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NHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」最終話で追い詰められた王妃の取った手段とは?そのドラマのネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは、カナエです。今回はNHKBSで放送した「青春ウォルダム呪われた王宮」(最終話)について書きたいと思います。

ウォンボを倒して王となったファンはジェイと結ばれる

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>  <第8話>  <第9話>

<第10話> <第11話> <第12話>

<第13話> <第14話> <第15話>

<第16話> <第17話> <第18話>

<第19話>

ドラマのネタバレあらすじ(第19話)

第20話

あの女は最初から計画をして・・

ウォンボは王妃になったヨニが初めて屋敷に来た時のことを思い出します。美しいヨニを見てウォンボはある野心を抱きました。挨拶に来たヨニにウォンボは問いました。

今夜運命を変えてみるか? お前の姿を見て妓生にしておくのは惜しいと思った

ヨニはウォンボを見つめます。

今夜誰が私の屋敷に来ると思う? いらっしゃるのは王様だ 天下の王様をもてなすのに卑しい妓生を出すわけには行かない 私の家門の娘だと紹介してやろう お前は今から成州チョ氏の娘スヨンだ

皆の前で舞を舞う美しいスヨンを王はひと目で気に入り自分の側女として王宮に迎えました。ウォンボは自分の屋敷からスヨンを輿に乗せて送り出したのです。

私はあの女に騙されたのか?

ウォンボは憤ります。

ファン(パク・ヒョンシク)は王妃の渡した小瓶のお茶を手で受けてみます。すると赤い物が混ざっていました。

それは?

何かの卵では?

ミョンジンが指さしました。

魚の卵にも・・

するとテガンがファンの手を打って卵を払いました。

何をします? 王妃様から渡されたなら証拠として・・

ジェイ(チョン・ソニが怒りました。

無礼をお許しください ムヒャンヒョルモクという魚の卵です 碧川にいた魚で伝説によるとその卵を食べた人は正気を失うと

ファン達は驚きます。

では呪いを実現させようと・・

ジェイはファンを見ました。

三韓と八道を正気を失いさまようだろう 混沌とした世を独り彷徨い消えるだろう

確かに「呪いの書」にあった

ファンは頷きます。

飲む前に気づいて良かったです

ガラムが安堵して笑いました。

その魚を見ました 中宮殿にいた赤い魚だと思います

ソンオンが話します。

ウォンボは王妃の所へ行き連判状を投げつけます。

おじ様、これは・・?

言ってみよ 何故碧川の陳情書にお前の名前が? 10年前のあの日私を殺しに来たのか?

王妃は口角をあげました。

そうよ 私はあなたを殺しに行った あの日磔になった私の夫は息絶えた 生きる価値のないあなたの命を王の前で奪ってやるつもりだった 

ウォンボは王妃を睨みます。

だが授かった宋家の子を助けたかったのか?

王妃は机を叩きました。

その汚れた口で大君のことを・・!

大君が王になったら碧川での真相を明かす気か? 王様が真実を知ったら大君は生きてはいられまい

碧川の宋家の妻である卑しい妓生を成州チョ氏の娘だと偽ったと王様に白状するつもり? 10年前の碧川での蛮行を王様が知ればあなたの命もないはず

大君が王になるまでお前も碧川のことは明かせない 宋家の息子と知れたら王にはなれない

ウォンボは風車を王妃に投げました。

碧川出身者が暮らす村を知ってる 松岳山のネワンコルだ そいつらを皆殺しにする

王妃は青ざめます。

やつらの口を封じてからお前と宋家の息子をどうするか考えよう

王妃は短刀を抜きました。

その前にあなたを殺してやる!

王妃はウォンボの頬を切りつけ胸を突こうとします。しかしウォンボに取り押さえられ腕を足で踏みつけられました。

クォン尚宮!

