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BSJapanextで放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」でジュンテはナ会長の死にテヨンの関与を疑う!その第11~13話の詳細なネタバレあらすじ、感想も!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」(第11~13話)について書いています。

テヨンは投資グループ、アミクスに不意打ちで入会させられる

ドラマのキャストとこれまでの話

<第1、2話とキャスト>  <第3~5話>

<第6話とサブキャスト>  <第7、8話>

<第9、10話>

ドラマ(第11~13話)のあらすじ(ネタバレ)

第11話

株が暴落してスンチョンは投資金を失ってしまいます

なんでこんなことに・・

絶望したスンチョン(ユク・ソンジェ )ソネが置いてくれていた食事のスプーンを見つめました。

見てなさい 「スプーンをくれ」とまた私の元に来るわ

ヨジン(ヨヌ)の言葉が響きスンチョンはスプーンを握りしめて悔し涙を流します。

スンチョンの家族はヨジンの家から引っ越します。家のなくなった4人は別々に住むことになりました。

スンチョンはドンギョンの家に、私はお店の先輩の家にいる 母さん達は?

スンアは両親に聞きました。

私はお店で寝るし父さんは大おばさんの家に行く

暫くの辛抱さ また一緒に住めるよ

チョルは笑いました。3人は雨の中1つの傘の中で体を寄せ合います。

スンチョンはどこに行ったのよ 顔も見せないで・・

ヨジンは女友達とカフェで談笑していました。そこに雨で濡れそぼったスンチョンがやってきます。

オ・ヨジン、話がある

誰?

イケメンね

彼氏なの? 羨ましい

友達が囃し立てました。

スンチョン、誰かと聞かれたけど何て答えれば?

ヨジンが訊ねます。

好きにしろ 金のスプーンをくれ

ここまで来るなんて相当急いでるのね おばあさんに会うのは明日だっけ・・?

オ・ヨジン!

スンチョンは声を上げました。

返してくれ 金のスプーンを

ヨジンはスンチョンを見つめました。

スンチョン そんなに欲しいなら 跪いて

ジュンテジュヒ(チョン・チェヨン )の株式をジュヒの兄から譲渡して貰います。

ジュヒはいい子に育ったな 最近は兄弟にも株は譲らないものだが

ジュヒの兄はジュンテに酒を注ぎます。

ファン会長はご存じか?

いや 俺からのプレゼントだから

ハーバート大卒は気前がいいが、会長の助けなしでこの大金をどこで用意するんだ?

それは知らなくていい ナ会長こそこの件を知ってますか? まあ俺は関係ないけど

ジュンテは笑いました。ジュヒの兄は眉を寄せます。

ジュヒは父親のナ会長から叱られました。

お前はバカか? 自分の株を全部譲ってどうする! お前の兄さん達が自分だけ生き残ろうと企んでるんだぞ

わかってるけどお父さんが捕まったらどうするの? もう若くないのに そんなにお金が大事なの?

当たり前だろ? カネがなくて生きていけるか? カネのないお前など何者でもない 何度言えばわかるんだ

お父さん、何でもお金、お金・・ いい加減にして お母さんに必要なのはお金だったの? 違うでしょ

ジュヒは反発します。

全てお前のためだ ジュヒのために・・

それは口実よ 私が必要なのはお父さんだと言ったでしょ 正直に言って 父親より会長の座を失うのが嫌なの? 違う?

ジュヒ・・

ジュヒは堪らず家を出て夜の街を走ります。

ジュヒが家を出た後にテヨン(イ・ジョンウォン)がナ会長宅を訪れました。

何か俺の知らないことがある

テヨンはイ記者についてムンギから報告を受けていました。

イ記者は事件直後UBS放送に転職しています ナ会長の側近でしたが今は行方不明です

テヨンはイ記者のことが気になりナ会長宅を訪ねたのでした。

ナ会長は死んだジュヒの母親の写真に話しかけていました。

大丈夫だ ジュヒのことは俺が必ず守ってやるから

ナ会長は写真を置くと本棚から聖書を取り出します。その中にはPCメモリが隠されていました。

ファン・ヒョンド 俺は1人じゃ死なない

ナ会長がつぶやいているとキム執事に案内されてテヨンが部屋に来ます。

何の用だ?

少し伺いたいことがあって・・

スンチョンはジュヒと来た教会に来ていました。

金のスプーンは戻ったが・・

苦悩するスンチョンはジュヒから贈られた本を取り出しページを開きます。

君は助言を必要としていない

開いたページにはそう書かれていました。スンチョンは本を閉じて絶望の息を吐きます。そこへジュヒがやってきました。

スンチョン ここにいたの

ジュヒ・・

2人は見つめ合います。

ナ会長はテヨンと6年前の事件について話します。

その通りだ お前の事件の記事は会長に頼まれて俺が止めた

ナ会長はテヨンの言うことを認めました。

事件後犯人のジミーは現場で自殺したと聞きました でも僕の記憶では誰かに撃たれて死んだんです

会長はテヨンをじっと見ます。

事件のことを思い出したのか?

少しだけです でも不思議なことにこの記事を書いたイ記者がナ会長の側近だったのに失踪中です 会長だけが知る何かがあるのでは?

俺よりもお前の父親の方が詳しいはずだ それに俺を訪ねてくるということはお前も全部思い出したんだろ?

ナ会長は笑いました。

一体何を・・ですか?

わかってるだろ あの子達は全員お前が殺したんだ

な・・!

テヨンはナ会長の言葉に衝撃を受けます

テヨンは無言で玄関に向かいます。

テヨン、待つんだ!

放してください!

テヨンは会長を壁に突き放しました。

俺の話を聞け!

聞きたくありません!

テヨンは手を掴もうとする会長を床に投げつけます。

そんな嘘を信じるとでも? いくら僕の父が憎くても人殺しだなんて!

嘘つきは俺でなくお前の父親だ もう1つ教えてやろうか?

会長はふらつきながら起き上がりテヨンを見ました。

スンチョンとジュヒは教会で祈りを捧げていました。

何を祈った?

スンチョンは訊ねます。

ただあんなことやこんなこと ありふれたことを

祈れば神様は聞いてくれるかな?

さあ・・ 私のお父さんはダメ元で祈るって 

スンチョンは笑います。

あなたは何を願うの?

うちの両親が元気に過ごせて姉さんが美容師になること もう少し家が裕福になること ジュヒの家の問題が解決すること

スンチョンはジュヒを見つめました。

スンチョン、なんでそんなに優しいの? 自分のために祈って いい人すぎるよ

お前が知らないだけだ 俺はいい人じゃない 本当に想像も出来ないほど悪いヤツなんだ

そんなの誰も信じない

・・いや俺は悪いヤツだ

ジュヒは教会の庭で蝋燭に火をつけて祭壇に捧げ祈りました。

(ジュヒ これからお前に罪の告白をする 銀貨30枚でイエスを捨てたユダのように・・俺はまた両親を捨てるだろう)

スンチョンは揺れる蝋燭の炎に照らされたジュヒの横顔を見つめます。

(自分の名と家族を捨てると決意した俺が決して諦めたくなかったのは・・ジュヒ、お前だ)

ジュヒは祈りを終えるとスンチョンに言いました。

スンチョンも祈って

もう祈った

スンチョンはジュヒに向き直ります。

ジュヒに俺が今と全く違う姿になっても俺を見つけて ・・好きになって欲しいと祈った

ジュヒは微笑みます。

当たり前でしょ あなたをわからないわけはない それにそれが願いならもう叶ってる

ジュヒ・・

スンチョンはジュヒの腕を掴み引き寄せます。そしてジュヒにキスしました。

スンチョン

ジュヒはスンチョンに顔を寄せてキスします。

2人は何度もキスを重ねました。

ジュヒ ごめん 

スンチョンは1人になると金のスプーンをながめます。

俺はこれからファン・テヨンになる

その頃テヨンはジュヒの家から無我夢中で抜け出して走っていました。テヨンにとっては悪夢のような時間が流れていました。

スンチョンとの甘いときを過ごしたジュヒは幸せな気分で家に帰りますが、家で恐ろしい光景を目撃します。ジュヒが見たのは血だらけで倒れている父親の姿でした

お父さん!

