こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」(第21、22話)について書いています。
金のスプーンの秘密を知ったジュヒはテヨンがスンチョンだと確信する
ドラマのキャストとこれまでの話
ドラマ(第21、22話)のあらすじ(ネタバレ)
テヨン(ユク・ソンジェ )はヒョンドからスンチョンが家で2度食事したと聞くとスンチョン(イ・ジョンウォン)に電話します。しかしスンチョンは電話に出ません。
そっちがその気なら・・
しびれを切らしたテヨンはスンチョンの家を訪ねました。
突然すみません スンチョンが電話に出なくて
スンチョンは遊びに来たドンギョンを送りに行ったの すぐ戻るから入って
ソネはテヨンを家に入れました。
夕食の支度をしてたのよ 座って
ええ
テヨンは懐かしい家をながめます。そして夕食作りに忙しいソネを見てから自分の部屋だったスンチョンの部屋に入りました。
♣
テヨン、こっちで食事して
ソネはスンチョンの部屋にいるテヨンを呼びました。
どうぞお構いなく・・
テヨンはソネに言いますが食卓に出された餃子スープを見て息を飲みます。それはスンチョンだった頃大好物だった餃子スープでした。
(餃子スープを美味しそうに食べる俺を母さんは笑いながら見てたんだ・・)
餃子スープは嫌い?
スープを黙って見ているテヨンにソネが聞きました。
いいえ 実は・・大好きです
テヨンはソネに笑いました。
良かったわ スンチョンが子供の頃一番の好物だったの いつからかキムチチゲになったけど
ソネはため息をつきました。
スンチョンが最近元気がないから作ったのよ テヨンも好きで良かった 早く食べて
テヨンは食卓に着きます。
いただきます
テヨンが食べようとしているとスンチョンが戻ってきました。
ファン・テヨン
スンチョンはテヨンを見ます。
電話に全然出ないから
テヨンはスンチョンに言いますが、スンチョンは母親に袋を差し出しました。
近くに天ぷら店ができた 母さんの好物だろ?
あら嬉しい さすがスンチョンね
1人で全部食べて
ありがとう そうするね
ソネは息子に抱きつきます。テヨンは食卓から立ち上がりました。
テヨン、もう帰るの?
用事を思い出して・・食べずに帰ってすみません
テヨンはソネに話すとスンチョンに顔を向けました。
お前うちに食事しに来たそうだな 言ってくれればちゃんともてなしたのに
思いつかなかったよ
明日来るか? 昼飯でも食おう
ああ・・
じゃあ 失礼します
テヨンはソネに言うとスンチョンの肩を叩き家を出ました。
まあ 食べて行けばいいのに・・
♣
ジュヒは通話記録を確認しますがテヨンに電話はしていませんでした。
テヨンは何故あの教会にいたの・・?
ジュヒ(チョン・チェヨン )が怪訝に思っているとワン作家から電話がきました。
はい、先輩 え? あのおばさんが?
ジュヒは食堂に向かいます。
♣
食堂ではワン作家がホームレスの女を捕まえていました。
早くスーツケースを開けなさいよ
女に言っても開けるのを嫌がります。ジュヒはスーツケースを開けますがお金はありませんでした。
おばさん、中のお金は全部使ったんですか?
もちろん使ったわよ 5億くらい大したことないでしょ 私は江南区で3回当選した区議のクム・スッチャよ! 5億くらいのカネでこうなふうに侮辱される人じゃない!
おばさん! 嘘もほどほどにしてくださいよ 本物のクム議員に知られたら捕まりますよ
ワン作家が苛立ちます。しかし女は叫びました。
だから私が本物のクム・スッチャで今の区議はうちで家政婦をしていた女なの! 私が金のスプーンさえ持ってれば・・
金のスプーン?
ジュヒは女の腕を掴みました。
おばさん、今のは何の話ですか? まさか”金持ちになれる金のスプーン”ですか?
女は仰天して立ち上がります。
金のスプーンを知ってるの? あのおばあさんに会った?
♣
スンチョンはテヨンの家で3度目の食事をします。
金のスプーンは持って来たよな
もちろんだ
スンチョンはリュックからスプーンの箱を出しました。テヨンは笑います。
本当に金持ちになりたいんだな それを使ったら両親を捨てることになるぞ 大丈夫か?
捨てたのはお前で俺は元に戻るだけだ
テヨンは身を乗り出します。
そうか じゃあ早く食え ただし食ってもファン・テヨンにならなかったら覚悟しろよ
スンチョンは笑ってスプーンを手に取りました。
イ・スンチョン、無理するなよ 俺が本当にこれを使うか不安なんだろ?
とんでもない ご両親が心配なだけだ お前を信じて誇りに思ってくれてるご両親が可哀想じゃないか?
スンチョンはテヨンを睨みました。
黙れ お前に言う資格はない
テヨンは腕を組みました。
食えよ お前の話が本当かどうか確かめてみろ
テヨンが自信たっぷりなのは昨日スンチョンの家に行った時に部屋でスプーンを探して偽のスプーンとすり替えていたからでした。テヨンはスンチョンが入れ替わることができないことがはじめからわかっていたのです。
しかしご飯を口に入れようとしたスンチョンは突然スプーンをしまい、席を立ちました。
スンチョン、どうした?
