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BSJapanextで放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」でスンチョンは金のスプーンで再びテヤンと入れ替わる!その第7、8話のネタバレあらすじ、感想も!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もBSJapanext放送の韓国ドラマ「ゴールデンスプーン」(第7、8話)について書いています。

ヨジンが金のスプーンで入れ替わったチョン・ナラだったことがわかる

ドラマのキャストとこれまでの話

<第1、2話とキャスト> <第3~5話>

<第6話とサブキャスト>

ドラマ(第7、8話)のあらすじ(ネタバレ)

第7話

テヨン(ユク・ソンジェ )は初任給が出たジュヒ(チョン・チェヨン )に食事に誘われます。その食堂は以前2人で入った店でした。

前にスンチョンと来たけど料理がすごく美味しいの お金はあるから好きなだけ食べて

初任給が入って気が大きくなったか

テヨンは笑います。

お礼の気持ちよ この間のコンビニの件といいお世話になりっぱなしだから

別に世話なんか・・

テヨンは大人になったね 昔は私の方が面倒みてたのに 宿題をやったりおんぶしたり、母親を恋しがる時は隣にいてあげた

昔も俺ってヤツは情けないな

テヨンは料理を頬張りながら言いました。

いいえ テヨンはいい人よ 冷たくて傲慢そうに見えるけど誰より優しくて温かいのは知ってる

テヨンは食べながら頷きます。

テヨン、1つ聞いていい? 今は大丈夫になった?

何が?

アメリカから銃撃事件のせいで帰国したと聞いた パニック障害で苦しんでるって 薬は飲んでる? 楽になった?

ジュヒは心配そうに訊ねました。

(”テヨン”が・・?)

テヨンは内心驚きます。

ああ もう大丈夫だ 薬も飲んでるし

良かった

ジュヒはホッとしたように笑いました。

美味しいよ コーヒーも奢ってくれ

コーヒー? カフェインはとらないんじゃなかった?  

ジュヒは驚きます。

ああ・・

コーヒーは飲みません

テヨンを待つスンチョン(イ・ジョンウォン)コン執事がコーヒーをカップに注ごうとするのを断りました。

それじゃあ、紅茶はいかが?

ヨンシンは訊ねます。

カフェインをとると眠れなくなるので ハイビスカスやエキナセアエルダーベリーティーなら

ヨンシンは目を見張ります。

・・エルダーベリーで

はい 奥様

コン執事は下がりました。

ハーブティーを飲むなんてテヨンと好みが似てるのね

まさか

スンチョンは腕を組みます。 

誰と比べてるんだ

ヨンシンは仰天しました。

フランス語も喋るの?

第2外国語ですから

そういえばピアノも得意よね

ヨンシンはスンチョンを見つめました。

また弾いてみる?

テヨンとジュヒは店を出て外でジュースを飲みます。

ジュースまで奢ってくれて すぐに辞めると思ったのに ジュヒは偉いな

テヨンはジュヒの頭を撫でました。

やだ 何してるのよ

ジュヒはテヨンの手を払います。

あのさ・・ テヨン

ん?

私達の婚約だけど、今は何を言っても親には通じない でも大人になれば自分達で決められるわ だからその時にいい友達に戻ろう

つまり ”20歳まで婚約は有効だ” そういう意味? 俺は嫌だな

テヨン・・

悪いけど友達にはならないし婚約も破棄しない お前が好きだから

え?

今すぐは難しいけど必ず俺を好きにさせる だから婚約者でいてくれ 友達は嫌だ

テヨンは横を向いてジュースを飲みます。

スンチョンはヨンシンの前で流暢にピアノを弾きます。曲の盛り上がりのところでヨンシンは息を飲みました。

(テヨンと同じ場所で間違えた)

テヨンが弾くのを見て練習したの?

ヨンシンは聞きました。

テヨンのは見たことないです

2人の所にコン執事が食事を告げに来ました。

テヨンが帰るまで食事しながら話でもする? 前にも持参した金のスプーンで食事をしたわね

ヨンシンは誘いました。

僕が金のスプーンで食事を?

そうよ 確か2回も

スンチョンは困惑して記憶を辿ります。

金のスプーンで・・?

