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BSJapanextで放送の韓国ドラマ「時速493キロの恋」でテヤンはテジュンの類い希な才能に注目しペアを願い出る!その第2~4話の詳細なネタバレあらすじや感想も!!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「時速493キロの恋」(第2~4話)について書きたいと思います。

ペアを組んだテジュンとテヤンは互いの距離を縮めていく

ドラマのキャストとこれまでの話

<第1話>

ドラマ(第2~4話)のあらすじ(ネタバレ)

第2話

テヤン(パク・ジュヒョン)テジュン(チェ・ジョンヒョプ)はバドミントンの試合をします。最初は上手く打てなかったテヤンですがすぐに打つことに慣れてきてテジュンの側に球を打ち込みました。

やった!

今のはアウトだ

テジュンは言います。

何よ それ

ルールだよ

テヤンは不満そうにテジュンを見ます。

本当に初めて打ったのか?

テジュンは驚きます。

大人達が学校から出てきたのでテヤンは逃げようとしました。するとテジュンはテヤンの腕を掴みます。

この子は天才だよ!

テジュンは叫びました。大人達はテジュンを見ます。3人は両親とバドミントンのコーチでした。

本当にすごいんだから!

コーチはテヤンを見つめました。

あの時のコーチは君のお父さんだろ?

店を出て歩きながらテジュンは自転車を押すテヤンに訊ねました。

あの頃お父さんがあなたのコーチだったのね 次の日教室に来て言ったのよ 「バドミントン部に入れば三度の食事を出す」 タダ飯が目的で始めたのよ それまでは祖母と生活してた

テヤンは明かしました。

養子になったってことか?

テヤンは頷きます。

ええ 両親には子供がいなかったから 偶然名字も同じだった バドミントンのおかげで家族になったの

ほお〜 つまり俺は本当の恩人だな 一生かかっても俺に恩返しできなさそうだ

私の生い立ちを聞いたあとに出てきた言葉がそれ?

テヤンは呆れます。テジュンは携帯を出しました。

番号を 飲み代は振り込んでおくよ 君のカネは使えない

ああ〜あんたより有名になったわ

テジュンはテヤンに近寄ります。

番号を教えて

テヤンは携帯を奪いました。

あんまり近寄らないで ずっと練習してたから汗臭いと思う

するとテジュンは鼻を押さえて離れました。

大げさね

テヤンは電話番号を入れると携帯をテジュンに返そうとします。するとテジュンは遠くに離れていました。

全く スポーツ選手なら汗くらいかくでしょ

こっちに持って来い!

テジュンは威張って叫びました。

何よ? 投げるわよ!

テヤンは携帯を持つ手を振り上げます。

壊れるじゃないの もう

テヤンは仕方なく携帯を渡しに行きます。

ほら 私は寮に帰らなきゃ

10秒だけ待ってくれ

嫌よ 私は忙しいの

テヤンはテジュンに携帯を押し付け帰ろうとします。するとテジュンがテヤンの前に回り込みました。

なによ?

0.3秒 韓国代表選手が音と光に反応する時間

あんたは違うでしょ

よく知ってるね 俺に興味があるようだ

・・は!

とにかく反射神経なら韓国代表レベルだ  試してみて

テヤンが動く先をテジュンが塞ぎます。何度も塞がれてテヤンはテジュンを叩いて笑いました。

何なのよ!

もう少しでさっぱりする だから行くな

その時地面から水が吹き出します。テジュンの立っていた所は噴水の出る場所でした

やだ! 冷たい! 幼稚ね!!

テヤンは叫びます。

信じられない

気持ちがいいだろ

テジュンは笑います。

待ってくれ

テジュンは噴水を避けようとするテヤンの腕を掴みます。

放してよ

スポーツしかしてこなかったんだろ 他に道はなかった でも今日だけは楽しめ

テジュンはテヤンに水をかけました。

もう! 許さないわよ!

テヤンは逃げるテジュンを追いかけます。

***

2人はずぶ濡れで歩きます。

寒そうね

さっぱりした

テジュンはテヤンの自転車のサドルを掴みます。

俺が押すよ

わぁ!

テヤンは声をあげました。

どうした?

すごく不自然よ これくらい自分でできるわ

ああ、そうか わかった 解散しよう じゃあな

え?

テヤンは戸惑います。

それにしても寒そう 唇が紫よ

うん そうか・・

テジュンは唇を触りました。

また時々会おう

テジュンは背を向けて歩き出します。

寒いな 凍えそうだ

ちょっと! パク・テジュン

テヤンはテジュンに呼びかけました。

本当に引退するの?

ああ

甘く見ない方がいい スポーツ選手がコートを出て生きるのは簡単なことじゃないわ

テジュンはテヤンを見つめます。

それと私も12歳の時から応援してた じゃあね

テヤンは自転車を押して走り出します。

***

テジュンはテヤンの父親に電話します。

面接の結果は合格ですか

まだうちでは雇えないな 5年後に連絡しろ

コーチは電話を切りました。

ふう・・

テジュンはアパートの屋上に置かれたテーブルに転がってため息をつきます。そして頭上の夜空を眺めました。

***

ジョンファンは母親の病院にリハビリに行きます。

ジョンファン、もう来なくていいのよ

医者の母親はカーテンを開けて言いました。

私に会いに来たの?

お母さん 冗談はやめてください

ジョンファンはベッドでうつ伏せになり腰に赤外線を当てた状態で答えました。

同じ場所をケガするから気になって試合になりません

それなら治療に集中すると伝えて試合を休ませて貰いなさい

母親は温熱器を消して話しました。

メンタルケアもした方がいいわ

休みませんよ

ジョンファンは起き上がって靴を履きます。

俺を蹴落としたいヤツらにチャンスを与えることになりますから

ジョンファンは上着を取ります。

厳しい世界なんだ 失礼します

ジョンファンは帰って行きました。すると別のカーテンが開きユミンが顔を出します。

ひねくれ者だから蹴落とされるのよ

あらユミンも来てたの

ジョンファンの母親が声をかけました。

練習をサボる最高の口実ですから

病院をマッサージ店だと思ってる?

はい

ユミンも笑って帰って行きます。

”はい”?

母親は目を丸くします。

***

ユク・ジョンファンはケガのトラウマがあるみたい

ユミンは父親のユニスのイ監督に電話で話します。

だから試合を欠場したいと・・

歩きながら話していたユミンの携帯をジョンファンが取り上げました。

ユク・ジョンファンだ 誰だ?

電話でジョンファンは訊ねます。

ユク・ジョンファン?

監督は繰り返しました。

何故俺の娘と一緒にいる?

イ監督? 親子なんですか?

ジョンファンは戸惑っているユミンを見て言いました。

父親に似ず美人ですね

俺の娘だから当然・・ おい! 娘から離れろ! 何故一緒にいるんだ? どういう状況だ?

ジョンファンは携帯をユミンに返します。

何なんだ?

わからないの? 私はお父さんの娘よ!

ユミンは携帯を奪うと逃げていきました。

変なヤツ

ジョンファンは呟きます。

***

イ監督が娘のことで慌てているとテジュンがユニスチームの事務所に来ました。

遅れてすみません

いや、話をしよう

監督は取り繕って笑いました。

***

テジュンはイ監督と面談します。

君の試合はこれまでずっと見てきた もったいない いくらでも活躍できる選手だ

イ監督はテジュンを褒めます。 

うちで君を迎えいれたい 一緒にがんばろう

監督はテジュンの背中を叩きました。しかしテジュンは曖昧な表情で話します。

正直言って99%はバトミントンをしたくありません でも1%の未練が邪魔するんです それが習慣化して今も続けてます

監督は頭を抱えました。

またおかしなヤツか・・ 心を決めて来たんじゃないのか?