テヨンは出ていこうとするスンチョンを追いかけます。
食わずに帰るつもりか?
スンチョンはテヨンの手を払いました。
手を離せ!
戻って食え! ファン・テヨンになれよ!
嫌だ!
食いに来たんだろ? 何故食べない? 何故帰るんだ!?
テヨンはスンチョンを殴りつけました。スンチョンはテヨンを睨みます。
この野郎! 頭に来た!
スンチョンもテヨンを殴りました。そして倒れたテヨンの襟を掴みます。
イ・スンチョン! 勘違いするな 何故俺が食わないと思う? 世界一好きな母さんと世界一好きな父さんを失いたくないからだ! お前はあんないい親よりテヨンがいいか?
スンチョン・・
それならファン・テヨンでいろ 俺はイ・スンチョンで生きる
スンチョンはテヨンを突き飛ばすと家を出ていきました。
♣
テヨンはバーのカウンターで酒を煽ります。ヨジン(ヨヌ)が来てテヨンの様子を見て驚きました。
テヨン、どうしたの?
ヨジンはテヨンの隣に座り訊ねます。
ヨジン 俺の負けだ
テヨンはウィスキーをストレートで飲みながら言いました。
ファン・テヨンには勝てない
彼と何かあった? ”テヨン”もおばあさんに会ったの?
テヨンは頷きます。
金のスプーンを持ってた でもヨジン、俺は”テヨン”に何をしたと思う? あいつのスプーンを盗んで偽物と取り替えた あいつがテヨンになるのが嫌だった 俺もスンチョンに戻りたくなかった
テヨンは笑いました。
なのにあいつは・・ 俺の両親を選んだんだ
ヨジンはテヨンを見つめます。テヨンはウィスキーをグラスに注ぎました。
あいつも金のスプーンを使い両親を捨ててカネを選ぶと思ったのに・・ 俺はクズだ
ヨジンはテヨンのグラスを奪いました。
クズだとしてそれが何なの? 貧乏なのは私達のせいじゃない 金持ちになりたい時に機会が訪れて親を替えただけよ 他の人だって同じことをするはず
でもテヨンは親を捨てなかった
テヨン 苦しまないで 私も辛くなる 私と同じ状況のあなたがいたから寂しくなかった
ヨジンはテヨンの頬を撫でます。
みんなに非難されても構わない あなたさえいればいい あなたも私のことを考えて 私達にはもう戻る場所がないの
テヨンはヨジンにキスします。2人はキスを重ねそのままホテルのベッドで抱き合いました。けれどテヨンは我に返ります。
<画像出典>danmee.jp/knews/k-pop/koreandrama-topic-386
ヨジン 駄目だ
スンチョン?
これは違う ごめん
テヨンはベッドから降りると部屋を出ていきました。
♣
ジュヒは家に歩きながらホームレスの女の話を考えていました。
金のスプーンはスンチョンも言ってた 親を替えられるスプーン・・
ジュヒはテヨンが自分の贈った本を持っていたのを思い出します。
何故テヨンはあの教会へ? テヨンは以前スンチョンが言ったのと同じことを私に言った 好きだった頃のスンチョンと同じことを・・
ジュヒは足を止めました。
まさかテヨンがスンチョンなの?
♣
ジュヒが屋上の家に帰るとテヨンがいて夜の街を見下ろしていました。
テヨン
ジュヒが呼ぶとテヨンは振り向いてジュヒを抱きしめました。
テヨン どうしたの?
会いたくて来た
テヨンはジュヒを見つめました。
テヨン あなた
目を潤ませてジュヒは問いました。
スンチョンなの?
テヨンは沈黙します。
スンチョンなのね
テヨンは首を振ります。
いや・・ ファン・テヨンだ
テヨンは弱々しく告げると階段を下りていきました。
♣
オ社長は間借り人だったチョンについて調査を頼みました。調査員から書類を受けとったオ社長はチョンが刑務所にいて前科8犯だと知り驚きます。
窃盗 暴行 家宅侵入・・ 暴行でソウル拘置所に収監中 こいつは根っからの悪人じゃないか
オ社長は不思議がります。
何故ヨジンはこいつに留置金まで渡すんだ?
♣
ソンウォンとナナはジュンテと面会します。
こんな所まで来るなんて俺達の友情は厚いな そうだろ
ジュンテはソンウォンに微笑みます。
その厚い友情には応えないとな
こんな所でどうやって儲けさせてくれるの?
ナナが聞きました。
トシンハイテックを空売りする
2人は驚きます。
冗談だろ?
人的分割するからと株価が上がっているのにどうやって?
