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NHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」で右議政ウォンボはコ・スンドルがミン・ジェイだと知りほくそ笑む!その第14話のネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第14話)について書きたいと思います。

男装し役人の目を逃れていたジェイやガラムに危機的状況が訪れる

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>  <第8話>  <第9話>

<第10話> <第11話> <第12話>

<第13話>

ドラマのネタバレあらすじ(第14話)

第14話

カプスウォンボに報告します。

世子がいただと? 護衛もなく兵士長と内官を連れて?

兵士長と内官は崖から落ちたので助からないかと思いますが

カプスは辺りをはばかります。

実は世子様を矢で・・ 仲間を捕らえられてこちらのことを知られては厄介なことなると思いまして・・

世子様を矢で射るとはけしからんな

ウォンボは口ではそう言いつつニンマリして訊ねました。

死んだのか?

深手を負ったので一人では都に戻れないかと

死体が転がっていたとしても世子だとわかるものなどいまい 雉を捕まえようとして鷹と鳳凰まで手に入れたか

ウォンボは声を上げて笑います。

東宮殿の主は不在か ずっと戻らねばいいが

***

ジェイ(チョン・ソニソンオンは薬房の門を叩きます。

すみません! 人が死にそうなんです 開けてください!!

こんな時間に何事ですか

ソンオンは兵士長の印を店主に見せて告げました。

矢で射られた

***

店主はファン(パク・ヒョンシク)の容体を診ますが困惑します。

出血がひどいのですが今ここには血を止める薬がありません 家にあるのですが

私が取りに行こう 家はどこだ

ソンオンは立ち上がります。

***

ソンオンが薬を手に入れ走っていると通りに人が集まっていました。

殺人事件だ どいてくれ

役人が叫んでいます。ソンオンは印を見せて聞きました。

何があった?

オ・マンシクの一家が殺害されました

ソンオンは赤ん坊を抱いた妻と子供の三人の遺体をながめます。

酷いことを・・

***

薬房の店主はファンの傷口に薬を塗ります。

血は止まりましたが傷口が開くので絶対に動かしてはなりません

ジェイは頷きますが、ソンオンは言いました。

場所を移さねばならん

え?

オ・マンシクの一家が殺された やつらの仕業だろう 我々が生きているかどうか確かめるためにこの辺の薬房を回るかもしれん

ソンオンは店主に聞きました。

人目を避けられる場所はないか?

***

ファンは納屋に移されます。ジェイはファンに呼びかけました。

世子様、申し訳ありません 私がおそばに来てから不吉なことばかり起きています すべて私のせいです

ジェイは涙を流します。

世子様にお伝えしたいことがあります 目を覚ましてどうか聞いてください

ソンオンが水を入れた桶を持ってきて泣いているジェイの横に置きました。ジェイは手巾を洗うとファンの顔を拭きました。二人は眠っているファンを見つめます。

兵士長様 世子様は大丈夫でしょうか 全部私のせいなんです

ジェイは泣いて訴えます。するとファンの手が伸びてジェイの手を握りました。

世子様・・!

そちのせいではない・・

世子様! 気づかれましたか 本当に良かった!!

ジェイは涙声で言います。

世子様、むさくるしい所にお連れして申し訳ございません 

ファンはソンオンに首をふります。

二度と会えないかと思った 二人とも生きていてくれてありがたい

私もです 世子様がご無事でいてくれてどんなにありがたいか

ジェイは泣きじゃくります。ファンは目を潤ませて二人に言いました。

ありがとう

***

朝会でウォンボはに申し出ます。

王様、世子様が東宮殿を出て頻繁に外出しているという噂が・・

ウォンボは隣にいる弟のウォノに命じました。

申し上げよ

え? 私ですか

ウォノは仕方なく話し出します。

あの・・少し前ですが変装された世子様に町でお目にかかったことがございまして・・

王様、世子様は将来この国を導くお方です その方が王宮を出て遊び歩いているならばこの国のことを憂慮せずにいられません

ウォンボが話を続けました。

今日は朝の講義を欠席なさったとか 風邪をひいたとのことですがそれはまことでしょうか 世子様は東宮殿においでなのでしょうか

それつまり世子様が風邪と偽って外出し、東宮殿にいらっしゃらないということか

アンジクが怒ってウォンボを責めました。王は大臣達の言い合いに苦笑します。

***

王はアンジクやウォンボ達高官を連れて東宮殿を訪れます。

世子様、王様がお越しに・・

ソ内官が告げ終わらないうちに王は厳しい顔で自ら扉を開けました。並んで立っていたジェイとソンオンは横に退きます。すると世子の席にファンが座っていました。

世子様・・!

