こんにちは。カナエです。今回もBS11放送の韓国ドラマ「赤い風船 ~絡み合う糸~」(第4、5話)について書きたいと思います。
テギに冷たくされたウンガンはチャウォンに心を寄せていく
<画像出典>kntv.jp/program/kn240303/
キャストとこれまでの話
ドラマ(第4、5話)のあらすじ(ネタバレ)
若い女と浮気を始めるテギ。それを知らないウンガン(ソ・ジヘ)はテギとの結婚の費用を計算します。妹のウンサンは姉のそんな様子を見て言いました。
長所は公務員になったことだけ 食事や服を買ってあげて世話をしたから愛されて貰えると? 女がお金を使えば男は母親だと考える
ウンサンに図星をつかれたウンガンは部屋を出ていきます。そして外で月を見上げて重い息を吐くのでした。
♣
チャウォン(イ・サンウ)の母親コンジュは息子の家に行くと部屋を見回し呆れます。
なんて散らかってるの
コンジュは冷蔵庫の中を見て怒ります。
いったいチャウォンは何を食べているのよ
更にコンジュはパダ(ホン・スヒョン)の部屋に行くとドレッサーの中を調べます。
自分の服ばかり買って
コンジュは不満を漏らしました。
♣
ムルサンはコンジュが出かけたと聞くと会社に電話しました。
妻が行ってもカネを渡すなよ
するとナムチョル(イ・ソンジェ)が経理を新しくしたと知らされます。
あの野郎
ムルサンは会社に向かいました。
♣
会社では社員達が昼食をとっていました。会社の前に来たムルサンは落ちている部品を拾います。
何してるんだ! 怠けやがって
ムルサンは婿の名を呼びました。
チ・ナムチョル!
食事をしていたナムチョルは義父の声を聞いて慌てて外へ出ます。
いらっしゃい
ムルサンはナムチョルの持ってきた取っ手つきの磁石を奪うと部品を集めます。
こんなに落ちてるじゃないか! 何をしてる?
作業後にやるつもりで
もったいないだろ 部品を大事にしなさい
ムルサンは婿を叱りました。
♣
ムルサンは経理の席に来てサンドイッチを食べているウンサンをながめました。
何故報告もせずに経理を替えた?
ムルサンはナムチョルに聞きました。
ミスが多くて
ミス? 10年のベテランが?
長年勤めてだれたところもあって 本人も休みが取りたいと・・ 報告せずにすみません
ナムチョルは謝ります。ムルサンはイヤホンをつけて携帯を見ながら昼食をとっているウンサンを睨みました。ナムチョルはウンサンの机を叩きます。ウンサンはイヤホンを取りました。
会長です ご挨拶を
ウンサンは立ち上がりお辞儀しました。
はじめまして
妻が来てもカネを渡すなよ
ムルサンは2人に言いました。
わかりました
ナムチョルが答えます。
お義母さんが来ても渡さないように
ナムチョルはウンサンに伝えました。
はい
どいつもこいつもわしのカネをせびる ああ寂しい
ムルサンは事務所を出ようとしてナムチョルを振り返りました。
電話がないぞ 一昨日入金した
・・ああ! すみません 連絡させます
礼儀を知らんな
ムルサンは舌打ちすると事務所を出ていきました。ナムチョルはすぐに妹に電話します。
ナムスン、電話してないのか? 生活費が入金されたら連絡してやってくれ
イヤホンをつけようとしたウンサンはナムチョルの話を聞いてしまいます。
会長はそういうのを喜ぶ すまんな
ナムチョルは妹に謝っていました。
♣
パダは母親の療養院に車で向かい、部屋で食事します。
毎日メイクするなんて真面目すぎるわ
母親にパダは言いました。
お父さんが起きる前に化粧をしておくと、綺麗だと言ってくれたの
私は怠け者だから無理
すっぴんを見せたことないわ
母親は笑います。
あなた達の夫婦関係は? 問題ない?
ケンカしないわ
男は単純だからうまくあやして暮らすのよ
子供じゃあるまいし
男は子供と同じよ ミプンにも会いたいわ
今度連れてくる 食べないの? 美味しくない?
パダはお寿司を食べない母親に聞きました。
ホテルのお寿司を食べ慣れてたから・・
時間がなくて近くで買ったの これも高級寿司よ
兄さんから連絡は? お葬式以来会ってない もう来てくれないのかしら
パダは母親の手を取りました。
もう少しだけ待って 来るわよ
けれど母親は寂しげです。
最近夢にお父さんが出てくるの そろそろお迎えかしら・・
お母さん・・
♣
パダは療養院からの帰り道、車から兄に電話します。
私よ いつ来るの? アメリカで暮らすつもり?
