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BSJapanextで放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」でスンチョンはヨジンから再びテヨンになるよう脅される!その第9、10話のネタバレあらすじ、感想も!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」(第9、10話)について書いています。

ジュヒはスンチョンとの愛を深めるも家は事業に失敗し没落していく・・

ドラマのキャストとこれまでの話

<第1、2話とキャスト>  <第3~5話>

<第6話とサブキャスト>  <第7、8話>

ドラマ(第9、10話)のあらすじ(ネタバレ)

第9話

追い詰められたソネ自分の臓器を売ってお金を作ろうとします。けれど病院の庭でソネが臓器売買の業者と電話で話しているのをチョルの衣類を届けに来たスンチョン(ユク・ソンジェ )が聞いてしまいました。

母さん、いったい誰と話してるんだ?

スンチョンはソネの電話を取り上げます。

結石があったから5000万ウォンは無理だ 残金は手術後に・・

業者の話を聞いてスンチョンは怒ります。

お前は誰だ? 母さんに何をした?

スンチョンの剣幕に業者は電話を切りました。

スンチョン・・

母さん、まさか臓器を売ろうとしてたのか?

スンチョン、仕方がないでしょ こうでもしないと方法が・・

母さんは何もするな 俺が解決する!

スンチョンはヒョンドの会社に向かいます。

スンチョンはヒョンドに1億ウォンを貸してくれるよう頼みます。

いつか必ず返済します それに父はトシン建設の仕事中にケガをしたんです

それは違うな トシン建設の協力業者の所で働いていたのが君の父親だ 治療費は出したから十分では?

ヒョンドは冷たく突き放します。

それで下請けに委託を? 事故が起きた時に賠償金を払わずに済む 姑息な考えだ

最近は下請けとは言わない ”協力業者”だ だが1億ウォン貸してもいい

ヒョンドはスンチョンに近寄って訊ねました。

だが何を担保にする? 担保がなければ貸すことは出来ない

ヒョンドはスンチョンを見つめます。

僕を・・ この人生を担保に

スンチョンは答えました。ヒョンドはスンチョンの答えに声をあげて笑います。

度胸は認めてやる しかし君たち家族が有するものは”貧しさ”だけだ ”貧しさ”を担保に1億ウォンを貸す人間はいない

ヒョンドはドアを指さしました。

出て行きなさい

スンチョンの一家が1億ウォンを要求されていると知ったジュヒ(チョン・チェヨン )は自分のバッグを売ってお金を作ります。

これでスンチョンの役に立てる

ジュヒはチョルの病院に行きスンチョンが来るのを待ちます。スンチョンが来てジュヒは声をかけようとしますが、その前にヨジン(ヨヌ)が現れてスンチョンに封筒を差し出しました。

1億ウォンよ 役に立ちたくて

何故お前が?

理由が必要? 困ってるんでしょ 父が貸してくれたから受け取ってよ

ヨジンはスンチョンの手に封筒を握らせます。

ヨジン、ありがとう 必ず返すよ

ジュヒが柱の陰から見ているのに気づいたヨジンはスンチョンを抱きしめ肩を叩きました。

友達じゃない 元気出して

ありがとう ヨジン

ジュヒは2人を見て涙を流します。

1年後 ソウル大に受かったテヨン(イ・ジョンウォン)やヨジン、ジャングン達クラスメイトはお祝いをします。貧しいスンチョンは浪人となりバイトしながらオンラインで勉強していました。テヨンの開いたお祝いパーティーにはジュヒも来てシャンパンを皆に注いでいるジャングンから驚かれました。

お前が来るとは意外だな

SKY大に受かったジュヒは笑いました。

終業式も済んだしみんな来ると思って ドンギョン、スンチョンはどうしたかしら?

