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BS11放送の韓国ドラマ「赤い風船」でウンガンはコンジュやギハンを利用してパダとチャウォンの結婚を壊そうとする!その第14、15話の詳細なネタバレあらすじ、感想も!!

ドラマ

こんにちは。カナエです。今回もBS11放送の韓国ドラマ「赤い風船 ~絡み合う糸~」(第14、15話)について書きたいと思います。

ムルサンは婿ナムチョルの行動に疑いを募らせる

赤い風船 ~絡み合う糸~

BS11で毎週金曜日 午前10時00分~正午まで※2話連続放送

キャストとこれまでの話

<第1話>  <第2、3話>

<第4、5話> <第6、7話>

<第8、9話> <第10、11話>

<第12、13話>

ドラマ(第14、15話)のあらすじ(ネタバレ)

第14話

悪い わざとじゃないよ

チャウォン(イ・サンウ)パダ(ホン・スヒョン)を助け起こそうとしますがパダは手を払い、その手がチャウォンの額を打ちました。

わざとじゃないわ

額を抑えているチャウォンにパダは告げます。

7年我慢した これ以上は無理よ

チャウォンは立ち上がったパダに問いました。

離婚でもしようと?

好きに解釈して

パダはジョンヒに電話しながら部屋に向かいます。

チャウォンはカフェにウンガン(ソ・ジヘ)を呼び出してパダについて相談します。

おかしくなりそうだ こんなこと君以外に話せない 恥ずかしいが・・

辛いでしょう

ウンガンはチャウォンに言いました。

離婚しようって

チャウォンの言葉にウンガンは目を見張ります。チャウォンはコップの水を飲みながら話しました。

母さんは社会生活をしたことがない人だ 結婚当初からパダを毛嫌いしてるし最近は暴言を吐く

奥様は昔の人だから・・ パダも見過ごせばいいのにプライドが高いし これまで好きにやってきたから・・ イラついてるんだと思う

・・パダが?

結婚当初からおじさんの借金返済で大変だし・・ だから二人目も先延ばしに

チャウォンは驚きます。

借金って?

ウンガンは狼狽えました。

あ・・ なんでもない 言い間違えた

ウンガンさん、教えてくれ 借金って何だ? そのせいで二人目も?

それは・・

ムルサンのところにナムチョル(イ・ソンジェ)の妹から電話が来ます。

ああ、どうも お父さんの具合はどうですか? 先日ナムチョルが行きましたよね?

妹は来ていない、と答えます。ムルサンは眉を寄せました。

全然来ていないと? 忙しいのかな そのうち行かせますよ それでは

ムルサンは電話を切り台所にいるグムアのところに行きます。

ナムチョルはどこだ?

鉄泥棒がいるから見張るって

台所の片付けをしているグムアは答えました。ムルサンは会社に向かいます。

ナムチョルは借りたアパートの部屋でウンサンと一緒に過ごしていました。

はい 食べて

ウンサンは果物をナムチョルの口元に持っていきますが自分で食べてしまいます。

こら!

あげると思った?

ナムチョルは逃げるウンサンを追いかけます。2人はふざけながら床に寝転びました。

社長ってすぐ騙される

ウンサンはナムチョルを見つめました。

初めは社長が磁石だと思わなかった それなのに社長は磁石みたいに私を引きつける

最近の僕は別人みたいだ これでいいのか不安になる

ウンサンはナムチョルの顔をのぞき込みました。

私がいるから心配しないで

妻の実家だから10時以降に帰ったこともない 会社の飲み会も同窓会も終わればすぐに帰る 会計だけしてカラオケにも行ったことがない

私と行こう 何でも一緒にやる

ウンサンは笑います。

だから友達とも疎遠になって会社と家しか行き来しなくなった 玄関に入れば自動で「戻りました」 この間は挨拶しても誰もいなかった

ナムチョルはウンサンを見ました。

最近はウソも上手だ 同窓会だとか友達に会うとか、実家に行くとか

ウンサンは起き上がります。ナムチョルも体を起こしました。

あの日私を一度も見なかったでしょ 目も合わせなかった どうして?

ウンサンは訊ねます。

初めて君とキャンプした日は一睡もできなかった 夜が明けると朝早くおじいさんの所に行ってきたけど・・事務所から君が出てくるのが見えた

ナムチョルは語ります。

笑顔の君を見た瞬間胸が苦しくなった 手が震えて運転出来なかったよ なかったことにしようと思ったが無理だった 君と目が合うと決心が崩れそうでどうしても見れなかった

ウンサンはナムチョルを見つめました。

誰も知らない場所に君と逃げ出したくなりそうだったから ウンサン、全部初めてだと言ったら信じるかい? 君は僕の初めてなんだ ・・でも怖い

ナムチョルはウンサンの手を握りながら告げました。

何が?

君を失いそうで・・ そういう状況が来そうで

失っちゃ駄目よ

ウンサンは小指を上げました。

約束して 失わないと

2人は涙ぐみます。ナムチョルは小指を絡ませ頷きました。

約束するよ

その時携帯が鳴りナムチョルは電話に出ます。

ムルサンが事務所に行くと誰もいませんでした。

ナムチョルはいないのか?

ムルサンは会社のパソコンの防犯カメラの画像を眼鏡を取り出して見てみます。そして唸りました。

まるでなってない!

ムルサンは暗い鉄くずの山の間を歩いてその様子を点検します。すると懐中電灯が光ったので声を上げました。

おい、誰だ?

懐中電灯がムルサンを照らしました。 

眩しいな

お義父さん?

ナムチョルが山の間から現れて駆け寄りました。

こんな時間になんのご用で?

いつ来た? 事務所にいなかったろ?

さっきからいましたよ 鉄がなくなるのであっちで見回りを

防犯カメラがあるだろう?

たまには見回りもしないと 予防に越したことはありませんから

ムルサンはナムチョルを見ました。

わしに何か隠してないか?

はい?

少し話そう

ナムチョルはムルサンと居酒屋に行き、席に着くと携帯を出しました。

すみません イ部長に連絡しておきます 交代する前に来てしまったので

ああ

ナムチョルはウンサンにメールしました。

会長に聞かれたら僕のせいだと言うんだ

家に帰っていたウンサンは部屋でナムチョルのメールを読み微笑みました。

別に怖くない 私がクビになるわ 社長こそ私のせいにして

ウンサンはメールを返します。

ナムチョルは浮気がバレたのかと内心狼狽えつつムルサンに酒を注ぎました。ムルサンは酒を飲んだ後で話し出します。

人というものは心の内を隠している時が一番辛い ナムチョル、お前の気持ちはわかる

・・はい?

