こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「時速493キロの恋」(第21、22話)について書きたいと思います。
ジュニョンはテヤンの過ちを許し2人は涙ぐむ・・
ドラマのキャストとこれまでの話
ドラマ(第21、22話)のあらすじ(ネタバレ)
合コンですか 2次会3次会まで楽しんでください
ジホは頭を下げながらソンシルを睨み囁きました。
(表に出ろ)
では僕は失礼します
ジホは店を出て行きます。ソンシルは笑いながら立ち上がりました。
ジホを見送ってきます
***
ソンシルは外で待っていたジホに言い訳します。
ユリさんに無理やり連れて来られたのよ
それにしては瞳がキラキラしてたけど?
男のくせに心が狭いわね これは女の社会生活の一部よ!
ソンシルは開き直りました。ジホは呆れて声を上げます。
言い訳にしてもひどすぎる! 後輩でも弟でもない 僕は君の彼氏なんだぞ!
ええ?
様子を見に来たユリが話を聞いて仰天します。
あんた達つき合ってたの?
***
ジホとソンシルは寮で先輩達に囲まれ問い詰められます。
いったいいつからつき合ってた?
ドンワンが訊ねました。
・・2年前のクリスマスです
そんなに前からか 俺達を騙してたんだな 怖いな
今まで騙されていたと思うと腹が立つよね
ユリはテヤン(パク·ジュヒョン)の肩に手をかけて言いました。
好きすぎて仕方がなかったのかも・・
ジホはテヤンに訴えます。
テヤンさん、言いたいことはそれだけ?
あ! そうだ 洗濯があったじゃない
テヤンはその場から逃げようと走り出します。けれど病院から戻ってきたテジュン(チェ・ジョンヒョプ)と鉢合わせしました。
テジュンさん! 膝の具合はどうですか?
ジホはテジュンと話そうとしますがドンワンに襟を掴まれます。
おい! 逃げようなんて思うな
2人の交際がバレたの
テヤンはテジュンに教えました。
あ〜つき合ってたのか チーム内で恋愛なんかするなよ 俺は部屋で休みます
テジュンはとぼけて言いました。ジホとソンシルは憤慨します。
僕達だけじゃない! テジュンさんとテヤンさんも熱愛中だ!
ジホはテジュンとテヤンを指差して叫びました。
ダブル・パクもつき合ってた?
皆は仰天しました。
見逃せない問題だぞ!!
***
それからはテヤンとテジュンは練習中も食事の席でも仲間から茶化されます。テヤンがジャンプの訓練で転んでテジュンが駆けつけるとまた皆が囃し立てました。
医務室にいこう
テジュンはテヤンを連れて行きます。
***
テジュンは医務室に行かずに練習場の裏手のベンチにテヤンを座らせます。
こんな所にいたらまた何か言われるわ
人にどう思われてもいいだろ 気になるなら事実を話せ 俺達は別れたと
そんなことしたら余計ややこしくなる
テヤンはテジュンの足に目をやりました。
・・膝の具合はどう? リハビリ中でしょ
誰かさんが合コン中にリハビリできると?
それは・・ 慢性化したら手術することになるわよ 安静にしてないと
そんな大事な時期に誰かさんは合コンしてた 全く
・・戻るわ
テヤンが立ち上がろうとするとテジュンは手を掴みます。
安静にしよう もう少しここにいて
テジュンは頼みました。
***
ジョンファンとユミンは初デートをします。ユミンは目一杯オシャレしてきましたがジョンファンは「バドミントンをしよう」と言います。ジョンファンはユミンのブーツを見ました。
その靴じゃだめだな 靴を買おう
ジョンファンが靴屋で運動靴を買おうとするとユミンは怒ります。
初デートなのよ!
練習することは悪くないだろ
私は平凡なデートがしたいの 一緒に映画を見たり食事したりする そういう幸せを大事にしたい 運動好きの元カノとは違う
それは関係ないだろ
あの人と私を混同してるようだから 帰るわ
おい
ユミンは行ってしまいます。
***
大会が近くなりイ監督はコーチとテジュンの足について話します。
テジュンは大丈夫かな
はい ただの膝蓋腱炎ですから 鍛えて出します
そうだな
***
テヤンはトレーニング室を通りかかるとコーチとシボンの話を聞いてしまいます。
テジュンに無理させるのは反対です 私が足を揉んだって治るものじゃないんです
シボンはコーチに怒っていました。
それがシボン先生の仕事でしょ 俺も負傷で引退しましたが仕方のないことです スポーツ選手はケガと隣り合わせだ
シボンはぷいと横を向きます。
テジュンは今好調だ 上り調子の時に背中を押してやらないと
テジュンは絶対に試合には出せません 煽らないでください!
