映画「よこがお」で描かれた人間の二面性とは?人生が暗転する主人公を女優・筒井真理子が好演!

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映画記事

とうとう梅雨が明けましたね。暑いです(;´Д`)。

今回は人生の暗い側面を丹念に描いた映画「よこがお」をご紹介します。

穏やかに暮らしていた主人公が陥る悲劇に戦慄

📸映画データ

製作年

2019年  日仏合作映画
監督

深田晃司
脚本

深田晃司
原案

kaz
音楽

小野川浩幸
キャスト

筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、吹越満他

📸映画のあらすじ(ネタバレ)

大石家の老婆の介護に通う訪問看護士の白川市子(筒井真理子)は、家人の信頼も厚く特に長女の基子(市川実日子)は市子を慕っていました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90662/gallery/

仕事に就かずニートのように家にいる基子は市子のような介護福祉士になることを望んで市子に勉強をみて貰っていましたが、喫茶店で勉強する二人に次女のサキが一緒に勉強したいと参加したことから平和だった運命が狂いだします。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90662/gallery/

サキは塾があると先に喫茶店を出ましたが入れ違いに市子の甥の辰男がやってきます。それは市子が実家に置いていた介護福祉士の本を基子の勉強のために持ってくるように頼んだからでしたが、窓ガラス越しに市子たちに挨拶して去っていくサキを辰男はじっと見ていました。

そしてそれからサキが行方不明になり大騒ぎになります。数日してサキは無事に保護されますが、犯人としてニュースで報道された人物はなんと市子の甥の辰男でした。あまりのことに凍りつく市子・・そして辰男が市子の甥であることを知っているのは喫茶店で話をした基子だけでした。訪問看護をやめようとする市子に基子は私以外に知る人はいないからやめないでと頼みます。

それからも普段通りに大石家を訪問する市子。基子の勉強をみることも続けます。基子は市子を動物園に誘いました。サイの性器が大きいと笑う二人ですが、そのとき市子はふとあることを思い出して基子に話してしまいました。それは辰男がまだ幼い時に市子の部屋に泊まりに来たことがあったのですが、寝る時に勃起していたという話だったので、市子は基子にする話ではなかったと後で謝ったのでした。

(そんなことを話したのは以前基子が子供のころ家に来た女友達と服を脱ぎ合って真っ暗な押し入れの中でライトを当てて遊んだと人に言いづらい思い出を市子に打ち明けてくれたからなのですが・・・)

動物園の帰り恋人の医者が市子を車で迎えに来てくれました。車で送るから乗ってと促す市子ですが、基子は固い表情で歩いて帰ると言いました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90662/gallery/

その後何故か市子と甥のことが週刊誌にばれ、被害者宅に介護に通う市子は批判されて雑誌記者に追いかけられるようになります。大石家に行く仕事は当然終わりましたが基子とのつき合いは続いていました。市子が家に押しかけてくる記者のことで悩んでいると基子は引っ越して自分と一緒に住まないかと誘います。それは無理、と笑う市子。だって結婚するもの。

基子の顔色が変わりました。

なにそれ?被害者のサキが学校でレイプされたんだろうっていじめられているのに加害者側のあなたは悠長に結婚するの?

ごめんなさい…

何度も謝罪する市子に言い過ぎたと謝る基子。

しかしそれから数日して信じられない出来事がおこります。

基子が顔を隠してテレビの取材に応じ、サキの加害者の辰男の叔母の市子が昔甥に性的な悪戯をしたと話したのでした。

基子の嘘で市子は結婚も職場もすべて失いました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90662/gallery/

市子は基子に復讐を試みました。基子の彼氏、美容師の米田(池松壮亮)と親しくなり誘惑してベッド写真を基子に送りつけてやります。しかしそれを知った米田は市子を嘲笑いました。

もうずっと前に基子とは別れてるよ、好きな人が出来たと言われた・・

それからは絶望とあきらめの日々を送る市子・・。辰男が刑務所から出所すると、息子のせいで薬依存で死んだ母親(市子の妹)の代わりに甥を迎えに行きました。謝罪する甥に、市子は謝ったところでどうにもならないと投げやりに笑います。

甥が大石家に謝りに行きたいと言うので車で向かいましたが、すでに家人は引っ越していて空き家になっていました。帰りに赤信号で止まると車いすの老人と介護士たちが何人か横断歩道を渡ります。懐かしさに目を細める市子ですが、最後の人物の顔に青ざめ凝視しました。

―それは介護士になった基子でした。

赤信号なのに車を基子に向かって発進させる市子ですが、ぶつかる前になんとか衝動をおさえます。基子は道路を渡り切りました。

憤った市子がクラクションを大きく鳴らすと基子が不思議そうに眺めます。そして市子の車は走り去るのでした・・。

📸映画の感想

この映画の「よこがお」という題名は横顔の隠された側の部分に別の人格が潜んでいることを暗示しているそうです。

<画像出典>https://eiga.com/movie/90662/gallery/

市子は献身的な介護士でその柔らかい微笑は神々しくさえありました。誰にでも親切な市子は最初の夫は亡くしてしまったけれど幸せな再婚をして当然な女性でした。それが甥の事件で市子に好意を持っていた(多分女性にセクシュアリティーを感じる)基子に嫉妬から嘘をつかれて記者に追いまくられ結婚は台無し、仕事もなくなってしまうはめになります。

市子が破滅させられた基子に復讐しようと髪を切って米田を誘惑する様子は介護士時代の市子とは表情からまるで別人。これまで筒井真理子という女優さんをあまり知らなかったけどすごく演技力のある方でした。

そしてテレビドラマでもよく見かける市川実日子さんはこういう普通からちょっと逸脱した役がとてもはまりますね。一見引っ込み思案そうで実は業の深い基子の役を見事に演じていました。池松壮亮さんはいつも何か殺気をはらんでいる雰囲気があって、この映画ではただ誘惑される美容師の役なんだけどそれだけでは終わらない印象が残って相変わらずただものではないなあと感じました。もっとテレビドラマにも出て貰ってたびたび見たい俳優さんです♥

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