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NHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」で大君の意外な出生の秘密が明かされる!その第18話のネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送中の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第18話)について書きたいと思います。

ソンオンは内官スンドルが自分の許嫁ミン・ジェイだと知り驚愕する

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>  <第8話>  <第9話>

<第10話> <第11話> <第12話>

<第13話> <第14話> <第15話>

<第16話> <第17話>

ドラマのネタバレあらすじ(第18話)

王妃は小箱からファンについての書状を取り出して読みます。

世子が呪いの書を見ました

これはチェ尚宮からの報告でした。

世子の右肩に矢を射ました

次にテサンからの報告を読みます。

世子が開城府長官に送ろうとした手紙を見つけました

チェ尚宮は落ちていたファンの手紙を王妃に送りました。

東宮殿に新たな内官が入りました

チェ尚宮はスンドルのことも報告していました。

東宮殿の内官コ・スンドルは開城府長官の娘ミン・ジェイです

これはテサンが書庫で話すファンとジェイから得た情報でした。王妃はテサンの書状をたたみ机に置きます。

***

ソンオンが部屋に来ると王妃はテサンの書状をソンオンに渡しました。

王女と大君を守ってくれたお礼で呼びましたが気になることを伝えたくて・・

ソンオンは書状を読んで顔色を変えます。

王妃様、これは事実ではございません

もちろん人を陥れたり噂を流したりする内人の悪ふざけでしょう 世子が女性を内官として東宮殿に置くはずがない しかも殺人犯を王様がいらっしゃる王宮に入れるなんて

そうでございます ありえません 王妃様

事実であっては困ります 私は内命婦の長なのでいろいろな書状が届くのですよ 知らぬふりもできましたがミン・ジェイはなたの許嫁でしたから

王妃はソンオンに微笑みました。

もしこれが本当の話ならとっくに世子が親友のそなたに伝えていますよね 忘れてください 私も忘れます

・・はい 王妃様

ソンオンは応じますが内心激しく動揺していました。

***

書庫に来たファンはテガンがジェイの首を絞めているのを見て驚きます。

何をしている!

世子様・・

テガンは我に返りジェイから離れます。ファンはあえいでいるジェイを支えました。

大丈夫か?

それから地面にへたり込んだテガンをきつく睨みました。

何事だ? お前はテガンか?

世子様

テガンは目を潤ませます。するとジェイが言いました。

私は・・あの者の双子を見ました 護衛官がわざと逃がしたんです 一味かもしれません

テガンは急いで土下座します。

違います! 世子様 兄と鉢合わせしたのは初めてです まさか生きているとは・・

テガンはジェイを見上げました。

首を絞めて悪かった お前が大声を出したから驚いてつい・・

テガンはファンに訴えました。

世子様、兄は子どもの頃に亡くなったんです 兄が亡くなるのをこの目で見ました それなのに生きていたので驚いて・・ 思わず・・

テガンの言葉にファンは息を吐きます。

***

ファンは書庫でテガンに訊ねます。

兄が亡くなった場所は碧川か?

十年前碧川で騒動が起こった時私もそこにいました 官軍が兄を殺すのを見て一人で逃げました ・・そして世子様に会いました

なぜ今になって話すのだ 私が調べていると知っていたはずだ

碧川出身者が追放されるのを見て怖くなったのです

テガンは答えました。ファンはテガンを見つめます。

そちは私の臣下だ 私がそちを守る

しかしテガンは目を伏せます。

私を迎えたのは世子様です 私が碧川出身者だと知れたら世子様にも迷惑が

ファンは沈黙します。テガンはジェイを見ました。

お前の家に来た使いは私の兄なのか? 私の兄がお前の家族を殺したのか?

それは違うと思う

ジェイは答えました。テガンはファンを見ます。

では赤い紙をばらまいたのは私の兄ですか?