王妃はクォン尚宮の名を呼びます。

クォン尚宮を生かしておくとでも? 私を欺きお前にすべてを話していた女だ

ウォンボは王妃から短刀を取り上げます。

ネワンコルを知ったのは私だけではない 廃世子も向かったから生かしておけない 廃世子が生きて王宮に戻ればお前と大君だけでなく私の命も危ない

ウォンボは王妃に笑います。

お前も私の悲願を知っているだろう 宋家の息子でもいい 大君が世子になり王位につくのだ お前は大妃になり大王大妃になる そうしないと私が王を操れない

ウォンボは笑いを漏らしました。

ネワンコルでマンドク夫婦は水を運んでいました。

碧川はちょっと掘ればすぐ水が出たのにね

ポクスンは桶を持ちながら話します。

そうだな 10年もこんな苦労を・・

すると前を歩いていたモルがファン達一行が馬で来るのを見ました。

美男子様達だ 俺の手紙を読んだみたいだね

モルが姉のタルレに言いました。マンドク夫婦は慌てて子供達の手を引っ張ります。

こっちへ!

マンドク達は大岩の後ろに隠れます。ファンは馬から降りてマンドク夫婦が置いて行った桶をながめました。ジェイ達も追いついて水が流れた二つの桶を見つめます。

人の気配を感じる ネワンコルに着いたか

ファンは言いました。

世子様、テガンの兄が言うように満月まで待っては如何ですか

ソンオンが提案します。

あと三日もある 待てるような状況ではないだろう 一刻を争う

ファンが歩き出すとネワンコルの男達が来て刀を向けました。後ろからテサンが来てファンに近づきます。テサンは弟のテガンを睨みました。

故郷の人を裏切るとは 結局大勢の人を危険に晒すんだな

私は私のやり方で故郷の人を守ろうとしているだけだ

テガンは反論しますがテサンは聞き入れません。ファン達は刀を向けた男達に囲まれます。それでもファンはソンオン達に命じました。

刀を捨てよ

それはできません 向こうが先に捨てない限り

命令だ 捨てよ

ソンオン達は刀を落とします。するとテサンがファンの首に刀を突きつけました。

ああ!

ジェイが叫びます。

そち達を助けに来た

ファンはテサンに告げました。

盗賊でないことも国に背いた逆賊でないことも私は知っている 私はこの国の世子だ

しかしテサンはさらにファンに刀を近づけます。

正確に言うべきだ お前は廃位された世子だろう? そして王宮を追放された 連行しろ

ファン達は縛られ村に連れて行かれました。

村には王宮にいたカン内官や女官のヒスがいました。

このお方は・・

世子様

二人は驚きます。

刀を置くのだ このお方は世子様だ

ソンオンが呼びかけます。

世子様なの・・?

村人は持っていた鎌を地面に置きました。するとテサンが話します。

侵入者だぞ こいつらはネワンコルの場所を知った 生かしてはおけない 明日夜明け前にこいつらの首を斬る

ミョンジン達は青ざめます。

駄目だ! 待ってくれ!

マンドク達が走ってきて叫びました。

この方達は敵じゃない 手を出さないでくれ

マンドクは頼みます。

刀も捨てたじゃないか

そうよ 刀を捨てるのをさっき見た

ポクスンも同調します。

僕達を助けに来たって言ってましたよ

モルも訴えました。しかしテサンは拒みます。

生かしておくわけにはいかない 邪魔なんだ こやつが消え新たな世子が王にならねば我々は故郷に戻れない!

ファンは皆の前に進み出ます。

私は話を聞きに来たのだ 10年前碧川で何があったのか教えて欲しい

俺達を信じるのか?

村人は鎌を構えて聞きました。

そち達が盗賊でないことも逆賊でないことも私は知っている

それでもテサンはファン達を連れて行こうとします。するとカン内官が止めました。

私は王宮にいた 世子様は碧川出身の者を呼び事件をお調べになっていた 話を聞こうじゃないか!

王様に追放の撤回を求めてくださいました

ヒスも言います。

だが結局追放された

テサンは断じます。

でも世子様は碧川出身者を差別しませんでした

タルレが声を上げます。

そうです 碧川出身と知っても僕らのことを助けてくれました

モルも必死で姉の味方をしました。

世子様がいなければとっくに死んでました!

明日の朝に首を斬るつもりなら話を聞いてみたらどうだ?

マンドクが提案しました。

ウソをついているとわかったらその時に首を斬ればいい

もう刀も捨てたし数も私達が勝ってる

ポクスンも賛成します。

そうしよう テガンが俺達を殺すはずない

もう縄を解いてくれよ 逃げたりしないから!

ミョンジンが叫びました。仕方なくテサンは縄を解くよう指示しました。

本当に我々が盗賊でないとご存知なのですか?