パダは涙を溜めて兄に訴えました。
お父さんの借金を1人で返すのは大変なのよ 亡くなったからって関係を断つわけ? ・・もしもし?
兄は電話を切りました。パダは車を停めて泣きじゃくります。
♣
パダが疲れて家に戻るとコンジュが椅子に座っていました。
うわ!
パダは思わず声を上げます。
どうして驚くの? みっともない
先に電話をくだされば・・
他人の家じゃないでしょ
コンジュは椅子から立ち上がってパダに近づきました。
それじゃ私がお義母さんの家にいたらどう思います?
随分な言い方ね 母親なら驚かないでしょ?
母親でも驚きますよ
口答えばかりね 家は散らかし放題だし冷蔵庫にはろくなものがない チャウォンは何を食べてるの?
いろいろ食べてます
全く・・ 空気が読めないの? それとも読めないふり? ウンガンとは全然違う あの子は礼儀正しくて空気を読むのも上手なのに・・ 本当に友達なの?
聞かなかったことにします
パダはそういうと義母に頭を下げて背を向けました。
部屋で休みます
なんですって?
パダは部屋に入るとベッドに横になります。コンジュは興奮してチャウォンに電話をしました。
チャウォン、早く来て! あなたの妻をなんとかして!
♣
胃もたれですか
ナムチョルがお腹を押さえていると事務所で部下が訊ねました。
ちょっとね
ウンサンはコピーしながら2人の会話を聞いていました。すると用紙が切れてしまいます。
買いに行かないと・・
♣
ウンサンは先に外に出て働いているナムチョルに声をかけました。
社長、文房具店に行ってきます
わかった
ウンサンはイヤホンをして歩き出します。その時クレーン車のアームがトラックに積んでいた筒状の鉄板にぶつかり、鉄板が落ちて転がりました。
あ!
ナムチョルは転がる鉄板の先をウンサンが歩いているのを見ました。
危ないぞ!
ナムチョルは叫びますが、イヤホンをしているウンサンは気づきません。
ウンサンさん!
ナムチョルは走りだします。そしてウンサンを抱えて鉄板を避けて倒れました。
わ・・!
鉄板は2人の横を転がっていきました。ウンサンは自分の下敷きになったナムチョルを見つめます。
♣
ウンガン達の母親バンスクの働く食堂に夫のデボンが女友達を連れてやってきました。
タクシーで会うなんて驚いた 何年ぶりかしらね
きみも変わらないな
女友達と楽しそうにテーブルにつくデボンを見てバンスクは怒ります。
なんで店に連れて来るのよ
今でも学生みたいだ
デボンは調子に乗って女友達に話します。
やめてよ お世辞だとわかってても嬉しい
バンスクは2人のテーブルに乱暴にお通しを並べた盆を置きました。
びっくりした
何よ
定食を2つ・・ください
わかった
女友達はバンスクの応対に不満を言います。
お客様に「わかった」だなんて・・ タメ口を利いてるわ
少し変わった人なんだ
デボンは女友達をなだめます。
全く人の旦那に・・
バンスクはまだ2人が食べ終わっていない料理を片付け始めました。
やだ 何をするの?
女友達が止めようとします。
人の旦那に愛嬌をふりまいて いい年して恥ずかしくないの? 出ていきなさい!!
デボンと女友達は店から追い出されました。
♣
ナムチョルは事務所で部下に湿布を貼って貰います。
腰を怪我したら大変ですよ
コピー紙を買ってきたウンサンは心配そうに2人をながめます。
危ないところだった 外でイヤホンは禁止です
部下はウンサンに言うと事務所を出ていきました。ナムチョルはウンサンに笑います。
ケガしなくて良かった
ウンサンはナムチョルを感謝を込めて見つめました。
♣
ナムチョルは腰を擦りながら家に帰りグムアに頼みました。
腰を温めてくれ 仕事中にケガをした
ひどくなる前に病院に行けば? ドラマが終わるまで待って
グムアは2階に上がってしまいます。仕方なくナムチョルは自分で湯を沸かしました。そして息子に頼んで湯で温めたタオルを腰に乗せて貰います。息子は寝そべったナムチョルの腰をタオルの上から揉んでくれました。
いい気持ちだ
これは母さんの仕事だ 呼ぼうか?
母さんは忙しいよ
社長なのに何故働くの?
社長だからさ
ナムチョルは息子に告げました。
♣
バンスクは家に帰って来ないデボンを心配します。
全くどこで何をしてるやら
携帯が繋がらないのでバンスクは薬を探しているウンサンに頼みました。
ウンサン、父さんに電話して
嫌よ
可愛くないんだから
ちょうどウンガンがお風呂から出て来たのでバンスクはウンガンに頼みます。
父さんに電話してよ
そろそろ帰るでしょ
ウンガンは部屋に行ってしまいます。
全く姉妹揃って・・
バンスクはぼやきました。
♣
事務所でナムチョルは胃を撫でて辛そうでした。ウンサンはナムチョルに湿布薬と胃薬を持っていきます。
ありがとう
瀉血しましょうか
君が?
