こんにちは。カナエです。今回もテレビ東京放送の韓国ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」(12、13話)について書きたいと思います。
ウォンピョは邪魔なピョンガンを封じ込めようとゴンとの婚姻を目論む
テレ東で平日月~金曜 朝8時15分から放送中
<画像出典>tv-tokyo.co.jp/pyeonggang/
キャストとこれまでの話
ドラマ(第12、13話)のあらすじ(ネタバレ)
【第12話】
ピョンガン(キム・ソヒョン)の封じ込めを謀るコ・ウォンピョは息子のゴンを国境の警備に遣わすことをやめ王女と婚姻させようと画策します。
太子やピョンガンの言葉に背中を押された王は部族長会議で順奴部族を再起させようと重臣達を集めましたが、ウォンピョは王の話を遮り息子と王女の婚姻について提言しました。
民が王女様のご帰還を喜んでいる今縁談までまとまれば大きな慶事となります
しかしあまりに急では・・
王はたじろぎます。
意外なことではありません 桂婁部族も王族ですし王室との婚姻は以前からの慣例です
そこに自分とゴンとの婚姻の話を聞いたピョンガンが駆けつけました。ピョンガンは”婚姻をする気はない”と王に訴えます。
もしや我が息子が気に入らないと? 僭越ながら私の倅は相手として申し分ないと考えますが
ウォンピョは粘ります。
縁談は余が許さぬ
重臣たちが呆気にとられるほどの毅然な態度で王は告げました。
王女は自ら望む相手と余の祝福を受けて婚姻する
***
王はウォンピョの腹黒い企みに気づいていました。
ウォンピョは婚姻を口実に私とお父様を抑え込む魂胆です
二人きりになるとピョンガンは父王に話しました。
<画像出典>k-drama.ch/pyonggang-7-8/
わかっておる 余が許さぬ限り奴の家に嫁ぐことはない
王はピョンガンを安心させます。
***
しかしそこで怯むウォンピョではありませんでした。夜更けに自分の息のかかった内官に王を謁見の間に案内させます。
王妃の住まいでなく何故ここに?
中にお入りを
王は中に入ると玉座に座っているウォンピョを見て驚愕します。
コ・ウォンピョ、そこを誰の席と心得る?
高句麗太王、いやコ・ヤンソン、お前の椅子だ
ウォンピョは矢じりを王に投げました。
それは8年前お前の妻の胸に刺さった矢じりだ
王は矢じりを拾います。
嫉妬にかられて己の女と民まで殺戮した男に王座に座る資格があるのか
ウォンピョは椅子から立ち上がると階段を降りました。
何故お前が今まで王様ごっこをして来れたのかわかるか? 私が許したからだ
貴様! よくも・・
王は歯を噛み締めます。
だが分別なくのさばるなら今すぐひきずりおろす
どんなことがあろうと王女の婚姻は許さない
許しは私が与えるものだ
ウォンピョはあざ笑いました。
夜が明ければ高句麗の民は吉報を得る 王が王女の縁談を告げるからだ
お前の思い通りにはいかぬぞ
王よ 私の真意がわかるか 目障りな王女を始末し病弱な太子を廃することだ 私の思い通りになるのを見たいのか
王は青ざめます。
あの子達に手を出すな 哀れな子たちだ
ウォンピョは何度も大きく頷きました。
だから機会を与えてやっている お前と子ども達が死なずに済むように
ウォンピョに脅された王は従うしかなくなります。
***
プンゲたちとタラ・ジンが都に買出しに来ると張り紙に人が群がっていました。
王女様が結婚だって
まあ嫁ぐ年頃だよな
見ろよ 王女の婿の候補者募集だと
人々の話にチンたちは驚きます。
カジンが・・?
***
ピョンガンは王が自分を婚姻させることを認めたと知ると、王の居所に走りました。
お父様! 私は決してあの一族には嫁ぎません
ピョンガンは抗議しますが、脅された王は娘に会おうとしませんでした。
お父様、命令を撤回して下さい!