ジュヒはドンギョンに訊ねました。

勉強とバイトで忙しいだろ 遊ぶ暇はないよ

ドンギョンは答えます。

浪人してるんだろ こういう場には来ないよ

テヨンが言いました。

ジュヒはスンチョンと親しかったでしょ? 連絡はないの

ヨジンがジュヒに聞きます。

ないのよ・・

ジュヒは苦笑します。

スンチョンは配送のバイトをしながら腕に英単語を書いて受験勉強をしていました。するとヨジンからメールが来ます。

スンチョン 9時までに迎えに来て

スンチョンはメールを見て眉を寄せました。

ヨジンに呼ばれたスンチョンはパーティーが終わり歩いているテヨン達と行き合います。

スンチョン

ジュヒはスンチョンを見て微笑みました。

バイトで忙しいから来られないのかと思った

ジュヒ・・

元気だった?

するとヨジンがスンチョンの腕を取りました。

来たわね 一緒に帰ろうと呼んだのよ

なんで一緒に?

テヨンが訊ねます。

ああ・・ 私達・・

ヨジンが言いかけるとスンチョンが遮りました。

ヨジンとは家が近いんだ 去年ヨジンの家の近くに引っ越して・・

だからバイト終わりに一緒に帰ろうと呼んだのよ 行こう

スンチョンとヨジンは帰っていきます。ジュヒは2人を見てショックを受けました。

ジュヒはクラスメイトと別れて1人で家に帰ります。するとテヨンが追って来ました。

雨が降りそうだぞ

テヨンは傘をさしてジュヒを入れました。

まだ降ってないわよ

今に降るから

テヨンはジュヒの肩を抱いて歩きます。

ジュヒ、もう忘れろ

え?

俺以外のことは忘れろよ 俺達は年末に婚約式を開く

婚約式?

ジュヒは驚きます。

ヨジンの家に着くとヨジンはチャイムを押しました。するとスンアが来て門を開けます。実はスンチョンの家族はヨジンの家に間借りしていました。スンチョンは黙って家に入ります。

今おじさんのカラーリングをしてて

手袋をしたスンアはヨジンに笑いました。

ソネは庭でカラーリングをしているヨジンの父親にジュースとお菓子を運んでいました。

帰りました

お帰り 

ゴミの整理をしていたチョルが息子に言います。するとオがチョルに怒鳴りました。

イさん! いっぱいにしてから捨てないとゴミ袋がもったいないだろ!

あ、すみません

全く要領の悪い男だ

オの言葉にスンチョンもソネも顔を曇らせます。

それに比べてチンさんはイさんにはもったいない

オはソネを気のある目つきでながめます。すると戻ってきたスンアが乱暴にオの髪に櫛を通しました。

おい、引っ張るな 高価な植毛なんだぞ

は〜い すみません

その時ヨジンが階段を上がって来ました。オは娘に微笑みます。

ヨジン、お帰り チンさん、何してる ヨジンに飲み物を

あ・・ はい

スンチョンは母親を使用人のように使うオに内心憤ります。ヨジンはスンチョンの気持ちを察してソネに言いました。

おばさん、結構です お父さん、ちょっと

ヨジンは父親と家に入ります。

ヨジンとオが行ってしまうとスンアが家族に怒りました。

全くやってられない いつまでこんな生活を? 借金したからってここまでこき使う? 使用人じゃないのよ

スンアの言葉に家族は黙り込みます。

♣ 

ヨジンはスンチョンの家族を使用人扱いすることに反対しました。

借金だけじゃなく間借りまでさせてやってる あれくらいでなんだ

オはヨジンに抗います。

スンチョンがいない時にさせればいいでしょ 

なんでこっちが気を使うんだ? お前が「テヨンに近づくためだ」と言うから受け入れてやったのに

お父さん!!

ヨジンは声を張り上げました。

もう一度だけ言う テヨンを婿にしたいならスンチョンに優しくして スンチョンの家族にもよ

そう言うとヨジンは自分の部屋に行きます。

テヨンはパニック障害の症状について家を訪問した医者と話します。

昨年からだいぶ良くなった 頭痛はどうだ

だいぶ良くなりました

記憶障害の方は?

たまにぼうっとしますが誰にでもあることでは?

6年前のことは? 当時の記憶はまだ曖昧か?

テヨンは暗い顔になります。

撃たれた子供の姿と助けを求めて泣いた記憶だけです ・・思い出さなければいけませんか?

