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NHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」で王妃は碧川の民のためファン達王族潰しを謀る!その第17話のネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送中の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第17話)について書きたいと思います。

双子の兄テサンと鉢合わせしたテガンはあまりのことに茫然となる

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>  <第8話>  <第9話>

<第10話> <第11話> <第12話>

<第13話> <第14話> <第15話>

<第16話>

ドラマのネタバレあらすじ(第17話)

一年前護衛官の双子が矢で世子様を射た、そしてもう一人は世子様のそばにいたんだ 

ファン(パク・ヒョンシク)は話しました。

そうです 双子なら可能です

ジェイ(チョン・ソニ)も言います。

護衛官が双子だと世子様に知らせるべきでは?

ミョンジンパクが世子だと知りながら知らないふりをします。

***

テガンはファンの命でジェイに贈る屋敷を整えていました。障子を直し住むのに必要な物を運ばせます。

夜遅いから急げ

テガンは指示します。

一方テガンの双子ハヨン王女の殺害王妃から命じられていました。

下げて

クォン尚宮はハヨンと大君の乗った籠を降ろさせ二人に出るよう促しました。

王女様、ここからは歩きます

灯りを手にした尚宮はハヨン達を案内して川に沿って歩いて行きます。籠を尾行していた編笠の男は意外にもソンオンでした。

***

クォン尚宮は古いお寺の階段を上ります。扉越しに人影が見えました。

お入りください 私は外でお待ちします

わかったわ

ハヨンは大君を連れて中に入りました。

***

仏像が沢山飾られた部屋にいたのはムジン法師でした。香炉には牡丹の花が焚かれていました

高貴なお方に遠方から来て頂き光栄です

いいえ こちらにも事情があるのでお察しください 私達について話を聞いていますか

ハヨンは訊ねます。法師は首を振りました。

私は放浪していますが人相をみればわかります 高貴な方々だと自ずとわかるお顔つきでいらっしゃる

法師はハヨンに言いました。

ここからは二人きりに

***

ハヨンは外に出てクォン尚宮と様子を見守ります。尚宮はテガンの双子が階段下に姿を現したのに気づきました。

王女様、申し訳ありませんがお手洗いに・・

急いで戻ってね

ハヨンは辺りを見回し不安げに請いました。

はい 王女様

尚宮は階段を降りて姿を消します。

***

大君は布団に仰向けに寝かされ緊張して唇を震わせます。法師は湯呑みの湯を飲みました。

尚宮はテガンの双子と顔を合わせ合図します。双子は顔を布で隠し階段を上がりました。

***

護衛官様が本当に双子だとしたら大変なことでは?

ガラムは三人に話します。

一人が世子様のそばにいて同じ顔の別人が事件に関わっているなら二人は仲間なのかも

ありえない

ファンは断じます。

護衛官本人は双子だと知っているのか・・

ミョンジンは訝ります。

覚えていない可能性も

ジェイが言いました。

それは調べるとして・・ コ内官は何かわかりました?

牡丹の花のことでちょっと気づいたことが・・

***

法師は仏像に手を合わせると牡丹の入ったお香に蝋燭を垂らしました。お香から煙がたち上ります。

南無観世音菩薩

法師は大君のそばに座ると再び湯を飲みました。大君はお香を嗅ぐと意識がぼんやりしてきます。

何故苦しんでいるのです?

法師が問いました。

大おじ様が桃をくださり・・それを兄上に差し上げました その桃を食べて兄上は・・亡くなりました

大君は涙を流します。

私のせいなんです

***

ジェイは三人に話します。

シム・ヨンは命を絶つ瞬間までジェイの恋人だと信じていました 何故そこまで信じられたのか

そんなの・・霊でも乗り移らない限・・

ガラムは憤ります。

霊ではなく別のものです 大陸の端まで旅した商人に聞きましたが、明にはアヘンという物があるそうです 唐の時代に西域の商人が持ち込み今でも手に入ると・・

ファンが頷きます。

聞いたことがある

ミョンジンも言いました。

私もあります 食べると正気を失って両親の顔もわからなくなるとか・・

それは食べ物ですか

ガラムがミョンジンに聞きました。

わからない ただアヘンに酔うと自分の居場所も認識できないとか・・

牡丹の花にも同じ効果があるならシム・ヨンが正気を失っている間にジェイの恋人だと信じ込ませたのではないかと

ジェイは続けました。

迷魂術のことだろうか

ファンは話します。

迷魂術を使う者がいると本で読んだことがある

迷魂術って?