ジュヒは父親にすがりつきます。

お父さん、起きてよ

お願い・・

駄目だ!

テヨンが目を覚まして起き上がるとそこは朝日の差した自分の部屋でした。

・・お父さん?

椅子に座りタブレットを見ていたヒョンドがテヨンの声を聞いて立ち上がります。

悪い夢を見たようだな

ヒョンドはテヨンのベッドのそばに来て言いました。

うん ・・ナ会長が亡くなる夢だ ジュヒが泣き叫んでて怖かった

ヒョンドはベッドの端に座ります。

珍しいこともあるな ナ会長は昨夜亡くなった

テヨンは愕然としました。

嘘でしょ? なぜ急に・・

さあ・・詳細はまだ知らない

昨日は元気そうだったのに

テヨンは自分の手のひらを見てぞっとします。手のひらには血のあとがついていました

あの子達は全員お前が殺したんだ

テヨンは息を荒げます。

お父さん、よく覚えていないんだけどもしかして僕が殺したのかな? ・・ナ会長は僕が殺したの?

テヨンはヒョンドに訊ねます。

何を言うんだ まだ酔ってるのか? 泥酔状態で背負われて帰って来たんだぞ

ヒョンドはテヨンの肩を掴みます。

よく聞け お前はナ会長に会っていない 絶対に

お父さん

もう少し休め

ヒョンドは部屋を出て行きます。

まさか・・?

テヨンは手のひらを見つめて涙を流します。

テヨンはナ会長宅に走ります。家の前には報道陣が押しかけて写真を撮っていました。パトカーが何台も来ていて物々しい雰囲気です。

俺が・・殺したのか? 本当に?

自暴自棄になったテヨンは道路に飛び出しました。車がクラクションを鳴らしながらテヨンに走ってきます。

正気なの?

ヨジンがテヨンを押して道路際に連れていきました

何やってるのよ!

一緒に死ぬ気がないならどけ!

テヨンがまた道路に飛び出そうするのをヨジンは止めます。

私があなたを死なせると思う?

うるさい! 俺は死ぬんだ! 死んでやる!

テヨンは叫びます。するとヨジンは何度もテヨンの頬を打ちました。

正気に戻りなさい! しっかりして、テヨン 今死んだら許さない 絶対にね

スンチョンは老婆に会いスプーンを渡します。老婆はスプーンを煌めかせるとスンチョンに返しました。別れ際に老婆はスンチョンに告げました。

金というのはだいたい1000度で溶けるんだとか それならあれこれ混ざった土はどうだ? 果たして1000度の熱で溶けると思うか?

なぜそんなことを?

いつかこの言葉を思い出す時が来るだろう

老婆は笑いました。

スンチョンは強引にテヨンの家に押しかけてスプーンを使って食事をし、テヨンとなりました

*以後スンチョン→テヨン、テヨン→スンチョンで進行します。

ナ会長が亡くなった夜、ヒョンドはテヨンのいた証拠を現場から消すよう命じ、室内を映したカメラもテヨンのいた場面を消去させます。

ご心配なく 心臓麻痺による転落死で決着させます

コ弁護士が屋敷でヒョンドに報告しました。

抜かりなくやれ 波風を立てるな

ヒョンドは言いました。そこにテヤンとなったスンチョンが来ます。

休んでろと言ったの何しに来た?

ごめんなさい ナ会長が亡くなったそうだね 何があったの

ヒョンドは驚きます。

今朝の話は忘れたのか?

今朝?

薬の服用を中断したせいか悪化したようだな そうでない限り・・

僕にもわからない なぜ今朝の記憶すらないのか ・・ごめん

ヒョンドはテヨンを抱きしめます。

気にするな 必要のない記憶だから覚えてないんだ 

ヒョンドはテヨンを見つめます。

私は息子のお前のためなら何でもしてやれる それだけは忘れるな

テヨンがヒョンドの部屋から出て歩いているとヨンシンが話しかけました。

本当に不思議ね そう都合よく記憶がなくなるものなのかしら それってすごい才能じゃない?

そんなふうに誤解されると悲しいよ お母さん

誤解? 昨夜酔って帰ったことを私が知らないとでも?

ヨンシンはテヨンが驚いているのに目を見張ります。

まさかそれも覚えていないの? そうじゃないかと思ったけど

ヨンシンは歩き去ります。

酔って帰った? テヨンに何があったんだ?

ヒョンドは使用人にテヨンの昨夜着ていたジャケットを燃やすように命じていました。

こんな高価なジャケットをなぜ燃やせと言うのかしら 指示に従うしかないけど・・

そのジャケットには血がついていました

♣ 

ムンギはヒョンドの書斎に呼ばれます。

申し訳ありません 全ては僕の責任です

ムンギはヒョンドに謝罪しました。

テヨンを1人にして何を?

ムンギはイ記者について調べていたのですがヒョンドには言えません。

暫く友達に会っていました

友達?

ヒョンドは本を選んでいた顔をムンギに向けました。

15歳の時に児童施設からうちに来て君は一度も私を失望させたことがない だからマンション購入の件は目をつぶったのに・・ 昨日もあんな失態を?

すみません

与えられたチャンスは常にそれが最後だと思え 雇い主は誰か忘れるんじゃないぞ

はい

テヨンの母親に懇願されたから君にテヨンを任せたんだ テヨンを思う気持ちはよくわかるが3回目は許さない

ヒョンドはムンギを睨みます。

ジュヒは葬儀場で茫然と父親の遺影を見つめていました。

こんなふうにお父さんが死んでしまうなんて・・ 信じられない

ジュヒの言葉に長兄が怒ります。

いい加減にしろよ! お前の言う通りに司法解剖までしたんだぞ! 寿命だったんだ

長兄は遺影を指さします。

父さんを殺す人間なんかいるもんか!

・・私は納得出来ない いくら考えても

ジュヒは遺影をながめ呟きます。

割り切れない・・

オ社長とヨジンは葬儀会場を訪れます。

来るのは大手グループの秘書ばかりだ 来て損したな

オ社長は話しました。

没落したのにわざわざ出向くと思う? ジュヒのような目に私を遭わせないでね

もちろんだ そうはさせない お前のために父さんはしっかり徳を積むよ

するとヨジンは笑います。 

オ社長、徳じゃなくてお金を積んで 財産さえあれば惨めな目に遭わない 大金を残してよ

ヨジンは会場に歩きます。

全く・・ 正論だが寂しいよ

2人が会場に入ろうとしているとテヨンがやってきました。車から降りたテヨンはヨジンと目が合います。

なら ひざまずいて

あの雨の日にスンチョンはヨジンにひざまずいたのでした。ヨジンはテヨンとなったスンチョンに勝ち誇った笑みを向けます。

テヨンに戻れておめでとう

階段の踊り場でヨジンはテヨンに告げました。

心にもないことを言うな バレバレだぞ 

違うわ 本心よ あなたが金のスプーンを使った日も真っ先に家までお祝いに行ったのよ

ヨジンが花を持って家に行くとスンチョンになる前の”テヨン”が飛び出して来ました。”テヨン”はナ会長の家の様子を窺うと白い顔で道路に飛び出します。”テヨン”を追ってきたヨジンは”テヨン”を助けて正気に戻しました。

イ・スンチョン、お礼くらい言ったら?

