こんにちは。カナエです。今回もBSJapanextの韓国ドラマ「スノードロップ」(第28、29話)について書きたいと思います。
スホは自分の殺害を命じたのが実の母だと知り嘆く
ドラマのキャストとこれまでの話
ドラマ(第28、29話)のあらすじ(ネタバレ)
ハンナはホン夫人に呼ばれチャンスの病室に行きます。ハンナはしっかり目線を向けているチャンスを見て驚きました。
会長、意識が・・
チャンスは「イム・スホ(チョン・ヘイン)と話したい」とハンナに告げます。スホが無線に出るとチャンスは語りました。
人質全員を解放したら君たち工作員を第三国に発たせよう オゴン山の麓に車を用意して安全に脱出させる その後で寮を爆破して自爆したとマスコミに知らせる 自爆すれば北も納得して妹に手をかけない
チャンスの提案を信じてよいのかスホは迷います。ガンムは「チャンスが娘の為に権力の座を諦めるとは思えない」と言い、寮長も「ヨンロを救い出すための罠だろう」と推測します。話を聞いていたヨンロ(ジス)は「スホ達が第三国に安全に発つまで同行する」とチャンスに無線機で訴えました。
先輩や友達が解放されたらスホさんと一緒に車に乗る スホさん達が無事に逃げるのを確認したいの
私を信じないのか?
チャンスは怒ります。けれどヨンロが気持ちを変えないのがわかると車に乗るのを許しました。チャンスはハンナにヨンロとともに行動しヨンロを連れ帰って来るように頼みます。
***
しかしハンナが出ていくとチャンスは娘の話を怒りました。ホン夫人は「親の言う事を聞かない娘は諦めた方がいい」と夫を諭します。さらにチャンスが回復したことをホン夫人から知らされたコード1が電話をしてきました。コード1は寮を爆破するようチャンスに命じました。
昔から権力を握ろうとする者は必要ならば子を捨てるのも厭わないものだ
コード1は故事を引用してチャンスに爆破を強います。
あなたが大統領になるためには13人が死ななければならないの
ホン夫人にも言われたチャンスは自分が詰め所に行って爆破の指揮をすることを決断します。
***
スホはヨンロと部屋を出ると廊下で話しました。
一緒に行くのは危険だ
ヨンロはスホの手を握ります。
最後までスホさんと一緒に居たいの 私達また会えるよね?
スホは優しくヨンロを抱きしめます。
生きてさえいればいつかきっと会える
スホは首にかけていた鳩のネックレスをもう一度ヨンロにかけました。
***
魅力の塊はどこだ?
テイルは花束を持ち浮かれてチョンヤの部屋を訪れます。しかしそこにいたのはアン室長達安企部でした。
なんだ? 何故お前がここに?
テイルは驚きますがアンは冷笑を浮かべます。
カン・チョンヤは北のスパイでした
バカな 何を言ってる?
アン室長はテイルにチョンヤの秘密の工作室を見せます。
間違いありません あなたは北のスパイと恋仲になったんです
恋仲? あれはただの主治医だ!
テイルが誤魔化そうとするとアンはテイルとチョンヤの密着した写真を投げつけました。
あなたはカン・チョンヤが寮を出たことも隠していた スパイとの過度な関わりは法に触れるのはご存じでしょう
<画像出典>k-dram.ch/snowdrop-13-14/
アンはテイルを逮捕します。
***
チョンヤが北のスパイだと知ったミヘは店に来たテイルの妻、ソンシムに教えます。
何ですって?
驚きのあまりソファーに倒れこむソンシム。
あんなかわいい医者を夫のそばに置いておいてなんの疑いも持たないなんて
ミヘはソンシムを横目で見ます。
だって導師様がそばに置くと運気が上がるって言うから あの導師はインチキよ!
インチキ?
ミヘは急に不安になります。そしてABKパートナーズに電話しました。リンダは電話に出ますが別人でした。
え? ソウルには来てない??