ガラムが聞きました。

人の心を惑わせて妄想を植え付ける邪術だ

ミョンジンが説明します。

***

大君様はウィヒョン世子様に桃を差し上げてはおりません

牡丹の香の煙の中でムジン法師は大君に囁きました。

桃を・・差し上げては・・ いない

目を閉じた大君は法師の言葉を繰り返します。

ウィヒョン世子様の死因が桃だというのもただの噂です

ただの噂・・です

辛い記憶は消えるでしょう 恐ろしい記憶も消え去ります・・

法師は囁き続けます。

***

迷魂術を利用すれば人の心を自由に操れると? シム・ヨンも同じ方法で?

ミョンジンはジェイに問いました。ファンは祈祷師の死ぬ前の言葉を思い出します。

祈祷師も宋家の啓示を受けと信じているようだった

ファンは話しました。

牡丹の花と迷魂術で妄想を植え付け真実だと思い込ませたのか?

ミョンジンは推測します。

あくまでも仮説ですが・・

ジェイが言い添えます。

でも師匠の師匠の話では牡丹の花は心を落ち着かせるだけだと

ガラムが反論しました。しかしミョンジンは冷静です。

師匠が正しいとは限らない

***

一人になったハヨンをテガンの双子の男が襲いました。男は刀を振り上げハヨンを斬ろうとします。しかし寸前でソンオンが現れ男と戦い始めました

ハヨンは寺に来る前にソンオンに警護を頼んでいたのでした。

内密に頼みたいことがあるのです 今夜大君を連れて外出します

なぜ夜に外出を?

大君が心の病にかかり薬では治らないので邪術を試すのです

ソンオンは眉をひそめます。

王女様、なぜ法に触れることを?

兵士長、切実なのです それ以上は聞かないでください

王女はソンオンに懇願しました。

大君のために決めたことですが黙って外出し大君に何かあったら大変なことになります お願いします 頼れるのは兵士長だけなんです

王女様・・

兵士長、今夜私と大君を守ってくださいますか?

ソンオンと戦いながらも男は隙を見てハヨンを斬ろうとします。ソンオンはハヨンを庇って自分を盾にして守ります。ハヨンはソンオンの腕にしがみつきました。

二人は腕が立ち勝負がつきません。刀が飛び男はソンオンの足を蹴り掴みかかりました。そしてその首を絞めます。

うう・・

すると刀を拾ったハヨンが渾身の力で男の肩を切りつけました。

うっ!

男がひるむとソンオンが男を蹴り地面に倒しました。ソンオンに刀を突きつけられた男は動けなくなります。

何者だ?

ソンオンは男の覆面を取り編笠をあげました。

・・テガン?

ソンオンは青ざめます。咄嗟に男は地面の砂をソンオンの顔に投げて走り去りました。

大丈夫ですか

ソンオンは地面にへたり込んでいるハヨンに駆け寄ります。

***

クォン尚宮は小刀を出して自分を切り男に襲われたように偽装します。そしてハヨンの所に戻りました。

クォン尚宮、大丈夫?

ハヨンは尚宮を支えます。尚宮は指をさして告げました。

向こうに行きました・・

ソンオンは男を追おうとしますがハヨンに止められます。

行かないでください 危険です

ソンオンは寺の扉を開けて中に入りました。眠っている大君の首に指を当てて無事を確かめるとムジン法師に刀を向けます。牡丹の花を入れた香炉に目をやってからソンオンはムジンに尋ねました。

お前は何者だ?

私の正体を知りたいか ・・私は全てを見た者だ

寺の廊下にハヨンと座った尚宮はムジンに視線を向けます。

権力者や貴族の犠牲になった無実の民の血で染まった赤い地を見た お前達の見捨てた民が絶望する姿とその血の涙を見た 両班から賤民までこの世に尊くない命などない

ムジンは話し続けます。

それなのに無実の民の舌を抜き罪人の烙印を押してその痩せた土地まで奪った お前達の醜悪な罪を見過ごすことはできない 帰依する身で手を血で染めたが仏道より大事なのは民の平和だ 後悔はない

ソンオンは刀でムジンの胸を触ります。

詭弁はいいから目的を言え なぜ王女様を殺そうとした?