なぜ俺が?

理由があるのよ 借りは返して貰う 答えを見つけてからね

ヨジンは階段を降りジュヒのいる葬儀場に向かいます。すると向かいからスンチョンになったテヨンがドンギョン達と歩いてきました。

私が知りたい答えは・・”テヨン”が死のうとした訳よ

ヨジンはスンチョンを見て呟きます。

テヨンは待合で憔悴しきって椅子に座っているジュヒを見つけます。

ジュヒ・・

テヨンはジュヒに話しかけました。

1人で来たの?

え?

会長は? ・・来ないの?

今日は予定があるようだ

お忙しいのね・・ お別れの挨拶には来てくださると思ったのに

ジュヒ

その時スンチョンがやってきます。

スンチョン・・!

ジュヒはスンチョンに抱きつきました。

ジュヒ 大丈夫だ

テヨンは思わず俯きます。

第12話

スンチョン→テヨン、テヨン→スンチョンで話は進みます。

ジュヒの3人の兄弟が葬儀の場で喧嘩を始めました。

兄貴でも許さない 何故株を全部渡した?

こんなことになるとは思わなかったんだ!

もういい ジュンテに株を全部売ろう 高値で売ればいい

ジュヒは堪えきれずに兄弟に訴えます。

やめてよ! お父さんのお葬式でもお金の話を?

お前は引っ込んでろ!

長兄はジュヒに怒鳴ります。

お願いだからもうやめて 今日くらいは弔ってあげたら? それでも息子なの?

こいつ・・

ジュヒを打とうとした長兄の手をスンチョンが止めました。

スンチョン・・

情けない 妹に言葉で勝てずに暴力か

お前は誰だよ

誰かって? この俺を知らないとはな 俺は・・

言いかけてスンチョンは困惑します。

知らなくていい おい、ファン・テヨン、ソ・ジュンテといえばお前の叔父だろ?

スンチョンが振り向くとテヨンの姿はありませんでした。

ファン・テヨン、どこに行った?

テヨンは車に向かいながらムンギに命じました。

叔父さんがどうやって株を手に入れたか調べてくれ

会長は関与してないかと 大企業は放送局の株を1割以上は持てません

外部から資金調達したのか

その時がオ社長がテヨンを見つけて呼びかけてきました。

久しぶりだな テヨンじゃないか

オ社長はテヨンの手を握ります。

覚えてるだろ? ヨジンの父親だ

覚えてますよ 忘れるわけありません

テヨンはオ社長の手を払い車に向かいました。

なんて態度だ

オ社長は呆れます。 

もう1つ頼みたいことがある

テヨンは車のドアを開けたムンギにオ社長を見ながら言いました。そして車に乗り込みます。

テヨンの指示でオ社長の脱税と粉飾決算が国税庁に告発されます。そしてスンアは見習いから本採用の美容師となり、チョルのところにはネットのコミック会社から連絡が来ました。またソネは借金を頼んでいた働き先の店の女主からお金を渡されます。それらも全てテヨンの指示でした。

テヨンは喜んでいるチョルやソネを遠くからながめて呟きました。

母さん、父さん、待ってて 100億ウォン・・、いや1000億ウォンを手にして帰るから

オ社長の会社に国税庁の査察が入りました。オ社長は突然の調査に悔しがります。

チクショウ! 一体誰が国税庁に情報を流したんだ?

テヨンに間違いない!

ヨジンは確信します。

何故あいつが? 別に恨まれてなんかいないぞ 粉飾決算や脱税の証拠を何故持ってる

1年間うちに出入りしてたからでしょ

何言ってる? うちに来たことは殆どないだろ?

ヨジンはため息をつきました。

私がなんとかするからお父さんは黙ってて

ヨジンはテヨンに電話しますがテヨンは電話に出ません。

もう! スンチョン、なんで電話に出ないのよ!

テヨンは家のホームバーでワインを飲んでいました。ムンギが来たのでテヨンはワインを勧めます。

いただきます

ムンギはワインをを飲みながらテヨンに訊ねます。

坊っちゃん、どうしてもわからないんですが何故スンチョンの家族を助けるんですか? もう十分では?

テヨンはムンギとグラスを合わせてから言いました。

知らないだろ ・・俺はスンチョンを助けるためにテヨンになった

は?

テヨンは困惑しているムンギを見て笑います。

冗談だよ 叔父さんの資金源は見つけた?

ムンギはテヨンに報告書を渡しました。

ゴールデンマネーインベストメント”?

テヨンは訊ねます。

アレックス・プ、韓国名はプ・ヨンス ウォール街で伝説的な元ファンドマネジャーで現在は私募ファンド”ゴールデンマネーインベストメント”を運営しています 

テヨンとムンギはプ・ヨンスがいると聞いて美術館を訪れます。背広姿の鑑賞者の中で地味な格好で花瓶を見ている初老の男がプ・ヨンスでした。

プ・ヨンスとテヨンは食事をします。ヨンスが連れて行ったのは庶民的な定食屋でした。女店主が料理を並べながらヨンスに笑いました。

他には?

いつも同じ物を頼むのに何故毎回聞くんだ?

おだてられたら目玉焼きくらい出そうかと

そうか?

ヨンスは嬉しそうに笑います。

だったらケランチムを頼む

ヨンスはお札を店主に渡しました。

まあ、すみません

店主が戻ろうとするのをヨンスは止めました。

厨房にも1枚やらんとな

ありがとうございます

厨房の女性がお辞儀をしました。

大金をお持ちですね

テヨンはヨンスに言いました。

カネを使うときは現金に限る

ヨンスは料理を食べます。

トシングループの後継者が私に何の用だ?

食べながらヨンスは訊ねます。

僕の叔父、ソ・ジュンテにUBSの株を買収する資金を貸したそうですね 大金と小金、どちらを選びますか?

なんだと? 意味がわからないな

どちらについた方が得か、よくお考えに ファン・ヒョンドの息子か義理の弟か・・

ヨンスは思案げにテヨンを見つめます。

ジュンテはヒョンドの会長室を訪れUBS放送の買収について話していました。

お前が買収すると?

ぼくの実力を証明したいと思ってました

ヒョンドは満足そうに笑います。

そうか UBSにトドメを刺してこい 褒めるのはそのあとだな

ジュンテが頷いていると電話がきます。ヒョンドは席を立ちました。

会長室にいる あとで話そう ・・なんだと?

ジュンテは顔色を変えます。

アレックスが資金回収を?