物的分割する
ジュンテは答えました。
テヨンは父親を知らない でも俺は義兄さんをよく知ってる ファン・ヒョンドが物的分割をする
ソンウォンとナナは顔を見合わせます。
♣
テヨンの誕生日が来ます。たくさんの贈り物が届けられコン執事はリビングに運ばせました。けれどテヨンはそれどころではありません。
物的分割の記事で株が急落しています
ムンギがテヨンに報告しました。
貸借残高は?
大多数が空売りしています
車を頼む 父に会ってから会社に行く
わかりました
♣
コン執事からヒョンドが書斎だと聞くとテヨンは書斎に向かいます。すると惣菜を届けに来たスンチョンと鉢合わせしました。
イ・スンチョン 何してる?
惣菜を頼んだだろ
惣菜?
今後配達は俺がやる 両親がお前に会うのを見たくないからな
テヨンはスプーン売りのおばあさんの話を思いだしました。
誕生日に実の親に会ったら元の自分に戻ってしまう
(まずい!今日はスンチョンの誕生日でもある)
テヨンが慌てているとヒョンドが来て声をかけました。
テヨン お客さんか?
お父さん
ヒョンドはスンチョンを見ました。
ああ、スンチョンか
(万事休すだ・・)
テヨンは観念します。けれどヒョンドはテヨンに言いました。
テヨン、話が済んだら書斎に来なさい
うん・・
(替わらない? どういうことだろう)
テヨンは混乱します。
(おばあさんが嘘をついたのか?)
するとチョルが来てスンチョンを呼びました。
スンチョン、もう1つバッグを忘れたじゃないか
チョルは惣菜のバッグを手にして言いました。
母さんがテヨンも誕生日だからと餃子スープを作ったのに あ・・会長もおいででしたか
チョルはヒョンドがいるのに気づいて頭を下げました。
ほらスンチョン
チョルはテヨンにバッグを差し出します。テヨンは黙ってバッグを受け取りました。
♣
テヨンにまで気遣ってくださり感謝します ではこれで
ヒョンドはチョルに言うとテヨンに命じました。
テヨンは書斎に来い
わかった
テヨンはヒョンドについて行こうとして自分が惣菜のバッグを両手に持っているのに気づきます。
貸せよ
スンチョンがテヨンから強引にバッグを取り上げたので片方のバッグとテヨンの携帯が床に落ちました。
食べ物を乱暴に扱うな
チョルがスンチョンを叱り惣菜のバッグを自分で食堂に持っていきました。スンチョンは咄嗟に自分の携帯とテヨンの携帯を取り替えて渡します。そしてテヨンに話しました。
お父さん・・いや、会長に物的分割すると言われたら同意しろ
スンチョン、帰るぞ
チョルが戻ってきて促します。
ああ、父さん
スンチョンは答えました。
♣
スンチョン、そんな格好だったかな
屋敷を出ながらチョルは不思議そうに聞きました。
ずっとこの格好だよ それより悪いけど配達は1人で行って 急用が出来たんだ
スンチョンは走りだします。
スンチョン どこへ行くんだ?
ごめん!
スンチョンはスプーン売りの老婆の元へ急ぎます。けれどいつもの場所に老婆は居ませんでした。
<画像出典>k-ricetta.net/goldenspoon-cast-information/#toc27
♣
ハイテックは物的分割することにした
書斎でパソコンを見ながらヒョンドはテヨンに伝えました。
お前は反対だろうが会社のために下した決断だ 理解してくれ
僕の意見は重要じゃないよね
テヨンは言いました。
トシングループは就活生に一番人気の企業だ 自社の利益ばかり追求して恥ずかしくない?
ヒョンドは驚いてパソコンから目を上げました。
なんだと?
僕も社長として会社の利益のためにどんな決断をくだすべきか考えてみるよ
テヨンは頭を下げて出ていこうとします。ヒョンドは指でデスクを叩きました。テヨンは振り返ります。
ああ 指でトントン机を叩くクセ、やめてくれないかな 気に障るから
テヨンが出ていくとヒョンドは拳を握り締めます。テヨンは庭に出て大息を吐きました。
急に変な度胸がついたのかな お父さんにあんなことを・・
そこへムンギが駆けて来ました。
社長、会社に行く時間です
会社?
緊急会議を開くと
会議? 俺が?
♣
ジュヒはスンチョンの家に向かって歩いていました。
テヨンのことをスンチョンだと思うなんてどうかしてたわ
ジュヒ
配達を終えたチョルが車から呼びました。
おじさん
チョルは車を停めてドアを開けました。ジュヒはドアを持ってチョルが降りるのを手伝います。
久しぶりだな 毎年スンチョンの誕生日を祝ってくれてありがとう
とんでもない おばさんのワカメスープが頂けますからね
2人は笑いながら家までの坂道を上がります。
♣
スンチョンは急用があるとか言ってた 誕生日の主役が家にはいないかもな
チョルは話しながら玄関の暗証番号を押しました。番号を見ていたジュヒは眉をひそめます。
その暗証番号・・
それはテヨンの部屋の金庫の暗証番号と同じでした。
見てたのか? スンアとスンチョンの誕生日を逆さにしたんだ
チョルが教えます。
面倒だから10年間変えてない 変えないとなあ
すみません! おじさん、今日は帰ります
ジュヒはタクシーを拾いトシンタワーに向かいました。
♣
テヨンが会社に着くと株主達が怒って集まっていました。
誰のための分社なのか?