1試合でも多く勝つためです それがスポーツでしょ
私にもルールがある 選手に害があることはさせません
テヤンは2人の言い合いに考え込みます。
***
テジュンはロッカー室で仲間たちに大会でのペアを頼もうとします。
ジョンファン、大会のペアは・・
ヒョクポンさんと
別に頼んでない
テジュンはジホを叩きます。
俺と組もう
いいえ 混合ダブルスだけ出ます
キャプテンは?
ソーリー お先に
スンウはロッカー室を出ていきました。
テヤンさんに混合ダブルスをお願いしては?
ソンスが笑いました。ドンワンが振り向いてテジュンとジホに指示します。
おい、恋愛バカ達、夕食はお前達が作れ
え?
監督とコーチに黙ってやってるんだ テジュンは買い出し、ジホは得意な料理だ いいな
ああ
テジュンとジホはため息をつきます。
***
けれどジホの料理は豪華な出来栄えで皆は喜びます。ユリは食べながらジホに言いました。
ジホは引退したら食堂を開くべきよ
繁盛するわ
ヨンシムも請け合います。
僕は故郷に帰って犬を育てます
ソンスが話しました。
調教師もいいわね スンウさんは引退後もバドミントンを?
ユリは向かいの席のスンウに訊ねます。
親の事業を継ぐよ 引退後は運動しないと両親に約束した
実家は事業を?
ジホが聞きました。
ああ、スプーン工場だ
知らなかった? かなり大きな工場よ
ヨンシムがジホに教えました。
ついでだから言うけど俺は引退する 祝ってくれな
皆はビックリしてスンウを見つめます。
そりゃいつかはするわよね
ヨンシムが言い、皆は頷きます。
今週引退式だ 大会前に去るのがチームのためだと思って
・・本気なの?
ヨンシムは隣のスンウに訊ねました。
ああ そういうことになった
引退するのは・・悪いことじゃないですものね・・
面くらいながらドンワンが話します。
おめでとうございます
応援します
皆は口々にスンウを励ましました。けれどヨンシムは部屋を出て行きます。
***
引退の気分はどうです?
テジュンはスンウと2人でビールを飲みながら訊ねました。
どうだろうな 靴を履いてネクタイを締めてスプーンを売り続ける姿が想像できない
俺は今回の入院で怖くなりました 運動できなくなったらどうしようかと ”やめてやる”としょっちゅう思ってたけどできなくなった後を思うと・・
スポーツ選手だからな
スンウは笑います。
こんなに激しく一瞬一瞬をリアルに・・ そう生きられたことが幸せだ
もう少しだけ 今度の大会まで頑張りましょう
テジュンは勧めます。
いや 俺はここまでだ 終わりはないと思ってたのに今それを感じるんだ 1つ気がかりはあるけど諦めなきゃな
・・ヨンシムさん?