目的は一つだ ”宋家滅李”

・・なんだと?

李氏が滅び宋氏が現れて新たな王朝を開く そしてようやく尊卑貴賤と官尊民卑のない・・

ムジンは刀を掴み自分の胸に突き刺しました。

真の浄土が訪れるであろう! 

ムジンは倒れて事切れます。

法師様・・!

クォン尚宮は思わず立ち上がろうとしますがハヨンに止められます。尚宮は堪えきれずに涙を流しました。ソンオンは灯りと一緒に地面に置かれた尚宮の垂れ幕のついた帽子を見ました。そして星宿庁の祈祷師を世話していた巫女の話を思い出します。

まさか・・クォン尚宮?

***

ミョンジンは板の衝立を叩きながら言いました。

これはかなり危険な事件です 敵は多く密かに宮殿や義禁府に出入りし 王家を侮辱し さらに開城府長官の家族を殺し 世子様に・・

ミョンジンはファンに手を差し伸べてから慌てて矢を射る仕草に変えました。

・・世子様に矢を射った者達です

ジェイは衝立に”開城の祈祷所”と書いた新しい紙を貼りました。

祈祷師が開城で祈祷を?

ミョンジンは驚きます。

碧川での出来事を追っていたら碧川出身者が開城に向かったこともわかりました 中には故郷に送るといって開城に物を送っていた者も

では開城が拠点だと?

ファンとジェイは頷きます。

確証はありませんが多くの事実が開城と碧川を示しています

祈祷所も碧川出身者でした

二人は言いました。

それでは・・故郷を追われた人々が開城に集まって生活を?

でも・・だとしたら開城の人達に気づかれるのでは?

ガラムが疑問を投げます。

噂になるはずですよ

四人は考え込みます。

もし気づかれないように隠れて暮らしていたら?

ファンが言いました。するとジェイが閃きます。

だから物を送っているのでは? 開城で買うと知られてしまいます

松岳山は険しいので隠れて村を作ってもわかりませんよ

ガラムも同意します。

だが・・すべて仮説にすぎない

ファンは懐疑的です。けれどジェイは言いました。

分からない時は仮説も重要です 仮説から出発して一つずつ潰していけば真実が見えて来ます

お〜〜 さすがはコ内官だ それでは弟子よ

え?

ガラムはミョンジンを見て頭を抱えました。

何をしている? 早く言え

・・今朝師匠に言われました 「今日から事件を組織的に調べる捜査団を結成すべき」だと 

ガラムは気が進まない様子で話し出しました。

名前は師匠が勝手に決めました ・・「盾捜査団」です

ガラムは困惑して横を向きます。

盾捜査団?

おかしな名前に呆れてファンが訊ねます。

意味は?

ジェイが嫌そうに聞きました。するとミョンジンはおもむろに立ち上がります。

我々は世子様を全力でお守りする”盾”!ということです

ミョンジンは胸の前で腕を交差させます。三人はうんざりして額に手を当てて俯きました。

そして私が首長だ

ファンがびっくりして異を唱えました。

首長は・・誰が決めた?

私です 私の大事な萬研堂を拠点にするんだから 私が首長でしょう? 徹夜で考えたのも私です

恩着せがましいですね

ガラムが横目で見ます。

なんだと?

ミョンジンが怒っているとファンが立ち上がりました。

それで首長が決まるなら拠点を移そう 場所を用意します

はあ? 鋤も使えない人が何故首長に?

ファンは不機嫌にミョンジンを指さします。

いつか掘る姿を見せてあげます

はあ・・

ジェイとガラムは二人の言い合いをげっそりしてながめます。

首長の座は絶対に譲りません 私が「盾捜査団の首長だ」と世子様に伝えてください

・・わかりましたよ

ガラムが座をとりなそうと立ち上がりました。

私は役職にこだわらないので下っ端で結構です そのかわり「黄金の下っ端」と呼んでください

おお〜!