ミヘは青ざめます。導師を問い詰めようと寺に行きますが中は空で導師は消えていました。
騙された・・
ミヘは部屋で茫然と立ちつくします。
***
チョンヤが安企部にスパイだとバレて指名手配になったと知ったスホはギョクチャンに彼の上司に無線で連絡するよう頼みました。
カン同志はイム・ジロク統戦部長の配下だ ジロクは我々工作員を殺そうとしている カン同志は南北の工作資金を奪った チュ同志の上司に連絡すればジロクは責任を問われ逮捕される
しかしスホを敵視するギョクチャンは突っぱねます。
ここで潔く死ねばいい 故郷の親にも害はない
俺の父親も炭鉱夫だった 炭鉱が崩れて死んだんだ
スホは初めて自分の本当の親について語りました。スホが裕福に育ったブルジョアの息子だと思い嫌っていたギョクチャンは驚きます。そして上司のスリョンに無線することに同意しました。
***
スリョンはギョクチャンからの連絡をうけてジロクの逮捕を決断します。しかしスリョンは党を裏切ったイム・スホを殺すよう無線でギョクチャンに指示を出しました。
”イム・スホ殺害 家族は守る”
ギョクチャンは無線を解読し返事をメモしますが、スホやウンチョルには偽の返事を見せて誤魔化しました。
”無線良好、現状維持”
スホ達はスリョンの返事を見て安堵します。
***
アンは逮捕したテイルにこれまで耐えてきた自分へのパワハラの逆襲をします。
俺をハエだと言ったな
椅子に縛りつけられたテイルは愛想笑いをします。
「蝿の王」という小説を知りませんか
結局ハエじゃないか!
アンは椅子を蹴りテイルを倒します。
痛て ・・頭を打った
テイルが呻いているところへミヘから電話がきます。
なんだ?
大変なことが・・!
ミヘから話を聞いたアンは血相を変えて部屋を飛び出しました。
現状維持という北からの無線に安堵するスホ。しかしそれはギョクチャンの偽の無線のメモでした。
<画像出典>k-dram.ch/snowdrop-15/
とりあえず組長同志の妹さんは無事ですね しかしカン同志は戻らないしこれからどうしますか
ウンチョルが訊ねます。スホはウン・チャンスの提案を2人に話しました。
我々を第三国に送ると言ってきた どう思う?
バカか 信用できない
ギョクチャンは言います。
そうだな だがこの提案を利用することはできる このままでは死ぬしかない
2人は黙ります。
同志達が残るなら私もそうする だがここで死んでも故郷の家族が助かると思うな
生きてこそ家族を守れます 私は組長同志についていきます
ウンチョルは言いました。
***
工作員のアジトには”チョンヤを殺すよう”指示が来ていました。チョンヤはアジトに向かいますが指名手配されたためにあちこちで安企部の要員がチョンヤを捜していました。チョンヤは屋根伝いにアジトに忍びこみ懐中電灯で照らして必要品を持ち出します。そして指示を受けた工作員の攻撃をかわして寮に向かいました。
***
確実に北を欺くには自爆を装って寮を爆破しなければならない そしてウンが北に嘘をつく必要がある
スホはガンムに話します。
ウンが権力を手放すとは思えないが・・
ガンムは半信半疑です。
もしもウンの心変わりが見せかけなら学生達を殺すか解放後に連行するはずだ
スホはガンムの話に頷きます。
カメラを設置してカル記者が解放された後親の目の前で学生達を解放する 全員がここを出たら我々がウン・ヨンロと出ていく
スホ達の話を寮長の秘密の部屋でブノクが盗聴していました。
解放されたらスパイを助けたことがバレちゃうじゃない
ブノクはアンに無線で連絡しようとします。
***
アン室長は血眼で偽のリンダの行方を捜していました。
30代の外国人女性 金髪に身長は170cm 税関と警備員に伝えて必ず捕まえろ
そこにブノクが連絡してきました。
スパイが人質を解放すると
忙しい時になんだ 今度連絡してきたら命はないぞ
アン室長はブノクを脅しました。
大人しくしてろ
アン室長は無線を切ります。
***
アン室長は部下からチョンヤについての報告を受けます。
カン・チョンヤは自宅から国際電話をかけていました スイスBR銀行の東京支社です
アン室長はびっくりして目を見張ります。
スイスBR銀行だと? じゃあリンダ・・
リンダ?
アンは部下に言いかけて口をつぐみました。
(それじゃカン・チョンヤが・・?)
***
ブノクは秘密の部屋から出てくると寮長と顔を合わせます。寮長はブノクのしていたことに気づいたようでした。
無線を使ってカン・チョンヤがスパイだと密告を?
安企部の人だろうがなんだろうがとにかく私を助けて貰いたいの 何も出来ないくせに お説教はやめて
ブノクは部屋を出ようとします。
無線を寄こしなさい!
寮長は無線を取り返そうとブノクと争います。すると机から本が落ちました。そこに挟んであった写真を見てブノクは驚きます。
姉さん・・?
ブノクは写真を拾い寮長に見せました。
姉と知り合いなの?
寮長はしばらく沈黙します。そして重い口を開きました。
留学先で会った
何故今まで隠していたんです? 私が妹だと知ってましたよね まさか知ってて私を採用したんですか?