ナムチョルは怯えた目でムルサンを見ました。

グムアとは話も通じないし好きで結婚したわけでもない わしの娘だが君がもったいない だから君の心も浮ついてるんだろう 同じ男として理解するよ

すみません

ナムチョルは頭を下げました。

僕のせいです 彼女は悪くありません 全て僕が・・

グムアが悪いという話ではない

え?

至らないところが多いということだ 仕事が大変でも家で会話が通じればまだしもそれも出来ないから辛いだろう その気持ちは分かる

はあ・・

葬式やら実家に行くとウソをついて1人で酒を飲んでいるんだろう 鉄の監視以外に会社で大変なことはあるか?

いえ、ありません

1人で我慢せずわしに何でも打ち明けろ

僕に話と言うのは・・

今話しただろ 何かあったら言え

ありがとうございます お義父さん

ナムチョルは笑顔になりました。

言葉だけでも力になります 鶏足を食べませんか? 美味しいですよ

ナムチョルは嬉々としてムルサンに酒を注ぎます。

キャンピングカーも綺麗に拭いておきますね タイヤの下までピカピカに

タイヤの下まで拭かんでもいい

ムルサンは苦笑しました。

チャウォンはパダにワインを注いで仲直りします。

ミプンは寝た?

ええ

寂しかっただろう 決めたからには楽にさせてあげよう 僕も気を使うよ ケンカもやめよう

チャウォンは話しました。

わかった ひどいことを言ってごめん

パダは謝ります。

何があってもケンカして離婚の話をするのは禁止だ

うん

2人はワインを飲みます。

今は展示会の準備を? 出展で忙しいんだろ?

チャウォンは聞きました。

いつもと変わらないわ

友達に会うといつもおごれと言われる テレビショッピングが順調だろうって

損することもあるのよ 宝石を確保するために再投資を繰り返しているから 来年まではギリギリだわ

パダはグラスを揺らしました。

そうか ・・僕達夫婦だよな

え?

秘密があってはいけないと思う 何でも話して欲しい

チャウォン・・ 秘密なんてないわ どういう意味?

仕事の話をしないだろ

仕事のことは自分で解決するわよ

パダは笑いました。

あなただってしないじゃない

とにかく秘密はなしだ

チャウォンは言いました。

チャウォンは洗面所で顔を洗います。そして鏡の中の濡れた顔を見つめました。

結婚当初から借金を返してるから 二人目の妊娠は先延ばしに

チャウォンはウンガンの言葉を思い出します。

知ってると思ってた 夫婦の間で大きな秘密はダメよね パダには言わないで 私が言ったと知ったら終わりだわ

借金なんて・・

チャウォンは眉を寄せます。

デボンデグンとお酒を飲みながら話しました。

行っちゃったよ 美容院の彼女 貸店舗になって電話にも出ない

義姉さんにバレたし、どうせ無理だから深い関係になる前にここで終わらせたら?

デグンは忠告します。

なんでも急に終わらせると禁断症状が出る 心の中で風船がバンと割れたみたいだよ

遊ぶなってことさ

デグンはつまみを食べます。

遊び人は風船が割れたくらいじゃ家に帰らない 他の風船を膨らませるさ

デグンは兄の言葉に笑いました。

我ながら名言だ

デボンは自画自賛します。

だから一度で浮気をやめる人はいないんだ

浮気じゃない 何も知らないだろ

浮ついた心だから”浮気”なんだ

デグンは言いました。

そういうのはわからないが俺が生きてる証しとも言える 女好きと言うより戯れてるのが楽しいんだ その間は全部忘れられる お前は浮気しないよな

元妻に浮気された時地獄だったからね ウンビョルも傷つけた 浮気だけはしないと決心した

デグンは語りました。

どう考えても俺は父さん譲りだ 母さんを苦しめるから盾突いて殴られたこともある なのに俺も親父と同じことをやってる

デボンは嘆息します。

兄さん、俺はいつも味方だし幸せになって欲しい でもウンガンとウンサンは傷つけないで欲しい この前ここで言ったけど2人ともかなり溜まってる

デボンは弟の話に俯きます。

今からでも遅くない 寄ってくる女を断つんだ

会長だから断てるかどうか 断ったらどうなるのかな 生きる楽しみがない 俺の人生は高校生の時に終わったんだ 家が貧乏だったから野球奨学生でどうにか高校までは進学したが・・

写真を見たよ 継母さんが新聞の切り抜きをしてた すごくカッコ良かった かなりモテただろう

デグンは兄に親指を立てました。

そんなのどうでも良かったよ 大学にも行けると思ったのに・・

肩をケガしたって・・

そういう運命なんだ 自分の夢を叶えて生きる父親はそう多くない 誰もが最善策じゃなく次善策で生きてる

義姉さんのせいで事故に遭ったと聞いたけど

デボンは頭を揺らしました。

本当なのか?

誰のせいかなんて今更どうでもいいさ そろそろ帰ろう

デボンはぐいと酒を飲みました。

♣  

バンスクはふて寝しながら娘達の言葉を思い出していました。

母さんは私たちの気持ちを一度でも考えたことある? 母さんはお金、父さんは浮気しか頭にない

ウンサンはバンスクを責めウンガンは言いました。

女として生きるのは諦めて こんな姿を見るのは辛い  もう60歳なんだから、離婚しないなら浮気なんか見過ごして

あの子達ったら・・ 苦労して育てたのに

バンスクが嘆いているとウンガンが声をかけます。

母さん 寝てばかりいないで何か食べないと

ウンガンは部屋に入り布団を被っているバンスクのそばに座ると袋を置きました。

好物のおやつよ 父さんの味方じゃないから寂しく思わないで 美容院は店を閉めて引っ越したわ

バンスクは布団から起きてウンガンに聞きました。

本当なの?

あんな騒ぎを起こしたんだから当然でしょ ご飯を食べて元気を出してよ 父さんも許してあげて 怒っても余計逃げるだけ 今更変わると思う?

バンスクは俯きます。それからウンガンを見ました。

どうしたらいいか教えてよ

責め立てるのも裏で調べるのも駄目 もう少し賢く行動して 私達にとっては父親なの こういう話は気まずいわ

大人なんだから気持ちはわかるでしょ

だったら離婚して ウンサンと証言してあげる

ウンガンは部屋から出ていきます。

親が離婚したら結婚する時に困るでしょ! 憎たらしいことばかり言って パートの件は?

