若い時代が良いなんて年寄りたちの勝手な台詞?映画「レディバード」の女子高生が悩みの果てに見た風景とは??そのネタバレあらすじ、感想も!

こんにちは。カナエです😊

今回はティーンエイジャーの奮闘を描いた映画「レディバード」をご紹介します🏫。

母親との葛藤、恋人や友人関係、漠然とした自分の将来、青春時代って悩みの深いものなんです

映画『レディ・バード』特報

🌠映画データ

製作年   2017年

監督    グレタ・ガーウィグ

脚本    グレタ・ガーウィグ

音楽    ジョン・ブライオン

キャスト  シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ他

🌠映画のあらすじ(ネタバレ)

「翼をください」という歌がありました。

人間誰でも閉塞感があって特に自分が生まれた場所は慣れ切って面白みがない。知らない広い場所に行きたいなあと若い子なら望むようになります。翼が有ればすぐにでも飛んでいけるのに自分はこの場所に縛り付けられている・・ああ嫌だ。ロマンス好きの女の子なら誰か素敵な王子様が白馬に乗って迎えにきてさらってくれないかなあ・なんて思うかもしれません(#^.^#)。

他方そんな夢みたいなことを考えても、もし行けたとしたら自分に何が出来るの?自分になんの才能があるの??と自問自答して自信喪失に陥って憂鬱になってしまいます。周りを見てあたしはあんた達とは違うのよ、と思ったりあたしって何もできない駄目な人間だと思ったりで若い頃って本当にアップダウンが激しいんですよね

<画像出典>https://eiga.com/movie/88121/gallery/

この映画の主人公、高校生のクリスティンもそんな女の子。親につけられた名前が嫌いで自分のことをレディ・バードと呼んでいます。鳥のように飛びたい、そんな願望が表れている名前ですね。自己に対するこだわりの強いクリスティンを母親のマリオンは心配していました。それでクリスティンの行動を細かいことまでいちいち注意してくるのでクリスティンは母親が自分のことを嫌っていると感じています。

マリオンはクリスティンが地元の大学に行くよう望んでいました。それは家が裕福でない(地元なら補助金が出る)という事情もあってのことでしたがクリスティンはこんな田舎町の大学は嫌だと言います。親の苦労も知らないで・・とカッとするマリオン。二人の主張は平行線のままで噛み合いません。

クリスティンはミッション系の学校に通っていました。クリスティンの家の経済状況なら公立高校が普通でしたが、兄のミゲルが通っていた時に刺殺事件が起きたのでミッション系の家柄の良い生徒の多い高校に行く事になったのです。クリスティンは裕福なクラスメイト達には劣等感を持っていて両親が離婚して母親と暮らすジュリーと親友でした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88121/gallery/

高校3年になると活発なクリスティンは生徒会に立候補します。しかしシスターの教師は鳥のイラストの描かれたポスターが不評だと言い、生徒会よりも高校で秋に行う恒例のミュージカルに出てはどうかと誘いました。クリスティンはジュリーとオーディションに合格してミュージカルの練習に加わります。そこでダニーという少年が気に入ったクリスティンは積極的に仲良くなりキスをかわしました。その夜は高揚した気分で帰宅したクリスティンですが母親から部屋を片付けろと叱られてしまいます。

あんたがだらしないと親までだらしないと思われるのよ

病院の精神科で働く母親の辛辣な言葉はクリスティンの胸に応えます(実は父親が会社を首になっていてますます家の経済は厳しくなりマリオンもその時辛い状況にあったのですが・・)。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88121/gallery/

それでも両親はミュージカルを見に来てくれました。ダニーに感謝祭の日、彼の祖母の家に招待されたクリスティン。その家はクリスティンの家とは違う立派な家で通学時にクリスティンが憧れていた家でした。楽しい時間を過ごしたクリスティンでしたが、マリオンは感謝祭に家族と過ごさなかったクリスティンに不機嫌です。

しかしダニーとの恋愛は彼がゲイだとわかって終了してしまいました。クリスティンは今度は感謝祭でバンドの演奏を披露していた端正な顔立ちのカイルにアプローチを始めます。カイルは親が資産家で理屈っぽい少年でしたがカイルと同じグループのクラスメイトのジェナとも親しくなり、ジュリーとのつきあいをやめてしまいました。ジェナにはダニーの祖母の家が自分の家だと嘘を言うクリスティン。そうやって裕福なグループとつきあうクリスティンでしたが、カイルとの初体験が自分は処女だったのに彼は何人も経験があったと知ってショックを受けます。カイルとの仲は冷めていきますがプロム(学年の最後のダンスパーティ)まではつきあおうと思うのでした。

<画像出典>https://eiga.com/movie/88121/gallery/

しかしプロムの晩車で迎えに来たカイルはプロムに行かず友達の処へ行くと言い出します。同乗していたジェナと彼氏もそれに同意しますがクリスティンだけはプロムに行くと言いはり、ジュリーの家まで送ってとカイルに言うのでした。家にいたジュリーはすぐに仲直りしてくれてクリスティンと二人でプロムに出掛けます。二人はプロムの夜を思い切り楽しむのでした。

プロムの帰りジュリーは市立大学に行くと言い、離婚した父親の処へ移ると打ち明けます。二人は静かに肩を寄せて友達との別れを感じながら夜の風景を見つめるのでした・・。

クリスティンは地元の大学にも受かりましたがニューヨークの大学にも補欠で受かっていて、正式に合格通知が来ると父親が奨学金などの手続きをしてくれました。地元の大学に行くように言っていた母親は口を利いてくれません。ニューヨークに行く日になっても頑固に冷たい母親。別れの言葉もきかずクリスティンはニュヨークに引っ越しました。しかし荷物の中には父親が入れておいた母親の手紙が。それはクリスティンに渡そうと思って渡せずに捨てた母親の手紙でしたが娘への愛情に満ちたものでした。初めて母親の本当の思いを知るクリスティン。

クリスティンは両親に電話して留守番電話に語ります。

クリスティンよ

初めて自分の名を告げました。

ママありがとう・・・愛しています。

🌠自分というものを受け入れてもらえるのか

<画像出典>https://eiga.com/movie/88121/gallery/

クリスティンは恋愛に失敗して親友と別れるという辛い決別をしました。恋愛って自分を受け入れてもらえるかの真剣勝負。それを二回も失敗するのって自分というものの価値を疑ってしまう体験・・。ダニーとは友達付き合いができそうだけど、カイルやジェナとはわかりあえることなく別れてしまった・・。全部自分から仕掛けて終わったのって悲しいですね。でも人間はこういう経験をして自分を受け入れてくれる人間を識別する目を養っていく。ただ体当たりで自分が欲しいものにぶつかっていくんじゃなくって考えてから行く。そんな慎重さをクリスティンはこの経験から学んだでしょう。無駄じゃないってことです。若気の至りってことですね。

結構痛い映画なんだけど主人公のキャラが明るくてさっぱり見えるからさほど深刻に思えないところがこの映画の優れた点だと思います。そんな彼女が改めて両親のことを考えて・・両親の気持ちに寄り添って正直に自分の気持ちを言えるようになったのはホント大人になったってことなんだなあ💛

きついことを言ってもマリオンは娘を愛してます。旦那さんが失業中で自分が一家の大黒柱。頑張るしかないから、ついきついことを娘に言っちゃうんだよねえ。早く一人前になって欲しいと言う母親の気持ちをクリスティンもだんだんわかるようになるでしょう。そしていつか自分の方が母親の手を引っ張るようになるんだよね!