テヨンとヨンスは定食屋を出ます。

あ〜 ごちそうさま ジュニア

ファン・テヨンです

名前は重要じゃない

大金を手にしたいならお忘れなく

ヨンスは笑います。そこへこの界隈に場違いなセダンがやってきました。

”会長の息子”でなく”ファン・テヨン”を選んだ 後悔させるなよ

ヨンスはセダンに乗り込むと走り去ります。テヨンはお辞儀して見送りなから呟きました。

2000ウォンの食事に最高級のセダンか・・

ジュヒの家は競売にかけられます。ジュヒは張り紙の貼られた室内を悲しげにながめました。

お嬢様、全員送りました

キム執事が告げました。

キム執事、今までありがとう 少ないけど退職金よ

申し訳ありません

けれどキムは金額を確認すると態度を変えます。

ちょっと 何年この家に仕えたと思ってるの?

え?

ケチだった父親にそっくりね 金持ちの家に生まれて楽できたようだけどこれからは苦労するわよ

キムは勝ち誇って笑いました。

家事をしたり洗濯したり・・あんたにできるかしらね もう私には関係ないけど

キム執事は背を向けて出ていこうとします。

待って

ジュヒは呼び止めました。

父が亡くなった夜、本当に何も見なかったの?

キムはコ弁護士から大金を渡され口封じされていました

坊っちゃんは見なかったことに

見てないわ

キムはそうジュヒに言うと出でいきます。

テヨンはヒョンドとヨンシンとお茶を飲みます。ヒョンドは息子に訊ねました。

1つ聞こう アレックス・プに会ってジュンテへの投資をやめさせたとか

ヒョンドはお茶を口に運びます。

オ建設に税務調査が入るよう仕向けたのは見て見ぬふりをしたが、ジュンテの件は・・ そこまでする理由は?

テヨンは不機嫌そうなヨンシンを見てから話しました。

お父さんの息子だからさ UBS放送に他人の手を借りてまで買収する価値が?

”他人の手”ですって? ジュンテはあなたの叔父なのよ

ヨンシンは気色ばみます。

お母さんは気分を害するかもしれないね だけど叔父さんは直系の親族ではないでしょ 違う?

買収する価値がないという根拠は何だ?

ヒョンドは聞きました。

叔父さんは負債比率や営業利益を見て決めたようだけど、コスパを考えたら急いで買収する必要はない それにナ会長が資金難に陥ったのはお父さんのせいだという噂が

ヒョンドは眉を寄せます。

そんな状況で買収すれば・・

テヨンはチョコレートを口に放ります。

トシンのイメージに傷がつくのでは?

ヒョンドは口角を上げます。ヨンシンは唇を噛みました。

ジュンテは家のジムのサンドバッグを蹴り上げました。

テヨンが俺の邪魔を?

暫く大人しかったのにまたおかしくなった

”また”?

昨年言ったでしょ 急に公募株や株主総会に興味を持ったと ゆうべは酔いつぶれて帰ってきた

それが何だ?

ヨンシンは声を落とします。

コン執事に聞いたの コ弁護士の指示でテヨンの服を燃やしたと ・・何故燃やす必要が? 妙でしょ

それで燃やしたのか?

そうしたみたい

確かに妙だな

ジュンテは考え込みます。

ジュヒはヒョンドの会社を訪問します。

葬儀に行けなくて悪かった

ヒョンドは会長室でお茶を飲みながらジュヒに謝罪しました。

辛かっただろう まだ実感が湧かないだろうが時間が解決してくれる

会長、頼みがあります 警察は事故死だと言いますが信じられません 真相を明らかに出来るようお力添えください どうかお願いします

警察は信用できないと?

違います 

それなら・・? ジュヒはお父さんが誰かに殺されるほど恨みを買っていたと?

ジュヒは涙ぐみます。

ジュヒはまだ子供だな お父さんは立派な方だった 今のUBSの状況を考えたらむしろ恥をさらさずに済んで良かったと思わないか?

ジュヒは流れる涙を拭いました。

ナ会長とは懇意だったから呼んだのに君にはがっかりしたよ

ヒョンドはギフトカードをテーブルに置きます。

持って行きなさい

確かに私は子供ですね

ジュヒは立ち上がりました。

お気持ちだけありがたく受け取ります

ジュヒは会長室を出て行きました。ヒョンドは封筒に入れたギフトカードの裏から10億ウォンの小切手を取り出します。

ナ会長 あんたの娘はまだ甘いな

テヨンの家を訪ねたヨジンは部屋にいたテヨンの頬を打ちます。

うちの会社を潰す積り? 税務調査に警察の捜査、来週は記事まで出るそうね 恩を仇で返すなんて

母さんにしたことに比べたら大したことじゃない それにお前に恩なんてない

いいえ あなたは私に借りがある 死のうとするテヨンを止めたからあなたはテヨンに戻れたのよ

テヨンが死のうとした? 何故だ?

理由なんてどうでもいいでしょ 大事なのは私があなたを助けたってことよ

テヨンはヨジンに笑います。

悪いが俺は興味がない この際だからお父さんに一から経営を勉強させろ

テヨンは歩き去ります。

ジュンテは警備室でテヨンとヨジンの映像を見て笑みを浮かべました。

あの野郎 女にビンタなんかされて

当日の映像が見つかりました

警備員がジュンテに話します。

ご苦労さま

ジュンテは警備員達に出てもらい1人で映像の確認をします。

酔いつぶれて帰った時の映像が何故ない?

ジュンテは屋敷の各場所を映した映像をながめます。

おや?

ジュンテは映像を注視しました。

背負われてる だけどここまでするほど隠蔽したいこと

ジュヒはガランとした広い屋敷のカーテンを閉めます。そして父親と母親と幼い自分、3人での家族写真をながめました。

お父さん

ジュヒは涙を流します。

亡くなったなんて信じられない お母さんもいないのに・・

ジュヒ、何をメソメソ泣いてる?

ナ会長が椅子に座ってジュヒに呼びかけました。

お父さん!

泣くんじゃない お前は泣くと眉が下がって少しも可愛くない 笑顔の方がいいぞ

お父さん・・

ジュヒが椅子に近づくとそこは空でした。

お父さん!

ジュヒは声を上げてなきじゃくります。

兄達に呼ばれたジュヒはスンチョンと一緒に話し合いの店に向かいます。ジュヒ達が着くと兄達は弁護士と話していました。

ジュヒ 弁護士でなくそいつと来たのか お前は判を押して帰れ

長兄はジュヒに相続放棄の念書を渡します。

遺留分減殺請求訴訟を起こさない? 異議申し立てもしない・・

ジュヒは念書を読みながら呟きます。

贈与資産について訴訟しないとお約束を

弁護士が話します。するとスンチョンが笑いました。

もう何か隠したのか? ジュヒ、兄貴達が財産をぶんどったらしいぞ だから<あとで文句を言うな>と 違うか?

スンチョンは兄達に告げました。

部外者は黙ってろ ジュヒ、判を押さないとカネは使わせない 通帳もカードも止めてやる

次兄がジュヒを睨みました。スンチョンは余裕の笑みを浮かべます。

ありえない ジュヒ、焦っているのは兄貴達だ この国のトップの弁護士を知ってる 俺に任せろ

何を言ってる トップはこちらの先生方だ 知ったかぶるな

長兄が反発しました。するとスンチョンは念書に書かれた弁護士の名前を読み上げます。

聞いたことのない名前だ この国のトップの弁護士といったら通貨スワップで勝訴したパク弁護士とハンドンの相続紛争を解決したオ弁護士だ ジュヒ、帰ろう

うん・・

2人は立ち上がります。スンチョンは兄達を見下ろして話しました。

ジュヒには何も相続させたくないようだがやり方が汚すぎる フェアプレーを 行こう、ジュヒ

2人は部屋を出ました。

スンチョンのおかげで助かった

ジュヒは笑いながら訊ねます。

でもなんで弁護士に詳しいの?

