こんにちは。カナエです。
今回はBS11放送の「山河令」第三週(第9話、10話)をご紹介します。
謎に満ちた音客行の正体が明らかに!
◆ドラマ「山河令」はBS11/毎週月~金曜日 /午後3時29分~4時30分に放送中◆
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「山河令」第三週<第9話、10話>のあらすじ(ネタバレ)
第9話「高山流水」
岳陽派に運ばれてきた遺体は方不知(ファン・ブージー)でした。高崇(ガオ・チョン)が遺体の検分をしますが、周子舒(ジョウ・ズーシュー)は殺しに使われたのが❝雨打芭蕉針❞という天窗が使う針であったことから韓英(ハン・エイ)の仕業だと察します。
岳陽派から戻り食事を楽しもうとする温客行(ウェン・コーシン)ですが、周子舒は五感の衰えを感じて死期が近づいているのを実感します。
顔色がさえないな 成嶺が心配か
成嶺を五湖盟に委ねたのは間違いだったのかも・・
酒をあおる周子舒。
絶世の美男子で頭脳明晰な上優しい心まで持つのか 娘どもがほっておかないな
音客行はため息交じりに言いました。
夜更けになり七竅三秋釘が周子舒の体を苛む時間になります。気を満たして静めようとする周子舒を音客行が簫を吹いて助けるのでした。
次の日音客行が悦樊楼に行こうと周子舒を誘いました。広々とした湖の中に作られた建物の舞台では「安吉(あんきつ)の四賢」と言われる四人の古老たちが音楽を奏でていました。
音楽に秀でた四人が意気投合して知音となり、安吉の竹林に隠居した 一人は盗賊だったが改心して他の三人のように青天白日の身になって遁世した
高山流水の故事さながらに
周子舒は彼らについて話しました。
自分もあんな風に知己と生きられたら・・
音客行の横顔を見つめながら残りの人生に思いを馳せる周子舒。
知己に遭えば山河も重からず
武芸を習ってこなかった成嶺は同年配の少年たちから鍛錬の最中いじめを受けます。屈辱を感じて稽古から帰る成嶺ですが、顧湘とばったり会って思わず涙ぐみます。
師匠と音殿も一緒か
周りを見回して二人がいないことにがっかりする成嶺。
二人にあなたを守るために送り込まれたの 安心して
顧湘は成嶺に言いました。
月をながめながら屋根の上で酒を飲む音客行。子の刻は眠れないようだから、と音客行に誘われた周子舒もやって来ます。二人は酒盛りを始めますが、眼下では男たちの斬り合いが始まっていました。
面白いことが起こっているぞ
ついて来いと屋根から飛ぶ音客行。周子舒が後を追うと街中では殺傷沙汰が相次いでいました。そして死体は瑠璃甲を握っています。周子舒は瑠璃甲を拾って音客行に見せました。周子舒の心には疑念が湧いていました。
これはお前が盗まれた瑠璃甲か
偽物の瑠璃光を奪い合って人が死んでいる
音客行は皮肉な笑いを浮かべます。
凡人どもが自分の首をしめただけさ 私はたきつけただけだ
音客行の言葉に愕然とする周子舒。
奇人を装っていると思ったら本当に正気をうしなっていたとは
周子舒は去って行きました。
岳陽の街は偽の瑠璃甲の奪いあいで荒れていました。
あの安吉の四賢も巻き込まれて命をおとしてしまいます。 清廉な人格だった4人の死を目撃した温客行は自分の 謀りごとの結末に衝撃を受けるのでした。
第10話「狂気の果てまで」
安吉の四賢の遺骸の前に一人佇む音客行。そして彼らの墓を掘り始めますが、もろい刃のためにうまく掘れません。
そこに周子舒がやってきます。
お前は死神か 共にいると必ず屍を目にする
そして四賢の死体に向かって安らかに眠ってくれ、と呟やく音客行。
凡人は自分で首を絞めると言っていたが安吉の四賢は悪人でもないのに巻き込まれた
これがお前の望んだ結果か?
周子舒は音客行に問いました。
では、お前は?天窗の首領として悪人だけを殺したのか?
黙り込む周子舒。
・・・よくわかった
そう言ってその場を去っていきます。
仲たがいした二人はそれぞれ酒をあおっていました。
女たちを侍らせて音客行は独り言ちます。
私は人の皮を被った悪鬼を木っ端みじんにしようとしたのだ 阿絮、それが何故悪い?
