【知っているようで知らなかった童謡について調べてみた】愛でて歌い継がれる「お月さま」の曲を3つピックアップ!

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こんにちは。カナエです(*^_^*)。

今回は夜空に輝くお月様を歌った童謡から紹介したいと思います。

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童謡「出た出た月が」と歌詞の似ている炭坑節とは?

童謡「つき」の歌詞

出た出た月が まあるいまるいまんまるい 盆のような月が

隠れた雲に 黒い黒い真っ黒い 炭のような雲に

また出た月が まるいまるいまんまるい 盆の様な月が

童謡「つき」が作られたのは

童謡「つき」は文部省発行の「尋常小学読本唱歌」(明治43年)に掲載された曲です。「尋常小学読本唱歌」とは文部省が初めて編纂した尋常小学校の唱歌教科書で、当時の尋常小学読本にあった韻文に文部省から依頼された東京音楽学校の教授たちが合議して曲をつけました。なので特定の作曲者はいませんが現在でも歌われている名曲が多いです。

月を眺める楽しさがよく表現された覚えやすい童謡ですね。

そしてやはり「月が出た~」で始まる民謡の炭坑節という曲があるのですが、歌詞が似ていることからちょっと混同されやすいです。

民謡「炭坑節」

民謡「炭坑節」の歌詞

もともとは三井田川炭鉱女性労働者の歌だった「伊田場打選炭唄」が戦後三井三池炭坑の炭坑節として様々な歌詞の替え歌が作られ、今はそちらの方がポピュラーになっています。

その三池炭坑の炭坑節の歌詞の一例 

月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)

あなたがその気で 云うのなら(ヨイヨイ)
思い切ります 別れます
もとの娘の 十八に
返してくれたら 別れます(サノヨイヨイ)

一山 二山 三山 越え(ヨイヨイ)
奥に咲いたる 八重つばき
なんぼ色よく 咲いたとて
サマちゃんが通わにゃ 仇の花(サノヨイヨイ)

晴れて添う日が 来るまでは(ヨイヨイ)
心一つ 身は二つ
離れ離れの 切なさに
夢でサマちゃんと 語りたい(サノヨイヨイ)

女性労働者の歌なのでサマちゃんを慕う歌になっていますね。気になるのは❝サマチャン❞という名前ですが・・これはいったい誰のことでしょう?

<サマチャンとは>

歌詞の二番では18歳の娘に返してくれえたら別れる、三番ではなんぼ綺麗な女になってもサマチャンが通ってこなければ意味がない、四番では夢でいいからサマチャンと話したいという労働に明け暮れる女性の切ない恋心が歌われています。

ということはサマチャンとは彼氏、または旦那様のことを指しているんでしょう。昔の恋唄なので男性の炭鉱労働者と考えるのが妥当かもしれません。

サマチャンという呼び名の由来は「様ちゃん」で、「~様」という敬称の❝様❞に❝ちゃん❞をつけたものと考えられます。昔の女性の奥ゆかしさが滲む呼び名ですね。

大正から昭和の初めにかけては炭鉱が栄えたので、炭鉱主たちが料亭で豪遊することもあり、炭坑節が宴席で歌われたことからこの歌が全国的に知られていったとも言われています。明るく覚えやすい曲調から盆踊りでも使われるようになっていきました。

ただこの歌詞、月が出た出た、の一番目サマチャンへの想いを歌う二番目以降とのつながりが無いんですよね。可憐な乙女が月を見ながら愛する人を思い出すといったいじらしい風情なんでしょうか・・それにしてはメロディーが軽快過ぎるよなあ😶。(陰々滅滅とせず意気揚々と頑張る女性労働者の気概の表れ??)。

もう一つのお月様の歌「朧月夜」

月を愛でる歌は他に有名な「朧月夜(おぼろづきよ)」という唱歌が有ります。

<画像出典>https://otomeurara.exblog.jp/17378226/

朧月夜 ※作曲 岡野貞一 作詞 高野辰之※

菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜

      ※1914年(大正3年)尋常小学唱歌※

美しい暮色の風景を歌った名曲ですね。

一番は春の季節に菜の花畑に日が落ちて山の端が一面に霞んでいる、風がそよそよとふいて空には淡い夕月がかかっているという情景を歌っています。(におい淡しにおいとは古語で❝色❞のことを指します。)

二番は里わの火影(人里の家々の灯り)も緑の森も、田んぼのあぜ道を歩く人影も、蛙の鳴き声も鐘の音もすべてが霞んでいる朧月夜という歌詞です。(さながら霞めるさながら古語で❝すべて❞❝ことごとく❞などの意味になります。)

今では一面の菜の花畑っていう景色にはなかなか出会えませんね。

余談ですがあの❝菜の花❞っていうのは特定の花の名前では無くてアブラナ科の黄色い花の全般的な名前なんだそうですね。種類も食用、油用、観賞用の3つに分けられていて、菜々みどり、キラリボシ、ななしきぶ、春雷などたくさんの名前の花があるようです。

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