ウォンボは目を疑います。

はあ・・

王はため息をつき、アンジクとジュンオンはウォンボを睨みました。ファンは立ち上がると王の前に進みお辞儀をしました。

王様、こ用の向きはなんでしょう もしや体調を案じてくださったのですか 王様にお越しいただくほどではございません お三方も心配してくださったのですね

お風邪を召されたと伺いお見舞いに参りました 世子様

ジュンオンが笑顔で話しました。

私はただ・・世子様のことが心配で・・

聞きたくない 早く下がれ

王がピシャリとウォンボに命じました。

***

大臣達は部屋から退出します。するとファンは脇腹を押さえてうずくまりました。

うう・・

王はファンの様子に驚きます。

本当に風邪をひいたのか?

王はソンオンやジェイに問いました。

***

医師が呼ばれファンの傷を診ます。

治療が上手く行き出血が止まりましたので養生して頂ければ問題ございません

医師はジェイに向かって指示しました。

熱が上がらないよう看病を

はい

ジェイは頭を下げます。医師は部屋を出ていきました。

世子に矢を射るなどもっての外だ 証拠は見つかったのか

王はソンオンに訊ねました。

世子様の祝詞を汚したのはオ・マンシクという役人です マンシクは碧川の出身で・・

ソンオンが答えるのをファンは遮りました。

違います、父上 碧川の残党の仕業では・・

そちを殺そうとしたのだぞ 矢で射られても奴らを庇うのか? 一体そちは王宮の外で何をしているのだ?

王はファンを問い詰めます。しかしファンは脇腹を押さえました。

う・・

世子様を射た者がオ・マンシクの家族を殺しました

ソンオンが代わりに答えます。

オ・マンシクの仲間であればその家族を殺す理由はありません

右議政が・・関係しているとは考えられませんか

ファンは痛みを堪えながら王に問いました。

うむ・・

王はため息をつき、朝会でウォンボがファンの所在について言及したことを思い出します。しかし王は言いました。

確たる証拠もない今むやみに動いてはならん そちを狙う者たちに決して隙を見せてはならんぞ 碧川の件を追うな 今はチョ一族と対立する時ではない

王は息子をきつく見ます。

そちを幽閉した私の意図がわかっていないようだな

父上・・

ファンは唇を噛みます。

***

ウォンボは自分の失敗を悔しがっていました。

兄上らしくもない 何故あんな無謀なことを言ったんですか

ウォノが嘆きます。

(何故だ?何故三人とも生きて帰ってきた?)

ウォンボは煩悶します。そしてウォノに聞きました。

少し前に世子と内官に会ったと言ったな それはどこだ

チ・・チャントンバンの近くでしたよ それが何か?

