こんにちは。カナエです。今回もBS11放送の韓国ドラマ「赤い風船 ~絡み合う糸~」(第2、3話)について書きたいと思います。
ウンガンは妹ウンサンをナムチョルの会社に就職させる
キャストとこれまでの話
ドラマ(第2、3話)のあらすじ(ネタバレ)
ムルサンとチャウォン(イ・サンウ)、ナムチョル(イ・ソンジェ)は命日の儀式を行います。コンジュとグムアは階段からその様子を覗いていました。ムルサンが位牌にお辞儀をしながら泣いているのを見て妻のコンジュは言います。
また泣いてる 病院に行った方がいいわ
♣
ウンガン(ソ・ジヘ)は命日の料理をテーブルに並べました。3人が食卓につくとウンガンは帰ろうとしますが、引き留められます。
支度が大変だったろう 食べていきなさい
ムルサンに言われてウンガンはチャウォンの隣に座りました。チャウォンはウンガンにお酒を注ごうとします。
一杯どうぞ
いえ、お酒は・・
ウンガンは断りますが、ムルサンに勧められます。
飲めば福が来る 先生のご先祖ではないが構わんだろ
2階からコンジュとグムアが下りてきたのを見てムルサンは怒りました。
下りて来るな! 包帯の顔で出歩くな 気持ちが悪い!
ムルサンに追い払われて2人は2階に上がります。
♣
遅れてすみません
4人が食事していると、パダ(ホン・スヒョン)が来てムルサンに挨拶しました。けれどムルサンはパダに答えません。
急ぎの仕事があって
チャウォンが妻を庇います。
いつもそうだろう
ムルサンはスープを飲みながら言いました。
テレビショッピングのイベントがあって・・ 次は間に合うように来ます
パダはムルサンに釈明します。ウンガンがパダのそばに来て笑いました。
来てたの?
パダはウンガンに訊ねます。
うん
先生が君の代わりに働いた
ムルサンが話します。
そんな・・ 私は何も
ウンガンはムルサンに言うとパダを見ました。
行くね
ウンガンはムルサン達に挨拶すると屋敷を出ます。
♣
命日が終わりパダとチャウォンは眠り込んだ娘を連れて夜遅くに帰宅します。
ああ疲れた 洗い物が多すぎる
パダは部屋の電気をつけながらぼやきました。
マッサージするよ
チャウォンは娘をベッドに寝かしながら妻に言いました。
お願い お義母さんは何で今日手術を・・
パダは肩を擦りながら話します。
ウンガンさんが大変だったよ いろいろ手伝ってくれた
そうね ウンガンがいないと我が家は困るわ
パダは苦笑します。
♣
ウンガンの母親バンスクは食堂で忙しく働いていました。バンスクは仕事の帰りにミニスカートにオヘソを出した格好でガソリンスタンドで働く娘のウンサンを見つけて激怒しました。
ちょっとあんた! ここで、何をしてるの?
バンスクは逃げるウンサンを追いかけます。叔父のタクシー運転手のデグンがそれを見てウンガンに知らせました。ウンガンは慌てて家に帰ります。
♣
家は大騒ぎになっていました。
その服装は何? オヘソまで出して!
バンスクは夫のデボンとデグンに止められながら娘に叫びます。ウンガンはウンサンを部屋に連れて行こうとしますが、ウンサンも母親に負けじと声を上げました。
私のヘソよ ほっておいて!
なんですって
バンスクは娘を叩きます。デボン達は慌ててバンスクを止めました。
おい! よせ
私は悪いことはしてない!
ウンサンは母親に怒鳴ると部屋に行きます。
全く誰に似て頑固なんだか・・
バンスクはぼやきました。
お前が家庭教師のバイトでも紹介してやれ
デボンがウンガンに請います。ウンガンはため息をつきました。
♣
ナムチョルは鉄リサイクル会社の社長をしていました。ウンガンはナムチョルに連絡してカフェで会うとウンサンの仕事を頼みます。
女性にできるかどうか・・ 鋼鉄を扱っているので男ばかりですよ
ナムチョルは困惑します。
経理の仕事を
社員がいます
わかってます
勤続年数も長いし仕事もできるので・・辞めた時に採用するのでは?
ウンサンは俯きます。ナムチョルは水を飲みました。
あの・・ウンガンさん、去年のあのことは誰にも言ってませんよね?
ナムチョルはウンガンに訊ねました。
はい 今後も言いません
ナムチョルは頷きます。
わかりました 今の経理をクビに
ウンガンは笑顔になりました。
ありがとうございます この恩は忘れません
このことは僕達の秘密に
もちろんです
♣
ウンガンはカフェの外で持たせていたウンサンをナムチョルに紹介しました。
ご挨拶して
はじめまして チョ・ウンサンです
ナムチョルはウンサンに名刺を渡しました。
チ・ナムチョルです 来週から出勤を
あ・・
ウンサンはナムチョルがガソリンスタンドでお金を踏み倒そうとした男だと気づきました。
それじゃ
ナムチョルはそのことに気づかずトラックで帰って行きました。
♣
テギは友達と居酒屋でお祝いパーティーを開いていました。
クォン・テギ! やったな
乾杯だ!
