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NHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」で刺客の矢で射られた世者ファンに命の危機が訪れる!その第13話のネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは、カナエです。今回もNHKBSで放送の「青春ウォルダム呪われた王宮」(第13話)について書きたいと思います。

ジェイはケガを負いながらもソンオンとともに必死でファンを探す

NHKでBSP4K(日)夜9時/BS(金)午前0時25分に放送

キャストとこれまでの物語

<第1話>  <第2話>  <第3話>

<第4話>  <第5話>  <第6話>

<第7話>  <第8話>  <第9話>

<第10話> <第11話> <第12話>

ドラマのネタバレあらすじ(第13話)

13話

ファン(パク・ヒョンシク)テガンに刀をしまうよう命じます。

しかし世子様、この者は開城で私を見たと! もしや殺人犯の娘、ミン・ジェイでは?

私がそちを呼ぶまでは戻って待つのだ

ですが世子様・・

命に従え

テガンはその場を離れます。

***

ファンは書庫の奥のジェイ(チョン・ソニの部屋で話します。

何故無謀なことを まだ記憶が混乱しているのか

間違いありません 記憶は確かです 犯人は間違いなくあの者です あの赤いビラが撒かれた日も町にいました

ジェイは訴えます。ファンはため息をつきました。

そちの家族が殺された日テガンはずっと私のそばにいた 開城は遠い 一人の者が都と開城に同時にいることはできない 物理的に不可能なのだ

は・・

ジェイは目を見張ります。

それにビラが撒かれた日もテガンは私と一緒だった そちの言う通りならテガンがスモモの木に火をつけ同時刻にビラを撒いたことになる

ですが私が戦った覆面の男の目は確かに護衛官でした!

そちがやっとの思いで記憶を引き出したのはわかる だがテガンではないのだ ひとまず心を落ち着かせ明日は休め 

ファンはジェイを気遣います。

***

それでもジェイは次の日になると開城の事件の日のテガンの行動について調べます。

その日護衛官はずっと王宮にいた 世子様の講義があり終わるまでおそばについていたのだ

親衛隊の男は話しました。

講義が終わったあとは?

私達と東宮殿にいらっしゃいましたよ

女官が話します。

でもなぜそんなことを聞くのですか

調べたいことがありまして お気になさらず

ジェイは女官に笑いながら心の中でつぶやきます。

(全部私の勘違い? いいえ 間違ってるはずがない!)

***

テガンはファンに抗議していました。

私が開城へ贈り物を届けただのビラをバラまいただのとんでもないことを言う女をなぜ信じるのですか? 親きょうだいを殺して逃げた女ですよ!

罪人ではなく師匠の娘だ

ファンは静かに言いました。

あんな女を内官にしたと周りに知れたらお立場はどうなるのですか? あの女を追放すべきです!

あまりに気の毒ではないか

ファンはテガンを諭します。

時間を与えよう 私はそちを信じている 動揺するな

は・・

ファンの言葉にテガンは俯きます。

***

ジェイはガラムのところに行き話を聞きます。

刺客の顔はよくわかりませんでした 覆面をしてましたから でも、ちょっと待ってください

ガラムは思い出そうとします。

師匠が「町で護衛官様に会った」と言ってました 変装をしていたそうです

世子様の密命で動いているからよ

でもおかしいのは師匠のことを知らない様子だったとか 護衛官様の顔以外に覚えていることは?

開城の事件の日、台所に牡丹の花のお香があったの

ガラムは驚きます。

祈祷師の家にあったものが何故開城のお屋敷に・・?

あの日シム・ヨンが台所に来たの 私が嫁ぐのが寂しかったのかちょっと私の手を握った

え? シム・ヨン様がお嬢様の手を?

手というか腕輪を触ったの

腕輪? 前にシム・ヨン様がくれたっていう腕輪ですか?