坊っちゃまが帰るまでゲストルームでお待ちを

コン執事が案内しますがスンチョンは断ります。

嫌だ テヨンの部屋で待つ

では案内を

この先だろ

スンチョンはテヨンの部屋に入ります。

前に来たことがあったかしら? それにしてもタメ口をきくなんて生意気ね

コン執事は怒ります。

スンチョンはかつての自分の部屋をながめます。そして椅子に座るとデスクの引き出しを開けました。

映画ではよく秘密の引き出しがある こういう場所に・・

スンチョンは引き出しを見つけました。

あったぞ!

引き出しにはスケッチブックが入っていて以前自分が描いたジュヒの絵がありました。

ジュヒの絵を勝手に描いてやがる あの野郎め

スンチョンは赤ん坊の”自分”を抱いた母親の写真を手に取ります。

綺麗な人だな

そしてスプーンの箱を見つけ、金のスプーンを出して見つめました。

金のスプーンだ・・

帰宅したテヨンはスンチョンが来ていると知り自分の部屋に急ぎます。部屋に入るとスンチョンは金のスプーンを見ていました。

イ・スンチョン!

テヨンはスンチョンからスプーンを奪おうとしますがスンチョンは拒みます。

なんのマネだ?

これは俺のだろ?

何を言ってる?

ここで食事した時に使った金のスプーンが探してもなかったんだ もしやと思って来たらやっぱりここにあった

テヨンはスプーンを取り上げます。

ふざけるな これは俺のスプーンだ

じゃあ、俺のは?

知るもんか! 

おい、なんでそんなにムキになる?

勝手に部屋に入って人の机をあさるからだよ 無礼じゃないか!

確かに無礼だったな だけどオーバーだよ じゃあな

スンチョンは部屋を出て行きます。

待てよ! スンチョン

テヨンは机に置いてあった薬を取るとスンチョンを追いました。

ムキになって悪かった おわびにサプリメントをやるよ 特別な物だから1日1粒必ず飲め

一応受け取るけど礼は言わないよ

スンチョンは屋敷を出て行きます。

せこい姿を見せて恥ずかしかったのかな

スンチョンは玄関を出ながらサプリメントを見て呟きます。ちょうどヒョンドが帰ってきてスンチョンに声をかけました。

イ・スンチョン?

スンチョンは振り向きます。

やはり君だったか

スンチョンはファン会長を見て顔を強張らせました。

久しぶりだな

ヒョンドはスンチョンに近づいて肩を掴みます。

せっかくだから話をしようか

すみませんが帰ります

スンチョンは青ざめて言いました。

私と話すのが気まずいのか?

いいえ・・そうではなく・・

顔色が悪い 具合でも悪いのか?

いいえ・・約束があるので・・ すみません

スンチョンはお辞儀をすると駆け出しました。

チョルはクビを免れて作業員の仕事を続けていました。

俺のせいで班長まで社長に叱られて・・ すみません

仕事を終えてチョルが謝っているとスンチョンから電話が来ます。

父さん・・ 息が出来ない・・

スンチョン! そこにいろ! すぐに行く

チョルは走り出します。

スンチョンは陸橋の上で倒れ苦しんでいました。

スンチョン! 大丈夫か?

チョルが駆けつけてスンチョンの頭を持ち上げます。

父さん・・ 息が・・

スンチョンはヒョンドに会ったせいでパニック障害の発作を起こしたのです。

心配するな 父さんにも経験がある ゆっくり深呼吸しろ 息を吸って 吐いて

チョルはスンチョンの手を握りました。

そうだ その調子で 吸って 吐いて

スンチョンは落ち着きを取り戻します。

息が出来ないと思っても死ぬことはない 安心しろ 深呼吸すれば治る

父さん

よく頑張った もう大丈夫だ

チョルはスンチョンを抱きしめました。

イ・スンチョンは本当に変な子よ

ホームバーでヨンシンはヒョンドに話します。

コーヒー嫌いからフランス語にピアノまでテヨンにそっくり ピアノはいつも間違える所まで一緒なの おかしくない?

ヒョンドはいつものカクテルを飲みます。

それで何が言いたいんだ?