待ってて

ウンガンは部屋の外から答えました。バンスクはウンガンの置いて行ったおやつを食べます。

美味しい

ウンサンはキャンピングカーを掃除しているナムチョルの所へ行くと声をかけました。

小心者 わかってたけどがっかり 信じられない

会長に話があると言われてそれしか思い浮かばなくてさ

ナムチョルは掃除の手を止め恥ずかしそうに言いました。

もしバレたら1人で責任を取ろうと?

当然だ 僕は年上だし男だろう

ウンサンは笑います。

キュンとしちゃった

何言ってんだよ

ナムチョルは車を拭きます。

私病気みたい なんでもカッコよく見える 我慢できない

ウンサンはナムチョルを車に押し付けました。

駄目だよ 会社だぞ 人に見られ・・

ウンサンはナムチョルにキスします。

イ部長がナムチョルを探して事務所から出てきて呼びました。

社長!

ナムチョルは慌ててウンサンを車の後ろに隠します。そして車を拭き始めました。

社長

イ部長がキャンピングカーの場所に来ました。

16時にプレスでコードは済んでます

良かった

唐津から会議の日程を決めてくれと

分かった 僕が連絡するよ

ナムチョルは拭きながら答えました。イ部長がお辞儀して行こうとするのをナムチョルは止めました。

イ部長、昨日は電話をくれて助かったよ

ああ・・ 会長から電話が来たので変だと思って

友達と会ってたんだが急いで戻った

ナムチョルは笑いました。

社長には・・幸せで居て欲しいです いつもそう思ってます

え・・?

ナムチョルは目を丸くします。イ部長は頭を下げると戻って行きました。

ムルサンの家に家政婦希望の女性がやってきます。ムルサンとグムアはじっと女性を見つめました。

そんなにジーッと見られると・・

女性は困惑します。

すみません 父さん、話を

グムアがムルサンを促しました。

他は構わないが柔らかいご飯は苦手だ おかずが美味しくてもご飯がまずいと駄目だ

気をつけてください

グムアは笑います。

文句を言われながら働くのは嫌です ご飯は柔らかい時もあれば硬い時もありますよ

女性は不満げです。

働いた分はお金を出すのでとりあえず炊いてみてください

グムアは女性に請いました。

ムルサンは女性の炊いたご飯を食べます。そして乱暴に箸を置きました。

ああ寂しい!

グムアはご飯をつまんで味見します。

少し柔らかいわね・・

女性は不合格になりました。

パダに頼まれウンガンはジョンヒの入浴を手伝いました。

久しぶりにスッキリしたわ

それは良かったです

銭湯で働いても食べて行けそうね

ジョンヒは高慢ちきに話します。

ウンガンはジョンヒの昼食を作りテーブルに並べました。

残ったタッカルビにサツマイモとエゴマの葉を 美味しいですよ

ジョンヒは昼食を食べながら言いました。

いろいろできるのね 飲食店をやってもいいわね

ウンガンは曖昧に微笑みます。

今日のバッグはパダの物でしょう

ええ パダに貰いました

ジョンヒは立っているウンガンを見上げました。

バッグも服も大量に貰ってたわよね 昔から殆ど毎日うちに来て 学費を出してあげたこと覚えてる?

忘れるはずありません

忘れたら人じゃないわ パダは心の優しい娘よ 着てた服も脱いであげるし実の姉妹以上にあなたを気にかけてる わかってるわね?

はい

昼食準備のお金も貰ってるんでしょ?

いつも感謝してます バイトの時間なので

ウンガンは帰ろうとしました。

教師になればまだマシだったのに その年でバイトなんてご両親が可哀想ね パダと友達でもレベルは天と地の差よ 身の程を知りなさい ・・もう行っていいわ

ジョンヒは食事を始めます。ウンガンは部屋から出ようとして立っていたチャウォンと鉢合わせしました。話を聞いていたチャウォンは目を泳がせます。ウンガンは黙って出ていきました。

ウンガンはカフェで懸命に試験勉強を続けます。

パダと友達でもレベルは天と地の差よ 身の程を知りなさい

ジョンヒの言葉が耳に響きますがウンガンは振り払うように勉強を続けました。

ナムチョルは家に帰るといつものように挨拶しました。

戻りました

お帰り

グムアがコンジュとドラマを見ながら答えました。

お義父さんは?

シャワー中よ

何を見てるんですか?

ナムチョルは快活に訊ねます。

浮気した夫がバレる寸前なのよ 話しかけないで

コンジュが夢中になって手を振りながら応じました。ナムチョルは笑うと階段を上ります。

ああ〜 いつもいいところで終わるのね 一度にまとめて見たいわ

コンジュはドラマが終わって悔しがります。そしてグムアに訊ねました。

ナムチョルはどうしちゃったの? いつもは弱々しく挨拶するだけなのに 最近は元気に私にも話しかけてくる

通帳を貰って自信をつけたみたい

なんてわかりやすい人なのかしら ダサいのもお父さんにそっくり 人生をわかってないわ みっともない

コンジュとグムアは笑いながら果物を食べます。

ナムチョルは部屋で上着を脱ぎながら今日のウンサンとのキスを思い浮かべていました。

明日キャンプに行こう

ウンサンに誘われて顔を綻ばせているとグムアが部屋に来ました。

通帳を確認したわ 給料が振り込まれていて超嬉しかった

グムアははしゃぎます。

子供の前では言葉に気をつけろ

ナムチョルは不機嫌に注意しました。

子供たちに教わったの チョンが明日は外食しようって

明日?

ナムチョルは戸惑います。

他の日じゃダメか?

塾でいっぱいよ 予約をお願い

グムアは部屋を出ていきます。ナムチョルは困惑しました。

ウンサンはキャンプの食材をスーパーで買い、ケーキも買いました。キャンプをする部屋に入るとケーキにメモを添えます。

”給料奪還おめでとう 大好き”

ウンサンは書いたメモを読むとにっこりしました。ウンサンはキャンプの支度を整えるとアパートを出て階段を降ります。すると歩いて来たウンガンとばったり出会いました。

どうしてここに?

ウンガンは妹に訊ねます。

友達がここに住んでるの

ウンサンは咄嗟にウソを言いました。

どの友達?

姉さんが知らない人よ

男?