そう

ジェイはガラムに訊ねます。

ねえ、カラム シム・ヨンは白髪だったかしら 白髪頭を見た?

いいえ? 白髪になるような年じゃないでしょう?

そうよね・・

ジェイはため息をつきます。

わからない 記憶が混乱してる

困惑するジェイをガラムは心配げに見つめます。

***

マンドクからお香の入れ物を渡されたミョンジンは慌てます。

中身は? 花びらはどうした? 洗ったのか

中には花びらと灰がありましたけど・・大事なものでしたか?

あ・・いいや

その時ポクスンがファンの来るのに気づきました。

あら、美男子様だわ

マンドクとポクスンはファンに頭を下げます。

兄者、綺麗に洗われてしまいました

ミョンジンは苦笑しながらお香の入れ物をファンに見せました。

今日はお一人ですか 小さい美男子様は?

ポクスンが訊ねます。

探しているのですが ここに来ていませんか

ああ、コ内官? 弟子と向こうに行きましたよ?

ミョンジンが指さします。

***

ジェイは露店で護身用の短刀を買おうとしていました。

本当に買うんですか

ガラムがジェイに聞いているとファンが来ました。

あ、パク様

元気だったか また改めて会おう

ファンはガラムに挨拶するとジェイの手を取って連れて行きます。

あの・・

ガラムはポカンと歩いていく二人を見送ります。

***

ファンは高台にジェイと登り川を見下ろす景色をながめました。

こんなきれいな場所をご存知だったんですね

亡くなった兄上がお好きだった所だ 私もよく連れてきて貰った

ファンは兄との思い出話をします。

ファンの回想

世子だったウィヒョンはファンに聞きました。

すると兄は言いました。

ウイヒョンはある家を指さしました。

兄上はよくここに来て民の家から食事を作る煙が上がるのをご覧になっていた ある凶作の年には煙の上がる家が半分以下になって心を痛めていた 兄上は優しく民を一番に考える方だった

ジェイはファンの横顔を見つめます。

だから兄上の作る国を見るのを楽しみにしていた あんなにあっけなく亡くなるとは・・

その後ここにいらしたことは?

来たくなかったし、来られなかった 兄上が亡くなったことを受け入れられず私が殺したという皆の噂を聞くのも辛かったが・・何より世子の地位が嫌だった 兄上を超える自信がなかったから

ジェイは黙って景色をながめます。

そんな私が今ここに来ている そちがそばにいてくれるから来られたのだ

ファンは微笑みます。

そばにいてくれるから運命に立ち向かう力を得られた そちのおかげで王宮の外に出て民に会うことができ、民は私が守るべき人達だとわかった 私の民を守っていく

ファンは力強く続けました。

そして作ってみせる 兄上の夢みた国を

ファンはジェイを見ます。

そちとともにな

ジェイは頷きます。

だからそちも辛い時は寄りかかれ 私を頼ってくれたら喜んでそちのことを守り通そう

ジェイは微笑みました。

はい 世子様

***

夜になり東宮殿でファンはジェイに短刀を渡します。

王宮に来た時にそちが携えていたものだ

誰かを攻撃するためでなく身を守るためにこの短刀を持っていたのです

そちはそう言った これをそちに返してやるから必ず自分を守るために使え

ジェイは短刀を受け取ります。

***

ジェイは書庫で短刀を見つめます。するとテガンが書庫に来ました。ジェイは棚に身を隠しますが、テガンは人の気配を感じたようでした。

(何処に行った?)

ジェイは棚に入ったテガンの姿を探します。するとテガンが目の前に現れました。ジェイは懐の短刀に手をやります。

全く呆れた奴だな 私をこっそり見ていたのか

何を見ようと私の勝手だろ

こそこそ見られたら気分が悪い

じゃあ怪しい奴がいるのに堂々と見ろと? 何の用だ? 私を探りに来たのか 本を読まないくせに世子様の書庫に来るなんて

テガンはムッとしますが苦笑いになります。

”論語”は何処にある? 目が回るほど忙しいが年に四度の試験がもうすぐだからな

論語”だけでいいのか

”論語”と”孟子”、あと”大学”

今更読んでも遅いが教えてやる 場所は・・

ジェイは足で指しました。

こことそこ、あそこだ

足で指す奴があるか!