ピョンガンは王の居所の前に座り込みます。コンソン夫人がピョンガンを木蓮堂に連れて帰ろうとしますがピョンガンは聞き入れません。
王女様、外は冷えます ご病気になります
下がりなさい
ピョンガンは頑として動こうとしません。
***
ゴンも王女と婚姻させようとする父親に抗議していました。
お前は言ったではないか 王女の心を得て妻にすると それで機会を作ってやったのだ
政略的な縁談を喜べと? 私は利用されたりしません
ウォンピョはゴンに近づいて言いました。
財物のため、権力のため、もしくは容貌に惹かれたとしても婚姻とは互いを利用し合うものだ 私は婚姻で王女を抑え込めればいい それで? お前の本当の望みは何だ?
ウォンピョは息子に問います。
***
ピョンガンのもとに太子が駆けつけました。
姉上、もうやめてください このままでは倒れてしまう
太子・・
ピョンガンは太子を見ると力尽きて倒れてしまいます。
まあ、大変! 王女様!!
コンソン夫人が叫びます。
早く木蓮堂に!
***
長白薬草店のへ・ジウォルとモヨンの親子は罪を犯したことで謹慎を命じられていました。けれど太子はコンソン夫人に言います。
姉上には薬が必要だ 長白薬草店の主に容体を伝えて薬を届けさせよう 太子の私が許可を出す すぐに使いを送れ
***
へ・モヨンは王室とウォンピョたちが婚姻で繋がるのは危険だとジウォルに話します。
ウォンピョ様は今でも国事を牛耳るお方なのに王女を嫁に迎え王室まで掌握すればその絶大な権力で他の部族は下僕にされます ウォンピョ様を抑えるには縁談を潰すよう策を練ることです 水面下でひっそりと
ジウォルはモヨンの話に頷きます。
だがウォンピョ殿の息子は政略結婚を嫌って婿候補には名乗り出ないとも聞いている
二人が話していると木蓮堂から使いが来ました。
王女がモヨンを呼んでいるだと?
***
モヨンは木蓮堂に行きピョンガンを治療します。
まずは熱を下げましょう 気力回復はその後で お湯と土瓶をください
モヨンはコンソン夫人に指示しました。
承知しました
ピョンガンは熱にうなされながらうわ言を言います。
お父様・・見捨てないで
***
都の市場に買出しに行ったプンゲとタラ・ジン達が村に戻って来ました。
市場に行って何日もかかったな
タル(ナ・イヌ)兄ちゃんは?
さあな
ウォルを無視してプンゲはタルの小屋に行きました。
塩を持って来ました
プンゲかい タルはどうした
サ氏夫人はプンゲに訊ねます。
あの・・
正直に言いな タルはどこで何してる?
***
モヨンの治療で元気になったピョンガンは剣の稽古をします。
回復なさったんですね
ゴンが頭を下げました。
落ち着かない時は動いて忘れる 熱は下がった
ピョンガンは剣をゴンに渡そうとします。
手合わせできない?
私は剣術の師匠はやめます 今後は王女様の夫になります
今なんと・・?
結婚してください おそばを離れず永遠の味方になります 親同士は悪縁ですが私たちは違います 志を一つにして高句麗を変え世の中を変えましょう
ピョンガンは剣を台に置きました。
聞かなかったことにする
ゴンは帰ろうとするピョンガンに言いました。
政略結婚です そのとおり 私の父への恨みも承知です
ゴンは真摯にピョンガンを説得します。
でも私ほど王女様のことを知る者はいません 長い間ずっとお慕いして来ました 結婚しても王女様を守り続けます 私の求婚をお受けください
ごめん
ピョンガンはゴンに謝ります。
政略結婚でなくても思いを受け取れない 私の心には既に他の人がいる その人しかいないと決めてるの
あの田舎者ですか あんな男が・・?