ウンサンは狼狽えます。

興味ないと言ったでしょ

ウンサンは姉に背中を向けて夜の街を歩いて行きました。ウンガンは妹の下りてきたアパートを見上げます。

チャウォンは院長室でウンガンと電話で話します。

君が困ると思ってパダには言わなかった 話を聞いた時は腹が立ったけど僕にも言えず7年間秘密にしていたことを思うと胸が痛いよ

パダの所へ向うウンガンはチャウォンの話に顔を曇らせます。

お義母さんのことは来週話す 色々とありがとう また電話する

ええ・・

ウンガンは電話を切り息を吐きました。

ウンガンはパダに使いの手提げを渡して言いました。

バイヤーが電話してと

分かった ・・あ、ウンガン

パダは部屋を出ていこうとするウンガンを呼び止めました。

チャウォンに聞いた 母さんがひどいことを言ったって ごめんね

気にしてないわ

ウンガンは笑います。

体調を崩してから神経質になってるの わかってね

パダはチャウォンさんと仲直りしたの?

ウンガンは訊ねます。

ワインを飲んだわ ケンカの時は別れたいと思っても現実を考えると難しいし結局は乗り越える

結婚当初から強気で良かったのよ 大人しくしてたからあちらの家族は当然だと思ってる おばさんのためにも堂々とすべきよ 言いたいことは言うべきだわ

ウンガンはパダを焚きつけます。パダは頷きました。

そうね・・ そうするわ

用事を頼まれたウンガンはムルサンの家にも行きます。すると年配の女性が家から出てきました。

こんにちは こちらで働く方?

ウンガンは声をかけました。

はい・・

よろしくお願いします 何故か新しい方が来ても1か月も続かないんです

あら・・どうしてですか?

いえ 人それぞれなので それでは

ウンガンは家に入ります。新しい家政婦は不安げにウンガンを見送りました。

お邪魔します 用事の物を買ってきましたよ

ウンガンは台所でムルサンとほうれん草を切っているグムアに声をかけました。

ありがとう 振り込むわね ここの近くには売ってないのよ 助かった

グムアはウンガンからビニール袋を受け取り礼を言います。

お手伝いさんは決まりましたか?

うん 明日から来るわ

会長はどうでした?

ウンガンはムルサンに聞きました。ムルサンはムッとして話します。

ご飯は合格点だがほうれん草の下処理もできない 腰が痛くて掃除もできないと言うし・・

仕方ないでしょ 大目に見てあげないと誰も来ないわ

グムアがムルサンを諌めているとさっきの女性から電話が来ました。 

はい? ・・え? そうですか・・

グムアはがっかりして電話を切ります。

働けないって

理由は?

わからないわ

ああ寂しい!

不機嫌になった2人を見てウンガンは言いました。

あの・・家事も炊事も完璧な人はなかなかいないかと 料理だけする方を探しては?

でも掃除は誰が?

グムアが訊ねます。

お前と母さんがやればいいだろ 家で遊んでいる主婦が2人もいるんだ いい人がいるのか?

ムルサンがウンガンに聞きました。

バイト先の知人ですがいい人で料理も上手です 会長が気にいるかどうかはわかりませんが

君が気に入ってるなら合格だ

ムルサンは告げました。

そうよ なるべく早く紹介してね

グムアも請います。

電話してみますが他の家からも呼ばれているので・・

逃す前に急いでくれ! 給料も上乗せするから

ムルサンに急かされてウンガンは内心ほくそ笑みます。

グムア達と話がつくとウンガンは部屋から出てきたコンジュに挨拶しました。

奥様 こんにちは グムアさんのお使いで来ました

あら〜 いつも助かるわ うちの嫁ならいいのに パダさんは全然来ないのよ 銅の指輪すら貰ったことないわ

コンジュはウンガンに不満を漏らします。

パダは展示会の準備で忙しいですしお母さんも来てて・・

ウンガンは話を止めますがコンジュは血相を変えました。

お母さんが来てる?

あ・・

ウンガンは戸惑うふりをしました。

パダさんのお母さんが来てるの? なんこと!!

コンジュはチャウォンの家に向かいます。グムアとウンガンも後を追いました。

パダ まずいわ 奥様が・・

ウンガンはパダに電話しました。

なんですって? ・・逆に良かったわ いつかはわかることだもの 今回は譲らない

警察を呼ぶ?

警察?

おばさんが驚くわ 住居侵入で通報すればいい

警察はちょっと・・ すぐ行くからお母さんをお願い

パダはウンガンに頼みます。

お母さん、やめて

グムアが止めますがコンジュはチャウォンの家の前まで来ました。チャイムを鳴らし扉を叩きます。

家の中でジョンヒはパダから連絡を受けていました。

私も向かってるから絶対に扉を開けないで

わかったけど・・

ジョンヒは扉を叩く音とインターホンのモニターからのわめき声に耳を塞ぎます。

中にいるんでしょう? 開けてください 黙ってるなんてひどいわ!!

コンジュはウンガンを振り返りました。

ウンガン 暗証番号を知ってるでしょ 開けなさい!

はい?

早く開けて!!

ウンガンは仕方なく扉を開けます。コンジュは部屋に入りジョンヒと対面しました。

お久しぶりです・・

ジョンヒは消え入りそうに挨拶します。

信じられない 私との約束を忘れたんですか?

母さん 体調が悪いんだからやめて

グムアがコンジュを止めます。ウンガンがコップに水を注いでテーブルに置きました。

お水を・・

けれどコンジュは怒りで興奮状態です。

ここは息子の家ですよ! 同居する気ですか?

本当に申し訳ありません 少し寄っただけなんです どうかパダのことを叱らないでください すぐ出ていきますから

ジョンヒは頭を下げます。

母さん、行こう

グムアがコンジュを促しました。

まだ話が残ってる!

コンジュはグムアを突き飛ばします。それでもグムアはコンジュを説得しました。

パダさんもいないし・・

コンジュはグムアを睨んでからジョンヒをまた責め始めました。

人を騙すのも大概にしてくださいよ 結婚も詐欺だったし私はウソが大嫌い 父さんも詐欺に遭ったせいで病気になって亡くなった! 父さ〜ん・・

コンジュは泣き出します。

母さん 落ち着いて

グムアがなだめているとパダが入って来ました。

あら 来たわね

コンジュはパダに言います。パダは母親に駆け寄りました。

お母さん

早く謝りなさい

私は何も悪くないわ 今日は帰ってください

パダはコンジュに告げました。コンジュはパダの言葉に憤ります。

何も悪くないですって?