テギ達が騒いでいると、店にパダが仕事仲間と飲みに来てテギを見つけました。
あら・・ ウンガンの
ついに我が国の公務員だ!
テギの友達が大声を上げました。パダは目を丸くします。
合格したのね
♣
ウンガンはテギのアパートに来ると部屋の前に公務員の参考書が束ねられて出されているのを見てショックを受けます。ウンガンはテギに電話しますがテギは出ません。そこへパダから電話が来ました。
ウンガン、テギさんが祝賀会をしてたわ 何故黙ってたの?
え?
公務員合格おめでとう
ウンガンは驚きますが、パダに言いました。
ありがとう 私もついさっき知ったの
別荘でお祝いね 今週末でいい?
ええ テギを・・どこで見たの?
ウンガンは訊ねました。
♣
ウンガンさんも呼べよ
友達の1人がテギに話します。
うんざりだよ 別れる
それは駄目だよ 世話になっただろ
うるさい 俺は自由の身だ
テギが立ち上がってビールを飲んでいるとパダから店を聞いたウンガンがやってきました。友達はウンガンに気づきましたが背中を向けているテギは気づきません。
ウンガンさん
友達は全員立ち上がりウンガンにお辞儀しました。
良かったですね
おめでとうございます
ウンガンはテギと並んで笑いました。
ありがとう
テギはウンガンを見てギョッとします。
驚かせようと思ったのに
テギはウンガンを抱きしめました。
ウンガン、合格したよ
♣
お祝いパーティーの会計はウンガンが払いました。
ごちそうさまでした
友達はウンガンに礼を言って店を出て行きました。
また今度会いましょう
ウンガンは酔ったテギを連れてアパートに帰ります。
♣
アパートに戻るとテギは布団に倒れ込みました。
もう・・
ウンガンはテギの靴下を脱がそうとします。
ウンガン、ありがとう 借りは必ず返すよ
ウンガンは眠そうに言うテギを見ました。
必ず返す・・
ウンガンはテギの髪を撫でます。
返さなくていいわ よく頑張った
ウンガンは涙ぐみました。
♣
ウンガンとテギはスーパーに別荘での必要品を買いに行きます。
パダ、野菜と必要なものは買ったわ
パダから電話が来てウンガンは話しました。
先に行って準備してる
テギはカートを押しながら不機嫌そうに言いました。
パーティーなんて大げさだ 一緒に遊んでも格差で空しさを感じる
チャウォンさんの先輩の別荘ですごくステキなのよ
行ったのか?
パダも一緒に
3人で?
付き合ってる時からいつも3人だった
変態か? カップルの邪魔をするな
今回の主役はあなたじゃない なんでもやっていいわよ
ウンガンは楽しそうに笑います。
♣
2人はバスで別荘に向かいました。テギは荷物が多くてうんざりします。
車を借りようと言ったのに
節約して家を買わなきゃ
ウンガンの言葉にテギは驚きます。
家?
結婚しなきゃ
じゃあなんで高い花を買った?
パダが好きなの 招待して貰ったでしょ ねえ、来週うちに挨拶に来てよ
テギは憂鬱そうに外を見ます。
合格したら連れてくると家族に言ったの
まだ出勤もしてない
テギは言い訳します。
♣
別荘に着くとウンガンは1人で食事の支度をし、風船を膨らませます。テギはその間手伝わずに携帯を見ていました。
子供でもあるまいし風船かよ
私は風船を見ると嬉しくなるの
別荘のテラスをたくさんの風船で飾り花を置いているとパダとチャウォンが来ました。
パダ、準備は終わったわ
すごくステキ 1人で風船を?
パダはテラスを見回して訊ねました。
ええ 途中から目眩がした
昔から風船が好きよね
パダは微笑みます。チャウォンはテギに手を差し出しました。
テギさん、おめでとうございます
これまでは本気じゃなかったんですよ
テギはチャウォンの手を握ります。
ウンガンさんのおかげですね
テギは顔を強張らせました。そして部屋に入る3人の背中をきつく見ます。
♣
シャンパンを開けよう
あら塩ダレがないわ
ウンガンはキッチンに取りに行きます。パダはテーブルに肘をつきプールを眺めました。
水を張るとすごくきれいね
寒くて泳げないし水道代の無駄だ
椅子で足を組んでプールを見ながらテギが言いました。
でもプールには水がないと
チャウォンはシャンパンを持って声を上げました。
<画像出典>bs11.jp/drama/akaifusen/
合格おめでとう
戻ってきたウンガンとパダは手を打ちながら歌いだします。チャウォンはシャンパンを開けてテギのグラスから他に注いで行きます。
乾杯
4人はグラスを合わせました。
おめでとう
パダとチャウォンは互いの腕を絡めてシャンパンを飲みます。ウンガンもテギと腕を絡めようとしましたがテギは勝手に飲んでしまいました。チャウォンが気づいて戸惑うウンガンを見つめます。
♣
夜になるとチャウォンは夕食の肉を焼きます。ウンガンもチャウォンを手伝いました。お酒を飲みご機嫌になったパダはテギに聞きました。
結婚は?
はい?