スンウはビールを飲む手を止めます。
真のロマンスを謳歌したのはスンウさん達だ
テジュンは笑います。
何かロマンスだ 始まってもいないのに
スンウは苦笑いしてテジュンに言いました。
チャンスはある時に掴め 二度と巡ってこないと思って
***
スンウはずっとヨンシムに寄り添っていた自分の選手人生を振り返ります。サッカー選手の夫が不在でヨンシムの結婚衣装の試着につきあい美しい花嫁姿を見た日、ヨンシムの妊娠がわかってヨンシムと喜んだ日、ヨンシムの結婚生活が破綻して離婚を覚悟した日、いつもスンウはヨンシムのそばにいました。
私を残していくなんてひどいやつ
ヨンシムは屋上で泣き崩れます。
スンウは寮の自分の部屋を見回しました。
ここともお別れか・・
***
ジュニョンは家を訪ねてきたマンスと川辺で話をします。
医療費だけでも償わせて貰おうと思いましたが、ご両親に避けられてしまいました
私は気持ちの整理がついています
ジュニョンは言いました。
父親としてじっとしていられなかった 娘を生涯罪人にしてしまうわけには・・
マンスは顔をしかめます。
あなたのケガの件を公表するのは怖かったはずです 俺を失望させるかとそれだけを恐れている子だから・・ あいつを追い詰めたのは俺なんです
マンスはため息混じりに語りました。
あなたのような素晴らしい選手にしようとあの子をこれでもかとせき立ててしまった ”失敗してもいい” ”次の試合で頑張れ” などとは一度も言ってやれなかった 運動できないなら勘当するかのように・・ ひどい父親です
ジュニョンは溢れてきた涙を拭いました。
テヤンが問題を起こしたのも親の責任です 本当に申し訳ありません
マンスはジュニョンに謝罪しました。
***
病院でリハビリしたテジュンは医師に「大会に出たい」と訴えます。
快方に向かっているけど試合はまだ無理よ
医師は取り合いません。
俺は実業団の選手なんです 大会に出なければクビになります
テジュンは医師の前でジャンプしました。
ほら軽く跳べるでしょ
わかったわ 出場はできるけど・・
医師は戸惑い気味に許可しました。
ありがとうございます!
異変を感じたらすぐ来るのよ 無理しないで
はい! 帰ります
走らないで!!
医師は声を上げました。
***
ユニスではスンウの引退式が行われます。
ひたむきに努力し感動と勇気を与えてくれたスンウ選手に感謝と尊敬をこめて表彰盾を授与します
イ監督がスンウに盾を贈ります。
ありがとうございます
スーツ姿のユニスの選手達は拍手します。
これまでよく頑張ったね
課長がゴールドキーをスンウに贈りました。
それじゃあ、スンウ 挨拶を
イ監督が促します。スンウは選手達に語りました。
後輩達、最後に伝えることはこれしかない 現状に感謝しろ 後悔しないように思い切り生きよう 俺はやりきった
選手達は頷きます。
みんな今までありがとうございました
お辞儀するスンウに選手達は惜しみない拍手を送りました。
***
引退式のあとスンウは仲間達とお酒を飲みます。
ヨン・スンウに乾杯!
泣き出したソンスをテヤンがなだめます。
泣かないの
スプーン工場が繁盛しますように
ああ
成功を祈っています
幸せになってくださいね
後輩達は祝いの言葉を贈ります。
ありがとう もう一度乾杯しよう
皆は乾杯し、スンウに抱きつきました。
***
選手生命って短いと思わない? あっという間に終わってしまうんだもの 再開できるチャンスも何度もない
テヤンはテジュンやジョンファンと寮に戻りながら嘆きます。
まるでセミみたい 土の中で7年も待って一夏ミンミン鳴くと死んでしまうの 選手も同じよ
テヤンは酔っ払って語り続けます。
待つ時間はすごく長いのに夏はとても短い
短いから輝くんだ あっという間に過ぎ去るから夢中になれる めったにないチャンスだから必死になる だからカッコいい
テジュンが話します。ジョンファンはテジュンの話に微笑みました。テヤンはふらつきながらテジュンに近寄ります。
あんたはセミ?
お先に
ジョンファンは呆れて歩き出しました。テジュンはジョンファンを呼び止めます。
待てよ こいつを連れて帰ろう
セミだったの? バドミントン選手かと
ジョンファン、待て!
***
ヨンシムはスンウを見送ります。
タクシーで帰るよ 寮に戻れ
スンウは言いますがヨンシムは黙って歩きます。
実家はソウルだからその気になれば毎晩会える
ヨンシムは足を止めました。
そろそろあんたを開放しなきゃ ハナがいるから誰かとつき合う気はない だから好意に気づかないフリをしてた ・・そばにいてほしくて
スンウは視線を落とします。
時間が解決してくれる そう思って耐えてきたの でも間違ってた
俺達は友達だ
スンウ、これからはいろんな友達に会って、あんたに似合う優しい彼女も見つけなさいよ
ヨンシムはスンウの肩を叩きました。スンウは笑って頷きます。
元気でね
ヨンシムは背を向けて歩き出します。その背中にスンウは呼びかけました。
一度だけ抱き締めてもいいかな?