友達にやってあげていました 腕を出して
ウンサンはナムチョルの腕を持ち背中を撫でました。
腰はどうですか?
大丈夫です 治ったよ
ウンサンはナムチョルの親指を針で刺して血を出します。
痛っ
終わりました
ウンサンはクールにナムチョルに告げました。
♣
浮気相手を車で送るテギはウンガンからの電話に出ます。
姉さん、今日は先に食べて
ウンガンを姉さんと呼ぶテギ。
お姉さんがいるの?
相手の女性が訊ねます。
ああ、家族の集まりがあって
テギは嘘をつきました。
♣
ウンガンはテギのアパートで破ってゴミ箱に捨てられた結婚式のカタログを見つけます。テギがアパートに帰り車を拭いているとちょうどウンガンがテギの部屋から階段を下りてくるのが見え、テギは慌てて車の陰に隠れました。けれどウンガンは目ざとくテギに気づきました。
車を買ったのね
テギの背後からウンガンは声をかけ、テギは驚きます。
♣
テギはアパートの部屋にウンガンと帰り言い訳します。
お前にはわからないだろうけど社会人に車は必須だ
ウンガンはテギの脱いだ靴がイタリア製の革靴なのに呆れます。テギは開き直ってウンガンを責め始めました。
車を買って靴を買ったからってなんだよ あの医者は良くて9級公務員はダメなのか?
だけど合格してすぐブランド物の靴に車なんて・・
もういいよ! 車も乗らないし靴も捨てる 節約して生きるなんてうんざりだ お前はいつもカネと結婚の話ばかりで息が詰まる
あなたの言うこともわかるけど限度というものがあるわ 車のローンはどうするの? 靴は1足じゃ困るでしょ? 靴に合う服だって必要よ・・
いい加減にしろ! どこまで母親気取りなんだ 数日だけでも距離を置こう
ウンガンは耳を疑います。
なんて・・?
言い合いばかりでおかしくなりそうだ 放っておいてくれ
テギはウンガンを拒絶しました。
♣
深夜ウンガンは布団の中でパダとチャウォンと過ごした別荘でのパーティを思い出していました。するとチャウォンとの生々しい夢が蘇ります。
眠ろう
ウンガンは寝返りをうちますが夢はくり返しウンガンの脳裏で再生されました。ウンガンは自己嫌悪に陥り起き上がります。
私ったら
ウンガンは外の空気を吸いに部屋を出ました。
数日だけでも距離を置こう 言い合いばかりでおかしくなりそうだ
テギの言葉を思い出したウンガンは目を潤ませます。
♣
暗証番号を変えたわ 私の住民番号の前半よ
パダはミプンの幼稚園の支度をしているチャウォンに言いました。
お義母さんには絶対に教えないで
来ても構わないだろ
チャウォンはミプンの三つ編みを結いながら答えます。
来るだけなら問題ないけど家中を散らかして勝手に触るのよ
それくらい気にするなよ
おばあちゃんは嫌い
ミプンがチャウォンに訴えました。
お義姉さんの子供達と差別してるもの
パダはミプンの肩を持ちます。
よせよ! 君のせいでミプンまで・・
パパ、ママ、喧嘩しないで
チャウォンは困り顔になったミプンに笑いました。
ケンカしてないよ 行こう
チャウォンはミプンを幼稚園に連れていきます。
♣
ウンガンは店でピンクのツーピースを新調します。靴も高いヒールを履いて鏡の前に立ちました。
ステキですがヒールが高いかな・・
ウンガンは鏡の中の自分をながめて店員に話します。
♣
パダは仕事先からチャウォンに電話します。廊下を歩いていたチャウォンは電話に出ようとして向かいから来たウンガンに目を奪われました。
ウンガンさん
<画像出典>bs11.jp/drama/akaifusen/
華やかなピンクの服を着たウンガンはチャウォンに笑います。
こんにちは
パダはチャウォンが電話に出ないので今度はウンガンに電話します。
どうして病院に? 今日は別人みたいだ デート?
ウンガンもパダからの電話に出ません。
あの・・ 少し時間ある?
ウンガンはチャウォンに訊ねました。
♣
チャウォンはウンガンを診察します。
予約もしないで来ちゃってごめんなさい
君ならいつでも歓迎だ 鏡を見て 結構かかりそうだな
え?