まだ勤めてもいないのよ
ウンガンが焼いた肉をテーブルに置いて言いました。
今年中がいいわよ
憧れの公務員になったんだ なんの心配もない
パダやチャウォンは話しますがテギは不満そうに反発します。
医者も有効期限はないですよね 皮膚科は手が震えたら終わりかな
3人は驚いてテギを見ました。
ええ、その通りです
チャウォンは柔軟に応じました。テギは肉が美味しいと褒めます。
誰が肉を?
買ったのは私よ
パダが手を上げました。
パダさんはなんでも優秀なんですね
デパートで一番高い肉を買っただけ
高い肉・・やっぱりカネか
テギは肉をほおばりながら呟くと椅子から立ち上がり肉を焼くチャウォンに近づきました。
手慣れてますね
趣味なんだ
チャウォンはテギに笑いかけます。
♣
一緒に来られて良かった
パダは隣に座ったウンガンに笑顔を向けます。
そういえば昨日変な夢を見たの あなたとチャウォンが・・
パダは言いかけて話を止めます。
なんでもない そういうの信じないでしょ
私は夢はあまり見ないの
ウンガンは話しますが、実は2人は同じ夢・・別荘でウンガンとチャウォンがキスする夢を昨夜見ていました。
♣
さあ、たくさん食べよう
チャウォンが焼いた肉をテーブルに置きました。その時に落ちたフォークを拾おうと屈んだパダの胸元を見てテギが声を上げます。
ウンガンと似たネックレスだ
これはお揃いよ
ウンガンとパダはネックレスを合わせました。
こうすればペアになるの
2人は楽しそうに笑いますがテギは言いました。
女の友情は信用できない 笑顔の裏には嫉妬が渦巻いているとか
そんなことない 私達の友情は誰にも壊せないわ
パダが断言します。
ウンガン、そうよね?
うん
2人の間には入れない
チャウォンが2人を指差します。
僕達を捨てて2人で暮らすかも
そうかもね
パダはチャウォンに頷きます。
踊りましょうよ
オーケー 盛り上がろう
♣
パダとチャウォンは音楽をかけて踊り始めました。テギは赤いワンピース姿のパダが短い丈のスカートをひらめかせながら踊るのを冷ややかに眺めます。
なんだあれ イタリア製の靴にシャツ 俺達を見ろよ
テギは着古したパーカーにジーンズの自分達と比べます。
楽な格好で来るって話だったろ
あの2人にはあれが楽な格好なのよ ワインに替えるね
ウンガンはワインを取りに行きます。テギは立ち上がりパダと踊り始めました。ウンガンがワインを運ぼうとするとチャウォンがテラスから中に入って来ました。
あ・・
ウンガンは昨夜のチャウォンとのキスの夢を思い出し戸惑います。けれどチャウォンは言いました。
ワインのお供にチーズを
ええ・・
膝の怪我は治った?
大丈夫
ウンガンはワインをテーブルに運びます。
♣
4人は酔っぱらってプールのそばで踊ります。
雨だ
チャウォンとテギは中に入りました。パダはウンガンを引き留めます。
昔みたいに雨に打たれよう
2人は雨の中で踊ります。
何が楽しいんだか
チャウォンは2人を見て苦笑いします。テギはパダに比べて地味な身なりのウンガンに幻滅していました。
♣
パダは雨の中ウンガンの手を取ります。
ウンガン、私が男だったらあなたと結婚してた そばにいてくれてありがとう
ウンガンはパダの言葉に涙ぐみます。
それは私のセリフよ パーティーをありがとう
2人は抱き合いました。
ウンガン、あなたは私だけの友達よ
2人は雨の中で踊り続けます。
♣
シャワーを浴びたウンガンは部屋で帰り支度をしているテギを見て驚きました。
面白くない 帰る
何言ってるの? 終電もないわ
タクシーを呼べよ
テギはリュックを持つと立ち上がります。
主役が帰ったら困るでしょ あなたのためのパーティーなんだから 私のために我慢してよ お願い
ウンガンは必死でテギを止めました。
♣
テギは帰るのを諦めますが、「4人でウソ発見器のゲームしよう」と言い出します。
真実ゲームをやりましょう
ウソ発見器なんて・・
ウンガンはテギの持ってきたウソ発見器を見つめました。
なんだよ 秘密があるのか?
テギがウンガンに訊ねます。
私は構わない 秘密なら教えてあげる
パダが発見器に手を置いて、一番先にやると名乗りを上げました。
それじゃまず簡単な質問だ 最近のセックスはいつ?
チャウォンがパダに聞きました。
いつだっけ?
他の男が相手かも
正直にね・・昨晩よ
チャウォンは発見器のスイッチを押します。答えは緑、正解でした。
昨夜とはお熱いですね
テギが拍手します。
次は・・ 僕とウンガンさん、好きなのはどっちかな?
ウンガンよ
チャウォンはスイッチを押します。パダの答えは緑、正解でした。パダとウンガンは顔を見合わせて笑います。
故障してるんじゃ? 次は僕だ
付き合った女性の数は?