ヨンシムはスンウを振り返ります。
知ってた? それを言うのに15年もかかったわ
俺らしいだろ
スンウはヨンシムを抱きしめました。
***
あと1杯だけ飲みにいこう
テジュンとジョンファンは酔っ払ったテヤンを引っ張って歩きます。
帰るぞ しっかり歩け
そこにジュニョンが現れます。
遅かったわね
ジュニョンさん・・
何の用だ
テジュンが聞きました。
あんたじゃない
ジュニョンはテヤンを見ました。
テヤン、私と1杯だけ飲もう
***
居酒屋でジュニョンはテヤンにお酒を注ぎます。
あんたのお父さんが訪ねてきたの
お父さんが?
お父さんがうちの両親に会ったのは知ってる?
いいえ
補償金を受け取って欲しいと ずっと連絡してたみたい 両親が避けてたからお父さんは家まで訪ねてきてたまたま私と会ったの
全然知らなかった・・
結論だけ言うわ パク・テヤン、あんたと和解すると伝えた
テヤンはジュニョンを見つめます。
父親に認めて貰うために運動に没頭したんだってね 皮肉だけどあんたの気持ちがわかったわ 私もそうだった 1位にならなければみんなに嫌われるかと・・
ジュニョンは涙ぐみます。
あんたみたいにいつも必死だった
ジュニョンさん・・
***
2人は穏やかにお酒を飲みます。
今日はスンウさんの引退式だった ずっとジュニョンさんを思い出してたの
テヤンは話します。
あんなふうに拍手で見送られるはずだったのに 引退式もまともに出来なかったでしょ・・
ジュニョンは頬杖をつきました。
確かに心残りだわ 幼稚園を卒園したって花束くらい貰える 私が引退した時はみんな泣くだけでまるで人生の終わりだった ”お疲れ様” ”おめでとう”もなかった
ごめんね
テヤンは謝ります。
あんたがしてよ 引退のお祝い 遅くなったけど
テヤンは驚いてジュニョンを見ました。
それは無理よ わたしのせいなのに
テヤンは目を潤ませます。
でもねジュニョンさん、ジュニョンさんは本当に素晴らしい選手だった これからきっと幸せになれるわ
2人は涙を拭いながらお酒を飲みます。
***
ジョンファンはダブルスの申し込みにイ監督の所にきます。
ヒョクポンと個人戦に出るんだろ? 他にも出るのか?
はい 自分の可能性を試すためにもう1種目出ようかと・・ 混合ダブルスで
ああ テヤンと組むのか?
ジョンファンは首を振ります。
誰なんだ?
ソマン銀行 イ・ユミン選手です
イ監督は笑います。
うちの娘か 優秀だからな
そうですね
イ監督は真顔になります。
つまりうちの娘とダブルスを? どうしてそう思った?
可愛いから・・ いや、そうじゃなくて
なんだ?
お嬢さんをください!
はは・・
イ監督とジョンファンは笑い合います。しかし監督は立ち上がるとジョンファンの襟を掴んで揺らしました。

<画像出典>kajakajablog.com/love-all-play/
ふざけたことを言うな!
俺が責任をとります!
なんだと? 責任と言ったな?
監督はジョンファンの首を締め付けました。
責任を取るようなことをしたのか?
何もしてません! お父さん!
“お父さん”? お前に呼ばれる筋合いはない!!
監督は怒鳴ります。
***
誰がペアを組むと言った? 勝手に決めないでよ
ユミンは電話でジョンファンに怒りました。
喜んでくれると思ったのに
私の意見も聞かず勝手に決めるなんて そっちにいくからじっとしてなさい
ジョンファンはため息をつきます。
うん
***
ジョンファンとつきあってないな
イ監督は事務所に来たユミンに聞きました。
もちろんよ あいつのタイプじゃないって 私の片思いよ
なんだと? あいつめ! ユミンのどこが不満なんだ?
監督は頭を支えます。
ああ・・血圧が・・
ユミンはテーブルを叩きました。
とにかくペアを組むことに反対するなら家を出るからね!
もう家を出て寮にいるだろ ユミン、しっかりしなさい
監督はユミンの前で手を打ち指を弾きました。
それなら髪を剃り上げる
それは父親が娘の罰に言うセリフだ
じゃあバドミントンをやめてやる! 毎日大酒飲んで彼氏を大勢作る!