ミョンジンとガラムは手を打ち合います。ジェイは思わず耳を塞ぎました。

それでは私が二番手を・・

ファンとジェイは同時に言いかけます。ジェイは上げていた手を下げました。

・・三番手で結構です

では世子様に知らせて護衛官から調べましょう 護衛官の双子は全ての事件に関わっている いろんなことがわかるはずです

ミョンジンの言葉に三人は頷きます。ガラムが腕を交差してみせミョンジンも合わせました。

***

ミョンアン大君は王宮に戻されます。大君付きのアン尚宮や内官達はソンオンに背負われてきた大君に仰天しました。

医者を呼び中宮殿に知らせを

大君を布団に寝かせながらソンオンは尚宮達に指示しました。

はい

外に漏らさないように 内密に動いて

ハヨンもアン尚宮に命じます。

大丈夫か

辛そうなクォン尚宮にソンオンは聞きました。

脇腹を刺されただけなので大丈夫です

お前がお連れしたのか? やつらは王女様とお前を狙った なぜあそこに?

私はただ・・ 心の病を治す法師様がいる内人達から聞いて・・ こんなことになるとは

ハヨンは心配そうにクォン尚宮を見ました。

兵士長、クォン尚宮も休ませないと

しかしソンオンはクォン尚宮を疑わしげに見やります。

***

萬研堂から戻ったファンとジェイは書庫で話します。

牡丹の花の香りが迷魂術に使われたならそちも嗅いだはずだ

思い出せないだけで事実と違う記憶はありません 祈祷師やシム・ヨンのように術をかけられていませんから

そうか・・

ガラムがキム殿の師匠を開城の家で見たそうです

ファンは驚きます。

シム・ヨンと顔見知りだと? シム・ヨンは術をかけられそちの家族を殺した 二人が会っていたのは偶然とは思えない

マンドクの食堂でミョンジンが香炉と牡丹の花を見せるとムジンは言いました。

これは特別なものでなく心を落ち着かせるために使うよくあるお香です

あの者も調査せねば 一味かもしれません

ジェイはそう言いながらファンを見ました。

世子様は護衛官が双子だとは知らなかったんですね

テガンは養子だった 名簿の記録だけでは出生はわからない

護衛官の養父母を調べれば養子にした経緯がわかるのでは?

テガンの養父は活人署の参奉でテガンを預けたのは私と兵士長だ

は?

ファンはテガンとのいきさつを話しました。

十年前ファンとソンオンが町に出て露店の並ぶ通りで遊んでいるとお金をすって逃げたのがテガンでした。ファン達はテガンを追いかけ捕まえます。

家を教えろ お前の両親に言いつけてやる

親がいたらこんなことはしない!

ファン達はテガンに養父母を見つけてやり、剣術を教え、学問も一緒に勉強しました。そして三年前テガンは武科に合格しました。

この恩は一生忘れません

テガンは二人に礼を言います。

お二人に出会えなければならず者になっていました

いや、お前なら私達がいなくても正しい道を生きたはずだ 私の知るテガンはそういう人間だ

ファンがテガンの肩に手を置くとソンオンも置きました。そして三人は笑いました。

ファンは言いました。

故郷も親の顔も知らずに彷徨っていたからテガンも双子だとは知らないだろう

もしかして護衛官の故郷は碧川では? 双子の兄弟が碧川のために動いていますから

ジェイは話します。

実は良かったと安心しています 

何がだ?

ファンは問いました。

仮説があっていれば護衛官は私の家族の死と関係がないからです 世子様を襲ってもいない ですが護衛官の兄弟は世子様に矢を放ち使いを殺しました 護衛官と同じ顔で王宮に出入りしているなら・・

その時テガンが書庫に入って来てファンに頭を下げました。

東宮殿に行きましたらこちらだと

用は何だ

通雲橋の家の件で・・

テガンは懐から鍵を出してファンに渡しました。

ご命令通り準備致しました

ご苦労だった

ファンはテガンに微笑みます。

***

ソンオンはファンにテガンのことを報告しようと東宮殿に行きますが、ファンが書庫にいると聞いて向かいます。そしてテガンがファンといるのを見て顔色を変えました。

何故怪我をしたお前がいるのだ? 世子様、護衛官の体を確認してもよろしいですか?

どういうことだ?