退屈なんです そこまで上手じゃないんで 上手な人は楽しいでしょうね

イ監督は苛立ちます。

いい加減にしろ スポーツを楽しむ選手はいない 俺はオリンピックの金メダリストのイ・テサンだ だが楽しんだことなどない 毎日必死で練習して厳しい試練を乗り越えてきたんだ

そういうのは嫌です

テジュンはあっさりと言いました。監督はポカンとテジュンをながめます。

生意気なヤツだな 99%にはなりたくないが1%に入る自信はないか それでヒビってるのか? 不安になった結果が棄権?

ひるむタイプではありません

6000万ウォンだ

え?

年俸だ ボーナスは別途支給 スポーツする意味など要らない どうだ? 楽しめそうか?

テジュンは監督を見つめました。

***

テヤンはチームのみんなから無視されていました。それでもテヤンは明るく振る舞います。

共同生活なんだから私が洗濯する

テヤンは後輩のソンシルから洗濯物の籠を奪います。

まとめて洗うわ

洗濯は私の役目なので・・

ソンシルは断りながらも別のバッグを渡します。

これも洗濯物なんです

ああ、わかったわ

テヤンは洗濯物を持っていきました。

こっちが申し訳なくなる

ソンシルはため息をつきました。

***

テヤンが洗濯機を回しているとテジュンからラインが来ました。

”入金完了”

テヤンは微笑みます。

キッチリしてるわ

”バトミントンは楽しいか? 何故戻った?”

テジュンからのラインにテヤンは考え込みます。

***

テヤンは屋上でチームの服を干します。するとヨンシムが来て止めました。

こびてるの? 

ヨンシムは洗濯物でテヤンを叩きました。

服に触らないで!

ヨンシムは籠を投げました。

頼んだ覚えはない

ヨンシムさん・・

金輪際 私の目の前で何もしないで

以前は可愛がってくれたわ

ヨンシムはテヤンをあざ笑いました。

ふざけないで 黙っていなくなったくせに

他のチーム仲間が壁の陰で2人の諍いを覗いていました。2人は気づいて黙り込みます。

ねえ、韓国代表を引退したのに何故粘っているのかわかる?

ヨンシムはテヤンに問いました。

コートでは誰もが平等でいられるし、裕福だろうと貧乏だろうと正々堂々と戦うことができるからよ 世の中は不公平だけどコートだけは公平な場所だと信じてるから

ヨンシムはテヤンに詰め寄りました。

あんたのせいでその場所が汚れてしまう わかってるの?

テヤンはヨンシムを見上げました。

・・はい その通りです

ええ 当然よね 私はあんたを認めない

はい わかりました

ヨンシムは頷くと屋上から下りて行きました。テヤンは投げられた洗濯物を拾います。するとテジュンからラインが来ました。

”返信しろよ 復帰の理由を知りたい”

テヤンはラインを見て涙を流します。

そんなこと私にもわからない・・

***

テヤンはベッドに横になり天井から吊り下げたシャトルを指で弾きました。

私は何故戻ってきたのか 仲の良かったジュニョンさんを裏切り・・ 誰にも歓迎されないのに何故戻ってきたの?

テヤンは深夜バトミントンを練習します。

戻ってきたのは終わらせるためよ 離れている間も幸せになれなかったから 課題を先延ばしにしたように少しも気が休まらなかったから ・・私はバトミントン選手だから

俺とは違うな

テジュンが現れて息を弾ませるテヤンに告げました。

何故ここに?

練習しに来た

引退するんでしょ?

年俸に惹かれた それに君と一緒なら練習も楽しめそうだ よろしくな

テジュンは手を差し出します。テヤンはテジュンを見つめました。テジュンは手を下ろします。

タイミングが悪かった? 出直すよ

いえ、いいの 私が出ていくところだったから

テヤンはバッグからジャンバーを出し羽織りました。

つまりあんたも同じチームに入ったのね そういうことでしょ

自分が発掘した選手と仲間になるなんて不思議だな

辞めるんじゃなかったの?

コートを出るのは簡単じゃない 君の言ったとおりだ

テヤンはバッグのチャックを閉めると立ち上がりました。

また後で 同じチームだからまた会うでしょ

テヤンはラケットを振って練習場から出て行こうとします。

じゃあね

テヤン

呼んだ?

バッグを忘れてるぞ

テジュンはバッグを差し出しました。

あ〜 忘れてた あんたのバッグだと・・

テヤンは笑ってバッグを受け取ります。

よろしく頼むよ

ええ 私も

2人は笑い合います。

そうだ この”将軍”、あんたのラケットよ 返そうと思ってたの

テヤンはラケットをテジュンに渡そうとしました。

”将軍”?

テジュンは顔をほころばせます。

君が持ってていいよ

そう?

2人は見つめ合います。

もう行くね

テヤンは走り去りました。

***

選手のソンスはチームメイトの水筒に水を入れていました。テヤンはそれを見て駆け寄ります。

ソンス、私がやるわ 1人で大変でしょ

はい 後輩もいるのに任されてしまって

この仕事は仲間外れの私に引き継いで 何かしていた方が堂々としていられるから

じゃあ一緒にやりましょう 僕はパシリなんです

ソンスは笑いました。テヤンはソンスの頭を撫でます。

仲間外れよりは格上でしょ

ソンスに言われテヤンはソンスを笑って叩きました。

***

2人がコートに行くと監督がテジュンを紹介していました。テヤン達は急いで選手の列に並びます。

彼は今日からチームの一員だ お互い知っているとは思うが入団初日だから自己紹介を

監督はテジュンを促しました。テジュンはテヤンを見て声をあげます。

愛してます ユニスは最高のチームだ!

テジュンは指を立てました。

以上です

面白いからもう少しやれ

監督に言われますがテジュンは拒みました。

そうか じゃあ選手の列に並べ

テジュンが並ぼうとすると男子選手が呼び止めました。

ちょっと待て まだ食い逃げの問題が解決してない あの代金は・・

返して貰いました

テヤンが声を上げました。

信用に関わりますからね

テジュンは男子選手に告げます。

キッチリ精算して貰いましたよ

テヤンは笑います。

2人は知り合い?

男子選手はテジュンに訊ねます。

友達だったのか?

テジュンはテヤンの横にくっついて並びました。テヤンはテジュンから離れます。するとテジュンはテヤンにまた近づきます。

***

静かに 俺の話を聞け パク・テヤン、パク・テジュン、名前が似てるな パクが2人だからダブル・パクだな

監督は笑いますが誰にも受けません。監督は気を取り直して続けました。

2人が加わったからペアを組み直そうと思う まず男女に分かれてテヤン、テジュン・・

選手の人生を考慮しないと

ヨンシムが言いました。

人生まで考慮しろと・・?

はあ 監督、出来ることなら私も我慢しようと思ってたんです

そのまま我慢を

ヨンシムはため息をつきます。

2回めのため息を?

ソンシルが隣の男子選手ジホに話しました。

3回めをついたら大変なことになるわ

パク・テヤンと組みたい人は誰もいません 3年も休んだら一般人レベルですよ 彼女と組む選手の成績は?