寮長は黙ります。
もしかしてあんたも姉と同じスパイなの?
寮長はブノクを睨みます。
いいえ! 彼女も私もスパイなんかじゃない!
・・どういうことです?
ブノクは寮長を見据えました。
私の自慢だった姉は国の奨学金で留学したのにアカの男に惚れて反逆者になったのよ
それは違う! 平壌に行ったのはチェ教授で彼ではない!
寮長は声を上げました。
彼は教授の教え子に過ぎなかった 軍部独裁を批判した若者がそれだけでスパイにされたの
姉の恋人なのに何故詳しいの?
ブノクは聞きました。
私の婚約者だから
寮長の答えにブノクは茫然となります。
***
もう無線で連絡するのはやめなさい
寮長はブノクに命じました。
無線の相手が誰だと思う? 姉さんを拷問した男よ あいつが姉さんを自殺に追い込んだの
なんて・・?
ブノクは驚きのあまり言葉が続きません。寮長は部屋を出ていきました。ブノクは写真を見つめ涙を流します。
***
アンはテイルがチョンヤと組んで安企部の裏金を横取りしたと責めます。
事務総長がスパイの愛人と手を組むとは パク候補が大統領選に勝利してこの大騒動が公になれば・・コード1は終わりだな
テイルは笑いだします。
俺をはめようとしても無駄だ コード1のカネに手を出すとは 無謀もいいとこだ
テイルは立っているアンを見上げます。
コード1は刑務所送りにもしないぞ 手足を切り落とされてすり潰される 動物愛護家だから女房と子供までワニの餌になる
アンは青ざめます。
私はただ・・閣下の金庫番としてカネを増やそうと
このバカが!!
テイルは手錠された手で机を叩きました。アンは俯きます。
俺を道連れにして海の底に没むか それとも俺と手を組んで羽ばたくかだ
テイルは言いました。アンは爪を噛みながらテイルを見つめます。それからテイルに跪いて助けを請いました。
どうかお助けください
テイルはアンに手を差し出します。
手錠を外せよ バカ
アンは手錠を外します。
カン・チョンヤをどうするつもりだ?
カン・チョンヤに関する証拠は全て消します
アンは答えました。
現場はどうなってる?
連中が人質を解放すると
何だと?
テイルは仰天します、
チョンヤがスパイだと知ってるだろうが!
テイルは慌てて詰め所に向かいます。
***
総長はまだかな
部下達が寛いでいると嵐のようにテイルとアンが詰め所に入ってきました。
起爆装置を出せ! 手遅れになるぞ!
隊長が起爆装置を引き出しから出しデスクに置きます。アンが起爆装置のケースの鍵を開け蓋を開きました。テイルは起爆装置のセットボタンを押します。
隊長
はい
22時ちょうどに寮を爆破する 準備しろ
了解しました
***
チョンヤは立ちションをしている狙撃手を襲い無線機を奪いました。
”22時ちょうどに爆破する 全隊員退避せよ”
無線から連絡が入ります。祠堂を狙っていた狙撃手達は指示に従い離れて行きます。チョンヤは祠堂の扉を開けて中に入りました。
***
縛られたギョクチャンは秘かに縄を解くとウンチョルを倒して階上に上がりました。1階ではヨンロとスホが話していました。
テレビ局のカメラはいないし親達もいない
ヨンロは不安げにスホに言います。
安企部長からはまだ連絡がないんだ
父が現場に着いていないから遅れているのかしら
ヨンロはスホの後ろに現れたギョクチャンを見て息を飲みました。ギョクチャンはスホに銃を向けます。スホは振り向いてギョクチャンを見ました。
ついに任務を果たせる 銃を置くんだ
ギョクチャンは命じます。
銃を床に置け
スホは命じられたとおりに床に置きます。ギョクチャンが蹴るように指示したのでスホは銃を遠くに蹴りました。
チュ同志 狙いは私だろ ウン・ヨンロを2階へ
どうせすぐ全員死ぬ
人質を殺して自爆する気か? そうすれば共和国の英雄になれると?
少なくとも母は助かる
お前が守るんだよ 生き延びて守るんだ 我々を見捨てた党は守ってくれない
ギョクチャンはスホに近づきます。
お前のせいだろ! ここに来なければこんなことには・・!
黙れ 勝手についてきたのはお前だ
俺は・・! 指令に従いお前を監視してただけだ!
一体誰の指令だ? お前の上司は誰だ? 誰が俺を監視しろと?