お前など手がもったいない 探してみろ

なんて奴だ それでも女か?

ジェイは無視して書庫の奥の扉を開けて部屋に行こうとします。その背中にテガンは言いました。

私じゃない

ジェイは振り向きます。

お前の記憶は変えられない お前は無実を証明できないだろ? 私も同じだ

ジェイはテガンを見つめます。

本当に家族を殺してないなら悔しいだろ? 私も濡れ衣を着せられて悔しいだけだ 私じゃない

テガンは本を探し始めます。ジェイは部屋への階段を降りました。

***

マンドクの食堂に碧川の姉弟がやってきます。

お、来たな

マンドク夫妻は二人を食堂に呼びました。

食べに来たんだろ ほら、入って

***

ガラムは町でミョンジンをふった内務長官の娘を見つけ仕返ししてやろうと企みます。女性の姿になったガラムは買い物から戻り輿に乗ろうとした娘に声をかけました。

キム・ミョンジン様との縁談のことでお話が・・

なんですって? あんな変な人と縁談なんてありません!

娘は怒ります。けれどガラムは神妙な顔で続けました。

長い間あの方を見守ってきました とても立派な方で話しかけることも出来ずにいましたが、あなた様と縁談があると伺い無礼を承知で参りました

内務長官の娘は怪訝そうにガラムを見ます。

あの方に平凡な家の娘はふさわしくありません

は? 平凡ですって? 我が家が平凡だなんて!! 失礼ですけどどちらのお宅の方?

娘は憤ります。

あの方はいずれ偉業を成し遂げるお方なのです

死体に触っている人が偉業だなんて、ありえない

あの方は決して人を差別せずこの世の万物を調べる特別な力を持つ方です いずれ世の理を究めるあの方が尊敬される時代がきます その日が来るまで私がおそばでお支えしたいと思います だからお願いです ミョンジン様を諦めてください

お気持ちはわかりましたが婚姻は家のことなので 私の思い通りにはいきません

そんなことおっしゃらずに!

ガラムが娘にすがろうとしたので、避けようとした娘は地面に倒れました。そして買ってきた腕輪も転がります。

(ざまあみろ!)

ガラムは内心ほくそ笑みますが、娘の落とした腕輪を見て驚愕しました。

(これはシム・ヨン様がお嬢様にあげたのと同じもの!)

娘付きの小間使いが急いで腕輪を拾いました。内務長官の娘は立ち上がるとガラムを睨みます。

なにするのよ! これは異国の貴重な腕輪なのよ ホント失礼ね! 行くわよ

あの・・

娘は輿に乗り行ってしまいました。

***

ミョンジンはマンドクの食堂で碧川の姉弟が食事をしているのを見つけます。

君たちはあの時の子供達か!

お姉ちゃん、あの人が僕を助けてくれたんだよ

ミョンジンは二人と一緒に食事をします。

それで君たちはいくつなんだ?

私は十五歳で弟は十一歳です

ミョンジンの問いに姉が答えました。

名前は?

そう言えば名前を聞いてなかったな なんて名前なんだ?

マンドクも来て訊ねました。 

タルレモルです

弟が答えました。するとポクスンがお盆を落とします。マンドクは妻の所に行きました。

針仕事で疲れたのか 俺が拾うよ

マンドクはお盆を拾いながらポクスンに首を振り合図します。

タルレとモルと言うのか いい名前だな 小さいのによく頑張ったな 碧川を追い出されたんだろう? その時はまだ五歳だったはずだ

ミョンジンの話にマンドクとポクスンは顔を見合わせます。姉は慌てて弟を叱りました。

碧川の話をしちゃ駄目って言ったでしょ!