補償せよ!
経営人は反省せよ!
テヨンは車を降りると記者に囲まれます。
ファン社長、決定を覆した理由は?
テヨンは部下達に守られながら無言で歩きます。しかし憤った株主に卵を投げつけられた上頭を棒で殴られてしまいました。その瞬間テヨンは以前も頭を打ったことを思い出します。
(でも一体どこで・・?)
社長、大丈夫ですか? 中へ
テヨンはムンギに守られながら会社に入りました。
♣
社長室に行くとヨジンが待っていました。
オ・ヨジン、朝から何しに来た
テヨンは汚れたスーツを拭きながら言いました。
誕生日のお祝いに
ヨジンはテヨンの頬を打ちます。
よくもホテルに置いて帰ったわね 1人残された私の気持ちがわかる?
ホテル? 俺がお前と? なんで俺がお前なんかと
テヨンは声を上げました。ヨジンは驚愕します。
あなた・・ 覚えてないの?
ふざけてるのか? 俺がホテルに・・ 待てよ
テヨンは戸惑います。
行ったかも・・ 行った・・ なんで俺がそんなことを?
ヨジンはテヨンの腕を掴みました。
あなた、テヨンね?
♣
スンチョンは家族に誕生日を祝われます。
お誕生日おめでとう!
チョルが笑っているスンチョンに言いました。
どうした? 願い事をして火を消せよ
スンチョンは願い事をするとケーキの蝋燭を消しました。家族は楽しそうに拍手します。
腹ペコだ 早く食べよう
チョルが促します。
スンチョン、何を願ったの?
ソネが聞きました。
え?
教えてくれなきゃプレゼントを選べない
スンチョン、初めて見る服ね
スンアがスンチョンのジャケットを触りました。
貰ったの? いい生地ね ブランド品かも
まさか
スンチョンは部屋を見回します。
何も変わってないな 全く・・
なにが?
スンアが聞きました。
ちょっとトイレにいってくる
♣
スンチョンは洗面所で鏡に映った自分を見つめました。
願ったのはファン・テヨンに戻ることだ
スンチョンはため息をつきました。その時ヨジンから電話が来ます。
誕生日ね スンチョンに戻ったことを祝うべき?
何故知ってる?
テヨンの様子が変だったの 親に会ったせいで入れ替わったんでしょ
ああ でも変なんだ テヨンがファン会長と会った時は入れ替わらなかった ファン会長はテヨンの実父じゃないかも・・
ヨジンは驚きますが冷たく話しました。
どうでもいい テヨンに戻る方法は? そのままでいいの?
こっちが聞きたいよ 知らないのか
知らない これは罰よ 昨日私にあんなことをしたから
ヨジンは電話を切ります。
ヨジンが電話を切って振り向くと後ろにジュヒが立っていました。
ジュヒ 何故ここに
ジュヒは笑います。
あなたと同じよ テヨンの誕生日を祝いに来たんでしょ
ああ・・そうよ
じゃあね また会おう
ジュヒは社長室に行きます。
テヨン
ああジュヒか
テヨンは笑いました。
少し話せない?
ごめん 会議なんだ 大事な話?
いいえ また今度でいい
そうか 今日はすごく忙しくて
テヨンは出ていこうとします。ジュヒはテヨンに呼びかけました。
テヨン
ん?
あなたに話したいことはたくさんあるけどこれだけは言わせて
ジュヒは目を潤ませます。
誕生日おめでとう テヨン
ジュヒはテヨンを抱きしめました。
私の友達 ファン・テヨンの誕生日を心からお祝いするわ
ありがとう
テヨンはジュヒの背中を優しく叩きました。
♣
ジェドンとドンギョンが誕生日を祝いにスンチョンの家に来ます。
誕生日おめでとう
ジェドンはビールの袋をスンチョンに見せました。
グラスはあるか
ドンギョンはウィンナーをスンチョンに差し出します。
子供の頃から大好物だよな
そう言うと袋を剥いてドンギョンはスンチョンの口にウィンナーを押し込みました。
♣
ジェドン、様子が変だな
スンチョンは沈んでいるジェドンに言いました。
トシンハイテックで大損したんだ
ドンギョンが代わりに答えました。
ファン・テヨンめ ぶっ殺してやる
ジェドンは怒ります。
♣
物的分割の問題で株価が18%も下がりました すぐに対策を練ってください
テヨンは会議で役員達に話しました。
何故私達が対策を?
個人投資家は騒ぐでしょうがそのうち収まりますよ
役員達は言いました。テヨンは苦笑いします。
株主に損をさせて何もするなと? 会社は経営陣のものではなく外にいる株主達のものですよ
テヨンは断じました。
1株を大切に思ってくれる方々のもの 違いますか?