女がしなだれかかってきて音客行は言いました。
あるものを願って手に入れたが、なくしてしまった けれど何年後かに再び現れた
それなのに時がうつろいもはやそれは手に入らない・・・
周子舒も音客行の言葉を思い出していました。
確かに自分は幼い子供や罪のない兵士を殺した 師弟の恋人に毒を飲ませ、仲間に釘を打った
この人生、後悔さえも出来ない・・
周りには空になった酒瓶が並び店の者もやってきません。
地獄が空かねば成仏せず、だ
義兄弟と瑠璃甲をめぐる争いについて話す高崇。
二弟の趙敬(ジャオ・ジン)は四賢の遺体は弟子や身内に託したが、遺体の横には墓穴が掘られていた、と報告しました。
丐幇(かいほう)たちがするとは思えない 最初から瑠璃甲を狙っていたのだ
沈慎(シェン・シェン)が黄鶴(ホアン・ホー)を非難しました。
傲崍子(アオ・ライズー)たちは本当に鬼谷に殺されたのか
高崇は沈慎が傲崍子を追い詰めたことに怒っていました。
もともと三兄の瑠璃甲は五湖盟に託すべきものだったのだ
自分は悪くないと主張する沈慎。
瑠璃甲を奪おうとするなど・・五湖盟の名誉が傷つけられた
高崇の怒りはおさまりません。
周子舒が目覚めるとそこは仏像を安置した部屋でした。韓英が泥酔した周子舒を部屋に運んだのです。
神仏を信じても私が誘った道に加護は望めない
神仏に祈るか死しかない道です
韓英は答えます。
韓英は周子舒の釘を打った体を心配していました。七竅三秋釘を考えたのは荘主なのだから解決法も見つけられるはず、と言います。
罪深い私を天はやすやすと死なせはすまい
自嘲的に笑う周子舒。そして韓英に瑠璃甲について問いました。晋州に二個送ったと言う韓英。
不思議なことに同じ形でした 模造品を作ったのは誰なんでしょう
それには答えない周子舒。そして晋王よりも荘主の命に従うと言う韓英に生き延びるのが私への忠義だ、と告げるのでした。
高崇は小怜(シアオリエン)と成嶺(チョンリン)を結婚させようとしていました。高崇の操り人形になりたくない成嶺は小怜に冷たく接し、小怜は悲しみます。
もともと小怜には恋人鄧寛(ドン・クワン)がいましたが、❝喜喪鬼❞、浮夢(ルオ・フーモン)によって岳陽派の殺し合いが行われ、生き残ったものの昏睡状態に陥っていました。
高崇に成嶺との婚姻について抗議する小怜。けれど高崇は結婚は親が決めるものだと相手にしません。父の冷酷さにうなだれる小怜・・。
顧湘(グー・シアン)は命を狙われるために外にも出れず、少年たちからいじめられている成嶺に同情していました。おまけに小怜との結婚話が持ち上がったことで慌てて音客行の処へ報告に行きます。しかし周子舒と疎遠になって気持ちの荒む音客行は冷たい反応しかしませんでした。
お前は無心紫煞だろう 人が鬼に同情するか
音客行は己の計画を実行するために鬼たちを集めました。
なんと音客行は鬼谷の谷主だったのです!
音客行は鬼谷の青崖山から下してやったのに自分の指示に従わなかったとして、白無情という鬼を見せしめに殺します。
鏡湖派を一夜で滅ぼしたのは誰だ?と問う音客行に無情鬼が長舌鬼の仕業だと答えました。羅荘での岳陽派の殺し合いも音客行の命令でした。
丹陽派の陸太沖を早々に憤死させたのも私の指示外だった 泰山派の掌門を殺したのは誰だ?
苦々し気に音客行は続けました。
開心鬼か 掌門の顔にお前の印があったぞ
谷主・・それは濡れ衣です 私ではありません
そう言いながら笑いが止まらない開心鬼。
笑いは持病です お許しを
縄で宙づりにされた白無情の無残な死体を眺めて萎縮する鬼たち。怯える鬼たちに音客行は呼びかけました。
英雄大会が開かれる 生き残った三頭の犬たち(五湖盟の三人?)をやっつけるのだ!
それでこそ心から笑えるぞ
ここでチェック!高山流水の故事とは
高山流水とは優れて巧みな音楽、絶妙な演奏のたとえ。または自分を理解してくれる友人のたとえだそうです。そして汚れの無い澄んだ自然の意味もあります。
その由来は中国の春秋戦国時代、琴の名手の伯牙が友人の鐘子期の前で琴を演奏したところ、高い山を思い浮かべて演奏すれば鐘子期は「高い山のような演奏だ」と言い、川の流れを想いながら演奏すると「川の流れのようにすばらしい」と言った、そんな以心伝心の友人がいるという故事からきています。
<出典/四字熟語の百科事典より>
「山河令」第三週〈第9、10話)の感想
最初鬼谷の谷主が出てきたときクルミを指で回していましたが、音客行も同じことをやっていたのであれ?と思ったもののまさか可愛い顧湘まで鬼だったとは・・びっくりです。
でも鬼と言ってもこの物語では人間に絶望して恨みを持つ者が鬼谷に入って鬼になるっていうから元々は人間ってことですよね(そうすると顧湘も何かを恨んで鬼になったってこと?じゃあ音客行はどういうわけで??)。
五湖盟を憎んでいるようだから何か関連があるんですかね😮。せっかく周子舒と仲良くなったのに残念!彼の病気も気になります。
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