ヨンシンはテヨンの買ったマンションの売買契約書をヒョンドに見せました。

スンチョンは危険な子だということよ あの子と関わってからテヨンは別人になった テヨンはあの子に家を買ったみたい

ヒョンドはヨンシンの話にきつい表情になります。

ヒョンドは書斎でムンギから報告を受けます。

情報提供者の飛ばし携帯では警察も正体を掴めないと

仕方がない 周囲の生徒を注意深く観察しろ

わかりました

テヨンだがスンチョンのことをどう思ってる? テヨンは私に隠れて何かしてないか?

会長に隠れてしていることはありません スンチョン君には同情しています

ムンギは答えました。

同情か

ヒョンドはテヨンがマンションを買ったことを話さないムンギを見つめました。

(嘘をついたな・・)

ジャングンはカフェに呼び出したヨジン(ヨヌ)を責めます。悪戯メールをみんなに送ったのはヨジンの策略でした。

俺はお前に言われてメールを送ったのにバカにされたんだぞ テヨンに一泡吹かせるんじゃなかったのか?

これは序の口よ あんたはせっかち過ぎる

ヨジンはジュースを飲みながら笑いました。

じゃあ次は? 俺はファン・テヨンにやられたことを絶対忘れない なんとしても復讐してやる

焦らないで 次のことは時が来たら教える

ヨジンは立ち上がり帰ろうとします。ジャングンはその腕を掴みました。

おい、ヨジン なんで俺を呼び出した?

ヨジンはジャングンの肩に触れてあざとい笑顔を向けました。

ジャングン 今日はただ会いたくて呼んだの

ヨジンはウィンクして店を出ていきます。ジャングンはヨジンの言葉に舞い上がりました。

ヨジンが俺を・・?

バカなジャングン

ヨジンは歩きながらほくそ笑みます。スンチョンとテヨンの争いを動画で撮り警察に送ったのはヨジンでした。テヨンの携帯を拾いテヨンになったスンチョンからの電話に出たのもヨジンだったのです。ヨジンはテヨンの携帯を川に投げ捨てました。

それからヨジンは刑務所に収監されるチョンを遠くからながめました。

私に優しくすれば良かったのよ さよなら、父さん 二度と会いたくないわ

ヨジンはやはりチョン・ナラだったのでした。

スンアが見習いとして働く美容院にムンギがやってきます。

スンア、あんたをご指名なんだけど

店長が言いました。

美容師だって言ってるの?

え?

スンアはムンギを見て驚きます。

本当に来るなんて

スンアはムンギの髪を整えながら話しました。しかし実はムンギはテヨンの指示で来たのです。

漢江近くの新築マンションを探している人はいる?

鏡に向かってムンギは問いました。

新築マンション?

部屋が3つにトイレが2つ 保証金4000万ウォン、家賃が30万

スンアは仰天しました。

4000万と30万?

はい 知り合いが急に渡米するようで住んでくれそうな人を探してます あるいは君が住んでもいい

私? それはもちろん・・

スンアは思わずムンギの両肩を掴みますが我に返ります。

なんだか怪しいわ あんた詐欺師じゃないの?

いや、僕はそんな人じゃないです 疑うなら前の不動産会社に確かめて

家賃が30万・・

スンアは興味を募らせます。

お疲れ様 兄貴 ありがとう

テヨンはムンギに電話で礼を言いました。

この機に引っ越して欲しいな

その時見知らぬ青年がリビングに入ってきてテヨンに笑いました。

久しぶりだな

テヨンは怪訝そうに顔を見つめます。

なんだ その顔は いくら久しぶりでも水くさいだろ 挨拶もなしか?

(久しぶり? テヨンの親戚かな?)

ああ・・ 久しぶりですね ”兄さん”

”兄さん”?

青年はテヨンの頭を触りました。

こいつ 大人になったな

テヨン、叔父さんになんて呼び方だ

ヒョンドとヨンシンが部屋に来て、ヒョンドはテヨンを叱りました。

(叔父さん? つまり・・)

構いませんよ 会長

青年は笑います。

(継母の弟か?)

ジュンテ、”会長”はないでしょ 家では”義兄さん”でいいわ いいわよね?