そして警戒するようにマンドク夫婦を見ました。

ああ、あの二人は大丈夫だ この町で一番情に厚くて心が広いからな 心配しなくていい

ミョンジンは笑いますがマンドクとポクスンは何故かじっと二人を見ていました。ポクスンはきつく手を握りしめマンドクはポクスンの肩を撫でていました。

***

ソンオンの仕事場に部下のスンボムが来て報告しました。

祝詞を汚した例の役人を追っていた者が戻ってきました

ソンオンは立ち上がります。

オ・マンシクの行方がわかったのか!

はい

スンボムは満足そうに答えます。

***

ソンオンはオ・マンシクの行方を告げにファンのもとを訪れます。

坡州の渡し場の近くで偽名で反物店を営んでいました 役人達を連れて明日の朝行って参ります

いや、私達で行こう 役人達を動員すれば噂が広まり逃げられるおそれがある 碧川の出身だ 祈祷師と関係があるやも知れぬ その者を必ず生きたまま捕らえるのだ

ファンは話しました。

私もお供します

話を聞いていたジェイも言います。 

ではテガンも連れていきますか

ソンオンは問いました。

お供は私一人で

ジェイの言葉にファンは頷きます。

テガンは必要ないだろう そちがいるのだ 十分ではないか

もちろんでございます

ファンはジェイを見ます。ジェイは軽く頭を下げました。

***

ウォンボは配下のカプスと話していました。

お前が見つけたのか

兵士長の部下を尾行させていました

ようやく娘の薬代の働きをしたな ハハハ

ウォンボは机を叩きます。

奴が碧川の者だと知っていたら絶対に使わなかったが・・ 仕方がないな また血を見ることに

ウォンボは舌打ちします。そしてカプスに命じました。

急ぐのだ 兵士長より先に行きやつの口から私の名が出る前に始末するのだ

では兵士長はどうしましょう?

う〜ん うまく行けばハン家の跡取り息子も始末できるだろう フフ 証拠を残してはならんぞ

カプスは頷きます。

***

ファン達三人は坡州の露店の並ぶ通りを歩きオ・マンシクの店を探します。マンシクは店で客と談笑していましたがファン達を見ると逃げ出しました。

待て!

三人はマンシクを追います。 

マンシクは町を離れ背丈程もある草原に逃げ込みます。草に隠れながら追跡を逃れようとしますが追いついたファンが剣先を向けました。

止まれ

マンシクは観念して立ち上がります。

私は殺しに来たのではない お前は碧川の出身だろう?

ファンはマンシクに言いました。

そうだとしたらあんたは何を言いたい あの時みたいに殺せばいいだろう

十年前のことが知りたいのだ 

あの時何があったのか今更知りたいだと? そこらじゅうに死体が転がっていた 父や母、子供達が死んだ お前の父親の命でな! あの中には盗賊なんかいなかった 誰もが皆・・

そこへ矢が飛んできてマンシクの胸を刺しました。

うあ!

マンシクは倒れます。

駄目だ! しっかりしろ

ファンはマンシクを揺すります。

目を覚ませ!

カプス達がファンに矢を放ちました。

世子様! 危ない!

ソンオンがファンを庇い屈みます。

お怪我は?

ファンは首を振りました。

***

カプス達五人の刺客が迫ってきました。ファン達は刺客と戦います。腕の立つファン達を見てカプスは叫びました。

引け!