ユミン・・冷静に
***
ユミンは事務所を出ると待っていたジョンファンに告げました。
つきあってるとは言えなかったわ
ジョンファンは笑って言いました。
ステキな所でデートしよう ブーツで
ジョンファンはユミンの手を取りました。
行こう
テヤンはコーチから今度の大会で主力選手として団体戦に出るよう要請され喜びます。
やった!
週末家に帰ったテヤンはテジュンのために牛骨スープを作ります。
テヤン、帰ったのか
マンスが帰ってきて言いました。
週末だからね
最近の若者には困ったものだ 遊んでないで運動しなさい ・・この匂いはなんだ?
牛骨スープよ
お前が料理するとは珍しいな
お父さんの分もある チームの後輩が足をケガしたからついでに届けてあげようかと
そうだろうな お前が俺のために料理するはずがない 作り方を知ってるのか
ネットで調べた
マンスは味見してみます。
まあまあだな
マンスがまた飲もうとするのをテヤンは止めました。
もういいでしょ そうだ、お父さん 団体戦のメンバーに選ばれた
ふん、まあそれは当然だろ
マンスはそう言いつつも自分の部屋に行くと浮かれて踊り出します。その時ドアをテヤンが開けました。
父さんにもプライバシーがある 急に開けるな!
テヤンはマンスに笑います。
ジュニョンさんと和解したわ ありがとう
そうか
テヤンはドアを閉めました。
***
テジュンが歩いていると階段の陰から突然テヤンが現れます。
わあ びっくりした
こんな所で会うとはね
俺を待ってたのか
まさか 偶然よ せっかくだからこれをあげる
なんだ?
牛骨スープよ 骨にいいらしいわ
君が作ったのか
そんなことどうでもいいわ とにかく食べて早く回復して
テヤンはポットを渡すと自分の部屋に戻ります。
***
テジュンは男子寮のキッチンで深夜に牛骨スープを飲みます。
美味しいな
するとジョンファンが部屋から出てきて言いました。
おい、1人で隠れて食うなよ スプーンは?
お前の分はない さっさと寝ろ
目が覚めた 瞳がキラキラしてるだろ
濁った魚の目だな
こいつ!
ジョンファンが怒っているとさらにジホが匂いにつられてキッチンに来ます。
いい匂いだな テジュンさん 僕にもください
牛骨スープは分けられない 俺は相手がいなくて試合に出られないのに お前達は声をかけてもくれなかった
それはテヤンさんに頼まれたからです
ジホが明かすとジョンファンも応じました。
俺もだ
なんだって?
忠告するわ テジュンと組まないで 安静が必要なの
テヤンはジョンファンを止めたのです。
本人に任せておけよ テジュンなら隙を見てサボる 大丈夫だよ
いいえ 出場が命取りになると言われても平気なフリをして出るはず テジュンは運動好きだから ペアはだめよ!
テヤンはジョンファンを睨みました。
俺も試合に出るなと釘を刺されました
ジホも話します。テジュンは立ち上がりました。
もういらない お前らで食べろ
テジュンは出て行きます。
***
テジュンはテヤンを呼び出しました。
何の用?
ジホとジョンファンに「俺と組むな」と言ったそうだな
だってあんたは安静が必要だから
君は腹黒いな 姉と和解したことも黙ってた だからコミュニケーションが取れないんだ 病院の先生は許可したのに
テヤンは驚きます。
本当? 驚異の回復力ね そこまで健康だとは思わなかった 本当に先生が許可したの?
決まってるだろ
テジュンはテヤンを睨みました。
君が責任を取れ
え?
リハビリを頑張ったんだ また君と一緒に試合に出られるかと思って 俺と組もう
テジュンはテヤンを誘いました。
君と試合に出たい

<画像出典>news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2191426
***
けれどテヤンはテジュンの誘いを断ります。テジュンは落胆し、テヤンは部屋で悶々と悩みました。
私だってテジュンと試合に出たいのよ
テヤンはジュニョンのことを気にしていたのでした。テヤンは思い切ってジュニョンに電話します。寝ていたジュニョンは不機嫌そうに電話に出ました。
なによ こんな時間に
ジュニョンさん、寝てた? ごめん、明日かけ直すわ
どうしたのよ
テヤンは「テジュンと今度の大会でペアを組みたい」と話しました。
そんなことで夜中に起こさないで 好きにしなさい
ジュニョンは電話を切ります。
え? ジュニョンさん? やったわ!