テギが質問しました。
1人だ
ウソつき
パダがチャウォンを睨みます。テギがスイッチを押すと答えは赤、不正解でした。皆は笑い声を上げます。
本当にわかるんだな すごいよ
チャウォンは苦笑いします。
それじゃあ 今度は私が・・ 女性の患者を診る時ときめきますか? 顔に触れる職業だから
ウンガンが質問しました。
それは私も聞きたかった 早く答えて
パダが口を挟みます。
患者は患者だ
美人でも?
あり得ない 女性でもただの患者だ
テギがスイッチを押しました。答えは赤、不正解で、チャウォンは笑い出します。
何よ ウソじゃないの
パダがチャウォンをなじります。
ウソ発見器だって間違えるよ
もう1ついいですか? 妻以外の異性に惹かれたことはあるか
テギが問いました。
ないよ
チャウォンは否定します。テギがスイッチを押しました。ウンガンは発見器を見つめます。答えは緑、正解でした。
危なかった
演技が上手ね
パダが夫に笑います。
下手したら家庭崩壊だ
次は君だ
テギはウンガンに言いました。
私は嫌よ
駄目だよ
テギはウンガンの手を発見器に置きました。
テギさんとパダ、どっちが好き?
チャウォンが質問します。
パダよ
テギがスイッチを押すと答えは緑、正解でした。
もう2人で暮らしてくれ
チャウォンがぼやきました。
今度は私 ウンガン、最近のセックスはいつ?
パダが聞きました。ウンガンはテギを見ます。
1ヵ月以上前だっけ・・
1ヵ月? ひどい
パダが呆れます。
チャウォンがスイッチを押すと答えは赤、不正解でした。
あ、3ヵ月だったかも
3ヵ月ですって
パダが笑って手を叩きます。
次は僕だ この場に初恋の人がいる
テギがウンガンを見て問いました。パダが手を上げて言います。
私はいないわ 小学校の同級生だった
・・いるわ
ウンガンは答えました。テギはギョッとします。ウンガンの答えは緑、正解でした。
お〜
チャウォンはテギを指差し拍手します。
もうやめよう
ウンガンは言いました。
そうね お酒でも飲む?
パダが誘います。
もう1つ
テギがウンガンの手を発見器に置きます。
最後だ 彼氏以外の男性に惹かれたことがある
面白くないわ
俺は面白い 答えなきゃ終わらないぞ あるかないか
もうやめましょうよ
そうですよ
バダとチャウォンが止めますが、テギはウンガンの手を発見器に押し付けます。
彼氏以外の男性に惹かれたことがある
テギはウンガンに迫りました。
♣
パーティは終わりパダはベッドでタブレットにジュエリーのデザインを描いていました。
ここまで来て仕事はないだろう
チャウォンが隣に来てパダに文句を言います。
展示会で忙しいの 世界宝石博覧会への出品もあるし
今回はやめたら 体を壊すぞ
私が協会長なのに? 先に寝て
チャウォンはタブレットを取り上げます。
もうすぐ40歳だぞ 少しでも若い時に2人目が欲しい
チャウォンはパダを抱き寄せますが、パダはチャウォンを押しのけました。
1年間は駄目よ
未来の新婚夫婦も盛り上がってるのに負けてられない
チャウォンは妻の耳に息を吹きかけます。
やめてよ
パダは笑いました。
♣
ウンガンとテギは部屋でビールを飲んでいました。
今日はいい日でしょ
ウンガンはテギに微笑みます。
別に
テギはつまみを取りながら言いました。
主役は俺なのに自分達はいい部屋で
この部屋だって立派だわ 怒らないで
ウンガンはテギの足に触りました。するとテギはウンガンを睨みます。
そんな格好で期待しろって? 肌着まで着てるだろ 何を期待したんだか
私は寒がりでしょ こういう場所は特に寒くて
テギは飲んでいた缶をテーブルに置きました。
男は両目に全ての五感が入ってる まずは目を満足させなきゃ パダさんのハイヒールを見たか? 男はハイヒールを見ると興奮するんだ お前は無理だろ?
ヒールは苦手なの
服だってそうだ 見えそうで見えない感じ お前も服装に気を使えよ 女がダサいと男の自尊心が傷つく
ウンガンは黙ってテギを見つめます。
2人に言ったんだろ 4年間世話を焼いたって 人をバカにするな
昔からの仲だから知ってるだけよ
何様のつもりだ 親が金持ちなだけだろ!
テギは声を上げます。
聞こえるわよ
聞かせりゃいい! あいつらの子分はお前だけで十分だ 俺は違う 本当に友達か? ずっと言いなりじゃないか
違うわ
お前は雨に打たれるのなんて嫌いだろ パダさんの言うことなら何でも聞くのか? いつも機嫌を取ってる
テギは俯いたウンガンに畳みかけました。
最後の質問をなんでやめた? 気持ちがバレるからか? 初恋の相手はあの医者か?
友達の夫じゃない そんな言い方・・
あの男がお前を好きだったはずはない 片想いだろう?
酔ってるの? ひどいわ
ひどいのは誰かよく考えてみろ 人を弄ぶな
テギはビールを飲みます。
ウンガンさんの初恋ってテギさんかな?