チャントンバン・・

***

王が去るとソンオンはファンにマンシクの奇妙な噂について話しました。

近所の者が言っていましたが「故郷に送る」と船に荷を大量に積み込んでいたそうです その故郷は開城だと言っていたらしく・・

開城ですか

ジェイは驚きます。

反物店の稼ぎでは到底無理な量の荷だったと話していました

ソンオンは続けました。

碧川出身のものを忌み嫌う者は多い 故郷を偽ったのではないか

ファンは推察しますがソンオンは言いました。

その可能性は確かにあります ですが船は開城行きなので荷物は開城に着いてしまいます

中身は何かお聞きになりましたか

ジェイが訊ねました。

反物と米、紙と足袋などが入っていたそうです

開城でも簡単に手に入るものを何故・・

三人は考え込みます。ファンはソンオンに指示しました。

都に住んでいるオ・マンシクの兄嫁を訪ねてみるのだ

はい 世子様

ソンオンは応じます。

***

ファンからパク・ハンスを調べるよう命じられたテガンは酒場で同僚と酒を飲むハンスの話に聞き耳を立てていました。

右議政様に会わせろだと? 会ってどうするつもりだ 私に言えば話を伝えてやるぞ

同僚はハンスに言いました。

それは無理だ びっくりするような話だから迂闊には話せない

ハンスは答えます。

またまた 見え透いた嘘をつくな どうせ金の無心だろう 十年前に貰った金はどうしたんだ

確かに貰ったが同じ補佐官でもチョ一族のお前達の方が多く貰ったのは知ってるぞ

・・おい! 声が大きい

同僚は慌てます。ハンスは強引につけ足しました。

秘密を知りたくないか」とあの方に伝えてくれ フフフ

それは脅しか お前、殺されるぞ

う~ん 死ぬのは怖くないさ それより金が欲しい

全く・

同僚は呆れます。

***

熱のあるファンをジェイは夜通し看病します。額に置いた手巾を取り替え、ファンの顔の汗を拭きました。そしてファンの寝顔をながめます。

ファンが目を覚ますとジェイは机に顔をつけて眠っていました。ファンはジェイに手を伸ばします。するとジェイは目を開けました。

世子様 うっかり寝てしまいました

ジェイはファンの額に手をやります。

良かった 熱は下がりましたね 冷たい水に取り換えてきます

ジェイは桶を持って立ち上がります。

チェイよ

ファンはジェイの名を呼びました。そして体を起こそうとします。

世子様

ジェイはファンが起き上がるのを助けます。

私が東で待っていると何故わかったのだ?

そうです

ファンの問いにジェイは答えます。

私はもういつでもどこでも世子様を見つけられるようになりました

私もどこでそちをを待てばいいのかわかるようになった そちはケガはないか?

ありません 私はなんともないです

そうか 良かった

二人は見つめ合います。

***

ジェイは足のケガに薬を塗ります。そして包帯をまきました。

ジェイは微笑みます。

名前を呼んでくださった

ジェイは布団にくるまり笑い声を上げます。

私の名前を

***

ミョンジンは母親に追いかけられほうきで叩かれます。

母上! 何故ほうきを振り回すんです?

ミョンジンは逃げながら訊ねました。

うるさい! このバカ息子!

ミョンジンを叩くと母親は理由を教えました。

いったいいつから女遊びを始めたの? 内務長官の娘さんに「破談にしろ」と詰め寄った女がいたそうよ お前のことを慕ってるって!

え? 私を慕ってる?

ミョンジンは仰天します。

***

ガラムは内務長官の娘が買ったジェイと同じ腕輪について調べていました。

内務長官の娘さんに腕輪を売りましたね

ガラムは店の主に訊ねます。

あれをどこで手に入れたんです? 前に見たことがあって知りたいんです

あれは行商人から買いました 高貴な家の品だと思いますよ

店主はガラムに話しました。

***

そんなガラムの様子を懸賞金を狙う三人の男達が見ていました。

あの女はミン・ジェイとは会っていない様子ですね もう役所に突き出してしまいましょう

まあ待て なんの取引もせず役所に突き出すつもりか もったいない

兄貴格の男がずるそうに笑います。

***

ガラムは萬研堂へ戻る途中でポクスンと会います。

あらお弟子さん

何処に行くんですか

ガラムはポクスンの持っていた大きな包みを一つ持ってあげながら聞きました。

妓楼に持っていって新しい注文を貰うのよ

***

妓楼の主はポクスンの仕立てた服を見て満足げに笑い、ポクスンとガラムにまた包みを渡しました。

はい じゃあまたお願いね

ええ ではまたなるべく早めに仕立てます

ポクスンが答えていると外で叫び声が上がりました。皆が驚いて欄干に出ると一人の娘に妓生達が水をかけています。

碧川の者のくせに図々しく働くなんて! 王宮のお針子だったからって何よ 碧川出身だから追い出されたんでしょう?