テヤンは喜びます。
こんなに簡単なことだったなんて
***
朝になってテヤンは気落ちしているテジュンに声をかけました。
おはよう 気分はどう?
どうでもいいだろ 俺は試合に出られない役立たずなんだ
コンディションが悪いみたいね
君は体調管理しろよ 2種目出るんだから
いいえ 3種目よ
そうか たいしたもんだな
テジュンは驚いてテヤンを見ました。
3種目と言ったか?
うん あんたとよ
テヤンは笑いました。
***
スンウがいなくなったことでドンワンはキャプテンの座を狙います。
お前がキャプテンに?
事務所で監督やコーチは苦笑いしました。
確かにドンワンは重要なメンバーだがキャプテンは最年長のヨンシムに・・
監督は話します。
ヨンシムさんは俺に「キャプテンをやってもいい」と言ってくれましたよ
ヨンシムとすでに話をつけていたドンワンは告げました。
ユリは? お前と同期だよな? キャプテンになりたいはずだ
ユリは興味ありません 俺が犠牲になります
監督とコーチは互いの顔を見ます。
そうか 無理しないでやれ キャプテンは特に何もしなくていいから
監督達は渋々頷きました。そこへテジュンが来ます。
お前は戻れ
監督がドンワンに言うとドンワンはすれ違いざまにテジュンのユニホームのチャックを上げました。
頑張ってやれよ
ドンワンはテジュンの肩を叩いて出て行きます。
なんだよ
テジュンは不満そうにチャックを下げました。
かなり不安だな
監督とコーチは話します。
お話があります
テジュンは2人に言いました。
***
テヤンと混合ダブルスに出ます
テジュンは監督達に告げました。
膝は大丈夫なのか?
問題ありません
だったら1試合でも出た方がいいな
コーチが言いました。
それから監督、スンウさんのことでご相談が
なんだ?
***
キャプテンになったドンワンは選手達に威張ります。
ジホ 午後は何をするつもりだ
フットワークをしようと思ってます 足を鍛えようと
ふざけるな! 青二才のくせに勝手に決めるんじゃない
ドンワンが怒鳴ったので選手達は驚きました。
練習の内容はキャプテンに従え キャプテンになったからには手加減しない 俺は風紀を乱す者を許さないからな
わかりました
テヤンだけが答え、あとの選手は眉を寄せます。
何よ
スンウさんが懐かしい
ソンシルがつぶやきます。
全く・・ キャプテンだから何?
ヨンシムは練習場を出ていきました。
***
ヨンシムは外の柵によりかかりスンウに電話しようとします。けれどため息をついて指を止めました。
スンウの方は慣れない仕事に奔走していました。
今日お伺いする予定です 新商品のサンプルをお持ちしますので
スンウは仕事先の業者と電話で話します。そして疲れた顔で電話を切るとスーツの肩にかけたサンプル入りのバッグのベルトを直しました。
***
テジュンは病院のリハビリのあとで医師から細かく注意されます。
階段を上ったり椅子に座ったりする時 日常生活で痛みを感じたらすぐ病院に来るのよ 休む時は膝を伸ばして運動の前は・・
はい! 運動の前は温めて運動の後は冷やすこと サポーターも必ずします だから退勤してください
テジュンはうんざりして医師に言いました。
先生に会うとは思わなかった
大会に出るなんて言うから心配して言ってるのよ
医師はテジュンの両肩を掴みます。
大会はやっぱり休んだら?
先生、お疲れ様です!
テジュンは走り出しました。
走らないで! 膝を大切に!!
医師は叫びます。
***
テヤンは練習場からテジュンに電話します。
練習に来たけど運動する雰囲気じゃない
テヤンはいちゃついているジョンファンとユミンを見ながら話しました。
何なのかしら とにかく練習場に来て 私達は練習しよう
ユミンがテヤンに気づいて手を振りました。
食事しに行こう
運動しに来たんでしょ
その前に食事よ
***
テヤンとテジュン、ユミンとジョンファンは一緒に食事します。
お互い頑張って決勝で会いましょう 対戦表次第だけど
ユミンは言いました。
序盤で当たるかも
そしたらこいつらが負けるだけだ 俺達と当たらなくても決勝まで残るのは難しい
ジョンファンが話しながら肉を取ろうとするとテヤンの箸が止めました。
事実だろ
ペアを組んだこともないのに決勝を目指す気?