♣
スンチョンはビールを飲みながら言いました。
会社が個人投資家のものだと?
1株でも持ってたら株主だろ 抗議する権利はある
ドンギョンはジェドンを擁護しました。
株主は単なる株の所有者で会社の所有者じゃない 株価が上がれば売り下がれば損切りする そんなヤツらに愛社精神なんかあるもんか
2人はスンチョンの物言いに呆れます。
まるで経営者みたいな口ぶりだな テヨンの肩を持つのか? 物的分割はしないと言ったんだぞ
ドンギョンが反発します。
リスクはつきものだろ? 会社分割の恐れがあったのに投資したんだ 仕方ない
ジェドンがビール缶を投げ立ち上がりました。
これ以上聞いてられない テヨンの野郎が自社株を消却すると思ってた スンチョン、まるでテヨンの代弁者だな 俺達友達だろ?
ジェドンは家を出て行きます。
ジェドン、待てよ
ドンギョンは立ち上がりスンチョンに話しました。
あいつ損切りして1000万ウォン近く失ったんだ それでもビールを買って祝いに来たのになんでテヨンの肩を持つ? ・・誕生日おめでとう
ドンギョンもため息混じりに言うと帰って行きました。
♣
役員達は個人投資家をバカにしてるな
テヨンは社長室に戻ると怒りました。
今日は別人のようですね
ムンギはテヨンに言います。
俺が?
テヨンは椅子に座ると頭痛に顔をしかめました。
兄貴 別の日にどこかで頭をぶつけた?
さあ・・ 痛みますか?
いや 空売りの状況は?
ソ・ジュンテの指示でアミクスが買い占めています
叔父さんが?
♣
ジュンテは抗議を受けたテヨンの写真をタブレットで見て笑います。
バカめ いい気味だな 調子に乗るからだ
お弁当を広げていたヨンシンは心配そうにジュンテを見ました。
あなたこそ 拘置所から空売りを指示するなんてどういうつもり? あなたのせいで夜も眠れない
ジュンテは笑いました。
姉さん 何もかもうまくいく 安心しろ
安心しろだなんて・・
ヨンシンはジュンテを見つめました。
まさかうちの人が・・?
ジュンテは周りを憚りながら話します。
他言しないと義兄さんと約束した だから姉さんも知らないフリを
もちろんよ あの人との約束は守らなきゃ
ジュンテはヒョンドとの会話を思い出しました。
僕はナ会長を殺していません
ヒョンドが家に来た時ジュンテは言いました。
UBS買収の件で訪ねたけど会えなかったんです その時のことがたまたま通った車のドライブレコーダーに残ったんだ
分かってる
ヒョンドはキッチンのカウンターの前に立って頷きました。
だがアメリカではお前が殺したんだよな? それなのにテヨンに罪をなすりつけた
ヒョンドはカウンターに持っていた封筒を投げ、ビニール手袋をはめると中から拳銃を取り出しました。
知ってたらテヨンの株をお前に渡しはしなかった
ヒョンドはビニール手袋をはめた手で拳銃を持ってジュンテに見せます。
これはお前がアメリカで使った銃だ お前の指紋がそのまま残ってる
ありえないな
ジュンテは笑いました。
そんなはずがない 義兄さんが揉み消したでしょ
揉み消すことも偽装することもできる できないと思うか?
ヒョンドは封筒に文字を書きました。
”自首しろ”
ジュンテは顔色を変えます。
そのうち証拠不十分で出してやる
義兄さん!
アメリカの刑務所で一生を終えるか、自首するか、どちらか選べ どっちがマシかな
こっちがマシだな
ジュンテは刑務官に連れられながら呟きます。
♣
スンチョンは携帯で株価チャートを見ながら街を歩きます。
会社は大変な騒ぎだろうな 戻る方法はないのだろうか・・
すると道路に車が止まりクラクションを鳴らしました。
スンチョン、乗って
ジュヒ?
♣
スンチョンは車に乗ります。
何処へ行くんだ
行きたがってた海よ レッツゴー
ジュヒは車を走らせます。
♣
車は海岸線を走ります。
楽しい?
ジュヒが聞きました。
最高の天気だな
スンチョンはきらめく波をながめました。
♣
ヨジンがテヨンの家のピアノでメロディーを奏でているとヨンシンが来ました。
「島の家の赤ちゃん」ね 弾いてあげようか
ピアニストのヨンシンは優雅にピアノを演奏し始めます。
今日はどうしたの
お母様とお茶が飲みたくて 素晴らしい音色です
ピアノは習わなかった? 私は5歳の時から弾いてた 亡くなった母にとても厳しく指導されたの ひどい人よ いつもやめたかった
ヨンシンはピアノを弾きながら語ります。
コンクールが終わったらやめよう 大学に入学したらやめよう 結婚したら・・
でも今も変わらず弾いてますね
ヨジンは言いました。するとヨンシンはピアノを弾く手を止めました。
知ってる? 殆どの人は最初に覚えたことを生業にする だから最初が肝心なの 運転を覚えた人は運転、商売を覚えた人は商売、盗みから覚えた人は一生盗みをやめることができない
ヨンシンはまたピアノを弾き始めます。ヨジンは自分が”元のヨジン”の暮らしを盗んだことやジュヒのスーツケースを盗んだことを思い出しました。けれどヨジンは話しました。
私はそうは思いません 人は変われます 最初がなんであれ人生は変えられるんです
そう
ヨンシンは答えました。
そうかもね
ヨンシンは立ち上がりヨジンに笑いました。
さっきの話は私が母に言われたことなの あなたの方が正しいことを願うわ 本心よ
ヨンシンは立ち去ろうとします。
教えてください テヨンの実母はどんな方ですか?