チャウォンはタブレットでジュエリーをデザインしているパダの膝に頭を乗せながら訊ねました。
多分ね ウンガンが結婚を考えたのは彼が初めてよ
テギさんは機嫌がよくないな 昔はよく慕ってくれたのに今日の様子は・・
力が入ってる?
ああ 君も感じただろ?
チャウォンは体を起こします。
合格したから自慢げなのよ 若気の至りだと思えば・・
じゃあ そろそろしてくれる?
チャウォンはパダの顔をのぞき込みます。
頼むよ 僕は3ヵ月なんて無理だ
チャウォンはパダにキスをしようとします。
待って
どうした?
お金がいるの
今? ・・なんて妻だ
ウンガンに結婚祝いをあげたいの 1千万ウォン
わかったよ
2人はベッドに潜り込みます。
♣
ウンガンはベッドで寝ているテギを起こそうとします。
疲れてる
テギは向こうを向いてしまいます。
そう言わないで せっかく来たのよ
やめろってば!
・・あ!
ウンガンはベッドから落とされてしまいます。
眠いんだ
テギは背中を向けました。
♣
チャウォンもパダにベッドから落とされていました。
ひどいな
持ってこないなんて 2人目は早いわ
だからって落とすなよ 男だって断られたら恥ずかしいんだ
チャウォンはガウンを羽織り部屋から出て行きます。
♣
チャウォンは冷蔵庫からビールを出すと外に出ました。そして階段を降りながらビールを飲みます。
ウンガンも外に出て階段を降りプールの縁まで来ました。そして服を脱ぐと冷たいプールに飛び込みます。
水音を聞いたチャウォンはプールを見下ろします。すると泳いでいるウンガンと目が合いました。チャウォンは視線をそらして部屋に入ります。
♣
ナムチョルはバス停で待つウンサンをトラックに乗せて会社に出勤します。
会社までの道が複雑なので
車はこれだけ?
ウンサンは携帯を見ながら訊ねます。
ええ
ナムチョルは笑いました。
すみません 古いので乗り心地も悪くて
給料は?
最初なのでそう多くは・・ 経験を積めば上がるかと
遅れずに出ますよね?
毎月キチンと払ってますよ
お昼代は?
特にないけど・・毎日食堂から配達が
残業手当は貰いますよ
もちろんです
余計なことを頼まれたら辞めますから
例えば・・どんなことですか?
お茶くみやゴミ捨て、トイレ掃除 おやつの買い出しとか 経理の仕事だけして定時で帰ります
ウンサンは涼しい顔で続けます。
それにセクハラや人身攻撃、プライバシーの侵害 不当な対応も パワハラをすれば労働省に通報します
ナムチョルは顔を強張らせました。
そんなことはありません
♣
トラックは街の外れにやってきます。
こんな所に会社が?
鋼鉄を扱っているので もうすぐですよ
トラックはバス停を通り過ぎました。
会社に一番近い停留所ですがだいぶ離れてる
ガソリン代も払わずにどこに行こうと?
突然ウンサンが訊ねました。
え?
2万ウォン 覚えてませんか?
ナムチョルはウンサンをじっと見てから思い出します。
ああ! あの日はすみません こんな縁もあるとは
こんなのが縁だと?
ええ まあ
<画像出典>bs11.jp/drama/akaifusen/
ナムチョルが笑っているとムルサンから電話が来ました。
もしもし
食事の後片付けがなってない わしに片付けろということか?
すみません 急いでいて 次からはちゃんとやります
ウンサンは電話を聞いて呆れます。
♣
トラックは鋼鉄の山だらけの場所に着きました。ナムチョルはウンサンを事務所に連れていきます。
ここが事務所ですか?
急ごしらえですけどね 経理の席はここです
ナムチョルはデスクを示しました。
パソコンは古いですが問題なく使えます 前任者が引き継ぎにきます
ウンサンは自分のデスクをながめます。
水はここ 交換は男がやります コーヒーはここに 飲みたい時はどうぞ
飲みませんから
そうですか あとは・・お昼の配達が来たら各自よそって食べます 高価なビュッフェではないけど味はいいですよ テーブルで食べてもいいし、デスクでも・・
その分のお金をください
ウンサンはナムチョルに要求しました。
そういう前例がなくて・・ 考えてみますよ
ナムチョルは苦笑します。
コピー機はここです よく故障するんです
ナムチョルは部屋の隅にあるコピー機を叩きました。
自分でできます
ウンサンは経理のデスク周りをスプレーします。そしてパソコンを拭きました。冊子を置くと最後に小さなサボテンの鉢を電話の横に配置します。ナムチョルはそんなウンサンの様子に目を見張りました。
♣
ウンガン達4人はチャウォンの車で別荘から戻ってきます。
デザインが決まったのでお会いして会議を わかりました
パダは仕事の連絡を終えると後部座席のウンガンを振り返りました。
疲れてるみたいね
パダは帽子を顔に乗せて寝ているテギを見て笑います。
あの辺りで降りるわ ありがとう
わかった
チャウォンは車を停めます。ウンガンとテギは車から降りました。
テギさん、挙式が決まったら連絡を
じゃあ また
テギとウンガンは頭を下げます。チャウォンの車は走り去りました。
帰ろう 何か作ってあげる
ウンガンはテギに笑います。
用事がある
ないくせに
今出来た
考えてみたけどあなたが怒る理由がわかった 私とパダは友達だから構わないけどあなたといる時は気遣うべきだった 反省してる
テギはウンガンを見つめます。けれど背を向けると行ってしまいました。
♣
ムルサンは幼稚園に孫のミプンを迎えに行きます。
可愛いミプン 幼稚園は楽しかったか
うん
よし 行こう
ムルサンはミプンを抱いて家に帰ります。
♣
コンジュとグムアは包帯を取り鏡で顔を確認します。
母さん、たるみがなくなってる
やっぱりお金をかけると違うわね
2人が喜んでいるとムルサンとミプンが帰ってきました。
ただいま
おかえりなさい 父さん、ほら若返ったでしょう
どなたかな 初めて見るババアだ ああ寂しい
ああ寂しい
ミプンがムルサンの真似をします。
父さん、もう少し優しく言ってあげて
グムアがミプンのおやつを用意しているムルサンに言いました。
これ以上どうやってだ 義母の命日にあんなザマで来たんだぞ
ど忘れしたのよ
話にならん 1人で食事に掃除、おやつまで用意して あちこち痛い上に湿疹までできた
ムルサンはミプンの座るテーブルにおやつを置きながら娘にぼやきます。
お手伝いさんを雇ってよ
暇を持て余している女が2人もいるのに? 顔を引っ張り上げたら若くなると? 底意地が悪いんじゃ意味がない どうあがいても所詮飴売りの娘だ
父さん!