冗談だよ 近くで見よう
チャウォンはウンガンの顔に触れます。ウンガンはチャウォンとのキスの夢をまた思い出しました。肌を診ていたチャウォンとウンガンの目が合います。チャウォンは別荘の夜にブールで裸で泳いでいたウンガンを思い出しました。チャウォンは戸惑い気味に説明します。
少し手を加えるだけでいい 額と目元、頬に注射と肌のトーンを明るくするレーザーを
注射は痛い?
男性は痛がるね でも女性は我慢できる 美への執念だよ
チャウォンは笑いました。
チクッとするだけだ 初めて?
ええ・・ パダにはまだ言ってないんだけど
言わなくていい 秘密だ
その時ちょうどパダから電話が来ます。チャウォンは口に指を立ててウンガンに示しました。
どうした 患者とカウンセリング中だ ・・え? 僕が行くよ
チャウォンは電話を切るとウンガンを見ました。
お義母さんが倒れたって パダの代わりに行かないと 他の先生を紹介しようか?
あ・・ いいわ
ウンガンは断ります。
♣
電話に気づかなかった 何かあったの?
ウンガンはパダに電話しました。
療養院に行ってくれる? チャウォンも行くから一緒に お母さんをお願い
わかったわ
ウンガンはチャウォンと療養院に向かいました。
♣
療養院に着くとウンガンが先に部屋に行き看護師に訊ねました。
何があったんですか?
他の患者と口論になり興奮して気を失いました
看護師はお辞儀して部屋を出ていきます。ウンガンは点滴をして眠っているパダの母親を見つめました。ウンガンが布団をかけ直すとパダの母親、ヨ・ジョンヒは目を開けました。
おばさん、私です
ジョンヒはウンガンを見ました。
驚いた 誰かと思ったわ 道で会ったらわからないわね ・・パダは?
忙しいみたいでチャウォンさんと私で来ました 大丈夫ですか?
教養のない人達とは話が通じないの 毎日化粧してるとか・・人の勝手なのに きっとあの人達は下着も毎日替えてないのよ
ジョンヒは嘲笑うように話します。
レベルが違いますから
ジョンヒはウンガンをながめます。
そうよね その服は自分で買ったの?
はい
やっぱりね パダのお下がりじゃないもの 安物は見ればすぐわかる
ウンガンは眉を寄せました。
昔からパダのお下がりを着ても似合わなかったわよね
元が違うので仕方ありません
いつもの服よりはいいわ 大人になればマシになると思ったけど 高校生の時から老けた印象だった
そうでしょうか・・ おばさんは変わってませんね
ウンガンは苦笑いします。その時チャウォンが部屋に入って来ました。
お義母さん
チャウォンさん
ジョンヒは起き上がろうとします。
そのままで 話は聞きました 人の言うことなど気にしないでことです
チャウォンはジョンヒを元気づけます。
忙しいでしょうに悪いわね それよりパダを置いてどうして2人で・・?
今日はパダは生放送があってぬけられなくて
2人で出歩くのはやめなさい
ジョンヒはウンガンにぴしゃりと言いました。そしてチャウォンに訊ねます。
誤解されるわ 帰りは別々よね?
お義母さん、誤解のないように気をつけますから
チャウォンはジョンヒに笑いますが、ジョンヒは疑わしげに2人を見ました。ウンガンはチャウォンの車で帰りますが、ジョンヒは窓からその様子をじっとながめていました。
♣
チャウォンは車からパダに電話します。
帰り道だよ 院長とも話したが過敏になってるようだ 今度は一緒に来よう
ウンガンもテギのメールを見ていました。
“今日も残業だ 定時で帰れない”
ウンガンはメールを読んで顔を曇らせます。その時チャウォンが誘いました
一緒に食事でも? 施術できなかったおわびだ
ええ
ウンガンは微笑みます。
パダのおごりだよ
あ・・パダも来るの
ああ
ウンガンはがっかりしました。
2人はレストランで食事します。
今日はありがとう
チャウォンは礼を言いました。
いつものことよ おばさんはだいぶ神経質になってたけど・・
僕もそう思った 他の患者さん達とは話が合わないと言ってた 対処法を考えないと まあ食べよう
そうね
2人は箸を取ります。
時間のある時に病院へ 10歳若返らせるよ
チャウォンは快活に言いました。
パダも施術を?
ボトックス注射を打つし最新レーザーにも敏感だ 皮膚科医の妻だからケアは必須だと ”ヤブ医者”とからかうくせに
ウンガンは笑います。
君は”神の手”と
本当のことだもの
嬉しいな 20歳若返らせよう そしたら高校生だな ちょっと若すぎるね
ウンガンはふき出します。それから肉を切ろうとするとチャウォンが代わりました。
僕がやろう 針もハサミも得意だ
お嫁に行けるわね
一度嫁を迎えたから今度は嫁ぐことにするか
チャウォンが冗談を言っているとパダが来ました。
パダ
パダはウンガンの顔を見ると隣に座って腕に抱きつきます。
ウンガン! ありがとう 今日も助かったわ!