さあ・・なんでかな 有名な弁護士だからだろ

スンチョンにそんな面があったなんて 虚勢を張ったり・・意外だった

虚勢じゃない ジュヒ、お前と母さんのためなら俺は何でもできる

ありがと お腹がすいたでしょ? トッポッキをおごるわ

サンキュー

2人は店の庭を歩きますがスンチョンは店の引き戸に貼られた1枚の絵に目が行きます。

これ、本物だ 「申潤福」の作品だ

ありえないわ 飲食店に本物を飾るわけない

ジュヒは否定しますが、プ・ヨンスが現れて声をかけました。

よくわかったな

ヨンスは笑いながら二人に近づいてスンチョンに訊ねました。

私が購入した どうして本物とわかった?

「恵園 申潤福」は署名に特徴があるんです ”心”を書く時の点の打ち方が独特でしょ それになんとなく感覚で分かります

スンチョンは語りました。そして頭を下げるとジュヒと行こうとします。

待て

ヨンスは止めました。

ここに掛けて3年になるが気づいたのは君が初めてだ

ヨンスはお札を出すと1枚をスンチョンに渡します。

うまいものでも食べろ

5万ウォン? おじさん、待って

スンチョンはヨンスを呼び止めました。

お金持ちのようですね もう1枚ください これじゃ美味いものは食べられませんよ

ジュヒがスンチョンの腕を掴みました。

スンチョン、失礼よ

しかしヨンスは笑ってもう1枚のお札を差し出しました。スンチョンが取ろうとするとヨンスは手を上げます。

これは貸してやると言ったら?

するとスンチョンはヨンスのポケットからボールペンを取り出すとその手のひらに自分の名前と電話番号を書きました。

この番号に連絡してください

スンチョンはヨンスからお札を奪うとジュヒの背中を押しました。

今日は俺がおごってやる

ちょっと・・スンチョン 

戸惑うジュヒを強引に引っ張ってスンチョンは店を出ていきました。

イ・スンチョンか

ヨンスは可笑しそうに笑います。 

テヨンはスンアの美容院に行き”姉”を指名します。

ファン・テヨンが私を指名したの?

俺じゃなくて兄貴です

テヨンはムンギを椅子に座らせました。

先払いをしておいたので頼みますね

坊っちゃん・・

あんたは切らないの?

俺を嫌ってるでしょ 変な髪型にされたくない

察しがいいわね

スンアはムンギのジャケットを受け取りながら言いました。テヨンはスンアに携帯から電話します。スンアは電話を取りました。

俺の番号です 先払いしたカネが尽きたら連絡を 腹が減った時でもいい

え・・?

俺は弁護士に会って来るから 

テヨンはムンギに言うと美容院を出ていきました。

坊っちゃん

スンアは立ち上がろうとしたムンギを座らせます。

何故私の番号を? スンチョンが教えたのかしら

スンアはムンギに訊ねます。

もしかして彼は私のことが好きなのかな?

ムンギは俯いて笑いました。

髪を切ってください  軽めのスタイルで

はい 了解しました

スンアは髪にスプレーします。するとソネから電話が来ました。

はい 母さん

スンアは電話に出ます。

明日の夜? 父さんとスンチョンも? わかった 行くわ 久しぶりに会うから何か買って行こうか?

スンアは楽しそうに話します。その話をヨジンに指示されて店に来ていたジャングンが聞いていました。ジャングンはヨジンに電話します。

明日の夜ですって? わかったわ ジャングン、お疲れ様 もう店に通わなくていいわよ

ヨジンはジャングンに話すと電話を切ります。そして会社の危機で沈み込んでいるオ社長に声をかけました。

お父さん、話があるんだけど

スンチョンはジュヒの家にソネの作ったおかずを持って行きます。

すごい 全部手作りなの?

ジュヒは驚きます。

味見してみて

ジュヒは摘んで口に入れると感激しました。

すごく美味しい!

ジュヒはスンチョンに笑います。

ご飯が欲しくなる

スンチョンは味見して無邪気に喜ぶジュヒに近寄りキスしました。スンチョンが再びキスしようとすると何故かジュヒは突き放します。2人が気まずく俯いていると玄関でチャイムが鳴りました。

ジュヒ、何か頼んだ?

いいえ、私は何も・・

ジュヒがモニターを見るとテヨンでした。

テヨン?

テヨンは並んでいたソネのおかずを見ると猛然と食べ始めます。スンチョンとジュヒは呆れてその様子をながめました。

お前のお母さんの料理は全部うまいがこの煮物は一番だ

厚かましいヤツだな お前の叔父さんのせいでジュヒの家がこうなったのに

スンチョンはテヨンを非難します。テヨンは食べるのをやめて話しました。

ジュヒの兄貴達の動きを調べてみた うちの弁護士の話では殆どの私財を法人に移したそうだ 負債がかなりの額になるとかで、兄貴達は相続を放棄した

兄さん達が相続放棄を?

ナ会長は資金難で高利貸しから融資を受けてたようだ ジュヒ、お前がすべきことは遺産相続を放棄することだ 残念だそれしかない

ごめん・・

ジュヒはキッチンを出て行きます。

負債の話までする必要が?

スンチョンは言いました。

ジュヒが冷静に判断するためだ

テヨン、お前・・

スンチョンは一瞬気色ばみますが、すぐに目線を落としました。

やめよう

スンチョンは立ち上がりジュヒを追おうとします。

ジュヒ

けれどテヨンが止めました。

俺が行く

駄目だ

スンチョンは行こうとしますがテヨンがまた手を掴みます。

今日は譲ろう お前の助けが必要だから だがな、もうジュヒには近づくな

スンチョンは椅子に座ります。テヨンは出て行きました。

ジュヒは外に出て気を静めていました。テヨンはジュヒに近づいて話しました。

遺留分減殺請求訴訟はすべきだ この家は長男の名義になっているが競売にかけられる ・・こんな話を聞かせたくなかった

ジュヒは家をながめます。

この家はね 父が母のために建てたの 

ジュヒはそばに立つ木を触ります。

この木はお父さんが私が生まれた年に植えてくれたの 生まれ育った家なのに出ていけと言うのね

ジュヒは俯きます。

相続を放棄するのと父を諦めるのは私には同じことよ 父が残したものが借金だけなら父との思い出も手放さなきゃいけないのね

ジュヒは木を見上げて涙ぐみます。

思い出もタダじゃない 今まで知らなかった

ジュヒはテヨンを見ました。

テヨン、知らせに来てくれたことにお礼を言うべき?

ジュヒ・・

だけどやっぱりお礼は言えない もう帰って

ジュヒは家に戻ろうと歩き出しますがふと足を止めて自分を見つめるテヨンを振り返りました。

ジュヒ・・

けれどジュヒは家に入りテヨンは庭で佇みます。

チョルは夜の道を歩きながら漫画を描く右手を気にしていました。すると後ろからスンチョンが抱きつきます。

スンチョン! びっくりしたじゃないか!