ヨンシムは訊ねました。

シングルスのお前には関係ないだろ

あぁ

ため息ばかりつくな

あれが始まりの合図なんだってば

ソンシルが怯えます。ヨンシムは監督を睨みました。

そうやって一方的に犠牲を強いるのはおかしいと言ってるんです パク・テヤンと組みたい選手はいる??

ヨンシムは声を上げました。

大声を出すな

監督が叱ります。

誰もいませんよ

俺は監督だぞ 礼儀をわきまえろ

横暴ですよ

ヨンシム、言葉を慎め

ヨンシムはあざ笑います。

ところで監督、彼女はうちに入る実力があるんですか? 監督、入団の根拠を教えてください!

私の問題です

テヤンが走り出て言いました。するとソンシルがテヤンを止めます。

今は出ない方がいいですよ

私が解決を・・

パク・テヤン! 何が言いたいの?

ヨンシムがテヤンを見据えます。

一旦外へ出よう

テヤンとソンシルは駆け出します。

ちょっと待ちなさいよ!

ヨンシムは叫びました。

***

ヨンシムさん、落ち着いて

男子選手が止めようとしますがヨンシムは突き飛ばします。

どいて!

ヨンシムは監督に突き進みました。

ヨンシムを止めてくれ

監督はやってきたコーチに言うと逃げ出します。

痛い 勘弁してください

ヨンシムは男子選手らと乱闘になります。テジュンはその様子をあっけに取られてながめました。

ムカつくのよ!

ヨンシムは叫びます。

ヨンシムさんは相変わらずね

外に逃げたテヤンはソンシルに言いました。

年を取っても変わらないわ

テヤンは自動販売機によりかかりため息をつきました。

1900万ウォンよ

何がですか?

私の年俸 2000万ウォンにも満たないわ ここに来た理由? 安く買い叩かれたからよ

びっくりするほど安いですね

ソンシルは笑いました。

***

若い男子選手ジホがテジュンに説明しました。

代表選手達は選手村へ それ以外はここにいます 夜の門限は10時でそれ以降は入れません 無断外泊は減点になって年俸が削られます

初耳だ

うちは規則が厳しいんですよ 寮では酒も煙草も禁止ですしチーム内恋愛はご法度です

テジュンはジホの顔を見ます。

発覚した場合はどちらかが退団

それも初めて知った

何も知らずに入ったんですね 気になる人がいても好きにならない

ジホはソンシルを見つめます。

好きになっても目で追わない 練習や試合で意気投合しても情が生まれるからダメですよ

テジュンは椅子から立ち上がりジホが見ているソンシルを指しました。

あの子とつきあってるのか?

え?

目で追ってるし好きなんだろ?

ジホは目を丸くします。

何を・・! 冗談でしょ? そんなのありえませんから!

それよりチームは仲間外れを?

テジュンは慌てているジホに訊ねました。

さっき見た

ああ パク・テヤンさん?

ブランクはあるだろうけどチーム内で無視するなんて実業団では珍しいな

彼女を知らないんですね あえて言いませんけどすぐにわかると思いますよ 

テジュン達が話しているとコーチとトレーナーが来ました。

パク・テジュン 今から体力テストだ こちらはトレーナーさん

コーチが言いました。

キム・シボンだよ よろしく

シボンとテジュンは握手します。

***

テジュンはジムでシボンから何種類かの体力テストを受けます。通りかかったテヤンは運動しているテジュンをガラス越しにながめました。

運動しなきゃ・・

テジュンはテヤンに見られているのに気づいて心の中で呟きます。

(見られてたら終われないだろ 限界なのに)

テヤンが歩き出すとトレーナーが追って来ました。

お待ちなさい

あの・・ 私は・・

トレーナーは手招きしました。

***

テヤンはテジュンと交代して体力テストを受けます。

筋肉が落ちてますね 選手の体が出来るまで走りこまないと ラケットは握りません

練習は・・?

テヤンはランニングマシンで走りながら訊ねます。

しません 1日7キロ走ります

基礎練習だけは・・

いいえ 何をするかは任せて置きなさい 私が管理します

シボンは話しました。

***

選手村でジョンファン世界選手権大会の参加者名簿を見て驚きます。

俺達の名前がないな

ジョンファンはペアのヒョクポンに謝りました。

俺のせいでごめん ペアが悪かったな

ジョンファンは監督を問い詰めに行きます。車で出かけようとしていた監督はジョンファンを見て車から降りました。

世界選手権大会に出場させない気ですか?

今回は休め 考えて決めたことだ

世界大会に備えて国内を調整してるのに・・

だから俺に従うべきだった

それがあなたのやり方ですか? ヒョクポンさんまで・・

ジョンファンは息を吐きます。

俺は泣きつきませんが監督は大丈夫ですか? 「ユク・ジョンファンを出場させろ」と騒がれますよ

チームのためにコメントしろ 「後輩に機会を与えたい」「韓国から応援します」 記者会見でそう言ってくれ

監督はジョンファンに頼みました。

言うと思いますか?

五輪に出たいだろ お前を信じて練習に励むヒョクポンを思いやれよ

ジョンファンは監督を睨みます。

***

テヤンはイ監督と食事します。

監督なんて大した仕事じゃないんだ 

はい

うっかり答えてテヤンは慌てます。

そうだろ 誰も言う事を聞かない ダブルスの相手は自分で探してくれ

選手同士のことなので自分でなんとかします

テヤンは言いました。

当てはあるのか?

一応あります

テヤンは答えます。

***

ジホとソンシルは仲良く夜食を作っていました。ソンシルは野菜を刻むジホの手際の良さに微笑みます。

お〜上手だね〜

痛!

ちょっと! 切ったの?

ソンシルは駆け寄ります。

な〜んてね

ジホは笑いました。

やだ〜 びっくりさせないで

ソンシルはジホを叩きました。

***

ソンシルはスパゲッティを作るジホを動画で撮ります。

こっちを見て

ジホは笑顔を向けサラダを盛りました。

本当に楽しそうに作るわね みんなの夜食を作らされて嫌じゃないの?

料理はストレス解消法なんだ 食べるのが大好きだから昔は太ってた 痩せるために運動を始めたんだ

ジホは話しました。

太ってても可愛かったろうな 頬もふっくらおなかもふっくら

ソンシルはジホの頬やおなかを触ります。

熊さんみたい

君の方が可愛い

いいね!

突然ロッカーからテジュンが携帯を掲げて出てきました。

きゃあ!

ソンシルは驚いてジホに抱きつきます。

頬もふっくらおなかもふっくら もっと近くで撮りたかった

何故ロッカーなんかに?

ジホが聞きます。

潜入捜査? 仲のいい証拠を確保

テジュンは2人が抱き合う写真を見せます。

張り込んだかいがあった

それを撮るためにわざわざ隠れていたんですか? どれくらい?

1時間・・いや2時間くらい? やっと出てこられた

何故こんなことを? そんなに暇なんですか?

面白いから 俺を大事にしてくれよ かなり口が軽いから

テジュンは笑います。

第3話

チームの仲間達が夜食を食べに来ました。ジホ達は弱みを握られたテジュンにへつらいます。

テジュンさん、こっちへ

氷水はあるかな

テジュンは威張ります。みなは新参者のテジュンが大きな顔をしているのを見てあっけに取られます。

***

みなは夜食を食べます。

1人足りないな

テジュンは言いました。

テヤンを呼んで

テジュンが言うとソンシルが立ち上がろうとします。

座って

横にいたヨンシムが命じました。

そりゃないよ 呼んできて

ヨンシムはテジュンを睨みます。

ねえ 食べないなら出ていきなさいよ

テジュンは腕を組むとキャプテンに話しかけました。

キャプテン ひどいチームですね こんなの初めて見ました

テジュンは皿を持つとテヤンの部屋に行きます。

***

テヤンは部屋でテジュンの試合の動画を観ていました。

際どいネットプレーね 反応も早い すごいわ カッコいい

テヤンは感心します。

パク・テジュン 私と組んでくれるかしら

テヤン、いるか?