けれどウンガンの格好を見たパダは慌てます。
まさかテギさんとデートだった? 私のせいでおじゃんになったの?
次でいいの
ごめんね
パダは謝った後でウンガンをしげしげと見ました。
ステキよ これからはオシャレして ね? そうでしょ?
パダはチャウォンに聞きました。
ああ 僕も病院で会った時は驚いた
病院?
病院で会って療養院に行ったんだ ほら早く食べよう
そうね
3人は食事します。
♣
アパートに帰ったテギは車から下りて新しい彼女に電話していました。するとウンガンがやってきます。テギは電話を切りました。
どうした
仕事は終わったのね
ウンガンは笑顔で言いました。
見ればわかるだろう 疲れてる 薄給なのにこき使われてさ
夢だったんでしょ 頑張ってよ
また小言かよ 明日も早いんだ
テギは不機嫌に話します。
私どうかな?
テギはツーピースを着たウンガンをながめました。
似合ってないな
みんな綺麗だって
誰が? 誰かのマネか?
ウンガンは話を変えようと車を指しました。
乗っちゃダメ? ドライブさせてよ
疲れてるのに
テギは車のロックを解除します。ウンガンは喜んで助手席に乗りました。
広くていいわね
次はスポーツカーだ
テギは笑います。ウンガンは車に漂う甘い匂いを嗅いで聞きました。
香水を変えた?
テギはギクリとしてウンガンを見ました。
芳香剤だよ
少しだけドライブしよう
今出たら後で駐車できない 降りろ
仕方なくウンガンは降りようとしますが、足元に口紅が落ちているのに気づきました。ウンガンが口紅を拾うとテギがびっくりして奪います。
なんだこれ ああ、女性の先輩を送ったんだった 帰りに乗せて欲しいと言われてさ
テギはじっと見ているウンガンに声を上げました。
お前、早く降りろよ!
♣
ナムチョル達が事務所でお昼を食べているとコンジュがやってきます。
お義母さん
ナムチョルは駆け寄りお辞儀しました。コンジュはデスクでパンを食べているウンサンに目をやります。
新しい経理?
会長の奥様だ ご挨拶を
ウンサンは立ち上がりお辞儀しました。
気の利かない人は困るわ
コンジュはナムチョルを見上げました。
お金を頂戴
え?
聞こえたでしょ お金よ 私があなたの顔を見にきたとでも?
ナムチョルは薄笑いを浮かべます。
・・困ります お義父さんが絶対にダメだと すみません
あなた、わかってるの? この会社は誰のものだと? 私の両親のものだったのにそのお金を使うのは当然でしょ?
コンジュは憤ります。
誰に味方すべきかもわからないなんてグムアが可哀想だわ ソウル大が聞いて呆れる
その時ウンサンが立ち上がりコンジュに封筒を差し出しました。
あの・・ どうぞ
ああ、ダメですよ!
ナムチョルが止めますがコンジュは封筒を受け取りニンマリしました。
あなた仕事ができるわね
けれどコンジュがお金を取り出すと20万ウォンしかありませんでした。
たったの20万ウォン?
コンジュはナムチョルの顔をお札で叩きました。
ふざけてるの? 義母に20万ウォン渡して帰らせようとするなんて!
するとウンサンがお札を差し出しました。
間違えました これも
10万ウォン? グルになって私をバカにしてるのね
これでも経理に出せるぎりぎりの額なんです 社長は経理については権限がありませんし お帰り頂けないなら・・
ウンサンは電話の受話器を取りました。
会長に報告します
まあ・・
コンジュは目を見張ります。
2人とも会長の味方ね 気をつけなさいよ!
コンジュは威張って事務所を出ていきました。
お金を渡したと知ったら会長が怒るよ 今後は誰が来ても渡さないように
ナムチョルが困惑してウンサンに言いました。
うるさかったので
ウンサンは席に座るとムルサンに電話します。
会長、経理のチョです こんにちは 先程奥様が社長の胸ぐらを掴んで暴言を吐き、私も殴られると思ったので30万ウォンお渡しました ご報告しておきます
おい、君・・
ナムチョルはウンサンをあ然と見つめます。
♣
コンジュが家に戻るとムルサンが待ち構えていました。
出せ
ムルサンは手を差し出します。
え? ・・何を?
報告を受けた カネを出せ
は?
コンジュは家から飛び出しました。
おい! 待て!