ヨジンは歩いていくヨンシンに問いかけました。
その方もひどい母親でしたか?
どうかしら ・・これだけは言える イカれた女だった
ヨジンは眉を寄せます。
常軌を逸してた 夫の友達と不倫しておいて離婚しろと迫って死んだの 母親と同じようにテヨンも浮気性かしら・・ ジュヒには気をつけることね
♣
ヨジンは庭の噴水をながめます。
大きなお世話よ でもそれなら会長の友達がテヨンの実の父親ってことかしらね
ヨジンは車に向かいながらスンチョンに電話します。けれどスンチョンは出ませんでした。
♣
スンチョンはジュヒと海にいました。ヨジンから電話が来ますが出ずに切りため息をつきました。ジュヒは携帯でスンチョンを撮ろうとしますがスンチョンは嫌がります。
撮るなよ ジュヒ
せっかく来たんだから写真くらい残さないと
写真を撮ったり残したりするのは嫌いなんだ
いい思い出になるじゃない ほら早く
ジュヒは明るく言って2人は写真を撮り合います。
よく撮れてる
ジュヒは写真を見てから空を見上げました。
束草に行った時よりいい天気ね
束草?
そうよ 甘辛チキンとエビフライを死ぬほど食べたでしょ
スンチョンは頭を掻きます。
ああ・・ そうだったな
ジュヒは息を吐いて言いました。
ここもいいね
うん ここもいい いやこっちの方がずっといい
スンチョンは石を拾います。ジュヒはスンチョンの後ろ姿を見つめました。
一緒に束草に行ったことはないのに 「海に行きたい」と言われたこともない
ジュヒはトシンタワーでのヨジンの電話を聞いていたのでした。
そのままでいいの? テヨンに戻る方法は?
ジュヒはスンチョンがテヨンだったと知ったのでした。
信じられない あなた本当にテヨンだったの? 元のスンチョンに戻ったの?
ジュヒの目に涙が溢れます。それでも笑顔を作ってジュヒは海に石を投げているスンチョンに駆け寄りました。
スンチョン、アイスを食べに行こう ランチは何がいい? なんでもおごってあげる 誕生日だから!
ジュヒ・・
スンチョンはジュヒを見つめます。
ありがたいけど俺がおごる
スンチョンは笑って駆け出しました。
スンチョン! 待ってよ
♣
お誕生日おめでとうございます
テヨンは会社に来たピョンプロデューサーとワン作家から誕生日を祝われます。ピョンプロデューサーはテヨンに花束を渡しました。
ありがとうございます
ついに放送日ですね 今までお世話になりました ワン作家から話があるそうです ワン
ピョンプロデューサーはワン作家を促します。ワン作家は俯き加減に言いました。
まずは謝罪をさせてください 散々悪口を言いました ”最低男”とか でも意外といい方ですね
テヨンは苦笑します。ピョンプロデューサーが話を繋げました。
だから言ったろ ワン作家が思うようなお坊ちゃんじゃない
それはまだわかりません 今回はスタートアップでしたが脱税、違法贈与、政官財の癒着など多様なテーマを扱います このような疑惑でお目にかからないように
ワン作家は釘を差しました。
肝に銘じます
テヨンは笑って答えました。
ところでジュヒは来なかったんですね
ああ、用事で休暇を取ったんです
ワン作家が笑いました。
用事じゃない ワン作家の車でスンチョンとドライブに
ピョンプロデューサー!
ワン作家がピョンプロデューサー睨みました。
・・スンチョンと?
テヨンは顔を曇らせます。
♣
ヨジンは職場でスンチョンに電話しますがスンチョンは出ません。
なんで出ないのよ
するとテヨンから電話がきました。
テヨン どうしたの
ジュヒがスンチョンと海に
え?
「今すぐ帰って来い」と言いたいところだが、婚約者のいる俺には言えない だから婚約は解消する
テヨン、待って 勝手に決められることじゃないの
なぜだ? とにかく結婚はしないからな
テヨンは電話を切りました。ヨジンは怒りで携帯を握り締めます。
イ・スンチョン ジュヒと海に行ったの? だから私の電話を無視したのね
♣
スンチョンは波打ち際でジュヒと砂で城を作ります。スンチョンは手を止めて海をながめました。
スンチョン、何を考えてるの?