父さん 会いたかった

俺も会いたかったよ

するとソネの働く店からオ社長とソネが出てきました。

社長、手を放して

チンさん、頼むから俺を許してくれ 許してくれないと、会社が潰れてしまうんだ

私には関係ないことです

オ社長はソネの前で膝をついて手を合わせました。

江陵に連れて行ったのもホテルに誘ったのも謝る チンさんの美しさに正気を失ってたようだ だから許してくれ

オ社長はソネの両腕を掴みました。

やめて

スンチョンはオ社長に殴りかかりました。

母さんから離れろ!

スンチョン!

絶対に許さない!

スンチョンはオ社長を足で蹴ります。

母さんに何をした?

するとチョルがオ社長を起こして殴りました。

あなた!

1億ウォンやるから・・!

チョルは殴る手を止めます。

カネがいるんだろ? スンチョンの学費に家の保証金 借金もある

オ社長は手を合わせます。

1億ウォンで許してくれ イさん

1億ウォンなんかいらねえよ!

チョルはオ社長に頭突きします。2人は倒れ、オ社長は逃げ出しました。

待て! 

スンチョンはオ社長を追います。

オ社長は待たせていた車に乗り込みました。

社長、血が・・

いいから早く出せ!

しかし追いかけてきたスンチョンが運転手を引きずり出し自分が車を発進させます。

おい! 降ろしてくれ どこに行くんだ

ぶっ殺してやる!

スンチョンは叫びます。

テヨンはヒョンドと2人で夕食の席についていました。スンアから電話が来ますがテヨンはヒョンドの手前電話を切ります。スンアはまた電話してきますがテヨンは電話を切りました。

一緒に外食するのは久々だな これから来る人も久しぶりに会う

ヒョンドは話します。

誰か呼んだの?

私が呼んだがお前の知り合いでもある ここのオーナーだ

スンアは今度はメールしてきました。

弟がオ社長を連れ去ったの 力を貸して

テヨンは驚きます。その時ヨンスが入って来ました。

ファン会長

ご無沙汰しています 息子のテヨンです

ごめん 急用が出来て・・ 失礼します

テヨンは店を出ていきました。

テヨン

ヒョンドはヨンスに苦笑しました。

第13話

*ドラマはスンチョン→テヨン、テヨン→スンチョンで進行します。

テヨンはスンアに電話します。

説明して

母さんから聞いたから詳しく知らないの オ社長が母さんに何かしたみたい それで弟が怒って・・

スンアは話しました。

あんたなら助けてくれそうだから連絡したの

スンチョンを探すからおばさんと一緒にいて

テヨンは車に乗り込みます。

見つかったか

テヨンはムンギに聞きました。

位置を確認しました

ムンギは車を走らせます。

スンチョンは車を暴走させていました。

乱暴に走るな! このままじゃ一緒にあの世行きだ

笑わせるな! この程度じゃ死なない

するとムンギが車を割り込ませスンチョンの車を急停車させました。テヨンが車から降りるとオ社長も車から出てテヨンの元に走りました。

テヨン! 助けてくれ 

ムンギがスンチョンを車から降ろすとオ社長はスンチョンを指さしました。

こいつに殴られた! 絶対に許さないからな 一生刑務所から出られなくしてやる!!

捕まるのはおじさんかも

テヨンは涼しい顔で話しました。

何だと?

オ社長、よく聞いて 今日のことは忘れてください スンチョン達には会わなかった 殴られてもいないし連れ去られてもいない いいですね? 

スンチョンは驚いてテヨンを見つめます。

何でだ? こんなことをされて受け入れられると思うか?

オ社長は怒ります。

無理だと? オ社長、税務調査だけではもの足りないようですね 検察の捜査を受ければ正気に戻りますか? 脱税、横領、詐欺、背任で1面に載りたいですか?

オ社長は言葉に詰まります。

それとも追徴金だけ払って幕を引きますか?

・・俺は写真写りが悪いからな

オ社長は愛想笑いをしました。

鼻血は殴られたせいじゃないさ

ヒョンドはヨンスと2人で食事をします。

義弟にチャンスを与えてください

ヒョンドはヨンスに頼みました。

何故ですか? 息子さんの度胸が気に入ったのに

だからこそお願いします 失ったものを取り戻す方法も学ばせたいので

それは・・ 後継者を育てるのに一役買えと? 義弟さんが知ったら失望しますよ

ヒョンドは微笑みます。

私だけ憎まれ役ですね 結局どちらからも信用を失う

ヨンスは眼鏡を拭きながら言いました。

プ代表からの借りは必ず返しますので 私に借りを作る人は多いがその逆は皆無です 自慢ではないですが受けた恩はしっかり返しますよ

ヨンスはヒョンドを見つめます。それから笑いました。

そこまで言われたら断れない いいでしょう

ヨンスは了承します。

スンチョンは「オ社長と話し合って和解した」とソネに連絡し両親を安心させます。テヨンは黙って川をながめるスンチョンを責めました。

スンチョン、自分が何をしたかわかってるのか? 暴行と拉致で捕まるところだったんだぞ

だから何だ? 礼でも言って欲しいのか 母さんがオ社長に何をされたか知らないだろ 自分の母親ならお前も手が出たはずだ

いや、俺なら絶対に手は出さない ・・カネがないから

泣き寝入りしろと? カネのないのが罪か?

罪だよ! この世で一番惨めな罪だ!

テヨンは声を上げます。

カネのないヤツは殴られても我慢するしかない

テヨンはスンチョンだった頃ジャングン達に殴られていたことを思い出します。

慰謝料を請求されたら借金の額が増えるだけだ スンチョン、親を気遣うなら黙って耐えるんだ

スンチョンはテヨンを見つめます。

言いたいことはわかるが俺はイヤだ 言いたいことは言うし自由に生きる カネがないからと耐えるつもりはない

テヨンは顔をしかめました。

スンチョン、さっき俺が止めていなければどうする気だった? どうなってたと思うんだ?

・・殺すつもりだった

え?

殺してやりたかった

スンチョンは冷たい目で答えました。

スンチョン・・

ジュンテはカフェで友人と話します。

ナ会長は自殺だと言われてる

自殺ってなんで?

ジュンテは友人に問いました。

さあ よく知らないがテヨンとジュヒの婚約解消が原因だとも言われてる

バカな テヨンのせいで死んだと? ・・テヨンのせい?

ジュンテはその晩泥酔して帰ったテヨンを思い出しました。

それよりテヨンはアミクスに入らないのか? みんな待ってるぞ

友人は訊ねます。

あいつを?

エースが入れば格が上がるってもんだろ 誘ってみろよ

友人は請いました。ジュンテは皮肉っぽく笑います。

ジュンテはカフェからの帰りにヨンシンに電話して聞きました。

姉さん、テヨンが酔って帰ったのは何時ごろだ?

ジュンテは”ナ会長の死にテヨンが関与したのでは”と疑い始めていました。

オ社長はソファーに寝転んで鏡を見ながら顔の腫れを冷やします。

娘のおかげで倒産は免れたが死んじまうかと思った

とにかく謝って黙って殴られろと言ったのに・・逃げるからよ

ヨジンはソファーで頬杖をついて言いました。

だって・・痛かったんだ!