誰でもいい 今回は殺せと指令が来た くたばれ
ギョクチャンは銃でスホを狙います。
***
しかしギョクチャンは足を銃で撃たれ倒れます。チョンヤが階段を上がってきました。
カン同志
チョンヤはギョクチャンを見下ろしてからスホに訊ねました。
今何時?
***
22時間近になりテイルはボタンを押そうとします。しかし甲高い声が響きました。
ナム・テイル総長
ホン夫人が現れその後からチャンスが姿を現します。ハンナ達安企部の部下が護衛していました。テイルとアン室長は驚愕します。チャンスはテイルに近づき向き合いました。
<画像出典>k-dram.ch/snowdrop-15/
今にも死にそうだと国民を騙しておいて歩いてくるとはな
テイルは呆れたように言います。
がっかりしたか? 腕のいい狙撃手を使え
チャンスはハンナ達に命じました。
逮捕しろ
するとテイルは横にいた隊長から銃を取りハンナ達に向けます。そして起爆装置を引き寄せました。
近づくな 起爆装置を押したらみんな死ぬぞ
テイルの部下の隊長達とアン室長は安企部に銃を向けます。
アン室長、何をしている? ヤツは国家保安法と軍事機密保護法を破った
アン室長は戸惑います。
証拠は? 俺が犯罪者だという証拠を出せ!
とんだ恥知らずね 主治医のカン・チョンヤはスパイでしょ?
ホン夫人がテイルを嘲りました。
こいつ・・
テイルが銃を向けます。
奥様、その件は調べましたがカン先生が・・
テイルがアンに頷きます。
・・スパイだという証拠はありません
アンは告げました。
ビンゴ!
指を上げながらソンシムとミヘが入って来ました。
これは罠です
ソンシムは夫の横に立ち話しました。
夫のように国家に仕える人が共産主義者と関係が? そんなのありえない! 馬鹿げた話よ!!
ソンシムは訴えます。
(・・何しにきた?)
アンは小声でミヘに聞きました。
(・・3億ドルは?)
ミヘはアンに聞き返します。
***
ちょっとソンシムさん、不正行為は隠し通せませんよ
ホン夫人はソンシムを責めます。ソンシムは夫人を指差しました。
見たの? 証拠はある? この人は前陸軍大将の婿よ
ソンシムは開き直ります。
銃を下ろしなさい!
お前ら銃を下ろせ!
テイルも同調します。
***
ハニー
その時無線機から甘いチョンヤの声がしました。
聞いてるんでしょ 私ね 3億ドルが入金された口座を持って寮に戻ってきた
テイルはチョンヤの声を聞くと寮を爆破しようとしますが、3億ドルと聞いてその手を止めます。
ハニーが寮を爆破したらお金もなくなっちゃうわよ
テイルは皆を見回します。
それでもいいなら起爆装置を押して
テイルは固まりました。
モルディブに行けなくてごめん ハニー、愛してる
ソンシムがテイルを睨みつけます。テイルは無線機を切りました。
このメギツネめが!
テイルはソンシムに哀願します。
おい! 騙されるな! こいつは俺を追い詰めようとしてるんだ 3億ドルを失ったのはアン・ギョンヒのせいだぞ!
テイルはアンを指差します。アンは目を丸くしました。
私のせいにするとは! なんてずるい人だ ”ハニー、愛してる”と言ってたぞ
するとソンシムが走りよります。
あなたみたいな小物が偉そうに!
”小物”とはどういうことで?
ミヘがしゃしゃり出てソンシムと睨みあいます。
不倫されてショックでしょうけど言いすぎですよ!
自分だってリンダからダイヤの指輪を貰ったって自慢してたじゃない! 3億ドル詐欺された人が大きな顔をして! スパイ行為を働いたのはこの人達よ!!
ソンシムは暴露しました。
まあ! バカバカしい! 私達は国のために投資しようとしただけ
”国のため”だなんて黙りなさい!
ホン夫人が叫びました。
何を見てるの? 逮捕しなさい!
あんたに命令する権利はない!!
テイルが夫人を怒鳴りつけます。チャンスがうんざりして命じました。
ハンナ 逮捕しろ
やめろ! スパイに惚れた娘を救おうと撃たれたヤツが俺に当たるな
テイルはヤケクソでチャンスを怒鳴りつけます。
俺はずっと国のために尽くしてきた 国民に誓って恥ずべきことはしていない!
聞いてられない
ハンナはテイルに近づいて懐から写真を出すと起爆装置の上に乱暴に置きました。
うあ!
隊長達は焦ります。皆がのぞくとそれはテイルとチョンヤのキスする写真でした。
ギャア!
ソンシムがのけぞります。
あなた! ふしだらな!!