医者はテヨンに微笑みました。

いや だが思い出して克服できればもっといい 薬は中断してもよさそうだな

薬は要りません 深呼吸すれば落ち着くので ・・先生以外に助けてくれた人が 不安で息が出来ず死にそうになった時に落ち着いて深呼吸しろと・・

テヨンは医師に語りました。

テヤンは屋敷の庭のベンチで考えます。

嵐が通り過ぎた草原のように 静かな海のように ・・穏やかになるはずだ

誰がかけてくれた言葉だろう・・?

テヨンは首を振ります。

思い出せない

ジュヒはピアニストのヨンシンがアルバムをリリースしたことを祝いに訪れます。

おめでとうございます

ジュヒはヨンシンに祝いの品を渡しながら言いました。

父が来られなくて残念がっていました

お忙しいのよ それよりわざわざ訪ねてきた理由は?

ヨンシンはジュヒに訊ねます。

婚約式の話を聞いて・・ 私は・・

ジュヒ、安心して 私はあなたの味方よ 今どき親の決めた相手と婚約や結婚をするなんてありえない 好きにすればいいわ 私はそう思ってる

おばさん・・

ヨジンもスンチョンに祝いの品を持たせてヨンシンのところにやってきます。ヨジンは壁に飾られた絵を見てスンチョンに話しました。

この絵は40年以上前オークションで300億で落札されたものよ 今の価値は? 500億ウォン? 1000億ウォン?

ヨジンはスンチョンに訊ねます。

さあ 絵画に興味はない

本当に? 私は見るたびに感銘を受ける ファン・テヨンになってこの全てが手に入るならあなたはどうする?

ヨジンはスンチョンを見つめます。

チャンスをものにする? 手放す?

何故そんなことを聞く?

2人が話しているとヨジンが来たと知らされたヨンシンとジュヒが使用人と共にやって来ます。

ヨジン、どうしたの?

アルバムを出されたと聞いてお祝いに

ヨジンはヨンシンに告げるとジュヒを見ました。

ジュヒ、また会ったわね

そうね

ジュヒは答えてスンチョンを見ました。

せっかくだから一緒にお茶でもしましょ

ヨンシンはそう言うと不思議そうにスンチョンをながめます。

ところで・・

僕は結構です ヨジン、先に帰る

荷物持ちをしていたスンチョンは祝いの品を台に置くと家を出て行きました。けれどスンチョンは家に入ろうとしていたテヨンと鉢合わせします。

イ・スンチョン

久しぶりにみんなに会えて嬉しいわ

お茶を飲みながらヨンシンは二人に話しました。

それにしてもヨジンには釣り合わないお友達ね

あれは・・ただの荷物持ちですよ

ヨジンは笑って話します。

ああ、荷物持ちね

ヨンシンも意味ありげに笑います。

せっかく来たんだからお食事でもしていって 用意させるわね

ヨンシンは席を立ちました。

ヨジン

ジュヒはヨジンに苦々しく言いました。

人前でスンチョンを見下すのはやめてちょうだい 友達でしょ

私が「荷物持ち」と言ったから? 別にいいでしょ

スンチョンに1億ウォン貸したから? ヨジン、昔はそんな子じゃなかったのに ナラにも優しかった

あなたに何がわかるのよ だったら教えてあげる スンチョンは近所に住んでるんじゃない ナラと同じようにうちに間借りしてるの

え?

ちょうどテヨンと戻ってきたスンチョンはヨジンの話を聞いてしまいます。

聞いてないでしょ? 借金の話もしてないはず しっかりしなさいよ あいつはお金のためならプライドも何も捨てるようなヤツなの

スンチョンは2人のそばに行くと話しました。

そうだ 間違いない 嘘をついたことも間借りしているのも事実だ プライドなんかない

ヨジンは口をつぐみます。

スンチョン・・

ジュヒはスンチョンを見つめます。

言えなかった 情けないと思われそうで だから嘘をついた ・・好きだから

ジュヒは驚いてスンチョンを見ました。

ごめん ジュヒ

スンチョンは出て行きます。

スンチョン!