そう あの人が運命を共にする私の夫なの
ピョンガンは歩き去ろうとします。
私は決して諦めませんから!
ゴンは離れていくピョンガンに言いました。
***
ゴンは”婿候補に名乗りを上げる”とウォンピョに話しました。
喜んで縁談に応じると言うんだな
はい 話を進めてください
何故気が変わった? 昨日までは拒んでいたのに
心から欲しいものは奪ってでも手にいれる そう気づきました
王女が拒み続けてもか?
私のものになります
目を潤ませるゴンを見てウォンピョは笑います。
***
ピョンガンは”婚礼衣装を仕立てる”と言って生地を選ばせようとするチン王妃に抗います。
私は縁談には応じません
王様が命じ部族長会議で決定したことだ 王室はもちろん国を挙げての慶事です
王妃はピョンガンに話します。
こんな政略結婚が慶事ですか
ピョンガンが木蓮堂に戻ろうとするとウォンピョがやってきてお辞儀しました。
少なからぬ名家の子息たちがお相手に志願されました これも王様の人徳でしょう
コ・ウォンピョ殿の力が強いのでは?
ピョンガンはウォンピョを睨みます。
はばかることもない方が更に何を望むのですか? 私を婚姻で縛り付けて得することが?
この縁談は私ではなくあくまで王女様のための婚姻です
ウォンピョは顔を近づけて囁やきました。
子供じみた振る舞いをしてお母上と同じ道を歩まれぬよう 王様も私の思いを汲み縁談をお認めになった
なんですって?
***
ピョンガンは父のもとに走ります。
お父様、コ・ウォンピョに脅かされて縁談の許可を? あの者がそれほど怖いのですか? お父様は太王です!
私は罪を犯した愚かな男だ そして無力な父親なのだ なんとしてもお前と太子を守りたかった
あのコ・ウォンピョが私と太子の命を盾に脅したんですね?
ピョンガンは涙を流します。
すまない この父は力を尽くしても縁談すら阻めなかった ピョンガン、許してくれ
お父様・・
***
タルは薬草店に行きモヨンに会います。
頼みがあって
私も伝えることがある
モヨンはタルを着替えさせ名家の子息に変装させます。
貴公子に見える 薬草売りの面影もない 服だけでこんなに見違えるとは
モヨンはタルを見て驚きます。
絹商人モク・テソンの息子だって?
身分を偽るだけでは駄目よ 古今の経書について問答を交わし題目に合わせて詩を詠むの
そんなのいらないだろ?
それでうまくいくと? 候補に名乗りをあげても王女の相手は結局コ・ゴン様に決まる
そんなのありえない カジンに嫌がる結婚はさせられない 俺たちは夫婦になる運命なんだ
タルはモヨンに笑います。
***
タルは王女の婿の候補者選びに乗り込んで順奴部族を潰したコ・ウォンピョに復讐するつもりでした。
コ・ウォンピョ お前を殺し俺も死ぬ
タルは刀を服に忍ばせます。
【第13話】
王女の婿選びの日がきます。部族長達は列を成した候補者を順番に選定していきました。
コ・ゴン殿はいないし我々にも望みはあるかな
候補者達は小声で話します。
鈍いやつだな 婿選びなんて名ばかりだ 部族長会議の命令でどこの父親も仕方なく息子を志願させたんだ
どういうことだよ
候補者を全員落としてからコ・ゴン殿を呼ぶ魂胆だろ
候補者の中にはタルがいました。兵を連れたゴンが来て婿選びの様子をながめます。タルはゴンに見つからないよう顔をそむけますがゴンは訝しげに変装したタルを見ました。
次の者
タルの番が来て部族長の前の椅子に座りました。
男らしく立派な姿だな
チン・ピルがタルを見て褒めました。
都のものではないな
絹商人の息子だと?