私が町で見たのは覆面をしていてもその顔だった

ジェイが話します。

一年前に私を矢で射たのも祈祷師の牢に蛇と短刀を届けたのもそちの双子の兄だろう

テガンは顔を歪めます。

世子様、兄の罪をどう償えば? 私の命を捧げます 殺してください

ファンは頭を下げたテガンに聞きました。

碧川で何があったのか覚えているか?

テガンは首を振ります。

事件の三か月前に親戚の家に預けられました 貧しくて口減らしを ですが親戚の生活も貧しくて追い出されて戻ったところ、その日に兄が亡くなるのを見ました

テガンは唇を震わせます。

碧川で何があったのかはよく知りません 母の遺体も見つけられず・・兄を置いて逃げた罪悪感を忘れようと生きて来ました 兄が生きていて罪人だったとは・・

そちの兄は何故書庫に?

わかりません

するとジェイが急いで扉を開けました。部屋を見まわし小箱を開けます。ファンが来て様子を窺います。ジェイはファンに告げました。

腕輪はそのままです でも腕輪を見たら仕掛けに気づいていることがわかったかも ここに出入りしていたなら私の正体も知っているはずです

ジェイの話にファンは眉を寄せます。

***

ファンはテガンに語りました。

双子であることを利用しそちの兄が王宮に出入りしていたならそちを王宮には置いておけない 親衛隊には別の理由を話しておくから家に帰れ

世子様・・私は世子様のそばでお守りします どうかご容赦を

テガン、お前を信じている 首を絞めたが殺す気はなかったと

世子様

家に帰るのだ 必ず呼び戻す

***

ソンオンは家でジェイの肖像画をながめていました。

・・何故気づかなかったのだ

ミン・ジェイは師匠の娘だ 罪がなければ守るつもりだ

ソンオンはファンの言葉を思い出します。

もし生きて戻り潔白を証明したらそちの元に返す 

約束ですよ 私に戻すと

ソンオンは肖像画を机に置きます。

私との約束を守るためにジェイさんをそばに?

ソンオンはジェイを抱き上げたファンの言葉も思い出しました。

この者に触れられるのは私だけだ

ソンオンは草原で足を怪我しながら必死でファンを探すジェイの姿を思い浮かべます。

世子様を私が守り私を世子様が守るのです 互いのために無事でいると

ジェイさんは世子様に抱きついていた・・

ソンオンは拳を握りしめます。

***

ガラムミョンジンジェイの父の開城府長官の書いていた絵について訊ねます。ガラムは紙に実際に書いてミョンジンに見せました。

こんな感じです

ガラムは書いた物を示します。

これは何ですか?

ミョンジンは絵を見ました。

う〜〜ん? これは・・

これは?

石蹴りではないか!

ミョンジンは笑いました。

私と遊びたいのか?

・・私が石蹴りを知らないとでも?

ガラムはミョンジンを横目で見ます。

こんな風だったのに… なんだろう

・・石蹴りだろ?

だから違うって!

***

ハヨンが枕元で大君の寝顔をながめているとファンが来ました。

お兄様

心配はわかるがあまり無理をするな 顔がやつれているぞ

ファンは妹を気遣います。そして大君のそばに座り顔を見ました。

(大君は白髪になってはいない 迷魂術をかけられてはいないのか)

ファンは思案します。

***

ジェイは床についても落ちつかず書庫の戸締まりをします。さらに誰も入って来れないように扉の前に椅子を置きました。ジェイが少しホッとしているとファンの声がしました。

怖いのか?

ジェイが灯りを持って声のする方に行くとファンが本を読んでいました。

そこで何を・・?

見ての通り月明かりで本を読んでいる 

ファンはジェイを見ました。

外に開く扉なのにそこに椅子を置いても意味がないだろう 私が見張りをしているから安心して寝るといい

・・ここに座ってもよろしいですか

眠くないならそうしろ

ジェイはファンのそばに座ります。

何故書庫にいらっしゃったのですか?