故郷となんの関係が? 針仕事がうまければいいではないですか

水をかけられた娘は訴えますが無情に追い出されます。

***

ポクスンとガラムは追い出された娘を追いかけます。

待って! おうちはどこ?

娘は足を止めポクスンを見ました。

うち? 何故ですか

私が受けた仕事を半分手伝ってほしいの

ポクスンは包みを娘に差し出します。

終わる頃に取りに行くから 家を教えてちょうだい

南山谷に来ればわかると思います

娘は包みを受け取りながら答えました。

ですが・・どうして私に高価な生地を預けるんですか

王宮にいたってことは王様の服を作ってたんでしょ

お気の毒に 腕がいいお針子さんなのに仕事をさせてくれないなんて

ガラムも妓生達のしたことに憤ります。

王宮を追い出されて兄の家に身を寄せましたが碧川出身だと知られて兄まで一緒に追い出されたんです

ポクスンは娘の手を握りました。

本当にひどい世の中ね

信用してくださって感謝します 精一杯頑張ります

ポクスンは娘に優しく微笑みます。

***

東宮殿に向かっていたジェイは途中で何者かに拉致され倉庫に連れ込まれます。

お前達は何者だ? 誰の差し金だ?

うるさい! 命が惜しくないのか

二人の覆面の男はジェイに刀を向けました。

世子について知っていることを全て話せ

なんだと? 護衛官が私を始末しろと言ったか?

二人は顔を見合わせます。

つ・・つべこべ言うな! さっさと話せ!

私には怖いものなどないのだ!

ジェイは縛られていた縄を解き、懐の短刀を取り出して二人と戦います。二人は意外に弱くすぐにジェイに倒されました。ジェイは二人の上に馬乗りになり交互に短刀を突きつけます。

や、やめてくれ!

ジェイが覆面を剥ぐとそれは先輩の内官でした。

先輩? どうして??

***

ファンはソ内官や女官たちとジェイを拉致した場所に向かっていました。

”忠誠”試験だと? 何故わざわざそち達がスンドルの忠誠心を試すのだ

ファンはソ内官達を叱ります。

久しぶりの新入りなので機会を伺っていたようで

チェ尚宮が言いました。

何故お怒りになるのですか 内官達の慣例でございますのに

ソ内官も釈明します。

慣例ならば何をしてもいいのか

ソ内官はファンをジェイのいる場所に案内しました。

こちらです 世子様

ソ内官が扉を開けると先輩の内官達が飛び出してきました。

殺される! 助けてください

二人はファンを見て頭を下げました。

これは世子様

あとからジェイが服のホコリを払いながら出てきてファンにお辞儀します。先輩達はジェイを指さして大げさに騒ぎ立てました。

ああ〜 反撃をくらって忠誠心を試せませんでした〜

そち達が何も聞き出せなかったのなら合格では? コ・スンドルの忠誠試験は合格!

ファンは皆に告げました。

ですが世子様、こやつは短刀を持っていました

先輩の内官は訴えます。ソ内官は眉を寄せました。

世子様に仕える内官が短刀を? どういうつもりだ? 出しなさい

はい・・

ジェイは仕方なく短刀を出しソ内官に渡そうとします。

なんというふとどきものだ

やめよ

ファンは短刀を取ろうとするソ内官を止めました。

それは私が与えた 私の護衛として外出する時のために渡したのだ

ソ内官達はあ然とします。

これから書庫に行く スンドル、来い

ファンはジェイを連れて行きました。

なんだ? 合格を言うために具合の悪い世子様がわざわざいらしたのか?

えこ贔屓じゃないか!

先輩の内官は怒ってソ内官に告げました。

そうだ、あいつ変なことを言ってましたよ 「護衛官が始末しろと言ったのか」って!

護衛官が?

チェ尚宮は内官達の話を聞き咎めます。

チェ尚宮はジェイのことを書いた書状を地面に埋めた筒に入れました。

***

ファンは書庫でジェイが内官達と争って出来た傷に薬を塗ります。

ケガはここだけか

なんともありません

またケガをするのではと心配したのだぞ 

ファンの言葉にジェイは笑います。

何を笑っているのだ

え? いえ、あの ・・なんでかな

ジェイは言葉に詰まります。

心配されて嬉しかった? フフ

けれどファンは真剣な面持ちになりました。

よいか ・・そちを手放す

はい?