テジュンの声がしたのでテヤンは部屋から出ます。

ここは女子寮 男子禁制よ

テヤンはスパゲッティを持って立っているテジュンに言いました。

男子寮にも女子が来てる 一緒に食べよう 君の部屋は?

ちょっと!

止めようとするテヤンにテジュンは笑いました。

見るだけだ

***

テヤンは慌ててテジュンの動画を観ていたパソコンに蓋をします。

1人部屋なのか

誰も私と相部屋になりたがらない 羨ましい?

テジュンはパソコンの横のノートに目をやります。そのノートにはテヤンが動画を観ながら書いたテジュンの名前が何個も記されていました。テジュンはノートを破りポケットに入れます。

あんたと話があったの

部屋を片付けていたテヤンがそばに来ました。

ペアを組まない?

君と?

テジュンは驚きます。

相部屋も断られるくらいだから誰も私と組んでくれないわ お願い

テヤンは必死で頼みますがテジュンは断ります。

俺にとってバトミントンは仕事だ 残業はいやなんだ 

テジュンは冷たく帰ってしまいます。

私と練習したら楽しそうだって言ってたのに・・

***

ユニスのコーチはテジュンの体力テストの結果を見て驚きます。

イ監督、パク・テジュンの体力テストの結果を? すべて最高点です あいつは怪物だ

俺もびっくりしたよ 見てみろ

監督はテジュンの書類をコーチに差し出します。

裏面だ

コーチは目を見張りました。

姉さんが誰だと?

まさかあの選手じゃないですよね

そのまさかの選手だよ あいつは姉さんがスターだから日陰で生きて来たんだ 敗北感で全てを諦めてる

イ監督は言いました。

***

テジュンは銀行のATMで年俸6000万ウォンが入金されているのを確認すると感激しました。

ユニス! 愛してる

母に送金を知らせると前の同僚と会い頼んでいた限定品のスニーカーの箱を受け取りました。

入手困難な商品だぞ

うあぉ・・

テジュンは愛おしげに箱からスニーカーを取り出して触ります。

すばらしい

それにしても出世したんだな

同僚は感心します。

次はあれを手に入れてくれ

もしかしてフレックス・ロイヤル?

ああ 夢にまで出てくるんだ 金メダルなんかいらない あれさえあれば満足だ 履いて墓に入りたい

しかし同僚は首を振りました。

無理だ 世界に500足限定なんだ 韓国には5足くらいしかない

どうしても欲しいのに

テジュンは残念そうにため息をつきます。

***

テジュンは念願のスニーカーを履いてユニスの練習場に行きます。するとテヤンが駆けてきました。

パク・テジュン、あなたが私をバトミントンの道に引きずり込んだんじゃない! 私と組んでくれるよね?

テヤンは精一杯の笑顔で頼みます。けれどテジュンは建物に入ろうと歩き出しました。

ちょっと? 行っちゃうの?

逃げてる

もう! 無責任ね

うん

***

絶対に諦めない

テヤンはテジュンの行く先々に現れてペアを組もうと誘います。

責任を取ってよ!

びっくりするな 言い方を考えろよ 誤解される

周囲にどう思われようと構わないもの

負担だからやめてくれ

それが狙いよ

知ってる

テジュンは行ってしまいます。

負担を感じなさいよ!

***

テジュンは追い回すテヤンを諭しました。

君と組めない理由がある

あんたが薄情だから?

混合ダブルスで最も有意義なことは得点後のハイタッチだろ?

テジュンは手を上げます。

君に届くか?

私の身長が問題?

届くのか

屈辱的だけどやってみるわ

テヤンは手を伸ばしテジュンの手を触ろうとします。けれどテジュンは足を上げてさらに手を高くしました。それでも懸命にテヤンは手を伸ばします。テジュンは笑いながらテヤンの頭を撫でました。

手を置くのにいい

近距離の2人は見つめ合います。

わ!

テヤンは手を離すと駆け出しました。逃げていくテヤンを見てテジュンは笑います。

***

ジョンファン達は世界選手権大会の記者会見に臨みます。

後輩達にも国際大会の経験が必要なので今回は活躍の場を譲ることにしました

監督や後輩と並んだジョンファンは記者達に語りました。

韓国から後輩達を応援します

すると記者の1人が手を上げました。

ユク・ジョンファン選手、自己管理の甘さで選に漏れたと噂されています 事実ですか?

自己管理は完璧です

ナイトクラブや外車、飲酒の写真をSNSに上げスポーツ選手としての姿勢が問われていますが?

・・余計なお世話だ

おい!

監督が止めました。

やってられません

ジョンファンは記者会見の会場から出て行きます。

記者会見の途中なのに

どういうつもりだ?

記者達は声をげました。

***

シボンから筋トレを指示されたテヤンはコートには入れずトレーニングに励みます。ソンスはスマッシュの打ち方をコーチから注意されました。

胸を開いて切るように振り下ろせ 全く何度言っても直らないな

すみません

ソンス 何かあったか 調子がでないな

キャプテンが訊ねます。

いつものことだろ

コーチが冷たく言いました。

***

練習はここまでにしよう あとはどうする サッカーか?

コーチが提案します。

室内競技にしましょう 太陽の下は焼けるので

テジュンが言いました。

パク・テヤン

ヨンシムがトレーニングを続けているテヤンに呼びかけました。

試合しましょう 他のみんなは見学を 年俸1900万ウォンのお手並み拝見よ

***

2人は試合に臨みます。

止めないんですか?

コーチが監督に聞きました。

テヤンの実力を確認してみたい 本当に地に落ちてしまったのか

監督は答えます。

ヨンシム選手はアジア大会の金メダリストです タイトル獲得のためにチームに残ってます テヤンさんの惨敗だな

ジホがテジュンに話しました。テジュンは同情のため息をつきます。

***

試合が始まりますがテヤンはヨンシムに打ち込まれます。

反応が遅いな

監督がコーチに呟きます。ヨンシムの多彩なプレーにテヤンは振り回され点差があっと言う間に開きました。

何をやってるんだ? 全然集中してない

テジュンは歯がゆくなります。

***

テヤンはスマッシュを打ちますが簡単に返されました。テヤンはコートに沈みます。

天才少女のスマッシュも廃れたな

終わったのよ

選手達は冷たく評します。

試合終了だな 解散

監督に言われみなは出て行きました。

***

門限ギリギリで寮に戻ったテジュンは玄関にあるスニーカーを見て仰天しました。

フレックス・ロイヤルのスニーカーだ 持ち主は誰だ?

俺のだ

ジョンファンが答えました。

あいつは?

新メンバーです

ジホがジョンファンに教えました。

2人は同い年ですよ 

何故このスニーカーを? 世界で500足限定なのに

世界の500人に入った ユク・ジョンファンだから

ジョンファンはテジュンの限定品のスニーカーを見ます。

ゴム靴か

ゴム靴・・

テジュンはがっくりします。

***

ジョンファンがテジュンの部屋に入ったのでテジュンは叫びました。

そこは俺の部屋だぞ

そこはジョンファンさんの部屋だったんです

選手村から追い出されたんだな

テジュンはジョンファンに告げます。

記事を見たぞ 懲戒処分で除名されたとか

1か月だ

ベッドの上で靴下を脱いでいたジョンファンは言いました。

おい、ゴム靴、疲れたから出ていけ

2人は睨み合います。

あの・・いいですか

ジホが声をかけました。

僕がスンウさんの部屋に ここはお二人で・・

じっとしてろ!