本を読みに来た 今夜は書庫で過ごすと伝えて来た

本を全て暗記しているのに何故こんな時間に・・ 違うとは思いますが・・

ジェイは立って読んでいるファンを見上げました。

昼間のことで私が怖がっていると心配して・・?

ファンはジェイを見ます。

守りに来たとか・・

ファンが黙っているのでジェイは言いました。

違いますよね

ファンは本をめくります。

もう遅いから寝ろ

ジェイは本を読んでいるファンをながめます。ファンが見るとジェイは目を逸らしました。ジェイは立ち上がりファンが読みそうな本を探してファンに渡します。そしてまた月明かりの中のファンを眺めるのでした。

***

ファンの妃にはソウンが決まりました。ソウンは王と王妃に挨拶します。二人はソウンを見て満足そうに微笑みます。

ウォンボの一派はアンジク達と連れ立って歩いてきたジュンオンにお祝いを言います。

一族から世子の妃が出るとはめでたいですな ハン氏の権勢も増すでしょう

確かに王妃となる方を出すのは家門の名誉です だが権勢とは関係ないでしょう

ジュンオンは答えました。

またまた綺麗事を 外戚の権力をご存知だからこそ左議政様も世子嬪候補を出したのでしょう?

ウォノが口を挟みます。

法務長官

アンジクが遮ります。

口を慎みなさい 臣下として当然のことをしたまでだ

慣例に従い世子嬪候補を出しただけです

パンスもジュンオンを擁護しました。

揀択は王妃様が長なのですよ 中宮殿が決めたことでは?

外戚の”権勢”などと・・ 忠義に命を尽くすべき臣下達が外戚という立場を利用して権力と欲に溺れて国と民を軽んじることを右議政は”権勢”と呼ぶのですか

ジュンオンはウォンボに問います。ウォノが顔色を変えジュンオンを責めました。

左議政様、それは言い過ぎですよ!

まあまあ、もう止めましょう 慶事を控えています

アンジクが制しました。

良い世の中になりますよ 外戚の権勢を論じる者がいなくなるでしょうから 外戚でなく真の忠臣達が王に仕え民を治めることになります

ジュンオンはウォンボの一派にそう言い捨ててアンジク達と歩いていきました。

***

世子嬪が決まったことでファンは東宮殿の内官や女官達から祝われます。 チェ尚宮がファンにお辞儀して告げました。

私は今日から世子嬪のいらっしゃる別宮に行き婚礼のための習儀を担当致します

大変だろうがよろしく頼む 

承知致しました 

チェ尚宮は居室から出ていきます。

座れ

ファンはさえない顔のジェイに命じました。ジェイは持っていた本をファンの前に置いて座ります。ファンは引き出しを開けて家の鍵を渡そうとしますが、そのまま引き出しを閉めてしまいました。