そちは兵士長のもとに行くのだ 兵士長はそちの帰りを待ち今も探している

世子様・・

兵士長はそちが無実だと受け入れ信じてくれるはず だからそちはもう本来の場所に戻れ

世子様! 急に何をおっしゃるのですか? 何故私を追い出そうとするのです??

追い出すのではない 私のそばで何度ケガをしたか 危ない目に遭うのをもう見ていられない 兵士長には伝えておく 私が家を用意しよう

ジェイはファンの言葉に目を潤ませます。

もうそろそろいるべき場所に戻るのだ

・・世子様 本当にそれを望んでおられますか?

ジェイは涙を流しながら訊ねました。

私がいなくなっても大丈夫なんですか 私が本当に兵士長様のもとに嫁いでもよろしいのですか?

私のもとに・・来るべきではなかったのだ

私は後悔していません 過去に戻ってやり直せるとしても世子様の所へ来ます 女として生まれて選択した中で一番後悔のない選択でした

そちのために言っているのだぞ そして兵士長のためにそうするべきだと思わないか? だから・・

そんなに私をそばに置きたくないですか

ジェイは涙を拭います。

私は兵士長様のもとへは行きません やっと犯人の正体に近づいたのに諦めることは出来ません 世子様のおそばで捜査を続けます

チェイ・・

私が危ないなら世子様も同じです 身を守るために世子様を置き去りにするなんて、そんな薄情なこと私には出来ません 世子様が何と言おうと私は行きません いえ行けません

ファンは目を見張ります。

もう・・私は兵士長様のもとへ行けないんです 私には他に”想い人”がいるんです

何を言うんだ・・?

お慕いしている方がいます だからもう無理なんです

ファンは動揺します。

想い人・・? そちは内官の姿でそやつと会っていたのか? なんと! ・・全くけしからんやつだな

誰かをお慕いするのに身なりなど関係ありません!

ハッ!

ファンは呆れ果てて横をむきます。ジェイは声を落として続けました。

永遠におそばにいるわけではありません 時がくれば世子様のおそばを離れるべき人間だとわかっています でも今ではありません 世子様にはまだ私が必要です 私に世子様が必要なように

ジェイは視線を落とします。

時が来たら兵士長様には自分で許しを請うつもりです だから世子様も私を追い出そうとしないでください 既に心を決めました。

ファンは自分を真っ直ぐに見るジェイの眼差しに何も言えなくなります。

***

帰宅したソンオンは屋敷の庭に女性の乗る籠が置かれているのを見て胸騒ぎを覚えます。

まさか・・チェイ?

ソンオンは床縁で両親とお茶を飲んでいる娘の後ろ姿を食い入るように見つめました。

ミン・ジェイか?

けれど振り向いた女性はジェイではありませんでした。

ソンオン、おかえりなさい

母親が笑いました。

チュンソプおじ様のところのソウン

ソウンは立ち上がるとソンオンにお辞儀をしました。

話をしてなかったからびっくりした? ソウンの部屋を見て来るから代わりに相手をして頂戴

母親はお茶の席を立ちます。

はい

ソンオンは頷きました。

***

ソウンはな世子様のお妃候補として来たのだ

ジュンオンはお茶を飲みながらソンオンに説明しました。

都の暮らしに慣れていない 年上のお前がしっかり気遣いなさい ソウン、お前も実の兄だと思うのだ

はい、よろしくお願い致します

ソウンはソンオンに頭を下げました。

うん

ソンオンは応じます。

***

カプスはウォンボの指示で萬研堂に忍び込みます。部屋の中を見回したカプスはミン・ジェイの手配書を一枚剥ぎ取りました。

王妃付きのクォン尚宮は東宮殿のチェ尚宮からの書状を筒の中から取り出すと王妃に渡しました

チェ尚宮からの便りです

王妃は書状を読みます。

坡州で襲われたのではないでしょうか

クォン尚宮が王妃に言いました。

オ・マンシクの遺体を引き取るよう伝えた?