ファンは自分を真剣に見つめる村人達を見返しました。

知っている

そうです 盗賊ではありません! この国の民として暮らしたかっただけです

ポクスンが訴えました。

直訴状を出してただ王様に助けてほしいとお願いしたかっただけなのです

マンドクは10年前の話を始めます。

本当に王様に直訴状を出せば願いを聞いて貰えるんですか?

スチョンムジン法師に聞きました。ムジン法師が頷いたのでみなは安堵します。字の書けるマンドクは村人の願いを紙に書き出しました。その殆どが無理やり税を取り立て物を奪う強欲な役人を何とかしてほしいというものでした。

ではここに皆の名前を書き入れましょう

ムジン法師が呼びかけました。

名前なんか書いたら役人からどんな目に遭うか・・

村人達は怯えて尻込みします。それでも奴婢の男やスチョンの妻のヨニが名前を書くと言いだすと皆も勇気を出して名を書き入れて貰いました。

しかし直訴状を都に持って行こうとしたマンドクは役人に捕まります。長官だったウォノマンドク達村人が首謀したとして棒で殴りつけました。

蠹国病民(国をむしばみ民を病ませる)だと? お前らは私を虫けら扱いするのか? もっと叩いて痛めつけろ!

ウォノは命じました。

王妃はウォンボに自分の素性がバレてクォン尚宮が殺されたことに衝撃を受けていました。先に希望がないと悟った王妃はハヨン王女を部屋に呼びます。

王様に渡してください

王妃は10年前の碧川の村人の直訴状とモルの風車を王女の前に置きました。

これは?

王様がこれをご覧になれば世子は王宮に戻れます

王妃は涙ぐんでハヨンの手を握りました。

王女・・大君を頼みます 王女には申し訳ないけれど頼めるのは王女しかいません

どうして急にそんなことを・・

ハヨンは戸惑います。

王妃は大君の居室の前に立ち心の中で呼びかけます。

ヒョン、あなたの父は盗賊の首領なんかじゃなかった 反乱も起こしていないわ ただみんなを助けようとしただけ

王妃は10年前の出来事を思い浮かべます。

マンドク達が捕まり、残った村人達は救出しようと鍛冶屋のスチョンの屋敷に押しかけました。

仲間を放っておけない 武器をくれ

牢にいる人達の命が危ないわ

ヨニも夫を促します。仕方なくスチョンは鍛冶場の倉庫の扉を開けました。村人達はかけてある鎌を一本ずつ取ると役所に向かいました。

しかし役所に行くと役人達は逃げていて誰もいませんでした。スチョン達は牢屋に入れられていた仲間を助けだします。

スチョン達は戻る途中で役所の庭に落ちていた印鑑を拾いました。

これは役所の印だ 置いて行った方がいい

スチョンは庭に印鑑を投げました。

印を放って逃げたのは長官のチョ・ウォノです

マンドクはファンに話しました。

先に逃げたヤツを斬れるはずがありません あいつは自分で腹を切り、そして「村人に襲われた、逆賊だ」と言って助けを求めたんです

私達は白旗を掲げて待っていました

村の女も訴えました。

そうすれば都から兵が来ても敵意はないと伝わるだろうと それなのに兵は私達を襲いました

ポクスンが語りました。

身重の奥さんを逃がそうと兵と戦ったスチョンは、軍の隊長のチョ・ウォンボから首領とみなされ矢を射られました そして村に火が放たれ大勢の村人が斬られました

マンドクが話を結びました。

ヤツらは年寄りだろうが子供だろうが手当たり次第斬り殺したんです

うちの娘も殺されました

ポクスンがファンを見ました。

世子様、答えてください うちの娘も盗賊だというのですか? 貧しくてお粥も満足に食べられなかった幼い5歳の子に何が出来るというんです?

ポクスンは涙を流します。

10年前ポクスン達は殺された娘オウォルの亡骸を埋葬し大事にしていた藁で作った女の子の人形を供えました。その場所には殺された村人がたくさん埋葬されました。

もう行こう

マンドクがポクスンを促します。生き残ったヨニやクォン達村人も見守ります。

全ては私の過ちです この罪は一生をかけて償いますから みなさんはどうか遠くに旅立ち全て忘れてください

モルを背負ったムジン法師が請いました。しかしヨニが法師に言いました。

法師様、何をおっしゃるのですか! 忘れられるはずがありません! 私達をこんな目に遭わせたヤツらには必ず復讐してやります

ヨニは泣きながら叫びました。

オウォル!