ファンは驚きますが、ソンオンはテガンに詰め寄りました。

二時間前はどこにいた?

テガンは目を丸くします。ファンとジェイは顔を見合わせました。

テガンは通雲橋の近くにいた

ファンはテガンの代わりに答えます。けれどソンオンは否定しました。

違います 水落山の寺にいました

は? なんのことですか 世子様の命で通雲橋の近くの家に 私と一緒にいた者が・・

違います! 世子様、護衛官の肩の確認を!

ソンオンはテガンを睨みました。

お前は左肩を斬られた

ファンは告げました。

テガンではない

ソンオンはあ然とします。

テガン、左肩を兵士長に見せよ

はい?

命令だ

テガンは胸を開けます。ソンオンは乱暴に襟を引っぱりますが傷はありませんでした。ソンオンは目を疑います。

兵士長様 どういうことですか

テガンはソンオンに訊ねました。

お前の顔を見た

え?

二時間前私に刀を向けただろう?

テガンは驚愕します。そしてジェイを見ました。

以前ジェイがそうテガンに言ったからです。するとジェイがテガンに聞きました。

世子様が幽閉された時萬研堂のキム殿に会いましたか?

ない

ジェイはファンを見ました。

キム殿は変装した護衛官様を見たそうです

そんな

テガンは狼狽えます。ファンはテガンに問いました。

テガン お前は双子か?

テガンもソンオンも仰天してファンを見ました。

世子様・・

答えよ

テガンは動揺しながら答えました。

違います 世子様

ファンは頷きます。

テガンは下がれ

世子様

また呼ぶから下がれ 

・・はい

テガンは出ていきます。ソンオンはファンに訊ねました。

世子様 テガンが双子だと?

本人は知らないようだ そちはテガンと同じ顔の者に会ったのか?

ソンオンは俯きます。

何故水落山の寺に? その者を斬ったのか??

ファンはソンオンを問い詰めます。

***

マンドクポクスンは食堂の片付けをしながら話していました。

いくら双子でもあそこまで似ているとはな

え? テサンのこと?

うっかりテサンと呼びそうだった

あの人は自分の兄が生きているとは思っていないわよね 官吏のような格好だったけど・・

ポクスンはマンドクをきつく見ました。

テサンと法師様は一体何を? 星宿庁で・・

おい!

マンドクは辺りを見回し妻を止めました。ポクスンは話を変えます。

いつ故郷へ?

マンドクは横を向きます。ポクスンは台に座りました。

オウォルの夢を見たの・・ 石碑も無いのにお墓が見つかるかしら

マンドクは目を潤ませます。

部屋に戻れ 子ども達のそばにいてやれ

マンドクは食堂を出ていきます。

***

では 師匠 お気をつけて

ガラムは頭を下げて帰ろうとします。

ああ

ミョンジンはガラムと別れて帰ろうとしますが足を止めました。

先に行け

はい?

夜道は危険だ お前が心配だから家まで送る

何故また急に?

軟弱な弟子を心配するのは師匠として当然の気遣いだ

私のどこが軟弱・・

その時ガラムの首筋に木の葉が落ちました。

きゃあ!

ガラムは騒ぎながら地面に腰をつきます。

なんだ? どうしたんだよ??

今・・ 幽霊の手が・・!

幽霊?

幽霊が首筋を触ったんです! どうかお助けを・・!

なんだ

ミョンジンは笑って木の葉を取りました。

そんなに臆病で夜道を一人で歩けるのか?

ミョンジンはガラムに手を差し出します。

・・え?

ガラムは戸惑いながらミョンジンの手を握り立ち上がりました。

行くぞ  

二人は歩き出します。

私が一緒だと心強いだろ

そうですね

二人は笑います。

***

ファンはソンオンの話に驚きます。

それで王女と大君は無事なのか?

はい ご無事で戻られました 大君様は眠っておられますが・・ そして世子様、祈祷師の屋敷にあった香炉が寺にもありました また法師が・・

ソンオンは法師の死について語りました。

”宋家滅李”と言ったのか

ファンは顔を強ばらせます。

宋氏が新たな王朝を開くと そしてようやく真の浄土が訪れると・・

法師の見た目は?