ジホは2人に怒鳴られます。

追い出されて可哀想な人を追い出せない ベッドを使えよ

テジュンはジョンファンに話しました。するとジョンファンはベッドに仰向けになります。テジュンはジョンファンから布団を剥ぎ取りました。

布団は俺のだ

するとジョンファンは枕をテジュンに投げつけました。

枕もお前のだろ

ジョンファンが寝転ぶとテジュンが枕を投げ返しました。

それは寮の枕だ

***

就寝になり床で寝るテジュンの足をジョンファンは踏みつけます。

トイレだ 10分に1回トイレに行くから道を開けろよ ゴム靴

ジョンファンは部屋を出ていきます。

ゴム靴だと?

ジョンファンの勝利

ベッドでメールするジホにテジュンは布団を投げつけました。

***

朝食の時間にテジュンはテヤンがきていないのに気づきました。

来てないな

パク・テヤンなら今日は来ないわ 私がイタズラしたの

ユリが言いました。

どんな?

仲間が訊ねます。

気になる?

***

練習時間になってもテヤンは来ません。

パク・テヤンはどうした 欠勤か?

知りません

ユリか答えます。

トレーニング室か?

コーチが聞いているとトレーナーのシボンが来ました。

パク・テヤンは?

トレーニング室では?

コーチが言います。

いや、来てませんよ

どこにいったんだ?

コーチは苛立ちました。テジュンはジホを小突いて練習場から連れ出します。

***

漢江でマラソン?

テジュンはジホから話を聞きます。

1人で漢江の周りを走ってるのか?

イタズラだとわかったら戻ってきますよ

ジホは話します。

イタズラね・・ 人を苦しめて楽しいか

首謀者はユリさんですよ

ジホの言葉にテジュンは眉を寄せます。

***

テジュンはテヤンに電話します。

もしもし、どこにいるの? 誰も来てない

誰も来ないんだからイタズラだと気づけよ

イタズラ? 銅雀大橋までマラソンを・・

タクシーで戻ってこい

テジュンは電話を切りました。

***

テジュンはジホとの会話を思い出します。

何故そこまでテヤンをいじめる?

テジュンはジホに聞きました。

くだらないにもほどがある

パク・テヤンさんは賄賂を渡したんですよ

ジホはテジュンに伝えました。

なんだって?

本人が事実だと認めました

テジュンは困惑して言葉に詰まります。

***

テヤンは運動靴の紐を結び直します。

完走すればいいんでしょ 気が済むまで騙されてやるわ

テヤンは走り出します。

***

テジュンはパンチングマシンを殴りつけていた時のテヤンの独り言を後ろで聞いていました

私は賄賂を渡したクズなの そんなお金があればね 金持ちの娘なら好印象ってことよ

無実なのに何故罪を認めた?

テジュンはベンチに寝転び考えます。

***

テヤンは漢江の周りを走ります。疲れて歩きだすとジェニョンとジョンファンと3人での楽しかった会話を思い起こしました。

2人のカモフラージュなんてまっぴらよ

テヤンは後ろでいちゃついているジョンファンとジェニョンに告げました。

左前方15度にフェンシング部

後ろの2人は離れます。

代表選手になってこんなことをさせられるとは もう誰もいない・・

テヤンが振り向くと2人はキスしていました。

目の毒だわ コソコソつき合わないで公表すればいいのに 私を巻き込まないで

テヤンはむくれます。すると2人は両側からテヤンの腕を取りました。

テヤンは可愛いわね

性格がいいな

それなら将来3人で住む?

テヤンは2人に聞きます。

いや

ジョンファンが手を離します。

ジェニョンさんだけでも私と住もう

テヤンはジェニョンに抱きつきます。

嫌よお

ジェニョンは笑います。

一緒に住もうか?

約束よ

テヤンは走り続け一周しました。

走り切った

テヤンは汗だくで呟きます。

***

テジュンは夜になっても戻らないテヤンを探しに出ます。すると寮の前にテヤンの父親のコーチがいました。

こんばんは

おお 君は・・

俺もユニスに入りました

そうか 俺に落とされて良かったな ここは強豪チームのはずだぞ

俺も強豪です 落として後悔しますよ

テジュンは笑いました。

そうかもな テヤンを呼んでくれ

テヤンですか・・? あ、トレーニング中です

こんな時間に?

夜間の特別なトレーニングです

特別管理を? あいつはスマッシュの女王だからな

父親は喜びます。

ブランクを取り戻したんだな あいつは期待を裏切らない

期待に応えるためにかなり努力をしてるはずです

テジュンは父親に笑顔を作りました。

***

しかしテヤンは反対にコーチに叱られていました。

入団してすぐ無断欠勤か 理由は何だ?

漢江で思い出に浸ってました ・・昔を思い出して

コーチは何度も頷きます。

勘違いするな かつて活躍したパク・テヤンか? 全盛期は終わったんだ

・・はい 過去には戻れないとわかっています

それなら何故過去に執着する? 門限まで運動場を走ってろ

コーチは命じました。

***

テヤンを探していたテジュンは運動場をふらつきながら走るテヤンを見つけます。

全く・・

テジュンは大きく息を吐きました。

***

テヤンは疲れ切った足を引きずりながら夜道を歩きました。テジュンが後ろから来てバッグを持ちます。

漢江で走ってたのか? その様子じゃ運動場だけじゃない

何故知ってるの?

偶然見かけた コーチにも黙ってたな 何故全部我慢するんだ? いい子ぶるな

疲れ過ぎて話せない・・

どうして走った? 騙されたと知ってて 賄賂だって違うだろ?

知らないじゃない 噂を聞いたようね あれは事実よ

独り言を聞いたんだ 事実じゃないことはわかってる 弱みを握られてるとか? 人を殺した? 何故濡れ衣を着せられて黙ってる? 話してみろ

テヤンはテジュンを見つめます。

あんたは私の何なの?

え?

親切はありがたいけど余計なお世話だわ

テヤンはテジュンからバッグを奪うと歩き出します。テジュンはバッグを掴みました。

貸せよ

自分で持てる

疲れてるくせに意地を張るな

テジュンはバッグを持って早足で歩きます。

パク・テジュン!

テジュンは振り向きました。テヤンはテジュンに追いつくと告げました。

あんたと組まない

突然何だよ それに俺は望んでない

だからこれ以上私も頼まない

テヤンは沈黙します。それからまた話しました。

誰でも良かった訳じゃない あんたの試合の動画を何十回も観た 自分では否定してる才能が私には見えたの

テジュンはテヤンを見つめます。

あんたはすごい選手だって隣で教えたかった お互いにプラスなら私も卑屈にならなくていい だから恥を忍んで頼んだの でももう諦めた ・・私が煩わしい?

テジュンは黙り込みます。

それはお互い様よ

テヤンはバッグを奪うと足を引きずりながら去りました。

***

テヤンは寮に戻ります。

遅かったわね

ラーメンを食べながらユリが言いました。一緒にいたヨンシムはテヤンを見ます。

ちょっと気分転換してきました

良かったわね

テヤンはお辞儀して部屋に向かいます。

パク・テヤン

ヨンシムが携帯を見ながら呼びました。

自業自得よ

・・はい わかってます

テヤンは部屋に入ります。

ここぞとばかりに遊んできたわね だと思った

ユリは言いました。ヨンシムはソファーから立ち上がると部屋に向います。

食べないんですか?