村人達は悔し涙を流しました。

こんな我々を今更どう助けるというのですか? 10年の恨みを簡単に晴らすことが出来ると?

村人はファンに問いました。

苦しみや悲しみは償うことはできない だが約束しよう 必ず故郷に帰らせると

ファンは告げました。

本当ですか? そのお言葉を信じていいのですか?

マンドクは訊ねます。ファンは頷きました。

私は護衛官だ 故郷への道のりは私が護衛を

テガンが言い出しました。

私は兵士長ハン・ソンオンだ 私が長官となり皆と村を再建しよう 

ソンオンも話します。

全て王様のお許しを得ている 10年前の事件を再調査し報告を捏造したチョ・ウォンボとチョ・ウォノを必ず罪に問う!

ファンは熱を込めて語りました。村人は真剣にファンを見つめます。

私とともに碧川に戻れば5年間税を免除する

ソンオンが説得します。

そして5年後も都から官吏を遣わし役人達をしっかりと監督しよう

ならば碧川出身者の科挙はどうなりますか?

村人の1人が訊ねました。

科挙の受験禁止について撤廃するとともに不当に罷免された者を再登用する また特別に試験を行い碧川の人材を選抜する 碧川に生まれたというだけで差別のないようによう 

ファンは答えます。

この全ては世子である私の意志であり王様のご意志でもある

ファンは村人達に世子の印を示しました。

この世子の証しを持っているということは今も私がこの地位にいるということであり、まだ世子の座が空いているのはこの国唯一の世子として復位するからである だから私を信じてくれ

テサンは自分達の企てが失敗したのを知りました。

私は必ずそち達を救う

皆は納得した様子で黙ります。

ああ・・ うん

ミョンジンが咳払いしました。

よろしいかな 私からも一言

皆はミョンジンに注目します。

食事はしないのか?

ウォンボはネワンコルに兵を出す準備をします。

ご命令通り兵を集めました 10年前のようにご命令に命をかける者達です

部下が報告しました。

フフ・・

ウォンボはほくそ笑みます。

アンジクパンスは王と話します。

王様、右議政が極秘に兵を集めているようです

パンスは王に伝えました。

王様が以前おっしゃっていた、その時が来たようです お預かりした密書を左議政に渡します

アンジクが王に告げていると、ハヨン王女が王に会いに来ました。

王女様、王様は誰も入れるなと・・

内官が止めますがハヨンは強引に三人が密談している居室に入ります。

お父様、お渡しするものがあります

ハヨンは王妃から預かった直訴状や地図を王達に見せました。

これをまことに王妃が?

王は驚いてハヨンに訊ねました。

覚悟を決めた王妃はムヒャンヒョルモクの卵を入れたお茶を飲みます。王が来ると王妃は口から血を吐いていました。王は王妃に駆け寄ります。

何を飲んだのだ? もしや毒を?

私は・・国中を彷徨い・・罰を受けます

王妃・・

王は王妃を見つめます。

ファンは井戸のないネワンコルの村人のために井戸を掘ると言い出します。ファンが堀り出すとソンオンやテガン、そしてミョンジンも続きました。村人達は井戸を掘るファン達を困惑してながめます。

ここはいくら掘っても水が出ないのに・・

そんなネワンコルの村にウォンボの軍が近づいていました。

時間がない 急いで探すのだ

ウォンボは命じます。

ファン達は夜になっても井戸を掘り続けます。テサンはそんな姿を冷めた目でながめました。

無駄なことを・・

ソンオンやジェイは疲れて休みテガンやミョンジン達は寝てしまいましたが、ファンは明け方なっても掘るのをやめませんでした。早起きのマンドン夫婦が起きてきて井戸を掘っているファンに驚きます。

10年間水が出なかったんです 無理なさらないでください

ポクスンがファンに話しました。

おやめください

マンドンもファンを止めます。

ずっと何もしてやれなかったんだ せめて水は飲ませてやりたい

ファンは掘りながら語ります。

気が済むまでやらせてくれ

夫婦は顔を見合わせます。テサンが起きてきてファンが掘っているのを見つめました。

明るくなって川から水を汲んできた村人達は心配そうにファンをながめました。

世子様、おやめください 倒れてしまいますよ

ジェイがファンに声をかけました。

世子様、他の形で誠意を見せては?