そうです 具合の悪い母と一緒に暮らすのは悪いことですか? 干渉しないでください

信じられない 聞いた?

コンジュはグムアに聞きました。けれどパダは一歩前に出て言い放ちます。

もう十分我慢しました 言う事を聞いてきましたがこれからは違います 何故お義母さんの許しが必要なのか理解できません! 理解したくもありません

ジョンヒがパダの腕を叩きました。

やめて! 早く謝りなさい

私は悪くないわ 十分我慢した

パダは母親に話します。

親の前よ 言葉を慎みなさい

グムアがパダを叱りました。

事を大きくしたのはあなたよ

グムアはコンジュの腕を引きました。

母さん、行こう

ここはチャウォンの家よ!

コンジュは叫びます。

私たちの家です

パダは反論しました。しかしコンジュは嘲笑います。

あなたは1ウォンも出してない うちの人が用意した家でしょう!

パダは涙を拭いました。

お義母さん、明日家に伺うので今日は帰ってください

絶対に嫌よ 私に指図しないで

コンジュは椅子にどっかりと腰を下ろしました。

あなたの母親が帰るまで動かないわ

ジョンヒは胸を押さえて苦しそうに息をします。

母は具合が悪いんです お願いします

パダは涙ながらに請いました。

警察を呼びますよ!

なんですって? 警察?

コンジュは激怒して立ち上がりました。

呼んでみなさいよ 息子の家に来た義母を追い出せるとでも? なんて嫁よ!

コンジュはコップの水をパダにかけました。

第15話

チャウォンが家に帰るとコンジュが警察に連れられていました。

とんでもないわ! 本当に警察を呼ぶなんて

母さん

あんたの嫁にこんな仕打ちを受けるなんて チャウォン! なんとか言いなさいよ!!

警察を呼ぶなんて行き過ぎよ

一緒にいたグムアもチャウォンに怒ります。

姉さん、母さんを頼む

チャウォンは低い声で姉に頼みました。

警察を帰してよ

コンジュはチャウォンに命じます。チャウォンは警察を見ました。

息子です あとは僕が

状況を整理して撤収するのが原則でして

警官は拒みました。

とりあえず警察へ 姉さん、早く

チャウォンは言いました。

母さん、行こう

グムアはコンジュに言いチャウォンを見ました。

いくらなんでもひどすぎるわ!

コンジュ達はパトカーに乗り警察に向かいました。

パダはジョンヒをベッドに寝かせます。ウンガンはジョンヒの部屋から出てきたパダに言いました。

少し眠れば元気になるわよ

ウンガン、安定剤をお願い

分かった

2人の所へチャウォンが来ました。チャウォンはパダを冷たく見据えます。

警察まで呼ぶ必要が? 僕の母親でミプンの祖母だぞ

チャウォンは家を出ていきます。パダは苦しそうに胸を押さえました。

チャウォンはバーでお酒を飲みます。ウンガンか来てチャウォンの隣に座りました。ウンガンはチャウォンのグラスにお酒を注ぎます。

パダが怖い 7年間一緒にいたのに警察を呼ぶなんて 到底理解できない あそこまでじゃなかったのに最近エスカレートしてる

ウンガンはチャウォンの手を軽く叩きました。 

その気持ちはわかるわ 警察を呼んだのは・・私も驚いた

つらいよ 自分を見失ってるようだ

チャウォンはつぶやきます。

コンジュは布団に横になり唸っていました。

信じられない 警察を呼んで追い出すなんて

コンジュは起き上がると机で収支の計算をしているムルサンに声を上げました。

黙ってるつもり? 今すぐ呼んで叱ってよ!

どうして家に行ったんだ? バカバカしい ああ寂しい!

ムルサンは妻を叱ると部屋を出て行きます。

ウンサンはアパートに行きますがナムチョルは来ませんでした。ナムチョルは家族で外食をしていました。

ほら酢豚もあるぞ

ナムチョルはウンのお椀に酢豚を乗せます。

チョンも食べろ 君はエビ?

ナムチョルはグムアのお椀にエビを乗せます。

美味しいわね

グムアはナムチョルに笑います。

給料おめでとう

ウンサンは1人でケーキにろうそくを立てて祝いの歌を口ずさみます。

愛する社長 初給料おめでとう

ウンサンはろうそくの火を吹き消します。

ウンサンはナムチョルの家に来て屋敷をながめます。するとタクシーが来たので塀に隠れました。タクシーからはナムチョル達4人家族が降りました。ウンサンは家に入るナムチョルを見て寂しげに俯きます。

チャウォンはムルサンにバーから電話しました。

父さん、ごめん パダと家に行くよ

こういうのは男が悪い お前が解決しろ

ムルサンは話します。

分かった 母さんにもそう伝えてくれ

チャウォンは電話を切ります。化粧室から戻ったウンガンがチャウォンに言いました。

パダも辛いはずだわ きっと不安に思ってる こういう時は懐の深さを見せるといいわ

懐の深さ? どうやって?

チャウォンは訊ねます。

ウンサンが会社に行くとデスクに封筒が置かれていました。中には現金が入っていてメモもありました。

”初給料の記念だ 好みがわからず現金を 少ないが欲しい物を買って

ウンサンはナムチョルのメモを読むと虚ろな目でお金をながめます。

パダはウンガンと2人で展示会の案内を封筒に入れる仕事をします。するとチャウォンからメールが来ました。

<気が休まらないだろう お義母さんを連れて行ってくるといい あとは僕に任せて>

パダはチャウォンが旅行の予約をしてくれたのを見てウンガンにも携帯を見せました。

気になってたのね 行ってきて

ウンガンは笑いました。

あんなことをしておいて旅行に行くなんて あの日はどうかしてた

パダは申し訳なさそうに俯きます。

そんなこと言わないで ゆっくりしてきたら 私がミプンを見てるから

ウンガンはパダの髪を撫でました。

風に当たったり美味しい物を食べたりして 展示会の準備も終わったし、行って来てよ 束草の料理は美味しいわ

ウンガンたら・・

パダは躊躇いがちに微笑みます。

♣ 

デボンは野球の練習をする球児達に差し入れします。球児達が集まるとデボンは車に積んでいたお菓子や弁当、飲み物を配りました。

さあみんな、全部食べていいぞ

ありがとうございます

球児達は喜びます。デボンは球児達の練習をベンチから笑顔でながめました。

♣ 

デグンはウンビョルが下校するのを見守ります。そして元妻の所に行くとウンビョルをどうするつもりなのか訊ねました。

会いたくないって 仕方ないでしょ

元妻は開き直ります。愛人の男が口を挟みました。

ウンビョルは強情なんですよ

お前が言うな!