ヨンシンはヒョンドに訊ねました。

もちろんいいさ ・・で、いつアメリカに帰る?

あなた

ヨンシンもジュンテも驚きます。

義兄さん、今日アメリカから戻ったんですよ ただ1人の義弟に冷たいですね

そうか 食事にしよう

ヒョンドはテーブルにつきます。

ジュンテ、私の夫はああいう人なの

ヨンシンは弟のネクタイを直しました。

よく似合う 気に入った?

ヨンシンはジュンテの腕を取り食堂に向かいます。

誕生日に会長にサプライズプレゼントを?

ジュンテは食事が終わりゲストルームに向かいながらテヨンに訊ねました。

その話はお父さんが?

あちこちから聞いた アメリカにいてもお前の話は全部耳に入る 偉いな

いえ 大したことないです

するとジュンテはテヨンを壁に押し付け首を圧迫しました

随分偉くなったな 生意気なヤツめ ”兄さん”だと? よく俺の目を見られるな 5年前は怯えてたのに

ジュンテはテヨンを突き放します。テヨンは床で激しく咳き込みました。ジュンテはしゃがんでテヨンの顔を覗き込みます。

ここにいる間は仲良く過ごそう 家族だからな

ジュンテは冷たく笑いました。

チョルは仕事のあとで家族にフライドチキンを買って帰宅します。

1人一羽だ

チョルは威張ってどんとテーブルにチキンを置きました。家族はキョトンとチョルを見ます。

ははは 一度やりたかった 1人1羽ずつ食べろ!

本当にチキンだ

家族は喜びます。

チョルは筋肉痛で背中に絆創膏を貼っていました。するとソネが来たのでチョルはシャツを下ろします。

あなた、肩が痛いの? 漫画の描きすぎ?

チョルは会社に雇われて学習用の漫画を描いているとソネに嘘をついていました。

大丈夫だよ 上手なヤツがたくさん描かないとな

寝てる間も呻いてたわよ 見せて

大丈夫だ 

チョルはソネの手を掴んでヒビだらけの指をながめました。

苦労してるな ごめん

急にどうしたの

今日はすごく気分がいい 稼いだカネでチキンも買えて 今度はお前の化粧品を買ってやる

ありがとう

2人は笑います。

でもあなたには学習漫画じゃなくて描きたい漫画を描いて欲しい

ソネ

チョルはソネを抱きしめます。

来ないの?

スンアが戸を開けて聞きました。2人は急いで立ち上がります。

さあ! 行ってチキンを食べよう

おぉ~ 何してた?

スンアは笑いました。

別にいいのに

ジュンテのことで衝撃を受けたテヨンは泣きながら元の家族の所に走ります。そして窓から4人家族の幸せそうな光景を見てさらにショックを受けました。

チョルとソネはスンチョンの描いたスケッチブックの絵を見ていました。

すごい 上手だ

2人は自分達夫婦2人を描いた絵を見て感激します。

スンチョン 気に入ったよ よく描けてる

あなたよりも上手ね

それはないだろ

夫婦は笑います。

そうだ 私達マンションに引っ越さない?

チキンを食べながらスンアが言いました。

漢江が近い3LDKの新築だけど保証金4000万で家賃は30万

おい

スンチョンが呆れます。

ありえない そんな怪しい話を信じるの?

ソネも話しました。

本当だってば この前家主が暴れた時に助けてくれた人よ 名前は・・チャン・ムンギ

チャン・ムンギ? テヨンの運転手じゃないか テヨンが手を回したんだ 何故うちに気を使うんだ?

スンチョンが驚きます。

そうね きっと私だわ 私にハマったのよ 彼は見る目があるわ

姉さん!

スンチョンは声を上げます。

あいつはもともと嫌いだけど意外と目は高い 姉さんは違うよ

なんですって?

家族は爆笑します。テヨンは楽しそうな家族を見て俯いて家に帰りました。

もう俺の居場所じゃない・・

テヨンは朝になり登校の前に机にあったスプーンをしまいました。

俺はファン・テヨンとして生きる

テヨンが呟いていると電話が鳴ります。スンチョンが連絡して来たのでした。

テヨンとスンチョンは自習時間に校庭で話します。スンチョンは漢江近くの新築マンションを自分の家族に譲ろうとしている目的をテヨンに問いました。

お前の魂胆はわかってる ジュヒのためだろ

何だって?