ソンオンも気遣います。

いくら口でいろいろな約束をしても心を動かすことは出来ないだろう 心を動かすには私の心を先に見せないと だから水が出るまで堀り続ける

そうですね 確かに心は行動で示すもの 言葉ではありません

ジェイはそう話しソンオンと井戸掘りに戻りました。

しかしファンは鋤が石に当たり倒れてしまいます。村人がファンを助け起こしました。

大きな石があったら取らないと やみくもに掘っても駄目ですよ

マンドンも来て言いました。

ケガをなさいますよ あとは私達に任せてください

マンドンは村人達に呼びかけました。

みんな掘ろう

村人達は井戸掘りを開始します。テサンは感極まった表情でファンを見ました。

信じていいのだろうか?

その時矢が飛んできて木に刺さります。

襲撃だ!

マンドンが叫びました。

ウォンボの軍が攻めて来ました。馬に乗って現れたウォンボはファン達を見て笑います。

右議政! 王命もなく兵を率いて来たのか?

ファンは叫びました。

おや、これは廃位された世子様だ 何故盗賊どもとご一緒に?

盗賊はそちではないか 権力をかさに着て弱い民を惨殺し、挙げ句に偽りの手柄を立てた そちの罪をすべて暴くためにここへ来た

ファンは語ります。ウォンボは薄ら笑いを浮かべました。 

大変な罪だ 無実の民を殺した殺人罪 私腹を肥やすため朝廷と民を欺いた罪 世子を殺せと唆し王命もなく兵士を動員し再び民を殺そうとする反逆罪 そちの罪はその命をもってしても償えん

ウォンボはファンや村人達をながめます。

それがどうしたというのだ? どうせお前達は今日ここで皆死ぬのだ ここでのことを王様が知ることはない

ウォンボはあざ笑い命じました。

斬れ!

村人達は身構えます。するとファンは余裕で語りました。

そちの思い通りになるとでも?

思いがけない所からウォンボを狙い矢が飛んできました。ウォンボは刀で防御しますが馬から落ちます。ウォンボの部下は矢で射られて倒れました。

ジュンオン達王命を受けた軍が進んできました。ジュンオンは地面に腰をついたウォンボに告げます。

この国を侮辱し罪のない民を殺した逆賊を捕らえよ”との王命を受けてきた 逆賊の首領ウォンボは刀を捨てよ

そちはここで罪の裁きを受けるのだ

ファンはウォンボに言いました。しかしウォンボは笑って命じました。

やっつけろ!

官軍とウォンボの兵達の戦いが始まります。

ウォンボは邪魔なファンを仕留めようとします。

イ・ファン!

ウォンボは叫びファンに向かい突進しました。 

チョ・ウォンボ!

2人は互いに全力で刀を振り下ろします。ファンはウォンボの喉元に刀を突きつけますがウォンボの刀は折れました。ファンはウォンボを制圧したのでした。

皆、刀を捨てよ 今刀を捨てれば命だけは助けてやる

ジュンオンが声を上げました。首領が負けたのを見たウォンボの部下は刀を捨てます。ウォンボ達は兵士に捕えられました。

お前を都に連行しその罪を問う

ファンはウォンボに告げると背を向けます。するとウォンボは兵士を振り払い落ちていた自分の剣を拾うとファンに向かって投げつけました。

世子様!

ジェイが叫びます。テガンが咄嗟にファンを庇おうとしますが、そのテヤンの前に兄のテサンが走り込み身体を広げました。テサンは胸に剣を受けて倒れます

兄上!

ウォンボは兵士達に取り押さえられました。テガンはテサンを抱きかかえます。

ネワンコルの人達は何も知らない

テサンはファンに話しました。

何の罪もない 故郷に帰れるという言葉を信じていただけだ だから必ず故郷へ・・

テサンは血を吐きます。

約束は必ず守る ここにいる者達を故郷に帰す

ファンは誓います。テサンはテガンを見上げました。

テガン・・お前に成り済ました時 俺は人間らしく笑えることが多かった・・

兄上・・!