あの・・世子様

ジェイは話します。

香炉を持って萬研堂に行きキム殿と法師について調べようと思うのですが・・

一人では外出させない

ファンは言いました。

一人で行動するな 私が一緒に行動する

はい・・ 世子様

***

ジュンオンは世子嬪となったソウンと話します。

まだ婚礼が済んでいないので私的に別宮に来るのは礼儀に反しますが、特別に王様のお許しを得て参りました

ジュンオンは頭を下げました。

おめでとうございます 世子嬪様

世子様を欺いているのが気になります

ソウンは眉を寄せました。

すべては私がしたことです 私が引き受けるので怖がらないでください 国を立て直し民を安心させねばならないのです

ソウンは微笑みます。

父が言っておりました うちは民の血税で暮らす官吏なので、民に恩返しをして民を豊かにするよう努力すべきだと

ジュンオンは頷きます。

耐え抜いてみせます

ソウンは決意を表しました。

心を決めてくださりありがとうございます ですが世子嬪様・・

ジュンオンは諭します。

王宮内でお母上の供養はなさらないように 私達の屋敷でいたします

はい おじ様

ソウンはジュンオンに頼みました。

お願いします

***

マンドクポクスンが食堂の準備をしていると矢が飛んできて木に刺さりました。

故郷に帰る準備をしろ

矢に付いていた文にはそう書かれていました。

私も行く

ポクスンはマンドクに言いました。

無理を言うな

いいえ 夫を危険な場所に行かせて釜の前に座ってまきをつつきながら怪我をしていないか気をもんで待つなんて もう耐えられない

ポクスンはマンドクの手を取ります。

一緒に行かせて 危険だったら戻るから連れて行って

マンドクは頷きます。

わかったよ・・

***

ガラムはタルレモルに服を持って来ます。

これはタルレ、こっちはモルのだよ

タルレは花の刺繍がしてあるのを見て喜びました。

きれい

お母様は腕がいいな 二人にぴったり似合った服を作ってくれた

ミョンジンは感心します。二人はサムチルが通りかかると服を見せに行きました。

いい服だなあ

サムチルに褒められて嬉しそうな二人をガラムとミョンジンは楽しげにながめます。

それで生地は?

ああ、パク様がくださいました 私とお嬢様にって・・

ガラムはうっかり話して狼狽えます。

いえ、・・あ! お嬢様って・・

お前とジェイさんの服を作れと?

ミョンジンはとぼけた顔で言いました。

お前も女性の服を着たいだろう

え?

お前が女性の服を着た時は後ろ姿しか見ていないが・・

ミョンジンはガラムを見ました。

きれいだった

ガラムは戸惑いながらもミョンジンをごまかそうとします。

し 師匠・・ いったいなんのことだか

ミョンジンはガラムの前で指を立てました。

しー! お前はチャン・ガラムでコ内官はジェイさんだろ

ガラムは仰天します。ミョンジンは焦っているガラムを見て言いました。

秘密を教えてやろう 私はパク殿の正体もわかってる

は? パク様も正体を隠してるんですか?

ガラムはびっくりします。

師兄の正体は知りたくなかったな

日頃「一を聞いて十を知る」と自負している方が何故知りたくないと?

知っていることは隠しておきたい 鋤の使い方も知らない師兄をあがめることになる そんな関係は嫌だ!

ガラムは首をひねりました。

もしかしてあの方が世子様・・とか?

ミョンジンは慌てます。

だめだ! 知らないふりを!!

本当に世子様なんですか?

知らないふりをしろ! 二度とからかえなくなる

そんな・・

ミョンジンはガラムの手を掴みました。

ところで母が言うには・・庭に立っていた女性は私に

ミョンジンはガラムを見つめます。

思いを寄せていると

・・な! 違います!! あの人が師匠を馬鹿にするのが嫌で・・

ミョンジンはガラムに顔を近づけます。

何故嫌なんだ? もしや私を恋慕っているから・・ 私と縁談のあった娘が嫌だったのでは?

ミョンジンはニヤつきます。ガラムはミョンジンを突き飛ばしました。

何を言ってるんですか! 違いますよ!

ガラムは叫びます。

違うと言ってるでしょ!

***

テサンとクォン尚宮、マンドク夫婦はムジン法師を埋めた場所で供養をします。四人は何度も法師の墓の前で土下座を繰り返しました。

あなた達も近いうちにネワンコルに

クォン尚宮はムジン法師の小屋の前でマンドク夫婦に話しました。夫婦は顔を見合わせます。

故郷に帰れるんですか?

そうなるはずよ よく頑張ったわね

テガンも連れていきます

テサンはクォン尚宮に言いました。

・・そうね

四人は瓶の中で泳ぐ赤い魚を見つめます。

***

ミョンジンは萬研堂に来たファンとジェイからムジン法師の最期を伝えられます。

師匠が碧川出身だと? 身毒国にいたとは聞いていたが・・

師匠とはどこで?

ファンは訊ねます。

ニ年前に水口門の外で 捨てられる民の遺体を回収している姿を見ました 酒場で再会して師匠と呼ぶように

皆は視線を落とします。ジェイは台の上の紙を見ました。

これはなんですか?