父君はモク・テソン? 聞いたことがある
ジウォルが言います。
無駄話はそこまで 封筒の中の題目にそって詩を詠め
ウォンピョが命じました。
この男がウォンピョか・・
タルは袂の短剣を確かめます。
***
モヨンが装飾品を持ってチン王妃の居所に来ました。
お呼びいただきまして
あら、来たわぬ
ヒョン妃が喜びます。衣服を整え着飾られていたピョンガンはモヨンを見つめます。
この者は薬草だけでなく貴重な装飾品も扱う
王妃がピョンガンに説明しました。
私が呼ぼうと言ったのよ
側室のヒョン妃が楽しげに言います。モヨンはピョンガンにお辞儀しました。
王女様、その後お加減は如何ですか
ピョンガンは頷くと無言で部屋を出ていきます。
王女も太子も身勝手でこれだから私も辛いのだ わが王子の将来さえ明るければよいが
王妃は不満を漏らします。
都に優れた占い師がいるそうです お調べしましょうか?
モヨンは王妃に訊ねます。
占い? 私も気になるわ
ヒョン妃がモヨンの腕を掴みました。
***
ピョンガンは庭で一人佇んでいました。そこへモヨンがやってきます。
王女様にふさわしいものをお持ちしました 後ほどお選び下さい
必要ない
歩き出そうとするピョンガンをモヨンは呼び止めます。
王女様 隠し事はしたくないので申し上げます あのオン・ダルという者が候補者選びに参加しています おそらく今頃は王宮の中かと
タルが?
ピョンガンは驚きます。
***
タルは封筒を取るふりをして袂から短剣を出そうとしますがゴンが来て止めました。
動くな
ウォンピョたち部族長はゴンを見ました。
何事だ?
この男は素性を偽り入り込んでいました
このものはモク・テソンの息子ではないのか?
ジウォルが聞きます。
その通りです
ウォンピョはタルを見ました。
ではお前は何者だ?
タル!
そこにピョンガンが現れました。
カジン・・
***
ピョンガンとタルは王の前で申し開きをします。
王女の相手を選ぶ場で騒ぎがあったそうだな 何事だ?
王はピョンガンに訊ねます。
私は夫を守ろうとしたのです
ピョンガンの言葉に王達は驚愕します、
今・・何と・・?
この者が私の夫です
夫? そんなバカな!
王宮中は大騒ぎになります。
***
モヨンは占い師として知られるようになったジュンソにピョンガンのことを占って貰います。
自分の占いではないな 誰の定めを聞きに来た?
腕は確かなようだな そんなに優れているなら都に来る前は何をしていた?
モヨンは逆に聞き返します。
お帰りだ
追い出される前に結果を聞きたい その人の行く末は見えたか?
屍が積まれて山を成し血が川のように流れている 飢えた山犬に狙われ逃げ場もないだろう 死をもってしか救われない憐れな一生 逆らえぬ運命 呪われた魂だ
ジュンソは語ります。
***
記憶を失っていた私をそばで導き支えてくれていました 一途なその心に私は感動しました
ピョンガンはタルのことを王に話します。
以前牢から出すよう頼んだのはこの男か? 何度も命を救われたと
さようです
あの時は”友”だと言った それを今は夫だと言う 王女は余を愚弄するのか
王は気色ばみます。
王様、ご冷静に
ウォンピョが口を挟みました。
縁談を避けるための王女様の策でしょう ”夫のある身だ”とはあまりにも信じがたい作り話ですが
いいえ 私は王女様の夫です!
タルが王に向かって告げました。
このたわけ者が! 御前で大声を出すとは!
チン・ピルが怒ります。
その通りです 得体の知れぬ者を王女様の夫にはできません
ジウォルも加勢します。
王様、いかが致します?
王は立ち上がりました。
お前の名前は何だ?
王に問われたタルは数歩前に出ました。
高句麗随一の将軍 順奴部族17代部族長 オン・ヒョプ将軍の息子、オン・ダルと申します
オン・ヒョプの息子だと?
重臣達は驚きます。
なんてことだ
王は壇上からタルの顔をまじまじと見ます。
本当にオン・ヒョプの息子なのか?