刺客達は退却します。

ファンはマンシクに駆け寄り息を確かめます。マンシクはこと切れていました。

刺客の狙いはオ・マンシクだったか

私の動きを追っていたようです

ソンオンが告げました。

世子様、お怪我はありませんか

ジェイが来て聞きました。

大丈夫だ

刺客が一人死んだので残りは四人です

山の奥深くに逃げたのだろう

一人は怪我をしているので追いつくかと

ジェイが言います。

行こう

三人は駆け出しました。

***

三人は怪我をした刺客を追います。木の間から別の刺客がファンに矢を放ち、二人と別れてファンはその刺客を追いました。

ジェイとソンオンは怪我をした刺客を崖の縁まで追いつめます。しかし二人の刺客が現れてジェイ達に矢を向けました。矢を避けようとしたジェイは崖から落ちます。

コ内官!

ソンオンはジェイを追って崖から飛び降りました。カプスは二人が崖下の川に落ちたのを確認し引き揚げます。

ファンは刺客と戦っていました。優勢になったファンは刺客に剣を突きつけますがカプスの矢がファンの脇腹を射ました。

うっ・・

しゃがみこんだファンを刺客が斬ろうとしますが防戦するファン。刺客は坂を転げ落ちカプスが探してもファンの姿は消えていました。

***

ウォンボは突然屋敷を訪れたオ・マンシクのことを思い出していました。オ・マンシクは祝詞の汚し方をウォンボの前で実演してみせました

ウォンボの回想

ウォンボはマンシクに問います。

ウォンボは身を乗り出します。

マンシクは頭を下げました。

ウォンボは亀の方位磁石を取り出してマンシクに与えました。

マンシクは黙ってお辞儀しました。

碧川出身だったやつが本当に私のために来たのか?

ウォンボは考えこみます。

私のためであろうと他に目的があろうとどうせ命はない

ウォンボはほくそ笑みます。

今日も世子のせいで多くの者が命を落とすよなあ・・

***

ファンはうめきながら自力で脇腹から矢を引き抜きます。そしてよろめきながらジェイとソンオンを探しました。

スンドル・・ ソンオン

カプスはマンシクの家を襲い赤ん坊を抱く妻と子供を惨殺しました。

ファンはジェイとソンオンの落ちた崖までやってきます。そしてジェイの刀と矢の刺さった荷物を見つけました。血の飛び散った崖を見てファンは絶望します。

「呪いの書」の言葉が蘇ります。

あああ・・

ファンは崖でジェイの荷物を抱きしめて号泣しました。

***

ミョンジンは部屋から出ないよう母親から言い渡されます。

一体何故なんだ? 

ミョンジンはこっそり部屋から抜け出しますが、母親に見つかり耳を引っ張られました。

ああ、痛いですよ!

部屋から出るなと言ったでしょう

母上だって出てきてるじゃないですか

するとアンジクが緊張した面持ちで部屋から出てきました。庭を通り門を開け階段を降ります。そして門の前に立つ人に深々と頭を下げました。

それは国王でした。

王は内官に待つように命じ左議政のジュンオンとともにアンジクの屋敷に入りました。

ハッ…!

ミョンジンの母親は歩いてくる三人を見て顔を強ばらせます。

誰ですか?

一人は左議政様でもう一人は・・

母親は言い淀みます。アンジクは周囲を警戒しながら部屋の扉を閉めました。

母上、・・王様じゃないですか?

ミョンジンは探りを入れます。

黙りなさい! 父上の命運がかかっているのかも知れない

え? まさか本当に王様なんですか??

ミョンジンは慌てました。

いいから部屋に戻りなさい!

ミョンジンは母親に追い立てられます。

***

お忍びでアンジクの屋敷に来た王は二人に話します。

内密の話がある このことは決して口外してはならぬぞ

王はファンの婚姻を急ぐつもりだと語ります。

これ以上チョ一族をのさばらせておけぬ

王はハン・ジュンソプの娘はどうかと二人に問いました。

ハン・ジュンソプは私のはとこですが人を傷つけた事のない善良な者です

ジュンオンは言いました。

ですが王様、世子様の妃になるのに必要なのは家柄だけではありません 女性としての徳が備わっているか、両親共に健在か、世子様との相性など様々な条件を満たさなくてはなりません