ああ・・これは前に仕えていた家の旦那様が描いていたのを思い出して・・

ガラムが説明しました。

文字でもないし絵にも見えない 

ミョンジンが言います。

師兄はわかりますか?

何故赤で? 私は見たことがない

ジェイがガラムに聞きます。

こんな感じでした

ガラムは答えます。ファンは紙を動かして何度もながめました。

これは織綿図だ

織綿図?

ミョンジンが訊ねます。

織綿図なら・・

ジェイがファンに言いました。

織綿図って何ですか

ガラムが問います。

暗号のようなものだ

ファンは答えます。そして紙に図を描きました。

このように枠を書き規則に従って文字を並べる

文字が複雑に並べられているので受取人しか解読できない

ジェイがファンに続いて話しました。

人に知られないように書いた秘密の手紙だ

ミョンジンとガラムは頷きます。

誰かに密書を出したのだ 内密に伝えることがあったのだろう

ファンは推測します。

私にも知らないことがあったようです

ジェイは思わず漏らします。

旦那様が密書を? でも出すとしたら一体誰に?

ガラムは追いかけられた開城府にいた役人を思い出します。そしてやはり閃いたジェイと同時に叫びました。

開城府の判官様だ!

ジェイはファンに告げました。

開城府から昇進して都に来た方がいます 開城府長官宅によく来ていた方です 長官様が密書を預けるとしたらその方かと・・

では世子様、その人物に会わねば・・

ミョンジンはファンに言いかけて口に手を当てました。ガラムも目を丸くしてから頭を下げます。

世子様・・ ですよね?

皆は押し黙ります。

***

開城府の元判官が役所から帰宅するのを四人は待ち伏せます。夜道を歩く元判官にガラムが声をかけました。

把総様

お前は開城府長官様の・・ 見間違いではなかったのか 何故都に? 官奴婢にならずに逃げたのか?

元判官が問い詰めているとジェイもやってきます。

把総様

二人は頭を下げました。把総は驚いて辺りを見回します。

生きていたのか? 崖から落ちて死んだと・・

身を隠して家族を殺した真犯人を追っています

どういうことだ?

把総様、もしや父から密書を預かりませんでしたか?

把総は口をつぐみます。

まだ持っていますか?

しかし把総は冷たく告げました。

今のお前は殺人犯だ 何も言えない

いいえ! 濡れ衣を着せられたのです 信じてください

ガラムが訴えます。

密書を預かったなら私にください

ジェイは頼みますが把総は拒みます。

長官様に免じて会ったことは黙っておく 去れ

把総はジェイ達に背を向けますがそこにファンとミョンジンが来ました。

止まれ 無礼な態度だぞ

ミョンジンは把総を諌めます。

こちらは世子様でいらっしゃる

把総は疑わしげにファンを見ます。ファンは袂から世子の印を出して示しました。把総は仰天して跪きます。

世子様!

***

萬研堂で把総はジェイの父親から預かった手紙を台に置きます。ファンは封を切り手紙を広げました。 

やはり織綿図・・

ジェイは呟きます。

何故この密書をまだ持っていたのだ?

ファンは把総に問いました。

左議政様にお渡しするように言われましたが都に来た直後に母が急逝して余裕がなく、落ちついて左議政様のお宅に出向いた時には何故か役人が集まっており、王命での取り調べをしている最中でした そのままお渡し出来ず今まで・・

把総はジェイに謝りました。

長官様との約束を果たせず申し訳ない

いえ、密書を捨てずに保管しておいてくださり感謝します

ジェイは言い、織綿図をながめました。

全くわからないな

ミョンジンは唸ります。

これがわかるのは受取人の左議政だろう 

ファンは話します。

***

ジェイが水を入れた桶を運んでいるのを見たソンオンは運ぼうと桶を持ちます。

兵士長様

ジェイはお辞儀します。

どこに持っていくのだ?