さようです
その眼差しに見覚えがある オン将軍に似ている
王様、オン・ヒョプは謀反の罪で打ち首にされた者です それでも残党とその家族を生かしたご判断は王様の恩恵によるもの その恩恵も忘れ王宮で無礼を働くとは厳罰に処すべきです
ジウォルは訴えました。
その通りです 厳罰をお与えください
何をおっしゃる 婚姻された以上王女様の夫に変わりはありません 厳罰に処すなど王室の威信が損なわれましょう
ならず者との婚姻自体が誤りなのです
重臣たちは言い合います。
みな、黙れ!
王は壇上から降りるとピョンガンの前に立ちました。
お父様・・
王はピョンガンの頬を張りました。
王様・・!
皆は茫然と二人を見つめます。
戻ってから騒ぎを起こし続けたうえ父の顔に泥まで塗るとは
お父様・・
お前はもう王の娘ではない 追放だ!
タルは王の足元に跪きました。
私が罰を! 王女様は・・
聞こえなかったのか? 余に娘などいないと言ったのだ! 二度と現れるな 現れたらその場で打ち首にしてやる
王は謁見の間を出ていきました。
***
臣下たちは出ていきピョンガンとタルだけが残されました。
タルは立ち上がるとピョンガンの頬を撫でました。
大丈夫か
ゴンが二人の所へ来ますが何も言わずに出ていきました。
***
ピョンガンは王宮を去る準備をします。
ばあや ごめん 苦労ばかりかけて
婚姻したわけではないでしょ 今からでも王様にお詫びしてください
泣きながらコンソン夫人は言います。
いっそ私も王女様と一緒に・・
駄目よ ばあやは太子を守らないと
ピョンガンはコンソン夫人の手を取ります。
王宮で太子を任せられるのはばあやだけなの
***
太子が来てピョンガンを待っているタルに聞きました。
お前が姉上と婚姻を?
太子様か
太子はタルを蹴りつけます。
ウォン
ピョンガンが部屋から出てきました。
姉上、私を残して本当に出ていくと?
お父様がお怒りになってどうしようもないの
懇願して 王宮にいたいと 姉上が去ったら私はまた一人ぼっちになる もう会えないかも
戻ってくる 太子とお父様のために 必ず
姉上も父上も嫌いだ
ウォン わかって お父様は娘を救おうとしたの 政略結婚をしなくて済むように お父様は涙をこらえて命令してくださったの
***
ピョンガンは王に別れの挨拶に行きます。
王室に王女などおらぬ
王はピョンガンに会いません。ピョンガンは部屋の外から王に呼び掛けました。
お父様、聞こえますか、私は王宮を去ります 本当はおそばにいたいですが、ご命令に従うのも孝行と考え去ることと致します これまでご心配ばかりおかけした私をどうかお許しください
隣に座るタルがピョンガンの手を握り言いました。
どうぞご安心ください 王女様は私が守ります
二人は王宮を出ていきます。
***
ピョンガンはタルに峠の入り口で待つように言うとモヨンに会いに行きます。
婚姻のことや王宮を出られたことなど驚くばかりです 慰めの言葉が見つかりません
モヨンは恐縮して話します。
言葉は要らぬ 力を借りたい
ピョンガンはモヨンを見つめます。
敵に回したら怖いが味方にするほど信頼できない
それでもいらしたのは信頼したいということですね
助けてくれた理由が気になった そなたが得るものなど何もないのに
以前にも申し上げたと思いますが私はコ・ウォンピョが憎いのです たとえ養女でも父の率いる消奴部族を守りたいのです
なら力を貸せ 桂婁部族を抑え込みコ・ウォンピョを懲らしめたい
ご傷心かと思いましたが王女様はお強いのですね
モヨンは微笑みます。
味方になるか?
その前に伺いたいことがあります 王女様の計画通りに進むとコ・ゴン様はどうなりますか?