計算が合うよな ”家をやるからジュヒを手放せ” だろ?

テヨンは目線を落とします。

好きに考えろ とにかくマンションに住め 家族のためにも

テヨン、幼稚な考えだ 仮に俺がジュヒを諦めたとしてもジュヒがお前を好きになるか? ジュヒは俺のことが好きなんだ

そうかな

テヨンはスンチョンを見つめました。

今はお前が好きだとしてもいつまで続くかな 両親は貧しくお前はもっと貧しいのに・・

スンチョンはテヨンを睨みつけます。

ファン・テヨン! お前は本当にカネが全てなんだな 俺は違う たかがカネだ 貧しいことで俺を見下すな    

たかがカネだって? そのカネのために両親を捨てる世の中なんだぞ

親を捨てるだって? そんなのはクズ野郎だ

スンチョンは声を上げました。

そうか? お前は違うと言い切れるか? カネなんかどうでもいいなんて真っ赤な嘘だ もし両親を交換できるなら、それで「金のさじ」になれるなら、お前だって親を捨てるはずだ

テヨンはスンチョンを問い詰めます。

スンチョン、否定できるか?

ジュヒはテヨンと教室を出て行ったスンチョンの携帯が机の上で鳴っているのに気づきます。ジュヒが携帯を取り、出ようか迷っていると担任が教室に入って来て叫びました。

イ・スンチョンはどこ?

俺は親を捨てない どれだけ富豪になるとしても絶対に親を交換なんてしない 俺は両親が世界一好きだ

スンチョンは告げました。しかしテヨンは反発します。

カネのない親が好きだなんて偽善だし嘘に決まってる 俺になると考えてみろ あの家や財産全てがお前のものだ それでも替えないか?

なんと言われようが俺は絶対両親を替えないよ テヨン、カネが全てじゃない お前の両親にはうんざりだ あんな息苦しい家に住むより貧しい方がいい それが俺の答えだ

スンチョン

テヨンが言葉に窮しているとジュヒが走ってきました。

スンチョン、大変よ!お父さんが大けがを・・

なんだって?

スンチョンはジュヒと病院に急ぎます。

父さんが?

テヨンも後を追いました。

ムンギが見つからす先にタクシーに乗ったテヨンはスンチョン達より早く病院に着きました。

父さん どこだ?

テヨンは必死でチョルを探します。

父さん

チョルは首にコルセットをつけ腕に包帯を巻いて虚ろな目でベッドに横たわっていました。テヨンはチョルに駆け寄ります。

父さん 大丈夫?

するとカーテンを引いて誰かがベッドのそばに立ちました。テヨンはその顔を見て青ざめます。それはヒョンドでした。

お父さん・・

第8話

ヨジンは老婆からの手紙を読んでいました。

ふん 面白いおばあさんだわ

ヨジンはクローゼットの中の金庫に手紙を入れます。そして中にあった木箱を取り出し、蓋を開けて金のスプーンを手に取りながめました。

チョン・ナラの母親は酒飲みのチョンから逃げ出し、チョンは残された娘を虐待していました。父親の暴力に耐えられずに家から逃げ出したナラは金のスプーンを売る老婆と出会い親を替えられるというスプーンを買います。

そして間借りしていた屋敷で食事をし娘のヨジンと入れ替わりました。体の弱かったヨジンはチャン・ナラとなったあとしばらくして病気で死んでしまいました。こうしてナラは誰にも邪魔されずにヨジンとして生きてきたのです。

可哀想なヨジン 私は人生の勝者になったわ

ナラはチョン・ナラとして死んだヨジンの墓の前で勝ち誇ります。

トシングループの再開発事業の現場で作業員として働いていたチョルは再開発に反対する住民と争い、撤去作業中に大ケガをしてしまいました。コ弁護士から転落事故の報告を受けた会長のヒョンドは病院に向かいます。そしてチョルを見舞っていたテヨンと顔を合わせました。

お前が何故ここに?