書庫の掃除をしようと・・ 私が持ちますから

箒を手にしたジェイは桶も持とうとします。

その細い腕では大変だろう

二人は書庫に向います。

***

ありがとうございました

書庫で桶を置いたソンオンにジェイは礼を言います。

・・今まで大変でしたね

いいえ 東宮殿の内官なら当然です

ソンオンは書庫を見回して問いました。

寝床は・・どこに?

世子様に部屋を用意して頂きました ・・なぜですか? 言葉遣いが急に丁寧になりましたが

ソンオンはジェイを見つめます。

ありがとう 生きていてくれて

ジェイは目を見張ります。

気づかず申し訳なかった 知っていたら守ってあげられたのに 力不足ですまない

ジェイは首を振ります。

いいえ、兵士長様は私の正体を知らなくても優しくしてくださいました 四方位事件の時も内官ごときと戦ったと言われながらも、兵士長様は人の命を助けるために私の話を聞いてくださった ミン・ジェイとしても、一人の人間としても、尊重してくださいました

ファンが書庫に来て扉を開けようとして二人の話を聞いてしまいます。ファンは扉の前で立ち尽くします。

何故・・私の元に来なかった?

ソンオンの問いにジェイは言葉を失います。ファンは書庫から離れて庭に佇みました。

家族を殺した真犯人を探すことの方が身の安全より重要でした

世子様はいつからご存知だった? ジェイさんだと知りながらおそばに置いたのか?

世子様は私が最初にお訪ねした時から兵士長様の元へ行くよう何度もおっしゃいました 世子様の元に残ると決めたのは・・私です

ソンオンは顔を強ばらせます。

女性が内官に変装することはとても危険です 世子様のお立場まで揺るがしかねない危険な行為です すぐにでもやめるべきだ このことが世に知れる前に

ジェイは俯きます。

一緒に王宮を出よう

ソンオンは手を差し出します。ジェイはソンオンを見あげました。

兵士長様・・ 私は内官を辞めても兵士長様の婚約者であるミン・ジェイには戻れません

ジェイはソンオンに告げました。ソンオンは目を潤ませます。

もしや・・ 世子様を?

ジェイは沈黙しました。

いや・・ 聞きたくない

ソンオンは手を下げます。

ですが私達は納采の書を交わした仲です 婚姻を結んだのも同然なのです 破談にしない限りあなたは私の女性です

私を引き止められないことは兵士長様もご存知でしょう ・・これ以上私を待たないでください

ジェイは懇願します。

新しい縁を結び幸せになってください ・・これが兵士長様に伝えられる私の本心です

ソンオンはじっとジェイを見つめます。そして書庫を出ていきました。

***

ソンオンが書庫を出るとファンが立っていました。ソンオンはファンにお辞儀します。

お元気でしたか?

・・言う事はそれだけか?

ソンオンは沈黙の後で言いました。

いつか約束をなさいましたね ジェイさんが戻って潔白を証明したら私の元へ返すと 

ファンはソンオンを見つめます。

友人同士の固い約束です 私は信じています

ソンオンは頭を下げ去ろうとします。

その約束が守れるとでも?

ファンはソンオンの背中に語りました。

女性は物ではない 婚約したとはいえ意思がある女性を無理やり連れていき縛りけられるとでも?

ソンオンは振り返りました。

掟と道理をわきまえていれば私の元に来るはずです

ソンオンは頭を下げて立ち去ります。

***

ファンが書庫に入るとジェイは放心したように床に座り込んでいました。

世子様

ジェイは慌てて立ち上がりお辞儀をします。ファンは床に散らばった掃除道具に目をやりました。

掃除の途中で・・

ジェイは言い訳します。

それで・・世子様、大君様のお見舞いはすみしたか? ご様子はどんなでしたか?

まだ目を覚まさない

ファンは答えます。

こんなに長く寝ていて大丈夫なんだろうか・・

世子様・・

ジェイは思案顔でファンに問いました。

大君様を心配なさる別の理由がおありですか?