誰に似たんだか

なんだと?

デグンは男の胸ぐらを掴みます。

やめなさいよ 殴らないで!

元妻は立てかけてあったバットでデグンの腰を打ちました。

痛!

デグンは苦痛で顔を歪めます。

お前を殴ったのか? なんて女だ

デボンは痛がるデグンを見て怒ります。

男に夢中なのね

洗濯物を畳みながらバンスクが言いました。

男じゃなくて子供だ 30歳だっけ?

29歳だ

腰を押さえながらデグンが訂正します。

お前の元妻は何歳だ?

41歳だ 一回り違う

デボンとバンスクは呆れました。

よくボコボコにしなかったわね

バンスクが言うとデボンは妻に頼みました。

お前が行ってくれ 得意だろう デグンの元妻を懲らしめてくれよ 3対7でどうだ?

本当に3対7?

バンスクは確認します。

デグン、俺はお前の義姉さんに賭けるぞ どうだ?

デボンが面白がっているとウンガンが帰ってきてバンスクを呼びました。

母さん、ちょっと

ウンガンは部屋でバンスクと話します。

料理人をするの? 給料は?

バンスクは訊ねます。

私のバイト先でお金持ちの会長宅よ 給料は他より多いと思う 1週間に3回から4回、母さんは料理をするだけよ

父さんには秘密よ 50万ウォン貰えなくなるから

出勤する時はなんて?

習い事だと言えばいいわ

ウンガンはバンスクに紙を渡しました。

覚えて

バンスクは台所の配置図をながめました。

長く働けるし給料も遅れない いい職場よ

ウンガンの話にバンスクは乗り気になります。

ウンガンは眠気覚ましの薬を飲み、深夜まで勉強します。すると問題集に鼻血が落ちてウンガンは鼻を押さえました。

頑張らないと もう少しよ

ウンガンはトイレで血を洗い自分を励ましました。

そして教員試験の日が来ました。ウンガンは今回の試験に手応えを感じます。

ウンガンはバンスクをムルサンの屋敷に連れて行きます。

あの家よ 

離れた家の角からウンガンは屋敷を指さしました。

あんな豪邸に住む人もいるのね

バンスクは感嘆します。

忘れてないよね

ウンガンはバンスクの顔を見ました。

わかってる 子供たちは結婚して夫と二人暮らし 夫は元部長で定年退職

バンスクは自分のプロフィールを語りました。

台所の構造は覚えた?

目を閉じても探せるわ

私が娘なのは絶対に秘密 もし会っても知らぬふりよ 出くわさないように時間を調整する

わかったってば 先生

それから家であったことを私に教えて

例えば?

家族に関することは全部 

バンスクはきょとんとしました。

働くには空気を読まないと

そうね お金を稼ぐのは大変

バンスクは納得します。

遅れるから頑張って ファイト

ファイト

バンスクは手を振ると屋敷に向かいました。

バンスクはリビングでムルサンとコンジュに対面します。

ステキなおうちですね

バンスクは部屋を見回すとソファーに座り2人を見ました。

奥さんもとてもステキです

よく言われます 主人のことは”会長”、私には”奥様”と

コンジュは高飛車に告げました。

私もずっと”奥様”と呼ばれていました 主人が部長をしていたので 働く必要もないのですが家にいても退屈で・・

バンスクは負けじと話します。

よく聞くストーリーだわ

コンジュは威張って言いました。

何よりご飯が重要なんですが・・

バンスクを気に入った様子のムルサンが遠慮がちに笑いました。

知ってます ウンガン・・いえ先生から聞きました 立派な方ですよね

それほどではないけど

コンジュが反発しているとグムアが買い物から帰ってきてバンスクに挨拶しました。

お手伝いさんですね はじめまして

娘です

コンジュが紹介しました。

はじめまして お母さんに似ず小柄で可愛い方ですね 身長の高い女性はあまり・・

バンスクは口を押さえて謝りました。

すみません

面白い人ね 羨ましいならそう言って

身長は別に羨ましくありません

あの、料理をしてみますか?

雰囲気が悪くなりそうなのを見たグムアが気を利かせます。

台所の配置を覚えたバンスクは手際よく米びつからお米を出して研ぎ出します。

他人の家の台所なのによくわかりますね

グムアたちはびっくりしました。

どこの家も置いてある場所は似たり寄ったりですから

バンスクは研ぎながら笑います。

ずっと他人の家で働いてたみたい

コンジュが嫌味を言いました。

うちの台所に立ってから言え

ムルサンがコンジュを叱ります。

ウンガンはパダの家に行きます。

間に合った?

ウンガンはゴルフの支度をしているチャウォンに聞きました。

ミプンは日曜日でまだ寝てるよ

良かったわ パダはいつ出発した?

もうすぐ向こうに到着だな 悪いね 先約だから仕方なく・・

チャウォンはゴルフバッグを持ちます。

ゴルフの約束は守らなきゃ 楽しんで来て ミプンはご心配なく

ウンガンは紙袋からお餅の包みを出してチャウォンに差し出します。

お餅よ あんこが甘すぎず美味しいの 2つずつ食べて

チャウォンがゴルフバッグを開けるとウンガンはお餅を入れました。

これは嬉しい 運動中に食べるのもいい さすがウンガンさんだ

チャウォンは喜びます。

誕生日の人がいて一杯飲むかも

大丈夫 心配しないで

ありがとうウンガンさん 朝パダが喜んでたからさすがだと思った 束草から戻ったら話すよ

”負けるが勝ち”ね

おかげでいいことを学んだよ

良かった 

2人は笑います。

パダとジョンヒは腕を組んでホテルを歩きました。

旅行なんて何年ぶりかしら

ジョンヒはパダに話します。

5年ぶりかな 母さん 楽しむわよ

ええ ゆっくりして行きましょ ミプンはあちらの家で大丈夫かしら

孫だから面倒みてくれるわ チャウォンもいるし

パダ!

その時1人の男性がパダを呼びました。

あら! ギハン

パダは目を見張ります。

こんな所で会うとは

ギハンは2人に近づいて言いました。

雲岳山と冬の海を見に来たんだ

お母さん、中学の時の友達のシン・ギハンよ

パダはジョンヒに教えます。

もちろんわかるわ

おばさん、お久しぶりです

いつ会ったかしらね

パダの結婚式で

そうだったわね お母さんはお元気?