はい 王妃様 家族とともに手厚く葬るよう伝えました

王妃は二枚目の書状を開きます。

気をつけるように伝えますか

そうして

王妃は答えました。

***

ファンはパクに変装してジェイと町を歩きます。

ファンはジェイの言葉が気になって仕方ありません。足を止めるとジェイに怒鳴りました。

想い人? お慕いする方? そんなことがあり得るのか?

もしかしてそのことで怒っていらっしゃいますか?

そちというやつは・・ 本当に慕っている男がいるのか?

女ならいいんですか

なんだと! 全く・・一体誰だ?

ジェイはファンを見つめます。

まさか・・内官ではあるまいな

それ本気でおっしゃってますか?

じゃあ誰だ? 王宮の内官、後は女官、それとも・・

ファンはジェイを見つめます。ジェイも黙ってファンを見返しました。

それとも王宮の外の者か?

外にも中にもいて、行ったり来たりしてます

ジェイはうんざりして言いました。

名前を言え!

当ててください とても鈍感な人です いっつも私が熱い視線をバンバン送っているのに全く気づかないのです 頭はいいけど鈍くてちょっと間抜けな人とでもいいましょうか・・

ジェイはため息をつきます。

よく考えてみたら何故そんな人を慕っているのかわかりません 

ファンは何度も頷きます。

うん、良かった やめておけ そんな情けない奴のどこがいいのだ

ほっといて 私の心まで指図しないでください フンだ

ハ! そちの人生はそちのものだ 勝手にしろ 呆れたな

ファンは歩き出します。

本当に・・間抜け!

ジェイはファンの背中につぶやきます。けれどファンは夢中で考えていました。

王宮に通っているものか・・ 官僚だけじゃない 世子の親衛隊や医師もいるな 他にもいるか?

***

二人が萬研堂に行くとミョンジンは上機嫌でした。

兄者とコ内官! 久しぶりですな アハハハ

ミョンジンは腰を撫でながら二人を迎えました。

歩き方が妙だがケガでもしましたか

ファンが聞きました。

いやいや! 母がほうきを振り回したせいでお尻がちょっと腫れちゃっただけですよ〜

それで? なんで楽しそうなんです

ジェイが不思議そうに訊ねます。

弟子よ なんで笑っているのか説明せよ

ミョンジンはガラムに指示しました。ガラムは半ばうんざりしながら話し出します。

師匠をし…慕う女性が縁談のお相手の女性に「破談にしてくれ」と頼んだそうです

そうだ

ミョンジンが応じます。

その話を内務長官から聞いた師匠のお母様が師匠のお尻を思いっきりバシンバシン叩いたのでお尻が腫れてしまいました

そうなんだ

ミョンジンは大きく頷きます。

そう聞いても喜ぶ理由がわからないが

私を慕う女性がいたんですよ!

ミョンジンは声をあげました。ガラムはお手上げで大息を吐きます。

長い間見守っているそうでキツツキに会いに行って「ミョンジンを諦めろ!」、そう頼んだと この国にそんな迫力ある女性がいるなんて

迫力ある女性がお好きなんですね 理想はお母上か

兄者! なんてことを言うんですか!! 並の女性じゃありませんよ ミョンジンの隠れた魅力に気づいた女性なら見た目だけでなく心も絹のように美しくさぞかし聡明な方でしょう ・・そうだ!

ミョンジンは思い出します。

私はその方を見た! 庭に立ってたんだ まるで美しい一枚の絵のように!

ガラムはぐったりしました。

(その人は私よ このバカ)

それで・・キツツキ女につけられた傷は癒えましたか?