オ社長は声をあげ、ソファーから体を起こしました。

だけど確かにお前の言う通りテヨンが助けに来た

すんなり終わり過ぎたわね スンチョンが暴行罪で起訴されればテヨンもお手上げだったのに

ヨジンは残念そうな様子です。

テヨンはスンチョンに弱みでも握られているのか? 急いで助けに来て

テヨンがスンチョンだからよ

ヨジンは父親に笑いました。父親はキョトンとします。

・・何を言ってる? あの2人が似てるってことか? 確かに2人とも生意気だ

本当にテヨンがそこまで殴ったの?

殴ったのはスンチョンだ! ・・ああ、まだ痛い

オ社長は部屋に行きます。

テヨンに人を殴る度胸があるなんて・・意外だわ

ヨジンは呟きます。

ジュヒはナ会長のお墓参りをします。

お父さん、また来るね

ジュヒが帰ろうとするとテヨンから電話が来ます。

もしもし どうしたの

何か力になれることはないかと思って

いいえ 大丈夫よ

そうか 今どこ?

お父さんに会いに

迎えに行こうか?

ジュヒは断りました。

スンチョンが来るから・・

そうか 何かあったらいつでも連絡してこいよ

テヨンは電話を切ります。

スンチョンが来るなんて 何故嘘を・・

ジュヒはため息をつきます。

テヨンは夜の庭でジュンテとすれ違います。

テヨン、アレックスに無礼をしたのか?

ジュンテは笑います。

おかげで助かった 資金を得ることになったよ 悪いな

ジュンテは行こうとして足を止めました。

そういえば面白い話を聞いた ナ会長は他殺だったと噂が

他殺? 誰が・・?

テヨンは驚きます。

さあな だが考えてみたらお前が酔って帰った日・・あの日に亡くなった

ジュンテはテヨンの目を覗き込みます。

どういう意味?

別に深い意味はないよ 気にするな

ジュンテはテヨンの肩を叩いて歩き去ります。

ジュヒは家に帰ってくると玄関で人の気配を感じます。

誰かいる・・?

ジュヒは不安を感じながらもドアを開けて中に入ろうとしました。すると誰かが腕を掴みます。

誰?

ナ会長の死とテヨンの飲酒に何の関係が?

テヨンが考えながら玄関に行くとパトカーが2台やってきます。

ファン・テヨンさん

刑事と警官が数人テヨンのところに来て手帳を見せました。

殺人容疑で逮捕します

は?

テヨンは刑事に手錠をかけられます。

弁護士の立ち合いと黙秘権が許され、供述は不利な証拠となる恐れがあります

何だって?

連行しろ

テヨンはパトカーに乗せられます。

ジュヒの手を掴んだのはスンチョンでした。

やだ 驚かせないでよ スンチョン

ごめん ちょっと入ってもいい?

いいわよ

ジュヒが部屋の電気をつけるとスンチョンはスタンガンを取り出しました。

何するの? スンチョン!

ジュヒは仰天して尻もちをつきます。

これか?

スンチョンは笑います。

大きな家に1人でいると心配だからバイト代で買って来た いつも持ってろ

スンチョンはジュヒの手を引いて立たせました。

ありがとう

ジュヒはスタンガンを受け取ります。

じゃあラーメン食べさせて 卵を2つ入れて

スンチョンは甘えます。

カップ麺だけど?

いいよ

ジュヒは尻もちをついた仕返しにスタンガンのスイッチを入れてスンチョンに示しました。

わかったわよ

ジュヒはそう言ってキッチンに向かいます。

半熟でね

スンチョンはジュヒに念押しします。

どこに行くんですか? 弁護士を呼ばせてください

テヨンは刑事達に訴えます。

少し静かにしろ

テヨンは助手席の刑事の首の入れ墨に気づきました。

あなた達 刑事じゃないな 今すぐ車を止めろ!

テヨンは運転手の肩を掴みます。

黙らせろ

テヨンは頭を殴られ袋を被されます。

スンチョンはラーメンを待ちながら部屋を見回します。そして壁に飾られたナ会長の肖像画に目をやりました。

ナ会長・・

何故かスンチョンの気持ちがざわつき落ち着かなくなります。スンチョンは自分でも訳がわからずに肖像画から目が離せなくなりました。 

どうしたんだ・・?

パトカーが止まり、テヨンは袋を被らされたまま階段を下ります。

俺が誰か知らないのか?

テヨンは叫びました。

僕は殺してません 助けてください

長い廊下を歩かされテヨンは床に座らされます。そして頭から袋を取られると突然明るい光が差し、テヨンは眩しくてきつく目をつぶりました。

ようこそ!

歓声が上がりテヨンは目を開けます。するとテヨンの周りを大勢の若い男女が取り囲んで拍手していました。その中からジュンテが進み出てテヨンの手錠を外します。

お疲れ様 アミクスへようこそ

ジュンテはテヨンの手を引いて立たせました。

皆が待ちに待ったアミクス今年一番のルーキー ファン・テヨンです

皆はクラッカーを鳴らしシャンパンを開けて騒ぎます。

ファン・テヨン、ファン・テヨン

シュプレヒコールが響く中でテヨンは茫然と立ち尽くしていました。

・・アミクスだって?

テヨンはプールサイドに置かれたソファーに座りカクテルを飲みます。赤いドレスの女性が黄色い声を上げて走って来てテヨンの頬にキスしました。

テヨン、本当に大きくなったわね 私を覚えてる?

えぇ・・

テヨンは曖昧に笑いました。

テヨン、丁寧に扱われたければ集まりに出ろよ

ジュンテの友人がシャンパンを飲みながら言いました。

でもいくらサプライズパーティーでも緊急逮捕はやり過ぎよ

着飾ったドレス姿のヨジンがテヨンに同情します。

でも面白かっただろ?

テヨンの隣でジュンテがカクテルを飲みながら笑顔を向けました。

こんな悪戯なら許すよな? テヨン

俺はいいけど父さんが許すかな?

テヨンはジュンテに笑います。

でも内緒にしておくよ 悪戯だから・・

そこにジャングンと仲間がやってきます。

テヨン! ついにお前が入会したか! ウェルカムトゥーアミクス!

テヨンは3人に手を引っ張られます。

来いよ! 先輩達に紹介してやる ヨジンも来い 行こう

4人はプールサイドを歩きます。

ヨジンはテヨンと歩きながらアミクスについて説明します。

あの女は大統領候補の娘、彼は有名なミョンソンホテルの御曹司、政治家、財閥、芸能人・・ 上流階級の子供達が集結してる

金持ちはこうやって遊ぶのか

テヨンはきらびやかなパーティーに嘆息します。

遊びだけじゃないわ 文化財保護に奉仕活動 不動産投機と株価操作、いわゆる株の買い占めグループ 

ヨジンはテヨンに向き直ります。

そして驚いたことにアミクスの若者達が最も羨む人物が・・まさにスンチョン、あなたなの 皆があなたに注目して声をかけられたがってる

ヨジンは微笑みました。

だから少しは楽しんだら? ファン・テヨンなんだから

ヨジンに助言されても、テヨンはパーティーから早々に帰ろうとします。

そんなに急いでどこに行くんだ?