はい たまに2人の話を チェックインしたら来いよ

ギハンはパダを誘いました。

ウンガンはミプンに海苔のお餅を食べさせます。

美味しい?

うん、最高

ミプンはムルサンの口調を真似しました。ウンガンは笑ってチャウォンにメールします。

ゴルフ中にごめんなさい ミプンが少し熱があって念のために報告を

するとすぐチャウォンが返信してきました。

終わり次第帰る 何かあれば連絡を

了解 ファイト

ウンガンはメールを返すとミプンの口にソーセージを入れました。

美味しい

ミプンは口角を上げます。

パダとジョンヒはギハンと食事します。

母親同士も仲が良かったの

結婚させようとしてた

そうそう

ギハンに言われてジョンヒは声を上げました。

ギハン、結婚は?

まだです

モテると思う?

パダがからかうとジョンヒは笑ってパダの肩を叩きました。

ギハンの理想が高いんでしょ

ウンガンはミプンの髪を梳かします。

ミプン、遊園地に行きたい?

うん!

ミプンはウンガンを見あげて答えました。

じゃあ明日パパに言ってみようか?

楽しみ! おばさん最高

ミプンは親指を立てました。チャウォンがメールでミプンの様子を聞いて来ます。

心配しないで 様子を見てる

ウンガンはメールを送ります。

ありがとう 何かあったら電話を

チャウォンが返信してきました。その時パダから電話が来ます。

もしもし

ミプンは元気に遊んでる?

代わるわね ママよ

ウンガンはミプンに携帯を持たせました。

ママ おばあちゃんと楽しい?

うん 今度ミプンも一緒に来ようね 楽しく遊ぶのよ おばさんに代わって

パダはギハンと喋っているジョンヒを見ながらウンガンに伝えました。

ウンガン、ここで誰に会ったと思う? シン・ギハンよ

本当? すごい偶然ね 知り合いがいると助かるじゃない お酒でも飲んで旧交を温めたら?

ウンガンはパダに勧めました。

けれどギハンと会ったのは偶然ではなくウンガンの策略でした。ウンガンはギハンの職場に出向いてビルから出てきたギハンに声をかけたのです。

こんにちは

あれ? ウンガンさん どうしてここに?

近くで用があって

パダは忙しいみたいですね

展示会の準備中なので 束草に行くようです

束草? いつ?

ウンガンはギハンがパダに好意を持っていたことを知っていて束草に行くよう仕向けたのでした。

♣ 

ムルサンの屋敷ではグムアがバンスクを褒めちぎっていました。

何がどこにあるか一発で当てるし調理も早いわ

バンスクはおかずを出し終えるとご飯をムルサンやコンジュ達3人に出しました。

どうぞ お客様・・、いえ、会長

ムルサンはご飯を箸で取ります。そして噛んで味わいました。

いかが・・ですか?

バンスクは心配そうに聞きました。

うむ

ムルサンは笑顔で頷きました。

ぴったりだ 合格!

グムアが喜んで拍手すると隣の席のコンジュが突き飛ばしました。危うくグムアは席から落ちそうになります。

拍手なんて大げさな みっともない

ナムチョルを呼べ

グムアがムルサンに命じられて立ち上がるとちょうどナムチョルが2階から降りて来ました。

あら出かけるの?

グムアは夫に訊ねます。

ああ お義父さん、行ってきます

日曜日なのに外出が多いな

チンさんと話があって

バンスクはじっとナムチョルをながめました。

あなた、新しいお手伝いさんよ

グムアがバンスクを紹介します。

あ・・宜しくお願いします

ナムチョルは頭を下げました。

宜しくもなにも料理するだけですから

バンスクは冷淡に答えます。ナムチョルは笑うと皆に挨拶しました。

行ってきます

行ってらっしゃい

グムアが送り出しますが、バンスクはナムチョルが家を出ていくと気になる発言をしました。

浮気してますね

え?

グムアはびっくりしてバンスクを見ました。

なんでわかるんだ

ムルサンが問います。

夫がかなりの浮気者なので長年の勘が働くんですよ 間違いなく・・

バンスクは言い過ぎたと口を押さえると台所に戻ります。

全く何を言ってるんだか・・

コンジュはグムアと呆れて笑いますがムルサンは考え込みます。

キャンプデートをするナムチョルは夜になってウンサンと月を見あげます。

冬の月はなんだか寂しそうで好きなんだ お祈りする?

願い事もね せーの

2人は月に祈りを捧げました。ウンサンは薄目を開けてナムチョルを見ます。

祈ってる姿もステキ 何を願ったの?

秘密だ 君は?

私も秘密

マネしたな

ナムチョルはウンサンの頬を撫でます。ウンサンは笑ってテントに座りました。

本当に恋愛下手なのね 現金をくれるなんて 母親や妻でもないのに

ウンサンは隣に座ったナムチョルに微笑みます。

うちのお母さんはお金を貰うと”金融治療”だと言って喜ぶ

ウンサンはバンスクの笑い方を真似しました。ナムチョルも一緒に笑い出します。

お母さんが?

うん 一緒に買いに行こう

ああ

ケーキを買ったんだけど1人で食べちゃった

ウンサンは打ち明けました。ナムチョルは驚きます。

言ってくれよ 1人でここに?

ウンサンは頷きます。

急にこんなこと考えちゃった 家族とご馳走を食べてるだろうな 私も一緒に食べたい もう眠ったかな 私も隣で眠りたい 

ナムチョルは眉を寄せます。

奥さんと抱き合ってるかも そう思った・・

リビングで寝てるよ

ナムチョルはウンサンの手を取りました。

ウンサン、君に寂しい思いは二度とさせない 僕の心に明かりがついたみたいなんだ ・・君がスイッチを押した

ナムチョルはウンサンを見つめます。

変なんだ 最近は腹も減らない 不思議だろう

ウンサンは目を潤ませました。

私のおかげなの?

そうだ

ナムチョルは優しくウンサンを見つめます。

ムルサンはバンスクの話が気になって眠れません。

ナムチョルが浮気・・?