テヤンは嫌味を言います。
ユク・ジョンファン大会に2人で出たよな
うん、あの大会に出たのは黒歴史だ
テジュンが口を挟みました。
どういう意味だよ
私に負けたことを根に持ってる?
ユミンが聞きました。
初めて組んだから息が合わなかったの 覚悟しなさいよ
テヤンは脅しますがジョンファンはユミンの口におかずをいれてやります。
だけど別れた2人より交際中の2人が強い
テヤンとテジュンは俯いて食事します。
悔しかったらもう一度つきあえ
ジョンファンは勝ち誇りました。
別れたのにペアを組むなんてクールね
ユミンがダメ押しします。
なんで別れたの?
食べなさい
テヤンがユミンが話すのを止めようとします。
冷めるから食べて
ジョンファンも促しました。
***
悔しいわ 絶対にジョンファン達に勝ちたい こてんぱんにやっつけてやりたい
テヤンは練習の帰りに憤慨してテジュンに語りました。
あいつは簡単に負けないぞ あんまり興奮するなよ
テジュンの言葉にテヤンは足を止めます。テジュンはテヤンを振り返りました。
俺は平常心でいたい 意地も張りたくない だけど諦めるのも避けるのも嫌だ 最後までベストを尽くしたい
テヤンは微笑んで言いました。
後悔のないように本気で戦おう
テヤンは拳を突き出します。テジュンも笑って拳を合わせました。
***
テジュン達は練習に励み大会を迎えます。ユニスの団体女子は抜群の強さを発揮して優勝し、皆は喜び合いました。
優勝、優勝!
皆が輪になって騒いでいるとコーチが声を上げました。
男子チームの汚名を女子チームがそそいでくれたな!
女子チームは雄叫びをあげますが男子チームは沈みこみます。
コーチ、3位は汚名じゃないです
ヒョクポンが抗議しました。
わかったよ 優勝おめでとう!
優勝!
再び皆は気炎を揚げます。
コーチ
ヨンシムが呼びました。
なんだ?
男子ダブルスは?
2時間後だ
・・スンウもきますよね
待ってみよう
***
テジュンはカフェでスンウを説得するイ監督を店の外からガラス越しに見ていました。実はテジュンは大会でスンウとダブルスを組みたいと監督に頼んでいたのです。しかしスンウはなかなか監督の話に応じない様子でした。
気持ちは嬉しいです
スンウは目線を落として話しました。
退団の手続きはまだ済んでいない だから試合に出られる
練習のブランクもあるし無理ですよ それに気持ちも整理しました
俺は理解できる お前と同じように選手生活を終えた 最後の試合を諦めて引退したんだ
監督は五輪金メダリストですよ
終わり方は同じだよ
監督はスンウを見つめました。
俺はもっと高い所から落ちたからそれだけ傷ついて惨めだった 注目されたし
スンウは頷きます。
スンウ、俺はな、自分の最後の試合を殆ど覚えていない 今でも酒に酔うと考えるんだ ”あと1試合だけやれば良かった” ”もう一度だけ試合に出たい”と
監督・・
お前はこれから出たくても出られないんだぞ 最後のチャンスだ
あと1試合出ても未練は残るでしょ? 朝目覚めるたび自分だけ別世界にいる気分は変わりませんよ
スンウ・・
監督が途方に暮れているとテジュンが店に入って来ました。
スンウさん、試合まで時間がありません
俺は出ない
意地を張らずに選手らしく競技場で終わりましょう
テジュンはラケットを差し出しました。スンウはラケットを見つめます。
***
スンウとテジュンはギリギリで試合のコートに到着しました。待っていたヨンシムはスンウにユニホームを投げつけます。
早く着替えて
対戦相手は誰だ?
スンウはテジュンに訊ねました。
俺達です
待っていたヒョクポンとジョンファンがスンウに笑いました。
なんだと?
先に対戦相手を知らせたら来ないかと思って
テジュンも笑いました。
手加減はしませんよ
スンウさん、全力で受けて立ちます
ジョンファンとヒョクポンはスンウに言いました。
私はスンウさんの見方です ファイト!