2人が気まずく互いを見ているとスンチョンとジュヒがチョルの所に来ました。

父さん、大丈夫? どうしてこんなケガを

スンチョン・・そんなに心配しなくていい

力なくチョルは言いました。

父さんは大丈夫だから・・

テヨンはヒョンドにチョルを”父さん”と呼んだことの言い訳をします。

うちの現場でケガをしたと聞いて来たらコ弁護士がいたんだ お父さんにも何かあったかと頭が混乱しておかしなことを・・ ごめんなさい お父さん

ヒョンドはテヨンに近づいて疑わしげに顔を見つめます。そして言いました。

無理もない イ・スンチョンもその父親も・・うちとは悪縁かもな 私は会社に戻るがお前は家へ?

もう少しここにいる

テヨンは答えました。

ここに? 何故だ?

それは・・ 記者や人の目があるから僕かここにいた方がトシンのイメージにいいかと・・

ヒョンドは微笑みました。

そうか

会社に戻る車の中でコ弁護士はヒョンドに話しました。

テヨン君は随分大人になりましたね 会社のイメージまで考えて別人のようです

君もそう思うか 

はい?

ヒョンドは妻のヨンシンの言葉を思い出していました。

病院でスンアはチョルに怒っていました。

友達の依頼で学習漫画を描いてるなんて・・ なんで嘘をついたのよ?

姉さん、やめろ 父さんを責めるな

お金のために余計なことをして!

偉そうに言える立場かよ!

もうやめて ケガ人の前で大声を出さないで

ソネが子供達を叱ります。離れてスンチョン達を見守っていたジュヒはまだテヨンがいるのに気づきました。

テヨン まだ病院にいたの

ジュヒはテヨンに話しかけますが、テヨンはチョルが手を差し出したのを見て声をかけに行きます。

何か必要な物はありますか?

ちょっとあんた! なんでいるのよ?

スンアがテヨンに怒ります。それでもテヨンはチョルに聞きました。

何か言いたいことが?

テヨンはチョルの差し出した手を握ろうとします。けれどスンチョンがその手を握りました。

父さん、どうした?

スンチョン・・ 父さんが悪かった

そう話すとチョルは血を吐きます。

あなた!

父さん!

先生、早く来て!

チョルは手術室に運ばれました。

これは罰だ

テヨンは涙を流します。そして病院を出ていきました。

間違いなく天罰だ 家族を捨て金のスプーンを選んだから 助けてください 僕が間違ってました

テヨンは家に戻り部屋で金のスプーンを取り出すとお金をポケットに入れて老婆の所に行こうとします。しかしテヨンの様子を覗いていたジュンテに邪魔されました。

何してる?

俺の部屋で何を?

わかるだろ お前を待ってた

相手にする時間はない

テヨンは部屋を出ようとしますがジュンテに殴られます。ジュンテに組み伏せられたテヨンですが1ヵ月目の終わりの日になんとしても老婆に会わなければなりません。

どけ!

テヨンはジュンテを押しのけて家を出て、ひたすら老婆の元に走りました。

おばあさん、どこだ?

すでに店じまいしたらしく桜の木の下に老婆はいませんでした。テヨンは途方に暮れますが、それでも商売品を背負った老婆に会うことができました。

元の家族に戻りたいんです

そういうなら戻してやらないとな

老婆はテヨンからスプーンを受け取ると一度きらきらと輝かせます。そしてテヨンに返して言いました。

今日中に元の家に戻って食事をしなさい そうすれば元に戻る

1食でいいんですか?

そうだ 1食でいい そうすれば元に戻る 

テヨンは家に行き炊飯器のご飯をスプーンで食べます。スンアが帰ってきてテヨンを見て驚きました。

テヨン!あんたはここで何をしてるの?

血相を変えていたスンアですが途中から雰囲気が変わります。

スンチョン、ご飯を食べたのね お母さんから夕食を作るように言われたんだけど・・

(スンチョンに戻った!)

スンチョンはスンアに抱きつきます。

俺は姉さんの弟のスンチョンだよね!