さらにアンジクも話します。

もしハン・ジュンソプの娘を候補に出してもチョ一族からより聡明でお妃様にふさわしい候補が出る可能性もあります

すると王は一通の書状を出しました。

ふさわしい条件を作るのだ 

アンジク達は驚きます。

王様、条件を作ると言うのは・・

世子の妃は必ずハン一族から出さねばならん 形勢をなんとしても逆転させなければ

王は書状を見下ろします。

これには世子の運勢が書かれている ハン・ジュンソプの娘の相性をこれに合わせよ

王の言葉にアンジクは反論します。

ですが王様、国の未来がかかった重要なことです 婚姻を捏造をなさるのは国を欺くも同然です 左議政だけでなくハン一族が断絶の憂き目に遭うかも知れません 王様は何故左議政にこのような重荷を背負わせるのですか?

いいのです 我が一族の心配など無用です 王様のお考えに従うまででございます

ジュンオンは言い書状を受け取りました。

王様、承知致しました

王はジュンオンを見つめます。そして再び書状と丸い印を机に置きました。

王様、それは軍を動員できるお印では?

アンジクが訊ねました。王は印を二つに割りアンジクとジュンオンの前に置きました。アンジクには書状も渡します。

王様、何故これを私に?

アンジクは訝しがります。

私に万一のことがあれば領議政はこの印をその密書とともに左議政に渡すのだ

二人は顔色を変えます。

王様、なりません 我が国の軍を動員することは王だけに与えられた重大な権限であり建国以来一介の臣下に託された例は一度もございません!

アンジクは訴えます。

王様、この王命について道理にかなっていると皆が認めるでしょうか? これでは王様の体面が傷つきます

ジュンオンも拒みました。

お察しください 王様

二人は頭を下げました。

そち達が案ずるのはわかる この国の歴史に余は掟を破った王として刻まれる 本望だと言えば嘘になる だがその密書は余の遺言も同然だ この先世子を失う日が来れば・・

王様!

二人は王を止めます。

恐ろしいことをおっしゃらないでください

ジュンオンの言葉に王は目を泳がせました。

万一そんな日が来たらそち達に軍を動かす権限を与える 二人で軍を率いて必ず世子を守ってくれ

アンジクとジュンオンは顔を見合わせます。

余は信じている 二人ならば世子を守ることが出来ると

ジュンオンは印を受け取ります。

かしこまりました 王様の命に従い世子様とこの国をお守りするとお約束します

ジュンオンは頭を下げます。アンジクも書状と印を受け取りました。

王様、私もまた忠誠を誓います

王は二人に頷きました。

***

ソンオンは川からジェイを助け出し岸に横たえます。

コ内官、しっかりしろ

ソンオンはジェイを揺すります。するとジェイは口から水を吐きました。

大丈夫か?

・・世子様 世子様はどこに・・?

ジェイは起き上がるとソンオンに訊ねます。

***

ジェイとソンオンは草原の中でファンを探します。

世子様、どこですか 私の声が聞こえますか?

ジェイは声を上げて必死でファンを呼びます。

スンドル、足を怪我しているだろう

ソンオンはジェイを気遣います。

でも世子様を探さないと 世子様!

ソンオンはジェイの手を掴みました。

スンドル、お前は先に戻れ 

嫌です 世子様を見つけるまでは戻りません

世子様は私が探す だからお前は町に戻れ 怪我をしているではないか

そうはいきません 世子様のご無事を確認しないと・・

コ内官! 世子様は大丈夫だ 簡単にやられる方ではない

さすがの世子様も一人では厳しかった筈です

ジェイは涙声になりました。

兵士長様、世子様は刺客にやられていませんよね

口を慎め ご無事だ

どうかご無事で・・

ジェイは草原を見回しながらファンとの会話を思い出します。

ジェイの回想

ファンは笑いました。

二人は微笑み合います。

どうか無事でいてください 世子様に何かあったら私は生きていけません ・・大丈夫

ジェイは振り返りソンオンに言いました。

世子様は生きています 兵士長様のおっしゃる通り絶対にご無事です だって約束したんですよ 私と世子様は互いを守ると だから必ず無事でいましょうって

スンドル・・

ジェイはファンの名を呼びながら草原を歩きます。

世子さまあ!