ヨンシムと待っていたテヤンはスンウを励ましました。
***
試合が始まりテジュンとスンウは全力でジョンファン達に挑みます。

<画像出典>news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2191426
応援席からヨンシムは祈るようにスンウを見つめました。テジュン達は粘りますが、実力の差とブランクが祟りテジュン達は敗退しました。
テジュンとスンウは試合後通路に座って二人きりで話します。
今日の試合は残念でしたね
テジュンはスンウに言いました。
いや 韓国で最強と言われているヤツらが俺の最後の相手で良かった お前と組めたことも
2人は笑いました。
すみません 力が及びませんでした
テジュンは謝ります。
俺は感謝してる 試合に出て良かった スッキリしたよ
テジュンはスンウを見ました。
カッコいいです 好きだからただそれに打ち込む 打算なく好きでいる 勇気があります
ほぉ~ お世辞がうまくなったな
最後ですからね
2人はまた笑います。
助言を1つ パク・テジュン、頑張れよ バドミントンに最善を尽くした選手、最後に戦いたい相手になれ 仲間たちから尊敬される選手に
スンウは水を飲みます。テジュンは黙って笑いました。
***
ヨンシムは寮に戻るバスの中で今日のスンウの言葉を思い出していました。
俺達はまだ結論を出せてない
スンウは言いました。
待ってるよ ハナが10歳でも20歳でも30歳でもいい 待ってる
ヨンシムは唇を震わせました。
君が俺の所に来るまで 待つのは得意だから
ヨン・スンウ・・ あんたって・・
ヨンシムはスンウに抱きつきました。スンウはヨンシムの髪を撫でながら話します。
ゆっくりでいい 来てくれれば
ヨンシムはスンウの胸で泣きじゃくりました。
いつかあんたのとこへ・・
ヨンシムは窓に寄りかかり目を閉じます。
***
バスで流れるラジオ放送が”今夜流星群が見られる”と伝えました。
”月が雲に隠れるので最高のイベントになりそうです 願い事をしに外へ出てみては如何ですか?”
いいわね 星を見に行かない?
ソンシルが隣の席に座るジホを誘いました。
いいね
すると前の席に座るコーチが話を聞きつけて止めました。
夜は寝ろよ 星なんか見に行くな 体調を整えろ
わかりました
ソンシル達は答えますがひそひそと話します。
(行こうね)
テヤンは斜め前に座るテジュンの横顔をながめます。
”皆さんにとって特別な夜になりますように”
***
夜になると選手達は部屋から出てきて流星群を見に屋上に上がります。
大会期間中だから神頼みしようかな
ユリは眠そうに話します。テヤンはジホに訊ねました。
ジョンファンとテジュンが来てないけど
ジョンファンさんは絶対に起こすなと テジュンさんは負けて不機嫌です
ジホはソンシルと屋上に行きました。
そう・・
***
テジュンはリビングで膝にテープを巻いていました。そこにテヤンが入ってきます。
起きてた?
男子寮に何の用だ
テジュンはズボンの裾を下ろしながら聞きました。
みんなは星を見に行ったわ 行かない?
流れ星が願い事を叶えてくれるか?
テジュンは皮肉に言います。
あんたと2人で星を見たかったのに グラウンドで見ようかと思ったけど あんたが嫌なら別に・・
テジュンは笑って立ち上がりました。
行こう
2人は寮を出ます。
***
2人はグラウンドで空を見上げます。
曇ってて見えないわ 流れ星どころか星も見えない
あるさ 目に見えないだけだ
願い事をするのも大変ね
何を願いたいんだ?
テジュンはテヤンに聞きました。
ただ・・応援して貰えますようにって・・
テヤンは膝を抱えながら話しました。
ドラマ(第21、22話)の感想
ついにジュニョンと和解できたテヤン!大好きなジュニョンと仲直りでき謝罪を受け入れて貰えたのはテヤンにとって最高な出来事でしたね💓これでテジュンとの恋愛にも希望が持てるようになりました。今は試合を頑張ってジョンファン、ユミンペアに勝利して欲しい!でもテジュンの足は大丈夫なんでしょうか?

<画像出典>news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2191426
スンウとヨンシムもとてもステキな関係ですね。ドラマの最後に来てスンウの優しさがしみてくる場面が多くなりました。スポーツマンで優しいスンウの恋が成就して欲しいです✨。
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