テサンは息絶えました。

王は正気を失った王妃を見つめます。

余はそちに出会ってこの殺伐とした王宮の中に癒しと安らぎを得た だから余はいつも大君と王妃に感謝していたのだ

けれど気の触れた王妃に王の話はわかりません。

私はもう妓生ではありません 鍛冶屋のソン・スチョンが身請け代を払ったはずです だからどうかもう自由にしてください あの人が待ってるんです

王は王妃の話に涙を流します。

王妃は裸足のままで風呂敷包みを抱えて王宮を出ていこうとします。

通してやれ

王は門番に命じました。門が開き王妃は王宮を出ていきます。王は静かにその後ろ姿を見送りました。

門は閉じられて王の目から王妃の姿は永遠に消えました。

町に民に知らせる張り紙が貼られました。

10年前碧川で起きた盗賊の反乱は右議政チョ・ウォンボと法務長官チョ・ウォ丿が結託しでっちあげた偽りの事件だった

ミョンジンは人々の前で張り紙を読みあげます。

この事実を明らかにした功績により廃位した世子を再び世子の地位に戻すそうだ!

そうか、そういうことらしいぞ!

字の読めないサムチルは頷いて皆に呼びかけました。

右議政チョ・ウォンボと法務長官チョ・ウォ丿はこの罪により・・八つ裂きの刑に処す!

八つ裂きの刑か!

皆は騒ぎます。

王妃は追放されて庶民に降格、ミョンアン大君も追放となり平安道に流刑だ

そういうことだ!

聞いている皆は応じます。

そして! 王様の代理として世子様が政を行い迫害と差別を受けてきた碧川の民に対して償う方法を検討し、世の中の混乱を収めるため尽力するよう仰せつかった!

そういうことか!

皆は納得します。

さらにチョ一族の罪を暴いている途中で開城府長官一家殺しの真犯人を捕らえた よって・・

ミョンジンは懐からジェイの人相書きを取り出します。

娘であるミン・ジェイの無実が証明され、罪のない主を守った侍女チャン・ガラムも無罪放免だ〜!

ミョンジンはジェイの人相書きを破り捨てました。

そりゃあ良かった!

皆は拍手します。

ジェイとガラムはファンから贈られた屋敷を掃除します。

あの・・お嬢様

ガラムは問いました。

あの人のことをお許しになるんですか?

あの人は全てを失った

ジェイは王妃のことを話します。王妃は正気を失い町を彷徨っていました。

私は赤ちゃんを産んだんです うちの人はどこ・・

王妃は風呂敷の包を抱きながら町の人に訊ね歩いていました。

気味が悪い あっちへ行け!

人々は邪魔にして物を投げつけます。

やめてください・・

ジェイはそんな王妃の姿を黙ってながめていました。

正気を失い息子のことも忘れた 罰は十分受けたと思う

ジェイの話を聞いてもガラムは不満げです。

私も世子様にお訊ねしたことがあるの 世子様が碧川の村の人達のために穴を掘っていらした時に・・

ジェイは語りました。

世子様は許せるのですか? 世子様を呪い殺そうとした者達を・・

ファンはジェイを見つめます。

そちは大丈夫か? ずっと心配していた

大丈夫ではありません 10年前の真実はともかく私の家族はあの者達に殺されたも同然 同情することなどできません

その気持ちはよくわかる

ファンは応じます。

私の気持ちもよくわかるだろう?

ジェイは頷きます。

だがチェイよ 過ちはどこから始まった? 誰のせいなのか? 長く住んでいた故郷を追い出されて10年もの間さすらい迫害を受けた それはあの者達の責任か それは違う

ジェイは目を潤ませます。

大君に桃を渡したのはチョ・ウォンボだが知らずに兄上に差し上げた大君を恨むことはできん 本当の悪人は他にいるのに被害者達が互いに憎み合う因縁が生まれる 

ファンはジェイを熱く見ました。

それこそ悪人達の思うつぼではないか 私はそれを断ち切りたいのだ

ジェイは涙を拭います。

わかりました 悪人どもに負けないという思いであの人達を許します

悪人どもに負けないという思いですか・・

ガラムは微笑みました。ジェイは何度も頷きます。

1年後ファンは王になっていました。

王様、碧川の長官、ハン・ソンオンからの書状です

ソ内官がソンオンの手紙をファンに渡しました。ファンは嬉しそうに手紙を読み始めます。手紙には碧川が村人達の努力で破壊される以前の姿を取り戻し、皆が元気に暮らしていると書かれていました。