ジュヒが聞きました。
ここで何をしてるのかと 遊んでる場合じゃないのに
今まで忙しすぎたのよ 脇目も振らず・・ だから何もしないでいると何者にもなれない気がして不安になる
スンチョンは沈黙します。
昔父に言われたの ”俺の娘でなければお前は何者でもない”と 父もお金も失って1人ぼっちになったらその言葉が骨身に染みた
スンチョンは俯いて息を吐きます。ジュヒはスンチョンを見ました。
でもスンチョン、父は間違ってる どんな親から生まれどんな環境で暮らすかも重要だけど・・誰といるかがもっと大事なの
何故急にそんな話を?
ジュヒは立ち上がりました。
さっき嘘をついた あなたに海に行きたいと言われたことはない 束草に行ったこともなかった 海に来たのはここが初めてよ 海に来たかったのは私の方
ジュヒは涙ぐみます。
ここにあなたと一緒に来たかった テヨンじゃなくスンチョンと
スンチョンは動揺します。
ジュヒ、一体何を言ってる? 全くわからない
歩き出したスンチョンの手をジュヒは掴みました。
スンチョン、どういう状況かわかったの でもスンチョン・・
スンチョンはジュヒの手を払いました。
俺にはさっぱりわからない! それ以上は聞きたくない
スンチョンは歩いて行きました。
♣
ジュヒは海が夕日に赤く染まるまで海岸に座っていました。スンチョンが戻ってきてジュヒのそばに立ちました。
スンチョン・・
ジュヒは立ち上がります。
全部知ってて何故俺をここに連れてきた どういうつもりだよ!
スンチョンは叫びました。
俺はイ・スンチョンでテヨンになるために親もお前も捨てた 最低な人間だと責めればいい ”お前の顔など見たくない”と怒ればいいのに・・
ジュヒはスンチョンに抱きつきます。
会いたかった
ジュヒは言いました。
会いたかったの スンチョン
ジュヒ・・
ジュヒはスンチョンに微笑みました。
またあなたに会えて本当に嬉しい
ジュヒ
スンチョンはジュヒにキスしました。
♣
チョルがファン家に惣菜を届けるとリビングにあったアーティストボックスがなくなっていました。
ないな・・
チョルが辺りを見回しているとヒョンドが来て訊ねました。
何かお探しで?
会長 どうも
チョルは頭を下げます。
♣
ヒョンドはアーティストボックスをテーブルに置いてチョルと食堂でお茶を飲みます。
大学2年の時にこれを展示会で見たんですが、まさかお宅に置いてあるとは 昔からすごく欲しかったんです
ヒョンドはチョルの話に微笑みます。
もちろん道具が全てじゃありませんが重要じゃないとは言えませんよね? こんな画材を使って絵を描くのが夢なんです
チョルはアーティストボックスに顔を近づけます。
ああいい匂いだ
ヒョンドはボックスから鉛筆を1本取り出して話します。
黒鉛とダイヤモンドは同素体ということをご存知ですか? 与えられた環境によって黒鉛とダイヤモンドに分かれるんです 物でも人間でも価値が分かる人といるのが幸せだということです
ヒョンドは両手を広げて促しました。
お持ちください
チョルはあ然とします。
あ・・ いえ とんでもない 頂けません
チョルは遠慮しますがヒョンドは持ち帰るようさらに勧めます。
あなたには価値のある物でも私にとってはただの装飾品に過ぎません 遠慮なくどうぞ
チョルはアーティストボックスを見つめます。
いやいや、とんでもない こんな高価な物は頂けません
ヒョンドはそれでもボックスを押し出して勧めました。
どうぞ 私の気持ちです
それではありがたく・・頂戴いたします
チョルは立ち上がるとボックスを抱きしめてお礼を言いました。
ありがとうございます
チョルが帰ろうとするとヒョンドは声を上げて笑いました。ヒョンドの声を聞いてヨンシンが戸口に来ます。
おっしゃいましたよね ”貧乏は伝染しない”と しかしご存知ないでしょう 富には・・人は簡単に染まってしまうんです
チョルはボックスを抱えながら不思議そうにヒョンドの話を聞きます。
あなたが夢破れたのも結局はカネのせい
ヒョンドはチョルのそばに来てボックスに触れました。
<画像出典>miikorin.blog46.fc2.com/blog-entry-862.html
あなたはカネに負けたんです 認めたくないでしょう
会長 何故・・
今の私には何でも買えます あなたの夢もあなたの妻の作った惣菜も あなたの自慢の息子さんまで
ヒョンドは勝ち誇って続けます。
息子さんが私を訪ねてきましたよ 「テヨンの力になってくれ」と言ったら目を輝かせていた あなたといても黒鉛にしかなれないが私といればダイヤモンドになれると彼は知っているのです
お言葉を返すようですが息子を見くびらないでください
私を訪ねてきた以上あなたの息子も富に染まってしまったのです 今のあなたのように
よくわかりました
チョルは応じます。そして食卓にボックスを置くと惣菜を入れるバッグを持って出ていきました。ヨンシンは夫に話します。
あなたがここまでずるくて意地悪で残忍な人だとは知らなかった あの子の父親に復讐して気が晴れた?