ファンは沈黙を守ってから話しました。

白髪だ 牡丹の花の香を嗅いだシム・ヨンと祈祷師は急に白髪になった

白髪が迷魂術にかかった証拠だと?

死んだ法師が大君に迷魂術をかけたなら大君も白髪になる 一体何故大君に迷魂術をかけたのだろう

ジェイは迷いながら話します。

実は先日王女様が・・

ジェイはファンに大君がウィヒョン世子に桃を差し上げた話をしました。

大君が兄上に桃を・・? ありえない 事実ではないはずだ

ファンは動揺します。

世子の死に関わることだ 大君が危険になる 噂ではなく本人が認めたとなると・・

ファンはジェイを見据えます。

それを聞いたのは王女だけか?

いえ、王妃様もご一緒だったとか・・

ファンは衝撃を受けます。ジェイは自分の推論を述べました。

世子様、クォン尚宮が黙ってお二人を連れ出すことなどあるでしょうか 王妃様は最初からあの法師をご存知だったのでは? 

口を慎め

ファンは怒ります。

迷魂術を使い大君様の記憶を消そうと・・

黙るのだ! 母上を悪者にする気か?

ジェイは首を振りますが続けます。

世子様・・ 大君様は襲われませんでした 狙われたのは王女様だけです その気になればクォン尚宮も殺せたはずです 王妃様がどこまでご存知かは別として クォン尚宮は王妃様の・・

やめるのだ

ファンはジェイに背を向けます。

世子様・・ 私が萬研堂で言ったことを覚えてらっしゃいますか?

わからない時は仮説も重要です 仮説から出発してひとつずつ潰していけば真実が見えて来ます

これもひとつの仮説です ですが真実に到達なさりたいなら目を背けてはなりません

ジェイは動揺するファンに話しました。

***

夜の間に眠っている大君の髪に変化が現れます。朝になり医者が部屋に行くと驚いて声を上げました。

大君様の髪が・・!

大君の髪は真っ白に変わっていました。

***

ハヨン王女は大君の食事に付き添います。ファンも様子を見守りました。大君はすっかり元気になり食事をします。医者はファンの前に薬の原料を並べました。

私が知る限りこの中に副作用で白髪になる薬材はない

世子様、その通りでございます そのような薬材を使うはずはありません

医者は安堵して話します。

一日で白髪になられるとは・・初めてのことです

***

ファンは密かにハヨンと話します。

大君が兄上に桃を差し上げたと言ったのか? 母上もご一緒にお聞きになったのか?

・・はい

ファンは重い息を吐きます。

***

王妃はテサン達が法師の小屋から瓢箪に入れて持ってきた魚を瓶に移します。

マンドクの食堂ではモルが姉のタルレに訊ねていました。

あの話は嘘でしょ

モルは洗い物を干しながら姉に問いました。

千年生きている赤い魚だよ その魚の卵を食べると頭がおかしくなると

嘘じゃない 本当にいるのよ 半月に一度赤い卵を産んでその卵を食べると正気を失うの

その魚の名前は?

ムヒャンヒョルモクよ

王妃は泳ぐ魚を見つめます。そして冷たい笑みを浮かべました。

***

ファンは夜更けにジュンオンの屋敷を訪ねます。

旦那様 お客様です

こんな時間にか?

ジュンオンは庭で待つ客と会います。

こんな時間に用とは・・

背を向けていたファンが振り向くとジュンオンは従者に行くよう命じました。そしてファンに近づき頭を下げました。

世子様 こんな夜遅くにどんなご用ですか?

久しぶりに来ると感慨深いですね

わが家門は世子様に助けて頂きました あの時も今も急に現れて驚かせるのは変わりませんね ですが頻繁に東宮殿を留守になさるのは良くありません しかもお一人で動くとは 

ジュンオンはファンを見つめます。

私にお話があるのですか?