コンジュは買い物から帰ってきたグムアを突き飛ばして門から出て行きます。
待てと言うのに
ムルサンは自分の靴をコンジュに投げつけました。しかしコンジュは悲鳴を上げながら走って行きます。ムルサンは肩で息をしました。
いったい何を食べてるんだ 逃げ足が速い
♣
コンジュはチャウォンの家に行きますが暗証番号が変わっていて入れません。コンジュはパダのオフィスに向かいます。
パダはオフィスで接客していました。
お嫁さんに贈り物ですか
何をあげたら喜ぶかしらねえ
顧客はカタログを見ながらパダに告げます。
エメラルドとルビー、真珠のセットも
さすがは奥様! お目が高いですね
2人が笑っているとコンジュが入って来ました。
お邪魔するわよ
パダは驚いて立ち上がります。
いらしたんですか・・ 少しお待ちを
あ〜あ
コンジュはパダのデスクに座って足を組みました。
奥様、ピンクのダイヤは韓国に1セットしかなく・・
う〜ん
コンジュは雑誌を開いて読み出しますが、つまらなくてデスクに投げつけます。顧客は顔をしかめました。パダはチャウォンにメールします。
お義母さんが来たわ 連れ出して
チャウォンはメールを読むとすぐに病院を出ました。
♣
退屈なコンジュは電話をかけ大きな声で話し始めました。
嫁の宝石店にきてるのよ どこにいる?
お義母様なの?
顧客はパダに訊ねました。
はあ・・
コンジュは電話で笑い声をあげると咳をし始めます。
水を・・!
パダは急いで椅子から立ち上がりますが、コンジュは水差しの水を飲もうとしてコップを落としてしまいました。
騒がしいのは嫌いなの
堪忍袋が切れて顧客は帰ってしまいます。
なんてことよ・・!
パダは唇を噛みました。
♣
コンジュはムルサンと喧嘩したことでチャウォンの家に泊まることになります。コンジュのおかげで顧客を逃したパダは怒りが収まりません。それでもわがままなコンジュは早く仕事を終えて食事を作るようパダに催促しました。
母さん、余計なことを言うなよ
チャウォンはパダを庇いますが、部屋に入り自分の服や下着の引き出しまでコンジュに覗かれたことがわかるとパダの怒りはさらに増すのでした。
♣
ウンガンは毎日テギのアパートで夕食を作っていましたが、メールを送っても”残業で遅い”とすげない返事が来るだけでした。しかしカフェで友達とお喋りしていたウンサンがテギが外の通りを女性の肩を抱いて楽しそうに歩いていくのを見かけてしまいます。
姉さんの彼氏じゃない! あの野郎
テギ達が車に乗り込むとウンサンはカフェを出て車を追いかけます。
待ちなさいよ! クソ野郎
ウンサンは叫びますが車は走り去りました。
♣
バンスクは寝ているデボンの携帯をそっと取り、画面を開こうとしますがロックが開きません。その時ウンサンがお風呂から出てきました。
ねえ、開けてちょうだい
離婚するの?
ウンサンは母親に問います。
え?
別れないなら見ない方がいい
親になんてことを
バンスクは怒ります。
♣
ウンサンは外に出てウンガンが帰ってくるのを待っていました。ウンガンが来るとウンサンは姉に今日のテギの話をします。
他の女といちゃついてたよ 車に乗り込んでた あの感じは深い関係よ 浮気してる 私の勘の良さは知ってるでしょ
テギが・・
ショックを受けたウンガンはテギのアパートに走ります。
♣
テギが浮気相手と車から降りてアパートに上がろうとすると、階段を下りてきたウンガンと鉢合わせしました。
わ・・
テギは慌てて彼女に言いました。
挨拶しろ 姉さんだ
はじめまして
浮気相手は何も知らずウンガンに笑いますがウンガンは無言を貫きます。
今日は体調が良くないみたいだ 挨拶は今度にしよう あとで連絡する
テギは彼女に話しました。
わかったわ なんだか怖い
浮気相手は帰っていきます。
♣
ウンガンはテギの部屋で訊ねました。
あの人は誰?
同期だよ 区役所の
テギは誤魔化します。ウンガンはテギをじっと見ました。
睨むなよ その目はゾッとする 怖いんだよ 同期だってば
あなたの長所はウソが下手なことよ
ウンガンは手を出しました。
<画像出典>bs11.jp/drama/akaifusen/
携帯を出して
お互い見ない約束だろ
約束を破らせたのはあなたよ 何もないなら見せて
何もないさ
テギは携帯を出します。
見てもいいが俺たちは終わりだぞ 本当に別れる
早く
テギは携帯をウンガンに渡します。
見たら終わりだ
開けて
後悔するぞ
しない
いいだろ 好きなだけ見ろ!
テギはベッドに携帯を乱暴に投げつけました。ウンガンは思わず俯きます。テギは黙り込んだウンガンに言いました。
気が済んだか? 愛想が尽きるよ ここまでしなきゃダメか? 妻気取りか? やめなかったら・・
どうするの?