師匠を信じている 父親とは違う人だから対立はするまい
***
タルが峠の入り口で待っているとゴンがやってきました。
急げば峠を越える前に王女様に追いつくと思ったのに 王女様は?
先に行った
お前はここで何をしている? 私を待っていたのか
あんたに話すことはない
残念だ
ゴンは剣を抜くとタルに向けます。
この剣は話を聞きたかがってる
***
ピョンガンは長白薬草店を出ました。
王様と太子様のご様子はお知らせします ご所望の件も密かに進めますのでお任せを
それはありがたい 都で初めて友を得た気分だ
恐れ入ります
モヨンはお辞儀します。ピョンガンは去っていきました。
***
王様に真実を告げれば命は助けてやろう
ゴンはタルに剣を向けながら言いました。
だが夫のふりを続けるならその首を斬る
気の毒なやつだな カジンを逃したのを認めたくないだけだろ? 斬ってみろよ お前なんかにカジンは渡さない
そうか
ゴンは剣を地面に突き刺します。
雑魚を相手に剣などいらぬ 素手で息の根を止めてやる
タルは笑って立ち上がりました。
いいぞ お前のことがちょっと気に入ってきた
タルはゴンと戦い始めます。
***
ピョンガンが峠の入り口に来るとタルはいませんでした。地面に突き刺さった剣を見つめるピョンガン・・そして竹林の中で闘う人の気配に気づきます。
タルがゴンを投げ飛ばして殴ろうとするのをピョンガンが止めました。
タル、やめて 師匠と話がある
タルは二人を残しその場を離れます。
***
師匠、婿選びも政略結婚ももう終わった 私を行かせて
”終わった”? あんまりです 始める機会をくれましたか?
頭から血を流しながらゴンは訴えます。
8年です それよりも前からあなただけを見つめ待っていた それなのに夢も見せずに目覚めろだなんて! 何故なんだ?
私たちが始めたことじゃない もつれて絡み合って私にも師匠にもほどけないの
ゴンはピョンガンの両腕を掴みます。
私が断ち切ります 私たちを邪魔するものすべて・・
師匠! なにもかも終わったの!!
ピョンガンはゴンに抱きつき涙を流します。
<画像出典>k-drama.ch/pyonggang-9-10/
もう行くわ ごめん 師匠
***
”王女は王の逆鱗に触れ追い出され 桂婁部族のコ・ウォンピョは次はどんな策を巡らすか・・
モヨンは高句麗の王宮の情勢を新羅のキム・チャスンに手紙で知らせていました。すると物音がしたのでモヨンは剣を抜いて音のした方向に近づきます。
コ・ゴン様?
モヨンは血だらけのゴンの姿に驚きます。
薬を持って来い このざまでは帰れない
ゴンは気を失いました。
***
幽霊谷についたら縁談を阻止するための偽の婚姻だって言うよ
タルは山でピョンガンと火を囲みながら言いました。
でも夫婦として暮らしてるか都から確かめに来るかも バレたらどうする気?
じゃあ一緒に住むふりを・・ 村のみんなにも婚姻したと言おう
本当の結婚じゃないわよ
なんだよ 俺が夫じゃ不満か?
何よ!
ピョンガンも怒ったふりをします。
俺は本当でも嘘でも構わない お前のそばにいてお前を守れるなら
タルはピョンガンに笑いました。
***
テモは”ピョンガンが王宮から追放された”とジュンソに報告します。
カジンはあの薬草売りの村に行ったはずだ
じゃあ結婚相手というのは・・
カジンが助けてくれたな 王宮に入り込めばカジンと鉢合わせするところだった いいときに去ってくれた
行方を探しますか?
ほっておけ どうせ戻ってくる宿命だ
***
ゴンはモヨンの寝台で目を覚ましました。
目が覚めましたか?
モヨンが薬を持って部屋に来ました。
私をどうやって運んだんだ?
コ・ゴン様がご自分でいらっしゃいました
私が?