本当に私の事が書かれているのですか

ファンのところに来たハヨン王女はウキウキした様子で訊ねました。

ファンはハヨン王女に手紙を見せます。

5行目から読んでみなさい

ところで王様 王女様からよく書状が届きます

ハヨンはソンオンの手紙を読んでファンの顔色を窺いました。

公務に勤しむ役人に何故やたらと書状を送るのだ?

ファンは舌打ちします。

チェリョン山に遊びに来たいと仰せですが王女様にお伝えください 仁王山より低く北岳山ほど見どころがないので遊覧をなさるならお近くの南山の方が・・

もう・・!

ハヨンは不機嫌に手紙を膝に置きます。壁際に控えていたテガンが堪えきれずに笑いました。

どうして笑ったの?

ハヨンはテガンを睨みました。テガンは頭を下げます。

何故か笑いがこみ上げてしまいました

ファンはハヨンにお茶を注ぎます。

怒りが収まるお茶だ 飲みなさい

ハヨンはがっくりしながらも手紙について兄に問いました。

これはどういう意味ですか?

王様から託されたあの子は達者ですが、実は少し前、妙なことが・・ あの人が碧川に来たのです 

ソンオンの手紙に書かれた”あの人”とは王妃のことでした。 

母上!

大君は王妃に抱きつき涙を流しました。

兄上、碧川の長官に託した”あの子”とはもしや弟ですか?

ハヨンは嬉しそうに訊ねました。

生きていてくれれば・・ どんな形でも生きているのであれば・・私はそれで十分です

ファンはハヨンの言葉に黙って頷きました。

♣  

ソンオンはジェイとの婚姻を約束した書状を燃やしました。

王様、まさかジェイさんを一人にしていませんよね? お二人は思いあっているのに何を躊躇っているのです?

ソンオンはファンへジェイについての手紙を書いて送りました。

王様のおかげで国は平穏ですから、ご自身の幸せをお考えください ジェイさんに寂しい思いをさせないでください

ファンはソンオンの手紙をながめ考え込みます。

ミョンジンの母親が萬研堂を訪れます。

師匠にご用ですか? 師匠は役所に届いた遺体を見に行ってますが・・

ガラムが母親とも知らずに応対しました。

うちのかめに蝿がたかっていて味噌の味が落ちないかと不安なのだけれど・・そういうことも解決してくれるの?

母親はガラムを試すように訊ねました。ガラムは母親ににっこり笑います。

はい、奥様 そういうことならかめの周りにホウセンカやケイトウを植えると宜しいかと 蝿はミツバチ以上に花が好きなのでかめに入るのを防げると思います

何故そんなことを知ってるの?

フフ 全て師匠に教わったのです あの方はこの世の万物に精通していらしてどんなささいなこともおろそかにせず、人々の役に立つならなんでも学ばなければ・・いつもそうおっしゃっています

師匠に良くして貰ってるようね もしや師匠を慕っているの?

母親は問いました。

え? ああっ! そんな・・恐れ多いことです 師匠は高貴なお方のご子息でいらっしゃいます 私ごときがそんな気持ちを抱いてはいけないのです

ガラムの言葉に母親は微笑みます。

それに・・師匠のお母様は・・とても怖い方なんです! 存在が知られたら私は殺されてしまいます

師匠母親の悪口を?

奥様、ご存知ありません? 領議政様の奥様がと~っても怖いことはみんながよ〜く知ってることですよ! 

その時扉が開いてミョンジンとアンジクが入って来ました。

父上、痛いです

アンジクに耳を掴まれていたミョンジンはそう訴えた後で母親を見ました。

母上? 

え? 母上・・??

ガラムは目を丸くしました。

全くこの子ときたら・・

母親はミョンジンを睨みました。

一体何事ですか・・?

ミョンジンはぼやきます。

ミョンジンとガラムはアンジク夫婦の前でかしこまります。アンジクはミョンジンを叱りました。

お前はいつまでこんな暮らしを続けるつもりなんだ?