ジュヒはスンチョンを追いました。テヨンはヨジンを睨みます。

オ・ヨジン お前の嫉妬のせいだぞ お前があの2人を近づけたんだ 忘れるな 絶対に許さないからな

テヨンはヨジンを指さすと部屋に行ってしまいます。

スンチョン!

ジュヒはスンチョンに追いついて話しました。

言いたいことだけ言って帰るなんてずるい だから連絡を絶ったの? 電話にも出ないしメールの返信もしない

ごめん ジュヒ

謝れは済むと? どんなに辛かったかわかる?

ジュヒ 俺はすごく会いたかったし声も聞きたかったけど・・

ジュヒはスンチョンに抱きつきます。

好きよ

ジュヒ・・

大好きよ スンチョン

2人は抱き合います。

ヒョンドとジュンテ、ヨンシンはゴルフをします。

学位まで取ったのにいつまで遊んでいるつもりだ?

ヒョンドはショットを打った後でジュンテに訊ねます。

ジュンテに何か肩書を付けてくれるの?

ヨンシンが夫に聞きました。

やめてよ 義兄さんのコネで管理職に就くなんてお断りだ

ジュンテはボールを打ちます。

それが正解でしょ?

ヒョンドが笑っていると丘の上でナ会長の長男が逃げているのが見えました。

父さん! 許して

この野郎! 息の根を止めてやる さっさと捕まえろ

ナ会長は付き人に命じます。

ナ会長の長男だ

ジュンテが言い、3人は呆れてナ会長達をながめます。

何かやらかしたようね 投資したのにどうする気?

ヨンシンが夫に訊ねました。

検討中だ

ヒョンドは答えます。

ジュヒはヨジンの家を訪れます。

久しぶりだな ヨジンはまだ帰らないから部屋で待っててくれ

父親のオは言いました。

はい

ジュヒはヨジンの部屋に入ります。

うちに何しに?

するとまたチャイムが鳴り今度はテヨンが訪れます。

ヨジンは広い湖のそばにスンチョンを呼び出しました。

あのことを忘れた? 金持ちになれる金のスプーン

ヨジンの問いにスンチョンは驚きます。

お前はやっぱりナラだったのか もしかして警察に動画を送ったのもメッセージを送ったのもお前の仕業か?

そう、私よ お父さんの飛ばし携帯を使った あなたを知るために

なんだと?

おかげでわかった ファン・テヨンになりたかったのね 元に戻ったのは意外だった だけどまたファン・テヨンに戻るんでしょ

いや

スンチョンは否定しました。

俺は戻らない 父さんと母さんと姉さん、それからジュヒとずっと一緒にいる みんなを愛してるから

ヨジンは可笑しそうに笑います。

好きにすれば それがあんたの選択なら それならこれは要らないわね

ヨジンは金のスプーンを取り出すと湖に投げました

お前! 何をする

スンチョンはヨジンの両手を掴みます。

何故俺の物を勝手に捨てるんだ!

ヨジンは声をあげて笑いました。

スンチョンのまま生きると言うのは嘘ね 本当はファン・テヨンになりたいんだわ

ヨジンはスンチョンを突き飛ばします。

安心して あれは偽物よ 本物は私が持ってる

なんだと?

ジュヒが部屋でヨジンを待っているとテヨンが部屋に来ました。

テヨン、どうしたの?

スンチョンに会いに来たら「お前がいる」と言われた

テヨンは部屋を見回します。

ヨジンらしい部屋だな

テヨンは机のノートをめくります。

勝手に触らない方がいい

ジュヒは止めますがテヨンはヨジンの持ち物を物色します。そして花瓶に差した金色の造花の中から金のスプーンを取り出しました。

これは・・なんだ?

テヨンはスプーンをながめます。

スンチョンも昔持ってたな

そのときソネがヨジンの部屋の掃除をしに入ってきます。テヨンはソネを見て驚きました。

おばさん、ここで仕事を?

テヨンはソネに訊ねます。

ヨジン、何故ここまでする?