ああ・・もう倒れそう
コンジュは椅子に倒れ込みます。
助けて
グムアはコップに水を注ぎました。
母さんが一番言われたくないことなのに 大丈夫?
グムアはコップをコンジュに渡します。
助けて 倒れそう
ミプンが祖母の真似をして言いました。
♣
明日から出勤だ 区役所で挨拶してきた
テギは電話で話しながら屋上の自分の部屋まで階段を上がります。
簡単だと? 対人業務は大変だ
テギが部屋に入るとウンガンが待っていました。
手を洗ってきて
ウンガンは花を飾ったテーブルにお皿を並べます。
初出勤おめでとう 2人でパーティーよ
パーティはもういい
テギは天井に上がったたくさんの風船を見て呆れます。
子供かよ
気分がアップしない? 職場の雰囲気はどうだった
公務員なんだ そんなの関係ない
テギは食卓に座りながら話します。
アヒージョとパスタよ
ウンガンはワインをグラスに注ぎながら言いました。テギはアヒージョを味見します。
どう?
普通だ
女性は憧れるの 夫を待ちながら美味しい食事を作ってお酒を飲みながらその日の話をする いい雰囲気になったらテーブルをどけて・・
笑わせるな 安っぽい憧れだな 職場経験がない人に苦労がわかるはずない
冗談よ 少しくらい合わせて
「俺の税金で食ってるくせに」 1日に何度も言われる 自尊心は捨てろと言われたよ 家でも機嫌取りを?
テギはパスタを食べながらウンガンに訊ねます。
バイトは? まさか辞めてないよな
結婚したら教員免許の勉強を
もっと早く始めろよ
うちに挨拶は? 今週末にする?
全く・・
テギはフォークを置きました。
結婚のことしか頭にないのか?
だって家族が・・
いい加減にしろよ
テギは立ち上がり部屋を出て行きます。
♣
ウンガンは一緒の部屋の妹のウンサンに聞かれました。
どう社長を脅したの?
何が?
ウンガンは鏡の前で化粧水をつけながら問いました。ウンサンはベッドで携帯を見ながら答えます。
私の就職
経理が必要だと言ってたから
ウソつき 「いきなりクビになった」って前任が言ってた 「休みたかったから良かった」とも言ってたけど・・かなり未練がましかった
仮想通貨なんかやめてちゃんと働いてよ キャッシングまでしたんだから
小言が多いわね 飛行機代を貯めたら家を出る
それは自由だけどバレないようにして 悪いと思ってるならちゃんと謝りなさいよ
そもそも悪いと思ってない
ウンガンは呆れて妹を見ます。
若者はそうなの?
姉さんも若いでしょ
あなたは90年代生まれでしょ 到底理解できない
説教くさいわね
一体何を考えてるの? 教えて
ウンサンは皮肉っぽく笑います。
知りたい? 自分こそ何よ 私が姉さんについて知ってるのは目端が利くことよ
ウンガンは化粧品を置きます。
結婚して出ていったあとが気になるの
結婚するの?
ウンサンは携帯から目を上げ姉を見ました。
家から出たいのはわかるけどあの男は駄目よ もっと地獄になる
ウンガンは妹の言葉に戸惑います。
それでも結婚するなら・・私も1人で暮らす
結婚前に家を出るのは許されないわ
ウンガンは妹に言いました。
親と絶縁して生きてる人は多いけど私達は違うでしょ
どうなるかはわからない
ウンサンは再び携帯に目を落として答えました。
どうなることやら
ただ母さん達を可哀想だと思えば 少し気が楽になる
ウンガンはそう言うと布団に入りました。
♣
パダがミプンを迎えにチャウォンの実家に来ます。
お義父さん、すみません
パダはソファーで寝ているミプンに微笑みました。
少し前に寝たよ チャウォンは?