スンチョンは泣き出します。

ちょっとスンチョン、どうしたのよ

スンアはスンチョンの背中を撫でました。

泣かないで

スンチョンになっているテヨンはソネの靴下に穴が空いているのを見て戸外の店で靴下を買おうとしていました。けれど突然記憶が飛びます。 

君、どうした? 靴下を買わないのか?

店主に声をかけられて”テヨン”は我に返ります。

俺は何をしていたんだ・・

テヨンは元の家に帰りました。

スンチョンはチョルの様子を見に病院に行きます。

スンチョン、その顔はどうしたの?

チョルに付き添っていたソネはジュンテに殴られたスンチョンの顔を見て驚きました。

母さん

スンチョンは目に涙を溜めてソネを抱きしめました。

母さん 会いたかった 父さんと母さんにすごく会いたかった

スンチョンは泣きながらソネに訴えます。

・・スンチョン

チョルが意識を取り戻して息子の名を呼びました。

父さん! 俺がわかるか

もちろん

あなた!

ソネがチョルに呼びかけます。

大丈夫なの?

スンアが病室に来て目を開けたチョルを見て泣き出します。家族はチョルの無事を喜びました。

父さん 俺が悪かった

スンチョンはチョルに謝ります。

ごめんなさい

テヨンは自分の部屋でムンギに起こされます。

坊っちゃん 起きてください 旦那様がお待ちですよ

母さんは・・?

はい?

母さんは仕事へ?

どなたのことですか? 奥様はお亡くなりに

テヨンは目を開けました。

会長がお待ちです 早く準備を

テヨンは部屋を見回します。

(母さん・・ 確かにいたはずなのに)

テヨンは朝食の席でヒョンドからマンションの購入について問われます。

僕がマンションを?

テヨンの中でスンチョンとの記憶がすり替わっていました。

そうだ 確かに僕が買ったんだ・・

目的はなんだ? スンチョン達を助けるためか?

ヒョンドは訊ねます。

ただ・・力になりたいと・・

その家族はお前を金づるにするつもりか 世の中タカリばかりだな

ジュンテが言うとテヨンは憤ります。

スンチョンのご両親はそんな人達じゃない! 何も知らないなら黙ってろ 貧しいことは罪ではないはずだ!

ヒョンドがテーブルを叩いてテヨンを止めました。

ごめんなさい

ヒョンドは肉を切りながらテヨンに話しました。

お前の言う通り貧しさは罪ではない 病だよ 親から子へと何代も引き継がれる重い病 それが貧困だ

ヒョンドは肉を切り続けます。

お前を過大評価していたようだ マンションの契約は破棄しておいた

ヒョンドは告げました。

テヨンは部屋に戻ろうとして待っていたジュンテに襲われます。

昨日の勢いはどこにいった?

叔父さん、やめて!

坊っちゃん 登校を

ムンギが来てジュンテを睨みました。

ああ、もうそんな時間か

ジュンテはテヨンを放します。

学校に行ってこい 勉強を頑張れ

ジュンテは去ろうとしてムンギに拳を振り上げます。しかしムンギに腕を掴まれました。

さすがは元特殊部隊だな

ジュンテは笑って行ってしまいます。

チョルに付き添っていたスンチョンは朝になって自分の足元にミカンやおかしの袋が置かれているのに気づきました。

いったい誰が・・?

袋の中に本が一冊あるのを見たスンチョンは袋から取り出します。

解決の言葉?

スンチョンは本の題名を呟き中を開きます。すると手紙が挟んでありました。

ジュヒか・・

スンチョンは微笑みます。

スンチョンは病室を出てジュヒを追います。

ジュヒは病院の庭を歩いていました。

ジュヒ

スンチョンはジュヒに追いつくと思い切り抱きしめました。

お前にはわからない この喜びが

スンチョン・・

庭掃除をしていた職員が咳払いしました。

若いものが朝っぱらから

2人は慌てて離れます。スンチョンは職員に頭を下げジュヒに謝りました。

ごめん 思わず・・

気にしないで 学校には来るんでしょ

遅れていく 先に行ってて

じゃ学校でね

ジュヒは歩いて行きました。

通路から車に落ちて助かるなんて、お父さんは本当に強運よね 神様が生かしてくださったとお医者様が言ってたわ

スンアはジュヒが持ってきたミカンを剥きながら言いました。

誰がミカンを?