ウンガンは聞きました。テギは言葉に詰まります。
聞かなかったことにする 後悔させないで
ウンガンは部屋を出ていきました。
♣
ただいま
ナムチョルが家に戻るとグムアと娘がアイスを食べながらテレビを見ていました。ナムチョルは炊飯ジャーを開けてグムアをふり返ります。
飯は?
空ならないわ
腹減ったな・・
ナムチョルはインスタントラーメンを作り台所で食べました。
♣
チャウォンの家に泊まったコンジュは朝になって息子のチャウォンがご飯の支度をしているのを見て仰天します。
あなたが何故料理を?
毎日パパがやってるよ
ミプンがコンジュに教えます。
毎日パパが?
コンジュが顔色を変えたのを見たチャウォンはミプンに言いました。
食べ終わったら着替えて
ミプンは部屋に行きます。チャウォンはコンジュに話しました。
夜遅くまで仕事をしてたんだ 僕は父さんに似て料理好きだし
お父さんは暇なのよ 台所仕事をさせるために医者にしたわけじゃない!
コンジュは怒ってパダの部屋に行きますが、パダは仕事の電話をしていてコンジュに黙るよう指を立てます。おまけにパダはイタリア語で話していてコンジュは目をパチクリします。その隙にチャウォンがコンジュを部屋から連れ出してドアを閉めました。
義母を黙らせてできもしないイタリア語を
コンジュはチャウォンに怒ります。
留学してただろ
あんなに仕事しても稼いだ分は実家に送ってるんでしょ! 母親は済州島でゴルフ三昧だと聞いたわよ
パダが部屋から出てきてコンジュの話に顔を強張らせます。
もうそこまで 怒るとシワができる
チャウォンは慌ててコンジュを止めました。
パダ、会議があるんだろ? 早く行かないと
チャウォンはパダに目配せして急がせます。
♣
パダはオフィスでジュエリーのデザインをしますがコンジュのことで苛立って進みません。その時チャウォンが来てバラを差し出しました。
こっちはチョコレートだ
チャウォンはデスクに紙の手提げを置きました。けれどパダは無言です。
今朝は悪かった 母さんが言ったことで腹が立っただろ? 口が悪いんだ
パダは涙ぐみます。
結婚して7年お義母さんの言う事に耐えて来たわ 家が倒産して3回も病院に運ばれたし、詐欺だ離婚しろと迫られて結婚1ヵ月で倒れた 行事では「嫁が働け」と言われて無理したせいか2人目の子を流産した
パダ・・
チャウォンはパダの肩に手を置きますが、パダは立ち上がります。
3年前実家の母と暮らすと言った時息子にそんな生活はさせないと大騒ぎされて、母と私2人とも倒れたわ 私がどれだけ大変だったか・・!
パダは声を上げました。
私は母の世話もできない!
お義母さんには24時間世話をする人が必要だから・・
私さえいればいいと言ったじゃない!
パダは泣き出します。チャウォンはパダを抱きしめました。
すまない 泣かないでくれ
その時オフィスにウンガンが来ますが、2人の様子を見て出ていこうとしました。
行かないで あなたも知ってる話よ
パダはウンガンを止めるとチャウォンに言いました。
お義母さんに伝えて 勝手に私の物を触って散らかさないでと この前は家に帰ったらリビングにいて死ぬほど驚いた 家に義母の部屋があるなんて・・うちだけよ
パダはウンガンを見ました。
そうよね?
え? ・・うん、そう・・だわ
ウンガンは答えます。
いつも”嫁、嫁”って私を見下してる どれだけ偉いのよ? あり得る??
パダはウンガンにまた訊ねました。
あり得ないわ
ウンガンも言ってるじゃない!
パダは怒りました。
母さんはもともと口が悪い ウンガンさんも知ってるだろ?
今後はチャウォンがウンガンに聞きました。
ええ ・・でもパダは傷つくと思うわ
ウンガンはパダを庇います。
聞いたでしょ 私は嫁の役割が一番辛いの いつまでも終わりがないんだもの
パダは花束を投げました。
花は「愛してる」って言って渡すもので謝るために渡すものじゃないわ こういう花は要らない!
パダはオフィスを出ていきます。
慰めに来たのに怒らせたな・・
チャウォンは肩を落としました。
今は何もしない方がいいわ 私が慰めるから大丈夫
ウンガンはチャウォンを励まします。
♣
ナムチョルは会社に置いてあるムルサンのキャンピングカーを掃除します。
すごいですね 社長の車ですか?