ユリは聞きます。ヨンシムは無言で部屋に入りました。

どうしたのよ

***

テヤンは部屋に入ると床に座り込みます。

湿布を貼らないと・・ 寝る前のストレッチも

そう呟きながら寝入ってしまいます。

***

朝の練習にテヤンは来ませんでした。

パク・テヤンは体調不良で欠勤だ 午前中はインターバルトレーニング

コーチは命じました。

あぁ・・!

選手達は悲鳴を上げます。

***

走り込みのレーニングが始まります。

遅いぞ しっかり動け

コーチがホイッスルを鳴らしながら叫びました。

体がなまってるぞ 続けろ

しかしテジュンは足を止めます。

気になるんだよ

テジュンは練習場を出ていきます。

パク・テジュン! 何処へ行く?

コーチが呼びました。

***

テジュンはリハビリ室で赤外線を当てながら眠っているテヤンをながめます。そして自分も隣の台に横になりました。

誰でも良かった訳じゃない あんたの試合の動画を何十回も観た 自分では否定してる才能が私には見えたの

テジュンは横向きになるとテヤンの寝顔を見つめます。

あんたはすごい選手だって隣で教えたかった

テジュンは中学校時代にバトミントンの試合で優勝し胴上げされたのを思い出します。

金メダルだ!

テジュンはスポーツ用具店を営む両親に知らせに走りました。

母さん! ただいま!

ちょっと! テジュン! お姉ちゃんが金メダルを取ったわよ

母親がテレビを見ながら拍手して声をあげました。両親や近所の人達は大喜びです。

娘さんの名前で横断幕を作ろう!

世界ジュニアバトミントン大会! 世界ですよ すごいでしょ!

父親が自慢げに笑いました。

世界だ!

何度言うのよ

母親が父親の背中を叩きます。

”春川の娘”だ

”韓国の娘”よ

テジュンは黙って店を出ます。そしてゴミ捨て場に優勝の金メダルを捨てました。

テジュンはテヤンの横顔を見つめます。

あんたはすごい選手だって隣で教えたかった

テジュンはいつまでもテヤンをながめ続けました。

***

ソンスは可愛がってくれた高校時代の監督の死を知らされます。

どこの葬儀場ですか

場所を聞くとソンスはコーチに早退を願い出ます。

理由はなんだ?

コーチは渋い顔で訊ねました。

高校時代の監督が亡くなって・・

コーチの顔つきが優しくなります。

そうか 急いで準備しろ

***

ソンスは泣きながら練習場を出ます。話を聞いていたジョンファンがソンスを呼び止めました。

オ・ソンス選手

なんですか?

ソンスは涙を拭きながら聞きました。

実家は済州島だろ 寮に喪服はあるのか?

ジョンファンは訊ねました。

***

イ監督の娘のユミンは父親に電話します。

お父さんにおかずを届けに来た

ユミンがおかずを車から取り出して持って行こうとするとソンスと話すジョンファンが見えました。

ユク・ジョンファンよね?

ユミンは車の陰からジョンファンを覗き見します。

***

ジョンファンは車から喪服を入れたバッグを出しソンスに差し出します。

冠婚葬祭が多いから車に置いてるんだ 着ていけよ

ソンスはお辞儀をして受け取ります。

亡くなったのはお前の心の支えだった人だろ? 入団直後の飲み会で言ってた

・・覚えてたんですか? 誰も僕に興味がないのに

いつもくたびれた運動着だったんだから最後は正装で見送れよ 靴のサイズはいくつだ?

黒い運動靴を持ってます それに運動靴で行った方が監督が喜ぶと思います

ソンスは泣き出します。

亡くなった後も信頼は消えない 受け取った気持ちはお前のものだ

ソンスは何度も頷きます。

しっかり見送って来い

ユミンはジョンファンを見つめて微笑みました。

第4話

すっかり寝過ごしたわ

テヤンは目を覚ますと慌ててリハビリ室を出ました。

起こさないのか

テジュンはテヤンを追いかけます。

隣で寝てたら起こせよ 薄情だな

追いつくとテジュンは言いました。

寝たフリでしょ 目を閉じる瞬間が見えた

練習時間は終わったぞ

運動してから戻る 休むと明日が辛くなるから

それは明日の君が解決するだろ 俺と夕食を・・

歩いていたテヤンは止まります。

お節介はやめて じゃあね

テヤンは練習場に向かいます。

大したもんだ ケガしてボロボロになっても意地を張って運動しろよ 次の五輪で金メダルが取れそうだな 頑張れ!

テジュンはテヤンに叫ぶと寮に戻ろうとしますが、気持ちを変えてテヤンを追い練習場に入ります。するとテヤンがベンチの横で泣いていました。

・・どうした?

何を頑張るの? 少し走っただけで体調を崩すし誰にも期待されてない 年俸だって1900万ウォンなのよ 頑張れるはずないでしょ スポーツ選手の全盛期は戻って来ない 私は終わったのよ

テヤンは顔を伏せます。

よくわかってる

・・やっと泣いたな

テジュンは言いました。

なんですって?

よく我慢したよ 泣くのは当然だ 泣いてろ

え?

テジュンは階上にいるチームメイトに呼びかけました。

パク・テヤンが泣いてるぞ! 見たいだろ? 早く来てくれ

ふざけないで!

テヤンは立ち上がります。

大号泣して鼻水まで

ちょっと来なさいよ

嫌だ

テジュンは逃げ出します。

待ちなさい! 許さないから

テヤンは運動場に逃げて行ったテジュンを追いかけました。

何があったんだ?

仲間達は2人をながめます。

戦闘力が回復したな 涙は止まったか

テジュンは逃げながら笑います。

***

俺とペアを組もう

テジュンは追いかけてきたテヤンに告げました。

こんな時に言うのも変だけど俺と組もう

からかってる?

テヤンは運動場から去ろうとします。

君には責任があるだろ 俺が後ろで君を支えるよ

テジュンはテヤンに追いつきながら話しました。

ハイタッチはできないけどさ

テジュンは笑います。テヤンはテジュンを見つめました。

***

ダブル・パクはどうした ケンカしてるのかな

仲間は集まって話します。すると2人が戻って来ました。みなはバラバラと離れます。

お前が聞いて来い

年下のジホが押し出されます。ジホはテジュンに近寄り訊ねました。

2人はどうかしたんですか?

さあな 返事をくれない

返事って?

テヤンは仲間達が自分を気にしている様子なのを見てコートに行きます。

焦らすなよ

テジュンはテヤンを追いました。

***

パク・テヤン、一緒に練習しよう

テジュンは呼びかけました。テヤンは振り向きます。

あんた

何だ?

コートで私の後ろをしっかり守りなさいよ

テジュンは微笑みます。

これだってできるわ 手を上げて 

テジュンは手を上げます。

ちゃんと伸ばして いくわよ

テヤンはジャンプしてハイタッチしました。2人は弾けるように笑います。

***

テジュンとテヤンはイ監督に報告しました。

ペアを組みます

そうか ダブル・パク頑張れよ

はい!

ペアに分かれて各自で練習だ

コーチがみなに指示しました。

監督、私も練習していいですか?