兄者 私は過去を振り返りません 今日も萬研堂に向かうミョンジンにその方は熱い視線を送っていたでしょう ウフフフフ

ミョンジンは笑いながら三人を誘いました。

行きましょう 今日はミョンジンが盛大にご馳走しますよ アイタタタ

ミョンジンは歩きながら痛がります。

大丈夫ですか

ファンとジェイ達は苦笑気味に後を追います。

***

マンシクの食堂にはタルレモルがいてファンが来ると礼を言いました。

姉ちゃんの病気も治ったし、ごはんもたらふく食べています

モルは明るい目で話します。二人はマンシク夫婦と一緒に暮らしていました。

この子達の家に行ったのですがあの場所はあまりに苦労が絶えなそうで

うちには子供もいませんし私らと雑魚寝してますよ

マンシク夫婦は話します。

良かったね〜

皆が楽しげに笑う中ガラムがジェイをつつきました。

ちょっと話が・・

***

二人は食堂の裏で話します。

本当に私と同じ腕輪だったの

はい 今度あの方に会ったらもう一度確認します

ガラムはジェイに言いました。

わかった

ジェイは頷きます。

***

カプスはウォンボに萬研堂にあったジェイの手配書を渡します。

領議政の末息子といえば出来損ないで有名だがそこに世子が出入りしているのか? コ・スンドルと一緒に?

ウォンボは手配書を広げます。

萬研堂にあった怪しいものはこれだけか

壁に何枚も貼ってありました

両親と兄を殺した開城府長官の娘ミン・ジェイの手配書か <お慕いするミン・ジェイさん>だと?

ウォンボはミョンジンが手配書に書き加えた文字を読み呆れます。するとそこにガラムを見張っていた三人の男が訪ねて来ました。

***

私に話とは何だ?

ウォンボは男達に訊ねました。兄貴格の男がガラムについて話します。

開城の殺人犯ミン・ジェイの侍女が男になりすまして萬研堂でキム・ミョンジンの弟子に?

さようでございます

その女を餌にミン・ジェイを捕まえようとしたが萬研堂には男が三人だけだった 一人は萬研堂の主、もう一人は言うまでもなく・・ そして残りの一人は・・

ウォンボは手配書のミン・ジェイの人相書きをながめほくそ笑みました

残りの一人の正体がわかった!

ウォンボは男達に金の袋を投げました。

侍女は私が捕まえる この件は忘れろ

***

ファンたちがタルレやモルと一緒に食事しているとサムチルが食堂に走り込んで来ました。

大変だ! あっちで人が死んでる 早く来てくれ!

なんだって

ファンやマンシク達はサムチルの後を追います。

人だかりの中で倒れていたのはなんと内務長官の娘でした。

なぜこの方が?

ジェイは驚きます。

知り合いなのか

ファンがジェイに訊ねました。

ミョンジン様の縁談相手、内務長官の娘です

内務長官の娘は泣いている侍女に抱きかかえられ目を閉じていました。ミョンジンはそばに屈んで娘の口元に指をやり息を確かめます。娘は絶命していました。

いったい何故・・どうしてこうなった?

ミョンジンは侍女に訊ねます。

急に・・急にこんなことに! 反物店に行こうとして籠の戸を開けたら血を吐いて・・

ミョンジンやジェイは娘の乗っていた籠の中をながめます。中には食べかけたお菓子が残っていました。

あ・・!

ジェイは娘が自分と同じ腕輪をしているのに気づきます。

役人が来たぞ!

人だかりの中で誰かが叫びました。ジェイは咄嗟に娘の腕から腕輪を引き抜きます。そして立ち上がるとそっとファンに渡しました。腕輪がジェイがシム・ヨンから貰った物と同じだと気づいたファンは袂にいれます。

それは?・・なんでそれを?

ミョンジンは腕輪を盗ったことをジェイに聞こうとしますがガラムに止められます。

ドラマの感想

ジェイとファンとのコミカルなやりとりが面白いです。まだまだファンが鈍感でジェイの気持ちも自分の気持ちにも気づかないのでこの焦れったいやりとりが続きそうで嬉しい。ジェイにしてもガラムにしても鈍感な男性への台詞がウィットに富んでいて脚本を書いた人の才覚を感じます

ドラマは徐々に佳境に入りつつありますが、碧川出身者の頂点にいるのはどうも王妃みたいです。王妃は世者ファンを廃して自分の息子ミョンアン大君を世者にしたいのでしょうか。王妃と王の今後も気になりますね。

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