ムルサンが洗い物をしながら訊ねました。
用事があると
ムルサンは手を止めてパダを見ました。
ちょっと話が
するとコンジュが部屋から出てきてパダに言いました。
私が先よ
わしが先だ!
ムルサンに怒鳴られコンジュは部屋に戻ります。パダは困惑して2人の様子をながめました。
♣
わしはもう70を過ぎた 寂しくて仕方ない
ムルサンはパダに話します。
くず拾いから始め不良と言われながら、13歳で飴売りの義父に出会い苦労して富を築いた それが今の財産だ 義父は何もしてない 全部わしの力だ
パダは面倒そうに頷きます。
この財産を誰彼構わず譲るわけにはいかん コ家の名を継いだ孫に譲りたいんだ 男の子を産んでくれ
階段を下りてきたナムチョルが台所でのパダとムルサンの話を聞いてしまいます。
わしの夢は?
山に入って「私は自然人だ」に出演する
パダは答えました。
わしの夢は君に懸かっているわけだ
ナムチョルは部屋に戻ろうとします。すると同じように階下で話を聞いていた息子のウンと目が合いました。そこに2階からグムアが下りてきます。
どうしたの
グムアはナムチョルに聞きました。
別に
ナムチョルは2階に上がります。グムアは1階の息子に気づきました。
何してるの?
おじいちゃんと違う名字でごめん
息子はグムアに謝りました。
何のことよ
グムアはきょとんと息子を見ます。
♣
ムルサンとの話が終わったパダはコンジュの部屋に行きます。
お義母さん
顔を忘れそうだわ
最近仕事が山積みで
いくら忙しくても忘れちゃ駄目でしょ 何でもやりたい放題でいいご身分だこと 命日に一番遅く来て食事だけして帰るなんて
皿洗いは私が
一番に来て準備するのが当たり前でしょう?
お義父さんには前もって伝えてありました
コンジュはうんざりしてパダを見ます。
空気が読めないの? それとも読めないふり?
オープンな家庭で育ったので
だったら今からでも読みなさい 詐欺同然の結婚なのに大人しくもしてない お嫁に来て7年、いつも子供を預けて その爪は何? 家事ができないでしょ
コンジュはパダのつけ爪に文句をつけました。
お義母さん、私には家事以外に仕事があります 顔と同じく手も重要ですし、宝石を扱う職業なので顧客への礼儀だと思い面倒ですが手をかけてるんです
コンジュは呆れ顔で息を吐きました。
毎回言い返して義母をなんだと思ってるの? 「嫁のおかげで宝石に不自由しない」と言われるけど銅の指輪すら貰ったことない
パダはコンジュに笑顔を向けます。
銅の指輪なら差し上げない方がマシです あとで本物を差し上げます いつも詐欺だとおっしゃいますが聞かなかったことに 言いたいこともありますが我慢します
なんですって? 言ったらいいわ チャウォンのおかげで母親の手術も成功した あの時の苦労であの子はだいぶ老け込んだのよ!
母さん、腹を立てたら老けるわよ
グムアが部屋に来て告げました。
リストアップが無駄になる
グムアはコンジュの横に座ってパダに言いました。
もう行っていいわ
はい
パダは立ち上がり2人に笑いました。
今回は効果ありですね お義母さんと外出したら姉妹に間違われるかも
あらそう?
グムアは嬉しがります。
それじゃ
パダは部屋を出ていきました。
あの口を塞いでやりたい
コンジュは悔しがります。
母さん、怒るとシワが・・
仕方ないわね 我慢する
コンジュは頬を擦ります。
息子が惚れたらゲームオーバーでしょ
グムアは母親を諭しました。
全く・・チャウォンも女をみる目がないわ
コンジュはため息をつきます。
♣
パダは家に帰るとチャウォンに怒りをぶつけます。
あの家に行くと詐欺同然の結婚だとか後継ぎの話ばかり 動悸がしてくる!
いつも悪いな
チャウォンはパダの手を握ろうとしますがパダは手を払います。
気持ちを理解しようと努力したわ お義父さんの苦労もわかってるし財産の話だってありがたい でも今は余裕がないから1年待ってと言ったでしょ?
パダはソファーから立ち上がりました。
今後はあなたが迎えに行って
パダは部屋に入ります。
困った両親だ
チャウォンは呟きました。
嫁に放った矢は息子に刺さるのに・・
♣
ナムチョルは義父ムルサンの話にショックを受けていました。
これ以上老けたくない
ベッドで鏡を見て肌を撫でているグムアに隣に寝ているナムチョルは告げました。
もう顔をいじるな ウンが元の顔を忘れたとさ 中毒だぞ
まだ数回よ 中毒じゃないわ
先週の金曜が何の日か知ってるか?
ナムチョルは妻に訊ねました。
先週の金曜?
おばあ様の命日の翌日は父さんの誕生日だ
・・そうだった
明日にでもナムスンに電話して悪かったと言え
あなたが忙しいせいでしょ
グムアは拒みます。
だったら子供達と行けばいいだろう
車がないから無理よ
バスで行け
酔うから乗れないわ 寝る場所も無いでしょ
・・ったく
ナムチョルは起き上がります。
また食べるの? 寝る前は控えてよ
食べないよ 食べるわけない!