ソンシムはテイルをバッグで叩きました。
***
テイルとアン夫妻は逮捕されました。
寮の中ではスホがギョクチャンの足の手当をしていました。
この野郎!
ウンチョルはギョクチャンを殴ろうとします。スホはウンチョルを止めました。
何故ですか? こいつは私を殴り組長同志を殺そうとしたんですよ!
ウンチョル、落ち着くんだ
スホはウンチョルを諭します。
カン同志が3億ドルと戻ってきた 帰ることだけを考えよう そのカネで北にいる家族を助けられる
しかしギョクチャンは冷笑します。
党が反逆者を生かすと思うか? お前らをとことん追い詰めて容赦なく殺すはずだ
この野郎!
ウンチョルは怒ります。
いいわ チュ同志は置いていく
チョンヤは告げました。
いけません
スホは縛られたギョクチャンの肩を揺すりました。
本当にここで死にたいのか? お前も反逆者だ さらし者になるのか? 死んで辱められても党は見ないふりをする 選挙工作を認めるわけないからな
ギョクチャンは黙ります。
指令通りイム同志を殺せばチェ・スリョン同志が守ってくれると? あの人にとって同志は将棋盤の駒にすぎない
チョンヤが言いました。スホは眉を寄せてチョンヤを見ます。
チェ・スリョン同志?
国家保衛部の副部長がチュ同志の上司よ
チョンヤがスホに教えます。
人民武力部長だったチェ・ドゥイクの娘ですか?
チョンヤもギョクチャンもスホを見ます。
知ってるの?
スホは皆から顔をそむけました。
***
スリョンはジロクとの話し合いを思い出していました。
ここを去る前に贈り物をやる それでおあいこになる
ジロクはスペインの画家ゴヤの複製画、「我が子を食らうサトゥルヌス」をスリョンに見せます。
なんのマネだ
この絵を見るたびに私はチェ同志を思い浮かべた チェ同志、同志が殺せと命じたイム・スホは18年前私が路上で拾った子だ 弱りきった妹も一緒にな
ジロクは椅子に座るとスリョンを見ました。
誰だかわかるか? 同志が出世のために捨てた息子、イ・テサンだ
スリョンは無言でジロクを見つめます。
息子を助けてほしければ私を引きずり下ろそうなどと考えるな 寮にはヘグムソンがいる ひと言命じれば簡単に息子を殺すだろう
スリョンはジロクに近寄り告げました。
ヘグムソンに無線を ”イム・スホを殺せ”と
ジロクは目を見開きます。
勘違いしているようだが私の息子イ・テサンは18年前に死んだ 首領様にお仕えするために反動分子の夫を捨て子供達とも縁を切った だからイム・スホは同志の息子のはず
スリョンは冷酷に語ります。
イム・スホは祖国を裏切り3億ドル強奪を企てた反動分子だ その父である同志が責任をとるべきでしょう
ジロクは観念し目をつぶりました。
逮捕しろ
スリョンは電話でジロクの逮捕を命じます。
***
スホは衝撃で打ちひしがれ階段に座り込みます。そして母親との別れを思い出しました。
これからは母親は私ではなく労働党よ チェ・スリョンという名前は忘れなさい
母さん!
スリョンはそう言い去って行きました。
スホは階段で俯きます。下りてきたヨンロがスホの様子を見て驚きました。
***
スリョンは連行されていくジロクに言いました。
私を消そうと拾った子を刀に作り上げたのに残念なこと 刺されても血がでない
そうだな 人生で一番の失敗は同志を人間だと思ったことだ 同志の言う通りヘグムソンに無線を送った もうじきイム・スホは死ぬだろう
ジロクは連れられていきます。スリョンはゴヤの絵を官舎の前で燃やしました。
ドラマの感想
ついにナム・テイル、アン夫婦が逮捕されました。自業自得ですが、このナム・テイルのキャラは笑えました。怖い人だけどユーモラスでアン室長とは漫才でしたね。もう出てこないと思うと寂しい気もします。このパク・ソンウンという俳優さんはちょくちょく見かける方なんですが身長が高くてスタイルいいですね。特殊部隊の格好で寮にマスクをつけて侵入した時はマーベル映画みたいだ~と思いました。アン室長役の方も最近よく見かけます。奥さんたちの争いも面白くて特にソンシムが可愛いかった。皆さん演技がお上手ですね〜😊
<画像出典>k-dram.ch/snowdrop-15/
しかし実の親と育ての親から自分の殺害を指示されるなんてスホが可哀そうすぎる!少しはスリョンから優しい言葉を聞きたいです。
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