スンチョンはヨジンに聞きました。

ファン・テヨンになって

ヨジンは請いました。

またおばあさんに会うでしょ 私はあなたと結婚してトシングループを手に入れたいの

テヨンになってお前を選ばなかったらどうするんだ? どうかしてるぞ

あなたは私を選ぶしかないわ よく考えて 貧乏から抜け出したいでしょ

ヨジンは去っていきます。

オはチョル達に庭でテヨン達の料理を作らせます。

テヨンが来ると知ってたらシェフにお任せ料理を頼んだのに

テヨンとジュヒを庭に連れてくるとオは肉を焼いているチョルに怒鳴りました。

イさん! 肉が焦げてるじゃないか!

テヨンとジュヒはオの剣幕に眉をひそめます。

チンさん こんな暑い日にキムチチゲはないだろう

テヨンとジュヒがテーブルに着くとオはソネに言いました。

困ったな 今からシェフを呼ぶか

すごくうまいですよ

テヨンはチゲを食べて笑います。

そうか? うまいだろ チンさんは料理上手で・・ イさん、早く肉を持ってこい

オはチョルに命じます。

オ社長

なんだ? テヨン

オはテヨンの向かいの席に座ります。

スンチョンのご両親が家事までなさってますが無償ではないですよね 

どういう意味かな?

労働に対する正当な報酬を払っているんですか?

テヨンはオを問い詰めます。

ヨジンが帰って来てジュヒはヨジンと話します。スンチョンが戻らないのでテヨンは帰ろうとしてゴミを捨てているソネと顔を合わせました。

テヨン、さっきはありがとう

ソネは礼を言います。

いいえ

スンチョンに話があるんでしょ 私が伝えようか?

テヨンはゴミを分別しているソネを見て言いました。

おばさん、スンチョンおばさんのそんな姿を見たらどう思いますかね? 僕だったら恥ずかしいです 友達の家で親が家政婦のように働くのは

テヨンは頭を下げて歩き出します。

テヨン・・

テヨンはしばらく歩いてからソネを振り返りました。

なんで俺が怒るんだ バカだな

うちに何の用だったの?

ヨジンはジュヒに訊ねました。

スンチョンと恋人同士なのを自慢しに来たの?

ジュヒはヨジンをきつく見ました。

警告しに来たのよ

警告? スンチョンを好きになるなと? 出しゃばらないで

あなたが誰を好きでも構わない でもスンチョンを見下したら私が許さない 彼の家族に対してもね それが言いたかったの

私に警告するなんて何様の積り?

ヨジンは怒ります。

それより自分の家の心配をしなさいよ! あなたの家は破産寸前よ

ジュヒはヨジンの言葉に青ざめます。

第10話

会社が危なくなったナ会長はヒョンドに助けを求めます。

ファン会長 トシンからの投資金がなければうちは潰れる

どうして能力不足の息子さん達に会社を任せたんですか?

全ては俺の過ちだ ファン会長、今回だけは助けてくれ 長い付き合いだろう?

ヒョンドはナ会長を見つめます。

ずっと助けてきましたよ 地上波でもない放送局をここまでにしたのは他でもなくトシンではないですか ・・会社を譲ってください

なんだと?

ナ会長は顔色を変えます。

そういう魂胆だったのか

ナ会長はテーブルを叩きました。

あんまりじゃないか 6年前テヨンの事件を揉み消したのは俺だぞ

ヒョンドは冷たく笑います。

ナ会長、あの事件はとっくに終結しました

いいか? 俺はこのまま黙って引き下がらないぞ

ナ会長は部屋を出て行こうとします。

ジュヒとテヨンの婚約はなかったことに

ヒョンドはその背中に告げました。

チョルは部屋でお酒を飲んでいました。

体調もよくないのに何故お酒なんか飲むの?

ソネはお酒の瓶を片付けます。

スンチョンの友達の前で召使いのように叱られて恥ずかしかったな・・

チョルは苦笑いします。

だけどスンチョンがいなくて良かった

ソネはチョルを見つめます。

テヨンに言われたわ 「息子の友達の家に間借りしてて息子に申し訳なくないか」って お酒を飲暇があったらここを出る方法を考えて!