町の者のくだらない悩みを解決することが大きな志なの?

母親もミョンジンを責めます。

私の小さな手助けが人生を左右することもあるんです

だからこれからもこの娘と生きていくのか?

アンジクの問いに二人は顔を見合わせます。二人が慕い合っているとわかった夫婦は頷き合いました。アンジクは咳払いすると声を上げます。

これ以上辛抱出来ん! お前は私の息子ではない 家系図からお前の名を消す! これからは私の息子だと名乗るでないぞ!!

では・・どこのキム家のミョンジンなのですか?

ミョンジンは困惑します。すると母親も告げました。

勝手にその名を使ってはなりません! 名を捨て勝手に生きなさい

母上・・

私はあなたを捨てに来たの

夫婦は立ち上がります。

さあ行きましょう

アンジク達夫婦はこっそり笑い合うと満足そうに萬研堂を出て行きました。

そんな・・家系図から消すなんて あんまりじゃないですか

ガラムは涙を溜めて言いました。ミョンジンはガラムに笑います。

大丈夫だ 名前ならちゃんとあるだろ

ミョンジンは立ち上がると懐から紙を出して台に置きました。

私の名はコム・モンジンだ

その紙に書いた名前はガラムが前に字の練習で書いたミョンジンの名前でした。

これは私の・・

ガラムはため息をつきます。

チャン・ガラムとお似合いの名前ではないか

ミョンジンに言われてガラムも微笑みました。

そうですね ピッタリです

2人は恥ずかしそうに笑い合います。

ファンは体調を崩します。医師はファンを診て告げました。

ようやく病名が判明致しました これは陰虚火道で・・

陰虚火道?

アンジク達高官や内官達は医師を見つめます。

陰虚火道?

ファンも問いました。

体に潤いがなく熱っぽくなり食欲が減ると同時に気力も衰えるのです これは・・恋煩いかと存じます

ファンは驚いて書記官に命じました。

これ、そのようなことは書かなくて良い 恋煩いなどありえない

ファンは否定しました。しかし内官達が訴えます。

王様、違うわけがありません

こやつらめ・・ 余が違うと言ってるのに・・

ジェイは屋敷で子供に字を教えていました。

今日のお勉強はここまで

ありがとうございました

子供達は帰って行きます。ジェイが廊下を歩いていると花の咲いた庭の木の下にファンが立っていました。

王様・・

ジェイは庭に降りてファンにお辞儀します。

王様がどうしてここに・・

変わりないか?

ファンは訊ねました。

顔色がいいな とても元気で過ごしていたようだ

王様は・・?

余は元気ではない そちのいない王宮は静か過ぎてまるで独りぼっちのようだ 一緒に行こう

ジェイはいたずらっぽく笑います。

約束を守るということですか? 内膳にしてくださるんですよね

はっ まさか 内官があんな駕籠に乗るか?

ジェイは花嫁の乗る駕籠を見つめます。

遅くなったがあの日の告白への余の答えだ

ジェイは恨みがましくファンに言いました。

随分ゆっくりなお返事で

そちはいつもひと言多い

そうですか・・嫌いなんですか?

いや・・嫌いではない

もったいぶってないでちゃんと言ってください 待たされた分王様の口からお返事を聞きたいのです 告白したのにこんなに待たせたんですから はっきりお返事を伺うまでは絶対に・・

慕っている

ファンは告げました。ジェイはファンを見つめます。

ジェイよ 愛しく思っている

ファンは手を差し出します。ジェイがその手を取ると、ファンは引き寄せてジェイを抱きしめます。そして二人はキスをしました。

ドラマの感想

やっと意地っ張りのファンも素直にジェイに愛の告白をしましたね!ドラマを通してこの2人の会話がとても気に入ってました。台詞も楽しかった。ウォンボの陰謀に重点が置かれた筋立てでしたが、もっとミョンジンの萬研堂を活躍させて欲しかったな。一話完結スタイルの「萬研堂事件簿」みたいなのも面白いんじゃないかと思います。

ファンとジェイやミョンジンやガラムの詳しい恋愛ドラマをスピンオフで作っても楽しいかも。キャラクターに魅力があるのでまた見てみたいな~(*^O^*)。

ドラマ
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