映画「ホワイトクロウ」は旧ソ連からフランスに亡命した世界的なダンサー、ヌレエフを描いた芸術性豊かな傑作!そのネタバレあらすじ、加えて感想も!!

こんにちは。相変わらずのコロナ禍に加えて豪雨災害が心配ですね😔。

今回は天才ダンサー、ヌレエフの劇的な半生を描いた映画「ホワイトクロウ」をご紹介します!

ヌレエフの踊りは人々を魅了する・・それはその奔放な気性ゆえなのか?

映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』予告編

映画データ

製作年   2018年 (英/露/仏合作映画)

原題    The White Crow

監督    レイフ・ファインズ

脚本    デビット・ヘア

美術    アン・セイベル

キャスト  オレグ・イベンコ、アデル・エグザルコプロス、セルゲイ・ポルーニン他

映画のあらすじ(ネタバレ)

ホワイトクロウ

<画像出典>https://eiga.com/movie/89857/gallery/

自由を求めて旧ソ連から亡命し、英国やオーストリアなどで活躍したダンサー、ルドルフ・ヌレエフ。彼は1938年、シベリア鉄道乗車中に産気づいた母親から誕生しました。ヌレエフ一家の生活は貧しいものでしたが、幼いころから舞踊に興味があったヌレエフは11歳の頃バレエの手ほどきを受けると注目されるようになります。そして17歳でバレエの名門校であるキーロフバレエ学院に編入して本格的なバレエを学びました。

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映画はヌレエフがキーロフバレエ学院に入ったところから始まります。17歳という遅い年齢での入学に焦りのあるヌレエフ(オレグ・イベンコ)は教師とそりが合わないと学長に訴え、名教師のプーシキン(レイフ・ファインズ)のレッスンを受けることになりました。奮起したヌレエフはトップダンサーを目指して猛練習を続けます。そんな彼に非凡な才能を感じたプーシキンはヌレエフを自分の家に住まわせて面倒をみるようになるのでした。周りの尽力もあってヌレエフのダンスは上達していきますが、怪我をしたヌレエフの世話をするプーシキンの妻とヌレエフは愛人関係になってしまいます。

<画像出典>https://eiga.com/movie/89857/gallery/

その後キーロフバレエに入団したヌレエフは更に踊りに磨きをかけ、1961年にはフランス・パリでの公演に参加しました。ヌレエフは資本主義国家の自由な空気に感動し、自分の踊りの向上のためにフランスの芸術や文化を熱心に吸収しようとします。そして魂を込めた彼の踊りはフランスの人々から絶賛され、友達になったフランスのバレエ仲間からクララ・サン(アデル・エグザルコプロス)という女性を紹介されて親しくなりました。しかしバレエ団の芸術監督セルゲイエフや同行した“東側”の監視員・KGBは“西側”の人間たちと気ままに交流するヌレエフに危機感を募らせます。もともとソ連国内では踊りは評価されても自己主張が強く自分勝手なふるまいをするヌレエフは警戒されていたのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/89857/gallery/

パリ公演が終わってロンドン公演にバレエ団は向かうことになりますが、突如空港でヌレエフに帰国命令が下ります。帰国することを拒否するヌレエフですが周りを監視員に取り囲まれてしまいました。彼は見送りにやってきたフランスの友人に一緒にいるように頼みます。

きみが行ってしまうと僕は国に帰されて殺されてしまう・・

<画像出典>https://eiga.com/movie/89857/gallery/

友人に呼ばれて空港にやってきたクララ・サンはヌレエフに近づいてそっとどうしたいか訊ねます。自由になりたいと答えるヌレエフ。それを聞いたクララは空港警察にヌレエフが亡命希望者だと訴えます。ヌレエフは警察の力を借りてKGBの拘束から脱出、ついに彼はソ連から亡命、“自由”をもぎ取ったのでした・・。

映画の感想

<画像出典>https://eiga.com/movie/89857/gallery/

ヌレエフはバレエの歴史を変えた、と言われるほど偉大なダンサーだったらしいですが、天才的な芸術家の常として彼もそばに居たら周りを振り回す困ったタイプのよう。教師の奥さんと深い関係になったり(これは奥さんが誘惑したんだけど)、フランスでも親しくなったクララに言いたい放題。さすがにクララも彼の性分に辟易して出発の日には見送りに来ないんだけど、ソ連に強制帰国させられるという危機に彼が陥ったと連絡がくると空港に助けに来る。クララは彼みたいな人物にはついていけないものを感じていたかもしれないけど、恋人を事故で失って憔悴していた時に彼の踊りに救われたことを忘れていなかったから彼を助けたんだなと思いました。

この空港での亡命できるのか、できないのかという緊迫のシーンがとてもスリリングで見入ってしまいます。物柔らかに話しながらもがっちりと彼の周囲に固まって彼を逃さないようにする“東側”の監視員(KGB)が怖い・・なにせ冷戦時代のソ連ですから。微笑しながら優しくあれこれ(母親が国で困るだろう)とか脅迫する・・でもヌレエフの決意は固い。

絶対に帰国はしない!

クララの助け(有名な令嬢であったのが良かったのかも)で亡命に成功できたと思うけど、その後彼女に会ったのかは描かれていません。過ぎたことには振り向かない性格みたいだから・・究極のナルシストって彼みたいな人物を言うんじゃないだろうか?

【ヌレエフは何人か女性ともつきあったようだけど若い男性が好きだったみたい。後々自分の子供が欲しかったって言ってたようですが妊娠しても女性は子供を産まなかったらしいです。女性一人で育てるのはまだ難しい時代だったでしょうし、ヌレエフを子供の父親として考えられなかったのかもしれませんね。

―この映画でもクララ・サンと恋人的なムードになることはなくてあくまで友達どうしみたいだったのは同性愛者だったからなのか…

それと彼が取材する記者にたびたび自分が汽車の中で生まれたと言ってみたり、鉄道模型が大好きで自分が生まれたシベリア鉄道の汽車の模型を持っていたりするのもナルシストっぽいなあと感じました。】

でも踊りには最後まで精進していたヌレエフ。💐踊ること=人生💐だったんでしょうね!

【でももしヌレエフが資本主義国家に生まれていたら成功できなかったかもしれない。貧しい家だった彼のバレエの教育費は国家の税金で賄われていたから・・そういう意味では彼はソ連に生まれてラッキーだったのかも】

最後にこの映画ではヌレエフを演じていたオレグ・イベンコは実際のダンサーなので踊る姿も素晴らしかったです💛そして演技も上手でした!!

監督があの名優のレイフ・ファインズだったというのも😲・・監督としても才能のある方だったんですね。