ソネは泣きながらチョルに訴えました。

母さん・・

スンチョンはドアの外でソネの泣き声を聞きながら重い息を吐きました。

貧乏から抜け出したいでしょ

ヨジンの声が心に響きます。

朝になりヨジンとオが外出してしまうとスンチョンはヨジンの部屋に忍び込んで金のスプーンを探しました。けれどスプーンはありません。そこにヨジンが戻ってきました。

スンチョン、何をしてるの?

・・金のスプーンは?

金のスプーンを探しに来たの? 欲しいなら言えばいいのに テヨンになる覚悟ができたのね じゃあ言いなさい

ヨジンは命じました。

ジュヒじゃなくヨジンが欲しいと そうしたら金のスプーンをあげる

ヨジンはスンチョンにキスしようとします。

ふざけるな

スンチョンはヨジンを離しました。

つべこべ言わずに出せ

まだ切実じゃないようね じゃあげない

なら自分で探すさ

スンチョンはクローゼットを開けて物を投げ出します。

勝手にいじらないで!

どけ!

2人はもみ合いベッドに倒れます。

ヨジン、どうした? 何があった?

オ社長が部屋の外で叫びました。

お父さん

ヨジンはスンチョンを隠すとブラウスの前を開けました。

ヨジン、大丈夫か?

オはドアを開けます。

お父さん、着換え中よ

わかった 出るよ すまない

オはドアを閉めました。

ケガをしてるわ 大丈夫?

ヨジンはスンチョンの腕を掴み傷を見て聞きました。スンチョンはヨジンの手を払います。

どうかしてた 金のスプーンはやるよ

スンチョンは部屋を出ようとします。ヨジンはスンチョンを止めて言いました。

今はそうでしょうね でもまた「スプーンをくれ」と私の所に来る

ヨジンは笑います。スンチョンは部屋を出て行きました。

スンチョンはジュヒの父親の会社が経営危機だと知り元気づけようとジュヒをデートに誘います。2人はストリートミュージシャンの歌を聞いたりゲームセンターに行ったりプリクラを撮ったりして遊びました。最後にジュヒはよく行く教会に行き2人は祈りを捧げました。

ここで洗礼を受けたの 初めての聖体拝領や告解をしたのもここよ だからここに来ると心が和む

ジュヒ、お前の家の話を聞いた 辛いだろ

ジュヒは目を潤ませます。

記事を見たのね やせ我慢しようと思ったけどバレちゃったな

金持ちでも貧乏でもカネがなくなると辛い あったものがなくなると最初からないよりずっと辛い

ジュヒはスンチョンの手を握ります。

スンチョンがいてくれて本当に良かった あなたがいてくれるから怖くない

スンチョンはジュヒの涙を拭います。

俺もだ

スンチョンはジュヒに言いながらも内心否定していました。

(本当は怖い また両親を捨てそうで でも耐えなければ・・)

オ社長はスンチョンの両親に貸した部屋から出ていくよう告げました。

そんな社長、急に言われても・・

とにかく10日以内にカネを返して出ていけ

社長は行ってしまいます。これはスンチョンを困らせて金のスプーンを使わせようというヨジンの策略でしたが、両親は途方に暮れます。

優しくしろと言ったのに何故急に追い出せと言うんだ?

娘の言いなりのオ社長はヨジンに訊ねました。

だから私の目的はファン・テヨンなのよ

ヨジンは爪の手入れをしながら話しました。

それとなんの関係が?

オ社長はキョトンとします。

とにかく良かった 貧乏人は絶対そばに置くな チョン・ナラを覚えてるだろ? 嘘ばかりつくし、お前のものは盗むし 貧乏人はどうして・・

それでお父さんが追い出して ナラは死んだ

死んで良かったよ

オ社長は言いました。

貧しく生きるなら死んだ方がマシだ お前が気味悪い子といるのはうんざり・・ ヨジン!