モヨンは薬の椀をゴンに手渡します。
これをどうぞ めまいが収まります
***
ピョンガンが去って父王は悲しみに沈みます。けれど周囲には気づかれないよう用心していました。
娘を追い出した父親を慰めてくれ
王はウォンピョを呼んで酒を注ぎます。
王女様は間違いなく順奴部族の村に行ったはずです
どこで苦労しようと知ったことか
王は笑いました。
何故ですか? 順奴部族を再起させようとなさってたのに つい先日まで
ウォンピョの言葉に王は顔を強ばらせます。
禍根を残すから不覚を取るのです 王女様の夫がオン・ヒョプの息子だとは 今からでも残り火を消さねば
王は酒を注ぎました。
確かオン将軍とは同じ師匠に学んだそうだな 武芸の腕は兄弟子のそちよりオン将軍の方が上だったとか さらには民の信望まで厚かったゆえそちも愉快ではなかったろう
しかしオン将軍は謀反の罪で打ち首に それも王様のご命令で
うむ・・余の罪は実に深いようだ それで今日は頼みごとがあって呼んだ
王は箱から古い血のついた矢を出すとウォンピョに示します。
一人娘と縁を切った今、余には太子と王子しかおらぬ もしそちが息子たちを利用し再び余を脅かそうとするなら
王は矢をウォンピョの前に置きました。
その前にこの矢で余を殺めよ 余の罪は自らの命をもって償おう だがそちとそちの一族も血の海に沈むだろう
王はウォンピョに語りました。
***
元気になったゴンは薬草店を出ていきます。
もう少し休まれた方がいいのですが
消奴部族の養女の部屋でいつまでも寝ていたら妙な噂が立つ 薬代は届けさせる
コ・ゴン様、心身を健やかにお保ちください 切れてしまった縁はもう繋がりません
出過ぎたことを言うな 王女様の婚姻は偽りだ
その偽りにはひとかけらの真実があるかも
ゴンはモヨンの腕を掴みます。
そんな真実はもぎ取ってやる
ゴンは去っていきました。
***
タルとピョンガンはタルの家に戻ってきます。
このバカ息子が! 母さんを心配させて
サ氏夫人はタルを叩いて怒ります。
母さん、痛いよ カジンもいるんだから
何だって
ピョンガンはおずおずとサ氏夫人に話しました。
お母さん、実は私、タルと結婚しました
・・どういうことだい?
サ氏夫人は二の句が継げません。三人の話をちょうどやってきて話を聞いたウォルが村に広げました。
タル兄ちゃんとカジンお姉さんが結婚したって!
なんだって?
村人は仰天します。
***
サ氏夫人はあまりのことに小屋に籠もってしまいました。
母さん、開けろよ
戸を叩くタルをピョンガンは止めます。
タル、今は時間が必要かも すごく驚いたんだと思う
二人はオン将軍の墓に報告に行きます。
父上 カジンと来ました
将軍 またタルと順奴部族にご迷惑をおかけします
ピョンガンは将軍の墓に頭を下げます。
父上、カジンは俺の嫁になりました
タルはカジンの手を取ります。
ドラマ(第12、13話)の感想
カナエは天誅房の刺客仲間タラ・サンとタラ・ジンは最初夫婦かな?と思って観ていましたが、余り出てこないのでその関係に言及がなかったんですが兄妹だとわかりちょっとびっくり。途中から夫婦ではなさそうだとは思ったけどタラ・サンが弟だと思ってました。タラ・ジン(チン)の方がしっかりしてるし気も強そうだったので(見た目もお姉さんぽいし・・実年齢は上じゃないのかなあ)・・まあ小さなことですけどね(*^O^*)。
<画像出典>lala.tv/programs/pyeonggang/
でも名前を呼ぶときタラ・ジンはタラ・チン、ガジンはカジン、ダルはタルって濁音をとって呼ぶのは親しみを込めたこの時代の呼び方なのかな?
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