「世界の涯の鼓動」は見る人によって評価の分かれる映画?別れた恋人たちは再び出会えるのか??

今日も汗だらだらなカナエです💦

今回は「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などの名作で知られる監督ビム・ベンダースの映画で、いったい主人公は助かるの?どうなるの??と最後まで気が気じゃなかった「世界の涯の鼓動」について書きたいと思います。

恋人は遠い場所で苦しみながらも生き続け、そしてまた出会う・・

映画『世界の涯ての鼓動』予告編

🌴映画データ

製作年

2017年 ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作映画

原題

Submergence

監督

ビム・ベンダース

原作

J・M・レッドガード

脚本

エリン・ディグナム

キャスト

ジェームズ・マカボイ、アリシア・ビカンダー、レダ・カティブ他

🌴映画のあらすじ(ネタバレ)

生物数学者のダニー(アリシア・ビカンダー)はフランス・ノルマンディーの海辺に建つホテルでジェームズ(ジェームズ・マカボイ)と出会い激しい恋に落ちます。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90960/gallery/

しかし実はMI-6の諜報員であるジェームズはヨーロッパで爆弾テロを主導する過激派組織の動きを封じるため南ソマリアに赴く任務がありました。またダニーの方もグリーンランドの深海での海底調査の仕事が待っていました。お互いに再会を約束して別れた二人ですが、ジェームズはソマリアに着くとすぐ過激派組織に捕らえられ拷問されて暗い地下に閉じ込められてしまいます。携帯で連絡してもジェームズからの返事が来ない事にダニーは苛立ち、海底の生物を調査するために深い海底に降りることに死の不安を感じるのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90960/gallery/

ジェームズは自分は水道技師だと主張してなんとか命を長らえていました。しかし自分の周りで簡単に人が殺されるのを目の当たりにして自分もほどなく同じ運命をたどるだろうと覚悟します。それでもダニーの面影を心に描きながら鎖につながれる苛酷な日々をやり過ごしていくのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90960/gallery/

ダニーが潜水艦で潜る日がやって来ました。深度3400メートルの海底にダニーと二人の乗組員は降りていきます。熱水噴出孔付近でサンプルを採取して安堵する三人ですが突然の停電に見舞われます。このまま暗い水の中で命を失くすのかと絶望するダニー。しかし非常電源を使って潜水艦は無事に浮上していくのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90960/gallery/

一方ジェームズは海辺の武器製造場所に連れてこられます。このまま死ぬわけにはいかないと歯の裏にGPSを仕込んで味方に居場所を知らせました。そして味方の攻撃が始まるとジェームズは難を逃れようと海に飛び込み、助かった!と雄たけびを上げるのでした。解放され水の中を漂いながら心に描くのは自分を迎えるダニーの笑顔でした・・。

🌴映画の感想

<画像出典>https://eiga.com/movie/90960/gallery/
**自分の死と向き合った二人**
全く環境の違う二人は、真逆な処で偶然にも同じように死の危機に直面していました。ジェームズはジハード戦士に殺される寸前までいき、ダニーは海底で停電となって死を覚悟します。けれども二人とも無事に命をつなぎとめ、お互いを思うことで映画は終わります。きっとこの先再会が出来るんでしょう。
この映画は巡り合った恋人たちが想像もできない遠い場所で危険にさらされ苦悩や孤独を感じながらまた再び巡り合う・・そんな絆を描きたかったんじゃないのかなと思いました。
**言葉の少なさが映画の深みを醸し出す**
さすが名匠の映画らしくムダな台詞がなくて景色が心にしみました。海がホント綺麗で・・。人は自分が特別じゃなくて他の生物と同様に自然の中で生きて死んでいく(簡単に殺されたりする)、そんなことを映像で教えてくれる映画でした。
**雰囲気の違う二人の配置**
ギラギラして生命力にあふれたジェームズ・マカボイと、知的で静謐なムードのアリシア・ビカンダーを何故カップルにしたのかなあと最初は思ったけど、スパイと研究者という対照的な職業の二人だからあえての人選だったんだなあと終わりの方で納得しました。自分とは反対側の処で同じように苦しみ、生還してまた出会う・・そんな二人のロマンチックな物語だったんですね。
**ちょっと付け加え👇**
まあカナエは「スプリット」という映画でジェームズ・マカボイが多重人格のこわーい殺人者の役を見事に演じていたので、その印象がなかなか抜けないまま映画を観終わったのがちょっと残念でしたね(-_-;)
ただ彼はこの映画の出始めのときより過激派組織に捕まってからだんだんに(本当に)痩せていってるなあと役者魂に感嘆しましたよ。アリシア・ビカンダーの方は佇まいに雰囲気があって素敵な女優さんだなあと感じました(“教授”というには若すぎて綺麗すぎる気がしましたけど・・ラブロマンスだからこれくらいの美女が必要だったのかな?)。
**この映画の評価は分かれる?**
ダニーとジェームズが出会い別れてからは二人の物語が接点なく続いていくのが長くてちょっと単調な印象を受けます。この物語は遠く離れた場所にいる恋人たちがお互い死の危機にさらされて助かるという共通の体験をし、そしてまた出会うという再生のストーリーであるのをわからないと見終わってちょっと頭を抱えちゃうかも😶映像の美しさが心地良くてそれだけでも見る価値はありますけどね(^^♪