オ社長は娘が爪切りを握り血を垂らしているのに慌てます。

何してる?

ヨジンは止血しようとするオの手を払いました。

知らないでしょ ナラも私も血が赤いのは同じよ あの子も私達と同じ人間なのよ

ヨジンは自分の部屋に行くと呟きました。

バカね 本当の娘が死んだとも知らないで 

スンチョン達は夕飯を食べながら借金について話します。

前の家の保証金が3000万ウォンあるから7000万だけ工面すればいい

ソネが家族に話します。

必死で働いても借金が増えるだけね

スンアが言うと両親は俯きました。

でも保証金まで渡したらどこに住むの

母さんと父さんがなんとかする 心配するな 食べろ

チョルが子供達に笑いました。スンチョンとスンアは顔を見合わせます。

スンチョンはスンアから300万送金してもらい自分のお金と合わせて投資金にします。そして企業に投資して借金の返済を試みました

テヨンはヒョンドにジュヒとの破談について訊ねていました。

テヨン、ジュヒとの婚約で得られる収益はいまやマイナスだ 合理的な選択をしただけだ  

ヒョンドは答えます。

お父さん

ジュヒは 駄目だ

テヨンは拳を握りました。

なんと言われようと僕はジュヒを諦めない

テヨンはヒョンドを睨みます。

ジュヒは 駄目だ

テヨンはタブレットでジュヒの絵を描いていましたが、ヒョンドの言葉が響き赤い線ですべて消します。すると血のような赤色を見た途端突然6年前の事件が脳裏に浮かびました。

思い出す努力をしても記憶が戻らないこともあるし、ある日突然思い出すこともある

テヨンは医者の話を思い出します。

6年前・・ 撃たれた子供・・

テヨンの中でその血なまぐさい状況の記憶が蘇り、思わず胸を押さえました。

息が・・

運転手していたムンギ後部座席のテヨンの異変に気づきました。

坊っちゃん? どうしました?

ムンギは急いで車を路肩に止めます。

高級車なのに乱暴な運転だな 運転は丁寧が一番なのに

オ社長はテヨンの車を見て助手席のソネに話しました。

社長、どこに行くんですか?

チンさんは俺に話あるんだろ? 特別な場所に行こう

オ社長はソネにウィンクします。その時チョルから電話が来ました。

イさんか 出ろよ それとも俺が一緒だと知られたらまずいかな?

オ社長は鼻歌を歌います。

チョルはソネに電話しますがソネは出ません。

なんで出ないんだ?

チョルはアダルト漫画の編集部に来ていました。

チョルさん ちょっと

チョルの漫画を見て担当者が呼びました。

これじゃ刺激がなさすぎる もっとどぎつくないと

わかった 描き直せばカネをくれるよな 頼むよ

チョルは担当者に請いました。

ソネはオに海のそばのカフェに連れて来られます。

カネを返す時期を延ばして欲しいって? 約束は守ってくれないと

申し訳ありません 少し延ばして頂けたら必ず返しますから 

チンさんも苦労するな たかが1億ウォンで

どうか 一度だけでも・・

そんなつぶらな瞳で訴えられると

オ社長はソネの横の椅子に座り直し、ソネの手を握りました。

社長・・!

俺の心が揺れるだろ

この冬を越したら出て行きます それまでなんとか・・

チンさん、海がきれいだろ 嫌なことは忘れて眺めてみろよ

オ社長が肩を抱いたのでソネは悲鳴を上げました。

社長! やめてください!

ソネは走って店から出ますがオ社長が追いかけてきました。

チンさん、1億ウォンどころかマンションを買ってやろう だから今日は俺といてくれ

オ社長はソネに抱きつきます。

やめて!

ソネは社長を突き飛ばしました。

数十億くれてもあなたとは1秒もいたくない

ソネはバスに乗って帰ってしまいます。

チンさん! 待ちなさい!

スンチョンがヨジンの家の通りに来るとバスから降りたソネに追いついたオ社長が怒鳴っていました。

何故お前が俺をバカにする

やめましょう もう話すことはありません

ソネが行こうとするとオ社長が腕を掴みました。 

お前が先に誘ったんだぞ お茶でも飲もうと  1億やろうと言ってるのに突っぱねるほどその体が大事か?