テヤンは監督に聞きます。

ああ、無理せずにやれ

監督は許可します。

***

この日を待ってた 思い切り練習しよう!

テヤンはテジュンに声を上げます。

楽しそうだな ほどほどにしてくれよ

テジュンは苦笑しました。

俺も練習しないと

ベンチに座っていたジョンファンは監督が座ると言いました。

今日も座って休め SNSもアップするんだろ?

ジョンファンは立ち上がります。

見えないから立つんじゃない あっちへ行ってろ

監督がジョンファンの背中を押しているとユミンが練習場に来ました。

お疲れ様です お父さん

ユミンは手を振ります。

ユミン 練習はどうした?

監督は娘を迎えました。

治療に来たついでに顔を見に来たの

全く 父親離れが出来ないんだから

監督は嬉しそうに娘の肩を抱きます。けれどユミンの目はジョンファンを追っていました。ジョンファンはラケットを取るとテヤンに声をかけました。

おい、1900

練習しようとしていたテヤンとテジュンはジョンファンを見ます。

試合をしよう

テヤンはジョンファンを見ます。テジュンがジョンファンに言いました。

俺と練習するんだ

ああ、お前達はセットなのか なら2人でいいよ

監督がジョンファンに呼びかけます。

今日は個人練習だから・・

出場する試合や練習内容は俺が決めます 社長の前で約束しましたよね?

生意気なヤツめ

監督は引き下がります。すると娘のユミンが怒って責めました。

あんたは上下関係ってものを知らないの?

ジョンファンはユミンにラケットを差し出します。

俺と組むか?

は?

今回だけ一緒に

***

4人は試合を始めますがテヤン達は点が取れません。

また、点を取られた

テヤンは息を吐きます。

10対0か 実力差というより息が合ってませんね テヤンが防御すればテジュンが攻撃できるのにな

コーチが試合を見ながら監督に話します。

ポジションが違うだろ 本来テジュンが前衛でテヤンが後衛だから仕方ないんだ 混合ダブルスには向かない

テヤンはタオルで汗を拭きます。

その程度か 退屈だから早く終わらせよう

ジョンファンがテヤンに言いました。テジュンはこの間会った時のテヤンの父親の話を思い出します。

怒らせればいい そうすればテヤンは実力を発揮する あいつは単純だから踏まれるほど伸びるんだ

テヤンはテジュンのそばに来て謝りました。

ごめん 私のせいで

ここは俺に任せてお前は抜けろ

テジュンはわざと言います。

視界が遮られる ソンスの隣で立っててくれ

誰だって調子の良い時も悪い時も・・

とにかく俺の邪魔をするな

テジュンはテヤンの肩を叩きました。

(1点も取れないなら死んだ方がまし)

テヤンは前方をきつく見ます。

***

けれどテヤンは試合中に転んでコートに倒れます。

寝てるのか

テジュンに言われテヤンはテジュンを睨みました。

(バカにしないで 実力を見せてやる)

ジョンファンがテヤンに向けて打った球をテヤンはサイドに返しました。1点が入ります

テヤンのスマッシュが炸裂した

みなは色めきだちます。

(久々の感触)

テヤンはラケットを見つめます。横にいたテジュンは笑いました。

(本当に単純だ)

***

テヤン達は2点返しますがテジュンが足をひねり試合は中断になります。

おい、ケガしたふりだろ

ジョンファンはテジュンに言いました。

残念だが次回決着をつけよう

キャプテンに肩を貸して貰って歩きながらテジュンは笑います。

***

今後バトミントンの経歴を聞かれたら”ユク・ジョンファンと組んだ”と答えていい ご苦労さん

ジョンファンはユミンを送りながら話しました。

そういうキャラなの?

損ばかりしてる君はお人好しか?

なんのこと? 褒められてる気がしない

全部パートナーを支えるプレーだ 俺に機会を作ろうとした 自分よりもチームワーク

ユミンは笑います。

よく見抜いたわね さすが韓国代表だわ

パートナーを支えたって評価されるわけでも感謝されるわけでもない 何故そんなことを?

ダブルスの選手だから

ユミンはそう言うと車に向かいます。

***

テジュンはケガがウソだったことでコーチから叱責されます。

ふざけるな それでもスポーツ選手か

コーチはテジュンの胸を突きました。

選手としての自覚が足りないんだよ!

あなたにはコーチの自覚が? テヤンに試合を挑んだのはユク・ジョンファンの横暴でしょ 彼の憂さ晴らしに正々堂々と対抗する必要が? 「1人で練習しろ」と言うべきだったんです

コーチはテジュンを睨みます。

ジョンファンと同じ待遇を望んでるのか? 自惚れるな ここはお前みたいな三流選手を雇う前のチームとは違う

コーチの言葉にテジュンは後ろで結んだ指を握りしめます。

ここはユニスだ 少なくとも一度は胸に国旗をつけた選手、今もつけている選手が過半数だ お前はどうだ? その胸に国旗をつけたことがあるのか?

コーチは何度もテジュンの胸をつきます。

もうよしましょう

堪りかねたトレーナーのシボンが止めました。

俺の下で練習するなら立場をわきまえて黙ってろ

コーチは言い捨てます。

***

ユミンは病院のリハビリで足に赤外線を当てて貰います。

私は”幸運の女神”でしょ

ジョンファンの母親の医師にユミンは話しました。

イ・ユミンと組めば運が味方する バトミントン界の伝説の1つよ

済州島の道祖神? 子孫繁栄のシンボル

医師は笑います。

本人はムカついているはずよ 自分は子供もいないのに でもわかってくれた人がいた たった1ゲームで・・

ユミン、病院に遊びに来ないでちょうだい 私は仕事してくるわ バーイ

ジョンファンの母親は足を叩いて行こうとします。

あいつはよく来るの? ユク・ジョンファン この間見かけたから

さっき来てあなたと入れ違いで帰ったわよ

母親は答えました。

***

ユミンは病院を歩いてジョンファンを探します。

帰ったわよね 私ったら

しかしジョンファンが2階から柵越しにユミンを見下ろしていました。ユミンはジョンファンに電話します。

もしもし

何だ

ユミンは驚きます。

声だけで私だとわかったの? 病院で見かけたから

俺を?

急いでて挨拶も出来なかったから悪いなと思って

今はどこに?

運転中よ

ジョンファンはユミンを見下ろしながら話します。

君が俺を見たはずがない 俺が君を見たからな

見かけたから電話してるの それにしても私を見たなら挨拶くらいして

俺も急いでたから 運転中だから切るよ

あ、待って! 電話したのには理由があるの 女友達を紹介する 気が合いそうよ

そう? 時間と場所を送ってくれ

軽いわね 質問は?