ウンサンが車を見て褒めました。
いや、会長の車です 車中泊が唯一の趣味で・・
ナムチョルは車を拭きながら言いました。
こんな所で寝たら最高だろうな
ウンサンかドアを開けて入ろうとするのをナムチョルが急いで止めました。
ああ〜! ダメですよ 命と同じくらい大切にしてる
いくらしました?
ウンサンは中を覗いて聞きました。
さあ・・ 中古で買ったので
中古でも高そう
今日は忙しいですか?
いいえ 乗せて貰えます?
ウンサンは舞い上がります。
いや、明日の朝までに渡す書類があって・・
残業手当は?
もちろん
わかりました
ウンサンは頷きます。
♣
パダとウンガンはバーでお酒を飲みます。
私達だけなら平和なのにね
パダはウンガンにお酒を注ぎました。
実家の借金を返していることや療養院のことを知ったら絶対に離婚させられる なんとか1年で返済して2人目も作りたかったのに・・
チャウォンさんも知らないの? 夫婦じゃない
パダは涙を拭います。
いいのよ 負担を与えるだけだから お母さんを家に連れてきたいけどこんな状況だからね
お兄さんは?
電話にも出ない 全部私に押しつける気よ
ウンガンはパダの手を握ります。
チャウォンさんがなんとかしてくれるわ
してくれたわ でもこれが現実よ 男はみんな同じ 結局は他人なの
パダはお酒を飲みます。ウンガンはチャウォンから来たメールを読みました。
”もしかしてパダと一緒?”
ウンガンは携帯をしまいます。
♣
チャウォンは家でパダの帰りを待っていました。
今は何もしない方がいいわ
ウンガンの言葉を思い出し、チャウォンはパダに電話するのをやめてため息をつきます。
♣
ウンサンは仕事を終えて伸びをしました。
終わった
お疲れ様
磁石で床の部品を探しながら見守っていたナムチョルは笑います。
明日の朝ファックスします
ウンサンはそう言ってナムチョルをながめました。
さっきから何してるんですか?
鉄が落ちてないか見てました
会長の生き写しだわ
ウンサンは呆れて立ち上がります。
お先に失礼します
ああ・・送りますよ トラックで良ければ
ナムチョルは言いました。
♣
ククスは好きですか
トラックに乗ったウンサンはナムチョルを食事に誘いました。焼酎を頼んだウンサンにナムチョルは戸惑います。
僕は運転が・・
運転代行を 1人で飲んでも楽しくないし
ウンサンはナムチョルのコップに焼酎を注ぎます。
乾杯
2人はコップを合わせました。
ソウル大って本当?
唐突にウンサンが聞いたのでナムチョルは焼酎を吹き出します。
本当ですよ
ナムチョルは口を拭きながら答えました。
おかしいですか?
不思議で ソウル大の人は初めて見るから でも普通なのね
すみませんね
いつも謝ってる
ウンサンはナムチョルに焼酎を注ぎます。
それなのに何故こんな仕事を? 会長が来たらてんてこ舞いだし 会長も奥様も随分な態度ですよね
料理が来てナムチョルはウンサンに焼酎を注ぎました。
高校1年の時義父が学校に来ました 生活の厳しい生徒を5人選び並ばせた後で全員をながめて僕を選んだんです
ナムチョルは微笑みながら語ります。
その時から奨学金を出してくれたり学用品や洋服を買ってくれたり・・ 勉強に集中できるように生活費までくれた
あのケチな会長が?
ウンサンはククスを食べながら訊ねました。
おかげで法学部に入れたけど、義父の夢は婿が検察庁長になることでした
ヤバい・・
4回挑戦しましたが・・
もったいない 検察庁長になれたのに不運でしたね
簡単にはなれませんよ 言い訳に聞こえるだろうけど生活が苦しくてバイトを 僕が長男なので
それでもソウル大に?
さすがに4回落ちた後、義父も諦めたようで自分の下で仕事を覚えろと その時から会社に
ウンサンは頷きます。
厳しいですが僕にはいい方です 義父というより人生の恩人なんです
ナムチョルは笑みを浮かべました。
ドラマ(第4、5話)の感想
チャウォンみたいなステキな夫を持ち自分もバリバリ仕事していてキャリアを磨いているように見えたパダにも母親の世話や借金の返済、義母との不仲などいろいろ苦労があったのですね。そしてウンガンはテギに浮気され、喧嘩ばかりで結婚まで行くのが難しそうです。テギに冷たくあしらわれるウンガンはチャウォンへの想いが大きくなっているようで、親友二人の関係がどうなってしまうのか心配です。
<画像出典>bs11.jp/drama/akaifusen/
またナムチョルに危機を救われたウンサンはナムチョルに対して関心を持ったみたい。家で冷遇されているナムチョルの人生に変化が訪れるのでしょうか?ウンサンとナムチョルの今後も気になりますね。
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