こんにちは。カナエです(*^_^*)
いや~映画って本当にいいものですねえ!と昔日の映画解説者さんがおっしゃっていましたが、今日は観た人をそんな気持ちにさせてくれる映画「今日も嫌がらせ弁当」をご紹介します。
嫌がらせ弁当は愛情弁当だったんだ
🍱映画データ
製作年 2019年 邦画
監督 塚本連平
原作 kaori(ttkk)
脚本 塚本連平
主題歌 フレンズ
キャスト 篠原涼子、芳根京子、松井玲奈、佐藤寛太他
🍱映画のあらすじ(ネタバレ)
親子っていいもんだなあと理屈無しで感じさせてくれる映画です。ロケ地八丈島の自然も青々とのびやかで良かった(風が強そうだったけど・・)。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
ではあらすじです!
持丸かおり(篠原涼子)は八丈島で夫と2人の娘、若葉と双葉の4人で暮らしていました。しかし突然夫が交通事故で亡くなりかおりはシングルマザーになってしまいます。
それからかおりは二人の娘を育てるために朝から夜まで仕事をかけもちして必死で働き続けました。12年が経ち長女の若葉は高校を卒業して一人暮らしを始め、次女の双葉は中学生になりました。
もうすぐ高校生になる双葉(芳根京子)は反抗期のど真ん中に突入していて母親のかおりとはろくに口もききません。小さいころはお母さんと結婚したいと言っていた可愛い双葉でしたが、今では真逆の有様で何か用事があれば家で二人でいても携帯で連絡するという始末。双葉のあまりの無愛想さにかおりのイライラは募ります。
ある日かおりは友達と群れている双葉が「キャラものはもう卒業かなあ」と言っているのを聞きつけて反撃を思いつきました。それは双葉の嫌いなキャラクター弁当を作ること。かおりは双葉にあなたが態度を変えないならわたしもあなたが嫌がることをしますと宣言。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
高校生になった双葉がお昼の時間にお弁当の蓋を開くとそこには可愛らしい赤ずきんが!子供っぽいものが嫌いな双葉は友達にからかわれて泣きそうな気分です。家に帰って恥をかいたと怒る双葉。けれどかおりはやっと口をきいたと嬉しそうにニヤリ。何も言えなくなる双葉なのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
その後もかおりのキャラ弁は続きます。その上海苔で字を作ってメッセージまでつけるようになりました。普段家で注意している“皿を片せ”というメッセ―ジは友達から島のお年寄りにまで伝わり、あちこちで皿を片付けるように言われた双葉。しかたなく夕食の後自発的に自分の食べたお皿を流しにもっていくようになりました。してやったりとほくそ笑むかおり。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
かおりはキャラ弁を毎日ただ作るだけではもったいないと感じるようになり、ブログにキャラ弁の写真をあげ始めました。するとかおりのブログは人気を博し、岡野信介(佐藤寛太)というシングルファーザーがコメントを寄せてきました。信介には幼稚園にいく息子がいてお弁当作りに困っていたのです。是非とも作り方を教えて欲しいと請う信介にかおりは“たこさんウィンナー”の作り方を伝授しました。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
双葉との親子関係は改善し信介というブログでの友達もできて、かおりの生活は忙しいながらも充実してきました。一方双葉は達雄という幼馴染の同級生に片想いしていましたがずっとその想いを告白できません。そんなまどろっこしい状態のまま時間が過ぎて双葉の高校生活も残り半年になりました。
卒業後の進路に双葉は悩みます。達雄から彼の好きな八丈太鼓で大会に出て世界を目指すと聞くと自分も東京に出て就職してみようと考えます。東京の会社に面接に出掛ける双葉の乗ったフェリーをかおりは見送りました。
その後達雄が太鼓の全国大会に出掛けることになり、双葉は達雄のためにお弁当を作ろうと決意しました。双葉はかおりに作り方を教えてと頼みます。娘の気持ちを知ったかおりは海苔で字を作る方法を教えながら、自分もお父さんとの出会いのきっかけが弁当作りだったと笑うのでした。
大会に出掛ける達雄にお弁当を渡して告白しようとする双葉。しかし達雄のそばには女の子がいました。つきあっている子がいると知りショックを受けた双葉はお弁当を渡せません。双葉の様子を見に来たかおりは双葉を励まそうとしますが、東京の会社からの不採用通知も届いて大荒れの双葉はせっかくかおりの作ったお弁当を投げつけます。そしてその夜は姉のアパートへ泊りに行ってしまいました。

次の日戻ってきた双葉にかおりは努力することに無駄はない、と諭します。双葉は素直に謝って職探しを続けると言うのでした。
なんとか務める会社を見つけた双葉でしたが、今度は無理が祟ってかかおりの方が初期の脳梗塞で倒れてしまいました。会社に行くのをやめると言う双葉ですが、かおりは会社の人に失礼だから駄目だ、と言います。
ここにはあなたの居場所はありません
かおりにきつく言われた双葉は怒ったように病室を出ていきました。
双葉の卒業式の日の早朝、かおりは病室を抜け出して最後の嫌がらせ弁当を作りました。姉の若葉(松井玲奈)がその大きな包みを双葉に手渡します。式が終わって包みを広げるとそれは二段になっていて一段は双葉への表彰状、二段目はたくさんのキャラ弁でした。表彰状には三年間嫌がらせ弁当を残さず食べた忍耐を表彰します、と海苔の字で書かれていました。双葉は泣きながら友達みんなと食べました。
そして双葉が東京の会社へと旅立つ日。病院で若葉が今度は双葉が作った巻きずしのお弁当をかおりに渡しました。それには手紙が添えられていてかおりへの感謝が綴られていました。
毎日仕事で忙しいのに出来合いでないお弁当を作ってくれてありがとう 美味しかったです
かおりは双葉が乗ったフェリーを見送りに行きたいと言い出します。出港には間に合わなかったもののメールを見た双葉は崖から手を振っているかおりと若葉に気づいて思い切り手を振り返すのでした・・。
そして数か月後双葉は東京でOL生活を送っています。八丈島には信介親子が遊びに来てお互い自己紹介をするのでした。
🍱親子って難しい・・だけどとっても暖かい

<画像出典>https://eiga.com/movie/88882/gallery/
お父さんをなくした双葉は寂しくてちょっといこじな子供になっちゃったんだと思います。二人とも(お姉ちゃんを入れて三人とも)そのことは傷をなめ合うから触れないけど・・明るく振舞ってるけど末っ子の双葉はまだ大人になれなくてお母さんにきつく当たっちゃったんだろうなあ。かおりもわかってるからあえてそれを言わずに甘やかさないで毎日嫌がらせ弁当を作っていたんですね。
毎日顔を突き合わせてる親子はシリアスな話がしにくい・・でも双葉はちゃんとかおりの頑張りをわかっていたのがホント良かった!
最後に画面に広がる青空がコロナの憂鬱さを一時忘れさせてくれました。
あと、途中二回お遊びでエンドロールが入ったのが新しかった。あれ?もう終わりかと思ったらまだ終わらないよー!というかおりの声がユニーク♥
そして映画の冒頭、東京から南に287km、飛行機で55分、船なら10時間、コンビニがないけど自然は豊か、でも私たちの住む八丈島は東京です、という説明が可笑しかった( ´艸`)たびたび出てくるここも東京だけど、というセリフに笑えました。
母と娘のバトルを暖かく描いたとっても楽しい映画でした🌻
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