・・左議政を味方と思っても?

ファンはジュンオンに訊ねました。ジュンオンは息を吐いてから穏やかに話し出します。

私はこの国のために、王様と世子様に仕えることに全てを懸けました

ジュンオンの言葉にファンは頷きます。

***

ファンはジュンオンにミン・ホスンの書状を見せます。

これは織錦図ですね

ジュンオンはそう言うと驚いたようにファンを見ました。

世子様、これは・・

そうです 私の師匠であり左議政の親友であるミン・ホスン様が左議政に宛てて書いた織錦図です 殺される直前に送りましたが事情があって今になり届きました

何故この織錦図が世子様のお手に?

まずは内容を知る必要があります これを解読できるのは左議政だけです

ジュンオンは織錦図に目を走らせます。

はい、世子様 この織錦図は我々だけが知る規則に従い描かれています

師匠の一家が殺されたことはこの織錦図を送った理由と関係があるはずです

ではミン・ホスンの娘が家族を殺したというのは・・

ミン・ジェイは犯人ではありません 織錦図を解読してください 真実を明らかにする手がかりが隠されているかもしれません 

ファンはジュンオンに頼みました。

***

ジュンオンは織錦図の解読を始めます。

これは碧川の宋家についての情報です・・とんでもないことだ

ジュンオンは動揺しながらファンに訊ねました。

世子様、開城府長官の殺害も碧川の残党と関係があるとご存知でしたか?

ジュンオンの問いにファンは頷きます。

***

ジェイは部屋で短刀が無くなっていることに気づきます。

私の短刀がない・・?

ジェイはテガンの兄の仕業と直感しました。

私の短刀を何に使うつもり?

ジェイは東宮殿に急ぎます。

世子様! スンドルです

一体何事だ?

部屋の前で並んでいるソ内官が訊ねます。

すみません 急用なんです

ジェイは内官達が止めるのも聞かずに部屋に入りました。けれどもファンはいず机に置いた箱の蓋が開いていました。ジェイは箱の中の”呪いの書”を取り出します。そして愕然としました。

呪いの書の赤い文字が変わっている ”妻もなく独りで老いるだろう 子もなく寂しく…”? この意味は?

スンドル! 何をしている?

ソ内官が来てジェイを問い詰めました。

世子嬪様が危険です! 世子様はどこに?

何を言っている?

別宮に人を・・

ジェイは走り出しました。

***

王妃は大君の白い髪を梳いていました。

白髪などなんでもないわ 気にせずに安らかに過ごしなさい 大事なのは見た目より心でしょう

王妃は大君の髪を撫でます。

素直な心を持った”賢(ヒョン)”

王妃は息子を見つめます。

(賢…それがあなたの名前よ あなたの名前はソン・ヒョンよ)

***

ファンはジュンオンが織錦図を解読して書いた文を読みます。

なんということだ・・

ファンはあまりの内容に愕然とします。

***

ジェイはソウンの暮らす別宮にやってきます。

内官は入れませんよ!

女官達に止められますが無理矢理居室に入ります。

するとソウンは刺殺されていました。

世子嬪様・・

そして血だらけのジェイの短刀が転がっていました。

ああ・・

ドラマ(第18話)の感想

ドラマも終盤になって展開が急になってきました。ジェイはピンチですねこの難局を乗り切れるんでしょうか?

それにしても美しい王妃はとんでもなく残酷だったのですね。お話だからしょうがないけど貧しい村人から王妃という地位につけたんだから息子と平和に暮らせば良かったんじゃないかと思っちゃいます。碧川の村人も保護しようと思えば出来そうなのに・・。こんなに大きな事件をムジン法師と五人(主だってはテサンが)で行ったというのもちょっと無理が?と考えちゃいますが・・お話ですからね。

カナエ的にはミョンジンとガラムの漫才ぽいやり取りが楽しかったです。二人は両思いになれそうかな・・😐。 

ドラマ
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