ジェイがソンオンに訊ねました。

袈裟姿でしたが長い白髪だったので、僧籍のある僧侶ではなさそうです

ファンとジェイはムジン法師だと思い当たります。

ですが帰依する身だと言い浄土を口にしていたので、放浪しながらも仏法に通じる者かと

ソンオンは続けました。

テガンの双子と一緒にいて”宋家滅李”を口にしたなら間違いなく祈祷師の一味だ

ファンは断じます。

その者の死体は?

回収するよう命じたので明朝には確認できるかと

しかしムジン法師の遺体はテガンの兄が持ち去っていて、兵士達が寺に来たときには消えていました。

テガンの兄は肩の傷を手当しながらムジンの遺体を見て涙を流します。

***

世子様、まだご報告が… 祈祷師が殺人を犯していた頃星宿庁に垂れ幕で顔を隠した女性が出入りしていましたが今夜クォン尚宮も顔を隠していました

ソンオンはファンに告げました。

顔を隠したクォン尚宮が王女と大君を連れ出して襲われたか 外出した理由を王女に聞いてみよう

ファンは言いました。ジェイはハヨンとの会話を思い出し内心呟きます。

(大君様は亡き世子様に桃を差し上げたことで苦しんでおられた・・)

事情があるはずだ 大君の所に行く

ファンは書庫を出ます。

***

クォン尚宮は傷を負いながらも王妃に今夜のことを報告していました。

本当にあの方が亡くなったの?

王妃はムジンの死に衝撃を受けます。

兵士長がテサンの覆面を取り顔を見ました 世子の所に行ったので報告しているはずです 今回のことは王妃様には関係ございません

クォン尚宮は傷を押さえながら続けました。

何かあったら・・ 私が責任を

王妃は泣きながら尚宮の手を取ります。

そんなことを言わないで 生きるべきよ 生き残って故郷に戻らないと

卑しい私の命などどうなっても構いません 王妃様がご無事で大君様が王になれば皆が故郷に戻れるのです

クォン尚宮・・

碧川の皆は王妃様と大君様を信じています 皆は故郷に戻れる日を待ちわびてオワンコルに隠れているのです 王妃様、どうか気を強く持ってください

王妃はクォン尚宮に言いました。

尚宮あとは私に任せて そなたは部屋で休みなさい

***

医者は大君を診てファンとハヨンに話しました。

大君様は寝ていらっしゃるだけです 脈も呼吸も正常なのでご心配なさらず

下がってよい

ファンに命じられて医者は出て行きました。

何故外出したのだ?

ファンは妹に問います。

大君は祈祷師の最期を見てからあまり眠れないと聞いたが

ファンは俯いているハヨンを窺います。

大君は王女の弟だが私の弟でもある 大君のために決めたことは私にも教えるべきだ

その時扉が開いて王妃が入って来ました。王妃は大君のそばに座り寝顔を見つめます。

どうしてこんなことに・・

寝ているだけです 

ファンは目を潤ませている王妃に言いました。

目を覚ますわよね

もちろんです

ハヨンは王妃に謝りました。

ご心配をおかけして申し訳ありません

王女も無事で良かった

王妃はホッとした様子でした。ファンはハヨンに請います。

教えてくれ 何故大君を連れ出したのだ? それが犯人を探す手がかりになる 兵士長がいなければ大変なことになっていたぞ

はい・・

ハヨンは王妃を窺います。

やつらはそなたに刀を向けたのだ 治療していた者も兵士長の刀で自害した 二人は共犯だとわからないのか?