女性だろ ありがとう

ジョンファンは電話を切りました。

ちょっと

ユミンは戸惑います。

女なら誰でもいいの? なんで紹介するなんて言ったのかしら

ユミンは頭を叩きます。

いいところを見せようと・・ 全くもう

ジョンファンはユミンをながめて微笑みました。

紹介か 向こうの出方を見よう

***

テヤンは夜に練習しようとテジュンを誘いますが断わられます。

夜は予定がある

練習相手はあんただけなのに

テヤンはがっかりします。テジュンはテヤンの手の平が剥けているのに気づきました。

トレーニングの成果よ 手の平を厚くしたくて だから一緒に練習したいの 真剣なんだから

俺も真剣に遊びたい

テジュンは行ってしまいます。

もう

テヤンはむくれます。

***

夜になりテヤンはテレビの台の拭き掃除をします。ヨンシムはソファーで携帯を見ていました。シャワーを浴び顔にパックしたユリがヨンシムの携帯を横から見て聞きました。

ハナちゃんの服ですか

サイズがわからないの

ヨンシムは苛立って話します。

買うなと言う神のお告げですよ 

ユリは携帯の写真を指差します。

正直言って色合いがダサいし安っぽい センスがないですね

テヤンはヨンシムの顔色が変わったのに気づいて怪しい雲行きに焦ります。

ほら、値段も安い

2人は顔を見合わせて笑いました。

そうよ 私は娘の好みもサイズも知らない 半月に1度しか会えないから

ヨンシムはユリに怒りに燃えた目をむけました。

ちょっと失礼します

テヤンはソファーのカバーのホコリを払います。

やだ ホコリが立つ

ユリが嫌がりました。

そろそろ洗濯しないと

私がやります

ソンシルが走ってきました。

ソンシル、お使いを頼むわ カップ麺 

ユリが言いました。

はい 

私が行きます!

テヤンは声を上げると急いで寮を出ます。

***

テジュンは居酒屋の外でテヤンに電話していました。

出ないな 何故だ?

テジュン

ジェシクが来て文句を言います。

どういうつもりだ 人を呼び出しておいて飲みながら携帯ばかり見てる 相手は女だな

違うよ

テジュンは店の中に戻ります。ジェシクが仲間に叫びました。

テジュンは熱愛中だぞ!

みなは騒ぎ出します。

羨ましいな!

よせよ 俺のタイプはか弱い女性だ 

テジュンは席について語りました。

30歳未満のな

お〜スポーツ選手だな

ジェシクは探りを入れます。

まさか同じチームか? だから移籍したのか? この野郎!

ジェシクはテジュンの首を締め付けました。

違うってば!

テジュンが抵抗しているとテヤンから電話がきました。

パク・テヤン? 彼女か?

ジェシクは携帯を取り上げました。

押さえつけろ!

仲間2人がテジュンを捕まえます。ジェシクは電話に出ました。

テジュンの友達です ”プリバート”でテジュンが酔い潰れたので迎えに来られますか?

来てください!

仲間達が雄叫びを上げました。

待ってます

ジェシクは携帯を切るとビールのジョッキに携帯を落としました。

何すんだよ!

防水だから平気だろ? 彼女が来るまで使えないぞ

・・防水じゃない

ジェシクは膝をつきました。

許せ

こいつ!

テジュン!落ち着け

仲間達がテジュンを押さえます。

***

テジュン達は店を出ます。

門限を過ぎてるし彼女でもない 来るわけないだろ

どんな子が見たかったな

帰れ!

テジュン、新しい携帯を買ったら連絡しろよ

おい!

じゃあな

ジェシク達は手を振って帰っていきました。姿が見えなくなるとテジュンは薬局に走ります。

一番強い酔い覚ましを! マウスウォッシュもください

***

テジュンは店の前でテヤンを待ちます。

はあ 

息を吐いて酒臭くないか確かめているとテヤンが来ました。

一緒に飲んでいた友達はあんたをおいて帰ったの?

うん、見捨てられた

テジュンは笑います。

酔い潰れてないわね 1人で帰れるじゃないの

テジュンは立ち上がりました。

行き違いになるかと待ってた 君を1人には出来ない 来ると思ってた

テヤンは戸惑います。

来なきゃ良かった 門限も過ぎてるし

でも来ただろ パク・テヤンが 俺を心配して

テジュンは嬉しそうに笑いました。

***

2人は夜道を歩きます。テジュンはテヤンに袋を渡しました。

何よ

手に塗っておけ

中には袋いっぱいに軟膏が入っていました。

あんた・・ 軟膏をこんなに買うなんて 一緒に練習したかったのに・・

君を休ませたかった ラケットも握れないだろ 手が可哀想だ

いいえ むしろ恥ずかしいわ 選手の手がキレイだと

テヤンは皮の剥けた手の平を見せました。

キレイではない カッコいいんだ

テヤンは開いていた手を握ります。

カッコいい 迷わず練習する姿も そうだろ? 自分でもそう思わないか?

あんたも頑張りなさいよ 観客でなく選手なんだから

頑張ったよ それでも人は頑張れと言うんだ

テヤンは歩き出します。

あんたには才能がある

テヤンは追いついて言いました。

世界一腹が立つものは何だと思う?

何よ?

テジュンは足を止めます。

曖昧な才能

自分を認められないのね テジュン、砂漠に雨が降るとどうなる?

テヤンは笑います。

幻想的に花が咲くそうよ

テジュンはポカンとテヤンを見ます。

あんたは砂漠みたい まだ雨が降らないだけ 少しでも自分の実力を認めてれば何かになれてたはずなのに

何かって? たかが実業団の優秀な選手?

いいえ

テヤンは指を空に向けました。

トップよ

テジュンは目を見張ります。2人は見つめ合いました。

***

2024年のパリ五輪、テジュンは韓国代表として戦っていました。

パク・テジュン選手の勝利です! 韓国が金メダルを獲得しました!

テジュンは夢から覚めました。テジュンとテヤンは練習場のコートで寝ていました。テジュンは眠っているテヤンを見つめます。

俺だって夢は見てた だけど夢は夜にだけ見るものだ

テジュンはテヤンの寝顔をながめます。

***

朝になってユニスのチームメイト達が練習場に向かっていました。

眠っていたテジュンは目を覚ますとテヤンを再び見つめます。テヤンが口を動かしているのを見てテジュンは笑いました。

何を食べてる? 夢でも2人前か? どんな夢を見てるんだ

テヤンはテジュンの方へ体の向きを変えます。それからコロコロとテジュンの方へ転がってきました。

待ってくれ それは困る

テジュンはそばに来たテヤンに腕枕をしてやります。

もう食べるな

口を動かすテヤンにテジュンは言いました。

夢の中でもぐっすり眠れ

・・何て?

テヤンは目を覚ましました。

君が転がってきた

テヤンは跳ね起きます。

ちょっと・・!

夢で何を食べてた?

夢?

テヤンはテジュンとキスする夢を見ていました。

・・キス

キス?

まさか! ・・まさか違うわよ!

テヤンはテジュンを叩きます。

背がすーっと伸びる前兆かしら? 崖から落ちる夢を・・ まだ身長に未練があるのかな

成長は止まってる

そんなことはわかってるわよ でも夢は無意識に見てるから・・

テヤンは焦って髪をかきあげます。

(無意識? 私が望んでるの?)

わあ!

うるさいから騒ぐなよ 朝は穏やかに

テジュンが止めました。

その時仲間達が階段を上がってきました。キャプテンが電気をつけるとテジュンとテヤンが早朝から練習しているのを仲間達は見ました。

ドラマ(第2~4話)の感想

汗臭いスポーツドラマかと思ったら、第2話では噴水、第3話ではハイタッチ、第4話では腕枕と題名に恋がついたドラマらしく甘いシーンがしっかり盛り込まれていて引き込まれてしまいます。放送時は韓国では視聴率はよくなかったらしいですが、韓国ドラマはサスペンスものを同時刻に放送したりしているとついそっちの続きを観ちゃいますからね。派手さはないけど筋立てのしっかりした質のいいドラマだと思います。

有名な姉に押されてずっとやる気のなかったテジュンもテヤンのおかげでこれから選手として躍進しそうな気配です。テヤンが昔の実力を取り戻してテジュンと皆が驚く力を発揮するペアとなる日が待ち遠しいですね!

ドラマ
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