ジェイの回想

伝えたいことがあるんです。

世子様はおっしゃいました。あの時嬉しかったです。私が女だと覚えていてくださって。

世者様は呆れていましたね。尚膳はただの口実です。ずっとおそばにいたくてあんなふうに言いました。

どうかご無事で 伝えたいことがあるんです だから私のために生きていてください

ジェイは草に足を取られて転びます。

ああ・・

ジェイは怪我をした足をさすります。ソンオンがそばに来て言いました。

スンドル・・暗くなったら危険が増す

世子様も危険です 絶対に一緒に帰ります

ジェイは太陽に目をやります。

ジェイの回想

私が言うと世子様はおっしゃった。

日が傾いてますのであちらが西ですね では東は・・

ジェイは立ち上がり歩き始めます。

何処へ行くのだ 帰り道ではないぞ

もしも・・もしも世子様がご無事で私達を待っているなら東です!

それはどういうことだ?

日が昇る場所 東にいらっしゃるはずです わかるんです

ジェイは東に向かって歩きます。ソンオンも仕方なく後を追いました。

***

世子様!

二人はファンを呼びながら山道を歩きました。ジェイは足を滑らせて転がりソンオンに助けてられて立ち上がります。それでもびっこを引きながらジェイはファンを探しました。

ファンは草原の道をジェイの荷物を抱えて歩いていました。傷を負ったファンの意識は朦朧としています。

ソンオン・・ スンドル

ファンはソンオンの涙を思い出します。

これまでもずっと世子様の友でした

ファンは傷の痛みで足が進まず立ち止まりました。そしてジェイの笑顔を思い出します。

世子様のために働けるのがとっても嬉しいんです

二人が死んだら私のせいだ 呪われた私の運命のせいだ

ファンは絶望に駆られ二人に呼びかけました。

どうかどうか生きていてくれ 生きて帰り私への呪いが紙切れに書かれた文字に過ぎないと証明してくれ

ファンは祈るように立ち尽くします。そこへ山を降りたジェイ達がやってきました。ジェイは道に立つファンの後ろ姿を見つけます。

世子様!

ファンは振り返りました。ジェイは足の痛みも忘れて走り出します。

世子様! 世子様・・

ジェイはファンに抱きつきます。ファンは荷物を落とし自分を見つめているソンオンを見ました。

ソンオン・・

ジェイは体を離してファンと向き合います。そしてファンの脇腹から出血しているのに気づきました。

世子様・・!

生きていた・・

ファンは優しく二人に微笑むと倒れて行きました。ジェイは泣きながらファンにすがります。

世子様 駄目です 目を開けてください! いけません 世子様! 目を覚ましてください!!

 ドラマの感想

ファンを想うジェイの気持ちの切なさが伝わる13話でした。でもソンオンだって命がけでジェイを助けているのに全く眼中になくてなんだか可愛そう・・。こんなに身近にいるのにジェイが女だって気づかないんですかねえ。ジェイも内官慣れしたのか顔だって額まで出してるのに・・ソンオンはジェイの肖像画を持っていたのに優秀な兵士長なのに気づかないかなあ?まあそこはお話ですよね。

このドラマを観ているとそれぞれの気持ちが丁寧に描かれていて観る側にとても伝わります。もうこれ以上の世者ドラマって作れないんじゃないかと思うくらい。でもこれからファンの結婚とかテガンの動向とか周りが騒がしくなってファンとジェイとの少女漫画っぽいほのぼのシーンも無くなりそうで寂しいな。

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