたが・・。)

🌸「春がよんでるよ」

春がよんでるよ

ひばりのこ すずめのこ
飛びながら 何を見た
ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ
春がよんでるよ
あの土手に 寝転んで
お弁当 食べたいな
ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ
春はすてきだよ

もぐらのこ かえるのこ
動き出せ 目を覚ませ
ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ
春がよんでるよ
ほがらかに 歌う空
若草も 声合わせ
ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ
春の歌声よ

この曲は作詞家の小林幹治ポーランド民謡に詩をつけたもので、この方はNHK「みんなのうた」で世界のいろんな民謡に詩をつけていたらしいです。

で、原曲は「わたしのヤシエンコはどこに」(ヘイ・ムイ・ヤシネック)で春とは何の関係もなかったらしい。

それを子供の歌にするんだから小林幹治先生ってすごいな!!