何で大声を出すのよ ソウル大を出てるくせに食欲も我慢できないの?
大学とは関係ないだろ!
どうしたのよ
グムアは夫の様子に驚きます。
頑張って働いても無駄だ お金も好きに使えず生きる楽しみがないよ 頑張ってもお義父さんに利用されるだけ・・やってられない!
ナムチョルは部屋を出て階下に下ります。台所に行くと引き出しを開けてお菓子をつまみました。するとムルサンが部屋から出てきたので思わずテーブルの陰に隠れます。ムルサンはリビングをうろつきテーブルに置いた水差しの水を飲むと部屋に戻りました。ナムチョルは外に出てやるせない思いでお菓子をぱくつきます。
♣
朝食時にウンガンの両親はテギが公務員試験に合格したと聞くと家に連れて来るように言います。
どんな奴が娘の気を長い間もませたか見てみないとな 今夜連れてこい
デボンがウンガンに請いました。
話してみる
ウンガンは気乗りしない様子で応じます。
今週両家顔合わせで来週結婚だ 熱いうちに進めないと
両親は大喜びです。
♣
公務員になって浮かれるテギは車を買いに行きます。テギが購入の契約をしていると友達から電話が来ました。
女を紹介して貰ったんだが彼女にバレた お前は無理だよな
美人か?
テギは訊ねます。
もちろん 家柄もいいし客室乗務員だ
俺が行くよ
バレたらどうする
何をビビってるんだ いつだ?
乗り気になったテギは友達を問い詰めます。
♣
パダとウンガンは真珠のネックレスを届けに顧客の屋敷を訪ねます。庭の飼い犬はパダを見ても吠えず、ウンガンは無事に犬のそばを通りました。
うちの犬は人をみる目があるのよ 社長には尻尾を振ってたでしょ
顧客はパダの横に立つウンガンに聞こえよがしに話しました。
そうですね 贈り物はどうでした?
パダはソファーに座り顧客とお茶を飲みながら訊ねます。顧客は頷きました。
嫁が喜んでいたわ おたくのは華やかで上品だもの
恐れ入ります
パダは紙の手提げから宝石のケースを取り出しました。
先日のネックレスです もう切れませんよ
あら 新品同様ね 傷はついてない?
はい 細かく確認しました 奥様の家の芝生は柔らかいので
顧客とパダは笑います。顧客はケースから指輪を出してながめました。
指輪がなんだか汚れて見えるけど・・
そうですか すぐに拭いてきます
パダが指輪を受け取るとウンガンが手を差し出しました。
私がやるわ
そう? 裏面だけ拭いてね
わかってる
顧客はウンガンを見て言いました。
なんだか頼りがいがないわね
すみませんでした 驚かれたでしょう
パダは顧客に調子を合わせます。
ヒャッとしたわ 新婚の贈り物と真珠まで落とすなんて
申し訳ありません
それより社長にタメ口でいいの? 部下に優しすぎても駄目よ
ウンガンは指輪を拭く手を止めます。
飼い主を噛んで自分が主人のふりをするわ
顧客は意地悪くウンガンを見て話しました。ウンガンは指輪の表までブラシで拭き続けます。
♣
結婚の準備はどう?
会社に帰るとパダはウンガンに訊ねました。
両家の顔合わせをして新居を探すだけよ
ウンガンはパダの向かいの椅子に腰かけて話しました。
貯金も少ないだろうし困ったわね
どうにかなるわ
お父さんは詐欺に遭って以降休んでる?
ええ・・
お母さんのレストランは?
コロナで閉店したけどそろそろ再開の準備を
ウンガンはウソをつきます。
そうなのね 妹さんは今も弁護士事務所に?
うん・・
余裕はないかしらね
自分のことだけで大変よ
スタートが大変な分いいことがあるわよ 指輪は私にプレゼントさせて
本当?
ウンガンは喜びます。
♣
テギはイタリア製の靴を履きスーツを新調して紹介された女性と食事します。ウンガンはアパートで食事の支度をしてテギを待つのでした。
ドラマ(第2、3話)の感想
なんだかウンガンのストレスがどんどん上がっていく展開ですね😓。4年間付き合い世話を焼いてきたテギは公務員試験に受かるとウンガンが鬱陶しくなってたまらないようです。テギは尽くしてきた恋人にひどいことを平気で言う人間として許せないタイプの男ですが、37歳で若いとは言えないウンガンはなかなか自分から別れることが出来ないのでしょうね。でもウンサンが言うようにたとえテギと結婚できても幸せにはなれない気がします。
<画像出典>x.com/sptv_hanryu/status/1768049429939114190
パダは天真爛漫なタイプですがチャウォンの実家との付き合いには嫁として悩まされているようです。でも姑のコンジュも自分が義母の命日に整形手術をしておいて、嫁だからといってパダに意見するのは自分勝手過ぎる気がします。この家は二人の母娘がいるのに男達ばかりが働いている妙な家ですね。ムルサンの「ああ寂しい!」という口癖がわかる気がします・・💧💧。
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