真実を教えただけだ 夢もカネ次第という真実を・・
ヒョンドはヨンシンをじっと見ます。
高尚なフリをしても所詮はカネの虜だと
あなたの真実を?
ヨンシンが言うとヒョンドは歩き去ります。
お金がなければ周りに誰もいないってこと
ヨンシンは呟きました。
♣
テヨンに婚約解消を告げられ動揺するヨジンは夜の職場にジャングンを呼び出します。
どうした? 問題か
ジャングンは黙り込むヨジンを見て続けました。
テヨンのせいか
何故私を嫌うのかな・・
お前みたいな気の強い女を簡単に好きになるかよ
でもあんたは私を好きでしょ
ヨジンはデスクから立ち上がりジャングンに近づきます。
私は初恋の相手でしょ だから私のそばを離れず助けてくれる 好きだから
好きだよ 世界中の誰よりも
ジャングンはヨジンに顔を寄せました。
ジャングン 諦めなさい 好きになることは絶対にないから 初恋なんかドブに捨てて
ヨジンはデスクに戻ります。
オ・ヨジン!
ジャングンは声を上げました。
そんな言い方しか出来ないのか? 何故お前を好きだと思う? 美人だからか? 一目惚れ? 確かに昔はそうだった だが今は違う お前が哀れだからだ
ヨジンは目を見張ります。
偉そうにしてるけどどこか飢えているように見える 愛してもくれない男をいつまでも待ち続けるお前が見ていられないほど可哀想だからだ
・・ひどいわね
頭を冷やせ いくら頑張ってもテヨンには見向きもされない
よくも・・!
ジャングンは頬を打とうとしたヨジンの手を掴みます。
違うか? テヨンが好きなのはジュヒだ
ジャングンは泣き出したヨジンに触れようとします。
ヨジン
ヨジンはジャングンの手を払いました。
よくも私に・・ そんなひどいことが言えたわね もう来ないで 二度と会いたくない
ヨジンはオフィスを出て行きます。
オ・ヨジン! 待ってくれ
♣
ジャングンは車に乗ろうとするヨジンを止めました。
キーを渡せ 事故を起こすぞ 大好きなテヨンの元まで送ってやるから
ほっといて テヨンには会わない
ヨジンは車を出しました。
ヨジン!
ヨジンは車を走らせながら呟きます。
スンチョン、ジュヒと何処へ行こうがどうでもいい 素直に謝れば許してあげる
♣
ジュヒはスンチョンの家の前の道に車を止めてスンチョンと手を握り合いました。
スンチョン まだ信じられない あなたがテヨンだった時もスンチョンのような気がしてたのがすごく不思議なの
祈りが通じたのかな お前と教会に行った時に祈ったんだ ”全く違う姿になっても俺を見つけて欲しい”と
ジュヒは微笑みます。2人はキスしました。その姿を停車した車からヨジンが見つめていました。
スンチョン・・
♣
チョルからファン家での出来事を聞いたソネは激怒します。
あなたは何も悪くない ファン・ヒョンド! 許さないわ!!
ソネがファン家に抗議に行こうとするのをチョルは止めます。
ソネ、やめろ 落ち着け
夫を侮辱されて黙っていられると思う?
いいからやめるんだ!
ソネはレジに行き今日の売り上げ金をチョルに渡しました。
なんだ?
お酒を飲むなり買い物するなり気が晴れるまで遊んで 憂さを晴らして全部忘れて来て
ソネはチョルを店から押し出しました。
ソネ・・
使い果たすまで戻って来ないで!
♣
チョルが途方に暮れて店から出て歩き出すとヨジンが声をかけてきました。
おじさん
ヨジンか
元気でした?
ああ・・
夕飯は? まだなら食事にお誘いしようかと 如何ですか?
ヨジンは訊ねました。
♣
スンチョンは家に戻り部屋をながめます。置かれた写真は”前のスンチョン”から”現在のスンチョン”の姿に変わっていました。
これは俺の思い出じゃない テヨンのものだ
スンチョンはジュヒと撮った写真を見つめます。
ジュヒ どうしたらいい もう俺はテヨンでもスンチョンでもないみたいだ・・
ドラマ(第21、22話)の感想
テヨンはスンチョンに戻ってしまいましたが会社社長となり、贅沢な暮らしが身についてしまったので元の家族の貧しい暮らしに馴染めないようです。
一方元に戻ったテヨンはスンチョンだった時代に貧しい故の不甲斐なさから金のスプーンでテヨンに戻ろうとしたものの親への愛情から戻らなかったのに、皮肉にも自身の意思からでなく戻らされてしまいました。でも父親のヒョンドは実父ではないようで残酷な戦いが始まりそうです。
<画像出典>realsound.jp/movie/2022/11/post-1177446.html
ジュヒはスンチョンと気持ちを確かめ合って幸せそうですが、スンチョンは現状に満足していないようです。これからどうなるのでしょうね?
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