王妃はファンの言葉に眉を寄せました。

見過ごすことは出来ない 王女と大君に危害を加えようとしたのだ 父上に知らせる

ファンが立ち上がろうとするのをハヨンは止めました。

お兄様、お父様には・・

ハヨンは首を振ります。

王女、世子に本当のことを話して

王妃はハヨンに言いました。ハヨンが涙ぐんだので王妃が説明を始めました。

大君は祈祷師が亡くなるのを見た帰りにスモモの木が燃えるのを見て・・ その時から食事も睡眠も取れず医者に診せても治らなかった 王女は弟を心配して・・

私が悩んでいたらクォン尚宮が教えてくれたんです わらにもすがる思いで・・

ハヨンは王妃を見ました。

お母様、クォン尚宮は悪くありません 行くと決めたのは私です

王女・・

お兄様、婚姻を控えたお兄様に心配をおかけしたくなくて・・ それで兵士長に警護を頼んだのです

ファンは涙ながらに話すハヨンを見つめました。

大君が患ってもう一月経ちます 弟に何かあったらどうすればいいのですか

ハヨンはファンに訴えました。ファンは目を伏せます。

辛い思いをさせたな・・

王妃はハヨンの涙を拭い励まします。

泣かないで、王女 そなたには感謝してる 心配しないで 大君は世子と王女の弟よ 強い二人の弟だもの すぐに良くなるわ

ファンは立ち上がると大君の枕元に座りその手をさすります。王妃はそんなファンの様子を見つめました。

大君の治療をしたのは何者なのだ

ファンは妹に問いました。

放浪する僧侶だとか でも本当かは・・

大君に何をしたのか そなたは見たか?

いいえ・・

部屋に香炉はあったか

王妃はファンの話に聞き耳を立てます。

香炉・・? ありました

その中に乾燥させた花は?

ハヨンは考えてから答えました。

あったような・・

ファンは後ろに控えているジェイと目を合わせます。

他には何があった?

小さなお寺で特別なことは・・あ、あの法師は何か飲んでいました

それが何か覚えているか?

わかりません 私達は飲んでいないので

ハヨンの答えにファンは頷きます。

***

ファンは夜の景色を眺めながらジェイと話します。

世子様、クォン尚宮が二人を連れて法師に会ったのは偶然とは思えません しかも顔を隠して・・

夜が明けたら内人を呼んで確認する だが内人も一味なら口裏を合わせるだろう 女性が顔を隠すことは珍しくない クォン尚宮は治療中だから少し待とう

・・はい

しかもクォン尚宮は本房内人だ

本房内人?

王妃が婚姻時に連れてくる内人のことだ 母上が実家から連れてきたから右議政側の人間だ

ファンは説明しました。

右議政様の・・

だが今回のことは右議政の仕業ではないはずだ 大君と王女を狙う理由がない そしてクォン尚宮は右議政側の人間だから宋家の妻ではない

それはつまりすべて碧川出身者の仕業ということですね 彼らが盗賊ではなく白旗を揚げていた民だったとしたら自分達を殺した王室を恨んでいます

そうだな・・

ファンは悩ましげに夜の闇に目をやりました。

***

ジェイは部屋に戻るとガラムが帰り際に手紙を寄こしたことを思い出します。ジェイは外出着の袂から手紙を出しました。ガラムの手紙にはファンが自分達の正体を知っていて女性の服を作るよう二人に生地をくれた、と書かれていました。

さらに手紙には開城府の判官だった役人に追いかけられたと書いてありました。

開城府の判官? 訓錬都監の把総になって漢陽に行った方・・?

ジェイは思案します。

***

ガラムは服を作りながら開城の事件について考えていました。

お嬢様の記憶が曖昧なのが台所にあった牡丹の花のせいなら私が思い出さないと

ガラムは記憶を辿ります。

事件当時の開城の家での記憶・・ 大雨が降った・・ いやいやもっと大事なことを

ガラムの脳裏にジェイの父の長官が何かを書いていたのが浮かびました。

長官様は絵を描いてた いや、絵だったかな? 何かを赤で・・ 何本も線を引いて・・花じゃなかった 

ガラムは顔をしかめます。

わからない 今回のことと関係があるのかな?

***

テガンは濡れ縁で弓の掃除しながらファンやソンオンの言葉を考えていました。

テガンは道に血だらけで倒れていた兄のテサンを思い出します。

テサンは死んだはずだ・・

***

ソンオンは寺を捜索した部下の報告を受けます。

死体が消えた、だと?

朝方まで探しましたが見つかりませんでした

ソンオンは寺に残された香炉を持ちファンに知らせに行きます。ファンは香炉の中に焚かれた牡丹の花があるのを確認しました。

あの寺は放浪する僧侶達を泊まらせる寺だそうです 死んだ僧侶は初めて来たらしく・・

ファンは頷きます。

死体を回収したのはテガンの双子では?