ジュンテがテヨンに声をかけました。

パーティーはこれからだ

行くところがあるんだ

テヨンは答えます。

こんな時間に誰の所へ? ジュヒか

テヨンはジュンテを見ます。ジュンテはその表情を見て笑いました。

まだジュヒが好きなのか? 行きたいなら行けよ

ジュンテはカクテルを差し出しました。

ただし俺と一杯飲んでからだ

2人はグラスをぶつけてカクテルを飲みます。

ヨジンはテヨンを探していました。

本当に帰ったのかしら

するとおぼつかない足取りで歩くテヨンを見つけます。テヨンは柱に寄りかかるとそのまま座り込みました。ジュンテが固い顔でそばに立ちテヨンを見下ろして聞きました。

答えろ あの日泥酔したのは嘘でナ会長に会ってたな

そんなの・・知らないよ

テヨンは朦朧として話します。ジュンテはテヨンの顎を掴んで問い詰めました。

あの日お前がナ会長に会って殺したんだろ? お前が殺して義兄さんが揉み消した

違う・・

そうだろ

その時ジャングンがトイレから出てきて2人に気づきました。

なんだ! ファン・テヨン、ベロベロじゃないか

そうなんだ だから家に連れて帰ろうと 手伝ってくれ

ジュンテはジャングンに頼みました。

ああ、いいよ テヨン、さあ立て

ジャングンはテヨンの腕を肩に回して歩き出します。

いったいなんでこんなに酔ったんだ?

隠れてジュンテの話を聞いていたヨジンは仰天します。

テヨンがナ会長を殺した? だからテヨンは自殺しようとしたの?

ヨジンはヒョンドの会長室を訪れて昨日のパーティーでの出来事を話しました。

ジュンテがテヨンに薬を飲ませたと?

アミクスの新歓式ですが手錠に拉致に薬まで・・ やり過ぎですよね 念のためにご報告を

ヒョンドは顔を曇らせます。

ソ・ジュンテをそばに置くのはテヨンの先導役としてですよね でも適任ではありません

ヒョンドは薄笑いを浮かべるとソファーから立ち上がり、会長のデスクに戻りました。

オ・ヨジンといったな 本題に入れ ジュンテではなく君の話だ

ヨジンはデスクの前に立ちます。

テヨンと婚約したいです

君が? 何故テヨンと?

「財界100位圏外のオ建設の娘が何を言う」と? でもこれは約束できます

ヨジンは微笑みました。

テヨンは私が守ります

ジュンテからスンチョンがナ会長を殺したと聞いたテヨンはスンチョンのバイトするコンビニに行きます。そしてスンチョンを殴りました。

テヨン! なんで俺を殴るんだ?

ムカついたなら俺も殴れ

スンチョンは殴りかかるテヨンに慌てます。

テヨン、どうしたんだ? やめろよ!

オ社長にしたように俺を殺そうとしてみろ!

スンチョンは怯えたようにテヨンを見ました。

あれは母さんにひどいことをしたからだ テヨン一体どうしたんだ?

テヨンはスンチョンを見つめます。

(こんなヤツが本当に人を殺せるのか?)

すまない 知りたいことがあったんだ

俺の何が知りたいんだ?

お前が怒ると人を殺せるか試してみたかった

イカれてる

テヨンが帰ろうと背を向けるとスンチョンはテヨンを殴ろうとします。

そう言うなら俺も人を殺せるところを見せてやる!

しかしスンチョンは散らかったラーメンの袋に滑ってつんのめりました。

痛い・・

テヨンはスンチョンを見てため息をつきます。

テヨンはコンビニの店内で酔っ払いの老人の世話をするスンチョンを外からながめていました。

そういえば俺が川に落ちそうになった時も”テヨン”は手を離さなかった

テヨンはいい人よ

ジュヒの言葉を思い出します。

どう考えても”テヨン”は人殺しをするようなヤツじゃない

ヒョンドは家に帰ると竹刀を手に取りジムで運動していたジュンテを打ち始めます。ヨンシンはジュンテの前に立ってヒョンドを止めました。

あなた! ジュンテを殺す気なの?

ヨンシンは叫びました。

どけ こいつがテヨンに何をしたと思う? よくもテヨンに手錠をかけ人殺し扱いをしたな!

あれは・・ただの悪戯で・・

ジュンテは力なく話します。ヒョンドはジュンテの喉に竹刀を押し付けました。

悪戯?

・・すみません

ヒョンドは竹刀を投げると出て行きます。

ヨンシンは部屋に行きヒョンドに訴えます。

弟はずっとあなたに従ってきた ナ会長の会社も取ってきたのに・・ どうして?

それが俺のためか? テヨンを追いやり後継者になるのがヤツの夢だ それとも君の夢かな?

ヨンシンは目を潤ませます。

あなたがテヨンに満足できず弟に機会を与えたの

プランBはいつでも必要だ しかし飼い主に噛みつく猟犬は必要ない

ヒョンドは冷酷に言い切ります。

猟犬ですって? そんな酷い言い方・・

ヒョンドは笑みを浮かべヨンシンに近づいて囁きました。

ジュンテ、ジュンテ・・まるで君はジュンテの母親のようだな 肝に銘じろ 君の息子はジュンテではなくファン・テヨンだ

ヨンシンは涙に溢れた瞳でヒョンドを見つめます。

俺の息子 ファン・テヨン いいな?

ヒョンドは背を向けます。ヨンシンは涙を流しました。

ジュヒは長兄からお金を渡されて家から追い出されます。

5億ウォンだ 裏金だから扱いに気をつけろ これで清算は済んだからうちとお前の関係も終わりだ

仕方なくジュヒはホテルに身を寄せます。ジュヒが部屋でぼんやりしているとテヨンから電話が来ました。

テヨン・・

ジュヒは話す気になれずベッドに電話を投げました。

♣ 

ジュヒ 何故電話に出ない? 何もないよな 電話してくれ

テヨンはメールしますが返信はありません。するとアミクスのユ・ナナからメールが来ます。

入会特典よ

ユ・ナナは急上がりした株価チャートを送って来ました。

アミクスの会員達は高麗末期の文化遺産を見学します。

ここはアミクスが復元資金を出したみたい

ヨジンがテヨンに教えました。

それで見学に来たわけか

みんなは建物の中にぞろぞろと入ります。最後を歩いていたテヨンにユ・ナナが声をかけました。

あなたのせいでミスター・スマイルが来ない

ミスター・スマイル?

忘れたの? ジュンテのニックネームよ

ああ・・

テヨンは随分強くなったね 昔はジュンテを怖がってたのに 彼の罪を全部着せられてたわ ガラスを割って代わりに叱られたり

当時は幼かったから

ナナは笑います。

でもジュンテ叔父さんの友達なのに悪く言ってもいいの?

彼よりもあなたと仲良くなりたいから 入会特典は気に入った? 明日もストップ高になるわ

ナナは建物に入ります。テヨンは携帯で株価チャートをながめました。

楽にカネを稼ぐんだな

テヨンは呟きます。

ドラマ(第11~13話)の感想

スンチョンはテヨンに戻ってしまい、心を通わせていたジュヒとは叔父のジュンテがUBS放送を奪ったことで敵対関係になってしまいました。そしてテヨンはスンチョンとなりましたが、その前にジュヒの父親のナ会長と言い争い、もしかしたらその死に何か関与があったのかも知れません。”テヨン”は普段は大人しい性格ですが、裏の顔を持っていたとしたら恐ろしいですね。6年前のアメリカでの事件とは一体何なのでしょう?”テヨン”が人を殺したとは考えたくないですね

このドラマも始めは高校生から始まってだんだんに大人になっていきテヨンとなったスンチョンが変貌していく様子に惹きつけられます。これからの展開が楽しみです。

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