チョルが弱々しく訊ねます。

昨日の子よね 誕生日にも来てたでしょ

ソネがスンチョンに聞きました。

ナ・ジュヒだ スンチョン、正直に言いなさい どういう関係なの?

スンアが問い詰めます。

ただの友達だよ

とぼけないで 隠してもバレバレだから

姉さん!

家族が話していると作業員派遣会社の社長がやってきました。

社長

イさん 車を壊しておいてよく休んでいられるな

チンピラまがいの社長はスンチョンの家族に修理代を要求しに来たのでした。

トシンとの契約を切られた賠償も含めて1億ウォン払ってくれ

1億ウォン?

家族は動揺します。

ヨジンは登校しながら携帯のカレンダーを見ていました。

スンチョンが金のスプーンを使って1ヵ月か 昨日おばあさんに会ったはず

ヨジンは前を歩いているテヨンを見て迷います。

あれはスンチョン? それともテヨン? イ・スンチョン!

ヨジンはテヨンに呼びかけました。テヨンは足を止めてヨジンを振り向きます。

ヨジン? スンチョンと間違えたのか? 勘違いにも程がある

テヨンは不機嫌に言いました。

後ろ姿が似てたのよ テヨンだったのね ごめん

オ・ヨジン、俺の気を引くためなら何でもするんだな

テヨンは笑いました。

悪いがその方法も安っぽい

テヨンは舌打ちして行ってしまいます。ヨジンはため息をつきました。

スンチョン・・家族の元へ戻ったの?

ソネとスンアは社長に減額して貰おうと会社に行きますが社長は取り合いません。おまけに延滞料は1日200万ウォンだと言われてしまいます。

延滞料まで取るなんて・・

2人は肩を落として街を歩きました。スンアは自分が水商売をしてお金を稼ごうかと話します。するとソネは怒ってスンアの腕を叩きました。

正気なの? 親に向かってなんてことを言うのよ!

じゃあどうするの? 借金まみれじゃない

スンアは反撃します。

母さんが父さんなんかと結婚するからよ! なんで子供を産んだの? 子供を苦しめないでよ!

ソネはスンアの言葉に衝撃を受けます。

スンア・・ごめん

母さん・・

スンアはソネの手を掴みますがソネは手を離します。

仕事に遅れるわよ 私も行くから

ソネは地下鉄の階段を下りて行きました。

母さん そんなつもりじゃ・・

ソネは地下鉄の改札を通るとトイレに入り号泣します。

本当にどうしたらいいの

ソネは泣きながらトイレの壁の張り紙を見つめました。

<臓器売買 秘密厳守>

紙にはそう書かれていました。

スンチョンはテヨンのときにしていた時計を売ろうと学校を休み貴金属の店を訪ねます。

お前の来る所じゃない! あっちへ行け

スンチョンは店から追い出されますが必死で店主にすがりつきました。

信じてください これは本物なんです

本物なら2億ウォン以上の価値だ 高校生の持ち物じゃない! お前は財閥か?

プレゼントだったら? 父が入院してお金が必要なんです どうか一度だけ鑑定してください

しかしテヨンの部屋の腕時計はジュンテが本物そっくりの偽物とすり替えていました

センスのない高校生に高価な時計はもったいない

スンチョンはがっくりして夜の街を歩きます。偽の時計はゴミ箱に投げ捨てました。

老婆の声が響きます。

後悔はしません 絶対に

スンチョンは呟きました。

ドラマ(第7、8話)の感想

スンチョンとテヤンはまた入れ替わって元の2人になりましたね!スンチョンはお金より家族を選んだわけですが、チョルがケガした上に借金が膨らんで家族の窮乏は増すばかり・・ソネはトイレで見た臓器売買に興味を持ったみたいだし、スンチョンの家族はこの先どうなってしまうのでしょうか?

そしてヨジンが金のスプーンを使ったチョン・ナラだったことが判明一体ヨジンはスンチョンやテヨンをどうしようとしているのでしょうか?老婆からの気になる手紙をヨジンは一蹴していましたがこのままヨジンが無事に過ごせるのかもとっても気になります。早く次回が見たいです😐。

ドラマ
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