そうかもな

内人に訊ねたところ法師の噂は流れており、クォン尚宮にも二ヶ月前に何気なく話しただけだと・・

ファンはソンオンに礼を言いました。

昨夜は王女と大君を守ってくれて心から感謝している

使命を果たしただけです

ソンオンは答えました。

***

ソンオンが東宮殿を出て歩いていると王妃付きの女官が来てソンオンにお辞儀しました。

王妃様がお話があるそうです

王妃様が? 私に?

ソンオンは怪訝そうに訊ねます。

***

王妃は小箱から書状を取り出し目を通します。

書状にはそう書かれていました。王妃は虚ろな目でひとりごちます。

世子・・ 何故私から産まれなかったの 私が産んだ・・私の子なら良かったのに

***

ファンは香炉を見ながら考えていました。

パク・ハンスの遺した言葉が蘇ります。ファンはミョンジンが萬研堂の衝立に貼った紙の文字を次々に思い出して行きました。

ムジン法師の言葉が響きます。

シム・ヨンと同じ白髪・・

ファンは閃きました。

牡丹の花を焚き迷魂術をかけると術にかかったものは白髪になる シム・ヨンや祈祷師のように!

ハヨンが話していた飲みものは牡丹の花の香りに幻惑されないよう解毒する飲み物だろう 飲まなかったジェイは記憶が曖昧になったのだ

ファンは確信します。

***

テサンはジェイの部屋に忍び込み手がかりを見つけようとします。そして小箱からシム・ヨンがジェイに贈った腕輪を見つけました。

一方テガンは本を探しに書庫にやってきます。そしてジェイの部屋から出てきて扉を閉めた親衛隊の男を見ました。男はゆっくりと振り向きテガンに顔を向けます。テガンは男の顔に仰天しました。

・・テサン?

テガンは兄に近づきます。

止まれ

テサンは言いました。

何故・・?

見逃せ

テガンは狼狽えて兄を見つめます。

もうすぐ故郷に戻れる その時に話そう

するとその時ジェイが書庫に入って来ました。

また本を?

ジェイはテガンに言いますが、後ろにもう一人のテガンがいるのに気づきました。

・・え?

ジェイは持っていた本を落とします。するとテサンはテガンとジェイを押しのけ書庫の扉を開けて外に逃げていきました。

待て! 捕らえよ!

ジェイは追いますが、途中で転んでしまいます。

待つのだ!

それでも追おうとするジェイの腕をテガンが掴みました。

離して 捕まえないと!

だめだ

手を離せ!

二人は揉み合います。

***

世子、どこまで解明を? もうすぐ私の尻尾を掴むはず 聡明な世子のことだもの

王妃はそう呟きながらも余裕の笑みを浮かべます。

それでも世子、そなたの運命が書かれた「呪いの書」を忘れないで

世子の友が世子に背き刀を向けるはず

ソンオンが王妃の居室の前に立ちました。

王妃様、兵士長様がいらっしゃいました

通しなさい

***

ソンオンは王妃に頭を下げます。

兵士長、よく来てくれました

王妃はソンオンに微笑みますが、ある企てをしようとしていました。王妃は”コ・スンドルがミン・ジェイである”という告発の書状をソンオンに渡そうとしていたのです。

***

双子だって知ってたのね! 碧川出身でしょ

ジェイはテガンと争いながら叫びました。

お前も一味だな! 世子様に言わないと

黙れ! 違う!!

テガンはジェイの肩を掴みます。

違うんだ!

テガンはジェイを塀に押し付けて首を絞めました。

うう・・

ジェイは絶体絶命の危機に陥ります

ドラマ(第17話)の感想

王妃はハヨンやファンに愛情を感じながらも虐げられている碧川の民を救うために王室に復讐することを止めるわけにはいかないようです。ハヨンを思って涙しながらもハヨン殺害の指示を出す・・王妃の心はその矛盾にいつか裂けてしまいそうですね。パク・ハンスが言っていた宋家の女とは他にいないのできっと王妃のことでしょうが、チョ一族である王妃が何故宋家と繋がっているのか全く不可解ですなにかからくりがあるんでしょうか?

王妃はソンオンにスンドルの正体を明かすようですが、それを知ったソンオンはどうするんでしょうか?ファンとの信頼関係が崩れそうで心配です。

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