ムルサンはナムチョルの疑わしい言動を思い出します。

結婚式に行くと言ったり同窓会や実家に用があるとしょっちゅう外出してる・・

ムルサンは寝室に戻ると金庫を開けて帳簿を出します。帳簿にはキャンピングカーにあった髪の毛が挟んでありました。ムルサンはビニール袋から長い髪の毛を取り出してながめます。

ミプンが寝るとウンガンはパダの部屋に入り化粧台や掛けてある寝巻きなどを見回します。それからお風呂に入りました。

ミプンの世話お疲れ様 ワインを買って帰るよ

チャウォンからメールが来ました。ウンガンは以前見たチャウォンとの生々しいキスの夢を思い出しました。

パダはギハンとお酒を飲んでいました。

全く君の夫は何をしてるんだ 僕にしておけと言ったろ

酒に酔ってギハンは本音を言います。

冗談が過ぎるわ

本気だよ 正直君のことが忘れられない 

やめてよ 飲もう

2人はグラスを合わせます。

イタリアでのことが忘れられない 

ギハンは打ち明けました。パダはワインを飲む手を止めます。

ウンガンはワインのつまみをテーブルに並べました。するとチャウォンが帰ってきます。

ミプンは?

さっき寝かせたわ

チャウォンはウンガンにワインを渡すとミプンを見に行きました。

パダはギハンと夜の海辺を歩きます。ギハンはパダの首に自分のマフラーを巻いてやりました。パダは戸惑いながら少し先を歩きます。

覚えてないだろうけど昔2人で映画を観たわ 他にもデートした 

ウンガンはワインを飲みながらチャウォンに話しました。

だから好きなカップ麺も覚えてる 意外と親しかったのよ

言われてみればそうかも

チャウォンは苦笑します。 

恥ずかしいんだけど私たちいい感じだと思ってた

そういえばバイクで清平にも行ったね 誤解させちゃったかな

それ以上もある 

チャウォンはウンガンを見ました。

・・もしかして何かした?

正直に言うと私たちキスもしたわ 恥ずかしい

ウンガンは顔を手で隠しました。

まずいな 本当に?

10年前の夏で雨の降る日だったわ 傘が無くて停留所まで入れて貰ったの そのうちに私が乗るバスが来るといきなり私を引き寄せて・・

マジか

チャウォンは目をつぶり口を叩きました。

叩かなくてもいいわ ただのチューよ

ウンガンは陽気に笑います。

犯人は雨だ 君に気があったのかな? プレイボーイじゃないのに

ウンガンは楽しそうに反論しました。

あの頃のあなたは決定打なしで来る女は拒まなかった 何股もかけてた

チャウォンはウンガンの話にびっくりしてから吹き出します。ウンガンも笑いました。

それはひどいな  

チャウォンは認めます。

プレイボーイだったね 黒歴史がどんどん出てくる 記憶力のいい人が相手だと困るな

チャウォンはワインを注ぎました。

昔の話はやっぱり面白い 久しぶりに会う友達みたいだ 

友達とは・・違うわ

ウンガンはワインを飲みます。チャウォンはウンガンを見つめました。

♣ 

束草で偶然会うとはね ご馳走になっちゃった

パダは歩きながら話します。

お母さんも喜んでたわ

真剣なギハンの目を見てパダは狼狽えました。

そんな目で見ないで 私は人妻よ 寒いから戻ろう

パダはギハンの首にマフラーを掛けると来た道を戻ろうとします。けれどギハンはパダの腕を掴んで引き寄せました。

ウンガンはチャウォンに胸の内を明かしました。

友達はいつも私とパダを比べたわ 親友だけどそうじゃない感じもした おばさんの言うとおりよ いつもパダの世話になりおごって貰って・・

ウンガンは寂しげに続けます。

パダのくれた服を着てバッグを持つ みんな私の名前を知らないかも ”パダの友達” ”パダと一緒にいる人” ”ひどい時はパダの子分

ウンガンは涙ぐみます。

パダには一度も言ったことないけど私の夢見る風船は・・パダなのかもしれない ずっと近くで見て来てパダの全てが羨ましかった その中でも特に両親・・ 裕福な家で愛されて育ったパダが・・

ウンガンは涙を流しながら語りました。

一番羨ましい 私の両親は私を泣かせる人達だから

・・知らなかった いつも明るくて周りの人を気にかけセンスもあるから そんなに苦しんでたなんて

チャウォンは泣いているウンガンの横に座り肩を抱きます。ウンガンはチャウォンの胸に寄りかかり泣きました。

ごめん 飲みすぎた

ウンガンは席を立つと化粧室に行きます。

ウンガンさん、大丈夫?

チャウォンはノックして声をかけました。

ええ もう大丈夫よ

ミプンの部屋に泊まって お酒を飲んだから家まで送れない おやすみ

チャウォンは部屋に行きます。

ウンガンはパダの華やかなドレスに着替えていました。そして香水をふりかけます。

彼らのそばをうろつくな どうあがいても彼女には永遠に追いつけない

頭が悪いのかしら パダとはレベルが違う 身の程を知りなさい

ウンガンはテギやジョンヒの嘲りを思い出します。最後にパダの顔が浮かびました。

子持ちのバツイチで十分でしょ 37歳で定職もないんだから 破棄する指輪でもタダならありがたく思うべきよ

パダはウンガンを罵ります。

バカなことを あんな子分に夫を奪われるとでも?

パダの笑い声が響きました。ウンガンは上げていた髪を下ろすときつい顔で化粧室を出ます。

ドラマ(第14、15話)の感想

このドラマ正直言って第10話目くらいまではウンガンはテギに未練たっぷりで愛情なんて無くてもいいからとにかく結婚したいという結婚願望だけの女性だったのだけど、恋人のテギにパダのことで侮辱を受け、若い彼女を孕ませたことで流石のウンガンもキレてテギに豪快な復讐を果たしました

そしてパダからバツイチの男性を紹介されたりキャンセル品の指輪を贈られたりしたことで結局パダは貧乏人の自分を下に見てるんだと怒りに火がついたウンガン。昔から慕っていたパダの夫のチャウォンを奪ってやろうと策を練り始める・・このウンガンの変化がすごいです!カナエは正直10話くらいまではいろいろ人間模様が描かれてるけど主人公が活躍しないあまり興味のわかないドラマだな~と思ってたけど、それまで登場人物の有り様を丁寧に描いていたのがこれからのウンガンのパダへの復讐劇にいろいろ絡んでくるんだとわかってよく10話まで我慢してドラマ作りをしたなあ(観る側も結構辛かったけど😓)と制作側を褒めたくなりました。

次回は遂にウンガンはチャウォンの誘惑に成功するのかな?ドキドキですね♥♥!

ドラマ
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