社長、そういう発言は犯罪ですよ

チッ 何が犯罪だ お前が寝てくれると言ってもお断りだ もう手遅れだよ 卑しい女め

母親に暴言を吐くオ社長にスンチョンは我慢出来ず乗りこもうとします。しかしその時ヨジンがスンチョンを止めました。

離せ 許せない

お金はある? 賠償金を払えるなら殴ってきて 

スンチョンは沈黙します。

お母さんを思うなら知らん顔してあげることね

ヨジンはソネを罵倒し続けるオ社長の所へ行きました。

お父さん

おお、ヨジン、お帰り 早く車に乗りなさい

2人は車で行ってしまいます。ソネは暗い顔で家に向かいました。

母さん・・

スンチョンは何も出来ないことにもどかしさを感じます。

テヨンは6年前のアメリカの銃撃事件について調べていました。ムンギが来てテヨンの様子を見つめます。

変なんだ 6年前の事件の記事が見つからない

テヨンはパソコンからムンギに顔を向けて言いました。

アメリカの事件ですか? 何故急にその件を?

あの時のことは少し記憶があるけどなんだか変なんだ 確かめたいことがある

会長が記事を全て消しました でも持ってそうな方が1人います

ヨンシンは外出用のドレスに着替えると部屋から出て行きます。ムンギをドアの前で見張らせてテヨンはこっそりヨンシンの部屋に忍び込みました。テヨンは引き出しを開けて6年前の事件の切り抜きを入れたファイルを探します。

あった

ニュージャージー州の高校で銃撃

テヨンは夢中で記事を読みます。

容疑者はジェームス・ハミルトン・・

その時ヨンシンが戻ってきました。

チャン秘書 そこで何を?

ヨンシンはムンギに聞きました。

奥様 少し話がありまして 坊っちゃんの体調がすぐれません 外出を控えるように言っても聞いてくれず・・

そう 私が後で話しておくわ

ヨンシンは部屋に入ろうとしますがムンギがドアの前に立っていて入れません。ヨンシンは訝しげにムンギを見ました。

奥様 私がお開けします

ムンギはドアを開けました。

ジェームス・ハミルトンは自殺と書いてある  俺の記憶では銃で撃たれたはず 誰が撃ったんだ?

その時ヨンシンが入ってきたのでテヨンはカーテンの陰に隠れました。

チャン秘書 何か音がしなかった

ヨンシンは部屋を見回します。

いえ 僕には何も・・

ヨンシンはカーテンの開いたクローゼットを見つめます。そして近寄りました。カーテンの陰にいるテヨンは緊張します。テーブルで携帯が鳴ったのでヨンシンは電話に出ました。

ああコン執事 携帯は見つかったわ すぐに行く

ヨンシンは部屋を出て行きます。テヨンはカーテンから出てまたファイルを読みました。

目撃者は韓国人留学生 イ・チョルスン記者・・

坊っちゃん もう行きましょう

ムンギは警戒して言います。

ムンギ兄貴 ニュージャージー日報のイ・チョルスン記者を探して

テヨンはムンギに頼みました。

ドラマ(第9、10話)の感想

スンチョンはチョル達家族ともう一度やり直そうとテヨンからスンチョンに戻ったのにやはりお金の苦労に追われる日々に疲れてきてしまいました。そしてスンチョンがテヨンだったことを知るヨジンから脅されて情けない自分に嫌気がさしてきていますね。再びスンチョンはテヤンになるのでしょうか?

またテヤンの方も6年前の事件の記憶が戻ってきてその事件についてもわかってきそうです。いったいテヨンの身に何か起きたのでしょうか?そして今後ジュヒとヨジンのどちらをスンチョンが選ぶのかも気になりますね!ジュヒとうまく行ってくれるといいんですけど。

(スンチョンの家族の生活も少しでも良くなっていって欲しいなあ😢。)

ドラマ
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